JP3076426B2 - 塗料ミスト除去装置 - Google Patents

塗料ミスト除去装置

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JP3076426B2
JP3076426B2 JP03310320A JP31032091A JP3076426B2 JP 3076426 B2 JP3076426 B2 JP 3076426B2 JP 03310320 A JP03310320 A JP 03310320A JP 31032091 A JP31032091 A JP 31032091A JP 3076426 B2 JP3076426 B2 JP 3076426B2
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    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B14/00Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material
    • B05B14/40Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material for use in spray booths
    • B05B14/46Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material for use in spray booths by washing the air charged with excess material
    • B05B14/468Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material for use in spray booths by washing the air charged with excess material with scrubbing means arranged below the booth floor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
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  • Separation Of Particles Using Liquids (AREA)
  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装室からの塗料ミス
ト含有気体を高速通過させるとともに、上向きの風路入
口の両側の口縁部の夫々から洗浄液を流入させる絞り風
路を設けた塗料ミスト除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の塗料ミスト除去装置で
は、図4に示すように、絞り風路12の途中に1つの細
狭部(風路断面積が縮小された部分)を設けて、上方か
ら両側の風路壁に沿って流下する洗浄液Wをその細狭部
の通過気流Aをもって細粒化する状態に飛散させる液飛
散部H1を風路中に設けることで、絞り風路12内にお
ける上記細狭部の下流側箇所に洗浄域S1としての飛散
洗浄液Wの液滴集合域を形成し、これにより、この洗浄
域S1において通過気体A中の塗料ミストを液滴に捕捉
させて気体Aから塗料ミストを捕集除去するようにして
いた。
【0003】そして、液滴集合域である洗浄域S1を、
気流速度が高速に維持される絞り風路12途中に形成す
ることで、例えば、絞り風路12から排気室11への放
出に伴い気流速度が大きく低下してしまう絞り風路12
からの放出後の位置に洗浄域を形成するに比べ、高い塗
料ミスト捕集効率を得られるようにしていた。
【0004】すなわち、従来、この種の塗料ミスト除去
装置においては、同図4に示すように、絞り風路12に
おいて風路入口12a下方の一段の洗浄域S1と、それ
に対する一段の液飛散部H1のみを設けていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、塗料ミ
スト捕集効率の一層の向上が望まれることに対し、絞り
風路12の風路断面積を小さくして気流速度を増大させ
たり、また、気体Aとともに絞り風路12中を通過させ
る洗浄液量を増大させたりすることで、塗料ミスト捕集
効率の向上を図っているが、このような風路断面積の縮
小や洗浄液量の増大による絞り風路12での圧力損失増
大に伴い、絞り風路12から塗装室1へ漏出する騒音
(主に洗浄液の飛散音)も大巾に増大し、塗装室1にお
ける作業環境の悪化を招く問題があった。
【0006】本発明の目的は、合理的な改良により、塗
装室への漏出騒音を効果的に低減しながら高い塗料ミス
ト捕集効率を得られるようにする点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による塗料ミスト
除去装置の特徴構成は、塗装室からの塗料ミスト含有気
体を高速通過させるとともに、上向きの風路入口の両側
の口縁部の夫々から洗浄液を流入させる絞り風路を設
け、 前記絞り風路の一側壁を、 前記風路入口の一側の口
縁部からほぼ鉛直な姿勢で下方へ延びる一側上流垂直壁
部分と、 下部側ほど対向他側壁の側に寄る傾斜姿勢で前
記一側上流垂直壁部分の下端部から斜め下方へ延びる一
側中流傾斜壁部分と、 この一側中流傾斜壁部分とは逆向
きの傾斜姿勢でその一側中流傾斜壁部分の下端部から斜
め下方へ延びる一側下流傾斜壁部分とを備える屈折壁に
し、 この一側壁の前記一側中流傾斜壁部分を、水平方向
に対して45°以上の傾斜角度を有する急傾斜姿勢にす
るとともに、その下端が前記風路入口の他側の口縁部の
鉛直下方位置の近傍に位置する状態に配置し、 前記絞り
風路の他側壁を、 前記風路入口の他側の口縁部よりも前
記一側上流垂直壁部分の側とは反対側へ離れた位置から
ほぼ鉛直な姿勢で下方へ延びて、前記風路入口が前記絞
り風路に おける上流側の細狭部となる状態にする他側上
流垂直壁部分と、 その他側上流垂直壁部分の下端部から
前記一側下流傾斜壁部分とほぼ平行な姿勢で斜め下方に
延びて、前記一側下流傾斜壁部分との間に斜め向きの延
長風路部分を形成する他側下流傾斜壁部分とを備える屈
折壁にし、 前記一側下流傾斜壁部分と前記他側下流傾斜
壁部分とを、それらの間に形成される斜め向きの前記延
長風路部分が前記絞り風路における下流側の細狭部とな
る状態に接近させて配置し、 これら一側及び他側の下流
傾斜壁部分の下端部どうしの間に形成される開口を風路
出口として排気室に開口させてあることにあり、その作
用・効果は次の通りである。
【0008】
【作用】つまり、上記の特徴構成においては(図2参
照)、他側上流垂直壁部分19Aの上記の如き配置をも
って絞り風路12の上向き風路入口12aをその絞り風
路12における上流側の細狭部とすることで、液流入部
である風路入口12aの両側の口縁部夫々を上流側の液
飛散部H1として、それら口縁部からの流入洗浄液Wを
風路入口12aの通過気流Aをもって細粒化する状態に
飛散させ、これにより、風路入口12aの直下箇所に上
流側洗浄域S1としての飛散洗浄液Wの液滴集合域を形
成して、この液滴集合域の液滴により風路入口12aか
らの流入気体A中の塗料ミストを捕捉する一段目の塗料
ミスト捕集を行う。
【0009】その後、この上流側洗浄域S1で塗料ミス
トを捕捉した液滴を上流側洗浄域S1の下方で上記の一
側中流傾斜壁部分18Bにより受け止め、この受け止め
液滴の集合液W1を絞り風路内の高速気体流動に伴いそ
一側中流傾斜壁部分18Bの風路内壁面aに沿って流
下させる。
【0010】また、一側下流傾斜壁部分18Cと他側下
流傾斜壁部分19Bとの上記の如き接近配置をもって、
これら下流傾斜壁部分18C,19Bの間の斜め向き延
長風路部分を絞り風路12における下流側の細狭部とす
ることで、一側中流傾斜壁部 分18Bの風路内壁面aと
それに連なる一側下流傾斜壁部分18Cの風路内壁面c
との間に形成される壁面変向部bを下流側の液飛散部H
2として、この壁面変向部bで、斜め向き延長風路部分
への気流変向に伴い一側中流傾斜壁部分18Bの風路内
壁面aからの流下洗浄液W1を斜め向き延長風路部分の
通過気流Aをもって細粒化する状態に剥離飛散させ、こ
れにより、この斜め向き延長風路部分の途中に下流側洗
浄域S2としての飛散洗浄液Wの液滴集合域を再形成し
て、この液滴集合域の液滴により通過気体A中の残留塗
料ミストを捕捉する二段目の塗料ミスト捕集を絞り風路
12内で行う。
【0011】一方、上記の二段捕集形態において、二段
目の塗料ミスト捕集を行うために発生する騒音、すなわ
ち、下流側液飛散部H2としての壁面変向部bより下流
側の斜め向き延長風路部分で発生する騒音については、
その斜め向き延長風路部分が「く」の字状断面形状の一
側中流傾斜壁部分18Bと一側下流傾斜壁部分18Cと
の存在により上流側の洗浄域S1から見て(換言すれ
ば、絞り風路12の入口12a側から見て)死角位置に
位置し、また、上流側の洗浄域S1における多数の液滴
が液滴本来の性状として高い吸音作用を有することか
ら、二段目塗料ミスト捕集による発生騒音の絞り風路入
口12a側への漏出が効果的に抑制される。
【0012】そしてまた、一側中流傾斜壁部分18B
を、水平方向に対して45°以上の傾斜角度を有する急
傾斜姿勢にするとともに、その下端が風路入口12aの
他側の口縁部の鉛直下方位置の近傍に位置する状態に配
置することで、例えば、この一側中流壁傾斜壁部分18
Bを水平方向に対し45°未満の傾斜角度の緩傾斜姿勢
にして、その下端が風路入口12aの他側の口縁部の鉛
直下方位置よりも対向他側壁19の側(すなわち他側
方)へ大きく張り出す状態に配置する構造に比べ、風路
入口12aからの下向き流入気流Aに対して一側中流傾
斜壁部分18Bが抵抗となることによる圧力損失の増大
を効果的に抑止でき、また、上記壁面変向部bでの気流
変向を円滑化して、その壁面変向部bでの洗浄液Wの再
飛散及びその飛散洗浄液Wの細粒化を促進でき、さら
に、一側中流傾斜壁部分18Bの風路内壁面aに対する
塗料ミストの付着堆積も効果的に防止できる。
【0013】なお、騒音の漏出防止については、他側上
流垂直壁部分19Aの上記配置により上流側の洗浄域S
1(風路入口12aの直下箇所)の他側壁19側で風路
内に形成される空洞部20も、発生騒音に対する緩衝空
間としての機能により風路入口12aからの漏出騒音の
低減に寄与する。
【0014】
【発明の効果】以上、作用の結果、本発明の特徴構成に
よれば、洗浄域を絞り風路途中に形成する形態の塗料ミ
スト捕集(すなわち、液滴集合域である洗浄域を気流速
度が高速に維持される絞り風路途中に形成することで高
い塗料ミスト捕集効率を得る形態の塗料ミスト捕集)
を、絞り風路内の通過過程で二段にわたって行うことに
より、また、その二段目の塗料ミスト捕集のための洗浄
液の再飛散及び細粒化を一側中流傾斜壁部分の合理的な
配置をもって効果的に促進できることにより、全体とし
て、極めて高い塗料ミスト捕集効率を得ることができ
る。
【0015】しかも、このように高い塗料ミスト捕集効
率を確保できながらも、二段目塗料ミスト捕集による発
生騒音の絞り風路入口側への漏出を効果的に抑制できる
ことにより、先述の図4に示すように風路入口の下方に
一段の洗浄域を設けるだけの従来形式で、風路断面積を
小さくしたり洗浄液量を大きくしたりして塗料ミスト捕
集効率の向上を図るに比べ、絞り風路から塗装室側へ漏
出する騒音を低減できて、塗装室における作業環境を向
することができ、また、一側中流傾斜壁部分の合理的
な配置をもって圧力損失の増大も抑止できることで、塗
装室からの塗料ミスト含有気体を絞り風路に高速通過さ
せるのに要する送風動力の面でも有利にし得る。
【0016】ちなみに、塗料ミスト捕集を二段にわたっ
て行うのに、別法として図3に示すように、塗装室1か
らの塗料ミスト含有気体Aを洗浄液Wとともに従来と同
様の一段捕集形態の上流側絞り風路12A中を高速通過
させて上流側排気室11Aへ放出し、そして、その上流
側排気室11Aへ放出された洗浄液Wを中間洗浄液槽1
0Aで受け止めるとともに、それに続いて、上流側排気
室11A中の気体Aを中間洗浄液槽10Aからのオーバ
ーフロー洗浄液Wとともに、これも従来と同様の一段捕
集形態の下流側絞り風路12B中を高速通過させて下流
側排気室11Bへ放出するといった形式(すなわち、図
4に示す従来形態での塗料ミスト捕集を単に二段にわた
って行うようにした形式)も考えられる。
【0017】しかしながら、この形式では、上流側絞り
風路12Aから上流側排気室11Aへ放出された洗浄液
W中の捕捉塗料分が中間洗浄液槽10Aでの洗浄液貯留
過程(すなわち、一段目の塗料ミスト捕集工程から二段
目の塗料ミスト捕集工程にわたる過程)において堆積
し、これにより、清掃メンテナンスの必要箇所が増える
ため、また、排気室を上流側排気室11Aと下流側排気
室11Bとに二分することにより各排気室11A,11
Bに対するメンテナンス作業そのものが行い難くなるた
めメンテナンス性が大巾に低下し、かといって、中間洗
浄液槽10Aでの塗料堆積を防止するべく、上流側絞り
風路12Aからの放出洗浄液Wを下流側絞り風路12B
で再使用する形態に代えて下流側絞り風路12Bへ新鮮
洗浄液を供給する形態を採用すれば、全体としての必要
洗浄液量が大きく増大してランニングコストの増大を招
く。
【0018】この点、本発明の特徴構成によれば(図2
参照)、一段目の塗料ミスト捕集工程から二段目の塗料
ミスト捕集工程にわたる過程において洗浄液W1は絞り
風路12内の高速気体流動に伴い急傾斜の一側中間傾斜
壁部分18Bの風路内壁面aを高速で流下するから、一
段目での塗料ミスト捕集に使用した洗浄液Wを二段目で
の塗料ミスト捕集に再使用するものでありながら、一段
目の塗料ミスト捕集工程から二段目の塗料ミスト捕集工
程にわたる過程での塗料堆積を効果的に防止でき、ま
た、排気室11の二分も不要であり、これらのことか
ら、メンテナンス性の悪化を回避できるとともに、必要
洗浄液量の増大を回避してランニングコストの増大をも
回避できる利点がある。
【0019】
【実施例】次に実施例を説明する。
【0020】図1はトンネル状の塗装室1を形成する塗
装ブースを示し、塗装室1の天井部は、空調機2から供
給される換気用空気を下向きに吹き出す吹き出し口3と
し、また、塗装室1の床部には、排気ファン4の吸引作
用による室内空気Aの下方への排出を許す格子床5を設
けてあり、この換気構成により、塗装室1内で吹き付け
塗装に伴い発生して室内浮遊する余剰の塗料ミストを室
内空気Aとともに塗装室1から排出するようにしてあ
る。
【0021】図中6は被塗物、7は被塗物搬送用のコン
ベア装置、8は吹き付け塗装機である。
【0022】格子床5の下方には、溢水樋9から洗浄水
Wを溢水させることで水張り状態を維持する一対の洗浄
水槽10を設け、また、それら洗浄水槽10の下方には
排気室11を設けてあり、そして、洗浄水槽10の上方
域から排気室11への排気風路構成として、両洗浄水槽
10間でブース長手方向に延びるスリット状の開口12
aを風路入口とする絞り風路12をブース長手方向に連
続させて設けてある。
【0023】上記の絞り風路12は、塗装室1からの排
出空気Aを洗浄水槽10からの溢水洗浄水Wとともに高
速通過させて、排出空気A中の塗料ミストを洗浄水Wに
より捕集する塗料ミスト除去装置を構成するものであ
り、この塗料ミスト除去により浄化した排出空気Aは水
切り装置13を介し排気室11から排出して、排気ファ
ン4及び排気ダクト14を介し系外に排出する。
【0024】また、上記の塗料ミスト除去において排出
空気A中の塗料ミストを捕捉した洗浄Wは排気室11
底部の還水槽15に受け入れたのち、適当な分離装置1
6で含有塗料分を分離除去して浄化した上で溢水樋9に
循環供給して再使用する。
【0025】絞り風路12の具体的構造については、図
2に示すように、上向きの風路入口 12aの両側の口縁
部に各洗浄水槽10の溢水堰17を設けて、これら溢水
堰17から洗浄水Wを風路内に流入させるのに対し、絞
り風路12の一側壁18は、 風路入口12aの一側(図
中左側)の口縁部からほぼ鉛直な姿勢で下方へ延びる一
側上流垂直壁部分18Aと、 下部側ほど対向他側壁19
の側(図中右側)に寄る傾斜姿勢で一側上流垂直壁部分
18Aの下端部から斜め下方へ延びる一側中流傾斜壁部
分18Bと、 この一側中流傾斜壁部分18Bとは逆向き
の傾斜姿勢でその一側中流傾斜壁部分18Bの下端部か
ら斜め下方へ延びる一側下流傾斜壁部分18Cとを備え
る屈折壁にしてある。
【0026】また、この一側壁18の一側中流傾斜壁部
分18Bは、水平方向に対して45°以上の傾斜角度を
有する急傾斜姿勢にするとともに、その下端が風路入口
12aの他側(図中右側)の口縁部の鉛直下方位置の近
傍に位置する状態に配置してある。
【0027】一方、絞り風路12の他側壁19は、 風路
入口12aの他側の口縁部よりも一側上流垂直壁部分1
8Aの側とは反対側(すなわち、他側方)へ離れた位置
からほぼ鉛直な姿勢で下方へ延びて、風路入口12aそ
のものが絞り風路12における上流側の細狭部(風路断
面積が縮小された部分)となる状態にする他側上流垂直
壁部分19Aと、 その他側上流垂直壁部分19Aの下端
部から一側下流傾斜壁部分18Cとほぼ平行な姿勢で斜
め下方に延びて、一側下流傾斜壁部分18Cとの間に斜
め向きの延長風路部分を形成する他側下流傾斜壁部分1
9Bとを備える屈折壁にしてある。
【0028】そして、一側下流傾斜壁部分18Cと他側
下流傾斜壁部分19Bとは、それらの間に形成される斜
め向きの延長風路部分が絞り風路12における下流側の
細狭部となる状態に接近させて配置し、これら一側及び
他側の下流傾斜壁部分18C,19Bの下端部どうしの
間に形成される開口を風路出口12bとして排気室1
に開口させてある。
【0029】つまり、他側上流垂直壁部分19Aを上記
の如く配置して風路入口12aを絞り風路12における
上流側の細狭部とすることで、風路入口12aの両側の
口縁部における溢水堰17の夫々を上流側の洗浄水飛散
部H1として、それら溢水堰17からの流入洗浄水Wを
風路入口12aの通過気流Aをもって細粒化する状態に
飛散させ、これにより、風路入口12aの直下箇所に上
流側洗浄域S1としての飛散洗浄水Wの水滴集合域を形
成して、この水滴集合域で下向き通過空気A中の塗料ミ
ストを水滴に捕捉させて、一段目の塗料ミスト捕集を行
うようにしてある。
【0030】その後、この上流側洗浄域S1で塗料ミス
トを捕捉した水滴を上流側洗浄域S1の下方で一側中流
傾斜壁部分18Bにより受け止め、その受け止め水滴の
集合水W1を絞り風路内の高速気体流動に伴いその一側
中流傾斜壁部分18Bの風路内壁面aに沿って流下させ
る。
【0031】また、一側下流傾斜壁部分18Cと他側下
流傾斜壁部分19Bとの上記の如き接近配置をもって、
これら下流傾斜壁部分18C,19Bの間の斜め向き延
長風路部分を絞り風路12における下流側の細狭部とす
ることで、一側中流傾斜壁部分18Bの風路内壁面aと
それに連なる一側下流傾斜壁部分18Cの風路内壁面c
との間に形成される壁面変向部bを下流側の洗浄水飛散
部H2として、この壁面変向部bで、斜め向き延長風路
部分への気流変向に伴い一側中流傾斜壁部分18Bの風
路内壁面aからの流下洗浄水W1を斜め向き延長風路部
分の通過気流Aをもって細粒化する状態に剥離飛散さ
せ、これにより、この斜め向き延長風路部分の途中に下
流側洗浄域S2としての飛散洗浄水Wの水滴集合域を再
形成し、もって、この水滴集合域において通過空気A中
の残留塗料ミストを水滴に捕捉させることで、上流側で
の一段目の塗料ミスト捕集に続く二段目の塗料ミスト捕
集を絞り風路12内で行うようにしてある。
【0032】また、上記の風路構成において、壁面変向
部bよりも下流側の絞り風路部分を「く」の字状断面形
状の一側中流傾斜壁部分18Bと一側下流傾斜壁部分1
8Cとの存在により上流側洗浄域S1及びその上方の絞
り風路入口12aから見て死角位置とすることで、しか
も、壁面変向部bよりも下流側の絞り風路部分で発生す
る騒音に対し上流側洗浄域S1における多数の水滴を水
滴本来の高い吸音性をもって消音機能させることで、二
段目での塗料ミスト捕集を行うために壁面変向部bより
も下流側の絞り風路部分で発生する騒音(主に水飛散
音)の絞り風路入口12a側への漏出を抑制し、これに
よって、前述の二段にわたる塗料ミスト捕集により全体
として高い塗料ミスト捕集効率を確保しながらも、絞り
風路12から塗装室1側へ漏出する騒音を効果的に低減
して、塗装室1における作業環境の良化を図ってある。
【0033】なお、絞り風路12内において上流側洗浄
域S1の他側壁19側には、洗浄水槽10の底と絞り風
路12の他側壁19により三方が囲われる空洞部20
形成されるが、この空洞部20の存在も絞り風路12か
ら塗装室1側への漏出騒音の低減に寄与する。
【0034】上記絞り風路12において、下流側細狭部
としての上記斜め向き延長風路部分における気流速度V
2は、上流側細狭部としての風路入口12aにおける気
流速度V1よりも大きくなるように両部の風路断面積を
設定してあり、これにより、下流側洗浄水飛散部H2と
しての壁面変向部bからの洗浄水飛散に伴う細粒化によ
り形成される水滴の粒径を上流側洗浄水飛散部H1とし
ての溢水堰17からの洗浄水飛散に伴う細粒化により形
成される水滴の粒径よりも小さくし、もって、上流側
浄域S1での一段目の塗料ミスト捕集では大粒径の水滴
により比較的大径の塗料ミストを捕集し、また、下流側
洗浄域S2での二段目の塗料ミスト捕集では小粒径の水
滴により比較的小径の残留塗料ミストを捕集するように
して、通過気体A中の塗料ミストを広いミスト粒径範囲
にわたって確実に捕集できるようにしてある。
【0035】また、このような気流速度設定において
は、一段目での塗料ミスト捕集のために生じる騒音より
も二段目での塗料ミスト捕集のために生じる騒音の方が
大きいものとなるが、このことからも、前述の如く、二
段目での塗料ミスト捕集を行うために壁面変向部bより
も下流側の絞り風路部分で発生する騒音の絞り風路入口
12a側への漏出を、一側中流傾斜壁部分18B及び一
側下流傾斜壁部分18Cの障壁作用、並びに、上流側
浄域S1における水滴の吸音作用をもって抑制すること
が塗装室1側への漏出騒音の全体としての低減に有効と
なる。
【0036】絞り風路12の一側壁18のうち、一側下
流傾斜壁部分18Cは一側中流傾斜壁部分18Bに対し
て、図中矢印fで示す方向に位置調整自在としてあり、
この位置調整により、下流側細狭部としての斜め向き延
長風路部分における気流速度V2や下流側洗浄域S2に
おける水滴粒径を運転条件等に応じ適宜調整できるよう
にしてある。
【0037】また、上流側洗浄水飛散部H1を形成する
溢水堰17は高さ調整自在としてあり、この高さ調整に
より、溢水堰17からの絞り風路12内への洗浄水飛散
形態を調整して、上流側洗浄域S1での塗料ミスト捕集
状態を適宜調整できるようにしてある。
【0038】図中21は、一側中流傾斜壁部分18B
受け止められずに上流側洗浄域S1から気流Aに乗った
状態で絞り風路12における先下がりの他側下流傾斜壁
部分19Bに打ち付けられる一部飛散水滴の集合水W2
が、その他側下流傾斜壁部分19B上を通過空気Aの高
速流動に伴い高速流下することに対し、この流下洗浄水
W2を風路内気流A中において細粒化を伴う状態で上へ
再飛散させる段部であり、一側中流傾斜壁部分18Bの
風路内壁面aからの流下洗浄水W1を上流側洗浄水飛散
H2としての壁面変向部bにおいて飛散させることに
加え、一側中流傾斜壁部分18Bに受け止められずに
側下流傾斜壁部分19Bに至った洗浄水W2をも上記段
部21により再飛散させることで、全体としての塗料ミ
スト捕集効率の一層の向上を図ってある。
【0039】なお、他側下流傾斜壁部分19B上での風
路方向における上記段部21の配設位置は、段部21に
よる洗浄水飛散対象箇所をいずれの箇所とするかによっ
て決定するが、段部21による洗浄水飛散対象箇所は、
例えば、下流側洗浄域S2の下流側ないし上流側に隣接
する箇所に設定したり、また、絞り風路12の出口12
bから出た箇所に設定したり、あるいは、下流側洗浄域
S2そのものに設定して段部21と壁面変向部bとの両
方により下流側洗浄域S2に対する洗浄水飛散部H2を
構成する形態としたりする等、種々の設定が可能であ
る。
【0040】段部21の先端には洗浄水W2の上への飛
散を促進する立片部21aを設けてあるが、この立片部
21aは場合によっては省略してもよい。
【0041】〔別実施例〕次に別実施例を説明する。
【0042】下流側液飛散部H2としての壁面変向部b
の曲率は適宜決定すればよく、また、場合によっては、
一側中流傾斜壁部分18Bの風路内壁面aを平面とする
に代えて上に凸、ないし、下に凸の屈曲面としたり、壁
面変向部bを湾曲面とするに代えて角を有する構造とし
たりする等、一側中流傾斜壁部分18Bの風路内壁面
a、及び、壁面変向部bの具体的構造は種々の構成変更
が可能である。
【0043】一側下流傾斜壁部分18Cの風路内壁面c
の角度、及び、風路方向における長さは適宜決定すれば
よく、また、場合によっては、一側下流傾斜壁部分18
Cの風路内壁面cを平面とするに代えて下に凸ないし上
に凸の屈曲面としてもよい。
【0044】洗浄液Wは水に限定されるものではなく、
種々の薬剤の水溶液や各種の液剤を適用してもよい。
【0045】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするため符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す塗装ブースの断面図
【図2】実施例を示す絞り風路の拡大断面図
【図3】比較例を示す断面図
【図4】従来例を示す断面図
【符号の説明】
1 塗装室 11 排気室 12 絞り風路 12a 風路入口18 一側壁 18A 一側上流垂直壁部分 18B 一側中流傾斜壁部分 18C 一側下流傾斜壁部分 19 他側壁 19A 他側上流垂直壁部分 19B 他側下流傾斜壁部分 A 気体 W 洗浄液

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装室(1)からの塗料ミスト含有気体
    (A)を高速通過させるとともに、上向きの風路入口
    (12a)の両側の口縁部の夫々から洗浄液(W)を流
    入させる絞り風路(12)を設け、 前記絞り風路(12)の一側壁(18)を、 前記風路入口(12a)の一側の口縁部からほぼ鉛直な
    姿勢で下方へ延びる一側上流垂直壁部分(18A)と、 下部側ほど対向他側壁(19)の側に寄る傾斜姿勢で前
    記一側上流垂直壁部分(18A)の下端部から斜め下方
    へ延びる一側中流傾斜壁部分(18B)と、 この一側中流傾斜壁部分(18B)とは逆向きの傾斜姿
    勢でその一側中流傾斜壁部分(18B)の下端部から斜
    め下方へ延びる一側下流傾斜壁部分(18C)とを備え
    る屈折壁にし、 この一側壁(18)の前記一側中流傾斜壁部分(18
    B)を、水平方向に対して45°以上の傾斜角度を有す
    る急傾斜姿勢にするとともに、その下端が前記風路入口
    (12a)の他側の口縁部の鉛直下方位置の近傍に位置
    する状態に配置し、 前記絞り風路(12)の他側壁(19)を、 前記風路入口(12a)の他側の口縁部よりも前記一側
    上流垂直壁部分(18A)の側とは反対側へ離れた位置
    からほぼ鉛直な姿勢で下方へ延びて、前記風路入口(1
    2a)が前記絞り風路(12)における上流側の細狭部
    となる状態にする他側上流垂直壁部分(19A)と、 その他側上流垂直壁部分(19A)の下端部から前記一
    側下流傾斜壁部分(18C)とほぼ平行な姿勢で斜め下
    方に延びて、前記一側下流傾斜壁部分(18C)との間
    に斜め向きの延長風路部分を形成する他側下流傾斜壁部
    分(19B)とを備える屈折壁にし、 前記一側下流傾斜壁部分(18C)と前記他側下流傾斜
    壁部分(19B)とを、それらの間に形成される斜め向
    きの前記延長風路部分が前記絞り風路(12) における
    下流側の細狭部となる状態に接近させて配置し、 これら一側及び他側の下流傾斜壁部分(18C),(1
    9B)の下端部どうしの間に形成される開口を風路出口
    (12b)として排気室(11)に開口させてある 塗料
    ミスト除去装置。
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