JP3108440U - 塗装ブース - Google Patents

塗装ブース Download PDF

Info

Publication number
JP3108440U
JP3108440U JP2004006319U JP2004006319U JP3108440U JP 3108440 U JP3108440 U JP 3108440U JP 2004006319 U JP2004006319 U JP 2004006319U JP 2004006319 U JP2004006319 U JP 2004006319U JP 3108440 U JP3108440 U JP 3108440U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
space
sealed
coating
painting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004006319U
Other languages
English (en)
Inventor
秀樹 坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ANDEX CO., LTD.
Original Assignee
ANDEX CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ANDEX CO., LTD. filed Critical ANDEX CO., LTD.
Priority to JP2004006319U priority Critical patent/JP3108440U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3108440U publication Critical patent/JP3108440U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】密閉状塗装空間内で溶剤系塗装を行うときのみならず、水性系塗装を行うときにも前記密閉状塗装空間内の気温環境を省エネルギー的に最適化させることができ、また特に水性系塗装を行うときに前記密閉状塗装空間内の温湿度環境を省エネルギー的に最適化させることができる塗装ブースを提供する。
【解決手段】密閉状塗装空間100a内の気体を大気側へ排出するものとした排気ラインを備えた塗装ブースにおいて、外気を吸引し冷却した後に空気通路19を経て前記密閉状塗装空間100a内の空気流入口19aへ供給するものとした空気冷却装置103を形成すると共に、前記空気流入口19aに連通され先端開口を前記密閉状塗装空間100a内の任意位置に位置される撓曲自在な延長空気管24と、該延長空気管24の先端部を任意位置で安定的に支持するための管端支持具26とを付属させた構成となす。
【選択図】図1

Description

本考案は、自動車や電車の車体などの塗装を実施するための塗装ブースに関する。
天井面を気体の流通されるフィルター面となされ且つ床面を気体の流通可能な面となされている密閉状塗装空間と、大気を比較的少ない流量から比較的大きな流量までの任意な流量で前記密閉状塗装空間内に供給するものとした給気ラインと、前記密閉状塗装空間内の気体を比較的小さな流量から比較的大きな流量までの任意な流量で吸引し大気側へ排出するものとした排気ラインとを備えた構成の塗装ブースは存在している(例えば特許文献1参照)。
該塗装ブース内で溶剤系塗装を行うときは、給気ライン及び排気ラインが作動状態となされ、塗装中の密閉状塗装空間内ができるだけ清浄な空気で満たされた状態となされるのであり、この際、前記排気ラインにより排出される排気に含まれる微細塗料粒子や有機溶剤の揮発成分は排気ラインに設けられた適宜な除塵フィルタや脱臭フィルタで除去される。
特開2001−170529号公報
一般に、密閉状塗装空間内においては、作業環境として適当な気温がであることが要求され、また塗料を被塗装物に品質よく付着させるために、及び、塗装作業時間を短縮させるために適当な湿度及び温度が要求されるのであり、これに対処するには密閉状塗装空間内に供給される気体を冷却したり加熱することが必要となる。
しかし、上記した従来の塗装ブースでは、密閉状塗装空間内が給気ライン及び排気ラインにより気体を比較的大きな流量で連続的且つ一過式に供給排出されるため、単に、密閉状塗装空間内の気体を冷却したり加熱するにはその量の多さから膨大なエネルギーを必要とし、密閉状塗装空間内の湿度や温度を効率的に最適化できないのである。
一方において、塗装は作業環境の向上や外気汚染の防止などの見地から、溶剤系塗装によるよりも水性系塗装による方が好ましいため、上記従来の塗装ブースは水性系塗装用ブースとして有効に使用することが望まれる。
本考案は、密閉状塗装空間内で溶剤系塗装を行うときのみならず、水性系塗装を行うときにも前記密閉状塗装空間内の塗装実施場所の気温環境を省エネルギー的に最適化させることができ、また特に水性系塗装を行うときに前記密閉状塗装空間内の塗装実施場所の温湿度環境を省エネルギー的に最適化させることができるものとした塗装ブースを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案は、請求項1に記載したように、密閉状塗装空間内の気体を大気側へ排出するものとした排気ラインを備えた塗装ブースにおいて、外気を吸引し冷却した後に空気通路を経て前記密閉状塗装空間内の空気流出口へ供給するものとした空気冷却装置を形成すると共に、前記空気流出口に連通され先端開口を前記密閉状塗装空間内の任意位置に位置される撓曲自在な延長空気管と、該延長空気管の先端部を任意位置で安定的に支持するための管端支持具とを付属させたものである。
上記考案は次のように具体化するのがよい。
即ち、請求項2に記載したように、前記空気通路の途中に、該空気通路中の空気を加熱するための加熱手段を設けた構成となす。また請求項3に記載したように、前記空気通路の途中に、該空気通路中の空気に含まれる塵埃を除去するための除塵フィルタとを設けた構成となす。
さらには請求項4に記載したように、前記排気ラインが前記密閉状塗装空間内の気体を比較的小さな流量から比較的大きな流量までの任意な流量で排出するものとなされており、また外気を前記密閉状塗装空間内に比較的小さな流量から比較的大きな流量までの任意な流量で供給するものとした給気ラインを設けた構成となす。
本考案によれば次のような効果が得られる。
即ち、請求項1記載のものによれば、特に水性系塗装を行う場合において、作業者が密閉状塗装空間内において現に塗装作業を実施する任意な局所領域のみの気温環境を省エネルギー的に最適化させることができ、作業者は塗装作業を快適且つ効率的に実施することができるものである。
請求項2記載のものによれば、特に水性系塗装を行う場合において、作業者が密閉状塗装空間内において現に塗装作業を実施する任意な局所領域のみの温湿度環境を省エネルギー的且つ迅速に最適化させ或いは高温低湿度化させることができ、やがては密閉状塗装空間内全域の温湿度環境を最適化させ或いは高温低湿度化させることができるのであり、したがって作業者は塗装作業を快適且つ効率的に実施するできると共に高品質な塗装面を効率的に得ることができるほか、塗装面を能率的に乾燥させることができる。
請求項3記載のものによれば、特に水性系塗装を行う場合において、密閉状塗装空間内に塵埃が混入するのを除塵フィルタにより効果的に阻止でき、塗装作業終了後の塗装面を高品質となすことができる。
請求項4記載のものによれば、水性系塗装や溶剤系塗装を行う場合において、作業者が密閉状塗装空間内において現に塗装作業を実施する任意な局所領域のみの気温環境を省エネルギー的に最適化させることができ、作業者は塗装作業を快適且つ効率的に実施することができるものであり、また溶剤系塗装を行う場合において、密閉状塗装空間内の換気を効果的に行わせて密閉状塗装空間内に揮発成分の少ない状態の下で塗装作業を実施することができる。
次に本考案に係る塗装ブースの実施の形態を図1〜図7を参照して詳細に説明する。図1は前記塗装ブースの密閉状塗装空間内を示す平面図、図2は前記塗装ブースの正面図、図3は前記塗装ブースの右側面図、図4は前記塗装ブースの左側面図、図5は前記塗装ブースを左右方向へ切断した断面図、図6は前記塗装ブースの空気冷却装置を左側から見た図、図7は前記塗装ブースの空気冷却装置を前方から見た図である。
図1〜図5に示すように、本考案の塗装ブースは直方体状の本体部100、給気ユニット101、排気ユニット102及び空気冷却装置103を備えている。
本体部100は床面1、左右の側壁面部2、3、前後の端壁面部4、5、及び頂壁面部6を具備しており、該本体部100内の上部で頂壁面部6よりも低い位置に頂壁面部6と略同一面積となされ略全面がフィルタ面となされた天井面7が形成されている。本体部100の内方空間のうち天井面7より下側に形成された空間が密閉状塗装空間100aとなされており、前側の端壁面部4には必要に応じて被塗装物wの出し入れなどに使用される比較的大きな開閉口4aと作業者出入り用の比較的小さな開閉口4bが形成されている。なお、比較的大きな開閉口4aには折り畳み開放可能な左側扉体8aと、右側扉体8bとが設けられている。
密閉状塗装空間100aの大きさは任意に決定して差し支えないものであり、一般的には、左右方向f1の寸法が凡そ4m以上で前後方向f2の寸法が凡そ7m以上となされており、自動車wや電車の車体などを収容し得るものとなされている。
該密閉状塗装空間100aは、給気ライン101a(図3)により天井面7を通じて外気を供給されると共に、図示しない排気ラインにより床面1を通じて内方の気体(空気や浮遊含有物など)を外方へ排出されるものとなされている。
上記給気ライン101aは、密閉状塗装空間100a内へ比較的小さい流量から比較的大きい流量までの任意な流量で外気を供給し得るものとなされているものであり、前記給気ユニット101は該給気ライン101aの入口個所で本体部100後側の端壁面部5の右寄り外側近傍に設けられている。該給気ユニット101は外気吸引口a1、除塵フィルタ9、給気用の送風ファン10、及び熱風発生器11を備えているものであり、この際、送風ファン10は、外気を外気吸引口a1から吸引し昇圧した後、天井上空間100bを経て密閉状塗装空間100a内の上部に供給するものであり、また熱風発生器11は送風ファン10により供給される外気を必要に応じて加熱するものである。
上記排気ラインは、密閉状塗装空間100a内の気体を通気可能な格子状に形成され且つ床面1の一部をなしている通気面部1aを経て比較的小さな流量から比較的大きな流量までの任意な流量で外側へ排出し得るものとなされているものであり、前記排気ユニット102は該排気ラインの出口個所で本体部100の後側の端壁面部5の左寄り外側近傍に設けられている。該排気ユニット102は床下ピット空間12から大気側へ向けて延出された図示しない排気管の一部を備えると共に該排気管の一部の途中に除塵フィルタ13、活性炭層などからなる脱臭手段14、排気用の送風ファン15(図4)をこの順に設けたものとなされており、この際、送風ファン15は密閉状塗装空間100a内の気体を床面1の通気面部1a、床下ピット空間12、除塵フィルタ13及び脱臭手段14を経て吸引し昇圧した後、立ち上がり排気ダクト16を経て外方へ排出させるようになされている。
排気ユニット102と給気ユニット101との間には密閉状塗装空間100aの床面1から吸引した気体を前記給気ライン101aを通じて密閉状塗装空間100a内に比較的大きな流量で還流させることを可能となした図示しない気体除塵還流ラインが形成されている。該気体除塵還流ラインは給気ライン101aとは無関係な独立した系統となすことも可能であるが、排気ラインの一部や給気ライン101aの一部を気体除塵還流ラインの一部に使用することは任意である。
空気冷却装置103は本体部100の外方で右側の側壁面部3近傍に設置されているもので、図6及び図7に示すように、送風ファン17で外気を吸引し冷却手段18で冷却した後に空気通路19を通じて密閉状塗装空間100a内の空気通路19の空気流出口19aへ向け供給するものとなされている。空気冷却装置103は装置全体の外周囲を包囲したケーシング20を備えており、該ケーシング20内には前記送風ファン17の外気吸引口17aが開口されると共に前記冷却手段18により冷却された後の空気を送り出すための2つの冷気出口21a、21bが形成されており、この際、一方の冷気出口21aが空気通路19に連通され、他方の冷気出口21bから流出した冷気が前記外気吸引口17aから外気と一緒に吸引されるようになされている。
ここで、冷気が前記外気吸引口17aに外気と一緒に吸引されることは、前記外気吸引口17aから外気のみが吸引される場合よりも空気冷却装置103の空気冷却効率を向上させるものとなる。
そして本体部100外方の空気通路19の途中には、該空気通路19中の空気を加熱するための加熱手段22と、該空気通路19中の空気に含まれる塵埃を除去するための比較的細目の除塵フィルタ23とが設けられている。この際、加熱手段22として、例えばシーズヒータなどが使用される。
上記空気流出口19aには撓曲自在な延長空気管24が取り外し可能に連通されており、延長空気管24の先端には少し扁平化された空気噴出ノズル25が取り付けられている。延長空気管24の先端部は管端支持具26で安定的に支持されるのであり、該管端支持具26は床面1に定置される脚部26aに起立支持棒26bを設け、該起立支持棒26bに高さ変更可能に水平支持棒26cを設け、該水平支持棒26cの前後端部に延長空気管24の先端部を固定される構造となされている。
次に上記した塗装ブースの使用例及び各部の作用を、A:水性系塗装を実施する場合、及び、B:溶剤系塗装を実施する場合に分けて説明する。
A:水性系塗装を実施する場合
被塗装物wとして例えば図1に示すように自動車を密閉状塗装空間100a内の床面1の通気面部1a上に位置させる。そして、給気ライン101aと図示しない気体除塵還流ラインと図示しない排気ラインを通気作動状態となす。該状態では、気体除塵還流ラインは、比較的大きな流量(例えば毎分400立法メートル程度)で密閉状塗装空間100a内の気体を床面1の通気面部1a、床下ピット空間12、送風ファン15、天井上空間100b内を経て密閉状塗装空間100a内の上部に還流させる。このような状態の下で作業者は密閉状塗装空間100a内において水性系塗装を実施する。
この使用が定常状態となったときは、密閉状塗装空間100a内の気体はプッシュプル方式により上側から下側へ流動し、効果的に換気されるのであり、また塗装中には多量の微細塗料粒子が浮遊するものとなるが、該微細塗料粒子は気体除塵還流ラインの除塵フィルタで除去される。
(a)上記水性系塗装の実施において密閉状塗装空間100a内の気温が高いときは、給気ライン101aからの給気を停止させ、代わりに空気冷却装置103を作動させて、該空気冷却装置103で外気を冷却して冷気を生成し、その後、該冷気を加熱することなく空気通路19、除塵フィルタ23及び、撓曲自在な延長空気管24を経て空気噴出ノズル25から密閉状塗装空間100a内へ噴出させる。この際、空気噴出ノズル25は作業者が塗装作業を現に行っている場所に管端支持具26と一緒に移動させ床面1上に定置させるようにする。
このような空気冷却装置103の作動状態においては、図示しない気体除塵還流ラインを流れる比較的多くの気体は密閉状塗装空間100a内を既述のように上側から下側へプッシュプル方式に流動するため、先と同様に密閉状塗装空間100a内の換気処理や除塵処理が効果的に行われる。そして作業者が塗装作業を行っている局所領域は空気噴出ノズル25から噴出される冷気で気温を低下され、快適な作業が行える状態となる。このとき前記局所領域を除いた密閉状塗装空間100a内は図示しない気体除塵還流ラインを流れる比較的多くの気体の温度と略同一のままとなるが、気体除塵還流ラインを流れる比較的多くの気体はその殆どが循環流動するものであるため、塗装作業の時間経過に伴って漸次にその温度が低下する。そして図示しない排気ラインからは空気冷却装置103が密閉状塗装空間100a内に供給した比較的少ない量の空気と同一の量の気体が排出される。したがって、作業者は密閉状塗装空間100a内においてこれの内方全体の気温を降下させる場合に較べて省エネルギー的に生成される快適気温環境の下で水性系塗装を実施することができるのである。
(b)上記水性系塗装の実施において密閉状塗装空間100a内の湿度が高いときは、給気ライン101aからの給気を停止させ、代わりに空気冷却装置103を作動させて、該空気冷却装置103で外気を冷却して冷気を生成し、次に該冷気を加熱手段22で加熱して乾燥空気を生成し、その後、該乾燥空気を空気通路19、除塵フィルタ23及び、撓曲自在な延長空気管24を経て空気噴出ノズル25から密閉状塗装空間100a内へ噴出させる。この場合にも、空気噴出ノズル25は作業者が塗装作業を現に行っている場所に管端支持具26と一緒に移動させ床面1上に定置させるようにする。
これにより、作業者が塗装作業を行っている局所領域は空気噴出ノズル25から噴出される乾燥空気で湿度の低い状態となる。このとき前記局所領域を除いた密閉状塗装空間100a内は図示しない気体除塵還流ラインを流れる比較的多くの気体の湿度と略同一のままであるが、気体除塵還流ラインを流れる比較的多くの気体はその殆どが循環流動するものであるため、塗装作業の時間経過に伴って漸次にその湿度が低下する。そして図示しない排気ラインからは空気冷却装置103が密閉状塗装空間100a内に供給した比較的少ない量の空気と同一の量の気体が排出される。したがって、作業者は密閉状塗装空間100a内に対し比較的大きな流量で外気を給排される場合に場合に較べ省エネルギー的に生成される適当湿度環境の下で水性系塗装を実施することができるのである。その他の点は上記(a)の場合と同様である。
(c)上記水性系塗装終了後の塗料を乾燥させるときは、給気ライン101aからの給気を停止させ、代わりに空気冷却装置103の冷却手段18を作動させないでその送風ファン17のみを作動させることにより、外気を空気通路19内に送り出させ、該外気を加熱手段22で加熱して高温乾燥空気を生成し、その後、該高温乾燥空気を空気通路19、除塵フィルタ23及び、撓曲自在な延長空気管24を経て空気噴出ノズル25から密閉状塗装空間100a内へ噴出させる。
これにより、作業者が塗装作業を行っている局所領域は空気噴出ノズル25から噴出される高温乾燥空気で気温が高く湿度の低い状態となる。このとき前記局所領域を除いた密閉状塗装空間100a内は図示しない気体除塵還流ラインを流れる比較的多くの気体の温度及び湿度と略同一のままとなるが、気体除塵還流ラインを流れる比較的多くの気体はその殆どが循環流動するものであるため、塗装作業の時間経過に伴って漸次に密閉状塗装空間100a内の全体が高温低湿化される。そして図示しない排気ラインからは空気冷却装置103が密閉状塗装空間100a内に供給した比較的少ない量の外気と同一の量の気体が排出される。したがって、密閉状塗装空間100a内に連続的に供給される多くの外気を高温低湿化させるように実施する場合に較べて省エネルギー的に生成された高温低湿度環境の下で水性系塗料を乾燥させることができる。その他の点は上記(a)の場合と同様である。
B:溶剤系塗装を実施する場合
被塗装物wとして例えば自動車を密閉状塗装空間100a内の床面1の通気面部1a上に位置させることは先と同様である。そして、給気ライン101a及び図示しない排気ラインを通気作動状態となすと共に図示しない気体除塵還流ライン及び空気冷却装置103は不使用状態となす。該状態では、給気ライン101aは、比較的大きな流量(例えば毎分400立法メートル程度)で外気を給気フィルター9、送風ファン10、天井上空間100b及びフィルター面7を経て密閉状塗装空間100a内に供給し、一方、図示しない排気ラインは比較的大きな流量(例えば毎分400立法メートル程度)で密閉状塗装空間100a内の気体を床面1の通気面部1a、床下ピット空間12、除塵フィルタ13及び脱臭手段14を経て外方へ排出する。
この使用が定常状態となったときは、密閉状塗装空間100a内の気体はプッシュプル方式により効果的に換気されると共に給気ライン101aの除塵フィルタ9により塵埃進入を阻止されるのであり、また塗装中には多量の微細塗料粒子が浮遊するものとなるが、該微細塗料粒子は図示しない排気ラインの除塵フィルタ13で除去されるのであり、また排気に含まれる有機溶剤の揮発成分は脱臭手段14で除去される。
(c)上記溶剤系塗装の実施において密閉状塗装空間100a内の気温が高いときは、空気冷却装置103を作動させて、該空気冷却装置103により外気を冷却して冷気を生成し、その後、該冷気を加熱することなく空気通路19、除塵フィルタ23及び、撓曲自在な延長空気管24を経て空気噴出ノズル25から密閉状塗装空間100a内へ噴出させる。この場合にも空気噴出ノズル25は作業者が塗装作業を現に行っている場所に管端支持具26と一緒に移動させ床面1上に定置させるようにする。
このような空気冷却装置103の作動状態においては、給気ライン101a及び図示しない排気ラインを流れる比較的多くの気体は密閉状塗装空間100a内を上側から下側へプッシュプル方式に流動することに変わりはない。そして、作業者が塗装作業を行っている局所領域は空気噴出ノズル25から噴出される冷気で気温が低下し、快適な作業が行える状態となる。このとき前記局所領域を除いた密閉状塗装空間100a内は給気ライン101aを流れる比較的多くの外気の温度と略同一のままとなる。したがって、作業者は密閉状塗装空間100a内においてこれの内方全体の気温を降下させる場合に較べて省エネルギー的に生成される快適気温環境の下で溶剤系塗装を実施することができるのである。
(d)上記溶剤系塗装が終了した後の塗料を乾燥させるときは、給気ライン101a及び図示しない排気ラインは、任意な適当大きさの流量で給気及び排気を行う状態となし、さらに熱風発生器11を作動させて、給気を加熱させる。これにより、密閉状塗装空間100a内は常に高温低湿度の空気で充たされ、塗料は能率的に乾燥される。
なお、本例の塗装ブースは、上記使用例に限らず、種々に変更して使用して差し支えないものである。
上記実施例は図8及び図9に示すように変形できる。ここに、図8は変形例に係る塗装ブースの平面図、図9は変形例に係る塗装ブースを左右方向に切断した状態を示す断面図である。
これらの図に示すように、空気通路19の主管部19Aを頂壁面部6の上側の左右幅の中央部の前後方向f2個所に位置させ、該主管部19Aから複数の分岐管27を左右方向f1へ延出させて各分岐管27を左右の側壁面部2、3上部の前後端部から密閉状塗装空間100a内に導き、各分岐管27の先端を空気通路19の空気流出口19aとなす。
この際、各分岐管27の元部には空気流量を調整するためのダンパー28が設けられる。こうして形成された空気流出口19aのそれぞれには撓曲自在な延長空気管24が取り外し可能に連通されており、各延長空気管24の先端部は密閉状塗装空間100a内の床面1上の任意位置に先と同様な管端支持具26を介して安定的に支持される。
本考案に係る塗装ブースの密閉状塗装空間内を示す平面図である。 前記塗装ブースの正面図である。 前記塗装ブースの右側面図である。 前記塗装ブースの左側面図である。 前記塗装ブースを左右方向へ切断した断面図である。 前記塗装ブースの空気冷却装置を左側から見た図である。 前記塗装ブースの空気冷却装置を前方から見た図である。 前記塗装ブースの変形例を示す平面図である。 前記変形例に係る塗装ブースを左右方向へ切断した断面図である。
符号の説明
100a 密閉状塗装空間
101a 給気ライン
103 空気冷却装置
19 空気通路
19a 空気流出口
22 加熱手段
23 除塵フィルタ
24 延長空気管
26 管端支持具

Claims (4)

  1. 密閉状塗装空間内の気体を大気側へ排出するものとした排気ラインを備えた塗装ブースにおいて、外気を吸引し冷却した後に空気通路を経て前記密閉状塗装空間内の空気流出口へ供給するものとした空気冷却装置を形成すると共に、前記空気流出口に連通され先端開口を前記密閉状塗装空間内の任意位置に位置される撓曲自在な延長空気管と、該延長空気管の先端部を任意位置で安定的に支持するための管端支持具とを付属させたことを特徴とする塗装ブース。
  2. 前記空気通路の途中に、該空気通路中の空気を加熱するための加熱手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の塗装ブース。
  3. 前記空気通路の途中に、該空気通路中の空気に含まれる塵埃を除去するための除塵フィルタを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の塗装ブース。
  4. 前記排気ラインが前記密閉状塗装空間内の気体を比較的小さな流量から比較的大きな流量までの任意な流量で排出するものとなされており、また外気を前記密閉状塗装空間内に比較的小さな流量から比較的大きな流量までの任意な流量で供給するものとした給気ラインを設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の塗装ブース。
JP2004006319U 2004-10-27 2004-10-27 塗装ブース Expired - Lifetime JP3108440U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004006319U JP3108440U (ja) 2004-10-27 2004-10-27 塗装ブース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004006319U JP3108440U (ja) 2004-10-27 2004-10-27 塗装ブース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3108440U true JP3108440U (ja) 2005-04-14

Family

ID=43271116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004006319U Expired - Lifetime JP3108440U (ja) 2004-10-27 2004-10-27 塗装ブース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3108440U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007289822A (ja) 塗装ブース
WO2006009348A1 (en) Slide-type range hood
CN206262826U (zh) 一种汽车涂装用烘干室
JP3108440U (ja) 塗装ブース
JP2012000543A (ja) 温冷加湿エアーボックス
KR101350855B1 (ko) 유성 및 수성 페인트 겸용 자동차 도장부스
JP4106629B2 (ja) 塗装ブース
JPH1057858A (ja) 板金塗装用吸塵装置
EP1967804A1 (en) Drying device and method for painted bodies, and device for circulating drying air in such device and method
JP2008012402A (ja) 車両乾燥装置
JP2005308345A (ja) 機器収容用ラックおよび電算機室用空調システム
SE1530144A1 (sv) Work booth safety system for an automotive body repair shop
JP4630361B2 (ja) 塗装ブース
JP2007038094A (ja) 給気付塗装ブース
JPH1149493A (ja) 作業台の空調装置
JP2004276723A (ja) 洗浄具取付部を持つ車両用空調装置
KR102587034B1 (ko) 열처리 시스템을 구비하는 차량용 도장부스
JPH0615215A (ja) 塗装乾燥用ユニット
JP3144732U (ja) 塗装ブース
KR102436939B1 (ko) 실내용 도색 건조장치
JP6959480B1 (ja) 塗装設備
JPS5855984Y2 (ja) 塗装用ブ−ス
KR100797612B1 (ko) 턴디쉬 침지노즐의 가열장치
JP2005288243A (ja) ドラフトチャンバー
JP3146582U (ja) 作業施設用空調システム

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080209

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

Year of fee payment: 6