JP3108257U - 膝固定バンド - Google Patents

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Abstract

【課 題】 健康増進効果の持続性のある膝固定バンドの提供。
【解決手段】 高圧水中で酸素と水素の混合ガスを燃焼させ、その燃焼ガスで金属チタンを加熱し、粉末化させることにより得られたチタン粉末をエラストマー材料に配合して作成した、硬さ及び/又は形状の異なる患部刺激用パッドを適宜の位置に配置した膝固定バンド。
【選択図】図1

Description

本考案は、身体の健康、とりわけ、膝の痛みを軽減するために使用される改良された膝固定バンドに関する。
また、本考案は、特に身体の膝上又は膝下に装着して膝の上下を固定し、ツボ又は患部にチタン粉末を含有する患部刺激用パッドを密接接触することにより血行を促進し、筋肉痛等を癒すことができる膝固定バンドに関する。
従来の膝固定バンドとして多数の態様のものが知られている。例えば、ゴムチューブと膝蓋パッドと膝裏パッドを設けた歩行促進膝バンドにより大腿膝蓋関節及び大腿頸骨関節を支え、バンド装着時のずれを防ぎ、歩行を促進する膝バンド(特許文献1)、膝頭及び膝下周辺への打撲や擦過傷等のけがを防止するパッド付きストッキング止め(特許文献2)が開示されている。これらはいずれも歩行促進やけがの防止を目的とした膝バンドであり、膝の痛みを軽減したり、防止したりするものではなく、まして積極的に治癒使用とするものではない。
一方、痛みを軽減するものとして金属や合成樹脂の突起物の代わりに磁石を用いた健康刺激体(特許文献3)、特定の指圧個所、例えばツボである土踏まず部相当箇所を磁石刺激して血行を促進し、疲労回復や健康増進を図ること(特許文献4)が知られるが、これらはいずれも突起物による指圧や磁力線による身体の血行促進を図ったものであった。
特開2003−235882号公報 登録実用新案第3067327号公報 実開昭61−096935号公報 特開2001−276175号公報
上述するように、従来の膝固定バンドは、金属、その他の突起物によって指圧効果が期待できるが、特に血行の促進等の健康増進効果は期待できず、また、前記健康刺激体が磁性体から形成されている場合は、健康刺激体の生産コストが高く、しかも、磁性体の磁力に限界があることから、一定時間が経過すれば、使い捨てにするのが普通であり、そのまま永続的に使用できるものではなかった。
本考案は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、簡単に形成することができ、血行促進等の健康増進効果により膝の筋肉痛等を永続的かつ効果的に癒すことが可能な、経済性の高い膝固定バンドを提供することを目的とする。
従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため、本考案の膝固定バンドの構成は、該支持基体の面上に配置されたチタン粉体を配合した、少なくとも形状や硬さの異なる患部刺激用パッドと、別途、微量のチタンを含有する水溶液に含浸した繊維素材を使用し、ラップ部にフレンチパイルを用いた膝固定バンド本体とからなるものである。
本考案は、以下の構成を特徴とする。
(1)膝固定バンド本体の膝接触側の適宜の位置に、チタン粉末を配合した発泡体基体を繊維素材で包み込んで形成された患部刺激用パッドが配置されてなることを特徴とする膝固定バンド。
(2)患部刺激用パッドが、エラストマー材料中にチタン粉末を配合した発泡体基体より形成されたもので、少なくとも硬さ及び/又は形状の異なったものであることを特徴とする(1)に記載の膝固定バンド。
(3)患部刺激用パッドが、ラップ部にループの細かいフレンチパイルを有したものであることを特徴とする(1)又は(2)に記載の膝固定バンド。
(4)膝固定バンド本体が、繊維素材で形成されていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の膝固定バンド。
(5)患部刺激用パッドが、膝固定バンド本体に接着剤、縫い付け又はファスナーテープで取付けられてなることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の膝固定バンド。
(6)チタン粉末が、高圧水中で酸素と水素の混合ガスを燃焼させ、その燃焼ガスで金属チタンを加熱し、粉末化させ、水溶液中に沈下したチタン粉末であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の膝固定バンド。
(7)繊維素材が、高圧水中で酸素と水素の混合ガスを燃焼させ、その燃焼ガスで金属チタンを加熱し、粉末化させ、水溶液中に沈下したチタン粉末を除いて得られた、微量のチタンを含むチタン水溶液で処理したものであることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載の膝固定バンド。
本考案の患部刺激用パッドに配合されるチタン粉末は、従来の金属粉末やチタン粉末の製造方法で得られたものとは全く異なるもので、本考案者らの提案した特定の方法(PCT/JP02/2911,PCT/JP02/2912)によって高圧水中で酸素と水素の混合ガスを燃焼させ、その燃焼ガスで元素金属チタンを溶融させることによって水中に沈下したチタン粉末であり、金属粉末以外の副生物や不純物等の生成が全くなく、得られたチタン粉末の球状形状の均一性や粉末粒度の一定性が優れており、経済性も高い。また、このときに得られる、沈下したチタン粉末を取り除いた残液の、微量チタンを含むチタン水溶液も後述するように本考案における繊維素材の処理剤として使用する。
本考案で得られるチタン粉末は、このような酸化チタンの部分還元焼結体の表面に半導体膜が形成されており、金属チタンの血行促進等の生理作用や電磁気作用等の特性を活かして従来の健康刺激体に比べてより優れた健康増進の機能を発揮するものである。これらチタン粉末による効能は、チタン自体が皮膚に直接接触しなくても有効であり、効能発生速度も比較的速く、長期間にわたりその効力を維持することができる。
本考案の膝固定バンドは、チタン粉末を配合した硬さ及び/又は形状の異なる患部刺激用パッドが膝固定バンド本体の適宜の域に配置される。そして、従来の膝固定バンドと異なり、チタン粉末を高分子エラストマーに練り込んで形成した患部刺激用パッドにより患部を刺激して血行を促進し、痛みを癒すことができる効果を奏すると共に、従来の磁性体を用いたものと違って、永続的に当初の効能が発揮されるという優れた健康増進効果を奏する。
本考案では、本考案で得られる特定のチタン粉末をスチレン系ポリマーやパラフィン系オイル等のスチレン系熱可塑性エラストマー又はゴム等の高分子エラストマーに均一に配合し、成形型に入れて、発泡成形して本考案のチタン粉末を配合した患部刺激用パッドが形成でき、生産性が高く、大量生産も可能である。
このようにしてチタン粉末を含有する患部刺激用パッドを膝固定バンド本体の適宜の位置に取付けて本考案の膝固定バンドを完成する。
チタン粉末を含有するエラストマー発泡体から形成された患部刺激用パッドを適宜の位置に配置した膝固定バンドを膝上や膝下に装着した際には、患部刺激用パッドが快適な強さで身体患部の表面に圧接保持されるので、身体の頸骨と靱帯部を固定し、快適に刺激する。患部刺激用パッドは、円盤状又は角形状等の形状に形成された発泡体自体も使用できるが、チタンを含む水溶液に含浸した繊維素材で発泡体基体を包み込むことが好ましい。チタンを含む水溶液としては、高圧水中で酸素と水素の混合ガスを燃焼させ、その燃焼ガスで金属チタンを加熱し、粉末化させ、水溶液中に沈下したチタン粉末を除いて得られた、微量のチタンを含むチタン水溶液が適当である。
膝固定バンド支持体又は患部刺激用パッドを包み込む繊維素材は、同種の繊維でも異種の繊維でもよいが、ナイロンとウレタンの混合系で適度な伸縮性と強度のあるものが好ましい。膝固定バンドの患部刺激用パッドの配置域には、患部刺激用パッドを取付けるためのファスナーテープが固定されており、患部刺激パッドを取付けるようになっている。また、膝固定バンド支持体は、膝を固定したときにバンドのずれが起こらないように支持体両端のファスナーテープでしっかり固定するようになっている。
本考案の膝固定バンドは、膝自体は勿論にして、膝の上下を衝撃から保護する硬さ及び/又は形状の異なる患部刺激用パッドによって使い分けるようにする。
次に本考案の実施の一例を図面によって説明する。
図1は、本考案の膝固定バンドの斜視図、図2は患部刺激用パッドを固定していないときの膝固定バンド支持体の平面図、図3は患部刺激用パッド装着時の膝固定バンド平面図、図4は患部刺激用パッド装着時の膝固定バンド側面図、図5は膝固定バンドを膝下に装着したときの状態図、図6は膝上に装着したときの状態図、図7は膝への装着時の断面図を示す。
本考案の膝固定バンド本体4及び患部刺激用パッド1、2、3の包み込みに用いる繊維素材は、上述するような本考案のチタンを製造するときに得られる微量のチタンを含有した水溶液に含浸した繊維素材を使用して通気性と保温性を向上させた素材を使用するのが適当である。
患部刺激用パッド1、2、3は、上記チタン処理された繊維によって、チタン粉末を配合した発泡体基体を包み込んだものであり、膝固定バンド本体4の上に接着剤、縫い込み又はファスナーテープで自在に取付けられる。患部刺激用パッドの厚さは、5〜8mmが好ましい。
上記患部刺激用パッド1、2、3は、楕円盤状、角形状の所定の形状硬さが異なるものでもよく、これらを組み合わせて膝固定バンド本体4の適宜の位置に取付けられる。図2に示す1’、2’、3’等は、この域に患部刺激用パッド1、2、3が取付けられることを例示しているだけで、本質的な意味をもつわけではない。
上述するように、この位置に接着、縫い込み、ファスナーテープの手段で適宜の位置に患部刺激用パッドが取付けられることによって、膝の上又は下を圧迫して痛み等の感ずる域の痛みを軽減する効果を発揮する。図4に示すようにファスナーテープを用いた場合には、パッドの位置を適宜に変えることができるので、利用性は高い。
上記の如く形成された膝固定バンドの両端部のファスナーテープ5、6によって、図5〜7に示すように膝の適宜の位置に締め付け固定されるが、頸骨と膝蓋靱帯の接合部を2種類の硬さのパッドで圧接保持されるため、その部分の血行を促進すべく刺激して痛み等を癒すことができる。この効き目は、磁性体を用いたものと違って、身体から取り外さない限り、永続できる。
なお、本考案の膝固定バンドは本実施例に限定されることなく、本考案の目的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本考案はそれらの全てを包摂するものである。
本考案の膝固定バンド本体の斜視図。 本考案の患部刺激用パッドの非取付け時の膝固定バンド平面図。 本考案の患部刺激用パッド取付け時の膝固定バンド平面図。 本考案の患部刺激用パッド取付け時の膝固定バンドの側面図。 本考案の膝固定バンドの膝下に装着時の状態図。 本考案の膝固定バンドの膝上に装着時の状態図。 本考案の膝固定バンドの膝への装着時の断面図。
符号の説明
1 本考案のチタン粉末を配合した患部刺激用パッド
2 本考案のチタン粉末を配合した患部刺激用パッド
3 本考案のチタン粉末を配合した患部刺激用パッド
4 本考案の膝固定バンド本体
5 ファスナーテープ
6 ファスナーテープ

Claims (7)

  1. 膝固定バンド本体の膝接触側の適宜の位置に、チタン粉末を配合した発泡体基体を繊維素材で包み込んで形成された患部刺激用パッドが配置されてなることを特徴とする膝固定バンド。
  2. 患部刺激用パッドが、エラストマー材料中にチタン粉末を配合した発泡体基体より形成されたもので、少なくとも硬さ及び/又は形状の異なったものであることを特徴とする請求項1に記載の膝固定バンド。
  3. 患部刺激用パッドが、ラップ部にループの細かいフレンチパイルを有したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の膝固定バンド。
  4. 膝固定バンド本体が、繊維素材で形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の膝固定バンド。
  5. 患部刺激用パッドが、膝固定バンド本体に接着剤、縫い付け又はファスナーテープで取付けられてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の膝固定バンド。
  6. チタン粉末が、高圧水中で酸素と水素の混合ガスを燃焼させ、その燃焼ガスで金属チタンを加熱し、粉末化させ、水溶液中に沈下したチタン粉末であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の膝固定バンド。
  7. 繊維素材が、高圧水中で酸素と水素の混合ガスを燃焼させ、その燃焼ガスで金属チタンを加熱し、粉末化させ、水溶液中に沈下したチタン粉末を除いて得られた、微量のチタンを含むチタン水溶液で処理したものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の膝固定バンド。
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