JP3108199U - 生地同士の繋ぎ合わせ構造(アイアン・ブリッチ) - Google Patents

生地同士の繋ぎ合わせ構造(アイアン・ブリッチ) Download PDF

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Abstract

【課題】生地の接合部分や反物同士を接合し大きな一枚の反物として使用する事を可能にし、着物業界だけでなく既製服などへのデザインやパターンの世界を自由に表現する事を可能にする事と繊維業界に関わる人間への様々な可能性を引き出し、負担を軽減する事。
【解決手段】巾の狭い着物の反物や服などのつなぎ目を強度を持たせデザイン性も重視する為、反物や生地の端を先ず、1、4を強度構造(メロー3)してから鎖の様な模様でX状につなぎ合わせる(ファーゴット2)で、強度をもたす事により反物の様な大きな生地を繋ぎ合わせても生地の分離を防ぐ事ができるようにした。
【選択図】 図1

Description

本考案は、生地と生地に強度をもたし、鎖模様でX状に繋ぐ構造である。
従来より図2で表すようにファゴット6という構造は単体ではあったもののこの構造では、5及び7の生地端に直接、形状を確保するため構造上強度の面が心配であった。得に、生地巾や生地が長くなるにつれ、綱ぎ目への負担が大きくかかり生地と生地が分離してしまう可能性が大きな問題点であった。
しかるに、従来から用いられる図3の鎖模様12でX状に繋ぐ構造を直接、生地に形状を確保する方法では、既製服などの部分品に使用するならともかく、大きな反物を繋ぐのは、無理があり、得に、着物の反物や大きな生地などを繋ぎ合わせ使用するのが困難であった。
さらに、図4の断面図を見てもわかるように16の生地又は身頃に直接、鎖模様15でX状に繋ぐ構造で14の生地を止める部分が生地からちぎれてしまいよほど編み目が詰まったしっかりした生地でないと繋ぎ合わせても左右の生地又は、身頃が分離して離れてしまう為不可能であった。
上記目的を達成する為、本考案では、生地の両端部を二つ折りに巻き込むと共に、その巻込み部にメロー加工を施し、メロー加工部同士をファーゴット加工により繋ぎ合わせた。具体的には、図1で表すように、生地端に3のようにメロー加工という構造を施し、生地端に強度をもたした上で図1の2鎖模様に糸を編込んでX状の構造部分ファーゴット加工を生地を二つ折りに巻き込んだ構造部分図1の3のメロー加工上に形状を確保して生地端の負担を軽減する構造にし、さらに、図1の3メロー加工を生地端に先に形状を施す事によりパイロットラインにもなり、後の図1の2鎖模様に編込んでX状の構造部分ファーゴット加工をより正確に確実に繋ぐ特徴をもたした。また、素材によっては従来、生地と生地にファーゴット加工の形状を確保する上で外れ、目飛びや捻れがちであった問題点も同時に解決したものである。
また、図4の断面図に表す16の生地の部分に15の鎖模様に編込んでX状のファーゴット加工構造部分を直接14のように繋ぐよりも図2に表す8の生地の部分をメロー加工9で生地を二つ折りにして巻き込みながら7で生地に止めた上にファーゴット加工6で鎖模様に編込んでX状の構造部分をさらに5で8の生地に9のメロー加工で強度をもたした上でファーゴット加工6でX状に鎖状に繋ぐようにしたものである。
巾が狭い生地を一枚の生地として裁断を可能にし、従来不可能であった着物生地のバイヤス取りだけでなく従来の縫製では表現できなかったパターンやデザインも可能にするものである。又、デザインやパターン次第では着物としての使用だけでなく既製服へのアレンジなど様々な用途で使用でき、繋ぎ目をあえてデザインにも、取り入れられるように強度をもたし様々な生地の繋ぎ合わせも可能にした。
本考案の実施の形態としては、生地と生地をデザイン性も重視した上で強度をもたし、デザインやパターンなど独創性や個性、表現方法など存分に発揮して貰えるようにしたものであり、得に、狭い巾の反物を繋ぐ為の有効手段であるが、従来の既製服や付属品などの飾り模様としても使用できる。
また、着物の反物や既製服の反物を繋ぐだけでなく、カーテンなどの繋ぎ模様などのデザインに取り入れる事も可能であり裁断生地を部分的に繋ぐ事もできる。
実施例としては、着物の反物を使い服などへのデザインに取り入れる為、巾の狭い反物と反物を繋ぎ合わせて使用でき従来不可能だった着物の製作行程においても、つなぎ目を身頃のデザインに取り入れるなどバイヤスに使用する事も可能であり、従来の製作過程とは異なる縫製方法を可能にする。
また、身頃と身頃の繋ぎ目などあらゆる生地の繋ぎ合わせなどにも使用でき、その他、飾り模様としてもデザインに取り入れる事が可能である。
通常、図1で表すメロー加工3は、ウリー糸をファーゴット加工図1−2は、スパン糸を使用するのが一番、縫い目や生地のペコ付きなどが安定する。
素材等を選ぶ事により他の加工糸を使用する事も可能である。
又、繋ぎ目を結合する構造部分については、図1で表す2、3で部分で使用する糸の素材や形態を変更する事により様々なデザインに使用でき、糸の組み合わせにより、略、無限にバリエーションもふやす事が可能である。
考案した構造を示した平面図 考案した構造を示した断面図 従来の構造を示した平面図 従来の構造を示した断面図 考案した構造の裏面図 従来の構造を表した裏面図
符号の説明
1 生地又は、身頃左部分に強度を施した部分
2 強度部分に鎖模様にX状に糸で繋いだ構造部分ファーゴット加工
3 生地部にメロー加工で強度構造を施した部分
4 生地又は、身頃左部分に強度を施した部分
5 生地同士をファーゴット加工で繋ぎ止めた断面図部分
6 糸で交差状に繋いだ構造のファーゴット加工
7 生地を二つ折りに強化しメロー形状を止めた部分
8 生地を強化する為折込んだ部分
9 生地を強化して折込む為のメロー加工の構造断面図部分
10 生地を二つ折りに強化しメロー形状を止めた部分
11 強化していない生地又は、身頃の左部分
12 糸を鎖模様にX状に繋いだ構造ファーゴット加工
13 強化していない生地又は、身頃の右部分
14 生地同士を糸を鎖模様にX状に繋いでファーゴット加工で止めた部分
15 糸を鎖模様にX状に繋いだ構造ファーゴット加工の断面図
16 生地又は、身頃部分の断面図

Claims (1)

  1. 生地の両端部を二つ折りに巻き込むと共に、その巻き込み部にメロー加工を施し、メロー加工部同士をファーゴット加工により繋ぎ合わせた事を特徴とする生地同士の繋ぎ合わせ構造。
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