JP3107982U - 内照式標示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】標示板をむらなく均一に、かつ、効率よく照らすことができる内照式標示装置を提供する。
【解決手段】箱体2の正面側の開口を塞ぐように、半透光性の標示板1を設ける。箱体2に蛍光灯3を内装し、標示板1の背面側に位置させる。蛍光灯3の発する光を拡散しつつ標示板1に向けて反射する光拡散性を有する反射板4を設ける。反射板4を平板状として、箱体2の内面のうちの少なくとも背面側の面を覆うように設ける。反射板4が光を拡散反射することにより、各蛍光灯3が照らす領域が標示板1の全面に広がる。標示板1がむらなく均一に照らされる。箱体2の背面側からの光の漏れ出しや吸収が阻止される。
【選択図】 図1
【解決手段】箱体2の正面側の開口を塞ぐように、半透光性の標示板1を設ける。箱体2に蛍光灯3を内装し、標示板1の背面側に位置させる。蛍光灯3の発する光を拡散しつつ標示板1に向けて反射する光拡散性を有する反射板4を設ける。反射板4を平板状として、箱体2の内面のうちの少なくとも背面側の面を覆うように設ける。反射板4が光を拡散反射することにより、各蛍光灯3が照らす領域が標示板1の全面に広がる。標示板1がむらなく均一に照らされる。箱体2の背面側からの光の漏れ出しや吸収が阻止される。
【選択図】 図1
Description
本考案は、例えば内照式案内標識や内照式看板のような内照式標示装置に関するものである。
一般に、内照式案内標識や内照式看板のような内照式標示装置は、表示内容を付した半透光性の標示板に背面側から光を照射することにより、標示面を明るくしてその視認性を高めている(例えば特許文献1)。
図3は特許文献1の内照式標示装置の内部を示す図、図4は従来の一般的な内照式標示装置の斜視図である。これらの内照式標示装置は、正面側が開口された箱体101に、その開口を塞ぐように標示板102を装着すると共に、箱体101に、標示板102のバックライトとしての複数本の蛍光灯(光源)103を内装した構造とされる。
各蛍光灯103の背面側には、蛍光灯103の発する光を標示板102に向けるための反射板104がそれぞれ設けられ、蛍光灯103の発した光が直接、あるいは反射板104で反射されて標示板102に向かうようになっている。反射板104は、各蛍光灯103の背面側を包むように、蛍光灯103の長さ方向に直交する方向における両側が正面側に突出され、蛍光灯103が発する光を効率よく正面側に向けるようにしている。
特開2000−162991号公報(第5図)
ところが、上記の内照式標示装置は、蛍光灯(光源)ごとに、その背面側を包むように反射板を設けているので、標示板のうち、各蛍光灯によって照らされる領域の間に、光が十分に行き渡らない部分、あるいは隣接する蛍光灯によって二重に照らされる部分ができやすく、標示板に明るさのむらが生じるおそれがある。また、反射板と反射板との隙間における光の漏れ出しや吸収により、蛍光灯の標示板を照らす効率を低下させるおそれがある。
本考案は、標示板をむらなく均一に、かつ、効率よく照らすことができる内照式標示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案が提供する内照式標示装置は、正面側に開口を有する箱体と、箱体の開口を塞ぐように設けられた半透光性の標示板と、標示板の背面側に位置するように箱体に内装された光源と、光源の発する光を拡散しつつ標示板に向けて反射する光拡散性を有する反射板とを備えたものであり、その反射板を平板状として、箱体の内面のうちの少なくとも背面側の面を覆うように設けたものである。
この構成によると、光拡散性を有する平板状の反射板を、箱体の内面のうちの少なくとも背面側の面を覆うように設けるので、光源が照らす領域を標示板の全面に広げて標示板をむらなく均一に照らすと共に、箱体の背面側からの光の漏れ出しや吸収を阻止して標示板を効率よく照らすことができる。
反射板により、箱体の内面における両側面、天面および底面のうち、光源の周面に対向する面を覆えば、これらの面からの光の漏れ出しや吸収を阻止して、標示板を照らす効率をより高めることができる。
本考案の内照式標示装置は、一つの光源だけを備えたものであってもよいが、上記の構成を複数の光源を有する内照式標示装置に採用すれば、本考案の好適な態様を提供することができる。すなわち、各光源が照らす領域を標示板の全面に広げるので、それぞれの光源が照らす領域の間に、光が十分に行き渡らない部分や、隣接する光源によって二重に照らされる部分が生じることを防止することができる。さらに、複数の光源のうちのいずれかが消灯した場合であっても、標示板の全体を極力均一な明るさにすることができる。
光源としては、LEDなどのあらゆるものを採用可能であるが、光源として蛍光灯を採用すれば、本考案の好適な態様を提供することができる。つまり、蛍光灯は一つの大きさが大きい場合が多く、従来の内照式標示装置では、蛍光灯の位置する部位と他の部位とで、標示面の明るさの差が目立ちやすいが、本考案により、その明るさの差を解消することができる。
以上のとおり、本考案によると、各光源のそれぞれが標示板の全面を照らすようにすると共に、箱体の背面側や、両側面、天面、床面などからの光の漏れ出しや吸収を阻止するようにしている。これにより、標示板をむらなく均一に、かつ、効率よく照らすことができるので、標示板の視認性を高めると共に、光源の省エネルギー化を図ることができる。
以下、本考案に係る内照式標示装置を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。図1は本考案に係る内照式標示装置の斜視図であり、図2はA−A断面図である。
この内照式標示装置は、表示内容を付した半透光性の標示板1に背面側から光を照射することにより、標示面を明るくしてその視認性を高めるようにするものであり、標示板1と、標示板1を装着する開口を正面側に有する箱体2と、標示板1の背面側に位置するように箱体2に内装された複数の蛍光灯(光源)3と、蛍光灯3の発する光を拡散しつつ標示板1に向けて反射する光拡散性を有する反射板4とを備えている。
標示板1は、例えば、表示内容を示すアクリル板や、透明板又は半透明板の表面に表示内容を示す繊維シートを貼り付けたものである。
箱体2は、アルミニウムなどの金属や合成樹脂などからなり、両側板2a、天板2bおよび底板2cにより、前後方向に薄い直方体を構成している。箱体2の正面側の開口には、断面略L字形で全体としてロ字形を構成する標示枠5が外嵌され、この標示枠5と箱体2の開口周縁に設けられた鍔6との間に、長方形の標示板1の周縁部を保持するようになっている。これにより、標示板1が箱体2にその開口を塞ぐように装着される。
反射板4は、平板状で光拡散性を有するものとされ、箱体2の内面のうちの背面側の面と、両側面とを覆うように配置される。なお、箱体2の背面側には、複数本の桟材7が上下方向に間隔をあけて水平方向に架け渡され、この桟材7と箱体2の両側板2aとに反射板4が取り付けられる。
反射板4のうち、箱体2の背面側を覆う部位に、引抜型材8で支持された複数の蛍光灯3がその長さ方向を上下に向けて左右に並設されている。これにより、箱体2の背面側の面および両側面が蛍光灯3の周面に対向し、この蛍光灯3の周面に対向する面を覆う反射材4が蛍光灯3の発した光を拡散しつつ反射して、正面側に位置する標示板1の広範囲の領域に光を向けるようになっている。
光拡散性を有する反射板は、内照式標示装置や照明器具の反射板として一般に用いられるものであり、反射面に微細な凹凸を形成したものや、反射層としての金属層に拡散層としての樹脂フィルム層を積層したものなど、あらゆるものを採用することができる。金属層に樹脂フィルム層を積層したものとして、例えば三菱樹脂社製のヒシメタル(登録商標)を例示できる。
次に、蛍光灯3の発する光が標示板1を照らす様子を説明する。図2に示すように、蛍光灯3が発した光9、10のうちの一部の光9は、直接に標示板1に向かって進み、さらにその一部の光11が正面側に透過し、残りの光12が背面側に反射される。蛍光灯3が発した光9、10のうちの光10と、標示板1で反射された光12とは、反射板4に向かって進み、反射板4で拡散されつつ反射される。拡散反射された光13、14は標示板1に向かい、その一部の光15、16が標示板1を背面側から正面側に透過し、残りの光17、18が標示板1の背面で反射されて反射板4に向かう。この拡散反射が繰り返されて標示板1の全面が均一かつ効率的に照らされる。
上記構成によれば、各蛍光灯3の発する光9、10が、標示板1と反射板4との間で反射しながら拡散するので、各蛍光灯3のそれぞれが標示板1の全面を照らす。これにより、標示板1の明るさのむらをなくすことができる。しかも、箱体2の内面のうち、蛍光灯3の周面に対向する面を反射板4で覆っているので、標示板1を除く部位における光の漏れ出しや吸収を阻止して、標示板1を効率よく照らすことができる。
なお、本考案は、上記の実施に形態に限定されるものではなく、本考案の範囲内において、適宜変更を加えることができる。例えば、標示板1および箱体2は長方形および直方体に限らず、円形や多角形などどのようなものでもよい。
蛍光灯3は、その長さ方向を上下に向けて、複数本の蛍光灯3を左右に配列する代わりに、長さ方向を左右に向けて、複数本の蛍光灯3を上下に配列してもよい。この場合、箱体2の内面のうちの天面および床面を反射板4で覆うのがよい。また、複数本の蛍光灯3を設ける代わりに、1本の蛍光灯3だけを設けてもよく、蛍光灯3の形状も棒状のものに限らず、環状の蛍光灯3であってもよい。さらに、蛍光灯3に代えて、LEDなどの他の光源を採用してもよい。
1 標示板
2 箱体
3 蛍光灯
4 反射板
2 箱体
3 蛍光灯
4 反射板
Claims (4)
- 正面側に開口を有する箱体と、該箱体の開口を塞ぐように設けられた半透光性の標示板と、該標示板の背面側に位置するように前記箱体に内装された光源と、該光源の発する光を拡散しつつ前記標示板に向けて反射する光拡散性を有する反射板とを備え、
前記反射板は、平板状とされて箱体の内面のうちの少なくとも背面側の面を覆うように設けられたことを特徴とする内照式標示装置。 - 前記反射板は、箱体の内面における両側面、天面および底面のうち、前記光源の周面に対向する面を覆うように設けられたことを特徴とする請求項1に記載の内照式標示装置。
- 複数の前記光源が設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の内照式標示装置。
- 前記光源は、蛍光灯とされたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の内照式標示装置。
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JP2012038635A (ja) * | 2010-08-10 | 2012-02-23 | Shinya Ishida | チャンネル文字用バックライトシステム |
JP2020181780A (ja) * | 2019-04-26 | 2020-11-05 | 株式会社大林組 | 内照式設備 |
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