JP3107439B2 - α−(3−アミノフェニル)エチルアミンの製造方法 - Google Patents
α−(3−アミノフェニル)エチルアミンの製造方法Info
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- catalyst
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- aminophenyl
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、α−(3−アミノフェ
ニル)エチルアミンの製造方法に関する。この化合物
は、エポキシ樹脂の硬化剤、ポリウレタン樹脂またはポ
リウレア樹脂の硬化剤として特徴ある性能が期待され
る。また、これをホスゲン化することにより、アミノ基
がイソシアナートに変換したジイソシアナートを提供す
ることができる。そのうえ、このα−(3−アミノフェ
ニル)エチルアミンの有する二個のアミノ基は、一つは
ベンゼン環に直結し、他はメチル基でヒンダートされた
形で二級炭素についているため、両者が異なる性質を示
し、それにより、この化合物およびこれから誘導される
ジイソシアナートが特徴ある性能を持つことが期待され
る。
ニル)エチルアミンの製造方法に関する。この化合物
は、エポキシ樹脂の硬化剤、ポリウレタン樹脂またはポ
リウレア樹脂の硬化剤として特徴ある性能が期待され
る。また、これをホスゲン化することにより、アミノ基
がイソシアナートに変換したジイソシアナートを提供す
ることができる。そのうえ、このα−(3−アミノフェ
ニル)エチルアミンの有する二個のアミノ基は、一つは
ベンゼン環に直結し、他はメチル基でヒンダートされた
形で二級炭素についているため、両者が異なる性質を示
し、それにより、この化合物およびこれから誘導される
ジイソシアナートが特徴ある性能を持つことが期待され
る。
【0002】
【従来の技術】α−(3−アミノフェニル)エチルアミ
ンを製造する方法としては、m−ニトロアセトフェノン
を出発物質として、触媒およびアンモニアの存在下で接
触水素化反応を行うことにより、一段階でジアミノ化を
行う方法がある(特開平2−145548号公報)。こ
の方法は、一段階反応である点で有利であるが、アンモ
ニアや触媒の使用量が多いうえに、式(IV)(化4)で
表されるα−(3−アミノフェニル)エチルアルコール
が多く副生するという欠点があった。
ンを製造する方法としては、m−ニトロアセトフェノン
を出発物質として、触媒およびアンモニアの存在下で接
触水素化反応を行うことにより、一段階でジアミノ化を
行う方法がある(特開平2−145548号公報)。こ
の方法は、一段階反応である点で有利であるが、アンモ
ニアや触媒の使用量が多いうえに、式(IV)(化4)で
表されるα−(3−アミノフェニル)エチルアルコール
が多く副生するという欠点があった。
【0003】
【化4】
【0004】本発明者らは、m−ニトロアセトフェノン
を出発物質として、パラジウム、ロジウム、白金等の貴
金属触媒の存在下に接触水素化反応を行い、m−アミノ
アセトフェノンとした後、反応液からこれらの触媒を取
り除いて、ラネーニッケル、ラネーコバルト、ニッケル
−ケイソウ土等の触媒、弱酸又は弱酸のアンモニウム塩
等のアルコール化抑制剤及びアンモニアの存在下で、還
元アミノ化反応を行ってα−(3−アミノフェニル)エ
チルアミンを製造する方法を先に提案した(特開平3−
93749号公報)。この方法では、α−(3−アミノ
フェニル)エチルアルコールの副生は抑制されるもの
の、なお接触水素化反応から還元アミノ化反応に移る際
に、触媒を入れ換える必要があるために、濾過工程が必
要となり、それに付随して、窒素置換、水素置換などの
煩雑な単位操作が必要であるという欠点があった。
を出発物質として、パラジウム、ロジウム、白金等の貴
金属触媒の存在下に接触水素化反応を行い、m−アミノ
アセトフェノンとした後、反応液からこれらの触媒を取
り除いて、ラネーニッケル、ラネーコバルト、ニッケル
−ケイソウ土等の触媒、弱酸又は弱酸のアンモニウム塩
等のアルコール化抑制剤及びアンモニアの存在下で、還
元アミノ化反応を行ってα−(3−アミノフェニル)エ
チルアミンを製造する方法を先に提案した(特開平3−
93749号公報)。この方法では、α−(3−アミノ
フェニル)エチルアルコールの副生は抑制されるもの
の、なお接触水素化反応から還元アミノ化反応に移る際
に、触媒を入れ換える必要があるために、濾過工程が必
要となり、それに付随して、窒素置換、水素置換などの
煩雑な単位操作が必要であるという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、触媒
の濾過工程とそれに付随する窒素置換、水素置換などの
煩雑な単位操作がなく、しかも、高収率で高純度のα−
(3−アミノフェニル)エチルアミンを得る製造方法を
提供することである。
の濾過工程とそれに付随する窒素置換、水素置換などの
煩雑な単位操作がなく、しかも、高収率で高純度のα−
(3−アミノフェニル)エチルアミンを得る製造方法を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく、鋭意検討した結果、m−アミノアセト
フェノンを経由する二段階の反応を、同一溶媒中で、二
種類の触媒の混在下に反応させることによって、触媒の
濾過工程を省略できるのみならず、二種類の触媒の相乗
効果によって、触媒の使用量を低減でき、しかも、高収
率で高純度のα−(3−アミノフェニル)エチルアミン
を製造することが出来ることを見出し、本発明を完成す
るに到った。即ち、本発明は、式(II)(化5)で表さ
れるm−ニトロアセトフェノン
的を達成すべく、鋭意検討した結果、m−アミノアセト
フェノンを経由する二段階の反応を、同一溶媒中で、二
種類の触媒の混在下に反応させることによって、触媒の
濾過工程を省略できるのみならず、二種類の触媒の相乗
効果によって、触媒の使用量を低減でき、しかも、高収
率で高純度のα−(3−アミノフェニル)エチルアミン
を製造することが出来ることを見出し、本発明を完成す
るに到った。即ち、本発明は、式(II)(化5)で表さ
れるm−ニトロアセトフェノン
【0007】
【化5】 を有機溶媒中、パラジウム触媒とニッケル触媒の混在下
で、接触水素化反応を行い、式(III)(化6)で表され
るm−アミノアセトフェノン
で、接触水素化反応を行い、式(III)(化6)で表され
るm−アミノアセトフェノン
【0008】
【化6】 とした後、引き続いて、アンモニアの存在下に還元アミ
ノ化反応を行うことを特徴とする式(I)で表されるα
−(3−アミノフェニル)エチルアミン
ノ化反応を行うことを特徴とする式(I)で表されるα
−(3−アミノフェニル)エチルアミン
【0009】
【化7】 の製造方法に関するものである。
【0010】本発明の反応は、下記の反応式(V)、
(VI)(化8)により表される。
(VI)(化8)により表される。
【0011】
【化8】 即ち、まず、m−アミノアセトフェノンを製造し、引き
続き、α−(3−アミノフェニル)エチルアミンを製造
する方法である。
続き、α−(3−アミノフェニル)エチルアミンを製造
する方法である。
【0012】本発明の方法によれば、α−(3−アミノ
フェニル)エチルアミンは、同一の触媒を用いて、反応
式(V)で表す接触水素化反応を行い、引き続いて、ア
ンモニアを注入して、反応式(VI)で表す還元アミノ化
反応を行うことにより得ることができる。反応式(V)
で表される接触水素化反応は、有機溶媒にm−ニトロア
セトフェノンを溶解させた後、触媒の存在下に、水素を
圧入するか、又は、水素を吹き込みながら反応させる。
この反応の温度は、10℃〜 100℃の範囲であり、望まし
くは、20℃〜60℃が好ましい。水素圧は0Kg/cm2G〜20
Kg/cm2Gの範囲であり、望ましくは、1Kg/cm2G〜10Kg
/cm2Gが好ましい。反応式(VI)で示される還元アミノ
化反応は、式(V)で得られた反応液に、アンモニアを
注入した後、水素を圧入するか、又は、水素を吹き込み
ながら反応させる。この反応の温度は、80℃〜 150℃、
望ましくは、90℃〜 120℃である。水素圧は 10 Kg/cm2
G〜100 Kg/cm2G、望ましくは、20Kg/cm2G〜50Kg/cm2
Gである。アンモニアの使用量は、m−ニトロアセトフ
ェノンに対して、1.0 〜10当量である。目的のα−(3
−アミノフェニル)エチルアミンの収率を高く保つため
には、アンモニアを注入した後、十分に攪拌することが
望ましい。
フェニル)エチルアミンは、同一の触媒を用いて、反応
式(V)で表す接触水素化反応を行い、引き続いて、ア
ンモニアを注入して、反応式(VI)で表す還元アミノ化
反応を行うことにより得ることができる。反応式(V)
で表される接触水素化反応は、有機溶媒にm−ニトロア
セトフェノンを溶解させた後、触媒の存在下に、水素を
圧入するか、又は、水素を吹き込みながら反応させる。
この反応の温度は、10℃〜 100℃の範囲であり、望まし
くは、20℃〜60℃が好ましい。水素圧は0Kg/cm2G〜20
Kg/cm2Gの範囲であり、望ましくは、1Kg/cm2G〜10Kg
/cm2Gが好ましい。反応式(VI)で示される還元アミノ
化反応は、式(V)で得られた反応液に、アンモニアを
注入した後、水素を圧入するか、又は、水素を吹き込み
ながら反応させる。この反応の温度は、80℃〜 150℃、
望ましくは、90℃〜 120℃である。水素圧は 10 Kg/cm2
G〜100 Kg/cm2G、望ましくは、20Kg/cm2G〜50Kg/cm2
Gである。アンモニアの使用量は、m−ニトロアセトフ
ェノンに対して、1.0 〜10当量である。目的のα−(3
−アミノフェニル)エチルアミンの収率を高く保つため
には、アンモニアを注入した後、十分に攪拌することが
望ましい。
【0013】本発明において使用される触媒は、パラジ
ウム触媒とニッケル触媒の混合触媒である。パラジウム
触媒は、金属の状態で使用することもできるが、通常、
カーボン、硫酸バリウム、シリカゲル、アルミナ等の担
体表面に付着させて用いられる。工業的には、パラジウ
ムカーボン触媒を使用するのが望ましい。その使用量
は、例えば、市販の5%パラジウムカーボン(50% wet
品)を用いた場合、原料のm−ニトロアセトフェノン 1
00部に対して0.01部〜2部であることが望ましく、より
望ましくは、0.15部〜 0.5部である。ニッケル触媒とし
ては、ラネーニッケル、ニッケル−ケイソウ土、安定化
ニッケル等が使用できるが、特に安定化ニッケル触媒を
使用するのが好ましい。その使用量は、例えば、市販の
安定化ニッケル(Ni含有率50%)を用いた場合、m−
ニトロアセトフェノン 100部に対して、1部〜20部であ
ることが望ましく、より望ましくは、2部〜10部であ
る。
ウム触媒とニッケル触媒の混合触媒である。パラジウム
触媒は、金属の状態で使用することもできるが、通常、
カーボン、硫酸バリウム、シリカゲル、アルミナ等の担
体表面に付着させて用いられる。工業的には、パラジウ
ムカーボン触媒を使用するのが望ましい。その使用量
は、例えば、市販の5%パラジウムカーボン(50% wet
品)を用いた場合、原料のm−ニトロアセトフェノン 1
00部に対して0.01部〜2部であることが望ましく、より
望ましくは、0.15部〜 0.5部である。ニッケル触媒とし
ては、ラネーニッケル、ニッケル−ケイソウ土、安定化
ニッケル等が使用できるが、特に安定化ニッケル触媒を
使用するのが好ましい。その使用量は、例えば、市販の
安定化ニッケル(Ni含有率50%)を用いた場合、m−
ニトロアセトフェノン 100部に対して、1部〜20部であ
ることが望ましく、より望ましくは、2部〜10部であ
る。
【0014】本発明で使用される有機溶媒としては、通
常、接触水素化反応に用いられる溶媒ならいずれでも良
いが、好ましくは、アンモニアの溶解度の大きいメタノ
ール、エタノール等の低級アルコールが有利である。溶
剤の使用量は、特に限定されないが、通常原料に対し
て、1〜15重量倍で充分である。反応終了後、濾過し
て触媒を除いた後、減圧下に蒸留して、高純度のα−
(3−アミノフェニル)エチルアミンを得る。本発明の
方法では、また、α−(3−アミノフェニル)エチルア
ミンと同様に有用な化合物である中間体のm−アミノア
セトフェノンを、製品として取り出すことも可能であ
る。その場合には、反応式(V)で示す反応が終了した
時点で、反応液を取り出し、溶媒除去、精製等の後処理
を行うことにより得ることができる。
常、接触水素化反応に用いられる溶媒ならいずれでも良
いが、好ましくは、アンモニアの溶解度の大きいメタノ
ール、エタノール等の低級アルコールが有利である。溶
剤の使用量は、特に限定されないが、通常原料に対し
て、1〜15重量倍で充分である。反応終了後、濾過し
て触媒を除いた後、減圧下に蒸留して、高純度のα−
(3−アミノフェニル)エチルアミンを得る。本発明の
方法では、また、α−(3−アミノフェニル)エチルア
ミンと同様に有用な化合物である中間体のm−アミノア
セトフェノンを、製品として取り出すことも可能であ
る。その場合には、反応式(V)で示す反応が終了した
時点で、反応液を取り出し、溶媒除去、精製等の後処理
を行うことにより得ることができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例により、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれにより限定されるものではない。 実施例1 内容積 500mlの撹拌機付きSUS316製オートクレーブに、
m−ニトロアセトフェノン 33.0 g(0.2 モル)、溶媒と
してメタノールを 66g、5%パラジウムカーボン触媒(5
0% Wet品) 0.20g 、安定化ニッケル(Ni含有率50%
品)2.70g を仕込み、窒素で置換した。次いで、窒素を
水素で置換する為、水素を10Kg/cm2Gまで圧入してある
3000mlの水素ホルダーに連結し、水素を圧入した。撹拌
を始めると水素の吸収が起こる。約2時間経過したとこ
ろで、水素の吸収が停止したので、撹拌を停止した。圧
力は、10kg/cm2Gから2kg/cm2Gの範囲で行った。反応
液の一部を液体クロマトグラフィーで分析した結果、m
−アミノアセトフェノンの収率は、99.3%であった。次
いで、液体アンモニアを約 12g導入した後、昇温し、95
℃で2時間撹拌した。水素を圧入して50kg/cm2Gとし
て、内圧50〜30kg/cm2Gの範囲内で還元アミノ化反応を
行い、約 5.5時間経過したところで水素の吸収が停止し
たので、撹拌を停止した。室温まで冷却した後、反応液
を取り出して触媒を濾別した。濾液を減圧蒸留してアン
モニア及び溶媒を除去した後、5〜6mmHgの圧力で真空
蒸留して、留出温度 120〜122℃の留分 25.1gを得た。
(m−ニトロアセトフェノンからの通算収率 92.1%)
するが、本発明はこれにより限定されるものではない。 実施例1 内容積 500mlの撹拌機付きSUS316製オートクレーブに、
m−ニトロアセトフェノン 33.0 g(0.2 モル)、溶媒と
してメタノールを 66g、5%パラジウムカーボン触媒(5
0% Wet品) 0.20g 、安定化ニッケル(Ni含有率50%
品)2.70g を仕込み、窒素で置換した。次いで、窒素を
水素で置換する為、水素を10Kg/cm2Gまで圧入してある
3000mlの水素ホルダーに連結し、水素を圧入した。撹拌
を始めると水素の吸収が起こる。約2時間経過したとこ
ろで、水素の吸収が停止したので、撹拌を停止した。圧
力は、10kg/cm2Gから2kg/cm2Gの範囲で行った。反応
液の一部を液体クロマトグラフィーで分析した結果、m
−アミノアセトフェノンの収率は、99.3%であった。次
いで、液体アンモニアを約 12g導入した後、昇温し、95
℃で2時間撹拌した。水素を圧入して50kg/cm2Gとし
て、内圧50〜30kg/cm2Gの範囲内で還元アミノ化反応を
行い、約 5.5時間経過したところで水素の吸収が停止し
たので、撹拌を停止した。室温まで冷却した後、反応液
を取り出して触媒を濾別した。濾液を減圧蒸留してアン
モニア及び溶媒を除去した後、5〜6mmHgの圧力で真空
蒸留して、留出温度 120〜122℃の留分 25.1gを得た。
(m−ニトロアセトフェノンからの通算収率 92.1%)
【0016】実施例2 内容積 500mlの撹拌機付きSUS316製オートクレーブに、
m−ニトロアセトフェノン 33.0 g(0.2 モル)、溶媒と
してメタノールを 66g、5%パラジウムカーボン触媒(5
0% Wet品) 0.05 g、安定化ニッケル(Ni含有率50%
品) 0.675g を仕込み、窒素で置換した。次いで、窒素
を水素で置換する為、水素を10kg/cm2Gまで圧入してあ
る3000mlの水素ホルダーに連結し、水素を圧入した。撹
拌を始めると水素の吸収が起こる。約3時間経過したと
ころで、水素の吸収が停止したので、撹拌を停止した。
圧力は、10kg/cm2G〜2kg/cm2Gの範囲で行った。反応
液の一部を液体クロマトグラフィーで分析すると、m−
アミノアセトフェノンの収率は、99.4%であった。次い
で、液体アンモニアを約 12g導入した後、昇温し、95℃
で2時間撹拌した。水素を圧入して 50kg/cm2 Gとし
て、内圧50〜30kg/cm2Gの範囲内で還元アミノ化反応を
行い、約8時間経過したところで水素の吸収が停止した
ので、撹拌を停止した。室温まで冷却した後、反応液を
取り出して触媒を濾別した。濾液を減圧蒸留してアンモ
ニア及び溶媒を除去した後、5〜6mmHgの圧力で真空蒸
留して、留出温度 120〜122 ℃の留分 26.7gを得た。
(m−ニトロアセトフェノンからの通算収率 97.3%)
m−ニトロアセトフェノン 33.0 g(0.2 モル)、溶媒と
してメタノールを 66g、5%パラジウムカーボン触媒(5
0% Wet品) 0.05 g、安定化ニッケル(Ni含有率50%
品) 0.675g を仕込み、窒素で置換した。次いで、窒素
を水素で置換する為、水素を10kg/cm2Gまで圧入してあ
る3000mlの水素ホルダーに連結し、水素を圧入した。撹
拌を始めると水素の吸収が起こる。約3時間経過したと
ころで、水素の吸収が停止したので、撹拌を停止した。
圧力は、10kg/cm2G〜2kg/cm2Gの範囲で行った。反応
液の一部を液体クロマトグラフィーで分析すると、m−
アミノアセトフェノンの収率は、99.4%であった。次い
で、液体アンモニアを約 12g導入した後、昇温し、95℃
で2時間撹拌した。水素を圧入して 50kg/cm2 Gとし
て、内圧50〜30kg/cm2Gの範囲内で還元アミノ化反応を
行い、約8時間経過したところで水素の吸収が停止した
ので、撹拌を停止した。室温まで冷却した後、反応液を
取り出して触媒を濾別した。濾液を減圧蒸留してアンモ
ニア及び溶媒を除去した後、5〜6mmHgの圧力で真空蒸
留して、留出温度 120〜122 ℃の留分 26.7gを得た。
(m−ニトロアセトフェノンからの通算収率 97.3%)
【0017】
【発明の効果】本発明の製造方法は、m−ニトロアセト
フェノンからm−アミノアセトフェノンを経由する二段
階の反応を、同一溶媒中で、パラジウム触媒とニッケル
触媒の二種類の触媒の混在下で行うことによって、一段
階目の反応終了後、触媒の濾過工程を省略出来るばかり
でなく、高純度の目的物を高収率で製造できるので、極
めて簡便で有利なα−(3−アミノフェニル)エチルア
ミンの製造方法である。
フェノンからm−アミノアセトフェノンを経由する二段
階の反応を、同一溶媒中で、パラジウム触媒とニッケル
触媒の二種類の触媒の混在下で行うことによって、一段
階目の反応終了後、触媒の濾過工程を省略出来るばかり
でなく、高純度の目的物を高収率で製造できるので、極
めて簡便で有利なα−(3−アミノフェニル)エチルア
ミンの製造方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C07B 61/00 300 B01J 23/74 321X (56)参考文献 特開 平3−93746(JP,A) 特開 平2−145548(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 211/49 B01J 23/44 B01J 23/755 C07C 209/24 C07C 209/36 C07B 61/00 300
Claims (1)
- 【請求項1】 式(I)(化1)で表されるα−(3−
アミノフェニル)エチルアミン 【化1】 の製造において、式(II)(化2)で表されるm−ニト
ロアセトフェノン 【化2】 を有機溶媒中、パラジウム触媒とニッケル触媒の混在下
で、接触水素化反応を行い、式(III)(化3)で表され
るm−アミノアセトフェノン 【化3】 とした後、アンモニアの存在下に還元アミノ化反応を行
うことを特徴とするα−(3−アミノフェニル)エチル
アミンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04015873A JP3107439B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | α−(3−アミノフェニル)エチルアミンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04015873A JP3107439B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | α−(3−アミノフェニル)エチルアミンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05208940A JPH05208940A (ja) | 1993-08-20 |
JP3107439B2 true JP3107439B2 (ja) | 2000-11-06 |
Family
ID=11900920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04015873A Expired - Fee Related JP3107439B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | α−(3−アミノフェニル)エチルアミンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3107439B2 (ja) |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP04015873A patent/JP3107439B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05208940A (ja) | 1993-08-20 |
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