JP2918012B2 - ウレタン化合物の製造方法 - Google Patents
ウレタン化合物の製造方法Info
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Description
アミン化合物と炭酸ジメチルを出発原料とするウレタン
化合物の製造方法に関する。ウレタン化合物は加熱分解
により容易に対応するイソシアネート化合物に変換でき
ることからイソシアネート製造の中間原料として使用さ
れる。特に分子内に2個のカルバミン酸エステル基を有
する脂肪族ウレタン化合物から誘導される脂肪族ジイソ
シアネート化合物は、耐黄変性に優れたポリウレタン或
いはポリウレアの製造原料として有用である。
原料により、ニトロ化合物、アミン化合物、及びホルム
アミド化合物から製造する方法がある。例えばニトロ化
合物を主原料とする方法としては、特開昭 55-147253号
にニトロ化合物をアルコール共存下で一酸化炭素と反応
させる還元カルボニル化法が開示されている。またアミ
ン化合物を主原料とする方法としては、特開昭 59-1724
51号にアミン化合物をアルコール共存下で一酸化炭素及
び分子状酸素又はニトロ化合物と反応させる酸化カルボ
ニル化法が開示されている。これらの還元カルボニル化
法及び酸化カルボニル化法は、高価なPd、Rh等の白金族
系触媒を用い、而も高温高圧下で反応せざるを得ないた
め、工業的には触媒費及び装置費が嵩む欠点がある。更
に特開昭 56-169665号等にはアミン化合物とカルバミン
酸エステル又はアミン化合物と尿素及びアルコールを反
応させる方法が開示されている。この方法は反応速度が
小さいため空時収率が低いことと、カルバミン酸エステ
ル又は尿素からの高沸点副生物が多くウレタン化合物の
分離回収が難しいことの欠点がある。
は、触媒存在下、アミン化合物と炭酸ジメチルとを反応
させる方法が種々提案されている(特公昭51-33095号、
特開昭57-82361号、米国特許 4,395,565号)。この触媒
にはルイス酸触媒、鉛、チタン或いはジルコニウム系触
媒、アルカリ触媒等が使用される。しかしながら、これ
らの触媒の反応速度は一般的に小さく、また副生物とし
てアルキル化物が生成し易いためウレタン化合物の収率
が低い欠点がある。また特開昭64-85956号には、副反応
のアルキル化反応が起こりにくい特定のアミン化合物に
着目し、炭酸ジメチル中の水分を0.2%未満とし、アミン
化合物及びアルコラート触媒を連続添加又は断続的に添
加する方法が開示されている。
アルコラート触媒の存在下にホルムアミド化合物と炭酸
ジメチル、又はアルコラート触媒及びギ酸メチルの存在
下にアミン化合物と炭酸ジメチルを反応する方法を提案
した。また前述の特開昭64-85956号及び特開平3-200756
号のアルコラート触媒で得られるウレタン化合物はその
熱分解により対応するイソシアネートを製造することが
できる。しかしながらこれらの方法では、ウレタンの熱
分解工程においてアルカリ触媒が副反応を著しく促進す
るためこれを完全に取除くことが不可欠である。通常ア
ルカリ触媒は反応生成液に酸を添加して中和し析出した
塩を分離する方法が採られるが、過剰の酸、或いは中和
塩の溶解度が高い場合には塩自体が熱分解に悪影響を及
ぼすため水抽出又は水洗浄が必要であり、更に蒸留等の
繁雑な精製操作が必要となる欠点がある。
3-200756号の改良法として、ホルムアミド化合物と炭酸
ジメチル、又はギ酸メチルの存在下においてアミン化合
物と炭酸ジメチルを無触媒下 100〜200 ℃で反応させる
方法を提案した(特開平4-235954号)。この方法は触媒
を用いない点で優れているが、反応温度を高くせざるを
得ないため生成したギ酸メチルの一部がメタノールと一
酸化炭素へ分解すること、高圧反応装置が必要であるこ
と等の課題がある。以上述べた如く、ウレタンの製造に
関して種々の方法が提案されているが、ウレタン収率、
触媒の分離回収、副生物の処理、ウレタンの精製、更に
は固定費が嵩む等に解決すべき課題があり、工業的に優
れたウレタン製造法の開発が望まれている。
用の中間原料としてウレタン化合物を製造する際の上記
の如き課題を解決するために鋭意研究した結果、触媒に
塩基性陰イオン交換樹脂を用いて、ホルムアミド化合物
と炭酸ジメチル、又はギ酸メチルの存在下においてアミ
ン化合物と炭酸ジメチルを反応させることにより、温和
な条件によって充分な反応速度で極めて収率良くウレタ
ン化合物を得ることができ、而も触媒の分離回収・再使
用及びウレタンの精製が容易であることを見出し、本発
明を完成させた。
脂の存在下においてホルムアミド化合物と炭酸ジメチ
ル、又は塩基性陰イオン交換樹脂及びギ酸メチルの存在
下においてアミン化合物と炭酸ジメチルを反応させるこ
とを特徴とするウレタン化合物の製造方法である。
入手できるが、次の一般式で表されるように対応する
アミン化合物とギ酸メチルとの反応により製造するのが
好ましい。 R(NH2 ) n + nHCOOCH3 = R(NHCOH)n + nCH3 OH ここでのギ酸メチルは式で生成するギ酸メチルをリサ
イクルして使用できるので有利である。この反応はアミ
ン化合物とギ酸メチルを無触媒、常温常圧下、単に混合
するだけで定量的に進行し、反応速度が大きいのが特徴
である。
反応と式の反応を同時に実施することができる。即ち
ギ酸メチルの存在下、アミン化合物と炭酸ジメチルとを
in sute法で反応させることによっても対応するウレタ
ン化合物を得ることができる。なお後述の比較例で示す
ように、ギ酸メチルの非存在下においてもアミン化合物
と炭酸ジメチルの反応でウレタン化合物は生成するが、
反応速度が小さく、またウレタン収率も低い。
する。本発明において主原料となるホルムアミド化合物
は芳香族系ホルムアミド化合物と脂肪族系ホルムアミド
化合物とに分類される。好ましく用いられるのはホルム
アミド基を2個有する脂肪族系ホルムアミド化合物であ
る。分子構造上は脂肪族系ホルムアミド基が飽和の炭素
に結合し骨格に芳香環を有するホルムアミド化合物が特
に好ましく用いられる。工業的に有用なイソシアネート
化合物に対応する原料としては、例えば N,N,-[1,3-フ
ェニレンビス(メチレン)]ビスホルムアミド及びその
1,4- 異性体、 N,N,-[1,3-シクロヘキシルビス(メチ
レン)]ビスホルムアミド及びその 1,4- 異性体、3-ホ
ルムアミドメチル-3,5,5- トリメチル-1- ホルムアミド
シクロヘキサン、1,6-ヘキサメチレンジホルムアミド等
が挙げられる。
場合にも脂肪族系アミン化合物が好ましく、脂肪族系ア
ミン基が飽和の炭素に結合し骨格に芳香環を有するホル
ムアミド化合物が特に好ましく用いられる。工業的に有
用なイソシアネート化合物に対応する原料として m- 及
び p- キシリレンジアミン、 N,N,-[1,3-シクロヘキシ
ルビス(メチレン)]ビスアミン及びその 1,4- 異性
体、イソホロンジアミン、1,6-ヘキサメチレンジアミン
等が使用される。
族系ジイソシアネート化合物の原料となる脂肪族系ウレ
タン化合物が得られるが、本発明方法により芳香族系ホ
ルムアミド化合物又は芳香族アミン化合物を原料に用い
る場合には、汎用性の高い芳香族系ジイソシアネートの
原料となる芳香族系ウレタン化合物を製造することがで
きる。副原料の炭酸ジメチル及び添加物のギ酸メチル
は、市販品をそのまま、又は必要に応じて精製して用い
られる。これらの原料は触媒に金属アルコラートを使用
しないので水分量を厳密に管理する必要がない利点があ
る。
ホルムアミド化合物のホルムアミド基の1モルに対して
1〜20モル、好ましくは 1〜10モルの範囲である。1モ
ル未満の使用量では未反応ホルムアミドが残り、また 2
0 モルより多い量では空時収率が低下して実用的でな
い。別法のアミン化合物を主原料にする場合も同様に、
アミノ基の 1モルに対する炭酸ジメチル使用量は 1〜20
モル、好ましくは 1〜10モルの範囲である。ギ酸メチル
添加量はアミノ基の 1モルに対して0.01 〜5 モル、好
ましくは 0.1〜1 モルの範囲である。 0.01 モル未満の
使用量ではギ酸メチル添加による反応促進効果は少な
く、また 5モルより多い量では空時収率が低下して好ま
しくない。
脂は、架橋構造を有する樹脂を母体とし、これに陰イオ
ン交換基を導入したものであり、特に強塩基性陰イオン
交換樹脂が好ましい。樹脂の母体としては、スチレン−
ジビニルベンゼン系の架橋ポリスチレン、アクリル酸系
のポリアクリレート或いはエーテル基又はカルボニル基
を導入した耐熱性芳香族ポリマー等が用いられる。一般
にイオン交換樹脂における陰イオン交換基には、アミノ
基、置換アミノ基又は第4級アンモニウム基等が知られ
ているが、本発明に用いられる強塩基性陰イオン交換樹
脂の場合には、陰イオン交換基が第4級アンモニウム基
の中、トリアルキル置換窒素原子(−N+ R3 )を導入
したもの、又はジアルキルエタノールアミン陰イオン、
例えば−N+ (CH3 ) 2 (C2 H4 OH)を導入した
ものが特に好ましい。これらの強塩基性陰イオン交換樹
脂の市販品を例示すると、レバチットM 500、レバチッ
トMP 500、レバチットM 504、ダイヤイオンPA 30
6、アンバーリストAー26 、ダウエックスTG 550Aな
どが挙げられる。強塩基性イオン交換樹脂の使用量は回
分反応の場合で示すと、反応液の溶液濃度として 1〜90
重量% 、好ましくは 10 〜50重量% の範囲である。1 重
量%より少ない使用量では充分な反応速度が得られず、
また 90 重量% より多い使用量では触媒費が嵩み経済的
に不利となる。
は生成するウレタン化合物が固体として析出する場合に
は、溶媒を使用して好適に実施できる。用いられる溶媒
は各原料及び生成するウレタン化合物に不活性であるこ
とが必要であり、具体例としては、メタノール、エタノ
ール等のアルコール類、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン等の炭化水素及
びスルホラン等が使用できる。溶媒の使用量は必要最少
量とするのが有利であり、通常は主原料に対して 1〜10
重量倍の範囲である。
料の種類及び触媒の使用量等によって変化し一義的に示
すことができないが、一般的な反応条件としては、反応
温度は 20 〜100 ℃、好ましくは 50 〜70℃の範囲であ
る。20℃より低い温度では反応速度が小さくなり、また
100℃より高い温度ではギ酸メチルの分解や触媒の失活
を招きやすく不利である。反応時間は 0.1〜10時間、特
に 0.5〜5時間が一般的である。
示されるホルムアミド化合物、アミン化合物、炭酸ジメ
チル、ギ酸メチル及びウレタン化合物の蒸気圧より高い
圧力下で実施できる。また不活性ガスの加圧下、或いは
ギ酸メチルの分解反応を抑制する目的で一酸化炭素加圧
下で反応させることもできる。一般的に反応圧力は、常
圧〜10atm の範囲が好ましい。
る強塩基性陰イオン交換樹脂とが接触する方法であれば
何れの方法でも採用することができる。回分式及び連続
式の何れでも実施でき、一般的な反応方法としては連続
式で流動床と固定床が挙げられる。また一例として、生
成するギ酸メチルを反応蒸留方式により連続的に系外に
抜出す方法も好適に実施できる。これらの方式により簡
単な操作で反応生成液と触媒を分離することでき、また
反応生成液から未反応炭酸ジメチル、ギ酸メチル及びメ
タノールを留去させることにより容易に高品位のウレタ
ン化合物を得ることができる。
明する。但し本発明はこれらの実施例により制限される
ものではない。
アミド(以後、メタキシリレンジホルムアミドと称す
る)5.4g、炭酸ジメチル16.5g 及び予め 2N-NaOH水溶液
で処理しOH型とした強塩基性陰イオン交換樹脂(レバチ
ットM504、バイエル社製)10mlを還流冷却器、温度計、
及び撹拌用のスタラーを備えた 100mlの三口フラスコに
一括仕込み、ウォーターバス内に設置した。反応温度を
60℃に昇温した後、還流下 3時間反応させた。反応後、
反応生成液について液体クロマトグラフ分析の内部標準
法で分析した結果、メタキシリレンジホルムアミド基準
で N,N'-[1,3-フェニレンビス(メチレン)]ビスカル
バミン酸メチル(以後、メタキシリレンジカーバメート
と称する)が収率 98.9%で生成していた。
成製)に代えた他は実施例1と同様に実施した。反応
後、反応生成液について分析を行った結果、メタキシリ
レンジホルムアミド基準でメタキシリレンジカーバメー
トが収率99.1% で生成していた。
3.8g、炭酸ジメチル16.2g 、ギ酸メチル1.7g及び強塩基
性陰イオン交換樹脂(レバチットM504、バイエル社製)
10mlを一括仕込み、ウォーターバス中に設置した。反応
温度を60℃に昇温した後、還流下 3時間反応させた。反
応後、反応生成液について分析を行った結果、メタキシ
リレンジアミン基準でメタキシリレンジカーバメートが
収率 98.1%で生成していた。
3.8g、炭酸ジメチル16.2g 、ギ酸メチル0.8g及び強塩基
性陰イオン交換樹脂(レバチットM500、バイエル社製)
10mlを一括仕込み、ウォーターバス中に設置した。反応
温度を60℃に昇温した後、還流下 3時間反応させた。反
応後、反応生成液について分析を行った結果、メタキシ
リレンジアミン基準でメタキシリレンジカーバメートが
収率 98.4%で生成していた。
ルビス(メチレン)]ビスアミン4.0g、炭酸ジメチル1
6.5g 、ギ酸メチル1.7g及び強塩基性陰イオン交換樹脂
(レバチットM504、バイエル社製)10mlを一括仕込み、
ウォーターバス中に設置した。反応温度を60℃に昇温し
た後、還流下 3時間反応させた。反応後、反応生成液に
ついてガスクロマトグラフ分析の内部標準法で分析した
結果、N,N-[1,3-シクロヘキシルビス(メチレン)]ビ
スアミン基準でN,N-[1,3-シクロヘキシルビス(メチレ
ン)]ビスカルバミン酸メチルが収率 98.1%で生成して
いた。
ミン3.5g、炭酸ジメチル17.6g 、ギ酸メチル1.8g及び強
塩基性陰イオン交換樹脂(レバチットM504、バイエル社
製)10mlを一括仕込み、ウォーターバス中に設置した。
反応温度を60℃に昇温した後、還流下 3時間反応させ
た。反応後、反応生成液についてガスクロマトグラフ分
析の内部標準法で分析した結果、1,6-ヘキサメチレンジ
アミン基準で1,6-ヘキサメチレンジカルバミン酸メチル
が収率 98.6%で生成していた。
基性陰イオン交換樹脂(レバチットM504、バイエル社
製)60mlを充填し、系内を窒素で置換した後、3kg/cm2
の加圧下ジャケットに温水を通すことにより触媒層の温
度を60℃に保った。メタキシリレンジアミンを 3.5g/h
r、炭酸ジメチルとギ酸メチルの混合液(炭酸ジメチル
/メタキシリレンジアミンのモル比=6.5、ギ酸メチル/
メタキシリレンジアミンのモル比=1.0)を16g/hrで触媒
層に供給した。反応生成液の組成が定常状態となった
後、反応生成液をサンプリングし、液体クロマトグラフ
にて分析を行った。その結果メタキシリレンジアミン基
準でメタキシリレンジカーバメートが収率 98.2%で生成
していた。
3.8g、炭酸ジメチル16.2g 及び強塩基性陰イオン交換樹
脂(レバチットM504、バイエル社製)10mlを一括仕込
み、ウォーターバス中に設置した。反応温度を60℃に昇
温した後、還流下 3時間反応させた。反応後、反応生成
液について分析を行った結果、メタキシリレンジアミン
基準でメタキシリレンジカーバメートが収率 47.9%で生
成していた。
3.8g、炭酸ジメチル16.2g 及び強塩基性陰イオン交換樹
脂(レバチットM504、バイエル社製)15mlを一括仕込
み、ウォーターバス中に設置した。反応温度を70℃に昇
温した後、還流下 7時間反応させた。反応後、反応生成
液について分析を行った結果、メタキシリレンジアミン
基準でメタキシリレンジカーバメートが収率 89.5%で生
成していた。
ると、ギ酸メチルの非存在下でアミン化合物と炭酸ジメ
チルを反応させた場合には、反応速度が小さく、またウ
レタン収率が低いことが分かる。
交換樹脂を触媒に使用することにより、ホルムアミド化
合物、又はアミン化合物と炭酸ジメチルから温和な反応
条件で収率良くウレタン化合物を製造することができ
る。また本発明の方法では触媒の分離回収及びウレタン
の精製が極めて容易である。一般にアミン化合物および
炭酸ジメチルは水と共沸物を形成するので精製が困難で
あり、また金属アルコラートでは水分の管理が必要なの
で低品位のアミン化合物および炭酸ジメチルを用いるこ
とができないが、本発明の如く塩基性陰イオン交換樹脂
を用いる場合には水分管理を特に必要としないので低品
位のアミン化合物及び炭酸ジメチルが使用できる。従っ
て本発明の方法は工業的に極めて優れた方法である。
Claims (3)
- 【請求項1】塩基性陰イオン交換樹脂の存在下において
ホルムアミド化合物と炭酸ジメチル、又は塩基性陰イオ
ン交換樹脂及びギ酸メチルの存在下においてアミン化合
物と炭酸ジメチルを反応させることを特徴とするウレタ
ン化合物の製造方法。 - 【請求項2】ホルムアミド化合物が脂肪族系ホルムアミ
ド化合物であり、アミン化合物が脂肪族系アミン化合物
である請求頃1に記載の方法。 - 【請求項3】塩基性陰イオン交換樹脂としてイオン交換
基が、トリアルキル置換窒素原子をもつ第4アンモニウ
ム基、又はジアルキルエタノールアミン陰イオンをもつ
第4アンモニウム基である強塩基性陰イオン交換樹脂を
用いる請求頃1に記載の方法。
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