JP3107299B2 - 冷却装置 - Google Patents

冷却装置

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JP3107299B2
JP3107299B2 JP10248434A JP24843498A JP3107299B2 JP 3107299 B2 JP3107299 B2 JP 3107299B2 JP 10248434 A JP10248434 A JP 10248434A JP 24843498 A JP24843498 A JP 24843498A JP 3107299 B2 JP3107299 B2 JP 3107299B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器など作動
時に発熱を伴う機器を冷却する冷却装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば近年普及がめざましいパーソナル
コンピュータでは、高性能化を図るべくますます高速の
CPUが用いられるようになってきており、その結果、
CPUにおける発熱量が増大し、冷却ファンを用いるな
どして能動的にCPUを冷却することが必要になってい
る。図11はこのような従来の電子機器における電子部
品の冷却を示す概略側面図である。図11に示した例で
は、印刷回路基板102上に、作動時に発熱を伴うCP
Uなどの複数の電子部品104が搭載され、これらの電
子部品104の上方に近接して冷却ファン106が配設
されている。そして、電源108は印刷回路基板102
上の電子部品104に電力を供給すると共に、冷却ファ
ン106に対して電力を供給し、その結果、冷却ファン
106が回転して電子部品104に空気が吹き付けら
れ、電子部品104が冷却される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように電源108
により冷却ファン106を駆動する方法は、構成が簡単
で冷却能力も大きいことから従来より広く採用されてい
る。しかし電源として電池を用いている電子機器などで
は、電池によって冷却ファン106をも駆動することに
なり、電池の消耗が大きくなるため、電子機器の連続使
用可能時間が短縮してしまうという致命的な欠点があ
る。したがって可搬型の小型コンピュータなどにはこの
方法は適さない。一方、商用電源を用いる電子機器の場
合にはこのような問題は生じないものの、消費電力の低
減は、エネルギの節約や環境問題の観点から常に取り組
まなければならない重要な課題である。そこで、本発明
の目的は、作動時に発熱を伴う機器において機器を構成
する部品などの発熱体を電力を消費することなく、ある
いは少ない電力で効率よく冷却する冷却装置を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、作動時に発熱を伴う機器を冷却する冷却装
置であって、前記機器を構成する第1の発熱体に接触ま
たは近接して配置され、前記第1の発熱体から熱エネル
ギを吸収して電気エネルギを生成するエネルギ変換手段
と、前記エネルギ変換手段が生成した電気エネルギをエ
ネルギ源として動作し前記機器の第2の発熱体に接触ま
たは近接して配置され前記第2の発熱体を冷却する冷却
手段とを備えたことを特徴とする。
【0005】本発明の冷却装置では、機器を構成する第
1の発熱体に接触または近接して配置されたエネルギ変
換手段は、第1の発熱体から熱エネルギを吸収して電気
エネルギを生成する。そして、機器の第2の発熱体に接
触または近接して配置された冷却手段は、エネルギ変換
手段が生成した電気エネルギをエネルギ源として動作
し、第2の発熱体を冷却する。したがってこの冷却装置
では、冷却手段を動作させるために機器の本来の電源か
ら電力を供給する必要がなく、機器の電力消費量を増加
させることなく発熱体を能動的に冷却することができ
る。また、冷却すべき発熱体の発熱量が特に大きいよう
なときは、機器本来の電源からも冷却手段に電力を供給
する構成とすることができる。その場合、機器の電力消
費量が増すことになるが、エネルギ変換手段が生成する
電気エネルギで不足する分のみを補給すればよく、その
ため少ない電力で効率よく発熱体を冷却することができ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態例につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明による冷却装
置の一例を示す概略側面図である。この電子機器2で
は、印刷回路基板4上に、作動時に発熱を伴う複数の電
子部品6、8、10などが搭載されている。ここで電子
部品6、8は本発明に係わる第2の発熱体であり、電子
部品10は本発明に係わる第1の発熱体である。印刷回
路基板4には電源12が接続され、各電子部品6、8、
10には印刷回路基板4上の配線(図示せず)を通じて
動作に必要な電力が供給されている。電子部品6、8の
上方には近接して冷却ファン14(本発明に係わる冷却
手段)が送風方向を電子部品6、8に向けて配設されて
いる。そして、電子部品10の上面にエネルギ変換手段
16が取り付けられている。エネルギ変換手段16はペ
ルチェ素子から成り、発熱側の面(ここでは単に発熱面
ともいう)を電子部品10の上面に密着させた状態で電
子部品に装着されている。これら冷却ファン14および
エネルギ変換手段16が本実施の形態例の冷却装置18
を構成している。
【0007】このような構成において、電源12より各
電子部品6、8、10に電力が供給されると、各電子部
品は動作状態となって発熱する。その結果、電子部品1
0に装着されたエネルギ変換手段16では、その発熱面
が熱せられ、反対側の吸熱側の面(ここでは単に吸熱面
ともいう)との間に温度差が生じるため、エネルギ変換
手段16を構成するペルチェ素子は電子部品10からの
熱エネルギを吸収して電気エネルギー、すなわち電力を
生成する。この電力は配線20を通じて冷却ファン14
に供給され、冷却ファン14を駆動する。したがって、
冷却ファン14は回転して電子部品6、8に対して送風
し、電子部品6、8を冷却する。
【0008】このように本実施の形態例の冷却装置18
では、冷却ファン14を動作させるために電子機器2の
本来の電源12から電力を供給する必要がなく、機器の
電力消費量を増加させることなく電子部品6、8を冷却
することができる。なお、本実施の形態例では、冷却対
象は電子部品6、8であるとしたが、冷却ファン14の
位置を変えて、エネルギ変換手段16を装着した電子部
品10を冷却する構成とすることも可能である。また、
複数の冷却ファンを異なる箇所に設け、それらにエネル
ギ変換手段16から電力を供給して冷却範囲を拡大して
もよい。さらに、エネルギ変換手段16を他の電子部品
8、10などにも装着してより大きい電気エネルギを取
り出し、冷却能力の向上を図ることも可能である。
【0009】次に第2の実施の形態例について説明す
る。図2は本発明の第2の実施の形態例を示す概略側面
図である。図中、図1と同一の要素には同一の符号が付
されており、それらに関する詳しい説明はここでは省略
する。この第2の実施の形態例の冷却装置22が上記冷
却装置18と異なるのは、冷却ファン14の代わりにペ
ルチェ素子から成る冷却手段24を用いている点であ
る。すなわち、電子機器26を構成する電子部品8の上
面に、ペルチェ素子から成る冷却手段24が、その吸熱
面を電子部品8の上面に密着させた状態で取り付けられ
ている。
【0010】このような構成において、電源12より各
電子部品6、8、10に電力が供給され、各電子部品が
動作状態になると、各電子部品は電力を消費して発熱す
る。その結果、電子部品10に装着されたエネルギ変換
手段16では、その発熱面が熱せられ、反対側の吸熱面
との間に温度差が生じるため、エネルギ変換手段16を
構成するペルチェ素子は電子部品10からの熱エネルギ
を吸収して電力を生成する。この電力は配線20を通じ
て冷却手段24に供給され、その結果、冷却手段24を
構成するペルチェ素子は、その吸熱面より電子部品8が
発生する熱を吸収し、電子部品8を冷却する。したがっ
て、本実施の形態例の冷却装置22では、冷却手段24
を動作させるために電子機器26の本来の電源12から
電力を供給する必要がなく、電子機器26の電力消費量
を増加させることなく電子部品8を冷却することができ
る。
【0011】なお、本実施の形態例では、冷却対象は電
子部品8のみであるとしたが、冷却手段24を電子部品
6などにも装着して複数の電子部品を冷却する構成とす
ることも可能である。また、エネルギ変換手段16を、
発熱を伴う他の電子部品などにも装着してより大きい電
気エネルギを取り出し、冷却能力の向上を図ることも可
能である。
【0012】次に第3の実施の形態例について説明す
る。図3は本発明の第3の実施の形態例を示す概略側面
図である。図中、図1と同一の要素には同一の符号が付
されており、それらに関する詳しい説明はここでは省略
する。この第3の実施の形態例の冷却装置28は、エネ
ルギ変換手段16および冷却ファン14により構成さ
れ、一例としてコンピュータに組み込まれている。CP
U30は印刷回路基板4上に、印刷回路基板4との間に
隙間を形成して配設され、エネルギ変換手段16はCP
U30の下面に、放熱面を密着させて取り付けられてい
る。一方、冷却ファン14はCPU30の上方にCPU
30に近接して配設され、エネルギ変換手段16と冷却
ファン14は配線20により接続されている。
【0013】このような構成において、不図示の電源よ
りCPUに電力が供給されると、CPU30は動作状態
となって発熱する。その結果、CPU30に装着された
エネルギ変換手段16は、その発熱面が熱せられ、反対
側の吸熱面との間に温度差が生じるため、エネルギ変換
手段16を構成するペルチェ素子はCPU30からの熱
エネルギを吸収して電力を生成する。この電力は配線2
0を通じて冷却ファン14に供給され、その結果、冷却
ファン14は回転してCPU30に対して送風し、CP
U30を冷却する。したがって、本実施の形態例の冷却
装置28では、冷却ファン14を動作させるためにコン
ピュータの電源から電力を供給する必要がなく、コンピ
ュータの電力消費量を増加させることなくCPU30を
冷却することができる。なお、本実施の形態例では、冷
却対象がCPU30であるとしたが、冷却対象はCPU
30に限らず、メモリなどの集積回路や、抵抗器、レギ
ュレータなどさまざまな電子部品であってもよく、その
場合にも同様の効果が得られる。また、本実施の形態例
では、ペルチェ素子から成るエネルギ変換手段16をC
PU30の下面に装着するとしたが、CPU30の上面
や、あるいは側面に装着して同様の効果を得ることも可
能である。
【0014】次に第4の実施の形態例について説明す
る。図4は本発明の第4の実施の形態例を示す概略側面
図である。図中、図1と同一の要素には同一の符号が付
されており、それらに関する詳しい説明はここでは省略
する。本実施の形態例の冷却装置32は、上記冷却装置
18と同様にエネルギ変換手段16と冷却ファン14と
により構成されているが、本実施の形態例では冷却装置
32は電子投影装置34、より具体的には液晶プロジェ
クタに組み込まれている。電子投影装置34は、光源3
6、映像制御部38、レンズ40、42、44、スクリ
ーン46などにより構成されている。光源36は、印刷
回路基板4に搭載された不図示のランプ発光回路によっ
て制御されて発光し、光源36が発した光は反射鏡48
によって特定方向の光に揃えられた上で、液晶素子によ
り構成され電子部品10によって制御される映像制御部
38を透過して映像情報を含む光となる。その後、光は
レンズ40、42、44に入射し、これらのレンズの作
用でスクリーン46上に像を形成する。
【0015】そして、エネルギ変換手段16は本実施の
形態例では光源36を収容するランプボックス50の外
面に、発熱面を密着させて取り付けられている。したが
って、光源36が発熱すると、その熱はランプボックス
50を通じてエネルギ変換手段16に供給され、エネル
ギ変換手段16は電力を生成して冷却ファン14に供給
する。その結果、冷却ファン14が回転し、電子部品
6、8などが冷却される。
【0016】なお、本実施の形態例ではランプボックス
50にエネルギ変換手段16を取り付けるとしたが、光
源36や反射鏡48などの発熱部品に取り付けてもよ
く、同様の効果が得られる。また、冷却対象としては、
印刷回路基板4上の電子部品に限らず、光源36、反射
鏡48、ランプボックス50などを冷却対象としてもよ
い。そして、冷却装置32を組み込む装置としては、液
晶プロジェクタ以外にも、同様に光の透過方式で映像を
形成するオーバーヘッドプロジェクタや、光の反射を制
御して映像を形成する反射方式のプロジェクタなどに組
み込み、光源が発生する熱エネルギを利用して冷却ファ
ンを駆動し、電子部品などを冷却する構成とすることも
可能である。
【0017】次に第5の実施の形態例について説明す
る。図5は本発明の第5の実施の形態例を示す概略側面
図である。図中、図1と同一の要素には同一の符号が付
されており、それらに関する詳しい説明はここでは省略
する。この第5の実施の形態例の冷却装置52が上記冷
却装置18と異なるのは、電子部品8が冷却対象であ
り、電子部品8に放熱体としてのヒートシンク54が装
着されている点である。すなわち、ヒートシンク54は
電子部品8の上面に密着して固定され、冷却ファン14
はその上方に配設されて、ヒートシンク54に送風する
構成となっている。
【0018】したがって、この冷却装置52でも、冷却
装置18と同様の効果が得られることに加えて、電子部
品8にヒートシンク54が装着されているため、電子部
品8は冷却ファン14によりいっそう効果的に冷却され
る。なお、本実施の形態例では、冷却対象は電子部品8
であるとしたが、電子部品10にヒートシンク54を取
り付けて冷却ファン14により冷却する構成とすること
も可能である。また、冷却範囲を拡大すべく、電子部品
6などにもヒートシンク54を取り付けてその上方に冷
却ファン14を設け、エネルギ変換手段16から電力を
供給して電子部品6も冷却する構成としてもよい。さら
に、エネルギ変換手段16を他の電子部品6、8などに
も装着してより大きい電気エネルギを取り出し、冷却能
力の向上を図ることも可能である。
【0019】次に第6の実施の形態例について説明す
る。図6は本発明の第6の実施の形態例を示す概略側面
図である。図中、図3などと同一の要素には同一の符号
が付されており、それらに関する詳しい説明はここでは
省略する。この第6の実施の形態例の冷却装置56が上
記冷却装置28と異なるのは、CPU30の上面にヒー
トシンク54が密着して配設され、冷却ファン14はヒ
ートシンク54の上方に配設されてヒートシンク54に
送風する構成となっている点である。
【0020】したがって、この冷却装置56でも、冷却
装置28と同様の効果が得られることに加えて、CPU
30にヒートシンク54が装着されているため、CPU
30は冷却ファン14によりいっそう効果的に冷却され
る。なお、本実施の形態例では、冷却対象がCPU30
であるとしたが、冷却対象はCPU30に限らず、メモ
リなどの集積回路や、抵抗器、レギュレータなどさまざ
まな電子部品であってもよく、その場合にも同様の効果
が得られる。また、本実施の形態例では、ペルチェ素子
から成るエネルギ変換手段16をCPU30の下面に装
着するとしたが、CPU30の上面や、あるいは側面に
装着して同様の効果を得ることも可能である。
【0021】次に第7の実施の形態例について説明す
る。図7は本発明の第7の実施の形態例を示す概略側面
図である。図中、図6などと同一の要素には同一の符号
が付されており、それらに関する詳しい説明はここでは
省略する。この第7の実施の形態例の冷却装置58が上
記冷却装置56と異なるのは、エネルギ変換手段16の
位置と、ヒートシンク54を用いている点である。すな
わち、本実施の形態例ではエネルギ変換手段16は、C
PU30の上面に、その発熱面を密着させて配設され、
一方、エネルギ変換手段16の吸熱面にはヒートシンク
54が密着して取り付けられている。そして、冷却ファ
ン14はヒートシンク54の上方に配設されてヒートシ
ンク54に送風する構成となっている。このような構成
において、CPU30が動作状態となって発熱すると、
エネルギ変換手段16はCPU30から熱エネルギを吸
収して電力を生成し、冷却ファン14に供給する。その
結果、冷却ファン14は回転してヒートシンク54を冷
却し、結局、CPU30が冷却される。
【0022】したがって、この冷却装置58でも、冷却
装置56と同様の効果が得られることに加えて、ペルチ
ェ素子から成るエネルギ変換手段16の吸熱面が十分に
冷却されるため、吸熱面と発熱面との温度差が大きくな
り、より多量の電気エネルギが生成され、冷却ファン1
4の冷却能力が高まるという効果が得られる。なお、本
実施の形態例では、冷却対象がCPU30であるとした
が、冷却対象はCPU30に限らず、メモリなどの集積
回路や、抵抗器、レギュレータなどさまざまな電子部品
であってもよく、その場合にも同様の効果が得られる。
また、本実施の形態例では、ペルチェ素子から成るエネ
ルギ変換手段16をCPU30の上面に装着するとした
が、ヒートシンク54と共にCPU30の下面や、ある
いは側面に装着して同様の効果を得ることも可能であ
り、さらにはエネルギ変換手段16とヒートシンク54
の組を同時に複数設けることも可能である。
【0023】次に第8の実施の形態例について説明す
る。図8は本発明の第8の実施の形態例を示す概略側面
図である。図中、図1と同一の要素には同一の符号が付
されており、それらに関する詳しい説明はここでは省略
する。この第8の実施の形態例の冷却装置60が上記冷
却装置18と異なるのは、冷却ファン14がエネルギ変
換手段16から電力の供給を受けると同時に、配線62
によって電源12に接続されて電源12からも電力の供
給を受ける構成となっている点である。
【0024】したがって、この冷却装置60では冷却フ
ァン14に、より多くの電力が供給され、いっそう高い
冷却能力を確保することができる。そのため、冷却装置
60は、冷却対象の電子部品6、8の発熱量が特に大き
い場合や、あるいはエネルギ変換手段16から必ずしも
十分な電力が得られない場合に有効である。そして、こ
の場合には、電源12の電力消費量が増すことになる
が、エネルギ変換手段16が生成する電気エネルギで不
足する分のみを補給すればよく、したがって少ない電力
で効率よく電子部品6、8を冷却することができる。
【0025】なお、本実施の形態例では、冷却対象は電
子部品6、8であるとしたが、冷却ファン14の位置を
変えて電子部品10を冷却する構成とすることも可能で
ある。また、複数の冷却ファンを異なる箇所に設け、そ
れらにエネルギ変換手段16から電力を供給して冷却範
囲を拡大してもよい。さらに、エネルギ変換手段16を
他の電子部品8、10などにも装着してより大きい電気
エネルギを取り出し、冷却能力の向上を図ることも可能
である。
【0026】次に第9の実施の形態例について説明す
る。図9は本発明の第9の実施の形態例を示す概略側面
図である。図中、図6などと同一の要素には同一の符号
が付されており、それらに関する詳しい説明はここでは
省略する。この第9の実施の形態例の冷却装置64が上
記冷却装置56と異なるのは、冷却ファン14がエネル
ギ変換手段16から電力の供給を受けると同時に、配線
62によって電源12に接続されて電源12からも電力
の供給を受ける構成となっている点である。
【0027】したがって、冷却装置64では冷却ファン
14に、より多くの電力が供給されるため、いっそう高
い冷却能力を確保することができる。そのため、冷却装
置64は、冷却対象のCPU30の発熱量が特に大きい
場合や、あるいはエネルギ変換手段16から必ずしも十
分な電力が得られない場合に有効である。そして、この
場合には、電源12の電力消費量が増すことになるが、
エネルギ変換手段16が生成する電気エネルギで不足す
る分のみを補給すればよく、したがって少ない電力で効
率よくCPU30を冷却することができる。
【0028】なお、本実施の形態例では、冷却対象がC
PU30であるとしたが、冷却対象はCPU30に限ら
ず、メモリなどの集積回路や、抵抗器、レギュレータな
どさまざまな電子部品であってもよく、その場合にも同
様の効果が得られる。また、本実施の形態例では、ペル
チェ素子から成るエネルギ変換手段16をCPU30の
下面に装着するとしたが、CPU30の側面に装着して
同様の効果を得ることも可能であり、さらに同時に複数
の面に設けてもよい。
【0029】次に第10の実施の形態例について説明す
る。図10は本発明の第10の実施の形態例を示す概略
側面図である。図中、図7などと同一の要素には同一の
符号が付されており、それらに関する詳しい説明はここ
では省略する。この第10の実施の形態例の冷却装置6
6が上記冷却装置58と異なるのは、冷却ファン14が
エネルギ変換手段16から電力の供給を受けると同時
に、配線62によって電源12に接続されて電源12か
らも電力の供給を受ける構成となっている点である。
【0030】したがって、冷却装置66では冷却ファン
14に、より多くの電力が供給されるため、いっそう高
い冷却能力を確保することができる。そのため、冷却装
置64は、冷却対象のCPU30の発熱量が特に大きい
場合や、あるいはエネルギ変換手段16から必ずしも十
分な電力が得られない場合に有効である。そして、この
場合には、電源12の電力消費量が増すことになるが、
エネルギ変換手段16が生成する電気エネルギで不足す
る分のみを補給すればよく、したがって少ない電力で効
率よくCPU30を冷却することができる。
【0031】なお、本実施の形態例では、冷却対象がC
PU30であるとしたが、冷却対象はCPU30に限ら
ず、メモリなどの集積回路や、抵抗器、レギュレータな
どさまざまな電子部品であってもよく、その場合にも同
様の効果が得られる。また、本実施の形態例では、ペル
チェ素子から成るエネルギ変換手段16をCPU30の
上面に装着するとしたが、ヒートシンク54と共にCP
U30の下面や、あるいは側面に装着して同様の効果を
得ることも可能であり、さらにエネルギ変換手段16と
ヒートシンク54の組を同時に複数設けてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の冷却装置
は、作動時に発熱を伴う機器を冷却する冷却装置であっ
て、前記機器を構成する第1の発熱体に接触または近接
して配置され、前記第1の発熱体から熱エネルギを吸収
して電気エネルギを生成するエネルギ変換手段と、前記
エネルギ変換手段が生成した電気エネルギをエネルギ源
として動作し前記機器の第2の発熱体に接触または近接
して配置され前記第2の発熱体を冷却する冷却手段とを
備えたことを特徴とする。
【0033】本発明の冷却装置では、機器を構成する第
1の発熱体に接触または近接して配置されたエネルギ変
換手段は、第1の発熱体から熱エネルギを吸収して電気
エネルギを生成する。そして、機器の第2の発熱体に接
触または近接して配置された冷却手段は、エネルギ変換
手段が生成した電気エネルギをエネルギ源として動作
し、第2の発熱体を冷却する。したがってこの冷却装置
では、冷却手段を動作させるために機器の本来の電源か
ら電力を供給する必要がなく、機器の電力消費量を増加
させることなく発熱体を能動的に冷却することができ
る。また、冷却すべき発熱体の発熱量が特に大きいよう
なときは、機器本来の電源からも冷却手段に電力を供給
する構成とすることができる。その場合、機器の電力消
費量が増すことになるが、エネルギ変換手段が生成する
電気エネルギで不足する分のみを補給すればよく、その
ため少ない電力で効率よく発熱体を冷却することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷却装置の一例を示す概略側面図
である。
【図2】本発明の第2の実施の形態例を示す概略側面図
である。
【図3】本発明の第3の実施の形態例を示す概略側面図
である。
【図4】本発明の第4の実施の形態例を示す概略側面図
である。
【図5】本発明の第5の実施の形態例を示す概略側面図
である。
【図6】本発明の第6の実施の形態例を示す概略側面図
である。
【図7】本発明の第7の実施の形態例を示す概略側面図
である。
【図8】本発明の第8の実施の形態例を示す概略側面図
である。
【図9】本発明の第9の実施の形態例を示す概略側面図
である。
【図10】本発明の第10の実施の形態例を示す概略側
面図である。
【図11】従来の電子機器における電子部品の冷却を示
す概略側面図である。
【符号の説明】
2……電子機器、4……印刷回路基板、6……電子部
品、8……電子部品、10……電子部品、12……電
源、14……冷却ファン、16……エネルギ変換手段、
18……冷却装置、20……配線、22……冷却装置、
24……冷却手段、26……電子機器、28……冷却装
置、30……CPU、32……冷却装置、34……電子
投影装置、36……光源、38……映像制御部、40…
…レンズ、42……レンズ、44……レンズ、46……
スクリーン、48……反射鏡、50……ランプボック
ス、52…冷却装置、54…ヒートシンク、56…冷却
装置、58……冷却装置、60……冷却装置、62……
配線、64……冷却装置、66……冷却装置、102…
…印刷回路基板、104……電子部品、106……冷却
ファン、108……電源。

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動時に発熱を伴う機器を冷却する冷却
    装置であって、 前記機器を構成する第1の発熱体に接触または近接して
    配置され、前記第1の発熱体から熱エネルギを吸収して
    電気エネルギを生成するエネルギ変換手段と、 前記エネルギ変換手段が生成した電気エネルギをエネル
    ギ源として動作し前記機器の第2の発熱体に接触または
    近接して配置され前記第2の発熱体を冷却する冷却手段
    と、 を備えたことを特徴とする冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記エネルギ変換手段はペルチェ素子を
    含んで構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却手段は冷却ファンにより構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記冷却手段はペルチェ素子により構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2の発熱体は同一の発
    熱体であり、前記冷却手段は前記発熱体に対して前記エ
    ネルギ変換手段とは異なる箇所に接触または近接して配
    置されていることを特徴とする請求項1記載の冷却装
    置。
  6. 【請求項6】 前記機器は電子投影装置を成し、前記第
    1の発熱体は前記電子投影装置の光源であることを特徴
    とする請求項1記載の冷却装置。
  7. 【請求項7】 電子投影装置は、液晶プロジェクタ、オ
    ーバーヘッドプロジェクタ、ならびに反射方式のプロジ
    ェクタのいずれかであることを特徴とする請求項1記載
    の冷却装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の発熱体に装着された放熱体を
    含み、前記冷却手段は前記放熱体を冷却することを特徴
    とする請求項1記載の冷却装置。
  9. 【請求項9】 前記放熱体はヒートシンクであることを
    特徴とする請求項8記載の冷却装置。
  10. 【請求項10】 前記第1および第2の発熱体は同一の
    発熱体であり、前記エネルギ変換手段はペルチェ素子を
    含んで構成され一方の面が前記発熱体に接触し、前記冷
    却手段は前記エネルギ変換手段のもう一方の面を冷却す
    ることを特徴とする請求項1記載の冷却装置。
  11. 【請求項11】 前記エネルギ変換手段の前記もう一方
    の面には放熱体が装着され、前記冷却手段は前記放熱体
    を冷却することを特徴とする請求項10記載の冷却装
    置。
  12. 【請求項12】 前記冷却手段には、前記エネルギ変換
    手段から電気エネルギが供給されると共に、所定の電源
    から電気エネルギが供給されることを特徴とする請求項
    1記載の冷却装置。
  13. 【請求項13】 前記第1および第2の発熱体は同一の
    発熱体であり、前記冷却手段は前記発熱体に対して前記
    エネルギ変換手段とは異なる箇所に接触または近接して
    配置されていることを特徴とする請求項12記載の冷却
    装置。
  14. 【請求項14】 前記発熱体には放熱体が装着され、前
    記冷却手段は前記放熱体を冷却することを特徴とする請
    求項13記載の冷却装置。
  15. 【請求項15】 前記第1および第2の発熱体は同一の
    発熱体であり、前記エネルギ変換手段はペルチェ素子を
    含んで構成され一方の面が前記発熱体に接触し、前記冷
    却手段は前記エネルギ変換手段のもう一方の面を冷却す
    ることを特徴とする請求項12記載の冷却装置。
  16. 【請求項16】 前記エネルギ変換手段の前記もう一方
    の面には放熱体が装着され、前記冷却手段は前記放熱体
    を冷却することを特徴とする請求項15記載の冷却装
    置。
  17. 【請求項17】 前記第1および第2の発熱体の少なく
    とも一方は印刷回路基板上に配設された電子部品である
    ことを特徴とする請求項1記載の冷却装置。
  18. 【請求項18】 前記電子部品は半導体装置であること
    を特徴とする請求項17記載の冷却装置。
  19. 【請求項19】 前記半導体装置はCPUであることを
    特徴とする請求項18記載の冷却装置。
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