JP3106812U - ベンチレーション付きポロシャツ - Google Patents

Abstract

【課題】ポロシャツ内の湿気、蒸れ、べとつき等の不快感を軽減させ、換気性に優れたポロシャツを提供する。
【解決手段】ポロシャツ１０の後身頃衿ぐり部１３から肩切換え部１４及び袖ぐり部１５に沿って後身頃中央部１２ａまで一体にメッシュ部２０が設けられ、前記メッシュ部表面２１に該メッシュ部２０と略同一形状の覆い布３０が配されて袖ぐり部１５の少なくとも一部を開口した状態で縫着され、該開口部３５とメッシュ部２０とを通してポロシャツ１０の内外が連通されていることを特徴とする。
【選択図】図１

Description

この考案は、ポロシャツに関し、特には、ベンチレーションを有する換気性に優れたポロシャツに関する。

従来、汗等による衣服内の湿気、蒸れ、べとつき等の不快感を軽減させ、換気性に優れ快適に着用できる衣服が提案されている。例えば、前面側と後面側とに夫々通風部を設け、該通風部が本体布に設けた開口にメッシュ等からなる通風性材を取り付けた構成であるウインドブレーカ用の外衣がある（特許文献１参照）。また、セーラーカラー背部に覆われる後身頃背上部・肩部分の生地にメッシュを用いた清涼セーラー服もある（特許文献２参照）。

ところで、一般にゴルフ、テニス等のスポーツ等を行う際に着用されるポロシャツは、特に、汗等による不快感を抑制して快適に着用でき、スポーツ等が楽しめることが望まれている。本考案者は、ポロシャツにメッシュ部及び該メッシュ部と略同一形状の覆い布を設けて両者を少なくとも一部開口した状態で縫着し、該開口部とメッシュ部とを通してポロシャツの内外が連通され換気性に優れたポロシャツを見出した。
特許第２８７３２７４号公報 特開２００１−２７９５１１号公報

この考案は、このような状況に鑑みなされたもので、ポロシャツ内の湿気、蒸れ、べとつき等の不快感を軽減させ、換気性に優れたポロシャツを提供しようとするものである。

請求項１の考案は、ポロシャツ（１０）の後身頃衿ぐり部（１３）から肩切換え部（１４）及び袖ぐり部（１５）に沿って後身頃中央部（１２ａ）まで一体にメッシュ部（２０）が設けられ、前記メッシュ部表面（２１）に該メッシュ部（２０）と略同一形状の覆い布（３０）が配されて袖ぐり部（１５）の少なくとも一部を開口した状態で縫着され、該開口部（３５）とメッシュ部（２０）とを通してポロシャツ（１０）の内外が連通されていることを特徴とするベンチレーション付きポロシャツ（１０）に係る。

また、請求項２の考案は、前記覆い布（３０）が扁平断面を有するポリエステル繊維からなる請求項１に記載のベンチレーション付きポロシャツ（１０）に係る。

請求項３の考案は、前記メッシュ部（２０）が吸放湿性及び接触冷感に優れたナイロン樹脂からなる請求項１又は２に記載のベンチレーション付きポロシャツ（１０）に係る。

この考案のベンチレーション付きポロシャツによれば、ポロシャツの後身頃衿ぐり部から肩切換え部及び袖ぐり部に沿って後身頃中央部まで一体にメッシュ部が設けられ、前記メッシュ部表面に該メッシュ部と略同一形状の覆い布が配されて袖ぐり部の少なくとも一部を開口した状態で縫着され、該開口部とメッシュ部とを通してポロシャツの内外が連通されているので、ポロシャツ内の湿気、蒸れ、べとつき等の不快感を軽減させ、換気性に優れたポロシャツを得ることができた。

また、請求項２の考案によれば、請求項１の考案において、前記覆い布が扁平断面を有するポリエステル繊維からなるため、得られるポロシャツを吸水拡散、接触冷感に優れたより快適なものとすることができる。

請求項３の考案によれば、請求項１又は２の考案において、前記メッシュ部が吸放湿性及び接触冷感に優れたナイロン樹脂からなるため、汗等による蒸れを効果的に排除でき、得られるポロシャツをさらに快適なものとすることができる。

以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説明する。図１は本考案の一実施例に係るベンチレーション付きポロシャツの背面図、図２は図１のベンチレーションの展開図である。

図１に、本考案のベンチレーション付きポロシャツ１０を示す。前記ポロシャツ１０は、後身頃１２の衿ぐり部１３から肩切換え部１４及び袖ぐり部１５に沿って後身頃中央部１２ａまで一体にメッシュ部２０が設けられ、前記メッシュ部表面２１に該メッシュ部２０と略同一形状の覆い布３０が配されて袖ぐり部１５の少なくとも一部を開口した状態で縫着され、該開口部３５とメッシュ部２０とを通してポロシャツ１０の内外が連通されている。図は、覆い布３０の一部を持ち上げてその内側のメッシュ部２０が見えるようにしたものである。このポロシャツ１０の開口部３５及びメッシュ部２０は、外気が通風されるとともにポロシャツ１０内の湿気や熱気が外部へと排出されるように構成され、いわゆるベンチレーションとして機能するものである。

図２は、ベンチレーションの展開図であり、（Ａ）は覆い布３０を配していない状態のポロシャツを表し、（Ｂ）は覆い布を表す。前記メッシュ部２０は、図２の（Ａ）に示すように、ポロシャツ１０の後身頃衿ぐり部１３から肩切換え部１４及び袖ぐり部１５に沿って後身頃中央部１２ａまで一体に設けられており、後身頃１２の生地として構成されている。前記メッシュ部２０は、衿ぐり部１３において衿部１７に縫着され、肩切換え部１４においては前身頃（図示せず）に縫着され、袖ぐり部１５においては袖部１６に縫着されている。また、メッシュ部２０の下端２２は後身頃下部１２ｂに縫着されている。このメッシュ部２０は、請求項３の考案として規定したように、吸放湿性及び接触冷感に優れたナイロン樹脂からなるものとすると、汗等による蒸れを効果的に排除できるため好ましい。

前記覆い布３０は、図２の（Ｂ）に示すように、前記メッシュ部２０と略同一形状であり、該メッシュ部表面２１に配されて袖ぐり部１５の少なくとも一部を開口した状態で縫着されている。すなわち、前述のメッシュ部２０が縫着された袖部１６に対し少なくとも一部が縫着されずに開口した状態で縫着されるのである。この例の開口部３５は、図１に示すように、Ｘで表す大きさだけ縫着されておらず、開口した状態となっている。この覆い布３０は、衿ぐり部１３においてメッシュ部２０とともに衿部１７に縫着され、、肩切換え部１４においては、メッシュ部２０とともに前身頃に縫着される。また、覆い布３０の下端３１は、メッシュ部２０とともに後身頃下部１２ｂに縫着される。

前記覆い布３０は、請求項２の考案として規定したように、扁平断面を有するポリエステル繊維からなると、円形断面を有する従来の繊維に比べて身体との接触面積が大きくなるため、水分を効果的に吸収・拡散できるとともに熱の移動効率も向上し、得られるポロシャツ１０を吸水拡散、接触冷感に優れたより快適なものとすることができる。

実施例の前身頃（図示せず）、後身頃下部１２ｂ、袖部１６は、いずれも覆い布３０と同様の素材より構成されており、吸水拡散、接触冷感に優れたポロシャツ１０となっている。

この考案のポロシャツ１０によれば、前記開口部３５とメッシュ部２０とを通してポロシャツ１０の内外が連通されているため、外気が開口部３５からメッシュ部２０を透過してポロシャツ１０内に進入するとともに、ポロシャツ１０内の湿気や熱気がメッシュ部２０を透過して開口部３５より排出される構成となる。これによって、ポロシャツ１０内が換気され、湿気、蒸れ、べとつき等の不快感が軽減されるのである。

なお、この考案のベンチレーション付きポロシャツは、実施例では、半袖のポロシャツについて説明したが、これに限定されるものではなく、長袖のものでもよい。実施例として示した半袖のポロシャツの場合は、メッシュ部、覆い布、身頃及び袖部の素材として接触冷感に優れた素材を使用したが、長袖の場合は、これらの素材として、蓄熱性、保温性に優れた素材を使用してもよい。

本考案の一実施例に係るベンチレーション付きポロシャツの背面図である。 図１のベンチレーションの展開図である。

符号の説明

１０ ポロシャツ
１２ 後身頃
１２ａ 後身頃中央部
１３ 衿ぐり部
１４ 肩切換え部
１５ 袖ぐり部
２０ メッシュ部
２１ メッシュ部表面
３０ 覆い布
３５ 開口部

Claims (3)

1. ポロシャツ（１０）の後身頃衿ぐり部（１３）から肩切換え部（１４）及び袖ぐり部（１５）に沿って後身頃中央部（１２ａ）まで一体にメッシュ部（２０）が設けられ、前記メッシュ部表面（２１）に該メッシュ部（２０）と略同一形状の覆い布（３０）が配されて袖ぐり部（１５）の少なくとも一部を開口した状態で縫着され、該開口部（３５）とメッシュ部（２０）とを通してポロシャツ（１０）の内外が連通されていることを特徴とするベンチレーション付きポロシャツ（１０）。
2. 前記覆い布（３０）が扁平断面を有するポリエステル繊維からなる請求項１に記載のベンチレーション付きポロシャツ（１０）。
3. 前記メッシュ部（２０）が吸放湿性及び接触冷感に優れたナイロン樹脂からなる請求項１又は２に記載のベンチレーション付きポロシャツ（１０）。

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