JP3106605U - ダンボール箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】掛合フラップ蓋の中心部を外から内方へ手で強く押込んでも掛合フラップ蓋を開蓋させることができないように改良したダンボール箱を提供する。
【解決手段】フラップ蓋A,Bを設け、その少なくとも一方のフラップ蓋を、第1・第2の掛合フラップ片6,7と第1・第2の貼着フラップ片8,9との4枚フラップ片で構成し、第1・第2掛合フラップ片にフラップ片掛止め用の切欠部6a,7aと傾斜折曲線m,n及び貼着舌片部6c,7cを設け、貼着舌片部の内面を貼着フラップ片の外面部に接着してなるダンボール箱において、第1掛合フラップ片6の切欠部6aと第2掛合フラップ片7の切欠部7aをレ形状の切欠部6A,7Aで形成し、レ形状切欠部の開口端隅角部16,17がフラップ蓋Bの平面展開掛合時において掛合相手のフラップ片内面部に当接して掛合フラップ蓋Bの内方への押込み開蓋を阻止する閉蓋ストッパとして作用するようにした。
【選択図】図1
【解決手段】フラップ蓋A,Bを設け、その少なくとも一方のフラップ蓋を、第1・第2の掛合フラップ片6,7と第1・第2の貼着フラップ片8,9との4枚フラップ片で構成し、第1・第2掛合フラップ片にフラップ片掛止め用の切欠部6a,7aと傾斜折曲線m,n及び貼着舌片部6c,7cを設け、貼着舌片部の内面を貼着フラップ片の外面部に接着してなるダンボール箱において、第1掛合フラップ片6の切欠部6aと第2掛合フラップ片7の切欠部7aをレ形状の切欠部6A,7Aで形成し、レ形状切欠部の開口端隅角部16,17がフラップ蓋Bの平面展開掛合時において掛合相手のフラップ片内面部に当接して掛合フラップ蓋Bの内方への押込み開蓋を阻止する閉蓋ストッパとして作用するようにした。
【選択図】図1
Description
この考案は廃棄対象の機密書類等を収納保管し、それが満杯になった時に機密書類等が他人に取られないように閉蓋して、焼却場や溶融工場等の安全処理施設に運搬するために使用するダンボール箱に関するものである。
従来、前記のような目的で使用されるダンボール箱として図8乃至図10に示すようなものが知られている。
この従来公知のダンボール箱は、前面壁1と左側面壁2と後面壁3と右側面壁4とを折目線a,b,cを介して連設し、前面壁1に折目線dを介して連設される糊付片1aを右側面壁4の遊端側内面糊付部4aに接着した構成の菱形扁平に折畳み可能な箱本体5を備え、この箱本体5に該箱本体の上下端開口部を閉塞するフラップ蓋A,Bを設けている。
この上下フラップ蓋A,Bの一方のフラップ蓋例えば図8において下側のフラップ蓋Bは、箱本体5の前面壁1及び後面壁3に折目線e,gを介して連設される第1・第2の掛合フラップ片6,7と、左側面壁2及び右側面壁4に折目線f,hを介して連設される第1・第2の貼着フラップ片8,9との4枚フラップ片で構成されている。
また、他方のフラップ蓋例えば図8において上側のフラップ蓋Aは、箱本体5の左側面壁2及び右側面壁4に折目線j,lを介して連設される短寸方形状の内折フラップ片A2,A4と、箱本体5の前面壁1及び後面壁3に折目線i,kを介して連設される長寸方形状の重合フラップ片A1,A3との4枚フラップ片で構成されている。なお、この上側フラップ蓋Aは書類が満杯となった最後の蓋閉じ時に内折フラップ片A2,A4を内方に折り曲げ、その外側に重合フラップ片A1,A3を折曲重合させて、この外側重合フラップ片A1,A3の接合部を粘着テープで貼着することにより閉蓋される。
前記第1掛合フラップ片6と第2掛合フラップ片7には、その先端縁中央部に位置して互いに係合可能なフラップ片掛止め用の切欠部6a,7aが設けられている。また、前記第1・第2の掛合フラップ片6,7には、その折目線e,gとフラップ片一側縁6b,7bとのコーナー部から掛合フラップ片6,7の先端縁まで達する傾斜折曲線m,n(破線状の切り線と切り線間の内折目線とで形成されいる)がフラップ片折目線e,gに対して略45度の傾斜角度で設けられ、この傾斜折曲線m、nとフラップ片一側縁6b,7b及びフラップ片先端縁で囲まれる貼着舌片部6c,7cの内面を第1貼着フラップ片8の外面部と第2貼着フラップ片9の外面部に左側面壁2及び右側面壁4が前面壁1及び後面壁3に対して略直角に箱組できる図9のような位置関係をもって接着して構成されている。
図9は糊付片1aを右側面壁4の遊端側内面糊付部4aから剥離し、左側面壁2と後面壁3を直状に伸展させた状態の横断平面図を示しており、この状態で箱本体5の半分例えば後面壁3と右側面壁4の結合体を折目線bの位置から内方へ90度の角度で折り曲げ、糊付片1aを右側面壁4の遊端側内面糊付部4aに接着させれば、第1・第2の掛合フラップ片6,7が切欠部6a,7aで噛合うように図10の如く掛合して下側のフラップ蓋Bが形成される。
しかし、前記従来のダンボール箱は、第1掛合フラップ片6の切欠部6aと第2掛合フラップ片7の切欠部7aが、掛合フラップ片6,7の先端縁からV字形に切込んだ90度の開き角度を有する等開脚(左右対称)のV形切欠で形成されているので、このV形切欠部6a,7aの開口端両側に形成される角部はフラップ蓋Bの図10の如き平面展開掛合時において掛合フラップ蓋Bの内方への押込み開蓋を阻止する閉蓋ストッパとして作用せず、このため機密書類等を箱詰め封緘した後で掛合フラップ蓋Bの中心部を外から内方へ手で強く押込むと掛合フラップ蓋Bが開蓋して、箱内の機密書類等を他人に取られることが起こるという問題があった。
この考案は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、機密書類等を箱詰め封緘した後で掛合フラップ蓋の中心部を外から内方へ手で強く押込んでも掛合フラップ蓋を開蓋させることができないように改良したダンボール箱を提供することにある。
この考案は、前記の目的を達成するために、請求項1は、前面壁1と左側面壁2と後面壁3と右側面壁4とを折畳み可能に連設した箱本体5に、該箱本体5の上下端開口部を閉塞するフラップ蓋A,Bを設け、この上下フラップ蓋の少なくとも一方のフラップ蓋を、箱本体5の前面壁1及び後面壁3に折目線e,gを介して連設される第1・第2の掛合フラップ片6,7と、左側面壁2及び右側面壁4に折目線f,hを介して連設される第1・第2の貼着フラップ片8,9との4枚フラップ片で構成し、前記第1掛合フラップ片6の先端縁中央部と前記第2掛合フラップ片7の先端縁中央部に互いに係合可能なフラップ片掛止め用の切欠部6a,7aを設けると共に、前記第1・第2の掛合フラップ片6,7に、その折目線e,gとフラップ片一側縁6b,7bとのコーナー部から掛合フラップ片6,7の先端縁まで達する傾斜折曲線m,nをフラップ片折目線e,gに対して略45度の傾斜角度で設け、この傾斜折曲線m,nとフラップ片一側縁6b,7b及びフラップ片先端縁で囲まれる貼着舌片部6c,7cの内面を前記第1貼着フラップ片8の外面部と第2貼着フラップ片9の外面部に左側面壁2及び右側面壁4が前面壁1及び後面壁4に対して略直角に箱組できる位置関係をもって接着してなるダンボール箱において、
前記第1掛合フラップ片6の切欠部6aと前記第2掛合フラップ片7の切欠部7aを、掛合フラップ片6,7の先端縁から略直角に切込んだ直状切り線rと掛合フラップ片6,7の先端縁から直状切り線rの内端に達するように略45度の傾斜角度で切込んだ傾斜切り線tとで画定されるレ形状の切欠部6A,7Aで形成し、 このレ形状切欠部6A,7Aの開口端隅角部16,17がフラップ蓋Bの平面展開掛合時において掛合相手のフラップ片内面部に当接して掛合フラップ蓋Bの内方への押込み開蓋を阻止する閉蓋ストッパとして作用するようにしたことを特徴とする。
前記第1掛合フラップ片6の切欠部6aと前記第2掛合フラップ片7の切欠部7aを、掛合フラップ片6,7の先端縁から略直角に切込んだ直状切り線rと掛合フラップ片6,7の先端縁から直状切り線rの内端に達するように略45度の傾斜角度で切込んだ傾斜切り線tとで画定されるレ形状の切欠部6A,7Aで形成し、 このレ形状切欠部6A,7Aの開口端隅角部16,17がフラップ蓋Bの平面展開掛合時において掛合相手のフラップ片内面部に当接して掛合フラップ蓋Bの内方への押込み開蓋を阻止する閉蓋ストッパとして作用するようにしたことを特徴とする。
請求項2は、上下両方のフラップ蓋A,Bが箱本体5の前面壁1及び後面壁3に折目線e,g・i,kを介して連設される第1・第2の掛合フラップ片6,7と、左側面壁2及び右側面壁4に折目線f,h・i,lを介して連設される第1・第2の貼着フラップ片8,9との4枚ずつのフラップ片で構成されていること、
前記第1掛合フラップ片6の先端縁中央部と第2掛合フラップ片7の先端縁中央部に設けられるフラップ片掛止め用の切欠部6a,7aが、掛合フラップ片6,7の先端縁から略直角に切込んだ直状切り線rと掛合フラップ片6,7の先端縁から直状切り線rの内端に達するように略45度の傾斜角度で切込んだ傾斜切り線tとで画定されるレ形状の切欠部6A,7Aで形成され、このレ形状切欠部の開口端隅角部16,17がフラップ蓋A,Bの平面展開掛合時において掛合相手のフラップ片内面部に当接して掛合フラップ蓋A,Bの内方への押込み開蓋を阻止する閉蓋ストッパとして作用するようにしたこと、
前記箱本体5を構成する前面壁1・左側面壁2・後面壁3・右側面壁4の中の少なくとも1つの壁面の上部に、切り目線12で画定された手で押込んで箱本体5内に切り落とすことができる横長形状をなした書類投入用のプッシュ開口蓋13を設けたこと、を特徴とする。
前記第1掛合フラップ片6の先端縁中央部と第2掛合フラップ片7の先端縁中央部に設けられるフラップ片掛止め用の切欠部6a,7aが、掛合フラップ片6,7の先端縁から略直角に切込んだ直状切り線rと掛合フラップ片6,7の先端縁から直状切り線rの内端に達するように略45度の傾斜角度で切込んだ傾斜切り線tとで画定されるレ形状の切欠部6A,7Aで形成され、このレ形状切欠部の開口端隅角部16,17がフラップ蓋A,Bの平面展開掛合時において掛合相手のフラップ片内面部に当接して掛合フラップ蓋A,Bの内方への押込み開蓋を阻止する閉蓋ストッパとして作用するようにしたこと、
前記箱本体5を構成する前面壁1・左側面壁2・後面壁3・右側面壁4の中の少なくとも1つの壁面の上部に、切り目線12で画定された手で押込んで箱本体5内に切り落とすことができる横長形状をなした書類投入用のプッシュ開口蓋13を設けたこと、を特徴とする。
この考案の請求項1に係るダンボール箱は、第1掛合フラップ片6の切欠部6aと第2掛合フラップ片7の切欠部7aを、掛合フラップ片6,7の先端縁から略直角に切込んだ直状切り線rと掛合フラップ片6,7の先端縁から直状切り線rの内端に達するように略45度の傾斜角度で切込んだ傾斜切り線tとで画定されるレ形状の切欠部6A,7Aで形成し、このレ形状切欠部6A,7Aの開口端隅角部16,17がフラップ蓋の平面展開掛合時において掛合相手のフラップ片内面部に当接して掛合フラップ蓋の内方への押込み開蓋を阻止する閉蓋ストッパとして作用するように構成したので、機密書類等を箱詰め封緘した後で掛合フラップ蓋の中心部を外から内方へ手で強く押込んでも掛合フラップ蓋Bを開蓋させることができず、このため箱詰めした機密書類等を他人に取られるということを防止できるという優れた実用上の効果を奏する。
この考案の請求項2に係るダンボール箱は、上下両方のフラップ蓋A,Bが箱本体5の前面壁1及び後面壁3に折目線e,g・i,kを介して連設される第1・第2の掛合フラップ片6,7と、左側面壁2及び右側面壁4に折目線f,h・i,lを介して連設される第1・第2の貼着フラップ片8,9との4枚ずつのフラップ片で構成されているので、片方のフラップ蓋を粘着テープで閉蓋止着しなくても、菱形扁平折畳み箱を方形箱に押し広げて掛合フラップ片6,7を切欠部6A,7Aで掛合させるたげで、押し開け不能な上下フラップ蓋A,Bを簡単に形成することができ、また組立てられた方形箱内への書類投入も書類投入用のプッシュ開口蓋13を押し開けることで容易に行うことができる。
この考案の請求項2に係るダンボール箱は、上下両方のフラップ蓋A,Bが箱本体5の前面壁1及び後面壁3に折目線e,g・i,kを介して連設される第1・第2の掛合フラップ片6,7と、左側面壁2及び右側面壁4に折目線f,h・i,lを介して連設される第1・第2の貼着フラップ片8,9との4枚ずつのフラップ片で構成されているので、片方のフラップ蓋を粘着テープで閉蓋止着しなくても、菱形扁平折畳み箱を方形箱に押し広げて掛合フラップ片6,7を切欠部6A,7Aで掛合させるたげで、押し開け不能な上下フラップ蓋A,Bを簡単に形成することができ、また組立てられた方形箱内への書類投入も書類投入用のプッシュ開口蓋13を押し開けることで容易に行うことができる。
以下、この考案の実施の形態を図1乃至図5の図面に従い具体的に説明する。
図1はこの考案の第1の実施例によるダンボール箱の展開平面図、図2は同ダンボール箱を、箱本体の糊付片を右側面壁の糊付部から剥離し、左側面壁と後面壁を直状に伸展させた状態で示した横断平面図、図3は同ダンボール箱の組立状態の横断平面図であって、分図(a)は前面壁及び左側面壁側の掛合フラップ片及び貼着フラップ片を実線で示し、後面壁及び右側面壁側の掛合フラップ片及び貼着フラップ片を想像線で示した横断平面図、分図(b)は掛合フラップ片の掛合状態を箱本体の内面側から見た横断平面図である。
また図4は図3(b)の状態を下側から見た箱組立状態の底面図、図5図は前記ダンボール箱を菱形扁平の折畳み状態で示した一部切欠正面図である。
この実施例のダンボール箱は、前面壁1と左側面壁2と後面壁3と右側面壁4とを折目線a,b,cを介して連設し、前面壁1に折目線dを介して連設される糊付片1aを右側面壁4の遊端側内面糊付部4aに接着した構成の菱形扁平に折畳み可能な箱本体5を備え、この箱本体5に該箱本体の上下端開口部を閉塞するフラップ蓋A,Bを設けている。
この上下フラップ蓋A,Bの一方のフラップ蓋例えば図1において下側のフラップ蓋Bは、箱本体5の前面壁1及び後面壁3に折目線e,gを介して連設される第1・第2の掛合フラップ片6,7と、左側面壁2及び右側面壁4に折目線f,hを介して連設される第1・第2の貼着フラップ片8,9との4枚フラップ片で構成されている。
また、他方のフラップ蓋例えば図1において上側のフラップ蓋Aは、箱本体5の左側面壁2及び右側面壁4に折目線j,lを介して連設される短寸方形状の内折フラップ片A2,A4と、箱本体5の前面壁1及び後面壁3に折目線i,kを介して連設される長寸方形状の重合フラップ片A1,A3との4枚フラップ片で構成されている。なお、この上側フラップ蓋Aは書類が満杯となった最後の蓋閉じ時に内折フラップ片A2,A4を内方に折り曲げ、その外側に重合フラップ片A1,A3を折曲重合させて、この外側重合フラップ片A1,A3の接合部を粘着テープ(図示せず)で貼着することにより閉蓋される。
前記第1掛合フラップ片6と第2掛合フラップ片7には、その先端縁中央部に位置して互いに係合可能なフラップ片掛止め用の切欠部6a,7aが設けられている。また、前記第1・第2の掛合フラップ片6,7には、その折目線e,gとフラップ片一側縁6b,7bとのコーナー部から掛合フラップ片6,7の先端縁まで達する傾斜折曲線m,n(破線状の切り線と切り線間の内折目線とで形成されいる)がフラップ片折目線e,gに対して略45度の傾斜角度で設けられ、この傾斜折曲線m、nとフラップ片一側縁6b,7b及びフラップ片先端縁で囲まれる貼着舌片部6c,7cの内面を第1貼着フラップ片8の外面部と第2貼着フラップ片9の外面部に左側面壁2及び右側面壁4が前面壁1及び後面壁3に対して略直角に箱組できる図9のような位置関係をもって接着して構成されている。
以上の構成は、前述した従来のダンボール箱と同様である。
而して本考案においては、前記第1掛合フラップ片6の切欠部6aと前記第2掛合フラップ片7の切欠部7aを、掛合フラップ片6,7の先端縁から略直角に切込んだ直状切り線r(略4cm位の切込み深さを有する)と掛合フラップ片6,7の先端縁から直状切り線rの内端に達するように略45度の傾斜角度で切込んだ傾斜切り線tとで画定されるレ形状の切欠部6A,7Aで形成し、 このレ形状切欠部6A,7Aの開口端隅角部16,17がフラップ蓋Bの平面展開掛合時において掛合相手のフラップ片内面部に当接して掛合フラップ蓋Bの内方への押込み開蓋を阻止する閉蓋ストッパとして作用するように構成している点、前記第2掛合フラップ片7の他側縁を切欠部7Aの開口端隅角部17に滑らかに連なる円弧縁7dで形成している点が相違している。その他の構成は前記従来のものと略同様であるから、同一部分に同符号を付して詳細な構成説明は省略する。
図2は糊付片1aを右側面壁4の遊端側内面糊付部4aから剥離し、左側面壁2と後面壁3を直状に伸展させた状態の横断平面図を示しており、この状態で箱本体5の半分例えば後面壁3と右側面壁4の結合体を折目線bの位置から内方へ90度の角度で折り曲げ、糊付片1aを右側面壁4の遊端側内面糊付部4aに接着させれば、第1・第2の掛合フラップ片6,7が切欠部6A,7Aで噛合うように図3、図4の如く掛合して下フラップ蓋Bが形成される。
図2は糊付片1aを右側面壁4の遊端側内面糊付部4aから剥離し、左側面壁2と後面壁3を直状に伸展させた状態の横断平面図を示しており、この状態で箱本体5の半分例えば後面壁3と右側面壁4の結合体を折目線bの位置から内方へ90度の角度で折り曲げ、糊付片1aを右側面壁4の遊端側内面糊付部4aに接着させれば、第1・第2の掛合フラップ片6,7が切欠部6A,7Aで噛合うように図3、図4の如く掛合して下フラップ蓋Bが形成される。
図5は前記のように構成されたダンボール箱を菱形扁平の箱折畳み状態で示した一部切欠正面図であり、この箱折畳み状態では掛合フラップ片6と貼着フラップ片8が傾斜折曲線mの位置からV形状に折畳まれ、掛合フラップ片7と貼着フラップ片9が傾斜折曲線nの位置からV形状に折畳まれて、箱本体5内に折畳み収納される。そして、この箱折畳み状態で箱使用者に供給され、箱使用者は菱形扁平折畳み箱を方形箱に押し広げて図3、図4のような状態に組立てて、機密書類等の廃棄処理箱として使用する。
このような使用によって箱本体5内に書類が満杯になった時には、上側フラップ蓋Aは内折フラップ片A2,A4を内方に折り曲げ、その外側に重合フラップ片A1,A3を折曲重合させて、この外側重合フラップ片A1,A3の接合部を粘着テープ(図示せず)で貼着することにより閉蓋される。
図6及び図7はこの考案の第2の実施例を示す。
この実施例のダンボール箱は上下両方のフラップ蓋A,Bが箱本体5の前面壁1及び後面壁3に折目線e,g・i,kを介して連設される第1・第2の掛合フラップ片6,7と、左側面壁2及び右側面壁4に折目線f,h・j,lを介して連設される第1・第2の貼着フラップ片8,9との4枚フラップ片で構成されている点、
前記箱本体5を構成する前面壁1・左側面壁2・後面壁3・右側面壁4の中の少なくとも1つの壁面(図示例では左側面壁2)の上部に、切り目線12で画定された手で押込んで箱本体5内に切り落とすことができる横長形状をなした書類投入用のプッシュ開口蓋13を設け、このプッシュ開口蓋13を開蓋して機密書類等を箱体内へ投入し、それが満杯になった時に封印用シールを貼り、その上から粘着テープで止めて封緘するように構成した点が、前記実施例と相違している。その他の構成は前記実施例のもの略同様であるから、同一部分に同符号を付して詳細な説明は省略する。
前記箱本体5を構成する前面壁1・左側面壁2・後面壁3・右側面壁4の中の少なくとも1つの壁面(図示例では左側面壁2)の上部に、切り目線12で画定された手で押込んで箱本体5内に切り落とすことができる横長形状をなした書類投入用のプッシュ開口蓋13を設け、このプッシュ開口蓋13を開蓋して機密書類等を箱体内へ投入し、それが満杯になった時に封印用シールを貼り、その上から粘着テープで止めて封緘するように構成した点が、前記実施例と相違している。その他の構成は前記実施例のもの略同様であるから、同一部分に同符号を付して詳細な説明は省略する。
図7は前記のように構成されたダンボール箱を菱形扁平の箱折畳み状態で示した一部切欠正面図であり、この箱折畳み状態では上下フラップ蓋A,Bの掛合フラップ片6と貼着フラップ片8が傾斜折曲線mの位置からV形状に折畳まれ、上下フラップ蓋A,Bの掛合フラップ片7と貼着フラップ片9が傾斜折曲線nの位置からV形状に折畳まれて、箱本体5内に折畳み収納される。そして、この箱折畳み状態で箱使用者に供給され、箱使用者は菱形扁平折畳み箱を方形箱に押し広げて、上下端が掛合フラップ蓋A,Bで閉塞された方形箱を組立て、それを機密書類等の廃棄処理箱として使用する。この使用時には書類投入用のプッシュ開口蓋13を押し開けること、前述した通りである。
なお、この考案は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の考案を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
1…前面壁、1a…糊付片、2…左側面壁、3…後面壁、4…右側面壁、4a…糊付部、5…箱本体、A,B…上下のフラップ蓋、a〜l…折目線、m,n…傾斜折曲線、6…第1の掛合フラップ片、7…第2の掛合フラップ片、6a,7a…フラップ片掛止め用の切欠部、6A,7A…レ形状の切欠部、r…直状切り線、t…傾斜切り線、6b,7b…フラップ片一側縁、6c,7c…貼着舌片部、8…第1の貼着フラップ片、9…第2の貼着フラップ片、12…切り目線、13…プッシュ開口蓋、16,17…切欠部開口端隅角部。
Claims (2)
- 前面壁1と左側面壁2と後面壁3と右側面壁4とを折畳み可能に連設した箱本体5に、該箱本体5の上下端開口部を閉塞するフラップ蓋A,Bを設け、この上下フラップ蓋の少なくとも一方のフラップ蓋を、箱本体5の前面壁1及び後面壁3に折目線e,gを介して連設される第1・第2の掛合フラップ片6,7と、左側面壁2及び右側面壁4に折目線f,hを介して連設される第1・第2の貼着フラップ片8,9との4枚フラップ片で構成し、前記第1掛合フラップ片6の先端縁中央部と前記第2掛合フラップ片7の先端縁中央部に互いに係合可能なフラップ片掛止め用の切欠部6a,7aを設けると共に、前記第1・第2の掛合フラップ片6,7に、その折目線e,gとフラップ片一側縁6b,7bとのコーナー部から掛合フラップ片6,7の先端縁まで達する傾斜折曲線m,nをフラップ片折目線e,gに対して略45度の傾斜角度で設け、この傾斜折曲線m,nとフラップ片一側縁6b,7b及びフラップ片先端縁で囲まれる貼着舌片部6c,7cの内面を前記第1貼着フラップ片8の外面部と第2貼着フラップ片9の外面部に左側面壁2及び右側面壁4が前面壁1及び後面壁4に対して略直角に箱組できる位置関係をもって接着してなるダンボール箱において、
前記第1掛合フラップ片6の切欠部6aと前記第2掛合フラップ片7の切欠部7aを、掛合フラップ片6,7の先端縁から略直角に切込んだ直状切り線rと掛合フラップ片6,7の先端縁から直状切り線rの内端に達するように略45度の傾斜角度で切込んだ傾斜切り線tとで画定されるレ形状の切欠部6A,7Aで形成し、このレ形状切欠部6A,7Aの開口端隅角部16,17がフラップ蓋Bの平面展開掛合時において掛合相手のフラップ片内面部に当接して掛合フラップ蓋Bの内方への押込み開蓋を阻止する閉蓋ストッパとして作用するようにしたことを特徴とするダンボール箱。 - 上下両方のフラップ蓋A,Bが箱本体5の前面壁1及び後面壁3に折目線e,g・i,kを介して連設される第1・第2の掛合フラップ片6,7と、左側面壁2及び右側面壁4に折目線f,h・i,lを介して連設される第1・第2の貼着フラップ片8,9との4枚ずつのフラップ片で構成されていること、
前記第1掛合フラップ片6の先端縁中央部と第2掛合フラップ片7の先端縁中央部に設けられるフラップ片掛止め用の切欠部6a,7aが、掛合フラップ片6,7の先端縁から略直角に切込んだ直状切り線rと掛合フラップ片6,7の先端縁から直状切り線rの内端に達するように略45度の傾斜角度で切込んだ傾斜切り線tとで画定されるレ形状の切欠部6A,7Aで形成され、このレ形状切欠部の開口端隅角部16,17がフラップ蓋A,Bの平面展開掛合時において掛合相手のフラップ片内面部に当接して掛合フラップ蓋A,Bの内方への押込み開蓋を阻止する閉蓋ストッパとして作用するようにしたこと、
前記箱本体5を構成する前面壁1・左側面壁2・後面壁3・右側面壁4の中の少なくとも1つの壁面の上部に、切り目線12で画定された手で押込んで箱本体5内に切り落とすことができる横長形状をなした書類投入用のプッシュ開口蓋13を設けたこと、を特徴とする請求項1に記載のダンボール箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004004196U JP3106605U (ja) | 2004-07-15 | 2004-07-15 | ダンボール箱 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004004196U JP3106605U (ja) | 2004-07-15 | 2004-07-15 | ダンボール箱 |
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JP3106605U true JP3106605U (ja) | 2005-01-06 |
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ID=43269367
Family Applications (1)
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