JP3106235B2 - 引き戸構造 - Google Patents

引き戸構造

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JP3106235B2
JP3106235B2 JP07188678A JP18867895A JP3106235B2 JP 3106235 B2 JP3106235 B2 JP 3106235B2 JP 07188678 A JP07188678 A JP 07188678A JP 18867895 A JP18867895 A JP 18867895A JP 3106235 B2 JP3106235 B2 JP 3106235B2
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sliding door
opening
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均 榊原
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株式会社ノダ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家屋の開口部に設けら
れる引き戸構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記引き戸構造は、開口部に敷居、鴨居
および左右一対の縦枠による四方枠体が設けられ、該枠
体内に開閉自在に引き戸が設けられてなる。引き戸は必
要に応じて戸車を有し、レールや溝に沿って水平方向に
移動可能とされる。引き戸の閉塞時には、引き戸の木口
部が枠体の縦枠に接するように構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、家屋におい
て建築後に躯体の沈み込みや馴染み等により変形が生ず
ると、縦枠と引き戸木口縁部との間に隙間が発生し、気
密性の低下、あるいは室内の明かりや音の室外への漏洩
等の問題が生ずる。
【0004】このような問題を回避するためには、引き
戸の上端部や下端部を削り調整したり、戸車に高さ調整
機能を持たせて、縦枠と引き戸木口部との間の隙間を隠
蔽しなければならないが、引き戸の削り調整には熟練技
術を要し、また、高さ調整機能を有する戸車は高価なた
め引き戸構造全体のコストアップとなっていた。さら
に、いずれにしても調整代が小さいため、変形の程度が
大きくなると隙間を完全に隠蔽することができないとい
う問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
従来技術の問題点を解消し、簡単な構成でありながら、
家屋に変形が生じた場合であっても縦枠と引き戸木口部
との間に隙間を露呈させることのない新規な引き戸構造
を提供することを目的とする。
【0006】かかる目的を達成するため、本発明による
引き戸構造は、開口部に敷居、鴨居および左右一対の縦
枠による四方枠体が設けられ、敷居上面および鴨居下面
にはそれぞれその長さ方向にわたって敷居溝および鴨居
溝が設けられ、敷居溝には戸車レールが嵌合され、引き
戸がその上端部を鴨居溝に嵌合した状態でその下端部の
戸車を戸車レール上を走行させることにより枠体内に開
閉自在に設けられてなる引き戸構造において、縦枠の内
面にはその長さ方向にわたって戸决り溝が形成され、戸
决り溝は敷居溝および鴨居溝がそれぞれ敷居および鴨居
の木口端において開口する木口開口部に対応する位置に
形成されており、かつ、戸决り溝が敷居溝の木口開口部
と連通する箇所には下方隙間部材が戸决り溝内に固着さ
れるとともに、戸决り溝が鴨居溝の木口開口部と連通す
る箇所には鴨居溝の溝形状に対応する形状の凹溝を有す
る上方隙間部材が戸决り溝内に固着され、引き戸の木口
縁部が戸决り溝に収納可能に構成されてなることを特徴
とする。
【0007】本発明の引き戸構造を構成する敷居、鴨
居、縦枠および引き戸はいずれも公知のものを使用する
ことができる。
【0008】たとえば、敷居、鴨居および縦枠の基材に
は、挽材、合板、繊維板、パーティクルボード、集成
材、単板積層材等の基材が単独であるいはそれらを任意
積層した積層材として用いられる。また、それら基材と
単板、合成樹脂シート、金属シート等を任意積層した複
合材を用いることも可能である。敷居、鴨居および縦枠
は、これら基材をそのまま用いて構成することもできる
が、少なくとも施工後において外部に露出される部分に
は、単板や化粧紙、化粧合成樹脂シート等の化粧材を貼
着したり、あるいは模様印刷、着色塗装等による任意化
粧を施してもよい。
【0009】枠体を構成したときに上面側となる敷居の
一面にはその長さ方向にわたって敷居溝が形成され、枠
体を構成したときに下面側となる鴨居の一面にはその長
さ方向にわたって鴨居溝が形成される。敷居溝には引き
戸の下端部に設けられる戸車を支承し案内するための戸
車レールが嵌合固着される。
【0010】さらに、本発明においては、枠体を構成し
たときに内面側となる縦枠の一面にはその長さ方向にわ
たって、閉塞時に引き戸の木口縁部を収納するための戸
决り溝が形成される。
【0011】これら敷居、鴨居および一対の縦枠は、相
互の突き付け部をビス、釘、接着剤等により固定される
ことにより、四方枠体が得られる。
【0012】引き戸としては障子、窓障子、書院障子、
ふすま、よし戸、ガラス戸、格子戸、舞良戸、フラッシ
ュ戸、唐戸等の任意のものを用いることができる。本発
明で用いられる引き戸は、その下端部に戸車を有する戸
車タイプのものである。
【0013】縦枠内面における戸决り溝の上下端部に嵌
合される隙間部材は木質製、合成樹脂製、金属製等の任
意材質よりなり、ビス、釘、接着剤等の任意固着手段を
用いて固着される。
【0014】なお、本明細書において鴨居溝とは、必ず
しも鴨居自体に形成された溝を意味するものではなく、
引き戸の上端部を少なくとも部分的に収容して開閉に際
して案内溝として機能するものを広く含む概念である。
たとえば、鴨居自体に形成された溝内に任意形状のレー
ル部材を嵌合配置し、あるいは鴨居自体には溝を形成す
ることなく任意形状のレール部材を固着した場合をも含
むものであり、そのような場合には該レール部材におけ
る溝が「鴨居溝」を構成するものであって、該レール部
材における溝形状に対応する形状の凹溝を有する上方隙
間部材が縦枠の戸决り溝内に嵌合固着される。
【0015】本発明はあらゆるタイプの引き戸構造に適
用可能であり、いわゆる片引きタイプや引き違いタイプ
の引き戸構造として構成することができる。
【0016】
【実施例】図1ないし図5は本発明の一実施例による引
き戸構造を示す。この引き戸構造は、敷居1、鴨居2お
よび左右一対の縦枠3a、3bよりなる枠体4内に、戸
車(図示せず)を下端部に有する引き戸5a、5bが開
閉自在に設けられる引き違いタイプのものとして構成さ
れている。
【0017】図2に示されるように、一方の縦枠3aに
はその奥方に長さ方向にわたる戸决り溝31が形成され
ている。この戸决り溝31は、引き戸(5a)の木口縁
部を略気密状態に収納可能とするために該引き戸の木口
縁部の厚さ寸法に対応する幅寸法を有している。また、
戸决り溝31は、敷居1および鴨居2にそれぞれ形成さ
れている敷居溝11、12および鴨居溝21、22のう
ちの奥方の敷居溝11および鴨居溝21が敷居1および
鴨居2の木口端において開口する木口開口部と対応する
位置に形成されている。
【0018】なお、公知のように、敷居溝11、12に
は引き戸5a、5bの下端部に設けられる戸車を支承し
案内するための戸車レール8、8が嵌合固着されている
(図5)。また、鴨居溝21、22はそれぞれ引き戸5
a、5bの上端部を収納して引き戸の開閉に際して案内
溝として働くものである。
【0019】戸决り溝31が対応する敷居溝11および
鴨居溝21の木口開口部と連通する箇所には隙間部材6
a、6bがそれぞれ戸决り溝31内に嵌合固着されてい
る。下方隙間部材6aは、戸决り溝31と略同一の断面
形状を有し、かつ、敷居1の上面と略面一となるような
高さ寸法を有する略角柱体のものとして示されている。
また、上方隙間部材6bは、鴨居溝21の溝形状と同形
状の凹溝7bを有する断面略コ字状のものとして示され
ている。
【0020】他方の縦枠3bにおいても同様であり、図
3に示されるように、縦枠3bの前方にはその長さ方向
にわたって戸决り溝32が形成され、引き戸(5b)の
木口縁部が該戸决り溝32内に略気密状態に収納可能と
されている。戸决り溝31は、敷居1および鴨居2にそ
れぞれ形成されている前方の敷居溝12および鴨居溝2
2の木口開口部と対応する位置に形成され、該位置に
は、前記下方隙間部材6aと同様の下方隙間部材6c、
および前記上方隙間部材6bと同様の上方隙間部材6d
がそれぞれ嵌合固着されている。
【0021】枠体4は、上記したような位置関係が得ら
れるように、敷居1、鴨居2および一対の縦枠3a、3
bを枠組みして構成される。なお、隙間部材6a〜6d
は、縦枠3a、3bの戸决り溝31、32内の所定位置
に嵌合固着するに代えて、敷居1、鴨居2の木口縁より
突出させた状態にあらかじめ固着し、これを戸决り溝3
1、32内に嵌合するようにしてもよい。
【0022】得られた枠体4においては、敷居溝11、
12は戸决り溝31、32と連続して縦枠3a、3b内
にまで延長されており、しかも、敷居1の上面と略面一
となるように下方隙間部材6a、6cが戸决り溝31、
32内に嵌合固着されている。また、鴨居溝21、22
は、戸决り溝31、32内に嵌合固着された上方隙間部
材6b、6dの凹溝7b、7dと連続して縦枠3aの内
部にまで延長されている。
【0023】したがって、図4に示されるように、引き
戸5aの(図において左側)木口縁部は閉塞時に縦枠3
aの戸决り溝31内に収納され、同様に、引き戸5bの
(図において右側)木口縁部は閉塞時に縦枠3bの戸决
り溝32内に収納される。
【0024】このため、家屋の変形等により縦枠3a、
3bと敷居1、鴨居2との間の垂直関係が損なわれたと
しても、引き戸5a、5bの閉塞木口縁部と縦枠3a、
3bとの間に生ずる隙間は戸决り溝31、32内に吸収
されて、外部に露見することがない。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、縦枠の内面側に形成し
た戸决り溝に引き戸の閉塞木口縁部が収納されるため、
家屋の変形等により引き戸の閉塞木口縁部と縦枠との間
に隙間が生じたとしても、該隙間は戸决り溝内に吸収さ
れて、外部に露見されることがない。
【0026】また、戸决り溝の上下端部を隙間部材で閉
塞しているため、戸决り溝へのゴミの侵入を防止し、併
せて引き戸閉塞時の気密性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による引き違いタイプの引き
戸構造を示す正面図である。
【図2】図1の引き戸構造における一方の縦枠と敷居お
よび鴨居との組立関係を示す分解斜視図である。
【図3】図1の引き戸構造における他方の縦枠と敷居お
よび鴨居との組立関係を示す分解斜視図である。
【図4】図1の引き戸構造のIV−IV断面図である。
【図5】敷居溝内に嵌合固着される戸車レールについて
の詳細を示す断面図である。
【符号の説明】
1 敷居 2 鴨居 3a、3b 縦枠 4 四方枠体 5a、5b 引き戸 6a、6c 下方隙間部材 6b、6d 上方隙間部材 7b、7d 上方隙間部材における凹溝 8 戸車レール 11、12 敷居溝 21、22 鴨居溝 31、32 戸决り溝

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部に敷居、鴨居および左右一対の
    縦枠による四方枠体が設けられ、敷居上面および鴨居下
    面にはそれぞれその長さ方向にわたって敷居溝および鴨
    居溝が設けられ、敷居溝には戸車レールが嵌合され、引
    き戸がその上端部を鴨居溝に嵌合した状態でその下端部
    の戸車を戸車レール上を走行させることにより前記枠体
    内に開閉自在に設けられてなる引き戸構造において、前
    記縦枠の内面にはその長さ方向にわたって戸决り溝が形
    成され、前記戸决り溝は敷居溝および鴨居溝がそれぞれ
    敷居および鴨居の木口端において開口する木口開口部に
    対応する位置に形成されており、かつ、前記戸决り溝が
    前記敷居溝の木口開口部と連通する箇所には下方隙間部
    材が前記戸决り溝内に固着されるとともに、前記戸决り
    溝が前記鴨居溝の木口開口部と連通する箇所には前記鴨
    居溝の溝形状に対応する形状の凹溝を有する上方隙間部
    材が前記戸决り溝内に固着され、前記引き戸の木口縁部
    が前記戸决り溝に収納可能に構成されてなることを特徴
    とする引き戸構造。
JP07188678A 1995-06-30 1995-06-30 引き戸構造 Expired - Lifetime JP3106235B2 (ja)

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