JP3106120U - メガネの蝶番構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の少ない簡単な構造でテンプルの開閉動作によるガタ付きの発生を防止することができ、且つ、テンプルの開閉抵抗も適度に維持することができる、メガネの蝶番構造を提供する。
【解決手段】メガネ10の智24にテンプル26を開閉自在に支持するメガネの蝶番構造であって、智24は、智本体30と、フロント側連結部32と、テンプル側連結部40とを備え、テンプル26は、テンプル本体56と、テンプル基端部58とを備え、テンプル側連結部40は、付勢部42と、ヒンジ支点部44とを含み、テンプル基端部58は、ヒンジ支点部44が挿入され回動自在に保持される挿通部60と、テンプル26の開閉に伴い付勢部42の少なくとも一部が係合可能となる溝部62とを含み、智本体30とテンプル側連結部40とは、弾性を有する線材で一体的に形成される。
【選択図】図1

Description

本願考案は、メガネの蝶番構造に関し、特に、たとえばフロントの両端部分(智)とテンプルとを開閉自在に連結する、メガネの蝶番構造に関する。
本願考案の背景となる先行技術には、テンプルの先端側をなす連結部材(智ないしヨロイに相当する部分)を、1本の線材を2つ折り状態に折り曲げて形成し、レンズに連結している縁無し眼鏡があった(例えば、特許文献1参照。)。連結部材7の先端側には、レンズ4の内方に突出して内端で折り返すU字状の連結片部9が形成されている。また、連結部材7の中間部には、レンズ4の周方向に屈曲され、レンズ4の周面に当接するC字状の当接片部15が形成されている。さらに、連結部材7の基端側には、レンズ4の後方に突出し、内方に向けて円環状に折り曲げられた円環状部19,20が形成されている。さらに、テンプル本体6の前端部分にも同様の円環状部21が形成されている。円環状部21は、円環状部19,20間に配置され、重なり部分がコ字状のボックス部材22の溝部23に収められている。そして、重ねられた円環状部19,20,21の各挿通孔26,27,28には枢支ネジ25が挿通される。この場合、枢支ネジ25が、ボックス部材22の上片24の孔から挿通され、下片30のネジ孔31に螺合され締結されることにより、テンプル本体6および連結部材7は屈曲自在に枢着される。テンプルの連結部材7は、レンズ4の一面側よりレンズ4の挿通孔10に連結ネジ11が挿通され、レンズ4の他面側からナット36が螺合され締結されることによりレンズ4に連結される。
また、本願考案の背景となる先行技術には、テンプルに折畳み方向への付勢力を付与することにより、使用者の側頭部に適切な圧力でフィッティングさせたバネ式眼鏡テンプルがあった(例えば、特許文献2参照。)。このバネ式眼鏡テンプルは、眼鏡フロントFの左右両端のエンドピースEの持出端部に配設された中継部材1を備え、中継部材1の基端側に形成された駒部10が枢軸Sによってヒンジ連結されている。中継部材1の上下面は、カバー体2によりカバーされ、カバー体2には所要箇所にネジ山を有する縦軸受21が配設されている。縦軸受21には、小ネジ等からなる縦軸3が螺合され、耳鉉部材5の基端部51が軸支される。縦軸3には、金属線材を折り曲げてなる二股状の金属性捩じりバネ4の巻付け部41が挿通されて支持される。この場合、耳鉉部材5が枢軸Sを支点として自由端側を眼鏡フロントFに対し外方へ拡開しようとすると、縦軸3を支点として耳鉉部材5の基端部51が金属性捩じりバネ4の二股両端部を閉じ方向に圧縮付勢するように構成されている。
実用新案登録第2533009号公報(第2−3頁、図1−図4) 特許第3447682号公報(第2−3頁、図2−図3)
しかしながら、上記[背景技術]で示した先行技術(例えば、特許文献1参照。)に記載された従来の眼鏡の蝶番構造では、連結部材7の基端側である円環状部19,20とテンプル本体6の基端部とテンプル本体6の前端部分の円環状部21とが、ヒンジ軸としての役割を果たす枢支ネジ25によって屈曲自在に枢着されているので、頻繁に繰り返されるテンプル本体6の屈曲動作(開閉動作)により、枢支ネジ25が緩んでしまって蝶番構造にガタツキが発生する恐れを未だ払拭することができない。しかも、枢支ネジ25の締め付け具合によってはテンプル本体6の開閉抵抗(所謂、「アガキ」と俗称されているもの。)が大きく変動してしまうため、このテンプル本体6の開閉抵抗を適度に保つためには何度か枢支ネジ25のネジ締め調整が必要となり、面倒なものであった。
また、上記[背景技術]で示した先行技術(例えば、特許文献2参照。)に記載された従来の眼鏡の蝶番構造では、中継部材1の基端側に形成された駒部10が枢軸Sによってヒンジ連結され、さらに、縦軸3に耳鉉部材5の基端部51がヒンジ枢支されているので、これまた頻繁に繰り返されるテンプルの開閉動作によって枢軸Sおよび縦軸3の緩みが問題となってくる。しかも、中継部材1,カバー体2,縦軸受21,縦軸3(小ネジ),金属性捩じりバネ4等の複数の部品を必要とし、これらの部品の組立て作業において縦軸受21への縦軸3のねじ込み作業、縦軸3への金属性捩じりバネ4の挿通作業等、組立て作業が複雑且つ煩雑となり、メンテナンス性に劣るものであった。
それゆえに、本願考案の主たる目的は、部品点数の少ない簡単な構造でテンプルの開閉動作によるガタ付きの発生を防止することができ、且つ、テンプルの開閉抵抗も適度に維持することができる、メガネの蝶番構造を提供することである。
請求項1にかかる本願考案は、メガネのフロントの左右両端に配置される智にテンプルを開閉自在に支持するメガネの蝶番構造であって、智は、智本体と、智本体の長さ方向の一端側に配設され、メガネのフロントの両端側に連結されるフロント側連結部と、智本体の長さ方向の他端側に配設され、テンプルに回動自在に連結されるテンプル側連結部とを備え、テンプルは、テンプル本体と、テンプル本体の長さ方向の一端側に配置され、テンプル側連結部に回動自在に支持されるテンプル基端部とを備え、テンプル側連結部は、メガネのフロント側に向いて開放されるU字状の屈曲片からなる付勢部と、付勢部の一端から垂直方向に延びてテンプル基端部を回動自在に支持するヒンジ支点部とを含み、テンプル基端部は、ヒンジ支点部が挿入され回動自在に保持される挿通部と、テンプル基端部の外側端面に設けられ、テンプルの開閉に伴い付勢部の少なくとも一部が係合可能となる溝部とを含み、智本体とテンプル側連結部とは、弾性を有する線材で一体的に形成される、メガネの蝶番構造である。
請求項2にかかる本願考案は、請求項1にかかる考案に従属される考案であって、テンプル基端部は、テンプル基端部の外側面および下側面に向いて開放され、溝部と連接される段差部をさらに含み、テンプルが開いた状態からさらにテンプルを外側に開いたときに、少なくとも付勢部の一部が段差部の内壁面に当接可能に変位される、メガネの蝶番構造である。
請求項3にかかる本願考案は、請求項1または請求項2にかかる考案に従属される考案であって、付勢部は、メガネのレンズの光軸方向と略平行に延び設けられる上片部位と、上片部位の一端から垂直方向に屈曲するU字状の曲折部位と、曲折部位の一端からフロント側に向いて延び設けられ、ヒンジ支点部に連接される下片部位とを含み、上片部位と曲折部位と下片部位とは一体的に形成される、メガネの蝶番構造である。
請求項4にかかる本願考案は、請求項3にかかる考案に従属される考案であって、溝部は、テンプル基端部の先端面で水平方向に配設される先端溝部と、テンプル基端部の外側端面で水平方向に配設され、先端溝部に連接される外側溝部とを含み、テンプルを閉じたときには上片部位が先端溝部に係合され、テンプルを開いたときには上片部位が外側溝部に係合される、メガネの蝶番構造である。
請求項5にかかる本願考案は、請求項1ないし請求項4のいずれかにかかる考案に従属される考案であって、智本体およびテンプル側連結部の間には、垂直方向に湾曲する緩衝部が形成される、メガネの蝶番構造である。
請求項6にかかる本願考案は、請求項5にかかる考案に従属される考案であって、緩衝部は、智本体の一端からテンプル側連結部に向いて上向きに延び設けられる円弧状の湾曲部位を含む、メガネの蝶番構造である。
[作用]
請求項1にかかる本願考案では、智のフロント側連結部がメガネのフロントの両端側に連結され、智のテンプル側連結部にテンプルのテンプル基端部が回動自在に支持される。この場合、智のテンプル側連結部のヒンジ支点部がテンプル基端部の挿通部で回動自在となる。テンプルを普通に開いた場合には、テンプル側連結部の付勢部の少なくとも一部がテンプル基端部の溝部に係合される。そして、テンプルを普通に開いた状態からさらにテンプルを外側に開いた場合、テンプル側連結部のヒンジ支点部を中心にして、テンプル基端部の溝部が付勢部を外側方に押圧するので、ヒンジ支点部は付勢部の付勢力(弾性反発力)に抗して、内側方に引っ張られるように弾性変形されるが、このとき、付勢部への押圧力を解除してやれば、ヒンジ支点部は、その付勢力(弾性反発力)によって元の状態に復帰し、テンプル基端部も、テンプルが普通に開いた状態に復帰する。つまり、この場合、付勢部およびヒンジ支点部を有するテンプル側連結部の付勢力(弾性反発力)によって、テンプルが閉じられる方向に付勢されるヒンジ機能が作用している。請求項1にかかる本願考案では、先行技術(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)と比べて、特に、智本体、付勢部およびヒンジ支点部が弾性を有する線材で一体的に形成されているので、先行技術のように枢支ネジ、枢軸S、縦軸3(小ネジ)等の緩みやガタツキの恐れがなく、テンプルの開閉抵抗もテンプル側連結部の付勢力によって適宜なものに保つことが可能となる。
請求項2にかかる本願考案では、テンプルが普通に開いた状態からさらにテンプルを外側に開いた場合、少なくとも付勢部の一部がテンプル基端部の段差部内に侵入する。そして、さらにテンプルを外側に開いた場合、少なくとも付勢部の一部が段差部の内壁面に当接される。この場合、段差部の内壁面がテンプルの外側への開き角度が最大となる。つまり、段差部は、テンプルの開き角度を規制するストッパの役割を有するものとなる。
請求項3にかかる本願考案では、メガネのレンズの光軸方向と略平行に配置されている上片部位に対して、下片部位がフロント側に内側に向いて配置されている。つまり、下片部位は、メガネのレンズの光軸方向に交差する方向で且つテンプルの内側方向に配置されているため、テンプルを普通の状態からさらに外側に開かれて下片部位がその付勢力に抗してさらにテンプルの内側方向に押圧された場合、下片部位にはヒンジ支点部を支点にしてテンプルを閉じる方向に付勢される。また、上片部位、曲折部位および下片部位が弾性を有する線材で一体的に形成されているため、部品点数の少ない簡単な構造を有するものとなり、さらに、上片部位、曲折部位および下片部位の弾性力の相互作用により、テンプルの開閉抵抗も大きく変動することがない。
請求項4にかかる本願考案では、テンプルを開いた場合、付勢部の上片部位がテンプル基端部の外側溝部に係合し、テンプルが閉じた場合、付勢部の上片部位が先端溝部に係合する。この場合、テンプルの開閉動作に伴い、つまり、テンプル基端部の回動動作にしたがい、テンプル基端部がその先端溝部およびそれに連なる外側溝部を介し、付勢部の上片部位の長さ方向に沿って摺動するものとなる。
請求項5にかかる本願考案では、テンプルを普通の状態からさらに外側に開いた場合、あるいは、さらにそれ以上テンプルを開こうとした場合に、付勢部にかかる力(負荷)を緩衝部によって緩和させることが可能となる。つまり、智本体にかかる力(負荷)を軽減することができるので、智本体の損傷などが防止される。
本願考案によれば、部品点数の少ない簡単な構造でテンプルの開閉動作によるガタ付きの発生を防止することができ、且つ、テンプルの開閉抵抗も適度に維持することができる、メガネの蝶番構造が得られる。
この考案の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の考案を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
図1は、本願考案にかかるメガネの蝶番構造の一例を示す斜視図であり、図2は、図1に示す蝶番構造の要部分解斜視図であり、図3は、図1に示す蝶番構造の要部を示す側面図である。以下の実施形態では、たとえばプラスチック枠を有するメガネのフロントの両端部分(智)とテンプルとを開閉自在に連結するメガネの蝶番構造の一例について説明する。
メガネ10は、左右一対のレンズ12を含む。一対のレンズ12は一対のリム14で保持され、一対のリム14はブリッジ16で連結されている。一対のレンズ12は、リムロック部18およびリムロックねじ20(図2参照)によって、リム14に固定されている。一対のリム14、ブリッジ16およびリムロック部18は、プラスチック材料で一体的に形成され、メガネ10のフロント部22を構成している。さらに、フロント部22の左右両端側には智24が配置され、智24にはテンプル26が開閉自在に連結されている。テンプル26の耳に接する部分には、モダン28が取り付けられている。
次に、このメガネ10に適用され、智24にテンプル26を開閉自在に支持している蝶番構造について説明していく。
先ず、智24について、特に、図1,図2等を参照しながら説明する。すなわち、智24は、たとえば平面視円弧状に屈曲された智本体30を含む。智本体30の長さ方向の一端側、この場合、円周方向の一端側には、フロント連結部32が配設される。フロント連結部32は、メガネ10のレンズ12の正面側から見て、たとえば矩形状のプレート本体34を含む。プレート本体34は、その略中央にねじ孔36を有する。ねじ孔36は、プレート本体34の一方主面側から他方主面側に貫通している。ねじ孔36の内周面には、ねじ面38が形成されている。
また、智本体30の長さ方向の他端側には、つまり、円周方向の他端側には、テンプル26に回動自在に連結されるテンプル側連結部40が配設される。この場合、智本体30とテンプル側連結部40との間には、垂直方向に湾曲する緩衝部52が配設される。緩衝部52は、智本体30の一端からテンプル側連結部40に向けて上向きに延び設けられる円弧状の湾曲部位54を含むものである。
次に、智本体30のテンプル側連結部40について説明する。テンプル側連結部40は、メガネ10のフロント部22のリムロック部18側に向いて開放されているたとえばU字状の屈曲片からなる付勢部42と、付勢部42の先端部から垂直方向上方に延び設けられ、後述するテンプル26のテンプル基端部56を回動自在に支持するヒンジ支点部44とを含む。
付勢部42は、特に、たとえば図2および図6に示すように、緩衝部52の先端からメガネ10のレンズ12の後方向へ直線状に延び設けられる上片部位46を含む。上片部位46は、湾曲部位54の先端から連接して設けられる。上片部位46は、メガネ10のレンズ12の光軸方向と略平行に延び設けられて配置される。また、上片部位46には、上片部位46の先端から垂直方向下方に屈曲するU字状の曲折部位48が連接される。さらに、曲折部位48の先端には、曲折部位48の先端からフロント部22のリムロック部18側に向いて、下片部位50が直線状に延び設けられる。つまり、下片部位50は、メガネ10のレンズ12の光軸方向に交差する方向で且つテンプル26の内側方向に配置されている。さらに、下片部位50の先端には、ヒンジ支点部44が連接されている。
本実施形態では、智本体30、緩衝部52の湾曲部位54、付勢部42の上片部位46,曲折部位48,下片部位50およびヒンジ支点部44が、弾性を有するたとえば金属材料からなる断面円形の線材で一体的に形成されている。
次に、智24のテンプル側連結部40と回動自在に連結されるテンプル26について説明する。テンプル26は、テンプル本体56を含む。テンプル本体56は、その長さ方向の一端側にテンプル基端部58が配設され、その長さ方向の他端側にモダン28が配設されている。テンプル基端部58は、特に、たとえば図2、図4および図5に示すように、たとえば平面視矩形状で且つ断面略方形に形成される。テンプル基端部58は、テンプル連結部40のヒンジ支点部44が挿入され回動自在に保持される挿通部60を含む。挿通部60は、テンプル基端部58の先端側の所定の位置に配設されたたとえば円柱状の挿通穴で構成されている。挿通孔は、テンプル基端部58の下面側から上側に所定の長さで形成されている。挿通穴の直径は、ヒンジ支点部44の直径よりも僅かに大きく形成され、挿通穴の軸方向の長さは、ヒンジ支点部44の長さと略同じに形成されている。この場合、ヒンジ支点部44は、テンプル基端部58の所定位置にたとえば圧入されることにより、テンプル基端部58に回動自在に保持される。
また、テンプル基端部58の外側端面には、テンプル26の開閉動作に伴って、テンプル側連結部40の付勢部42の少なくとも一部が係合可能となる溝部62が配設される。溝部62は、テンプル基端部58の先端面で水平方向に配設される先端溝部64と、テンプル基端部58の外側端面で水平方向に配設される外側溝部66とを有する。先端溝部64および外側溝部66は、連接されて、溝部62を構成している。溝部62は、たとえば図6に示すように、テンプル基端部58の内側端面59側を除くようにして、平面視L字状に配設されている。
テンプル26の開閉動作が行われた場合で、テンプル26が閉じた状態のときには、付勢部42の上片部位46が先端溝部64に係合され、テンプル26が開いた状態の場合には、上片部位46が外側溝部66に係合されるものである。言い換えると、テンプル基端部58の回動動作にしたがい、テンプル基端部58が先端溝部64および外側溝部66を介して、上片部位46の長さ方向に沿って摺動するものである。
さらに、テンプル基端部58には、挿通部60と所定の間隔を隔てて、段差部68が配設される。段差部68は、テンプル基端部58の外側面および下側面に向いて開放され、外側溝部66と連接されるものである。段差部68は、テンプル26が普通に開いた状態から、さらに外側にテンプル26を開いた場合に、少なくとも付勢部42の曲折部位48が段差部68の内壁面70に当接可能に変位できるように形成されている。
次に、智24のフロント側連結部32が取り付けられるリムロック部18について説明する。リムロック部18は、その側端部に、フロント側連結部32が挿入されて取り付けられる取付穴部72を有する。また、取付穴部72の内壁面において、リムロック部18の背面側には、座ぐり部74を有する背面側挿入部76が設けられ、さらに、リムロック部18の正面側には、たとえば円形の正面側凹み部78が設けられる。背面側挿入部76および正面側凹み部78は、それぞれ、取付穴部72に連通している。
智24のフロント側連結部32をリムロック部18に取り付ける場合、フロント側連結部32を取付穴部72に挿入した後、リムロックねじ20を背面側挿入部76から挿通し、フロント側連結部32のねじ孔36のねじ面38と螺合させることによって、フロント側連結部32がリムロック部18に取り付けられ固定される。
次に、本実施形態にかかるメガネの蝶番構造の作用について説明する。
すなわち、智24のテンプル側連結部40のヒンジ支点部44が、たとえば図6および図7に示すように、テンプル基端部58の挿通部60で回動自在となり、テンプル26を普通に開いた場合には、特に、図4および図6等に示すように、テンプル側連結部40の付勢部42の上片部位46がテンプル基端部58の外側溝部66に係合される。また、テンプル26が閉じた場合には、図5に示すように、付勢部42の上下片部位46が先端溝部64に係合される。この場合、テンプル26の開閉動作にしたがい、テンプル基端部58がその先端溝部64およびそれに連なる外側溝部66を介して、付勢部42の上片部位46の長さ方向に沿って摺動するものとなる。
そして、テンプル26を普通に開いた状態からさらに外側に開いた場合、たとえば図7に示すように、テンプル側連結部40のヒンジ支点部44を支点にして、テンプル基端部58の外側溝部66が付勢部42の上片部位46を外側方に押圧する。この場合、ヒンジ支点部44は付勢部42の下片部位50の付勢力(弾性反発力)に抗して、内側方に引っ張られるように弾性変形されるが、このとき、付勢部42への押圧力を解除してやれば、ヒンジ支点部44の付勢力(弾性反発力)によってヒンジ支点部44が元の状態に復帰し、それに応じて、テンプル基端部58も、テンプル26が普通に開いた状態に復帰する。
テンプル26が普通に開いた状態からさらに外側に開いた場合には、特に、図7に示すように、付勢部42の曲折部位48およびその近傍がテンプル基端部58の段差部68内に侵入する。そして、さらにテンプル26を外側に開いた場合、付勢部42の曲折部位48が段差部68の内壁面70に当接される。このとき、テンプル26の外側への開き角度が最大となる。つまり、段差部68の内壁面70は、テンプル26の開き角度を規制するストッパの役割を有するものとなる。
このようにして、付勢部42およびヒンジ支点部44を含むテンプル側連結部40の付勢力(弾性反発力)によって、テンプル26が閉じられる方向に付勢されるヒンジ機能が作用しているものである。
さらに、本実施形態のメガネの蝶番構造では、智本体30、付勢部42およびヒンジ支点部44が弾性を有する線材で一体的に形成されているので、先行技術(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)のように枢支ネジ25、枢軸S、縦軸3(小ネジ)等の緩みやガタツキの恐れがなく、しかも、部品点数の少ない簡単な構造を有するものとなり、さらに、付勢部42の上片部位46、曲折部位48および下片部位50の弾性力の相互作用により、テンプル26の開閉抵抗も大きく変動することがない。
本実施形態のメガネの蝶番構造では、テンプル26を普通の状態からさらに外側に開いた場合、あるいは、さらにそれ以上にテンプル26を開こうとした場合に、付勢部42にかかる力(負荷)が緩衝部52の湾曲部位54によって緩和され、智本体30にかかる力(負荷)を軽減することができる。しかも、このメガネの蝶番構造では、付勢部42の上片部位46,曲折部位48,下片部位50およびヒンジ支持部44と、智本体30および緩衝部52の湾曲部位54とが、金属線材で折り曲げ構造を有しているため、テンプル26の開き角度を大きくしても、該折り曲げ構造による弾性反発力の相互緩衝作用によって、テンプル側連結部40全体にかかる力(負荷)を逃がして緩和させることができる。
そのため、智本体30含むテンプル側連結部40の格部位の折損等の損傷を防止することができる。したがって、このメガネの蝶番構造では、従来のねじ無し蝶番を用いたメガネに比べて、テンプルの開き角度を支障なく大きくすることが可能となっている。
なお、上述した実施形態にかかるメガネの蝶番構造では、たとえば図3に示すように、ヒンジ支持部44がテンプル基端部58の下面側から挿通・保持されたが、ヒンジ支持部44は、たとえば図8に示すように、テンプル基端部58の上面側から挿通・保持されるように形成されてもよい。この場合、挿通部60は、テンプル基端部58の上面側から下側に形成され、図3に示した付勢部42の下片部位50がテンプル基端部58の上面側から挿通部60に圧入される。
本願考案にかかるメガネの蝶番構造は、特に、弾性を有するたとえば金属線材を用いて、たとえばプラスチック枠のフロントの両端部分(智)とテンプルとを開閉自在に連結する、メガネの蝶番構造に用いて好適なものであるが、それ以外にも、コンビネーション枠A,コンビネーション枠Bおよび縁無し枠などを有するメガネにも適宜用いられ得る。
本願考案にかかるメガネの蝶番構造の一例を示す斜視図である。 図1に示す蝶番構造の要部分解斜視図である。 図1に示す蝶番構造の要部を示す側面図である。 図1〜図3に示す蝶番構造において、テンプルを開いた状態を示す要部斜視図である。 図1〜図3に示す蝶番構造において、テンプルを閉じた状態を示す要部斜視図である。 図1〜図3に示す蝶番構造において、テンプルを開いた状態を示す要部平面図である。 図6のテンプルを開いた状態からテンプルをさらに外側に開いた状態を示す要部平面図である。 本願考案にかかるメガネの蝶番構造の他の例を示す要部側面図である。
符号の説明
10 メガネの蝶番構造
12 レンズ
14 リム
16 ブリッジ
18 リムロック部
20 リムロックねじ
22 フロント部
24 智
26 テンプル
28 モダン
30 智本体
32 フロント側連結部
34 プレート本体
36 ねじ孔
38 ねじ面
40 テンプル側連結部
42 付勢部
44 ヒンジ支持部
46 上片部位
48 曲折部位
50 下片部位
52 緩衝部
54 湾曲部位
56 テンプル本体
58 テンプル基端部
59 テンプル基端部の内側端面
60 挿通部
62 溝部
64 先端溝部
66 外側溝部
68 段差部
70 段差部の内壁面
72 取付穴部
74 座ぐり部
76 背面側挿入部
78 正面側凹み部

Claims (6)

  1. メガネのフロントの左右両端に配置される智にテンプルを開閉自在に支持するメガネの蝶番構造であって、
    前記智は、智本体、前記智本体の長さ方向の一端側に配設され、前記メガネのフロントの両端側に連結されるフロント側連結部、前記智本体の長さ方向の他端側に配設され、前記テンプルに回動自在に連結されるテンプル側連結部を備え、
    前記テンプルは、テンプル本体、前記テンプル本体の長さ方向の一端側に配置され、前記テンプル側連結部に回動自在に支持されるテンプル基端部を備え、
    前記テンプル側連結部は、前記メガネのフロント側に向いて開放されるU字状の屈曲片からなる付勢部と、前記付勢部の一端から垂直方向に延びて前記テンプル基端部を回動自在に支持するヒンジ支点部とを含み、
    前記テンプル基端部は、前記ヒンジ支点部が挿入され回動自在に保持される挿通部と、前記テンプル基端部の外側端面に設けられ、前記テンプルの開閉に伴い前記付勢部の少なくとも一部が係合可能となる溝部とを含み、前記智本体と前記テンプル側連結部とは、弾性を有する線材で一体的に形成される、メガネの蝶番構造。
  2. 前記テンプル基端部は、前記テンプル基端部の外側面および下側面に向いて開放され、前記溝部と連接される段差部をさらに含み、
    前記テンプルが開いた状態からさらに前記テンプルを外側に開いたときに、少なくとも前記付勢部の一部が前記段差部の内壁面に当接可能に変位される、請求項1に記載のメガネの蝶番構造。
  3. 前記付勢部は、前記メガネのレンズの光軸方向と略平行に延び設けられる上片部位と、前記上片部位の一端から垂直方向に屈曲するU字状の曲折部位と、前記曲折部位の一端から前記フロント側に向いて延び設けられ、前記ヒンジ支点部に連接される下片部位とを含み、前記上片部位と前記曲折部位と前記下片部位とは一体的に形成される、請求項1または請求項2に記載のメガネの蝶番構造。
  4. 前記溝部は、前記テンプル基端部の先端面で水平方向に配設される先端溝部と、前記テンプル基端部の外側端面で水平方向に配設され、前記先端溝部に連接される外側溝部とを含み、前記テンプルを閉じたときには前記上片部位が前記先端溝部に係合され、前記テンプルを開いたときには前記上片部位が前記外側溝部に係合される、請求項3に記載のメガネの蝶番構造。
  5. 前記智本体および前記テンプル側連結部の間には、垂直方向に湾曲する緩衝部が形成される、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のメガネの蝶番構造。
  6. 前記緩衝部は、前記智本体の一端から前記テンプル側連結部に向いて上向きに延び設けられる円弧状の湾曲部位を含む、請求項5に記載のメガネの蝶番構造。
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