JP3105831U - スライド促進機能付調理器具 - Google Patents

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笹川 英男
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Abstract

【課題】格別の熟練を必要とせずに内容食材の加熱、反転繰り返し巻き調理が容易に行い得るスライド促進機能付調理器具を提供すること。
【解決手段】食材を収容、過熱し、食材の移動が容易に行える調理器具本体と、該調理器具本体に対して所定範囲における前後移動の促進が可能となるように取り付けられた把手とからなる。
【選択図】 図 1

Description

本考案は、調理器具本体鍋底部において玉子など巻き仕上げを目的とする食材を移動させようとする方向に、形状は進行方向に向けた突起物が規則的な形状に並べた直線状又は曲線状、又は凹状の溝を進行方向に傾斜した広がり又は狭まる形状に施し、特に一つの把手を備えた調理具。
一つの把手を有する調理器具は、フライパン、中華鍋、たまごやき器等多数存在するが、把手と調理器具本体は固定されており、鍋底部には凹凸状の加工が成されていない物が殆どである。
このような調理器具で巻きたまごやき、オムレツ等を作るには、焼具合の頃合をみて箸などを使って返しながら玉子を重ねて、この動作を数回繰り返してたまごやき等を作っていたが、熟達した人や調理師などにあっては、簡単にできた。
しかしながら、調理に熟達していない場合や、素人の場合はこの動作が容易ではなく、熟練者と同様の調理をする事は困難であり、失敗したりたまごやきの形にならない事が多くなりがちであった。
一度でも失敗すると消極的になって、同様の動作に対し苦手意識が残り調理にさえ積極さが失せることさえあった。
考案が解決しようとする課題
本考案の課題は、上記のような従来技術の欠点を解消し、熟練を必要とせずにたまごやき等の反転や巻き動作が容易に行える調理器具を提供する事を課題とする。
課題を解決するための手段
本考案は、たまごやき等の巻き仕上げを目的とする食材を収容し、食材が容易に前方又は手前に移動せしめるように加工した本体鍋部と、振動機能を備えた把手部又は一般的仕様の把手とからなるスライド促進機能付調理器具によって解決される。
この場合の前方又は手前に移動とは、収容した食材が本体底表面を前方又は手前にスライドする事を指す。
本考案にかかるスライド促進機能付調理器具は、本体底に施した前方又は手前に広がっていく又は狭まっていく凸又は凹の線状に類する仕掛けを設ける事により、食材を簡単にスライドせしめる事が可能となるように構成することができる。
このように構成された、例えば玉子焼器によれば調理器本体内部に食用油等を引いた後、所要の下準備をした玉子焼き食材を熱源に当接して適宜調理を行う。焼きあがった頃合に把手に適当な振動を与えることにより、食材がスライドを始め、適当な位置で動作を止めスライド後の空きスペースに追加の食材を収容、前記の動作を繰り返す。
前記の動作により本体先端に移動した食材は先端部の面に当たり自然に巻きながら落下し巻かれる、又は箸などで補助的に返し、この繰り返しにより食材が巻き上がる。この場合例えば玉子焼きを考えると、難しかった玉子焼きの処理が簡単に行われるようになる。
考案の効果
本考案にかかるスライド促進機能付調理器具によれば、把手に振動を与え、調理器具本体に伝わり収容した食材が小さく上下しながら、凹又は凸状に施した図1の1Jの広がり又は1Pの狭まり方向に簡単にスライドさせることが出来、食材の先端が調理器具本体の先端位置に達しさらに振動を加える事で図1の2aを登り自然に巻きながら落下する時点で、簡単に箸などで反転させることが可能である。通常の調理器具本体の底部は平らになっており、例えばたまご焼きを作る場合、液状に溶いたたまごを流し込み、適当な焼き具合に応じて反転させ、空いた部分に溶いたたまごを流し込む。この動作の繰り返しで巻きたまごを作っていたが、この動作を上手く行うには、熟練を要していた。本考案は、上記の難しい動作を行わずに、把手部に振動を与えることと、調理器具本体底に凹状、凸状の前述の機能を加えることで、スライド、反転が簡単な動作で行えることを可能にした。
以下、本考案にかかるスライド促進機能付調理器具の好適な実施の形態を、添付する図を参照しながら詳述する。図1の1は本考案にかかるスライド促進機能付調理器具の構成を示す平面図、図1の2はその側断面図である。調理器具本体1は、玉子焼き器の形態として構成されたものを図示しているが、いわゆるフライパンのような形状であっても差し支えない。この調理器具本体1に対しては、通常は片手で把持する把手3が、把手取り付け部1aを介して取り付けられている。
取り付け部1aは図2の把手3にある3aのネジ部を、調理器具本体受け金具図2の1bに取り付けて一体化させる。1bは側断面図、1cは平面図である。これにより取り外しを可能にした。
図1、調理器具本体1の1P又は1Jは、本体に収容した食材がスライドし、かつ、戻るのを抑制させる機能をもたせたラインである。これは、凹凸の線状であっても、突起の凹凸状が線状に並んで当ても差し支えない。
図1、調理器具本体1の1P又は1Jは、把手3より前方に食材をスライドせしめ、かつ食材が戻るのを抑制させるための形状である。1P又は1Jは突起又は凹状になっていて把手3より調理器具本体1に振動を伝える事で食材は浮き上がり、線状の広がり又は狭まる方向にスライドさせる事ができる。またスライドした食材が進んだ位置から戻る事を抑制させることが出来る。1P又は1Jの形状は、調理器具本体1の先端より把手3に向かう図1の逆であっても機能に差し支えは無い。この場合、食材は上記のように逆のスライドとなる。
図2、把手3は通常仕様の物と、振動機を内蔵した把握でも差し支えは無い。振動機を内蔵した把手は振動機を耐熱、防水膜カバーなどで保護する。振動機は一般の小型機で良く、これを使用した場合は、振動機を作動させることで、振動を調理器具本体に伝えることが出来る。振動機を内蔵しない通常仕様の把手を取り付けた場合は、把手の部分を手などで振動を与えることで、スライドを促進させることが可能である。
本考案にかかるスライド促進機能付調理器具の構成例を示す平面図(A)及び側断面図(B)である。スライドを促進させる付属部1P、1Jの平面図及び側断面図である。 本発明にかかる、把手の構成例を示す平面図(C)、及び付属部の側断面図、1b及び平面図1cである。
符号の説明
1 調理器具本体
1P スライド促進線(線状の狭まり)
1J スライド促進線(線状の広がり)
1a 把手接続部
1b 把手接続受け金具側断面図(本体付属)
1c 把手接続受け金具平面図(本体付属)
2 調理器具本体側断面図
2a 調理器具先端部余高部
3 把手
3a 把手接続用ネジ部図(把握付属)

Claims (4)

  1. 玉子など巻き仕上げを目的とした食材を収容して加熱処理を行う調理器具本体と、当該調理器具本体に対して所定の振動を伝達せしめる機能を備え又は、一般的使用の取り外し可能な把手とからなる事を特徴とするスライド促進機能付調理器具。
  2. 調理器具本体底の表面において加熱処理を行う請求項1の食材が加熱された状態で進行していく方向に、広がって行く又は狭まって行く状態の線状又は規則的に配列した突起又は凹状で直線状又は曲線状で進行方向に傾斜加工を施してある事を特徴とする請求項1のスライド機能付調理器具。
  3. 前記調理器具に付属して振動機能を内蔵する把手により調理器具に振動を伝達し、加熱された食材を容易にスライド促進せしめる機能を備えた事を特徴とする請求項1、2のスライド促進機能付調理器具。
  4. 前記調理器具に付属する一般的仕様の把手に外部的振動を与えることにより、加熱された食材を容易にスライド促進しめる機能を備えたことを特徴とする請求項1、2、3のスライド促進機能付調理器具。
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