JP3105424B2 - ピボットヒンジ - Google Patents

ピボットヒンジ

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JP3105424B2
JP3105424B2 JP07129395A JP12939595A JP3105424B2 JP 3105424 B2 JP3105424 B2 JP 3105424B2 JP 07129395 A JP07129395 A JP 07129395A JP 12939595 A JP12939595 A JP 12939595A JP 3105424 B2 JP3105424 B2 JP 3105424B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、カムの外部操作とばね
の付勢力により上下動でき上昇位置及び下降位置で上下
動がロックされる軸を備えている,扉の上端部に取付け
られるピボットヒンジに関する。 【0002】 【従来の技術】図5は、従来及び本発明に共通する,オ
ートスィングヒンジ及びピボットヒンジを備えていて自
動開閉し得る扉装置を示すもので、扉枠の下辺部に受座
1を設け、扉の下端部にオートスィングヒンジ2(床面
にフロアヒンジを取り付けても良い)を取り付け、また
扉枠の上辺部に軸受3aを備えたピボットヒンジ3を取
付けるとともに、扉の上端部に外部操作とばね圧により
上下動できる軸4aを備えたピボットヒンジ4を取付
け、扉を取り付けるときは、オートスィングヒンジ2の
下端軸部を受座1に嵌合させて扉を立て起こし、軸4a
を上昇させて該軸4aを軸受3aに嵌合し、扉を取外す
ときは、軸4aを下降させて該軸4aと軸受3aとの嵌
合を解くように構成されている。なお、オートスィング
ヒンジ2に替えてフロアヒンジを取り付けるように構成
される場合もある。従来の、扉の上端部に取り付けられ
る,外部操作とばね圧により上下動できる軸を備えたピ
ボットヒンジとしては、例えば実公昭6−10066号
の実用新案公報のピボットヒンジがある。このピボット
ヒンジは、扉の取付け時に、軸32を回転させて軸26
を突出させ、扉を支持して軸26をずらしながら軸受金
具39の軸孔を探し当てたところでコイルばね28によ
り軸26を軸受金具39に嵌合させ、軸32をリンク3
1が支持部材30に当接しロック状態になるまで回転さ
せる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来例のピボット
ヒンジは、軸孔を探し当て、軸26が軸受金具39に嵌
合したままの状態では、完全にロックした状態ではな
く、軸26を完全にロックするには、さらにピン35を
軸32の上昇時の回転方向に寄らせてピン35を軸32
とピン33を結ぶ直線上からずらす必要があるが、作業
者は、軸26を軸受金具39に嵌合した時点でロックが
完了したものと勘違いする惧れがあり、もしも上記のよ
うに、ピン35を軸32とピン33を結ぶ直線状からず
らして軸26を完全にロックすることを怠ると、軸26
に下向きの外力が加わったときには、リンク34が回転
して軸26が下がり、最悪のときは軸受金具39との嵌
合を脱して扉が倒れる危険性が皆無ではない。 【0004】本発明は、上述した点に鑑み案出したもの
で、カムの外部操作とばねの付勢力により上下動でき上
昇位置及び下降位置で上下動がロックされる軸を備えて
おり、扉の吊り込み・取外しが容易かつ確実にできる,
扉の上端部に取付けられるピボットヒンジを提供するこ
と目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するための手段として、扉枠の上辺部に取り付けら
れるピボットヒンジ3の軸受3aの軸孔に、扉の上端に
取り付けられ、ヒンジ本体6内に設けた軸7が該ヒンジ
本体6内に設けたばね12(または17)の付勢により
該ヒンジ本体6の上端面より突出して嵌入するようにな
っている,扉の上端に取付けられるピボットヒンジにお
いて、前記ヒンジ本体6内に、軸7と一体にスライダー
8を設けるとともに、前記ばね12(または17)の付
勢によるスライダー8の上昇時に持ち上げられるように
スライダー8に係合しかつ外部操作により回転され下降
回転されるときはスライダー8を下降させるカム10を
設けて、さらに、該カム10により、軸7がヒンジ本体
6内に引っ込んだ状態のとき、スライダー8を上昇不能
に係止しかつ該係止を外部操作により解けるように構成
するとともに、軸7が突出した状態のとき、スライダー
8を下降不能に係止しかつ該係止を外部操作により解け
るように構成してあることを特徴とする,ピボットヒン
ジを提供するものである。 【0006】 【作用】扉を取付けるときは、扉下端に取り付けたオー
トスィングヒンジの下端軸部を扉枠の下辺部に取り付け
た受座に嵌合させて扉を立て起こし、扉上端に取り付け
たピボットヒンジの軸7が扉枠の上辺部に取付けたピボ
ットヒンジ3の軸受3aに略対向したところでカム10
を外部操作により持ち上げるようにする。すると、カム
10によるスライダー8の上昇不能に係止する状態が解
けるので、軸7がばね12(または17)の付勢により
該ヒンジ本体6の上端面より突出し扉枠の上辺部に取り
付けられるピボットヒンジ3の軸受3aに当接する。扉
を支持して軸をずらしながら軸受3aの軸孔を探し当て
ると軸7がばね12(または17)の付勢によりさらに
突出して軸孔に嵌合する。すると、カム10がスライダ
ー8を下降不能に係止する。扉を取外すときは、カム1
0を外部操作により下降回転させる。すると、カム10
によるスライダー8の下降不能に係止する状態が解ける
ので、続けてカム10を外部操作によりばね12(また
は17)の付勢に抗して下降回転させる。軸7がヒンジ
本体6内に引っ込むと、カム10がスライダー8を上昇
不能に係止するので、軸7がヒンジ本体6内に引っ込ん
だままとなり、軸7と扉枠の上辺部に取り付けられるピ
ボットヒンジ3の軸受3aとの嵌合が解ける。そこで、
扉を傾倒してから、扉下端に取り付けたオートスィング
ヒンジの下端軸部を扉枠の下辺部に取り付けた受座から
外す。 【0007】 【実施例】本発明のピボットヒンジの第一実施例を図1
ないし図3を参照して説明する。先ず、構成を説明す
る。このピボットヒンジは、図1に示すように、扉の上
端にねじ6eで取付けられる扉巾方向に長い取付板6a
と、該取付板6aの扉吊元側の端部に開孔(符号付け
ず)を穿設して該開孔に上端外面部6b’を嵌入してカ
シメ・溶接等により固定したブッシュ6bと、筐体本体
6c’にブッシュ6bの下端外面部6b”をねじ6gで
固定するとともに連結ピース6dを取付け、断面コ字溝
の筐体本体6c’の開口を蓋板6c”で閉じて該蓋板6
c”を連結ピース6dとブッシュ6bへねじ6fにより
固定してなる筐体6cとからなるヒンジ本体6を備えて
いる。 【0008】図1に示すように、筐体6c内には、ブッ
シュ6bに案内される軸7と、軸7に固定されるスライ
ダー8と、筐体6cに両端を枢支される作動軸9と、作
動軸9に一体に形成したカム10及びカム10の反対側
に突設したカム姿勢停止用の概略三角形の突起11と、
スライダー8を付勢して軸7を上方へ突出させるための
ばね12と、筐体6cへねじ15(溶接でも良い)によ
り取り付けらればね12をスライダー8の上部水平部8
aとの間に弾持するばね受け13と、筐体6cへリベッ
ト16により固定され突起11の傾斜面11a,11b
のいずれかに面対偶する板ばね14が設けられ、これら
は、蓋板6c”を取り付ける前に装着されている。 【0009】図1に示すように、スライダー8は、上部
水平部8aに穿設した円孔に軸7の下端の小径円筒部7
aが嵌入されてカシメ・溶接等により固定され、垂直部
8bが筐体本体6c’の側面部に摺接されているととも
に、垂直部8bにカム10を入り込ませるためのスリッ
ト8cを形成すると同時にスリット8cの上縁と下縁に
折り曲げてなる対カム係止突起8d,8eが設けられ、
これら対カム係止突起8d,8eが垂直部8bと摺接す
る筐体本体6c’の側面部に縦長に形成したスリットガ
イド6hに係合している。 【0010】図1に示すように、スライダー8は、ばね
12の付勢により上部水平部8aをブッシュ6bに当接
するまで持ち上げられる。このため、軸7が、ブッシュ
6bより所要寸法突出して、ピボットヒンジ3の軸受3
aに嵌入するようになっている。なお、ピボットヒンジ
3は、扉巾方向に長い取付板3bに軸受3aを固定し軸
受3aに化粧カバー3cを被せてなり,扉枠の上辺部に
ねじ3dで取付けられる。 【0011】図1に示すように、作動軸9は、両端の小
径円筒面9a,9bを筐体本体6c’の正面部と蓋板6
c”に穿設した孔(符号付けず)に両端支持されて回転
可能であり、両側の端面に六角棒レンチ(図示しない)
と嵌合する六角孔9cが凹設されている。カム10は、
作動軸9より突設形成されスライダー8の垂直部8bに
形成した前記スリット8cに入り込んでいる。 【0012】カム10は、図2(a)に示すように、軸
7がブッシュ6b内に引っ込んだ状態のときには、カム
10の揺動端の山形の突起に続く下側の係止凹部10a
を、スライダー8が上昇不能となるようにスリット8c
の下縁側の対カム係止部8dに対して係止するととも
に、係止凹部10aが対カム係止部8dを係止した状態
では作動軸9のカム10と反対側に突設した突起11の
一方の傾斜面11aが略垂直になって筐体6cの内面よ
り設けた板ばね14と面対偶して安定し上昇回転しない
ように制止され、もって係止凹部10aによる対カム係
止部8dの係止状態が確保される一方、図2(b)に示
すように、室内側となる作動軸9の一方の六角孔9cに
六角棒レンチ(図示しない)を差し込んでばね12と板
ばね14の付勢に抗して僅少角度上昇回転するときは、
係止凹部10aがスライダー8の対カム係止部8dを僅
かに押し下げて該対カム係止部8dとの係合ロック状態
を脱することができるようになっている。 【0013】そして、カム10は、係止凹部10aがス
ライダー8の対カム係止部8dとの係合ロック状態を脱
した時点以降は、ばね12の付勢により上昇するスライ
ダー8で持ち上げられるようになっており、図1
(a),図2(c)に示すように、スライダー8の上部
水平部8aがブッシュ6bに当接する状態になる少し前
になると、板ばね14の付勢力が作動軸9に突設した突
起11の他方の傾斜面11bにモーメント作用して垂直
になる該傾斜面11bに板ばね14が面接触することに
より制止されるようになっており、もって、カム10の
揺動端の山形の突起に続く上側の係止凹部10bとスリ
ット8cの上縁側の対カム係止部8eとの間に僅少な隙
間を確保するようになっている。 【0014】従って、図2(d)に示すように、もしも
仮に軸7に下向きの外力Fが作用したときには、カム1
0の係止凹部10bにスリット8cの上縁側の対カム係
止部8eが係合してカム10の下降回転不能な状態が維
持される一方、作動軸9の端面の六角孔9cに六角棒レ
ンチ(図示しない)を差し込んでカム10を下降回転さ
せるときは、カム10の係止凹部10bがスリット8c
の上縁側の対カム係止部8eとの対向位置から脱出でき
るようになっている。 【0015】この実施例は、カム10の係止部10a,
10bがスライダー8に設けた対カム係止部8dまたは
8eと係合するときに、カム10の回転を制止する手段
として、板ばね14を用いているが、ばね以外の係止手
段、例えば係止凹部と係止突部の係合を替わりに設けて
も良い。 【0016】上記実施例のピボットヒンジの作用を図2
及び図3を参照して説明する。扉を吊り込んで取付ける
ときは、扉下端に取り付けたオートスィングヒンジの下
端軸部を扉枠の下辺部に取り付けた受座に嵌合させて扉
上端に取り付けたピボットヒンジを図2(a)に示す状
態にして扉を立て起こし、該ピボットヒンジの軸7が扉
枠の上辺部に取付けたピボットヒンジ3の軸受3aに略
対向したところで図2(b)に示すように、カム10を
外部操作により上昇回転させる。すなわち、作動軸9の
一方の六角孔9cに六角棒レンチを差し込んでばね12
と板ばね14の付勢に抗して僅少角度上昇回転させる
と、係止凹部10aがスライダー8の対カム係止部8d
を僅かに押し下げて該対カム係止部8dとの係合ロック
状態を脱する。その後は、ばね12の付勢により上昇す
るスライダー8がカム10を持ち上げ、軸7がブッシュ
6bの上端面より突出し扉枠の上辺部に取り付けられる
ピボットヒンジ3の軸受3aに当接する。扉を支持して
軸7をずらしながら軸受3aの軸孔を探し当てると,図
2(c)に示すように、軸7がばね12によりさらに突
出して軸孔に嵌合する。こうして、スライダー8の上部
水平部8aがブッシュ6bに当接する状態になるが、そ
の少し前の動作段階で、スライダー8の対カム係止部8
dがカム10から離れてしまうので、対カム係止部8d
によるカム10の持ち上げが中途で終わるが、板ばね1
4の付勢力が作動軸9に突設した突起11の傾斜面11
bが垂直になるように該傾斜面11bにモーメント作用
するから、カム10が引き続き持ち上げられ、図2
(c),図3(a)に示すように、カム10の係止凹部
10bとスリット8cの上縁側の対カム係止部8eとの
間に僅少な隙間が確保される状態になり、突起11の傾
斜面11bが略垂直になり板ばね14が面接触して作動
軸9の回転を制止する。図2(d),図3(b)に示す
ように、もしも仮に軸7に下向きの外力が作用したとき
には、カム10の係止凹部10bにスリット8cの上縁
側の対カム係止部8eが係合してカム10の下降回転不
能な状態が維持される。従って、通常状態では、図2
(c),図3(a)に示すように、カム10の係止凹部
10bとスリット8cの上縁側の対カム係止部8eとの
間に僅少な隙間が確保された状態であるが、カム10が
スライダー8を下降不能に係止し得る状態にある。扉を
取外すときは、カム10を外部操作により下降回転させ
る。すなわち、図2(c)に示す状態のピボットヒンジ
の作動軸9の端面の六角孔9cに六角棒レンチ(図示し
ない)を差し込んでカム10を下降回転させる。する
と、カム10の係止凹部10bとスリット8cの上縁側
の対カム係止部8eとの間に僅少な隙間が確保されてい
るから、カム10の係止凹部10bがスリット8cの上
縁側の対カム係止部8eとの対向位置から脱出して、カ
ム10によるスライダー8の下降不能に係止する状態が
解ける。続けて、六角棒レンチを捩じって軸7がブッシ
ュ6b内に引っ込むまでカム10をばね12の付勢に抗
して下降回転させると、カム10の下側の係止凹部10
aの側端がスリット8cの下縁側の対カム係止部8dを
押し下げ〔図2(b)〕内側へ通過すると、スライダー
8がばね12の付勢により持ち上がり、カム10の下側
の係止凹部10aがスリット8cの下縁側の対カム係止
部8dに係合し〔図2(a)〕スライダー8が上昇不能
となり軸7がヒンジ本体6内に引っ込んだままとなり、
作動軸9に突設した突起11の一方の傾斜面11aが略
垂直になって板ばね14と面対偶して作動軸9の回転を
制止する。従って、軸7と扉枠の上辺部に取り付けられ
るピボットヒンジ3の軸受3aとの嵌合が解ける。そこ
で、扉を傾倒してから、扉下端に取り付けたオートスィ
ングヒンジの下端軸部を扉枠の下辺部に取り付けた受座
から外す。 【0017】続いて、本発明のピボットヒンジの第二実
施例を図4を参照して説明する。このピボットヒンジ
は、第一実施例で使用した板ばねに替えて捩じりばね1
7を使用し、また第一実施例で装備している軸7を持ち
上げるためのばね12及びばね受け13は装備していな
い。ばね12及びばね受け13を装備していない理由
は、カム10を外部操作により回転させて捩じりばね1
7がカム10と一体に形成された頂角が90°となる三
角形の突起11の一方の傾斜面11aまたは11bから
離れさせると、捩じりばね17の付勢力が突起11の他
方の傾斜面11bまたは11aにモーメントを作用して
面対偶するトグル機構となっているからであり、カム1
0の外部操作による回転操作は、捩じりばね17が三角
形の突起11の一方の傾斜面11aまたは11bとの面
接触状態から捩じりばね17を突起11の頂点を過ぎる
まで行えば良く、その後は、捩じりばね17の付勢力が
カム10に作用してカム10がスライダー8を上昇また
は下降させることになる。この第二実施例のカム10
は、第一実施例のカム10と形状が若干異なるが本質的
な相違がなく、スライダー8との関係も大きな相違はな
い。しかし、第一実施例で装備している軸7を持ち上げ
るためのばね12を装備していない点に起因する作動上
の相違がある。カム10は、スライダー8の垂直部8b
に開設したスリット8cに入り込んでいて、軸7がブッ
シュ6b内に引っ込んだ状態のときには、カム10の下
側の係止凹部10aをスリット8cの下縁側の対カム係
止部8dに対して係止する。この実施例では、作動軸9
の軸端に六角孔ではなくドライバー(ねじまわし工具)
と係合する十字型凹部9dが形成されている。扉の吊り
込み時に、作動軸9をドライバーにより上昇回転させる
と、係止凹部10aがスライダー8の対カム係止部8d
をとの係合ロック状態を脱することができる。捩じりば
ね17がカム10と一体の三角形の突起11の頂点を過
ぎるまで作動軸9をドライバーにより上昇回転させる
と、その後は、捩じりばね17の付勢力がカム10と一
体の三角形の突起11の傾斜面11bに作用し、カム1
0がスライダー8を持ち上げていき、軸7がブッシュ6
bより突出していく。カム10の上側の係止凹部10b
がスリット8cの上縁側の対カム係止部8eに対応しよ
うとするとき、第一実施例で装備しているばね12がな
いので、スライダー8が若干下がって係合し、このと
き、捩じりばね17がカム10と一体の三角形の突起1
1の傾斜面11bに面接触してカム10を回転しないよ
うに制止する。そして、軸7に下向きの外力が作用して
も、この外力が、係止凹部10bが対カム係止部8eと
の係合を解くように作用しないから軸7が引っ込むこと
がない。また、扉の取外し時に、作動軸9をドライバー
により下降回転させると、係止凹部10bがスライダー
8の対カム係止部8eを僅かに押し上げて係合ロック状
態を脱することができ、捩じりばね17がカム10と一
体の三角形の突起11の頂点を過ぎるまで作動軸9を下
降回転させると、その後は、捩じりばね17の付勢力が
カム10と一体の三角形の突起11の傾斜面11aに作
用し、カム10がスライダー8を下降させていく。第一
実施例で装備しているばね12がないので、軸7とスラ
イダー8は重力作用により円滑に下降し、軸7は引っ込
んだ状態になる。軸7は、ブッシュ6bより引っ込む。
カム10の下側の係止凹部10aがスリット8cの下側
の対カム係止部8dに対応して係合すると、捩じりばね
17がカム10と一体の三角形の突起11の傾斜面11
aと面接触してカム10が回転不能に制止される。この
実施例は、カム10の係止部10a,10bがスライダ
ー8に設けた上下の対カム係止部8d,8eと係合する
ときに、カム10の回転を制止する手段として、捩じり
ばね17を用いているが、捩じりばね17は、スライダ
ー8を上昇途中から自動上昇させたり、下降途中から自
動下降させる手段でもあり、従って、第一実施例のばね
12によるスライダー8の持ち上げに一部対応する機能
を有している。 【0018】 【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のピボ
ットヒンジによれば、カム10の外部操作とばね12
(または17)の付勢力により上下動でき上昇位置及び
下降位置で上下動がロックされる軸を備えており、扉を
吊り込むときには外部操作によりカムを少し回せばその
あとはばねの付勢により軸が自動的に上昇し上昇位置で
軸を下降不能にロックでき、また扉を取り外すときには
外部操作により作動軸を反対方向に回せば軸を下降不能
なロック状態を解除できさらにばねの付勢に抗して軸を
下降でき、もって、扉の吊り込み・取外しが容易かつ確
実にでき、軸に下向きの外力が加わっても下降すること
がなく扉が不用意に倒れる危険性が皆無となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】(a)は、本発明の第一実施例に係るピボット
ヒンジの全体縦断面図、(b)は(a)におけるIb−Ib
断面図、(c)は(a)におけるIc−Ic矢視図。 【図2】本発明の第一実施例に係るピボットヒンジの動
作工程図。 【図3】(a)は図1(a)におけるIIIaで示す部分の
拡大図、(b)は図2(d)におけるIIIbで示す部分の
拡大図。 【図4】(a)は、本発明の第二実施例に係るピボット
ヒンジの全体縦断面図、(b)と(c)は動作工程図。 【図5】従来及び本発明に共通するピボットヒンジを備
えていて自動開閉し得る扉装置の概略全体正面図。 【符号の説明】 6 ・・・ヒンジ本体、 7 ・・・軸、 8 ・・・スライダー、 10 ・・・カム、 12,17 ・・・ばね、

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 扉枠の上辺部に取り付けられるピボット
    ヒンジの軸受の軸孔に、扉の上端に取り付けられ、ヒン
    ジ本体内に設けた軸が該ヒンジ本体内に設けたばねの付
    勢により該ヒンジ本体の上端面より突出して嵌入するよ
    うになっている,扉の上端に取付けられるピボットヒン
    ジにおいて、 前記ヒンジ本体内に、軸と一体にスライダーを設けると
    ともに、前記ばねの付勢によるスライダーの上昇時に持
    ち上げられるようにスライダーに係合しかつ外部操作に
    より回転され下降回転されるときはスライダーを下降さ
    せるカムを設けて、さらに、該カムにより、軸がヒンジ
    本体内に引っ込んだ状態のとき、スライダーを上昇不能
    に係止しかつ該係止を外部操作により解けるように構成
    するとともに、軸が突出した状態のとき、スライダーを
    下降不能に係止しかつ該係止を外部操作により解けるよ
    うに構成してあることを特徴とする,ピボットヒンジ。 【請求項2】 前記スライダーにスリットと該スリット
    の上下縁に対カム係止部を形成して、前記カムをスリッ
    トに入り込むように係止し、軸がヒンジ本体内に引っ込
    んだ状態のとき、カムの揺動端の下側の係止部が、スラ
    イダーが上昇不能となるようにスリットの下縁側の対カ
    ム係止部に対して係止しかつ外部操作によりカムを僅少
    角度回したときはスリットの下縁側の対カム係止部との
    係止が解けるように構成されているとともに、軸が扉枠
    の上辺部に取り付けられるピボットヒンジの軸受の軸孔
    に嵌入した状態のとき、カムの揺動端の上側の係止部
    が、スライダーが下降不能となるようにスリットの上縁
    側の対カム係止部に対して係止しかつ外部操作によりカ
    ムを僅少角度下降回転ときはスリットの上縁側の対カム
    係止部との係止が解けるように構成されていることを特
    徴とする,〔請求項1〕に記載のピボットヒンジ。 【請求項3】 カムの揺動端の上側の係止部が、スライ
    ダーが下降不能となる位置に上昇回転した位置にあると
    きにカムを係止する手段を付設したことを特徴とする,
    〔請求項2〕に記載のピボットヒンジ。
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