JP3105132U - 電子部品 - Google Patents
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Abstract
【課題】電線に接続された電子素子を樹脂モールドした電子部品を提供する。
【解決手段】電子部品1を、少なくとも2本の電線5,5と、この電線5,5の一端に電気的に接続されたダイオード3と、内部に空間部11を有するモールド金型10のその空間部11に、モールド金型10により電線5,5を固定してダイオード3及び電線5に対する接合部を空間部11内の略中央部に保持し、空間部11に溶融した電気絶縁性の樹脂を注入して硬化させることによりダイオード3及び接合部を樹脂封止した樹脂部とから構成する。
【選択図】図3
【解決手段】電子部品1を、少なくとも2本の電線5,5と、この電線5,5の一端に電気的に接続されたダイオード3と、内部に空間部11を有するモールド金型10のその空間部11に、モールド金型10により電線5,5を固定してダイオード3及び電線5に対する接合部を空間部11内の略中央部に保持し、空間部11に溶融した電気絶縁性の樹脂を注入して硬化させることによりダイオード3及び接合部を樹脂封止した樹脂部とから構成する。
【選択図】図3
Description
本考案は、少なくとも2本の電線を有し、これらの電線の一端に電気的に接続された電子素子をその接合部とともに電気絶縁性の樹脂により封止した電子部品に関する。
動力機械等の制御回路に用いられる電子部品は、その電子部品を構成する電子素子の絶縁、防水及び振動による衝撃からの保護のために、その電子素子が電気絶縁性の樹脂によりモールドされている。このような電子素子をモールドする方法としては、従来、電気絶縁性材料を形成して内部に空間を有するとともに上部が開口した外枠を用いて、その空間の略中央部に電線に電気的に接続された電子素子を挿入し、その空間に溶融した樹脂を注入して硬化させることにより樹脂モールドして製作されていた。
しかしながらこのような方法によると、外枠の製作と、その外枠に電子素子を入れて樹脂を注入して樹脂モールドするという2段階の作業となり生産性が悪化するという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、型枠内の空間に電線に接続された電子素子を保持し、その空間に溶融した電気絶縁性を有する樹脂を流し込んで硬化させることにより樹脂モールドして製作することにより生産性を向上させた電子部品を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために第1の本考案に係る電子部品は、少なくとも2本の電線と、この電線の一端に電気的に接続された電子素子(例えば、実施形態におけるダイオード3)と、電子素子及び電線に対する接合部(例えば、実施形態における圧着部材4)を封止する電気絶縁性の樹脂部とから構成される。
また、第2の本考案に係る電子部品は、少なくとも2本の電線と、この電線の一端に電気的に接続された電子素子と、内部に空間部を有する型枠(例えば、実施形態におけるモールド金型10)のその空間部に、型枠により電線を固定して電子素子及び電線に対する接合部を空間部内の略中央部に保持し、空間部に溶融した電気絶縁性の樹脂を注入して硬化させることにより電子素子及び接合部を樹脂封止した樹脂部とから構成される。
なお、この第2の本考案に係る電子部品は、電線が、型枠に固定されたときに、空間部の略中央部に電子素子及び接合部を保持可能な強度を有するように構成されることが好ましい。
この第1及び第2の本考案に係る電子部品は、電子素子をダイオードとして構成することができる。また、この電子部品は自動車のエンジン等の制御装置に用いることができる。
本考案に係る電子部品を以上のように構成すると、製造のための工程が容易となり安価に製造することができる。
以下、本考案の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を用いて本実施形態に係る電子部品1について説明する。この電子部品1は、芯線が絶縁性素材で被覆された2本の電線5,5と、2本のリードが延びる電子素子(ダイオード3)とから構成され、ダイオード3のリードのそれぞれに対して電線5の芯線が圧着部材(圧着スリーブ)4で圧着されて電気的に接続されている。そして、このダイオード3及びそのリードに接合された電線5の接合部(圧着部材4等)が電気絶縁性の樹脂でモールドされて樹脂部2が構成される。また、電線5の他端の芯線にはそれぞれ端子6が圧着されており、その圧着部には外部と電気的に絶縁するためのビニールチューブ7が被されている。この端子6は動力機関等の制御回路等に電子部品1を電気的に接続するためのものである。
それでは、この電子部品1の製造方法について図3を用いて説明する。まず、図2に示すように、一端の芯線に端子6が圧着されその圧着部にビニールチューブ7が被された電線5,5を用意し、ダイオード3から延びる2本のリードのそれぞれに電線5,5の他端の芯線を圧着部材4で電気的に接続する。そして、樹脂部2の外形を反転させた空間部11を有するモールド金型10のその空間部11に電線5が接続されたダイオード3を挿入する。
このとき、電線5は接合部近傍が空間部11に位置するが、残りの部分はモールド金型10に形成された電線5用の溝部12,12に挿入されて保持される。なお、この溝部12,12は空間部11に溶融した樹脂が注入されたときに漏れ出さないようにするため、及び、電線5をこの溝部12,12で固定することによりダイオード3を空間部11内に保持するために、電線5の外径と略同一若しくは少し小さく形成されている。なお、ダイオード3の全体が樹脂部2によりモールドされるためには、このダイオード3が空間部11の略中央部に保持される必要があり、そのためには電線5がモールド金型10の溝部12に固定されたときに、このダイオード3を空間部11内に支持することができる程度の強度を有している必要がある。すなわち、電線5にはある程度の太さや芯線(若しくはそれを覆う被覆)の強度が要求される。このとき、電線5の強度はその電線5に接続される電子素子(ダイオード3)の重量により決まる。
このようにしてモールド金型10の空間部11内にダイオード3を挿入し電線5をモールド金型10に固定することによりこの空間部11内に保持した状態で、空間部11に溶融した電気絶縁性の樹脂を流し込んで硬化させ、上述の樹脂部2を形成して、電子部品1を製造することができる。なお、図3においては、モールド金型10の下半分(下部)だけを示しており、この下部10に図3と同様の空間部11と溝部12,12が形成された上部(図示せず)をそれぞれの空間部11及び溝部12,12が一整合するように重ね合わせた後に、モールド金型10に形成された樹脂注入口(図示せず)より樹脂を注入して樹脂部2を成形する。
このように、ダイオード(電子素子)3と電線5の芯線接合部分(圧着部材4及び電線5の一部)を樹脂部2により封止された状態とすることにより、電線5とダイオード3の接合部に水分などが入り込む余地がなくなるため、高い防水効果が得られ、接合部分に水や油等が侵入してショート(短絡)等の種々の弊害が発生するのが防止される。また、樹脂部2のモールド成形は手順が少なく容易に行うことができるので、この電子部品1の製造コストは従来のように樹脂のケースに電線5が接続されたダイオード3を挿入して、その樹脂ケースにさらに溶融した樹脂を流し込んで硬化させる製造方法に比べて安価にすることができる。
なお、以上の実施例では2本のリードを有する電子部品3に2本の電線5,5を接続して樹脂によりモールドした場合を示したが、例えばトランジスタのように3本のリードを有する電子部品に対して3本の電線を接続して樹脂によりモールドするように構成することもできるし、さらに、複数の電子素子に対して複数の電線を接続して樹脂によりモールドするように構成することも可能である。いずれの場合も、溝部12に固定された電線5が電子素子3をモールド金型10の空間部11内(略中央部)に保持できる強度を有していれば、上述の方法を用いてインサートモールドにより安価に製造することができる。
1 電子部品
2 樹脂部
3 ダイオード(電子素子)
4 圧着部材
5 電線
10 モールド金型(型枠)
11 空間部
2 樹脂部
3 ダイオード(電子素子)
4 圧着部材
5 電線
10 モールド金型(型枠)
11 空間部
Claims (5)
- 少なくとも2本の電線と、
前記電線の一端に電気的に接続された電子素子と、
前記電子素子及び前記電線に対する接合部を封止する電気絶縁性の樹脂部とから構成さ
ることを特徴とする電子部品。 - 少なくとも2本の電線と、
前記電線の一端に電気的に接続された電子素子と、
内部に空間部を有する型枠の前記空間部に、前記型枠により前記電線を固定して前記電子素子及び前記電線に対する接合部を前記空間部内の略中央部に保持し、前記空間部に溶融した電気絶縁性の樹脂を注入して硬化させることにより前記電子素子及び前記接合部を樹脂封止した樹脂部とから構成されることを特徴とする電子部品。 - 前記電線が、前記型枠に固定されたときに、前記空間部の略中央部に前記電子素子及び前記接合部を保持可能な強度を有することを特徴とする請求項2に記載の電子部品。
- 前記電子素子がダイオードであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子部品。
- 自動車のエンジン等の制御装置に用いられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004002588U JP3105132U (ja) | 2004-05-11 | 2004-05-11 | 電子部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004002588U JP3105132U (ja) | 2004-05-11 | 2004-05-11 | 電子部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3105132U true JP3105132U (ja) | 2004-10-21 |
Family
ID=43258507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004002588U Expired - Lifetime JP3105132U (ja) | 2004-05-11 | 2004-05-11 | 電子部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3105132U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07228357A (ja) * | 1994-02-17 | 1995-08-29 | Meikikou:Kk | トラックローダー |
-
2004
- 2004-05-11 JP JP2004002588U patent/JP3105132U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH07228357A (ja) * | 1994-02-17 | 1995-08-29 | Meikikou:Kk | トラックローダー |
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