JP3104785B2 - ワーク移送装置 - Google Patents

ワーク移送装置

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JP3104785B2
JP3104785B2 JP08024622A JP2462296A JP3104785B2 JP 3104785 B2 JP3104785 B2 JP 3104785B2 JP 08024622 A JP08024622 A JP 08024622A JP 2462296 A JP2462296 A JP 2462296A JP 3104785 B2 JP3104785 B2 JP 3104785B2
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和良 光畑
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鐘紡株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば化粧品、薬
品、食料品等の製造ラインに装備され、ワークパレット
に収容されたワークを製造ラインに適した他のパレット
に移送するのに好適に用いられるワーク移送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、化粧品、薬品、食料品等の製造
ラインでは、内容物が充填されるケースはワークパレッ
ト内に整列状態で収容されて製造ラインに搬入された
後、一旦、製造ラインに適合した形状の専用パレットに
移送され、該専用パレットに収容された状態で製造ライ
ンを搬送されるようになっている。そして、ワークパレ
ット内に収容された複数のケースを取出して専用パレッ
トに移送する作業は、通常、ロボットハンド等を用いて
自動的に行われるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、例えばケー
スの種類が変化するのに伴って、該ケースを収容するワ
ークパレットの形状が変化した場合には、該ワークパレ
ットの形状に適合したロボットハンドに交換しなければ
ならないという問題や、ワークパレットの形状の変化に
応じてロボットハンドの動作プログラムを変更しなけれ
ばならないという問題がある。
【0004】また、ワークパレットには、通常、収容さ
れたケースが互いに衝突して損傷するのを防止するた
め、複数のケースをそれぞれ単独で収容する複数のワー
ク収容部が設けられている。このため、ワークパレット
に収容された複数のケースをロボットハンドによって取
出す場合には、ロボットハンドは狭小なワーク収容部内
に進入し、該ワーク収容部内のケースを確実に把持する
ように作動する必要があり、ロボットハンドの構造や駆
動機構が複雑化してしまうという問題がある。
【0005】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
てなされたもので、ワークパレットに収容されたワーク
をロボットハンド等を用いて取出す場合に、反転アーム
およびワーク受渡しパレット等を用いることにより、
ークパレットの形状の変化にかかわらず確実にワークを
取出すことができ、かつ、ロボットハンド等の構造を簡
素化することができるようにしたワーク移送装置を提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、支軸を有する基台と、該基
台の支軸に取付けられ、該基台を挟んで一側のワーク受
取り位置と他側のワーク取出し位置との間で反転動作を
行う反転アームと、前記ワーク受取り位置に位置決めさ
れ、上端側が開口端となって複数のワークを整列状態で
収容するワークパレットと、該ワークパレットの開口端
を閉塞または開放すべく前記基台の支軸に回動可能に設
けられ、該ワークパレット内に収容された複数のワーク
に対応した複数のワーク収容部を有するワーク受渡しパ
レットと、前記反転アームが前記ワーク受取り位置とワ
ーク取出し位置との間で反転するとき該ワーク受渡しパ
レットと前記ワークパレットとを前記反転アームに対し
て選択的に係脱するパレット係脱手段とからなり、該パ
レット係脱手段は、前記反転アームが前記ワーク受取り
位置にあるときには前記ワークパレットとワーク受渡し
パレットとを前記反転アームに対して係合させ、前記反
転アームが前記ワーク取出し位置にあるときには前記ワ
ーク受渡しパレットを前記反転アームから離脱させ、前
記反転アームが前記ワークパレットのみと係合した状態
で前記ワーク受取り位置に向けて再反転するのを許して
なる構成を採用している。
【0007】上記構成によれば、ワークパレットとワー
ク受け渡しパレットとがパレット係脱手段によって反転
アームに係合することにより、ワークパレットの開口端
をワーク受渡しパレットによって閉塞できる。そして、
この状態で反転アームをワーク受取り位置からワーク取
出し位置に向けて反転させたときには、反転アームに係
合したワークパレットとワーク受渡しパレットの上下関
係を逆転でき、ワークパレットに収容された各ワークを
ワーク受渡しパレットの各ワーク収容部に移送すること
ができる。このため、例えばワーク取出し位置ではロボ
ットハンド等を用いてワーク受渡しパレットの各ワーク
収容部からワークを取出すことができ、ワーク受渡しパ
レットの形状に適合するロボットハンドを用いれば、ワ
ークの種類に応じてワークパレットの形状が変化して
も、ロボットハンドによって確実にワークを取出すこと
ができる。
【0008】また、請求項2の発明は、前記パレット係
脱手段は、前記反転アームとワーク受渡しパレットとの
間に設けられ該ワーク受渡しパレットを反転アームに対
して係脱する受渡しパレット係脱シリンダと、前記反転
アームとワークパレットとの間に設けられ前記ワークパ
レットを反転アームに対して係脱するワークパレット係
脱シリンダとから成している。
【0009】上記構成によれば、反転アームをワーク受
取り位置においたときには、該反転アームに対してワー
クパレット係脱シリンダによりワークパレットを係合で
きると共に、受渡しパレット係脱シリンダによりワーク
受渡しパレットを反転アームに係合させることができ、
この状態でワークパレットの開口端をワーク受渡しパレ
ットによって閉塞することができる。そして、この状態
で反転アームをワーク受取り位置からワーク取出し位置
に向けて反転させることにより、反転アームに係合した
ワークパレットとワーク受渡しパレットの上下関係を逆
転でき、ワークパレットに収容された各ワークをワーク
受渡しパレットの各ワーク収容部に移送することができ
る。また、反転アームをワーク取出し位置からワーク受
取り位置に向けて再反転するときには、ワークパレット
のみが反転アームに対して係合することにより、ワーク
受渡しパレットは反転アームの再反転動作にかかわらず
ワーク取出し位置にとどまる。このため、例えばロボッ
トハンド等を用いてワークを取出す場合に、ロボットハ
ンドはワークパレットに邪魔されることなく、ワーク受
渡しパレットの各ワーク収容部からワークを取出すこと
ができる。
【0010】さらに、請求項3の発明は、前記基台には
ワーク取出し位置側で前記ワーク受渡しパレットに当接
するストッパを設け、該ストッパは、前記ワーク受渡し
パレットがワークパレットと共に支軸を中心として前記
反転アームによりワーク受取り位置からワーク取出し位
へと反転されたときに、前記ワーク受渡しパレットを
斜め下向きに傾斜させた状態に保持する構成としてい
る。
【0011】上記構成によれば、反転アームによりワー
ク受渡しパレットをワークパレットと共に支軸を中心と
してワーク受取り位置からワーク取出し位置に反転させ
たときには、基台に設けたストッパがワーク受渡しパレ
ットに当接し、該ワーク受渡しパレットを斜め下向きに
傾斜させた状態に保持することができる。
【0012】さらに、請求項4の発明は、前記ワーク受
渡しパレットの各ワーク収容部は前記ワークパレットに
収容されたワークの配列ピッチに対応させて形成し、か
つ、該各ワーク収容部の間には収容したワークの側面を
外部に露出させる切欠部を設けたことにある。
【0013】上記構成によれば、ワーク受渡しパレット
の各ワーク収容部に収容されたワークは、その側面が切
欠部を介して外部に露出しているから、例えば各ワーク
収容部に移送されたワークをロボットハンド等を用いて
取出す場合に、該ロボットハンドが切欠部を通じてワー
クの側面を把持することにより、各ワーク収容部から容
易にワークを取出すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(実施
例)を図1ないし図11に基づいて詳細に説明する。
【0015】図において、1は基台を示し、該基台1
は、フロア(図示せず)上に立設されたスタンド2によ
って支持された略コ字状の断面形状を有するフレーム1
Aと、該フレーム1Aの長手方向両端部に配設された一
対の軸支持板1B,1Bと、該各軸支持板1Bに両端側
を回転可能に支持された支軸1Cと、フレーム1Aの長
手方向に対をなして固定されたストッパ1D,1Dとか
ら大略構成されている。ここで、基台1を挟んで一側
(ワーク受取り位置)には後述のパレットチェンジャ3
が配設され、他側(ワーク取出し位置)には後述のワー
ク取出し装置5が配設されている。
【0016】3はワーク受取り位置に配設されたパレッ
トチェンジャで、該パレットチェンジャ3は内部に昇降
装置4を備えている。そして、昇降装置4によって後述
のワークパレット8を上昇させることにより、該ワーク
パレット8がパレットチェンジャ3の上面側に位置決め
されるようになっている。
【0017】5はワーク取出し位置に配設されたワーク
取出し装置を示し、該ワーク取出し装置5は、ロボット
ハンド5Aとワーク受台5Bとからなり、後述するワー
ク受渡しパレット9に収容されたワークをロボットハン
ド5Aによって把持し、ワーク受台5Bに取出すもので
ある。
【0018】6は基台1の支軸1Cを回転駆動する駆動
源で、該駆動源6は各軸支持板1Bのうちの一方に設け
られ、その出力軸が支軸1Cに連結されている。そし
て、該駆動源6を正逆方向に回転駆動することにより、
支軸1Cが所定の角度範囲内で正逆方向に回動するよう
になっている。
【0019】7は基台1の支軸1Cを中心としてワーク
受取り位置とワーク取出し位置との間で反転動作を行う
反転アームを示し、該反転アーム7は、基端側が支軸1
Cに固着されて互いに対向する一対の側板7A,7Aを
有し、駆動源6によって支軸1Cが回動することによ
り、図1中に実線で示すワーク受取り位置と一点鎖線で
示すワーク取出し位置との間で反転動作を行う。
【0020】8はパレットチェンジャ3の上面側に位置
決めされるワークパレットで、該ワークパレット8は全
体として矩形の箱状に形成され、図3に示すように上端
側が開口端8Aとなり、該開口端8Aの外周側には先端
が二股状となった把手部8Bが形成されている。そし
て、ワークパレット8の底面には格子状に配列された仕
切り部材8Cが立設され、該仕切り部材8Cの間に形成
された複数の収容凹部8D内には、円筒状のワークW,
W,…が整列した状態で収容されている。
【0021】9は基台1の支軸1Cに回動可能に設けら
れたワーク受渡しパレットを示し、該ワーク受渡しパレ
ット9は全体として矩形の板状に形成され、支軸1Cに
回動可能に軸支された二股状の腕部9A,9Aと、反転
アーム7の各側板7Aと僅かな隙間をもって対向する係
合板部9B,9Bと、ワークパレット8の開口端8Aを
閉塞すべく腕部9Aと係合板部9Bとの間に設けられた
矩形の閉塞板部9Cとから大略構成されている。そし
て、ワーク受渡しパレット9は反転アーム7により基台
1の支軸1Cを中心にして回動され、図5に示すワーク
受取り位置では閉塞板部9Cによってワークパレット8
の開口端8Aを上側から閉塞し、図9に示す如く反転ア
ーム7が再反転されるときにはワークパレット8の開口
端8Aを開放させるものである。また、ワーク受渡しパ
レット9は、図7ないし図9に示すように反転アーム7
によりワーク取出し位置へと反転されたときに、基台1
に設けたストッパ1Dに当接し、これによってワーク受
渡しパレット9は図7ないし図9に示す如く斜め下向き
に傾斜した状態に保持される。
【0022】10,10,…はワーク受渡しパレット9
を構成する閉塞板部9Cの下面に形成された複数のワー
ク収容部を示し、該各ワーク収容部10は、ワークパレ
ット8に形成された各収容凹部8Dと等しい数およびピ
ッチをもって形成されている。
【0023】11,11,…は各ワーク収容部10の間
に設けられた切欠部で、該各切欠部11はワーク受渡し
パレット9の幅方向に溝状に連なるように形成されてい
る。そして、各ワーク収容部10の間に切欠部11を設
けることにより、各ワーク収容部10内にワークWが収
容されたとき該ワークWの側面が切欠部11を介して外
部に露出するようになっている。
【0024】12,12はワークパレット8の把手部8
Bに対向してワーク受渡しパレット9に設けられた位置
決め溝で、該各位置決め溝12内にワークパレット8の
把手部8Bが係合することにより、ワークパレット8の
開口端8Aがワーク受渡しパレット9の閉塞板部9Cに
よって閉塞され、このとき、ワーク受渡しパレット9の
各ワーク収容部10が、ワークパレット8内に整列状態
で収容された各ワークWに正対する構成となっている。
【0025】13は反転アーム7の各側板7Aに対向し
てワーク受渡しパレット9の各係合板部9Bに穿設され
た係合穴で、該係合穴13は、後述する受渡しパレット
係脱シリンダ14のロッド14Aが係脱するようになっ
ている。
【0026】14,14は反転アーム7の各側板7Aに
固定されたパレット係脱手段としての受渡しパレット係
脱シリンダを示し、該受渡しパレット係脱シリンダ14
としては、例えばエアの給排に応じてロッド14Aを伸
縮させるエアシリンダが適用される。そして、反転アー
ム7とワーク受渡しパレット9とが水平に重なった状態
で、図4に示すように受渡しパレット係脱シリンダ14
のロッド14Aを伸長させると、該ロッド14Aがワー
ク受渡しパレット9の各係合板部9Bに穿設された係合
穴13内に挿入され、反転アーム7に対してワーク受渡
しパレット9が係合するようになっている。また、受渡
しパレット係脱シリンダ14のロッド14Aを縮小させ
て係合穴13から離脱させることにより、反転アーム7
とワーク受渡しパレット9との係合状態が解除されるよ
うになっている。
【0027】15,15,…は各受渡しパレット係脱シ
リンダ14と共にパレット係脱手段を構成するワークパ
レット係脱シリンダを示し、該各ワークパレット係脱シ
リンダ15としては、例えばエアの給排に応じてロッド
15Aを伸縮させるエアシリンダが適用される。そし
て、各ワークパレット係脱シリンダ15は反転アーム7
の各側板7Aに2個ずつ固定されている。
【0028】そして、ワークパレット8の把手部8Bが
ワーク受渡しパレット9の位置決め溝12内に係合し、
かつ、ワークパレット8およびワーク受渡しパレット9
と反転アーム7とが水平に重なった状態で、図4に示す
ように各ワークパレット係脱シリンダ15のロッド15
Aを伸長させることにより、該ロッド15Aによってワ
ークパレット8の把手部8Bが支持され、ワークパレッ
ト8が反転アーム7に対して係合するようになってい
る。また、ワークパレット係脱シリンダ15のロッド1
5Aを縮小させてワークパレット8の把手部8Bから離
脱させることにより、反転アーム7とワークパレット8
との係合状態が解除されるようになっている。
【0029】従って、受渡しパレット係脱シリンダ14
のロッド14Aを伸長させてワーク受渡しパレット9の
係合穴13に係合させ、かつ、ワークパレット係脱シリ
ンダ15のロッド15Aを伸長させてワークパレット8
の把手部8Bを支持することにより、ワーク受渡しパレ
ット9がワークパレット8の開口端8Aを閉塞した状態
で、ワーク受渡しパレット9とワークパレット8とが反
転アーム7に対して係合する。
【0030】そして、この状態で駆動源6を作動させる
ことにより、反転アーム7を支軸1Cを中心としてワー
ク受取り位置からワーク取出し位置に向けて反転させる
と、この反転動作の間にワークパレット8とワーク受渡
しパレット9との上下関係が逆転し、ワークパレット8
内に収容されたワークWが、ワーク受渡しパレット9の
各ワーク収容部10内に移送されるようになっている。
【0031】本実施例は上述の如き構成を有するもの
で、以下、その動作について説明する。
【0032】まず、図5に示すように、反転アーム7を
パレットチェンジャ3の上面側(ワーク受取り位置)に
位置決めする。このとき、受渡しパレット係脱シリンダ
14のロッド14Aをワーク受渡しパレット9の係合穴
13に挿入し、反転アーム7にワーク受渡しパレット9
を係合させておくことにより、該ワーク受渡しパレット
9とパレットチェンジャ3の昇降装置4に搭載されたワ
ークパレット8とを対向させる。
【0033】次に、図6に示すように、パレットチェン
ジャ3の昇降装置4によりワークパレット8を上昇さ
せ、ワークパレット8の把手部8Bをワーク受渡しパレ
ット9の位置決め溝12に係合させる(図3参照)。そ
して、ワークパレット係脱シリンダ15のロッド15A
を伸長させ、ワークパレット8の把手部8Bをロッド1
5Aによって支持する。これにより、ワーク受渡しパレ
ット9がワークパレット8の開口端8Aを閉塞した状態
で、ワーク受渡しパレット9とワークパレット8とが反
転アーム7に係合する。
【0034】そして、支軸1Cを中心として反転アーム
7をワーク取出し位置に向けて反転させ、図7に示すよ
うに反転アーム7に固定されたワーク受渡しパレット9
がストッパ1Dに当接した位置にて停止させる。このと
き、反転アーム7にはワーク受渡しパレット9とワーク
パレット8とが係合しているから、反転アーム7が反転
動作を行う間にワークパレット8とワーク受渡しパレッ
ト9の上下関係が逆転し、ワークパレット8内に収容さ
れていたワークWは、自重によってワーク受渡しパレッ
ト9側に移動する。
【0035】この場合、図8に示すように、ワークパレ
ット8に設けられた各収容凹部8Dとワーク受渡しパレ
ット9に設けられた各ワーク収容部10とは互いに正対
している。従って、ワークパレット8に収容されたワー
クWは、それぞれワーク受渡しパレット9の各ワーク収
容部10内に確実に移送される。そして、このときにワ
ーク受渡しパレット9は、図7ないし図9に示すように
基台1のストッパ1Dに当接して斜め下向きに傾斜した
状態に保持されているから、ワーク受渡しパレット9の
各ワーク収容部10内でそれぞれのワークWを、図8に
示す如くワーク収容部10の下側位置へと片寄らせて配
置することができる。
【0036】その後、受渡しパレット係脱シリンダ14
のロッド14Aを縮小させ、ワーク受渡しパレット9の
係合穴13から離脱させた状態で、支軸1Cを中心とし
て反転アーム7をワーク受取り位置に向けて再反転させ
る。これにより、反転アーム7は図9に示すように、空
のワークパレット8のみを伴ってパレットチェンジャ3
の上面側(ワーク受取り位置)に位置決めされる。
【0037】一方、反転アーム7との係合が解除された
ワーク受渡しパレット9は、反転アーム7の動作とは関
係なくワーク取出し位置にとどまり、ワーク受渡しパレ
ット9の各ワーク収容部10内に収容されたワークW
は、ロボットハンド5Aによってワーク受台5Bに順次
取出される。
【0038】このとき、ワークパレット8からワーク受
渡しパレット9に移送された各ワークWは、該ワーク受
渡しパレット9に設けられた各ワーク収容部10内で下
側へと片寄った状態となって整列する。従って、ワーク
受渡しパレット9の形状に適合するロボットハンド5A
を用いれば、ワークWの種類に応じてワークパレット8
の形状が変化しても、該ワークパレット8の形状の変化
にかかわらず、ロボットハンド5Aによって確実にワー
クWを取出すことができる。
【0039】しかも、ワーク受渡しパレット9の各ワー
ク収容部10間には切欠部11が形成され、ワークWは
その両側面を外部に露出した状態でワーク収容部10内
に収容されているから、例えば図10に示すように、ロ
ボットハンド5Aの先端部を切欠部11内に挿入した
後、ワークWの両側面を把持させるようにすれば、ロボ
ットハンド5Aは容易にワークWを取出すことができ
る。従って、例えば切欠部のないワーク収容部からワー
クを取出す場合に比して、ロボットハンド5Aの構造や
駆動機構等を大幅に簡素化することができる。
【0040】このようにして、ロボットハンド5Aがワ
ーク受渡しパレット9からワークWを取出している間、
反転アーム7によってパレットチェンジャ3の上面側に
位置決めされた空のワークパレット8は、各ワークパレ
ット係脱シリンダ15のロッド15Aを縮小させて把手
部8Bから離脱させることにより、パレットチェンジャ
3の昇降装置4に移送される。そして、パレットチェン
ジャ3は、複数のワークWを整列状態で収容した新たな
ワークパレット8を、空のワークパレット8に代えて昇
降装置4に搭載して待機する。
【0041】そして、ロボットハンド5Aによってワー
ク受渡しパレット9に収容された全てのワークWが取出
されると、反転アーム7が単独でワーク受取り位置から
ワーク取出し位置に向けて反転し、図11に示すよう
に、ワーク取出し位置にとどまった空のワーク受渡しパ
レット9と水平に重なる。この状態において、受渡しパ
レット係脱シリンダ14のロッド14Aをワーク受渡し
パレット9の係合穴13に挿入し、反転アーム7にワー
ク受渡しパレット9を係合させた後、反転アーム7をワ
ーク受取り位置に向けて再反転させ、パレットチェンジ
ャ3の上面側に位置決めする。これにより、図5に示す
ように、反転アーム7に係合したワーク受渡しパレット
9が、パレットチェンジャ3の昇降装置4に搭載された
ワークパレット8に対向する。
【0042】このようにして、ワークパレット8に収容
された各ワークWを、一旦ワーク受渡しパレット9に移
送し、該ワーク受渡しパレット9からロボットハンド5
Aによってワーク受台5Bに取出す一連の動作(1サイ
クル動作)が終了する。
【0043】上述の如く、本実施例によれば、ワーク受
取り位置とワーク取出し位置との間で反転動作を行う反
転アーム7に、ワークパレット8およびワーク受け渡し
パレット9を選択的に係合させることにより、反転アー
ム7の反転動作の間に、ワークパレット8に収容された
各ワークWをワーク受渡しパレット9のワーク収容部1
0に移送することができる。このため、ワーク受渡しパ
レット9の形状に適合するロボットハンド5Aを用いれ
ば、ワークWの種類に応じてワークパレット8の形状が
変化しても、このワークパレット8の形状の変化にかか
わらずロボットハンド5Aによって確実にワークWを取
出すことができる。
【0044】また、ワーク受渡しパレット9の各ワーク
収容部10の間に、ワークWの側面を露出させる切欠部
11を形成したから、ロボットハンド5Aの先端部を切
欠部11内に挿入した後、ワークWの両側面を把持させ
るようにすれば、ロボットハンド5Aは容易にワークW
を取出すことができる。従って、例えば切欠部のないワ
ーク収容部からワークを取出す場合に比して、ロボット
ハンド5Aの構造や駆動機構等を大幅に簡素化すること
ができる。
【0045】なお、前記実施例では、パレット係脱手段
として受渡しパレット係脱シリンダ14およびワークパ
レット係脱シリンダ15を用いた場合を例に挙げたが、
本発明はこれに限らず、例えばソレノイドプランジャ等
を用いてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、反転アームがワーク受取り位置とワーク取出し位
置との間で反転するときワーク受渡しパレットとワーク
パレットとを前記反転アームに対して選択的に係脱する
パレット係脱手段を備え、該パレット係脱手段は、反転
アームがワーク受取り位置にあるときにはワークパレッ
トとワーク受渡しパレットとを反転アームに対して係合
させ、反転アームがワーク取出し位置にあるときにはワ
ーク受渡しパレットを反転アームから離脱させる構成と
したから、反転アームがワーク受取り位置からワーク取
出し位置に向けて反転するときには、ワークパレットに
収容た各ワークをワーク受渡しパレットのワーク収容
内へと移送でき、反転アームがワーク取出し位置から
ワーク受取り位置に向けて再反転するときには、ワーク
パレットのみを反転アームに対して係合させ、ワーク受
渡しパレットをワーク取出し位置にとどめることができ
る。このため、ワーク取出し位置ではロボットハンド等
を用いてワーク受渡しパレットの各ワーク収容部からワ
ークを取出すことができ、ワーク受渡しパレットの形状
に適合するロボットハンドを用いれば、ワークの種類に
応じてワークパレットの形状が変化しても、ロボットハ
ンドによって確実にワークを取出すことができる。従っ
、ワークの種類が変化するのに伴ってワークパレット
の形状が変化したとしても、ロボットハンドの交換や動
作プログラムの変更を不要にすることができる。
【0047】また、請求項2の発明によれば、パレット
係脱手段はワークパレット係脱シリンダによりワークパ
レットを反転アームに対して係脱させ、受渡しパレット
係脱シリンダによりワーク受渡しパレットを反転アーム
に対して係脱させる構成としているので、反転アームが
ワーク受取り位置からワーク取出し位置に向けて反転す
るときには、ワークパレット係脱シリンダと受渡しパレ
ット係脱シリンダとにより、ワークパレットとワーク受
渡しパレットとを反転アームに係合した状態でワークパ
レットに収容した各ワークをワーク受渡しパレットのワ
ーク収容部内へと移送でき、反転アームがワーク取出し
位置からワーク受取り位置に向けて再反転するときに
は、ワークパレットのみを反転アームに対して係合さ
せ、ワーク受渡しパレットをワーク取出し位置にとどめ
ることができる。このため、ワーク取出し位置では例え
ばロボットハンド等を用いてワークを取出す場合に、ロ
ボットハンドはワークパレットに邪魔されることなく、
ワーク受渡しパレットの各ワーク収容部からワークを取
出すことができる。
【0048】さらに、本願の請求項3の発明によれば、
反転アームによりワーク受渡しパレットをワークパレッ
トと共に支軸を中心としてワーク受取り位置からワーク
取出し位置に反転させたときに、基台に設けたストッパ
をワーク受渡しパレットに当接させ、該ワーク受渡しパ
レットを斜め下向きに傾斜させた状態に保持する構成と
しているため、ワーク取出し位置で斜め下向きに傾斜し
たワーク受渡しパレットにより、各ワーク収容部内のワ
ークを下側に片寄らせて整列した状態へと配置でき、こ
の整列状態のワークを各ワーク収容部内からロボットハ
ンドによって容易に取出すことができ
【0049】また、請求項4の発明によれば、ワーク受
渡しパレットの各ワーク収容部はワークパレットに収容
されたワークの配列ピッチに対応させて形成し、かつ、
各ワーク収容部の間には収容したワークの側面を外部に
露出させる切欠部を設ける構成としたから、ワーク受渡
しパレットの各ワーク収容部内に収容したワークの側面
ロボットハンドにより切欠部を通じて把持すること
でき、各ワーク収容部から容易にワークを取出すことが
できる。従って、例えば切欠部のないワーク収容部から
ワークを取出す場合に比して、ロボットハンドの構造
を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例によるワーク移送装置を示す外観図で
ある。
【図2】図1中のワーク移送装置の平面図である。
【図3】図2中の矢示 III−III 方向からみた断面図で
ある。
【図4】図2中の受渡しパレット係脱シリンダ、ワーク
パレット係脱シリンダ等を拡大して示す一部破断の部分
拡大図である。
【図5】反転アームがワーク受取り位置に位置決めされ
た状態を示す側面図である。
【図6】ワークパレットが反転アームに係合した状態を
示す側面図である。
【図7】反転アームがワークパレットおよびワーク受渡
しパレットを伴って、ワーク取出し位置に反転した状態
を示す側面図である。
【図8】ワークパレットからワーク受渡しパレットにワ
ークが移送された状態を拡大して示す一部破断の側面図
である。
【図9】反転アームがワークパレットのみを伴ってワー
ク受取り位置に再反転した状態を示す側面図である。
【図10】図9中の矢示X−X方向からみた断面図であ
る。
【図11】反転アームが単独でワーク取出し位置に反転
した状態を示す側面図である。
【符号の説明】 1 基台 3 パレットチェンジャ(ワーク受取り位置) 5 ワーク取出し装置(ワーク取出し位置) 7 反転アーム 8 ワークパレット 9 ワーク受渡しパレット 10 ワーク収容部 11 切欠部 14 受渡しパレット係脱シリンダ(パレット係脱手
段) 15 ワークパレット係脱シリンダ(パレット係脱手
段) W ワーク

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支軸を有する基台と、 該基台の支軸に取付けられ、該基台を挟んで一側のワー
    ク受取り位置と他側のワーク取出し位置との間で反転動
    作を行う反転アームと、 前記ワーク受取り位置に位置決めされ、上端側が開口端
    となって複数のワークを整列状態で収容するワークパレ
    ットと、 該ワークパレットの開口端を閉塞または開放すべく前記
    基台の支軸に回動可能に設けられ、該ワークパレット内
    に収容された複数のワークに対応した複数のワーク収容
    部を有するワーク受渡しパレットと、 前記反転アームが前記ワーク受取り位置とワーク取出し
    位置との間で反転するとき該ワーク受渡しパレットと前
    記ワークパレットとを前記反転アームに対して選択的に
    係脱するパレット係脱手段とからなり、 該パレット係脱手段は、前記反転アームが前記ワーク受
    取り位置にあるときには前記ワークパレットとワーク受
    渡しパレットとを前記反転アームに対して係合させ、前
    記反転アームが前記ワーク取出し位置にあるときには前
    記ワーク受渡しパレットを前記反転アームから離脱さ
    せ、前記反転アームが前記ワークパレットのみと係合し
    た状態で前記ワーク受取り位置に向けて再反転するのを
    許す 構成してなるワーク移送装置。
  2. 【請求項2】 前記パレット係脱手段は、前記反転アー
    ムとワーク受渡しパレットとの間に設けられ該ワーク受
    渡しパレットを反転アームに対して係脱する受渡しパレ
    ット係脱シリンダと、前記反転アームとワークパレット
    との間に設けられ前記ワークパレットを反転アームに対
    して係脱するワークパレット係脱シリンダとから構成し
    てなる請求項1に記載のワーク移送装置。
  3. 【請求項3】 前記基台にはワーク取出し位置側で前記
    ワーク受渡しパレットに当接するストッパを設け、該ス
    トッパは、前記ワーク受渡しパレットがワークパレット
    と共に支軸を中心として前記反転アームによりワーク受
    取り位置からワーク取出し位置へと反転されたときに、
    前記ワーク受渡しパレットを斜め下向きに傾斜させた状
    態に保持する構成としてなる請求項1または2に記載の
    ワーク移送装置。
  4. 【請求項4】 前記ワーク受渡しパレットの各ワーク収
    容部は前記ワークパレットに収容されたワークの配列ピ
    ッチに対応させて形成し、かつ、該各ワーク収容部の間
    には収容したワークの側面を外部に露出させる切欠部を
    設けてなる請求項12または3に記載のワーク移送装
    置。
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