JP3104728B2 - 耐光性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 - Google Patents

耐光性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物

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JP3104728B2 JP06018342A JP1834294A JP3104728B2 JP 3104728 B2 JP3104728 B2 JP 3104728B2 JP 06018342 A JP06018342 A JP 06018342A JP 1834294 A JP1834294 A JP 1834294A JP 3104728 B2 JP3104728 B2 JP 3104728B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐光性とくにガラス越
しの光及び室内の照明等に対する耐光性を改良されたポ
リフェニレンエーテル系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンエーテル系樹脂は、耐熱
性に優れ、機械的性質、電気的性質、その他種々の性質
に優れていることから、エンジニアリングプラスチック
として各種用途に実用化されている。たとえば、優れた
機械的物性及び難燃性を有している特性を生かして、コ
ンピューターや事務機器のハウジングの用途にも近年特
に需要が高まっている。しかし、ポリフェニレンエーテ
ル系樹脂は光による変色、とくに黄変し易いという欠点
を持っている。屋内で使用される用途のものには、主に
窓ガラスを通しての光及び室内の照明等のエネルギー的
に弱い光にさらされるが、それでもこれらの光に対し
て、ポリフェニレンエーテル系樹脂は変色とくに黄変が
激しく、黄色度の変化を表す△YI値が、早い時期に増
加する。
【0003】この欠点を改良するために一般的には、耐
光安定剤として、例えばヒンダードアミン系、ベンゾト
リアゾール系、ベンゾフェノン系、サリチル酸エステル
系などの化合物をポリフェニレンエーテル系樹脂に配合
することが知られている。例えば、特公昭62−604
20号報及び特公平4−33305号報には、特定のヒ
ドロキシベンゾフェノン系化合物を特定のヒンダードア
ミン系化合物と組み合わせると、紫外線に対して良好な
安定性を有するポリフェニレンエーテル系樹脂が得られ
ると開示されている。
【0004】しかしながら、これらの安定剤による改良
によっても必ずしも満足な耐光性は得られず、直接に太
陽光線を受ける屋外での変色はもちろんのこと、ガラス
越しの太陽光線または照明光に起因する屋内での変色さ
え抑制することは困難であった。また、ベンゾフェノン
系化合物は一般に280〜300nmに紫外線の最大吸収
波長を有するが、プラスチックを劣化させる300〜3
30nm領域の紫外線を多量に吸収しないために効果が低
い場合があり、さらなる耐光性の向上が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術における上記したような課題を解決し、ポリフェニ
レンエーテル系樹脂の耐光性、とくにガラス越しの光に
対する耐光性を改良することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる問
題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂とビニル芳香族炭化水素樹脂とから
なる混合物に、特定のヒンダードアミン系化合物と特定
のヒドロキシベンゾトリアゾール系化合物を添加させる
ことにより、耐光性が著しく向上することを見い出し、
本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は、(a)ポリフェニレ
ンエーテル樹脂、(b)ビニル芳香族炭化水素樹脂、
(c)一般式化3で表されるヒンダードアミン系化合
物、および(d)一般式化4で表されるヒドロキシベン
ゾトリアゾール系化合物からなるポリフェニレンエーテ
ル系樹脂組成物に関するものである。
【0008】
【化3】 (R1、R2、R3は水素またはアルキル基、R4はアルキ
ル基であり、R1、R2、R3は同一でも互いに異なって
いてもよい。)
【0009】
【化4】 (R5は水素、アルキル基またはアリーレン基であり、
Zはハロゲン原子であり、nは0〜4であって、二つの
5は同一でも互いに異なっていてもよい。)
【0010】本発明の樹脂組成物において用いられる
(a)ポリフェニレンエーテル樹脂とは、下記一般式化
5で示される単環式フェノール(式中、R6は炭素数1
〜3の低級アルキル基、R7及びR8は水素原子または炭
素数1〜3の低級アルキル基である。)の一種以上を縮
重合して得られるポリフェニレンエーテルであり、この
ポリフェニレンエーテルにビニル芳香族化合物をグラフ
ト重合して得られる根幹にポリフェニレンエーテルを有
するグラフト共重合体を包含する。このポリフェニレン
エーテルは、単独重合体であっても共重合体であっても
よい。
【化5】
【0011】前記一般式化5で示される単環式フェノー
ルとしては、例えば、2,6−ジメチルフェノール、
2,6−ジエチルフェノール、2,6−ジプロピルフェ
ノール、2−メチル−6−エチルフェノール、2−メチ
ル−6−プロピルフェノール、2−エチル−6−プロピ
ルフェノール、o−クレゾール、2,3−ジメチルフェ
ノール、2,3−ジエチルフェノール、2,3−ジプロ
ピルフェノール、2−メチル−3−エチルフェノール、
2−メチル−3−プロピルフェノール、2−エチル−3
−メチルフェノール、2−エチル−3−プロピルフェノ
ール、2−プロピル−3−メチルフェノール、2−プロ
ピル−3−エチルフェノール、2,3,6−トリメチル
フェノール、2,3,6−トリエチルフェノール、2,
3,6−トリプロピルフェノール、2,6−ジメチル−
3−エチルフェノール、2,6−ジメチル−3−プロピ
ルフェノール等が挙げられる。そして、これらのフェノ
ールの一種以上の重縮合により得られるポリフェニレン
エーテルとしては、例えば、ポリ(2,6−ジメチル−
1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチ
ル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジ
プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−
メチル−6−エチル−1,4−フェニレン)エーテル、
ポリ(2−メチル−6−プロピル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−プロピル−1,
4−フェニレン)エーテル、2,6−ジメチルフェノー
ル/2,3,6−トリメチルフェノール共重合体、2,
6−ジメチルフェノール/2,3,6−トリエチルフェ
ノール共重合体、2,6−ジエチルフェノール/2,
3,6−トリメチルフェノール共重合体、2,6−ジプ
ロピルフェノール/2,3,6−トリメチルフェノール
共重合体、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ン)エーテルにスチレンをグラフトしたグラフト共重合
体が挙げられる。特に、ポリ(2,6−ジメチル−1,
4−フェニレン)エーテル、2,6−ジメチルフェノー
ル/2,3,6−トリメチルフェノール共重合体および
前二者にそれぞれスチレンをグラフト重合したグラフト
共重合体が本発明に用いるポリフェニレンエーテル樹脂
として好ましいものである。
【0012】次に、本発明の樹脂組成物において、ポリ
フェニレンエーテル樹脂と混合して用いられる(b)ビ
ニル芳香族炭化水素樹脂とは、化6で示される単量体構
造単位を、その重合体中に少なくとも25重量%以上有
する樹脂であり、例えばポリスチレン、ゴム変性ポリス
チレン(耐衝撃性ポリスチレン)、スチレン−ブタジエ
ンコポリマー、スチレン−ブタジエン−アクリルニトリ
ルコポリマー、スチレン−アクリル酸ゴム−アクリルニ
トリルコポリマー、スチレン−α−メチルスチレンコポ
リマー、スチレン・ブタジエン・ブロックコポリマー等
が挙げられ、これらは2種以上を混合して用いてもよ
い。なかでも、ゴム変性ポリスチレンは好適に用いられ
る。
【0013】
【化6】 (式中、R9は水素原子または低級アルキル基、Z2はハ
ロゲン原子または低級アルキル基を示し、pは0または
1〜3の正の正数である。) 本発明の樹脂組成物において、ポリフェニレンエーテル
系樹脂とビニル芳香族炭化水素樹脂とを混合して使用す
る場合の両者の重量比は、一般的には90/10〜10
/90、好ましくは80/20〜20/80である。
【0014】本発明の樹脂組成物において用いられる
(c)ヒンダードアミン系化合物とは、前記一般式化3
で表される化合物である。 (c)ヒンダードアミン系化合物の具体例としては、
1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルア
クリレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジルメタクリレート、1,2,2,6,6−ペン
タメチル−4−ピペリジル−α−エチルアクリレート、
1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル−
α−プロピルアクリレート、1,2,2,6,6−ペン
タメチル−4−ピペリジルアトロペート、1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルクロトネート、
1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルア
ンゲレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジル−β−メチルクロトネート、1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルトリメチルアク
リレート等が挙げられる。
【0015】本発明の樹脂組成物において用いられる
(d)ヒドロキシベンゾトリアゾール系化合物とは、前
記一般式化4で表される化合物である。 (d)ヒドロキシベンゾトリアゾール系化合物の具体例
としては、2−(2´−ヒドロキシ−3´−メチルフェ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2´−
ヒドロキシ−5´−メチルフェニル)−5−フルオロベ
ンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−5´−メ
チルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2´−ヒドロキシ−5´−メチルフェニル)−5−ブ
ロモベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−3
´−エチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(2´−ヒドロキシ−5´−エチルフェニル)
−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロ
キシ−3´,5´−ジメチルフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−3´,5
´−ジエチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(2´−ヒドロキシ−3´,5´−ジプロピル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2
´−ヒドロキシ−3´,5´−ジ−tert−ブチルフェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒ
ドロキシ−3´−メチル−5´−エチルフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ
−3´−エチル−5´−メチルフェニル)−5−クロロ
ベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−3´−
メチル−5´−プロピルフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−3´−プロピ
ル−5´−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリア
ゾール、2−(2´−ヒドロキシ−3´−メチル−5´
−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ
ール、2−(2´−ヒドロキシ−3´−tert−ブチル−
5´−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル等が挙げられる。
【0016】前記(a)成分および(b)成分の合計量
100重量部に対して、(c)ヒンダードアミン系化合
物の添加量は、一般的には0.05〜10重量部、好ま
しくは0.1〜5重量部の範囲で、また、(d)ヒドロ
キシベンゾトリアゾール系化合物の添加量は、一般的に
は0.05〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部の
範囲で選ばれる。添加量がこの範囲より多いと成形性及
び加工性が低下し、添加量がこの範囲より少ないと作用
効果が小さい。
【0017】本発明の樹脂組成物には、他の熱可塑性樹
脂、例えば、PC、PBT、PET、PE、PP、マレ
イン酸変性PP、POM、PMMA、MS、MBS、A
S、AAS、AES、AMBS、スチレン・マレイン酸
共重合樹脂(アメリカ・アーコケミカル社製、商品名ダ
イラーク)、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテ
ルエーテルケトン、ポリスルホンなどが配合できる。
【0018】本発明の樹脂組成物には、耐衝撃性付与剤
として、種々のエラストマーが配合できる。具体的に
は、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレ
ン、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、イソ
ブチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブ
タジエン共重合体、ブチルアクリレート−アクリロニト
リル共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンテレブ
ロック共重合体、またはその水素添加物、スチレン−イ
ソプレン−スチレンテレブロック共重合体、またはその
水素添加物、メチルメタアクリレート−ブタジエン共重
合体、ブチルメタアクリレート−ブタジエン共重合体等
があげられる。
【0019】本発明の樹脂組成物には所望に応じて、補
強材、充填材、公知の熱安定剤、酸化防止剤、難燃剤、
難燃助剤、顔料、滑剤、可塑剤等の種々の添加剤を適宜
添加できる。これらは単独でも混合して用いてもよく、
本発明の樹脂組成物の特徴が損なわれない範囲の量で用
いられる。
【0020】前述の補強材、充填材の例としては、ガラ
ス繊維、ガラスビーズ、ガラスフレーク、ガラス繊維ク
ロス、ガラス繊維マット、グラファイト、炭素繊維、炭
素繊維クロス、炭素繊維マット、カーボンブラック、炭
素フレーク、アルミ、ステンレス、真鍮および銅から作
った金属繊維や金属フレーク、金属粉末、有機繊維、針
状チタン酸カリウム、マイカ、タルク、クレー、(針
状)酸化チタン、ウォラストナイト、炭酸カルシウムが
例示される。
【0021】本発明のポリフェニレンエーテル系樹脂組
成物を調製するに際しては、従来より公知の方法が採用
されれば良く、例えば、各成分をターンブルミキサーや
ヘンシェルミキサー等のブレンダーで混合した後、押出
機、バンバリーミキサー、ロール等で混練する方法が適
宜選択される。以下に、実施例をもって本発明をさらに
詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。なお、実施例における各成分の部は重量部を示
す。
【0022】
【実施例】
実施例1 極限粘度[η]=0.44dl/gのポリ(2,6−ジメチ
ル−1,4−フェニレン)エーテル50部、耐衝撃性ポ
リスチレン(電気化学工業(株)製、商品名HI-UM-30
1)50部、酸化チタン3部、酸化亜鉛0.2部、およ
び、ヒンダードアミン系化合物として1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート(旭
電化(株)製、商品名LA−82)2.0部とヒドロキ
シベンゾトリアゾール系化合物として2−(2´−ヒド
ロキシ−3´−tert−ブチル−5´−メチルフェニル)
−5−クロロベンゾトリアゾール(住友化学(株)製、
商品名スミソーブ300)1.0部とを、タンブラーを
用いて均一に混合した。得られた混合物を30mmφ2軸
押出機(池貝鉄鋼(株)製、PCM-30)を用いて、シリン
ダー設定温度270℃、スクリュー回転数50rpmの条
件下で溶融混練した後、ペレット化した。ここに得られ
たペレットを温度120℃の熱風乾燥機を用いて2時間
乾燥させた後、射出成形機(日本製鋼所(株)製、J100
SA−II型)を用いて、シリンダー設定温度290℃、金
型温度90℃の条件下に短冊型試験片(耐光性試験用、
サイズ3.2×12.7×63.6ml)を作成した。次に、ここで
得られた短冊型試験片を6.5kWキセノンアーク式フ
ェードメーター(アトラス製、Ciー65型)の所定の位置
に取り付けて、インナーフィルターとしてパイレックス
ガラス、アウターフィルターとしてクリアガラスを使用
し、ブラックパネル温度63℃、降雨スプレー無しの条
件下に処理を行った。短冊型試験片を試験機から処理時
間300時間で取り出して、色調の変化を測定した。測色
は色差計(日本電色工業(株)製、Σ−80)を用い
て、△YIにより比較した。結果を表1に示す。
【0023】実施例2 ヒドロキシベンゾトリアゾール系化合物として2−(2
´−ヒドロキシ−3´,5´−ジ−tert−ブチルフェニ
ル )−5−クロロベンゾトリアゾール(旭電化(株)
製、商品名LA−34)1.0部を使用した他は、比較
例1の操作を繰り返した。結果を表1に示す。
【0024】比較例1 ヒンダードアミン系化合物もヒドロキシベンゾトリアゾ
ール系化合物も使用しないで、実施例1の操作を繰り返
した。結果を表1に示す。
【0025】比較例2〜4 実施例1で示した樹脂組成物100部に対して、表2に
示す種類のヒンダードアミン系化合物またはヒドロキシ
ベンゾトリアゾール系化合物を単独に表1に示す割合量
用いて、実施例1の操作を繰り返した。結果を表1に示
す。
【0026】比較例5〜9 実施例1で示した樹脂組成物100部に対して、表2に
示す種類のヒンダードアミン系化合物とヒドロキシベン
ゾトリアゾール系化合物を表1に示す割合量用いて、実
施例1の操作を繰り返した。結果を表1に示す。
【0027】
【表1】 ヒンダードアミン ベンゾトリアゾール 系化合物 系化合物 △YI 種類 配合量 種類 配合量 実施例1 E−1 2.0 E−1 1.0 22.2 2 E−1 2.0 E−2 1.0 23.6 比較例1 − − − − 50.3 2 E−1 3.0 − − 32.9 3 − − E−1 3.0 34.0 4 − − E−2 3.0 36.5 5 C−2 2.0 E−1 1.0 31.6 6 C−2 2.0 E−2 1.0 33.0 7 C−3 2.0 E−1 1.0 31.7 8 C−4 2.0 E−1 1.0 31.8 9 E−1 2.0 C−3 1.0 34.0 配合量は重量部で示した。
【0028】
【表2】 化合物の種類 番号 製 造 元 商 品 名 ヒンダードアミン E−1 旭電化 LA−82 系化合物 C−2 旭電化 LA−87 C−3 三共 サノールLS−770 C−4 日本チバガイギー チヌビン144 ベンゾトリアゾール E−1 住友化学 スミソーブ300 系化合物 E−2 旭電化 LA−34 C−3 住友化学 スミソーブ340
【0029】実施例に使用した各商品の化学名を以下に
示す。 LA−82:1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジルメタクリレート スミソーブ300:2−(2´−ヒドロキシ−3´−te
rt−ブチル−5´−メチルフェニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾール LA−34:2−(2´−ヒドロキシ−3´,5´−ジ
−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ
ール 比較のために使用した各商品の化学名を以下に示す。 LA−87:2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジルメタクリレート サノールLS−770:ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)セバケート チヌビン144:2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル) スミソーブ340:2−(2´−ヒドロキシ−5´−t
−オクチルフェニル)−ベンゾトリアゾール
【0030】
【発明の効果】本発明のポリフェニレンエーテル系樹脂
組成物は、屋外の光、ガラス越しの光及び室内照明光に
対する耐光性が大幅に向上する優れた特徴を有する。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−229748(JP,A) 特開 昭55−120639(JP,A) 特開 昭57−105452(JP,A) 特開 平1−126364(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ポリフェニレンエーテル樹脂10〜
    90重量部、(b)ビニル芳香族炭化水素樹脂90〜1
    0重量部、(a)成分および(b)成分の合計量100
    重量部に対して(c)一般式化1で表されるヒンダード
    アミン系化合物0.05〜10重量部および(d)一般
    式化2で表されるヒドロキシベンゾトリアゾール系化合
    物0.05〜10重量部からなる樹脂組成物。 【化1】 (R1、R2、R3は水素またはアルキル基、R4はアルキ
    ル基であり、R1、R2、R3は同一でも互いに異なって
    いてもよい。) 【化2】 (R5は水素、アルキル基またはアリーレン基であり、
    Zはハロゲン原子であり、nは0〜4であって、二つの
    5は同一でも互いに異なっていてもよい。)
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