JP3104683B2 - スピニングリール - Google Patents

スピニングリール

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JP3104683B2 JP10206109A JP20610998A JP3104683B2 JP 3104683 B2 JP3104683 B2 JP 3104683B2 JP 10206109 A JP10206109 A JP 10206109A JP 20610998 A JP20610998 A JP 20610998A JP 3104683 B2 JP3104683 B2 JP 3104683B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り竿に装着され
るスピニングリールに関する。
【0002】
【従来の技術】スピニングリールは、リール本体とロー
タとスプールとを主に有している。ロータは、リール本
体の前部位置に設けられ、ハンドルからの動力で軸芯周
りに回転操作されるようになっており、1対のアーム部
を有している。1対のアーム部の一方にはアームカムが
設けられ、アームカムには糸案内部が形成されている。
また、他方のアーム部には揺動アームが設けられてお
り、糸案内部と他方のアーム部若しくは揺動アームとの
間に亘ってベールが設けられている。
【0003】上記のように構成されるスピニングリール
において、ロータの回転バランスを向上させるものとし
ては、従来、実開昭52−80887号公報に示される
ものがある。この従来例では、ロータの筒状部の外周部
位にバランサを設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、回転系にバラ
ンサを設ける場合、この種のバランサは、回転軸芯から
離間するほどモーメントの値が大きくなることから、小
重量のもので済むものとなる。しかし、従来例のように
ロータの筒状部にバランサを設ける構造では、この筒状
部は通常、スプールのスカート部の内部側に配置される
部位であることから、この部位に対しては外部に突出し
た形状にバランサを配置することが出来ず、比較的大き
い重量のバランサを備えているのが現状である。
【0005】そこで、スプールのスカートに妨げられず
バランサを配置するため、ロータの後端側(リール本体
の側)にバランサを配置することも考えられるが、この
部位はあまり高い強度に製作されておらず、バランサを
設けることによって強度を低下させることもあり、改善
の余地がある。また、ロータの回転バランスを改善して
も、このロータを回転させるためのハンドルにおいてア
ンバランスが存在すると、キャスティング時においてハ
ンドル及びロータが回転してしまう場合がある。
【0006】本発明の目的は、ロータを回転させるハン
ドルのアンバランスを解消してキャスティング時におけ
るロータの回転を抑制することにある。本発明の別の目
的は、ロータ自身の回転バランスを向上させるとととも
に、ハンドルのアンバランスを解消してキャスティング
時におけるロータの回転を抑制することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1に係るスピニング
リールは、リール本体とロータとスプールと2つのバラ
ンス手段とを有している。リール本体は、ハンドルを有
し、釣り竿に装着可能である。ロータは、リール本体の
前部に回転自在に支持され、ハンドルによって回転させ
られるものであり、第1アーム部及び第2アーム部と、
アームカムと、揺動アームと、ベールとを有している。
第1アーム部及び第2アーム部は回転軸を挟んで対向し
て配置されている。アームカムは第1アーム部の先端に
揺動自在に装着され先端に糸案内部を有している。揺動
アームは第2アーム部の先端に揺動自在に装着されてい
る。ベールはアームカムから揺動アームにわたって設け
られアームカム及び揺動アームとともに揺動して糸開放
状態と糸巻き取り姿勢とをとり得る。スプールは第1ア
ーム部と第2アーム部との間に配置されている。2つの
バランス手段はロータの回転軸芯方向の前後位置の2箇
所にロータの回転バランスをとるために設けられてい
る。そして、ハンドルは、ハンドル軸を基準としてアン
バランスを解消するために等しい長さの1対のアーム部
と等しい重量の1対のグリップ部とを有している。
【0008】ここでは、ハンドル軸を基準としたハンド
ルのアンバランスが解消され、キャスティング時にハン
ドルが回転するのを抑えて、ロータの回転を抑えること
ができる。また、ロータの前後位置で回転バランスをと
っているので、円滑な巻き取りを行える。発明2に係る
スピニングリールは、発明1のスピニングリールにおい
て、2つのバランス手段のうちの前部側のバランス手段
は、第1アーム部及び第2アーム部の位置を回転軸芯か
ら所定量だけ変位させて構成されている。
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図4に示すように、このスピニング
リールは、ハンドル1を備えたリール本体2を有してい
る。リール本体2の前部には、ベール3を備えたロータ
4と、釣り糸(図示せず)を巻き取るスプール5とがそ
れぞれ配置されている。また、リール本体2の前部に
は、ハンドル1からの動力をロータ4に伝える筒状軸6
と、スプール5を支持するスプール軸7とが配置されて
いる。
【0011】ロータ4には回転軸芯Xを挟んで対向する
位置に1対のアーム部4A,4Aが形成され、一方のア
ーム部4Aにはアームカム8が、他方のアーム部4Aに
は揺動アーム9がそれぞれ取り付けられている。そし
て、アームカム8と揺動アーム9との間にベール3が取
り付けられている。ベール3は、アームカム8及び揺動
アーム9とともに揺動して、糸解放姿勢と糸巻き取り姿
勢とに切換自在である。
【0012】アームカム8には釣り糸を案内する糸案内
部としてのラインローラ10が設けられている。そし
て、このリールでは、1対のアーム部4A,4A、ベー
ル3、アームカム8、揺動アーム9、ラインローラ10
等の重量に起因する重量バランスを相殺するよう回転軸
芯方向の前後位置の2箇所にバランス手段B,Bを形成
している。
【0013】即ち、図1乃至図4に示すように、このリ
ールでは、ロータ4の前部側と後端側とのそれぞれの位
置に回転平面S,Tを想定し、これら回転平面上に対し
て1対のアーム部4A,4A、ベール3、アームカム
8、揺動アーム9、ラインローラ10等のロータ構成部
材の重量に起因して作用する合成モーメントを求め、こ
のモーメントを相殺するよう前部側の回転平面Sでは1
対のアーム部4A,4Aの位置を、図2に示すように、
回転軸芯Xから所定量Dだけ変位させてバランス手段B
を構成している。
【0014】また、この合成モーメントの作用する点P
sが、図2に示すように回転軸芯Xからベール3の側に
位置することから、バランス手段Bの重心Qsが、回転
軸芯Xを挟んで、この位置と対向する位置に現れるよう
に1対のアーム部4A,4A、の変位量Dが設定されて
いる。また、後部側の回転平面Tでは、この回転平面上
に対して1対のアーム部4A,4A、ベール3、アーム
カム8、揺動アーム9、ラインローラ10等のロータ構
成部材の重量に起因して作用する合成モーメントを求
め、このモーメントを相殺するよう2つのバランサ1
1,11を備えてバランス手段Bを構成している。
【0015】このバランサ11,11は回転軸芯Xに沿
う方向視でロータ4の外周より外方で、かつアーム部4
Aの外周部の回転軌跡Uより内方に設定してあり、釣り
糸の巻き取り操作時に、このバランサ11の配置部に指
等の接触が回避されるように構成されている。なお、こ
の回転平面上においては合成モーメントの作用する点P
Tが図2に示すように現れることから、2つのバランサ
11,11を合成した重心QTが、回転軸芯Xを挟んで、
この位置と対向する位置に現れるようにそれぞれのバラ
ンサ11,11を配置している。
【0016】そして、このリールでは、ハンドル操作に
よって釣り糸の巻き取りを行う場合には、前述のように
ロータ4の前後位置で回転バランスをとっているので、
円滑な巻き取りを行える。また、キャスティング時にロ
ータ4の回転を一層抑制する目的から、図4に示すよう
に、このリールでは、ハンドル1を、等しい長さの1対
のアーム部1A,1Aと、等しい重量の1対のグリップ
部1B,1Bとで構成している。すなわち、1対のアー
ム部1A,1Aがハンドル軸Hを基準としてそれぞれ逆
側に等しい長さだけ延びるように設けられており、各ア
ーム部1A,1Aの先端には等しい重量のグリップ部1
B,1Bが設けられている。このような構成により、ハ
ンドル軸Hを基準としたハンドル1のアンバランスが解
消され、キャスティング時においてハンドル1の回転を
抑えることができる。
【0017】バランス手段の他の例を図5及び図6に示
す。図5及び図6に示す例では、回転軸芯に沿う方向視
で、ロータ4の重心WPと同じ側のロータ4の後端側に
バランサ11,11を配置して、回転軸芯X方向での中
間部に、ロータ4の重心WPとバランサ11,11の重心
1との合成された重心WXを形成し、このように合成さ
れた重心WXと対向する位置に合成された重心WXの重量
を相殺するよう、その重心W2を設定してバランサ12
を設けている。
【0018】また、同図に示すように、ロータ4の後端
の裏面側にバランサ11配置用の多数の凹状部4Bを形
成し、バランサ11を配置する場合には、製品のバラツ
キ等に対応してバランサ11の配置箇所を選択できるよ
うに構成することも可能である。このような実施形態で
は、ロータ4の後端側にバランサ11を設けるので、従
来の構造と比較して軸芯Xから離間した位置にバランサ
11を配置できると共に、ロータ4とアーム部4Aとの
連結部位のように、比較的強度の低い部位にバランサ1
1を設ける必要があっても、この部位に合成された重心
が現れるように複数のバランサ11‥を配置することに
よって、比較的高い強度の部位にバランサ11を分散し
て配置できるものとなる。
【0019】また、ロータ4の外周より突出する状態で
バランサ11を設けた場合には、前述と同様に従来の構
造と比較して軸芯Xから一層離間した位置にバランサ1
1を配置できると共に、釣り人の指等を近づけてもアー
ム部4Aに妨げられる結果、このバランサ11の部位に
指が接触することが無い。つまり、バランサ11を従来
と比較してロータ4の軸芯Xから離間した位置に配置で
きるので、バランサ11の軽量化が可能になると共に、
ロータ4の強度低下を招くことはない。さらに、バラン
サ11の一層の軽量化が可能になると同時に、安全のた
めに特別の部材を設けずにバランサ11の取り付け部位
と指等との接触を阻止できる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明では、ハンドルのア
ンバランスを解消してキャスティング時のハンドル及び
ロータの回転を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロータの側面図
【図2】ロータの正面図
【図3】アームカム等を示す側面図
【図4】リール全体側面図
【図5】バランス手段の他の例を示す側面図
【図6】バランス手段の他の例を示す正面図
【符号の説明】
1 ハンドル 1A アーム部 1B グリップ部 2 リール本体 3 ベール 4 ロータ 4A アーム部 8 アームカム 9 揺動アーム 10 糸案内部 11 バランサ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣り竿に装着されるスピニングリールであ
    って、 ハンドルを有し釣り竿に装着可能なリール本体と、 前記リール本体の前部に回転自在に支持され、回転軸を
    挟んで対向して配置された第1アーム部及び第2アーム
    部と、前記第1アーム部の先端に揺動自在に装着され先
    端に糸案内部を有するアームカムと、前記第2アーム部
    の先端に揺動自在に装着された揺動アームと、前記アー
    ムカムから前記揺動アームにわたって設けられ前記アー
    ムカム及び揺動アームとともに揺動して糸開放状態と糸
    巻き取り姿勢とをとり得るベールとを有し、前記ハンド
    ルによって回転させられるロータと、 前記第1アーム部と第2アーム部との間に配置されたス
    プールと、 前記ロータの回転軸芯方向の前後位置の2箇所に前記ロ
    ータの回転バランスをとるために設けられた2つのバラ
    ンス手段とを備え、 前記ハンドルは、ハンドル軸を基準としてアンバランス
    を解消するために等しい長さの1対のアーム部と等しい
    重量の1対のグリップ部とを有している、 スピニングリール。
  2. 【請求項2】前記2つのバランス手段のうちの前部側の
    バランス手段は、前記第1アーム部及び第2アーム部の
    位置を回転軸芯から所定量だけ変位させて構成されてい
    る、 請求項1記載のスピニングリール。
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