JP3104568U - おむつ兼用おむつカバー - Google Patents

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【課題】鼠蹊部に対する密着性に優れ、着用者の動きに不拘に脚回りからの排泄物の漏れを確実に防止でき、着用感も良好でかつ嵩張らず、保管にも便利なおむつ兼用おむつカバーを提供する。
【解決手段】一方の面を液不透過面とした外表面側2とし、他方の面を肌面側3とした縦長の台形状の本体1の短辺側に腹当て4を固着すると共に、長辺側に腰当て5を固着する。本体1の肌面側3の両側に本体1の側縁が所定の巾で肌面側3に屈曲し、本体1と一枚布でポケット8を形成する。ポケット8の開口縁に連続して本体1の側縁が開口縁でポケット8の外表面側に折り返され、本体1と一枚布でポケット8の外表面側を被覆する覆部9を形成する。覆部9の腹当て側及び腰当て側の端縁を本体1の肌面側3に固着する。開口縁に沿って折り返し部に袋部10を形成し、袋部10内に伸縮紐11を設ける。伸縮紐11の腹当て側の端部を両側の伸縮紐11が腹当て側で張力調節可能に結ばれるよう本体1の外表面側から突出する。
【選択図】図4

Description

本考案は、脚回りからの排泄物の漏れを確実に防止することができると共に、着用感の良好なおむつ兼用おむつカバーに関するものである。
従来、おむつ及びおむつカバーは排泄物の漏れを如何に防止するかが重要な課題であり、実用新案登録第3034065号公報に本体の両側にダム部を設けた股部を有する大人用成形おむつが提案されている。
このおむつは、両側のダム部は縁部が立ち上がっているだけであるため、着用者の動きによってダム部と着用者の肌との間に隙間が生じたり、排泄物の量が多いと漏れる恐れがある。
そこで、本出願人がこの課題を解決するため、実用新案登録第3098692号として、おむつ及びおむつカバーを提案している。
このおむつは、本体の肌面側の両側に設けたポケットが本体の外表面側と連続して本体の両側縁が屈曲形成されていること、及びポケットの開口縁の略中央部に弾性部材により伸縮可能なギャザーが形成されていることにより、本体は長手方向及び巾方向の両方向に肌面側に湾曲し、本体は股下部を包み込む形状となり、包容力があり、容量も大きくなり、又全体に密着性が良く、着用者の動きに不拘に脚回りからの漏れが防止できるものである。
本考案は、本出願人の上記考案に改良を加え、鼠蹊部に対する密着性に優れ、着用者の動きに不拘に脚回りからの排泄物の漏れを確実に防止でき、着用感も良好でかつ嵩張らず、保管にも便利なおむつ兼用おむつカバーを提供しようとするものである。
上記課題を解決するため請求項1記載の本考案おむつ兼用おむつカバーは、一方の面を液不透過面とした外表面側とし、他方の面を肌面側とした縦長の台形状の本体の短辺側に腹当てが固着されると共に、長辺側に腰当てが固着され、本体の肌面側の両側に本体の側縁が所定の巾で肌面側に屈曲され、本体と一枚布でポケットが形成され、このポケットの開口縁に連続して本体の側縁が開口縁でポケットの外表面側に折り返され、本体と一枚布でポケットの外表面側を被覆する覆部が形成されると共に、覆部の腹当て側及び腰当て側の端縁は本体の肌面側に固着され、前記開口縁に沿って折り返し部に袋部が形成され、この袋部内に伸縮紐が設けられ、伸縮紐の腹当て側の端部は両側の伸縮紐が腹当て側で張力調節可能に結ばれるよう本体の外表面側から突出され、前記ポケットの外表面側及び覆部のポケットの外表面に当たる側は液不透過面となっていることを特徴とするものである。
このような構成とすることにより、おむつ兼用おむつカバーの不使用時は、伸縮紐の腹側の端部は本体の外表面側に突出して自由端となっているため張力が作用せず、本体は平坦な状態となり、したがって、おむつ兼用おむつカバーを積み重ねても嵩張らず、保管に便利であると共に洗濯もし易い。
着用時は、ポケット開口縁の両側の伸縮紐を引っ張って張力を付与して結び付けるので、本体の肌面側の両側に設けたポケットが本体と一枚布で屈曲形成されていることにより、本体は長手方向及び巾方向の両方向に肌面側に湾曲し、本体は股下部を包み込む形状となり、包容力があると共に着用者の脚部のみならず全体に密着性が良く、排泄物の漏れを防止でき、特に男性の場合は局所を包み易くなる。そして、着用時は本体に腹当てが設けられているため着用し易い。
又、ポケットも着用時に開口縁が本体の肌面側の両側を覆うように立ち上がり、両側から包み込まれるので容量も大きくなり、着用者の動きに不拘に脚回りからの漏れが防止される。
伸縮紐は、本体の腹当て側で本体の外側で結ばれるので結び易いと共に、張力を調節しながら結べるので着用者の体型に対応でき、密着性が確保される。
本体は外表面側が液不透過面となっており、本体と一枚布で本体の両側縁が屈曲して形成されているポケットの外表面側も液不透過面となり、この面が着用時に肌に触れると冷たい堅い感触となり着用感に悪影響を与えるが、覆部でポケットの外表面側が被覆され、この覆部はポケットの開口縁で折り返されて本体と一枚布で形成されているため、ポケットの外表面側に当たる側が液不透過面となり、肌に当たる側は通常布地のため着用感も良好となる。
又、覆部は腹当て側及び腰当て側の端縁が本体の肌面側に固着されているため、着用時に裏返りが防止される。
本体はポケット及び覆部が本体と一枚布を屈曲して形成されていることにより、継ぎ目がなく、継ぎ目からの水分の漏れの心配がないと共に、本体の外表面側が液不透過面となっているため、水分が本体の外側に滲出する心配もない。
次に、請求項2記載の本考案おむつ兼用おむつカバーは、請求項1記載のおむつ兼用おむつカバーにおいて、本体の肌面側に吸収体が設けられていることを特徴とするものである。
このような構成とすることにより、多量の排泄物であっても液保持性が増し、防漏性が高くなる。
次に、請求項3記載の本考案おむつ兼用おむつカバーは、請求項1記載のおむつ兼用おむつカバーにおいて、本体の短辺側の長さは長辺側の長さの略2分の1の長さとなっていることを特徴とするものである。
このような構成とすることにより、腹側の巾が腰側より狭くても、仰臥状態では水分は本体の中央側或いは中央から腰側へ流れるので腹側から漏れることはなく、逆に腹側がだぶつかないので股部への密着性が増し、排泄物の漏れを防止できると共に着用感も良好となる。
請求項1記載のおむつ兼用おむつカバーによれば、不使用時は伸縮紐の腹当て側の端部は本体の外表面側に突出して自由端となっているため張力が作用せず、本体は平坦な状態となり、したがって、積み重ねても嵩張らず、保管に便利であると共に洗濯もし易くなる効果を有する。
着用感は、本体は長手方向及び巾方向の両方向に肌面側に湾曲し、本体は股下部を包み込む形状となり、包容力があると共に着用者の脚部のみならず、全体に密着性が良く、排泄物の漏れを防止でき、特に男性の場合は局所も包み込まれ、尿とりパッドで三角に包む必要がないので手間が省ける効果を有する。そして、着用時は本体に腹当て及び腰当てが設けられているため、着用し易い効果を有する。
ポケットは、着用時に本体の湾曲と一緒に開口縁が本体の肌面側の両側を覆うように立ち上がるので鼠蹊部への密着性が良く、かつ両側から包み込まれるので容量も大きくなり、排泄物の横漏れが防止され、したがって、下着やズポン等が汚れないので介護者の労力も軽減される効果を有する。
伸縮紐は、本体の腹当て側で本体の外側で結ばれるので、結び易いと共に引っ張って張力を調節しながら結べるので、着用者の体型に対応でき、密着性が確保される効果を有する。
液不透過面であるポケットの外表面側を被覆する覆部を有し、覆部の肌に当たる側に通常の布地となっているため、ポケットの液不透過面が肌に触れず、冷たく堅い感触を与えることがないので着用感が良い効果を有する。
そして、覆部は腹当て側及び腰当て側の端部が本体の肌面側に固着されているため、着用時に裏返りが防止される。又本体とポケット及び覆部が一枚の布地を屈曲して形成されていることにより継ぎ目がなく、継ぎ目からの水分の漏れの心配がないと共に、本体の外表面側が液不透過面となっているため、本体と一枚布で形成されているポケットの外表面側及び覆部のポケットの外表面側に当たる側も液不透過面となり、水分が本体の外側に滲出する心配もない効果を有する。
以下、本考案の一実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本考案おむつ兼用おむつカバーの一実施の形態を示す一部を切り欠いた内面図、図2は同上の外面図、図3は同上の切断部拡大端面図、図4は同上の使用時の形態を示す斜視図である。
本考案おむつ兼用おむつカバーは、本体1が縦長の略台形状の布製シートに形成され、一方の面が外表面側2、他方の面が肌面側3とされている。
シートの素材は、従来のおむつ又はおむつカバーのような通気性を有する不織布シート、液透過性を有する不織布シート等が用いられ、外表面側2には防水加工が施され液不透過面となっている。そして、本体1の短辺側の端縁に沿って布製の腹当て4の基端縁が、又本体1の長辺側の端縁に沿って布製の腰当て5の基端縁が夫々接着剤による接着や縫糸による縫着等の公知の固着手段により固着されている。腹当て4及び腰当て5は本体1と同素材を用いているが、防水加工は必ずしも必要ではない。
本体1の短辺側の長さは長辺側の長さの略2分の1の長さとなっている。この長さは本体が身体に密着し易い好適の長さである。
腹当て4及び腰当て5の先端縁に、夫々先端縁に沿って袋部4a、5aが形成されている。腹当て4の袋部4a内に紐体6が挿通され、両端部は袋部4aから突出している。又腰当て5の袋部5a内に紐体7が挿通され、両端部は袋部5aから突出している。
そして、紐体6と紐体7は着用時に身体の側部で締結される。両紐体6、7はナイロン等の伸縮性を有する素材が締まりが良く好適である。
又、本体1の肌面側3の両側に本体1の両側縁が所定の巾で肌面側3に屈曲され、短辺側及び長辺側の屈曲端縁は夫々肌面側3に固着され、本体1の肌面側3の両側に両側縁が開口したポケット8が本体1と連続して一枚布で形成され、ポケット8の外側は液不透過面となっている。
又、本体1の両側縁はポケット8の開口縁でポケット8の外表面側に折り返され、ポケット8の外表面側を被覆する覆部9が形成されている。
この覆部9はポケット8と共に本体1と一枚布で形成され、覆部9のポケット8の外表面側に当たる側は液不透過面になり、肌に当たる側は通常の布面となっている。
覆部9の腹当て側及び腰当て側の端部は、ポケット8の端部と共に本体1の肌面側3に接着又は縫着等により固着されている。
両側のポケット8の開口縁に沿って折り返し部に袋部10が形成されている。袋部10内に断面が円形の丸ゴム製の伸縮紐11が挿通され、伸縮紐11の腰当て側の端部は、袋部10と共に本体1の肌面側に固着され、伸縮紐11の腹当て側の端部は、袋部10の端部から突出し、本体1の肌面側から外表面側に突出している。
両側の伸縮紐11は、着用時に腹当て側の本体の外側で引っ張って張力調節しながら結ばれる。伸縮紐11を丸ゴムとしたのは折曲や捻じれ等に対応し易くしたものである。
本体1の肌面側に、本体1と略同形状の吸収体12が二枚重合され、この吸収体12の腹当て側及び腰当て側の端部は、本体1の肌面側に接着又は縫着等により固着され、両側はポケット8内に収容されている。
吸収体12は、液保持性の高い布、例えば、パルプ繊維、レーヨン等のセルロース系繊維、ポリエチレン、ホリプロピレン等の合成繊維等からなる繊維集合体等を用いることができる。
以上、本考案を実施形態に基づき具体的に説明したが、本考案は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、例えば、ポケット8の深さは全長に亘って同一でもよいが、腹当て側より腰当て側に向け、徐々に深くして排便に対応し易くすることもでき、又腹当て4及び腰当て5の紐体6、7に代え、面ファスナーやホック、釦等により止着するようにすることもできると共に、紐体6、7を設けずにパンツで単に腹当て4及び腰当て5を押さえて着用しても良い。又、本考案はおむつ又はおむつカバーとして使用可能である。
又、本体1を一枚のシートでなく、外表面側を液不透過性シート、肌面側を液透過性シートとした不織布の積層シートとしても良い等、本考案の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の改良変形が可能である。
本考案おむつ兼用おむつカバーの一実施の形態を示す一部切り欠いた内面図である。 図1の外面図である。 図1の切断部拡大端面図である。 図1の使用時の形態を示す斜視図である。
符号の説明
1 本体
2 外表面側
3 肌面側
4 腹当て
4a 袋部
5 腰当て
5a 袋部
6、7 紐体
8 ポケット
9 覆部
10 袋部
11 伸縮紐
12 吸収体

Claims (3)

  1. 一方の面を液不透過面とした外表面側とし、他方の面を肌面側とした縦長の台形状の本体の短辺側に腹当てが固着されると共に、長辺側に腰当てが固着され、本体の肌面側の両側に本体の側縁が所定の巾で肌面側に屈曲され、本体と一枚布でポケットが形成され、このポケットの開口縁に連続して本体の側縁が開口縁でポケットの外表面側に折り返され、本体と一枚布でポケットの外表面側を被覆する覆部が形成されると共に、覆部の腹当て側及び腰当て側の端縁は本体の肌面側に固着され、前記開口縁に沿って折り返し部に袋部が形成され、この袋部内に伸縮紐が設けられ、伸縮紐の腹当て側の端部は両側の伸縮紐が腹当て側で張力調節可能に結ばれるよう本体の外表面側から突出され、前記ポケットの外表面側及び覆部のポケットの外表面に当たる側は液不透過面となっていることを特徴とするおむつ兼用おむつカバー。
  2. 本体の肌面側に吸収体が設けられていることを特徴とする請求項1記載のおむつ兼用おむつカバー。
  3. 本体の短辺側の長さは、長辺側の長さの略2分の1の長さとなっていることを特徴とする請求項1又は2記載のおむつ兼用おむつカバー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3156818U (ja) * 2009-11-02 2010-01-21 和代 小川 使い捨ておむつ
JP2013022242A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Nobuko Kobayashi オムツ固定カバー
JP2014117352A (ja) * 2012-12-14 2014-06-30 B&B Life Care Service:Kk 尿吸収パッド保持カバー

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