JP3156818U - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】下痢の時でも、使い捨ておむつと体の間の隙間を狭くし、隙間からの便の漏れを防止することが可能な使い捨ておむつの提供する。【解決手段】おむつは、着用部材と、吸収部材と、ギャザー部材と、漏れ防止部材とを有する。着用部材は、尻当て部と、股下部と腹当て部とが一体に形成される。吸収部材は着用部材に設けられ、ギャザー部材は着用部材の周囲の一部に配設される。漏れ防止部材はギャザー部材に沿って配設され、着用部材に段差を形成する。【選択図】図1

Description

本考案は、使い捨ておむつに関する。
従来、排泄物の紙おむつからの漏れを防止するものとして、紙おむつに袋状の小便収容部及び半球状の大便収容部を設ける構成がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6―296639号公報
しかしながら、前述の構成では、紙おむつに袋状及び半球状の収容部を配設するため、紙おむつの形状が変わってしまい、着用時に足を動かし難くなることがあった。
また、従来の紙おむつでは、下痢の時に紙おむつと体の間に生じた隙間から、便が紙おむつに吸収されずに紙おむつの外部に漏れてしまうことがあった。この様に紙おむつの外部に便が漏れると、寝具等が汚れてしまうため、着用者だけではなく介護者等も不快感を感じることがあった。
そこで、本考案は前述の課題に鑑み、下痢の時でも、使い捨ておむつと体の間の隙間を狭くし、該隙間からの便の漏れを防止することが可能な使い捨ておむつの提供を目的とする。
前述の課題を解決すべく、本考案に係る使い捨ておむつは、尻を覆う尻当て部と、前記尻当て部から延在し股下を覆う股下部と、前記股下部から延在し着用時に前記尻当て部と対向し腹部を覆う腹当て部とが一体に形成された着用部材と、前記着用部材に設けられ排泄物を吸収する吸収部材と、前記着用部材の周囲の少なくとも一部に配設され、着用時に当接する体の一部分を付勢し前記着用部材と前記体の一部分との間に隙間を生じ難くするギャザー部材と、前記ギャザー部材の近傍に前記ギャザー部材に沿って配設され、前記着用部材に段差を形成する形状を有し着用時に前記体の一部分と当接して前記着用部材と前記体の一部分との間に隙間を狭くする漏れ防止部材とを有することを特徴とする。
本考案に係る使い捨ておむつによれば、下痢の時でも、使い捨ておむつと体の間の隙間を狭くし、該隙間からの便の漏れを防止することが可能である。
本考案の第1の実施形態に係る使い捨ておむつを示す斜視図である。 本考案の第1の実施形態に係る使い捨ておむつの着用動作を示す模式図であり、(a)は、使い捨ておむつを着用する前の状態を示す模式図、(b)は、使い捨ておむつを着用している途中の状態を示す模式図、(c)は、使い捨ておむつを着用した状態を示す模式 図である。 本考案の第1の実施形態に係る使い捨ておむつと従来の使い捨ておむつの着用時の状態を示す模式図であり、(a)は本考案の第1の実施形態に係る使い捨ておむつを着用した状態を示す模式図、(b)は、従来の使い捨ておむつを着用した状態を示す模式図である。 本考案の第2の実施形態に係る使い捨ておむつを示す斜視図である。 本考案の第2の実施形態に係る漏れ防止部材を示す斜視図である。 本考案の第2の実施形態に係る使い捨ておむつを着用した状態を示す断面図であり、(a)は、使い捨ておむつを着用する前の状態を示す断面図、(b)は、使い捨ておむつを着用した状態を示す断面図である。 本考案の第3の実施形態に係る漏れ防止部材を示す斜視図であり、(a)は、断面が略H形状からなる漏れ防止部材を示す斜視図、(b)は、断面が略コの字形状からなる漏れ防止部材を示す斜視図である。 本考案の第3の実施形態に係る断面が略H形状の漏れ防止部材を配設された使い捨ておむつを着用した状態を示す断面図であり、(a)は、使い捨ておむつを着用する前の状態を示す断面図、(b)は、使い捨ておむつを着用した状態を示す断面図である。 本考案の第4の実施形態に係る使い捨ておむつを示す斜視図である。 本考案の第4の実施形態に係る使い捨ておむつの着用動作を示す模式図であり、(a)は、使い捨ておむつを着用する前の状態を示す模式図、(b)は、使い捨ておむつを着用している途中の状態を示す模式図、(c)は、使い捨ておむつを着用した状態を示す模式図である。 本考案の第5の実施形態に係る使い捨ておむつを示す斜視図である。 本考案の第5の実施形態に係る使い捨ておむつの着用動作を示す模式図であり、(a)は、使い捨ておむつを着用する前の状態を示す模式図、(b)は、使い捨ておむつを着用している途中の状態を示す模式図、(c)は、使い捨ておむつを着用した状態を示す模式図である。
以下、本考案の使い捨ておむつに係る好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本考案の使い捨ておむつは、以下の記述に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。
[第1の実施形態]
本考案の第1の実施形態に係る使い捨ておむつ100は、下痢の時でも、使い捨ておむつ100と体の間の隙間が狭いことから、該隙間からの便の漏れを防止することが可能である。この様な使い捨ておむつ100は、着用部材10、吸収部材20、ギャザー部材30、背漏れ防止部材40A及び横漏れ防止部材40Bから構成される。以下、使い捨ておむつ100を構成する各構成部材について、例えば高齢者が着用するものとして、図1乃至3を参照しながら具体的に説明する。
使い捨ておむつ100を構成する着用部材10は、例えば高齢者が着用し、該高齢者の尻から腹部までを覆う部材である。着用部材10の一面は、例えばポリプロピレンを繊維として用いた不織布からなり透水性を有し、他面は、例えばポリプロピレンを用いた防水シートからなり防水性を有する。また、防水シートは、例えば表面に直径がミクロン単位の穴を多数開けることにより、尿などの液体は通さずに空気を通すことにより通気性を確保することが可能である。この様な着用部材10は、図1に示すように、尻当て部11、股下部12及び腹当て部13からなり、これらは一体に形成されている。着用部材10の尻当て部11は、例えば高齢者が着用する際に、着用部材10が外れないように固定するための取り付け具11A、11B、11C及び11Dを有し、該高齢者の尻を覆うための部材である。また、着用部材10の股下部12は、尻当て部11の一端から延在し、尻当て部11の横幅と比較して、股下部12の横幅は狭く形成されている。この様な着用部材10の股下部12は、例えば高齢者が着用した際に、該高齢者の股下を覆うための部材である。さらに、着用部材10の腹当て部13は、股下部12から延在し、高齢者が着用する際に、尻当て部11の取り付け具11A、11B、11C及び11Dを用いて尻当て部11と接合され、該高齢者の腹部を覆うための部材である。
また、使い捨ておむつ100の吸収部材20は、排泄物を吸収し、該排泄物が使い捨ておむつ100の外部に漏れないよう保持するための部材である。この様な使い捨ておむつ100の吸収部材20は、例えばポリアクリル酸ナトリウムを高分子吸収体として利用し、該高分子吸収体と綿状パルプとを混合することにより構成されている。使い捨ておむつ100の吸収部材20は、例えば略H形状に形成され、着用部材10の尻当て部11から腹当て部13にかけて、例えば着用部材10に被覆されて設けられる。
また、使い捨ておむつ100のギャザー部材30は、例えば高齢者の体の一部分を当接することにより、該高齢者の体の一部分と着用部材10の間に隙間が生じ難くし、該隙間からの排泄物の漏れを防止するための部材である。この様な使い捨ておむつ100のギャザー部材30は、例えばポリプロピレンを繊維として用いた不織布及びゴム等の伸縮性素材からなり、着用部材10の尻当て部11の腰が当接する部分又は着用部材10の股下部12の両脚が当接する部分に、例えば所定の大きさの不織布の端部を折り曲げ、例えばひだ状に形成される。
さらに、使い捨ておむつ100の背漏れ防止部材40A及び横漏れ防止部材40Bは、着用時に例えば高齢者の背中及び股下とそれぞれ当接し、着用部材10と該高齢者の体との間の隙間を狭くすることにより、該隙間から便が漏れることを防止するための部材である。この様な使い捨ておむつ100の背漏れ防止部材40A及び横漏れ防止部材40Bは、例えばゴム、硬質紙材、不織布又はスポンジからなり、例えば長さ20cm、幅2cm及び厚み1cmの略弓状から形成される。また、使い捨ておむつ100の背漏れ防止部材40Aは、着用部材10の尻当て部11に設けられたギャザー部材30に沿って、例えば接着剤を用いて接着されて設けられている。さらに、使い捨ておむつ100の横漏れ防止部材40Bは、着用部材10の股下部12の左右両端に設けられたギャザー部材30に沿って、例えば接着剤を用いて接着されて設けられている。
なお、使い捨ておむつ100の背漏れ防止部材40A及び横漏れ防止部材40Bは、従来の使い捨ておむつに容易に設けることができる。例えば従来の使い捨ておむつに、背漏れ防止部材40A及び横漏れ防止部材40Bをギャザー部材30の近傍に、ギャザー部材30に沿って接着して固定する方法がある。背漏れ防止部材40Aの製造方法は、具体的には、従来の使い捨ておむつに、接着剤を塗布された背漏れ防止部材40Aをコレットを用いて背漏れ防止部材40Aを収容したカートリッジから一個ずつ吸着し、図示せぬ作業台に載置された従来の使い捨ておむつの尻当て部11及び股下部12に配設されたギャザー部材30近傍の上まで搬送する。その後、漏れ防止部材40を吸着したコレットをギャザー部材30近傍且つ着用部材10の吸収部材20の被覆されている側に押下し、背漏れ防止部材40Aの吸着を停止する。コレットを背漏れ防止部材40Aから離間すると、コレットから離れた背漏れ防止部材40Aが、着用部材10の尻当て部11及び股下部12に配設されたギャザー部材30に沿って接着され固定される。図示せぬコレットには、背漏れ防止部材40Aを吸着するための背漏れ防止部材40Aの形状に合わせた溝及び吸着孔が設けられ、例えば真空ポンプ等を用いて吸着孔内を減圧することにより、背漏れ防止部材40Aを吸着し固定することが可能である。また、コレットの移動には、水平方向及び高さ方向に例えば電動モーターを用いて駆動可能な図示せぬ移動ステージを用いる。
ここで、本考案の第1の実施形態に係る使い捨ておむつ100についても、従来の使い捨ておむつと同様の方法により、例えば高齢者が着用することができる。以下、本考案の第1の実施形態に係る使い捨ておむつ100の着用方法について、図2を参照しながら説明する。具体的には、まず、図2(a)に示すように、寝具等の上に使い捨ておむつ100を広げて置き、該使い捨ておむつ100に、着用部材10の股下部12が高齢者の両脚の間に来るように高齢者の体を載せる。この時、着用部材10の尻当て部11の取り付け具11A、11B、11C及び11Dが、高齢者の体の左右の外側となるように、例えば使い捨ておむつ100の位置を調整する。次に、図2(b)に示すように、拡げられている使い捨ておむつ100の着用部材10の腹当て部13を上方に持ち上げて折り曲げ、高齢者の腹部を覆うように、着用部材10の腹当て部13を該腹部に密着させる。この時、着用部材10の股下部12は、高齢者の股下に当接するように折り曲げられる。
その後、腹部に当接された腹当て部13に重なるように、高齢者の体から左右にはみ出している着用部材10の尻当て部11の右側を折り曲げ、尻当て部11の取り付け具11A及び11Bを用いて、腹部に当接された腹当て部13と尻当て部11の右側を止める。この時、着用部材10の股下部12に接着された横漏れ防止部材40Bは、折り曲げられた股下部12及び腹当て部13の形状に合わせて曲げられており、右脚周りの略半周と当接している。他方の横漏れ防止部材40Bは、折り曲げられた股下部12の形状に合わせて、漏れ防止部材40の一端が曲がっている。また、着用部材10の尻当て部11に接着された背漏れ防止部材40Aは、折り曲げられた尻当て部11の右側の形状に合わせて曲げられ、高齢者の腰の右側から中央部分に当接している。さらに、図2(c)に示すように、着用部材10の尻当て部11の左側を折り曲げ、尻当て部11の取り付け具11C及び11Dを用いて、腹部に当接された腹当て部13と尻当て部11の左側を止める。この動作によって、左脚周りの略半周と股下部12に接着された横漏れ防止部材40Bが当接し、尻当て部11に接着された背漏れ防止部材40Aが折り曲げられ、高齢者の腰の左側が当接する。以上の動作によって、本考案の第1の実施形態に係る使い捨ておむつ100は、高齢者でも着用することが可能である。
ここで、本考案の第1の実施形態に係る使い捨ておむつ100と従来の使い捨ておむつの着用時の差異について、図3を参照しながら説明する。本考案の第1の実施形態に係る使い捨ておむつ100を着用した際は、図3(a)に示すように、着用部材10の尻当て部11に配設された背漏れ防止部材40A及び着用部材10の股下部12に配設された横漏れ防止部材40Bによって、高齢者の体と着用部材10との間の隙間を狭くすることが可能である。高齢者の体と着用部材10との間の隙間を狭くすることにより、下痢の時に便が該隙間から流出することを防止することが可能である。一方、従来の使い捨ておむつを着用した際は、図3(b)に示す状態になっており、下痢の時に高齢者の体の一部と着用部材10の間の隙間が生じ、該隙間から便が流出してしまう。なお、従来の使い捨ておむつの着用部材10の尻当て部11及び股下部12に配設されたギャザー部材30により、通常の排泄物の漏れを防止することは可能である。
以上、本考案の第1の実施形態に係る使い捨ておむつ100によれば、着用部材10のギャザー部材30に沿って、背漏れ防止部材40A及び横漏れ防止部材40Bが配設されている。このため、例えば高齢者が使い捨ておむつ100を着用した際に、背漏れ防止部材40A及び横漏れ防止部材40Bと高齢者の体が当接することにより、高齢者と着用部材10の間の隙間を狭くすることができる。したがって、使い捨ておむつ100は、下痢の時でも、便の隙間からの漏れを防止することができる。
[第2の実施形態]
本考案の第2の実施形態に係る使い捨ておむつ110は、一面に複数の溝を設けた背漏れ防止部材50A及び横漏れ防止部材50Bを着用部材10に配設することにより、例えば高齢者と着用部材10の間の隙間を狭くし、下痢の時に便の漏れを防止することを特徴とする。
以下、本考案の第2の実施形態に係る使い捨ておむつ110について説明する。なお、本実施形態における背漏れ防止部材50A及び横漏れ防止部材50B以外の使い捨ておむつ110に係る構成は、前述の第1の実施形態で述べた使い捨ておむつ100の構成と同様である。そこで、本実施形態では、重複した説明は省略し、背漏れ防止部材50A及び横漏れ防止部材50Bについて説明する。以下、背漏れ防止部材50A及び横漏れ防止部材50Bについて、図4乃至6を用いて説明する。
背漏れ防止部材50A及び横漏れ防止部材50Bは、使い捨ておむつ110の着用部材10に配設され、例えば高齢者が着用した際に該高齢者と着用部材10の間の隙間を狭くし、下痢の時に該隙間から便が漏れることを防止するための部材である。この様な背漏れ防止部材50A及び横漏れ防止部材50Bは、図4に示すように着用部材10の尻当て部11及び股下部12に配設されたギャザー部材30に沿ってそれぞれ配設され、図5に示すように、それぞれ一面に複数の凸部51及び凹部52が形成されている。また、尻当て部11のギャザー部材30に沿って配設された背漏れ防止部材50Aは、高齢者が着用部材10を着用した際に、設けられた凸部51及び凹部52が、着用部材10の股下部12を向くように配設される。さらに、股下部12のギャザー部材30に沿って配設された一対の横漏れ防止部材50Bは、高齢者が着用部材10を着用した際に、横漏れ防止部材50Bの凸部51及び凹部52が対向するように配設される。この様な横漏れ防止部材50Bは、例えばゴム、硬質紙材、不織布又はスポンジからなり、股下部12に配設された横漏れ防止部材50Bは、図5に示すように、例えば長さ20cm、幅2cm及び厚み1cm、且つ横漏れ防止部材50Bの一面に複数の凸部51及び凹部52を設けられた略くし形状に形成される。
背漏れ防止部材50A及び横漏れ防止部材50Bを着用部材10の尻当て部11及び股下部12にそれぞれ配設された使い捨ておむつ110を、高齢者が着用した状態について、図6を参照しながら説明する。高齢者が、背漏れ防止部材50A及び横漏れ防止部材50Bを配設した使い捨ておむつ110を着用する前は、図6(a)に示すように、例えば使い捨ておむつ110の着用部材10の尻当て部11及び股下部12に、この様な背漏れ防止部材50A及び横漏れ防止部材50Bが配設され着用部材10に段差を形成している。また、使い捨ておむつ110を高齢者が着用した状態では、図6(b)に示すように、着用部材10に配設された背漏れ防止部材50A及び横漏れ防止部材50Bが、高齢者の一部分と当接している。この時、尻当て部11に配設された背漏れ防止部材50Aの凸部51及び凹部52が、股下部12を向くように配設されている。また、股下部12に配設された一対の横漏れ防止部材50Bは、凸部51及び凹部52が対向するよう配設されている。この様に背漏れ防止部材50A及び横漏れ防止部材50Bが配設された使い捨ておむつ110を着用した場合、該高齢者の体の一部分と着用部材10との間の隙間を狭くすることにより、下痢の時に便が該隙間から漏れることを防止することが可能である。
なお、一面に複数の凸部51A及び凹部51Bを設けた背漏れ防止部材50A及び横漏れ防止部材50Bの製造方法として、カッターを用いた切削加工や、金型を用いた成型加工等がある。例えばカッターを用いた切削加工により、例えば背漏れ防止部材50Aを製造する場合について、説明する。例えば所定の形状からなる材料に対して、図示せぬ所定の間隔で複数の刃が配設された複数刃のカッターを当てて、所定の深さまで切削することにより所定の深さの凸部51A及び凹部51Bを有する加工部材を形成する。その後、該加工部材を所定の厚み及び所定の長さに切断することにより、一面に複数の凸部51A及び凹部51Bを有するより背漏れ防止部材50Aを形成する。また、切削加工により、例えば背漏れ防止部材50Aを製造する場合、複数刃のカッターを所定の略弓状の材料の上面に対して、法線方向から当てて切削すれば良い。
以上、本考案の第2の実施形態に係る使い捨ておむつ110によれば、背漏れ防止部材50A及び横漏れ防止部材50Bが、尻当て部11及び股下部12にそれぞれ配設されることにより、高齢者と着用部材10の間の隙間を狭くしている。このため、高齢者が下痢の時でも、高齢者の体と着用部材10の間の隙間から、便が使い捨ておむつ110の外部へ漏れることを防止することができる。また、下痢の時に流出してくる便を背漏れ防止部材50A及び横漏れ防止部材50Bにそれぞれ形成された複数の凸部51A及び凹部51Bで受け止めることにより流出する便の勢いを弱め、高齢者と着用部材10の間の隙間からの便の漏れを防止することができる。したがって、使い捨ておむつ110は、下痢の時でも、使い捨ておむつ110の着用部材10と高齢者の体との間の隙間から、便が流出することを防止することができる。
[第3の実施形態]
本考案の第3の実施形態に係る使い捨ておむつ120は、断面が略H形状の背漏れ防止部材60A、横漏れ防止部材60B又は断面がコの字形状の漏れ防止部材61を着用部材10の尻当て部11及び股下部12に配設することにより、高齢者と着用部材10の間の隙間を狭くし、便の漏れを防止することを特徴とする。
以下、本考案の第3の実施形態に係る使い捨ておむつ120について説明する。なお、本実施形態における背漏れ防止部材60A、横漏れ防止部材60B及び漏れ防止部材63以外の使い捨ておむつ120に係る構成は、前述の第1及び第2の実施形態で述べた使い捨ておむつの構成と同様である。そこで、本実施形態では、重複した説明は省略し、背漏れ防止部材60A、横漏れ防止部材60B及び漏れ防止部材63について説明する。以下、背漏れ防止部材60A、横漏れ防止部材60B又は漏れ防止部材63について、図7及び8を用いて説明する。
背漏れ防止部材60A、横漏れ防止部材60B又は漏れ防止部材63は、使い捨ておむつ120の着用部材10に配設され、高齢者が着用した際に、該高齢者の体と着用部材10の間の隙間を狭くすることにより、下痢の時に該隙間から便が漏れることを防止するための部材である。この様な背漏れ防止部材60A、横漏れ防止部材60B又は漏れ防止部材63は、使い捨ておむつ120の着用部材10の尻当て部11及び股下部12に配設される。着用部材10の尻当て部11に配設された背漏れ防止部材60Aは、高齢者が着用部材10を着用した際に、背漏れ防止部材60Aに形成された凸部61及び凹部62が股下部12を向くように配設される。
また、着用部材10の尻当て部11に配設された一対の横漏れ防止部材60Bは、高齢者が着用部材10を着用した際に、凸部61B及び凹部62Bが対向するように配設される。この様な背漏れ防止部材60A及び横漏れ防止部材60Bは、例えばゴム、硬質紙材、不織布又はスポンジからなり、図7(a)に示すように、例えば長さ20cm、幅2cm及び厚み1cm、且つ一面の左右に凸部61A、61B及び凹部62A、62Bが形成され断面が略H形に形成される。同様に、漏れ防止部材63は、着用部材10の尻当て部11及び股下部12に配設されている。尻当て部11に配設された漏れ防止部材63は、形成された凸部64及び凹部65が股下部12を向き、股下部12に配設された漏れ防止部材63は形成された凸部64及び凹部65が対向する。この様な漏れ防止部材63は、例えばゴム、硬質紙材、不織布又はスポンジからなり、図7(b)に示すように、例えば長さ20cm、幅2cm及び厚み1cm、且つ一面に凸部64及び凹部65が形成され断面がコの字形に形成される。
ここで、着用部材10に背漏れ防止部材60A及び横漏れ防止部材60Bが配設された使い捨ておむつ110を高齢者が着用した状態について、図8を参照しながら説明する。高齢者が背漏れ防止部材60A及び横漏れ防止部材60Bが配設された使い捨ておむつ120を着用する前の状態は、図8(a)に示すように、使い捨ておむつ120の着用部材10に、背漏れ防止部材60A及び横漏れ防止部材60Bが配設され段差を形成している。この時、股下部12の左右の横漏れ防止部材60Bの凸部61B及び凹部62Bは、対向するように配設されている。また、背漏れ防止部材60Aは、背漏れ防止部材60Aの凸部61A及び凹部62Aが、股下部12を向くように尻当て部11に配設されている。次に、高齢者が使い捨ておむつ120を着用した状態では、図8(b)に示すように、背漏れ防止部材60A及び横漏れ防止部材60Bが、高齢者の体の一部分と当接する。この様に、背漏れ防止部材60A及び横漏れ防止部材60Bと高齢者の体の一部分が当接することにより、高齢者の体の一部分と着用部材10との間の隙間が狭くなることにより、下痢の時に便が該隙間から漏れることを防止することが可能である。
なお、少なくとも一面に溝を設けた断面が略H形状又は断面がコの字形状に形成された背漏れ防止部材60A及び横漏れ防止部材60B又は漏れ防止部材61の製造方法として、カッターを用いた切削加工や、口金を用いた押し出し成型等がある。例えば、カッターを用いた切削加工により断面が略H形状の背漏れ防止部材60Aを製造する場合、図示せぬ搬送経路上を搬送される、例えば所定の略板状からなる材料の両側に搬送経路に対して水平方向にカッターを当てて、所定の深さまで切削することにより所定の深さの凹凸を有する加工部材を形成する。その後、加工部材を所定の長さに切断することにより、凸部60A及び凹部60Bを有する背漏れ防止部材60Aを形成する。また、押し出し成型により漏れ防止部材60を製造する場合、例えば所定の軟度のゴムを流す管の出口部分に、凸部60A及び凹部60Bを有する略H形状の口金を取り付け、ゴムを流し出すことにより、断面が略H形状の加工部材を形成する。加工部材を所定の長さに切断することにより、背漏れ防止部材60Aを形成する。口金を用いる押し出し成型により漏れ防止部材60を製造する場合は所定の形状の口金が必要であるが、金型を用いて成型する部材が、断面が略H形状でも背漏れ防止部材40A及び横漏れ防止部材40Bの様な略弓状での部材でも、製造コスト等は同等である。
以上、本考案の第3の実施形態に係る使い捨ておむつ120によれば、背漏れ防止部材60A、横漏れ防止部材60B又は漏れ防止部材61が着用部材10に配設されることにより、着用時に高齢者と背漏れ防止部材60A、横漏れ防止部材60B又は漏れ防止部材61が当接して、高齢者と着用部材10の隙間を狭くしている。このため、下痢の時に高齢者の体と着用部材10の間の隙間から、便が使い捨ておむつ120の外部へ漏れることを防止することができる。また、流出してくる便を背漏れ防止部材60A、横漏れ防止部材60Bに形成された凸部61A,61B及び凹部62A、62Bで受け止めることにより、下痢のときでも流出する便の勢いが弱まり、便が漏れにくくなる。同様に、漏れ防止部材61に形成された凸部64及び凹部65で便を受け止めることにより、下痢の時でも流出する便の勢いが弱まり、便が漏れにくくなる。また、背漏れ防止部材60A、横漏れ防止部材60B又は漏れ防止部材61は、凸部61A、61B、64が高齢者の体の一部に当接し着用部材10に配設されているため、便が皮膚に付着することを防止することが可能である。したがって、使い捨ておむつ120は、下痢の時でも使い捨ておむつ120の着用部材10と高齢者の体との間の隙間から、便が流出することを防止することができる。
[第4の実施形態]
本考案の第4の実施形態に係る使い捨ておむつ130は、二本の紐と一体成型された背漏れ防止部材70A及び横漏れ防止部材70Bを着用部材10に配設することにより、高齢者と着用部材10の間の隙間を狭くし、便の漏れを防止することを特徴とする。
以下、本考案の第4の実施形態に係る使い捨ておむつ130について説明する。なお、本実施形態における背漏れ防止部材70A及び横漏れ防止部材70B以外の使い捨ておむつ130に係る構成は、前述の第1乃至第3の実施形態で述べた使い捨ておむつの構成と同様である。そこで、本実施形態では、重複した説明は省略し、背漏れ防止部材70A及び横漏れ防止部材70Bについて説明する。以下、背漏れ防止部材70A及び横漏れ防止部材70Bについて、図9及び10を用いて説明する。
背漏れ防止部材70Aは、着用部材10に段差を形成し、且つ背漏れ防止部材70Aの紐72A及び73Aを締めて高齢者の体と着用部材10の間の隙間を狭くすることにより、該隙間から便が漏れることを防止するための部材である。同様に、横漏れ防止部材70Bは、着用部材10に段差を形成し、且つ横漏れ防止部材70Bの紐72B及び73Bを締めて高齢者の体と着用部材10の間の隙間を狭くすることにより、該隙間から便が漏れることを防止するための部材である。この様な背漏れ防止部材70A及び横漏れ防止部材70Bは、図9に示すように着用部材10の尻当て部11及び股下部12に配設され、例えばゴム、硬質紙材、不織布又はスポンジからなり、例えば長さ20cm、幅2cm及び厚み1cmの略弓状から形成され、紐72A、72B、73A及び73Bの一方に留め具71が配設されている。
なお、紐72A,72B、73A及び73Bと一体成型された背漏れ防止部材70A及び横漏れ防止部材70Bの製造方法として、射出成型機を用いた成型加工がある。例えば横漏れ防止部材70Bを成型加工によって製造する場合、加工面が、例えば中央部分が略弓状からなり、該中央部分の両端に所定の長さの紐状部分を有する金型を利用する。ここで、紐を通すための留め具71も同様にして、所定の形状の金型を用いて成型する。次に、加工部材の一方の紐を留め具71に通すことにより、二本の紐72及び73と一体成型され、たとえば紐73の先端に留め具71を有する漏れ防止部材70が形成される。
ここで、本考案の第4の実施形態に係る使い捨ておむつ130についても、従来の使い捨ておむつと同様の方法で、例えば高齢者が着用することが可能である。以下、本考案の第4の実施形態に係る使い捨ておむつ130の着用方法について、図10を参照しながら説明する。まず、図10(a)に示すように、高齢者の下に使い捨ておむつ130を、使い捨ておむつ130の着用部材10の股下部12が、高齢者の両脚の間に来るように敷く。この時、使い捨ておむつ130の着用部材10に配設された背漏れ防止部材70A及び横漏れ防止部材70Bの紐72A,72B、73A及び73Bが、高齢者の体の左右の外側となるように、例えば使い捨ておむつ130の位置を調整する。次に、図10(b)に示すように、拡げられた使い捨ておむつ130の着用部材10の腹当て部13を上方に持ち上げて、高齢者の腹部を覆うように当接させる。この時、着用部材10の股下部11は、高齢者の股下に当接するように折り曲げる。また、着用部材10の股下部12に配設された、例えば右の横漏れ防止部材70Bの紐72B及び73Bは、例えば紐73Bの先端に配設された留め具71に紐72Bを通し、留め具71の位置を調整することにより、着用部材10の股下部12の端部と高齢者の体との間の隙間を狭める。その後、腹部に当接した腹当て部13に重ねるように、着用部材10の尻当て部11の右側を折り曲げ、尻当て部11の取り付け具11A及び11Bを用いて腹部に当接された腹当て部13と尻当て部11の右側を止める。
また、着用部材10の股下部12に配設された、例えば左の横漏れ防止部材70Bは、折り曲げられた股下部12の形状に合わせて曲げられ、左脚周りの略半周と当接している。着用部材10の尻当て部11に配設された背漏れ防止部材70Aは、例えば折り曲げられた右側の尻当て部11の形状に合わせて曲げられ、高齢者の腰の右側から中央部分に当接する。さらに、図10(c)に示すように、着用部材10の尻当て部11の左側を折り曲げ、尻当て部11の取り付け具11C及び11Dを用いて、腹部に当接した腹当て部13と尻当て部11とを止めることにより、着用部材10が高齢者に着用される。背漏れ防止部材70Aの紐73Aの先端の留め具71に紐72Aを通し、留め具71の位置を調整することにより、着用部材10と高齢者の体の間の隙間を狭くすることが可能である。また、着用部材10の股下部12の左の横漏れ防止部材70Bは、横漏れ防止部材70Bの紐73Bの先端の留め具71に紐72Bを通し、留め具71の位置を調整することにより、着用部材10と高齢者の体との間の隙間を狭くすることが可能である。以上の動作によって、本考案の第4の実施形態に係る使い捨ておむつ130は、高齢者が着用することが可能である。
以上、本考案の第4の実施形態に係る使い捨ておむつ130によれば、背漏れ防止部材70A及び横漏れ防止部材70Bが使い捨ておむつ130の尻当て部11及び股下部12に配設されることにより、高齢者と着用部材10の間の隙間を狭くしている。また、背漏れ防止部材70A及び横漏れ防止部材70Bの紐72A,72B、73A及び73Bを留め具71を用いて締めることにより、着用部材10と高齢者の体の間の隙間をより狭くすることができる。このことにより、下痢の時でも、便が着用部材10と高齢者の体の間の隙間から、使い捨ておむつ130の外側に漏れることを防止することができる。また、富め具1を用いて、紐72A,72B、73A及び73Bを締めることにより、様々な体型の高齢者が着用することができる。したがって、使い捨ておむつ130は、下痢の時でも使い捨ておむつ130の着用部材10と高齢者の体との間の隙間から、便が流出することを防止することができる。
[第5の実施形態]
本考案の第5の実施形態に係る使い捨ておむつ140は、両端に紐をそれぞれ有し、紐の先端に面ファスナー81A及び81Bが配設された背漏れ防止部材80A及び横漏れ防止部材80Bを着用部材10に配設することにより、例えば高齢者と着用部材10の間の隙間を狭くし、便の漏れを防止することを特徴とする。
以下、本考案の第5の実施形態に係る使い捨ておむつ140について説明する。なお、本実施形態における背漏れ防止部材80A及び横漏れ防止部材80B以外の使い捨ておむつ140に係る構成は、前述の第4の実施形態で述べた使い捨ておむつの構成と同様である。そこで、本実施形態では、重複した説明は省略し、背漏れ防止部材80A及び横漏れ防止部材80Bについて説明する。以下、背漏れ防止部材80A及び横漏れ防止部材80Bについて、図11及び12を用いて説明する。
背漏れ防止部材80Aは、着用部材10に段差を形成し、且つ背漏れ防止部材80Aの紐82A及び83Aを、使い捨ておむつ140を着用した際に締めることにより、例えば高齢者と着用部材10の間の隙間を狭くし、該隙間から便が漏れることを防止するための部材である。この様な背漏れ防止部材80Aは、図11に示すように着用部材10の尻当て部11に配設され、例えばゴム、硬質紙材、不織布又はスポンジからなり、例えば長さ20cm、幅2cm及び厚み1cmの略弓状から形成され、紐82A及び83Aの先端に面ファスナー81A及び81Bがそれぞれ配設されている。同様に、横漏れ防止部材80Bは、着用部材10に段差を形成し、横漏れ防止部材80Bの紐82B及び82Bを着用時に締めることにより、例えば高齢者と着用部材10の間の隙間を狭くし、該隙間から便が漏れることを防止するための部材である。この様な横漏れ防止部材80Bは、図11に示すように着用部材10の股下部12の左右に配設され、例えばゴム、硬質紙材、不織布又はスポンジからなり、例えば長さ20cm、幅2cm及び厚み1cmの略弓状から形成され、紐82B及び83Bの先端に面ファスナー81A及び81Bがそれぞれ配設されている。
なお、二本の紐82A,82B及び83A、83Bと一体成型された背漏れ防止部材80A及び横漏れ防止部材80Bの製造方法として、射出成型機を用いた成型加工がある。成型加工によって、例えば横漏れ防止部材80Bを製造する場合、漏れ防止部材70と同様に、加工面が、例えば中央部分が略弓状からなり、該中央部分の両端に所定の長さの紐状部分を有する金型を利用する。ここで、例えばポリプロピレンフィルムからなる面ファスナー81A及び81Bを、所定の形状にカッター等を用いて切断し成型する。この後、二本の紐82及び83の先端に面ファスナー81A及び81Bを、例えば接着剤を用いて接着して固定することにより、両端の二本の紐82B及び83Bと一体成型され、紐82B及び83Bのそれぞれの先端に面ファスナー81A及び81Bを有する漏れ防止部材80を形成する。
ここで、本考案の第5の実施形態に係る使い捨ておむつ140についても、従来の使い捨ておむつと同様の方法で、例えば高齢者が着用することが可能である。以下、本考案の第5の実施形態に係る使い捨ておむつ140の着用方法について、図12を参照しながら説明する。高齢者が使い捨ておむつ140を着用する際には、まず、図12(a)に示すように、高齢者の下に使い捨ておむつ140を、使い捨ておむつ140の着用部材10の股下部12が高齢者の両脚の間に来るように敷く。この時、使い捨ておむつ140の着用部材10に配設された背漏れ防止部材80Aの紐82A及び83Aは、高齢者の体の左右の外側となるように、例えば使い捨ておむつ140の位置を調整する。また、股下部12に配設された横漏れ防止部材80Bの紐82B及び83Bも、それぞれ高齢者の左右の外側となっている。次に、図12(b)に示すように、拡げられた使い捨ておむつ140の着用部材10の腹当て部13を上方に持ち上げ、高齢者の腹部を覆うように当接させる。この時、着用部材10の股下部11は、高齢者の股下に当接するように折り曲げる。また、着用部材10の股下部12に配設された右側の横漏れ防止部材80Bの紐82B及び83Bは、それぞれの先端に配設された面ファスナー81Aと81Bを止めることにより、着用部材10の股下部12と高齢者の右脚周りとの間の隙間を狭めることが可能である。
その後、腹部に当接した腹当て部13に重ねるように、着用部材10の尻当て部11の右側を折り曲げ、尻当て部11の取り付け具11A及び11Bを用いて、腹部に当接された腹当て部13を止める。さらに、左側の横漏れ防止部材80Bは、折り曲げられた股下部12の形状に合わせて曲げられ、左脚周りの略半周と当接している。また、着用部材10の尻当て部11に配設された背漏れ防止部材80Aは、折り曲げられている右側の尻当て部11の形状に合わせて曲げられ、高齢者の腰の右側から中央部分に当接する。さらに、図10(c)に示すように、着用部材10の尻当て部11の左側を折り曲げ、尻当て部11の取り付け具11C及び11Dを用いて、腹部に当接した腹当て部13と尻当て部11を止めることにより、着用部材10が高齢者に着用される。着用部材10の尻当て部11に配設された背漏れ防止部材80Aは、紐82A及び83Aの先端の面ファスナー81Aと81Bを止めることにより、着用部材10と高齢者の間の隙間をより狭くすることが可能である。また、着用部材10の股下部12の左の横漏れ防止部材80Bは、紐82B及び83Bの先端の面ファスナー81A及び81Bを止めることにより、着用部材10と高齢者の間の隙間をより狭くすることが可能である。以上の動作によって、本考案の第5の実施形態に係る使い捨ておむつ140は、高齢者が着用することが可能である。なお、背漏れ防止部材80A及び横漏れ防止部材80Bの面ファスナー81A及び81Bは、面ファスナー81Aと81Bを止めるだけではなく、面ファスナー81A及び81Bと使い捨ておむつ140の着用部材10と止めることも可能である。
以上、本考案の第5の実施形態に係る使い捨ておむつ140によれば、背漏れ防止部材80A及び横漏れ防止部材80Bが使い捨ておむつ140の着用部材10のギャザー部材30に沿って配設されることにより、高齢者と着用部材10の間の隙間を狭くしている。また、背漏れ防止部材80A及び横漏れ防止部材80Bの面ファスナー81Aと81Bだけではなく、面ファスナー81A及び81Bと着用部材10を止めて、着用部材10と高齢者の体の間の隙間をより狭くすることができる。このことにより、下痢の時でも便が着用部材10と高齢者の体との間の隙間から、使い捨ておむつ140の外側に漏れることを防止することができる。また、面ファスナー81A及び81Bと着用部材10を止めることによって、様々な体型の高齢者が簡単に着用することができる。したがって、使い捨ておむつ140は、下痢の時でも使い捨ておむつ140の着用部材10と高齢者の体との間の隙間から、便が流出することを防止することができる。
なお、上述の第1乃至第5の実施形態においては、使い捨ておむつ100、110、120、130及び140を、例えば高齢者が着用するものとして説明した。しかし、上述の構成に限定することはなく、使い捨ておむつ100、110、120、130及び140を、例えば乳幼児、入院患者、又はペットが着用するものとして構成しても良い。
10 着用部材
11 尻当て部
11A,11B,11C,11D 取り付け具
12 股下部
13 腹当て部
20 吸収部材
30 ギャザー部材
40A 背漏れ防止部材
40B 横漏れ防止部材
50A 背漏れ防止部材
50B 横漏れ防止部材
51 凸部
52 凹部
60A 背漏れ防止部材
60B 横漏れ防止部材
61A,61B 凸部
62A,62B 凹部
63 漏れ防止部材
64 凸部
65 凹部
70A 背漏れ防止部材
70B 横漏れ防止部材
71 留め具
72A,72B 紐
73A,73B 紐
80A 背漏れ防止部材
80B 横漏れ防止部材
81A,81B 面ファスナー
82A,82B 紐
83A,83B 紐
100,110,120,130,140 使い捨ておむつ

Claims (7)

  1. 尻を覆う尻当て部と、前記尻当て部から延在し股下を覆う股下部と、前記股下部から延在し着用時に前記尻当て部と対向し腹部を覆う腹当て部とが一体に形成された着用部材と、
    前記着用部材に設けられ排泄物を吸収する吸収部材と、
    前記着用部材の周囲の少なくとも一部に配設され、当該おむつの使用者の体の一部分と当接し前記着用部材と前記体の一部分との間に隙間を生じ難くするギャザー部材と、
    前記ギャザー部材の近傍に前記ギャザー部材に沿って配設され、前記着用部材に段差を形成する形状を有し着用時に前記体の一部分と当接して前記着用部材と前記体の一部分との間に隙間を狭くする漏れ防止部材とを有すること
    を特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 前記漏れ防止部材は、略弓状、略矩形状、略くし形状、断面が略H形状又は断面が略コの字形状からなること
    を特徴とする請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記漏れ防止部材は、前記尻当て部及び前記股下部の少なくとも一方もしくは両方に配設されること
    を特徴とする請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記漏れ防止部材は、一面に複数の溝が形成された形状からなり、前記溝が便を押し止めるように配設されること
    を特徴とする請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記漏れ防止部材は、少なくとも一面に一本の溝が形成された形状からなり、前記溝が前記便を押し止めるように配設されること
    を特徴とする請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記漏れ防止部材は、両端にそれぞれ配設された紐と一体成型され、前記紐の一方の先端に前記紐の長さを調節する留め具を配設されること
    を特徴とする請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  7. 前記漏れ防止部材は、両端にそれぞれ配設された紐と一体成型され、前記紐の先端に前記紐の長さを調節する面ファスナーをそれぞれ配設されること
    を特徴とする請求項1に記載の使い捨ておむつ。
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