JP2010162183A - ウエストベルトの製造方法及び使い捨ておむつの製造方法 - Google Patents

ウエストベルトの製造方法及び使い捨ておむつの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】交換が容易であり、排泄物の漏れが生じ難く、吸収性本体が、横方向にズレ難く、股に食い込み難いことに加え、見栄えが良い使い捨ておむつのウエストベルトを製造可能で、その製造工程における廃棄物量が少ないウエストベルトの製造方法を提供する。
【解決手段】帯状の長尺シート、この長尺シートの所定の位置に所定の軌跡を描くように付設された第一脚周り伸縮材及び第二脚周り伸縮材を有する伸縮性シートを得る(A)工程と、伸縮性シートを、所定の切断線に従って切断して、所定の中間体シートを2枚得る(B)工程と、2枚の中間体シートを積層させて所定の積層体を得る(C)工程と、積層体の、2枚の中間体シートを所定の位置で接合して接合部分を有する接合体を得る(D)工程と、接合部分を、接合体の短手方向に沿って分割する軌跡で、上記接合体を切断してウエストベルトを得る(E)工程と、を備えるウエストベルトの製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、ウエストベルトの製造方法及び使い捨ておむつの製造方法に関し、更に詳しくは、交換が容易であり、排泄物の漏れが生じ難く、吸収性本体が、横方向にズレ難く、股に食い込み難いことに加え、見栄えが良い使い捨ておむつのウエストベルトを製造することができ、その製造工程における廃棄物量が少ないウエストベルトの製造方法及び使い捨ておむつの製造方法に関する。
従来、使い捨ておむつとしては、テープ型おむつ、パンツ型おむつなどが知られている。テープ型おむつは、着用者が寝た姿勢のときに容易に交換することができるという利点がある。具体的には、前身頃でテープの留め外しが可能であるため、体の下におむつを展開した後、着用者の体型にあわせて体に宛がい、テープを前身頃に留めることによって着用することができる。このようなテープ型のおむつは、排便があったときの交換も容易である。即ち、交換に際しておむつを広く(展開する)ことが可能であるため、臀部の清掃が容易であり、おむつ交換に伴って臀部が汚れてしまうという問題が生じにくい。
パンツ型おむつは、着用者が立った姿勢のときに容易に交換することができるという利点がある。そして、一般的なパンツ型おむつは、腹周りに伸縮性を有しており、腹周りを広げた状態で着用するものである。このように腹周りを広げた状態で着用すれば良いので、パンツ型おむつは、テープ型おむつのように着用者の体型にあわせてテープを調整する手間が不要である。そのため、パンツ型おむつは、テープ型おむつに比べて交換が簡便であるため好まれている。
しかし、テープ型おむつ及びパンツ型おむつは、例えば、汚れていない外装部分なども含めて交換するため、廃棄される量が多く、コストもかかっていた。そこで、テープ型おむつ及びパンツ型おむつ以外の使い捨ておむつとして、吸収性本体のみを交換するタイプの使い捨ておむつが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−51273号公報
特許文献1に記載されたタイプの使い捨ておむつは、尿や便が排泄された後、吸収性本体のみを交換すれば良いので、テープ型おむつやパンツ型おむつに比べて、廃棄物の量を減らすことができるとともに経済的に安価であるという利点がある。ここで、特許文献1に記載された使い捨ておむつであっても、例えば排便があったときには、着用者が寝た姿勢で交換することが効率的であり、寝た姿勢で交換することが広く行われている。これは、臀部や股下を清掃することを考慮したためである。
このように寝た姿勢でおむつを交換する場合、特許文献1に記載された使い捨ておむつは、股下部の幅が狭く、後身頃の面積が小さいため、おむつと体に挟まれた便が、立体ギャザーを越えて漏れるとともに広がってしまうことがあった。
また、特許文献1に記載されたタイプの使い捨ておむつは、吸収性本体が横方向にズレ易かったり、股に食い込み易いという問題があり、尿や便などの漏れの原因になる場合があった。
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、交換が容易であり、排泄物の漏れが生じ難く、吸収性本体が、横方向にズレ難く、股に食い込み難いことに加え、見栄えが良い使い捨ておむつのウエストベルトを製造することができ、その製造工程における廃棄物量が少ないウエストベルトの製造方法及び使い捨ておむつの製造方法を提供するものである。
本発明によれば、以下に示すウエストベルトの製造方法及び使い捨ておむつの製造方法が提供される。
[1]着用者の体に吸収性本体を固定するためのウエストベルトの製造方法であって、帯状の長尺シートと、前記長尺シートの短手方向の一方の端部を含む第一端部領域及び他方の端部を含む第二端部領域に、前記長尺シートの長手方向に沿って伸張状態で付設されたウエスト周り伸縮材と、前記第一端部領域及び前記第二端部領域の間の中間領域に、前記長尺シートの長手方向に沿う波状の軌跡を描くように伸張状態で付設された第一脚周り伸縮材と、前記中間領域を、前記長尺シートの長手方向に沿って2分割する分割線及び前記第一脚周り伸縮材によって囲まれた脚周り領域に伸張状態で付設された第二脚周り伸縮材と、を備える伸縮性シートを得る(A)工程と、前記伸縮性シートを、前記分割線に従って切断して、その一方の端部を含み、前記ウエスト周り伸縮材が付設されたウエスト周り領域と、その他方の端部を含み、長手方向に沿って所定の間隔で配置された前記脚周り領域と、を有する帯状の2枚の中間体シートを得る(B)工程と、一の前記中間体シートの前記脚周り領域と他の前記中間体シートの前記脚周り領域が重なるとともに、一の前記中間体シートの前記ウエスト周り領域と他の前記中間体シートの前記ウエスト周り領域が重なるように、2枚の前記中間体シートを積層させて積層体を得る(C)工程と、前記積層体の、一の前記中間体シートの前記ウエスト周り領域と他の前記中間体シートの前記ウエスト周り領域を、前記脚周り領域に対応する位置で互いに接合して接合部分を有する接合体を得る(D)工程と、前記接合体の前記接合部分を、前記接合体の短手方向に沿って分割する軌跡で切断してウエストベルトを得る(E)工程と、を備えるウエストベルトの製造方法。
[2]前記第二脚周り伸縮材は、波長及び位相が、前記第一脚周り伸縮材が描く前記波状の軌跡の波長及び位相と同じであり、振幅が、前記第一脚周り伸縮材が描く前記波状の軌跡の振幅に比して小さい波状の軌跡を描くように伸張状態で付設する前記[1]に記載のウエストベルトの製造方法。
[3]前記分割線は、波長及び位相が、前記第一脚周り伸縮材が描く前記波状の軌跡の波長及び位相と同じであり、振幅が、前記第一脚周り伸縮材が描く前記波状の軌跡の振幅に比して小さい波状である前記[1]または[2]に記載のウエストベルトの製造方法。
[4]前記第一脚周り伸縮材は、正弦波状またはS字カーブ状の軌跡を描くように付設し、前記分割線は、正弦波状またはS字カーブ状の曲線である前記[1]〜[3]のいずれかに記載のウエストベルトの製造方法。
[5]前記第一脚周り伸縮材は、正弦波状またはS字カーブ状の軌跡を描くように付設し、前記分割線は、前記伸縮性シートの長手方向に平行な直線である前記[1]または[2]に記載のウエストベルトの製造方法。
[6]前記第一脚周り伸縮材は、前記長尺シートの前記第一端部領域側または前記第二端部領域側に偏らせた位置に付設されるとともに、前記分割線は、前記第一脚周り伸縮材と同じ側に偏らせて位置する前記[1]〜[5]のいずれかに記載のウエストベルトの製造方法。
[7]前記第二脚周り伸縮材は、複数本の伸縮材により構成されており、前記接合部分は、前記ウエスト周り領域から前記脚周り領域に跨って形成されるとともに、前記第二脚周り伸縮材を構成する複数本の前記伸縮材のうち一部及び前記第一脚周り伸縮材を跨ぐように形成されており、前記脚周り領域は非接合部分を有し、前記非接合部分は、前記接合体の短手方向の一方の端部を含む領域である前記[1]〜[6]のいずれかに記載のウエストベルトの製造方法。
[8]前記伸縮性シートを得た後、前記第一脚周り伸縮材及び前記第二脚周り伸縮材を、前記分割線と交差する部分で切断する(F)工程を更に備える前記[1]〜[7]のいずれかに記載のウエストベルトの製造方法。
[9]前記接合部分は、複数形成されており、複数の前記接合部分は、着脱可能に接合された第一接合部分と着脱不能に接合された第二接合部分を有しており、前記接合体には、その長手方向に交互に、前記第一接合部分と前記第二接合部分を配置する前記[1]〜[8]のいずれかに記載のウエストベルトの製造方法。
[10]帯状の長尺シートと、前記長尺シートの短手方向の一方の端部を含む第一端部領域及び他方の端部を含む第二端部領域に、前記長尺シートの長手方向に沿って伸張状態で付設されたウエスト周り伸縮材と、前記第一端部領域及び前記第二端部領域の間の中間領域に、前記長尺シートの長手方向に沿う波状の軌跡を描くように伸張状態で付設された第一脚周り伸縮材と、前記中間領域を、前記長尺シートの長手方向に沿って2分割する分割線及び前記第一脚周り伸縮材によって囲まれた脚周り領域に伸張状態で付設された第二脚周り伸縮材と、を備える伸縮性シートを得る(G)工程と、前記伸縮性シートを、前記分割線に従って切断して、その一方の端部を含み、前記ウエスト周り伸縮材が付設されたウエスト周り領域と、その他方の端部を含み、長手方向に沿って所定の間隔で配置された前記脚周り領域と、を有する帯状の2枚の中間体シートを得る(H)工程と、吸収体と、前記吸収体の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、前記吸収体の裏面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートと、を有する吸収性本体の長手方向の一方の端部を、一の前記中間体シートの隣合う前記脚周り領域の間に配置するとともに、前記吸収性本体の長手方向の他方の端部を、他の前記中間体シートの隣合う前記脚周り領域の間に配置し、固定して吸収性本体固定体を得る(I)工程と、前記吸収性本体が内側に位置するように前記吸収性本体固定体を折り曲げるとともに、一の前記中間体シートの前記脚周り領域と他の前記中間体シートの前記脚周り領域が重なり、一の前記中間体シートの前記ウエスト周り領域と他の前記中間体シートの前記ウエスト周り領域が重なるように前記中間体シートを積層させて、おむつ用積層体を得る(J)工程と、前記おむつ用積層体を得た後、一の前記中間体シートの前記ウエスト周り領域と他の前記中間体シートの前記ウエスト周り領域を、前記脚周り領域に対応する位置で互いに接合して接合部分を有するおむつ用接合体を得る(K)工程と、前記おむつ用接合体の前記接合部分を、前記おむつ用接合体の短手方向に沿って分割する軌跡で切断して、ウエストベルト及び前記ウエストベルトに固定された前記吸収性本体を備える使い捨ておむつを得る(L)工程と、を備える使い捨ておむつの製造方法。
[11]前記第二脚周り伸縮材は、波長及び位相が、前記第一脚周り伸縮材が描く前記波状の軌跡の波長及び位相と同じであり、振幅が、前記第一脚周り伸縮材が描く前記波状の軌跡の振幅に比して小さい波状の軌跡を描くように付設する前記[10]に記載の使い捨ておむつの製造方法。
[12]前記分割線は、波長及び位相が、前記第一脚周り伸縮材が描く前記波状の軌跡の波長及び位相と同じであり、振幅が、前記第一脚周り伸縮材が描く前記波状の軌跡の振幅に比して小さい波状である前記[10]または[11]に記載の使い捨ておむつの製造方法。
[13]前記第一脚周り伸縮材は、正弦波状またはS字カーブ状の軌跡を描くように付設し、前記分割線は、正弦波状またはS字カーブ状の曲線である前記[10]〜[12]のいずれかに記載の使い捨ておむつの製造方法。
本発明のウエストベルトの製造方法は、交換が容易であり、排泄物の漏れが生じ難く、吸収性本体が、横方向にズレ難く、股に食い込み難いことに加え、見栄えが良い使い捨ておむつのウエストベルトを製造することができ、その製造工程における廃棄物量が少ないという効果を奏するものである。
本発明の使い捨ておむつの製造方法は、交換が容易であり、排泄物の漏れが生じ難く、吸収性本体が、横方向にズレ難く、股に食い込み難いことに加え、見栄えが良い使い捨ておむつを製造することができ、その製造工程における廃棄物量が少ないという効果を奏するものである。
本発明のウエストベルトの製造方法の一の実施形態の一工程を示す平面図である。 本発明のウエストベルトの製造方法の一の実施形態の一工程を示す平面図である。 本発明のウエストベルトの製造方法の一の実施形態の一工程を示す平面図である。 本発明のウエストベルトの製造方法の一の実施形態の一工程を示す平面図である。 図4に示す接合体の一部を拡大した平面図である。 本発明のウエストベルトの製造方法の別の実施形態の一工程を示す平面図である。 本発明のウエストベルトの製造方法の別の実施形態の一工程を示す平面図である。 本発明のウエストベルトの製造方法の別の実施形態の一工程を示す平面図である。 本発明の使い捨ておむつの製造方法の一実施形態によって製造された使い捨ておむつを示す正面図である。 本発明の使い捨ておむつの製造方法の一実施形態の一工程を示す平面図である。 本発明の使い捨ておむつの製造方法に用いられる吸収性本体の一実施形態を示す平面図である。 図11のA−A’断面を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。即ち、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲に属することが理解されるべきである。
[1]ウエストベルトの製造方法:
本発明のウエストベルトの製造方法は、着用者の体に吸収性本体を固定するためのウエストベルトを製造する方法であり、以下の(A)工程〜(E)工程を備えている。
即ち、帯状の長尺シートと、この長尺シートの短手方向の一方の端部を含む第一端部領域及び他方の端部を含む第二端部領域に、上記長尺シートの長手方向に沿って伸張状態で付設されたウエスト周り伸縮材と、第一端部領域及び第二端部領域の間の中間領域に、長尺シートの長手方向に沿う波状の軌跡を描くように伸張状態で付設された第一脚周り伸縮材と、上記中間領域を、長尺シートの長手方向に沿って2分割する分割線及び第一脚周り伸縮材によって囲まれた脚周り領域に伸張状態で付設された第二脚周り伸縮材と、を備える伸縮性シートを得る(A)工程と、得られた伸縮性シートを、分割線に従って切断して、その一方の端部を含み、ウエスト周り伸縮材が付設されたウエスト周り領域と、その他方の端部を含み、長手方向に沿って所定の間隔で配置された脚周り領域と、を有する帯状の2枚の中間体シートを得る(B)工程と、を備えている。
更に、本発明のウエストベルトの製造方法は、一の中間体シート(以下、「第一の中間体シート」と記す場合がある)の脚周り領域と他の中間体シート(以下、「第二の中間体シート」と記す場合がある)の脚周り領域が重なるとともに、一の中間体シートのウエスト周り領域と他の中間体シートのウエスト周り領域が重なるように、2枚の中間体シートを積層させて積層体を得る(C)工程と、積層体の、一の中間体シートのウエスト周り領域と他の中間体シートのウエスト周り領域を、脚周り領域に対応する位置で互いに接合して接合部分を有する接合体を得る(D)工程と、接合部分を、接合体の短手方向に沿って分割する軌跡で、接合体を切断してウエストベルトを得る(E)工程と、を備えている方法である。
このような工程によって、交換が容易であり、排泄物の漏れが生じ難く、吸収性本体が、横方向にズレ難く、股に食い込み難いことに加え、見栄えが良い使い捨ておむつのウエストベルトを製造することができる。また、本発明の製造方法によれば、製造工程中に生じる廃棄物量が少ないという利点がある。
本発明のウエストベルトの製造方法によって製造されるウエストベルトは、着用者の体に吸収性本体を固定するためのものである。上記ウエストベルトに吸収性本体を固定することによって、乳幼児用、または介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用のおむつとして用いることができる。なお、本発明のウエストベルトの製造方法によって製造されるウエストベルトは、吸収性本体を着用者に固定した後、そのまま用いることもできるし、吸収性本体を固定した後、更に上からパンツ型おむつやテープ型おむつを着用して用いることもできる。
[1−1](A)工程:
(A)工程は、帯状の長尺シートと、この長尺シートの短手方向の一方の端部を含む第一端部領域及び他方の端部を含む第二端部領域に、上記長尺シートの長手方向に沿って伸張状態で付設されたウエスト周り伸縮材と、第一端部領域及び第二端部領域の間の中間領域に、長尺シートの長手方向に沿う波状の軌跡を描くように伸張状態で付設された第一脚周り伸縮材と、上記中間領域を、長尺シートの長手方向に沿って2分割する分割線及び第一脚周り伸縮材によって囲まれた脚周り領域に伸張状態で付設された第二脚周り伸縮材と、を備える伸縮性シートを得る工程である。即ち、本工程は上記のような伸縮性シートを準備する工程である。
本工程においては、上記伸縮性シートを得ることができれば良く、例えば、長尺シートに付設する伸縮材の順番は特に制限はない。即ち、ウエスト周り伸縮材、第一脚周り伸縮材、第二脚周り伸縮材の順に長尺シートに付設してもよいし、第一脚周り伸縮材、ウエスト周り伸縮材、第二脚周り伸縮材の順に長尺シートに付設してもよい。
そして、ウエスト周り伸縮材と第一脚周り伸縮と第二脚周り伸縮とを長尺シートに付設するには、ウエスト周り伸縮材と第一脚周り伸縮と第二脚周り伸縮とをそれぞれ長尺シートの流れ方向(長手方向)に伸張させながら付設することができる。そのため、これらのそれぞれの伸張率を自由に設定することができる。
図1は、伸縮性シート30aを示す例であり、伸縮性シート30aは、帯状の長尺シート11と、この長尺シート11の短手方向の一方の端部を含む第一端部領域21及び他方の端部を含む第二端部領域22に、上記長尺シート11の長手方向に沿って伸張状態で付設されたウエスト周り伸縮材12と、第一端部領域21及び第二端部領域22の間の中間領域23に、長尺シート11の長手方向に沿う波状の軌跡を描くように伸張状態で付設された第一脚周り伸縮材13aと、上記中間領域23を、長尺シート11の長手方向に沿って2分割する分割線20a及び第一脚周り伸縮材13aによって囲まれた脚周り領域に伸張状態で付設された第二脚周り伸縮材14と、を備えている。
[1−1−1]長尺シート:
長尺シートは、不織布からなるものであることが好ましく、不織布としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる乾式不織布、湿式不織布などを用いることができる。具体的には、スパンボンド、SMS、エアースルー不織布等を挙げることができる。これらの中でも、スパンボンドは強度が高いため好適に用いることができる。また、エアースルー不織布は手触り感に優れていることから、帯状体の表面(外側)の素材として用いることが好ましい。
長尺シートの短手方向の長さ(長尺シートの幅)は、着用者が、大人であるか、子供であるか、いわゆる中人と呼ばれる中間的な大きさであるかによって、適宜設定することが可能である。例えば、大人用のウエストベルトの場合、幅300〜700mmであることが好ましく、350〜500mmであることが更に好ましい。
[1−1−2]ウエスト周り伸縮材:
ウエスト周り伸縮材は、長尺シートの短手方向の一方の端部を含む第一端部領域及び他方の端部を含む第二端部領域に、上記長尺シートの長手方向に沿って伸張状態で付設されるものである。このようにウエスト周り伸縮材の付設位置は、長尺シートの両端部、及び、上記両端部に加えて、上記両端部よりも中間部付近(即ち、着用者の下腹部周りに相当する部分の全部または一部)である。このウエスト周り伸縮材を付設することによって、ウエスト開口部に伸縮性に富むギャザー(ウエストギャザー)を形成することができる。そして、このウエストギャザーにより、おむつ着用時においてウエスト周りに隙間が形成され難くなり、ウエスト周りからの尿漏れを防止することができる。また、おむつのフィット性が良好となり、おむつのずり落ちが防止される。
ウエスト周り伸縮材は、従来の使い捨ておむつに使用されてきた伸縮材と同様のものを好適に用いることができる。具体的には、天然ゴムからなる平ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性糸からなる糸ゴム、伸縮性ネット、伸縮性フィルム等を挙げることができる。
ウエスト周り伸縮材の伸張状態(伸張率)としては、例えば、この伸縮材が天然ゴムからなる平ゴムや合成ゴムの弾性糸からなる糸ゴムである場合、120〜400%の伸張率であることが好ましく、200〜300%の伸張率であることが更に好ましい。このような範囲の伸張率であると、着用者に対して過度の締め付け力を作用させることなく、十分な伸縮力を作用させることが可能となる。
ウエスト周り伸縮材の付設方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤、ヒートシールなどの熱や超音波等による溶着による方法を挙げることができる。
[1−1−3]第一脚周り伸縮材:
第一脚周り伸縮材は、第一端部領域及び第二端部領域の間の中間領域に、長尺シートの長手方向に沿う波状の軌跡を描くように伸張状態で付設されるものであり、着用者の脚周りに相当する部位に配置される伸縮材である。この第一脚周り伸縮材は、おむつの脚周り開口部に伸縮性に富むギャザー(レグギャザー)を形成するものとして用いることができる。レグギャザーは、脚周りに隙間を形成し難くするものであるため、レグギャザーを形成すると、脚周り開口部からの尿漏れを効果的に防止することができる。また、レグギャザーを形成すると、おむつを交換する際に股下部近傍が椀状に変形し、凹部が形成される。このため、尿や体液がその凹部に溜まり、尿や体液をこぼすことなく、容易におむつの交換を行うことができる。
更に、後述するように第二脚周り伸縮材を、レグギャザーを形成するものとして用いた場合、第一脚周り伸縮材は、おむつ(ウエストベルト)を構成する前側シートと後側シートを収縮させ、脚周りにシートの余り(即ち、シートのだぶつき)を生じさせ難くすることができる。即ち、見栄えの良いおむつ(ウエストベルト)を得ることができる。
第一脚周り伸縮材としては、ウエスト周り伸縮材と同様の伸縮材を使用することができる。また、第一脚周り伸縮材は、ウエスト周り伸縮材と同様の伸張状態(伸張率)で付設することができ、その付設方法もウエスト周り伸縮材と同様の方法を挙げることができる。
第一脚周り伸縮材が描く波状の軌跡は、波状である限り特に制限はないが、例えば、正弦波状、矩形波状、三角波状、S字カーブ状、台形波状(略矩形波状)などを挙げることができる。第一脚周り伸縮材は、正弦波状またはS字カーブ状の軌跡を描くように付設することが好ましい。このように正弦波状またはS字カーブ状の軌跡であると、おむつのフィット性が良好になるという利点がある。
なお、本発明のウエストベルトの製造方法に用いる伸縮性シートの第一脚周り伸縮材は、図1に示すように、中間領域23に付設されるものであるが、第一端部領域や第二端部領域に跨って付設してもよい。即ち、ウエスト周り伸縮材と重なるように第一脚周り伸縮材を付設してもよい。
第一脚周り伸縮材が描く波状の軌跡の振幅は、具体的には、長尺シートの幅方向の全長に対して、10〜80%であることが好ましく、20〜40%であることが更に好ましい。上記振幅が10%未満であると、脚周り開口部が窮屈になるおそれがある。一方、80%超であると、脚周り開口部が広い状態(いわゆるハイレグ状態)になるため、吸収性本体の固定性が悪くなるおそれがある。
また、第一脚周り伸縮材が描く波状の軌跡の波長は、着用者が、大人であるか、子供であるか、いわゆる中人と呼ばれる中間的な大きさであるかによって、適宜設定することが可能であるが、例えば、大人用のウエストベルトの場合、300〜1000mmであることが好ましく、400〜600mmであることが更に好ましい。
図1は、正弦波状の軌跡を描くように第一脚周り伸縮材13aを長尺シート11に付設した例を示している。図7は、S字カーブ状の軌跡を描くように第一脚周り伸縮材13bを長尺シート11に付設した例を示している。
[1−1−4]第二脚周り伸縮材:
第二脚周り伸縮材は、中間領域を、長尺シートの長手方向に沿って2分割する分割線及び第一脚周り伸縮材によって囲まれた脚周り領域に伸張状態で付設されるものである。第二脚周り伸縮材は、第一脚周り伸縮材と同様に、おむつ(ウエストベルト)を構成する前側シートと後側シートを収縮させることができる。そのため、脚周りにシートの余りが生じ難く、見栄えの良いおむつ(ウエストベルト)を得ることができる。
また、例えば、第一脚周り伸縮材によってレグギャザーを形成した場合、伸縮性シートを切断する軌跡(分割線の軌跡)によっては、第一脚周り伸縮材よりも外側の部分に不要なシートが残ってしまうことがある。そのため、第二脚周り伸縮材14を、第一脚周り伸縮材13aよりも外方の部分に配置すること(図4参照)によって、不要なシートを収縮させることができる。このように不要なシートを収縮させると、見栄えの良いおむつ(ウエストベルト)を得ることができる。また、第二脚周り伸縮材は、第一脚周り伸縮材によって形成されるレグギャザーを補強することができる。
更に、第二脚周り伸縮材は、後述するように接合部分の配置によっては、レグギャザーを形成するものとして用いることもできる。
分割線は、上記条件を満たす限り特に制限はなく、例えば、直線状、正弦波状、矩形波状、三角波状、S字カーブ状、台形波状(略矩形波状)などの軌跡とすることができる。また、分割線の軌跡は、上記のように例示した軌跡を基礎ラインとし、この基礎ラインを中心に左右に振幅する更に細かい(更に振幅の小さい)波状の軌跡で切断してもよい。即ち、振幅の小さな波状の軌跡を蛇行させて、巨視的に、直線状、正弦波状、矩形波状、三角波状、S字カーブ状、台形波状(略矩形波状)などの波状の軌跡であってもよい。このような軌跡であると、切断面の肌当たりが良好になる。
分割線は、上記のような軌跡とすることができるが、波長及び位相が、第一脚周り伸縮材が描く前記波状の軌跡の波長及び位相と同じであり、振幅が、第一脚周り伸縮材が描く波状の軌跡の振幅に比して小さい波状であることが好ましく、正弦波状またはS字カーブ状の曲線であることが更に好ましい。正弦波状またはS字カーブ状の曲線であると、切断刃が連続してあたるため、切り損じが起き難いという利点がある。図1は、分割線20aが正弦波状である例を示している。
また、分割線は、伸縮性シートの長手方向に平行な直線であることも好ましい。分割線の軌跡が直線状であると、ウエストベルトによって、着用者の脚の付け根から太ももが覆われるため、例えば、トランクスに慣れた着用者であっても、おむつを着用した際の違和感が生じ難くなるという利点がある。図7は、分割線20bが直線状である例を示している。
なお、分割線は、中間領域を、前記長尺シートの長手方向に沿って2分割する線であり、この分割線に従って伸縮材シートを切断したときに、上述した2枚の中間体シートを得ることができればその位置(即ち、伸縮材シートの幅方向の位置)は特に制限はないが、同じ形状の2枚の中間体シートが得られるような位置であることが好ましい。図1は、分割線20aが、同じ形状の2枚の中間体シートを得られるような位置にある例を示している。
第二脚周り伸縮材としては、ウエスト周り伸縮材と同様の伸縮材を使用することができる。また、第二脚周り伸縮材は、ウエスト周り伸縮材と同様の伸張状態(伸張率)で付設することができ、その付設方法もウエスト周り伸縮材と同様の方法を挙げることができる。第二脚周り伸縮材としては、後述する接合部分の位置によって適宜選択することができるが、糸ゴムを用いることが好ましい。
第二脚周り伸縮材は、脚周り領域に付設される限りその軌跡に特に制限はないが、その波長及び位相が、第一脚周り伸縮材が描く波状の軌跡の波長及び位相と同じであり、振幅が、第一脚周り伸縮材が描く波状の軌跡の振幅に比して小さい波状の軌跡を描くように伸張状態で付設することが好ましい。
例えば、図1に示す伸縮性シート30aは、波長及び位相が、第一脚周り伸縮材13aが描く波状の軌跡の波長及び位相と同じであり、振幅が、第一脚周り伸縮材13aが描く波状の軌跡の振幅に比して小さい波状の軌跡を描く、複数の糸ゴムからなる第二脚周り伸縮材14が長尺シート11に付設されている例である。
第二脚周り伸縮材は、1本の伸縮材により構成してもよいし、複数本の伸縮材により構成してもよい。複数本の伸縮材によって第二脚周り伸縮材を構成する場合、各伸縮材は互いに交差せずに並行に配置されることが好ましい。例えば、図7は、第二脚周り伸縮材14として、複数(3本)の伸縮材が互いに交差せずに並行に配置されている伸縮性シート30bを示す例である。
更に、第一脚周り伸縮材は、長尺シートの第一端部領域側または第二端部領域側に偏らせた位置に付設されるとともに、分割線は、分割線は、第一脚周り伸縮材と同じ側に偏らせて位置することが好ましい。このように第一脚周り伸縮材を付設するとともに分割線を位置させると、一方のシート(後側シートが好ましい)に、他方のシートに形成されるよりも大きなレグギャザーを形成することができるため、おむつの着用性が向上するという利点がある。
例えば、図8は、正弦波状の第一脚周り伸縮材13cを、長尺シート11の第一端部領域21側に偏らせた位置に付設するとともに、直線状の分割線20bを、長尺シート11の短手方向の他方の端部11b側(第一端部領域21側)に偏らせた位置、即ち、長尺シート11の短手方向の一方の端部11aと他方の端部11bの中間より他方の端部11b側に位置させた伸縮性シート30cを示す例である。このような伸縮性シート30cを用いると、着用者の脚周り後側(背側)には第一脚周り収縮材と第二脚周り収縮材が深く配置され、着用者の脚周り前側(腹側)では第一脚周り収縮材と第二脚周り収縮材が浅く配置されるウエストベルト(図9参照)を製造することができ、このようなウエストベルトは、着用者の脚の動きを邪魔し難く、動き易くなるという利点がある。
第一脚周り伸縮材及び第二脚周り伸縮材は、それぞれ、長尺シートに付設された付設部分とこの付設部分以外の非付設部分を有しており、第一脚周り伸縮材及び第二脚周り伸縮材は、分割線と交差する部分に非付設部分を有していることが好ましい。このように第一脚周り伸縮材及び第二脚周り伸縮材を付設すると、伸縮性シートを切断した際に、第一脚周り伸縮材及び第二脚周り伸縮材はその収縮力によって中間体シート内に入り込むため、第一脚周り伸縮材及び第二脚周り伸縮材によって中間体シートが引きつれてしまうことを防止することができる。中間体シートが引きつれてしまうと、脚周りに隙間ができたり、脚周りがめくれ易くなったりして、漏れの発生や見栄えが悪くなるおそれがある。
[1−2](B)工程:
(B)工程は、得られた伸縮性シートを、分割線に従って切断して、その一方の端部を含み、ウエスト周り伸縮材が付設されたウエスト周り領域と、その他方の端部を含み、長手方向に沿って所定の間隔で配置された脚周り領域と、を有する帯状の2枚の中間体シートを得る工程である。
このように伸縮性シートを、その長手方向に切断して2枚の中間体シートを作製し、これらの中間体シートを用いてウエストベルトを作製すると、製造工程中にトリム(即ち、廃棄される部分)が生じ難いため、材料(伸縮性シート)が無駄になり難いという利点がある。別言すると、本発明のウエストベルトの製造方法は、脚周り開口部を形成する際に、従来のパンツ型のおむつのように、シートを打ち抜き、孔をあけるという工程を必要としないので、製造工程においてトリムが発生し難い。そのため、原材料の無駄を減らすことができ、廃棄物量を減らすことができる。また、切断線が1本なので、伸縮性シートを破断する切断刃に圧力を掛け易く、切断不良が発生し難いという利点がある。
図2は、伸縮性シート30aを、正弦波状の分割線20aに従って切断軌跡S1で切断している例を示している。図7は、伸縮性シート30bを、直線状の分割線20bに従って切断軌跡S2で切断している例を示している。
[1−3](C)工程:
(C)工程は、一の中間体シートの脚周り領域と他の中間体シートの脚周り領域が重なるとともに、一の中間体シートのウエスト周り領域と他の中間体シートのウエスト周り領域が重なるように、2枚の中間体シートを積層させて積層体を得る工程である。このような積層体を形成することによって、脚周り開口部にギャザー(レグギャザー)を形成したウエストベルト(おむつ)を容易に作製することができる。
一の中間体シート(第一の中間体シート)と他の中間体シート(第二の中間体シート)を積層させる方法としては、例えば、第一の中間体シートと第二の中間体シートのいずれか一方を折り返して他方に重ねてもよいし、第一の中間体シートと第二の中間体シートのいずれか一方を、その平面上で180°回転させた後、他方に重ねてもよい。また、伸縮性シートを切断した後、脚周り領域どうしを重ねるために、第一の中間体シートと第二の中間体シートの少なくともいずれかを、その長手方向に移動させる必要があるが、移動させる量(距離)は、脚周り領域どうしが重なる限り特に制限はない。例えば、図1のように正弦波状の軌跡を描くように第一脚周り伸縮材13a及び第二脚周り伸縮材14を付設した場合、第一の中間体シートと第二の中間体シートのいずれか一方を、上記第一脚周り伸縮材の正弦波状の軌跡の半波長分移動させてもよいし、1.5波長分移動させてもよい。
例えば、図3は、図2に示すように伸縮性シート30aを切断軌跡S1で切断して第一の中間体シート25と第二の中間体シート26を得た後、第二の中間体シート26を、その長手方向に、第一脚周り伸縮材13aの半波長分だけ移動させた例を示している。その後、第二の中間体シート26を折り返して、第一の中間体シート25に積層させることによって積層体を得ることができる。
[1−4](D)工程:
(D)工程は、積層体の、一の中間体シートのウエスト周り領域と他の中間体シートのウエスト周り領域を、脚周り領域に対応する位置で互いに接合して接合部分を有する接合体を得る工程である。ここで、本明細書において「脚周り領域に対応する位置」とは、積層体を、ウエスト周り領域と脚周り領域が重なるように、その長手方向に沿って折り畳んだときに、脚周り領域と重なる部分を意味し、例えば、図4は、一の中間体シート25のウエスト周り領域21と他の中間体シート26のウエスト周り領域22を、脚周り領域に対応する位置で互いに接合して接合部分31aを形成した例を示している。接合部分31aには、互いに離間した一対のヒートシール31a1が形成されており、このヒートシール31a1によって一の中間体シート25と他の中間体シート26が接合されている。なお、ヒートシール31a1は、図4では一対の長方形状のものとして描いているが、拡大すると、図5に示すように、複数の直線状のヒートシール(以下、「ヒートシール31a1」と記す場合がある)によって形成されている。
接合部分は、一の中間体シートと他の中間体シートを着脱不能に接合するものであってもよいし、着脱可能に接合するものであってもよい。また、複数の接合部分を形成した場合、一部の接合部分が着脱不能であり、残部の接合部分が着脱可能であってもよい。着脱不能な接合部分としては、例えば、ホットメルト接着剤、ヒートシールなどの熱や超音波等による溶着による方法などによって形成することができる。また、着脱可能な接合部分としては、例えば、フック材とループ材を備えるメカニカルファスナー、粘着テープとその受容部からなる粘着テープシステムなどによって形成することができる。
本発明のウエストベルトの製造方法においては、接合部分を、複数形成することが好ましく、複数の接合部分は、着脱可能に接合された第一接合部分と着脱不能に接合された第二接合部分を用いることが好ましい。そして、接合体には、その長手方向に交互に、第一接合部分と第二接合部分を配置することが好ましい。このように着脱可能な接合部分(第一接合部分)と着脱不能な接合部分(第二接合部分)を交互に配置すると、左右の接合部分のいずれかが着脱可能なウエストベルトを製造することができ、このようなウエストベルトは片脇を開くことができるために着脱が容易になるという利点がある。
更に、第二脚周り伸縮材が複数本の伸縮材により構成されている場合には、接合部分は、接合部分は、ウエスト周り領域から脚周り領域に跨って形成されるとともに、第二脚周り伸縮材を構成する複数本の前記伸縮材のうち一部(例えば、第二脚周り伸縮材を、3本の伸縮材から構成する場合、3本の伸縮材のうち1本または2本)及び第一脚周り伸縮材を跨ぐように形成されていることが好ましい。そして、脚周り領域は、非接合部分を有し、この非接合部分は、接合体の短手方向の一方の端部を含む領域(脚周り端部領域)であることが好ましい。このように接合部分を形成すると、腹部から脚部の長さを長くとれる、即ち、着用者の脚のつけ根を覆うことができるので、吸収性本体の位置が安定し、ズレを防止することができるという利点がある。なお、上記のように接合部分を形成する場合には、第一脚周り伸縮材によってレグギャザーを形成することが好ましい。
接合部分は、短冊状に形成することが好ましく、短冊状の接合部分には、例えば、ヒートシールなどが複数の直線状やドット状に形成されていてもよい。また、上述したような短冊状の接合部分を形成する場合、接合体の短手方向の一方の端部から他方の端部に亘って全部に接合部分を形成してもよいし、接合体の短手方向の一方の端部から他方の端部に亘る部分の一部に接合部分を形成してもよい。なお、「一方の端部から他方の端部に亘って全部」とは、一方の端縁から他方の端縁までの間に位置する領域、または、一方の端縁付近から他方の端縁付近までの間に位置する領域のことを意味する。
例えば、図4に示す接合体40aは、第一脚周り伸縮材13aの頂上部41から接合体40aの短手方向の一方の端部42aに亘って(即ち、接合体40aの短手方向の一方の端部42aから他方の端部42bに亘る部分の一部に)、短冊状の接合部分31aが形成されている例を示している。接合部分31aには、図5に拡大して示すように、複数の直線状にヒートシール31a1が形成されている。また、接合部分31aは、第二脚周り伸縮材14を構成する4本の伸縮材のうち一部(1本)及び第一脚周り伸縮材13aを跨ぐように形成されている。即ち、ヒートシール31a1が形成されている領域が、上記のように第二脚周り伸縮材14及び第一脚周り伸縮材13aを跨いでいる。更に、脚周り領域16の脚周り端部領域116は、非接合部分である。
図6に示す接合体40bは、接合体40bの短手方向の一方の端部42aから他方の端部42bに亘って、短冊状の接合部分31bが形成されている例を示している。接合部分31bには、複数のドット状のヒートシール31b1が形成され、これらのドット状のヒートシール31b1は、巨視的には、例えば図4に示すように、一対のヒートシールとなっている。また、接合部分31bは、第二脚周り伸縮材14を構成する4本の伸縮材の全部及び第一脚周り伸縮材13aを跨ぐように形成されている例である。
なお、接合部分を、接合体の短手方向の一方の端部から他方の端部に亘って全部に形成するか、一部に形成するかによって、第一脚周り伸縮材と第二脚周り伸縮材の引張り強度を適宜設定することが好ましい。このようにすると、着用者の脚周りにおむつを更に良好にフィットさせることができる。
例えば、図4に示す接合体40aは、第一脚周り伸縮材13aの引張り強度を、第二脚周り伸縮材14の引張り強度に比べて、大きくすることが好ましい。
具体的には、第一脚周り伸縮材13aと第二脚周り伸縮材14のゴムの種類を変える態様が挙げられ、より具体的には、第一脚周り伸縮材13aとして平ゴムを使用するとともに、第二脚周り伸縮材14として糸ゴムを使用する態様などが挙げられる。また、第一脚周り伸縮材13aとして、第二脚周り伸縮材14よりも太いゴムを使用する態様を挙げることができる。更に、第一脚周り伸縮材13aの伸張率を、第二脚周り伸縮材14の伸張率に比べて大きくする態様が挙げられる。
また、例えば、図6に示す接合体40bは、第二脚周り伸縮材14のうち、最も外側に位置する外側脚周り伸縮材14aの引張り強度を、第一脚周り伸縮材及び第二脚周り伸縮材の中で最も大きい引張り強度にすることが好ましい。即ち、外側脚周り伸縮材14aの引張り強度を、第一脚周り伸縮材を含む外側脚周り伸縮材14a以外の脚周り伸縮材(以下、「その他の脚周り伸縮材」と記す)の引張り強度よりも大きくすることが好ましい。
具体的には、接合部分を一部に形成する場合と同様であるが、外側脚周り伸縮材14aとその他の脚周り伸縮材のゴムの種類を変える態様が挙げられ、より具体的には、外側脚周り伸縮材14aとして平ゴムを使用するとともに、その他の脚周り伸縮材として糸ゴムを使用する態様などが挙げられる。また、外側脚周り伸縮材14aとして、その他の脚周り伸縮材よりも太いゴムを使用する態様を挙げることができる。更に、外側脚周り伸縮材14aの伸張率を、その他の脚周り伸縮材の伸張率に比べて大きくする態様が挙げられる。
[1−5](E)工程:
(E)工程は、接合体の接合部分を、接合体の短手方向に沿って分割する軌跡で切断してウエストベルトを得る工程である。
例えば、図4は、接合体40aの接合部分31aを、接合体40aの短手方向に沿って分割する軌跡で切断した例を示している。図5は、図4の一部を拡大した平面図であり、接合体40aは、図5に示す分割軌跡Bに従って切断される。即ち、接合体40aは、一対のヒートシール31a1の間で切断される。このように一対のヒートシール31a1の間で接合体40aを切断すると、ヒートシールが露出し難いため、肌触りが良好である。また、上述のように接合体40aを切断して得られたウエストベルト10aは、脚周り開口部が広いため、履く易いという利点がある。図6は、接合体40bの接合部分31bを、接合体40bの短手方向に沿って分割する軌跡で切断した例を示している。より具体的には、接合部分31bに形成された一対のヒートシート31b1の間で接合体40bを切断した例である。このように接合体40bを切断して得られたウエストベルト10bは、脚周り開口部に伸縮性を多く付与できるので、脚周りのフィット性に優れるという利点がある。
[1−6](F)工程:
本発明のウエストベルトの製造方法は、伸縮性シートを得た後、第一脚周り伸縮材及び第二脚周り伸縮材を、分割線と交差する部分で切断する(F)工程を更に備えることができる。本工程を備えることによって、切断された伸縮性シートの切断端部において伸縮材による伸縮性が発現されないため、引きつれを防止することができる。第一脚周り伸縮材及び第二脚周り伸縮材の切断方法は、具体的には、細かいパターンのエンボス、カッターなどによる切断、加圧による切断、加圧と加熱による切断などの方法を挙げることができる。なお、第一脚周り伸縮材及び第二脚周り伸縮材を切断する際には、伸縮性シートを切断してしまわないように注意することが好ましい。
[1−7]収縮領域と非収縮領域:
本発明のウエストベルトの製造方法によって製造されるウエストベルトは、ウエスト周り伸縮材及び脚周り伸縮材によって収縮された収縮領域と、収縮領域以外の非収縮領域とが形成されていることが好ましい。このように非収縮領域を有すると、この非収縮領域に吸収性本体を固定することが可能となる。そして、非収縮領域に吸収性本体を固定することによって、吸収性本体がウエストベルトに安定的に固定される。更に、吸収性本体とウエストベルトの間に隙間が生じ難いため、排泄物の漏れを防止することができるという利点がある。また、吸収性本体に形成されるしわの程度を軽減することができるので、快適に着用することができることに加えて、外観上も好ましい。従って、非収縮領域は、吸収性本体が固定され得る部分に形成されていることが好ましい。
[1−8]破断部:
本発明のウエストベルトの製造方法によって製造されるウエストベルトは、着用者の腹側に位置するシート(腹側シート)に、ウエストベルトを破断可能な破断部が形成されていることが好ましい。破断部を形成すると、この破断部を破断することによって使い捨ておむつを容易に脱がすことが可能であるため、使い捨ておむつの交換に手間がかからないという利点がある。
破断部としては、例えば、ミシン目、接着部などを挙げることができる。ここで、接着部とは、腹側シートを構成するための2つ以上のシート片の一部をそれぞれ重ね、この重なった部分を、ヒートシールや超音波シールなどの方法で接着して腹側シートを構成したときの接着部分をいう。
例えば、図7は、ウエストベルトの腹側シートに破断部が形成されるように、伸縮性シート30bの所定の位置にミシン目(破断部)37を形成した例を示している。
なお、腹側シートを構成するための2つ以上のシート片によって形成する代わりに、第一の中間体シートと第二の中間体シートを相互に固定する固定部の接着力を、引き剥がすことが可能な程度の力で固定することによって、この固定部を接着部(破断部)とすることもできる。
ミシン目は、予め長尺シートに形成しておいてもよいし、ウエスト周り伸縮材と脚周り伸縮材が伸張状態で付設された伸縮性シートを得た後、この伸縮性シートに破断ロールなどによって形成してもよい。更に、上記のような形成方法以外に、他の工程で形成してもよい。
[1−9]凹部、凸部:
本発明のウエストベルトの製造方法によって製造されるウエストベルトは、その内面に、ウエストベルトの厚さ方向に窪む凹部、及び、ウエストベルトの厚さ方向に突出する凸部の少なくともいずれかが形成されていることが好ましい。
このような凹部と凸部の少なくともいずれかが形成されていると、着用者の肌とウエストベルトの接触面積が少なくなるため、長時間着用した場合であっても、あせもなどのスキントラブルを防止することができるという利点がある。
凹部の、ウエストベルトの厚さ方向に直交する断面形状は、例えば、円形、楕円形、三角形、四角形、多角形などであってもよい。また、凹部は、溝であってもよい。
本発明のウエストベルトの製造方法は、予め凹部が形成された帯状の長尺シートを用いてもよい。凹部が形成された長尺シートは、長尺シートにエンボス加工を行うことによって形成することができる。また、貫通孔を有していないシート状の一の不織布に、貫通孔を有しているシート状の他の不織布を重ねることによって作製することもできる。
凸部の形状は、例えば、半球状、円柱状、立方体状、多角柱状などを挙げることができる。また、例えば、四角柱などの柱状体によって凸部を形状する場合、柱状体は、その長手方向の中心軸がウエストベルトの内面に平行になるように配置されていてもよいし、垂直になるように配置されていてもよい。
凹部及び凸部は、着用者の背側に位置するシート(背側シート)に形成することが好ましい。背側シートは、座った姿勢では、椅子や車椅子の背もたれと着用者に挟まれ、睡眠中は寝具と着用者に挟まれることが多いため、体との摩擦が生じ易く、着用者は背側シート側(背側)に汗をかきやすい。そのため、背側シートに凹部や凸部を形成することによって、肌と背側シートの間に隙間を形成すると、汗をかき難くなり、スキントラブルを低減させることができる。
上記凹部、凸部は、上記のように、予め長尺シートに形成しておいてもよいが、(B)〜(E)工程のいずれ工程で形成してもよい。例えば、第一の中間体シートと第二の中間体シートを得た後、第一の中間体シートと第二の中間体シートの所定の部分にエンボス加工を行うことによって凹部を形成することができる。
[1−10]貫通孔:
本発明のウエストベルトの製造方法によって製造されるウエストベルトには、貫通孔が形成されていることが好ましい。貫通孔を形成することによって、ウエストベルトの通気性を向上させることができるという利点がある。即ち、長時間着用した場合であっても、ムレ難く、あせもなどのスキントラブルを防止することができる。
貫通孔の形状は、例えば、円形、楕円形、三角形、四角形、多角形などを挙げることができる。
図7は、ウエストベルトの腹側シート及び背側シートに複数の貫通孔が形成されるように、伸縮性シート30bの所定の位置に複数の貫通孔39を形成した例を示している。
本発明のウエストベルトの製造方法は、予め貫通孔を形成した長尺シートを用いることができる。即ち、帯状の長尺シートの所定の位置に、不織布に貫通孔をあけるための常法によって貫通孔を形成し、この貫通孔が形成された長尺シートに、ウエスト周り伸縮材と第一脚周り伸縮材と第二脚周り伸縮材とを伸張状態で付設して伸縮性シートを得ることができる。不織布に貫通孔をあけるための常法としては、例えば、熱針、エンボスロール、熱風、ウォータージェットなどの方法を挙げることができる。
なお、本発明のウエストベルトの製造方法は、(A)〜(F)工程の順に行うことが好ましいが、各工程を行う順番に特に制限はない。例えば、(C)工程によって積層体を得た後、この積層体を、第一脚周り伸縮材の頂上部(図4参照)を通るとともに、その短手方向に沿って切断して、前側シートと後側シートからなる略帯状の未接合シートを得る工程を行い、得られた未接合シートの長手方向の両端部の少なくとも一部を固定して固定部を形成することによってウエストベルトを得る工程を行ってもよい。
[2]使い捨ておむつの製造方法:
本発明の使い捨ておむつの製造方法は、以下の(G)工程〜(L)工程の各工程を備えている。
即ち、帯状の長尺シートと、この長尺シートの短手方向の一方の端部を含む第一端部領域及び他方の端部を含む第二端部領域に、長尺シートの長手方向に沿って伸張状態で付設されたウエスト周り伸縮材と、第一端部領域及び第二端部領域の間の中間領域に、長尺シートの長手方向に沿う波状の軌跡を描くように伸張状態で付設された第一脚周り伸縮材と、中間領域を、長尺シートの長手方向に沿って2分割する分割線及び第一脚周り伸縮材によって囲まれた脚周り領域に伸張状態で付設された第二脚周り伸縮材と、を備える伸縮性シートを得る(G)工程と、伸縮性シートを、分割線に従って切断して、その一方の端部を含み、ウエスト周り伸縮材が付設されたウエスト周り領域と、その他方の端部を含み、長手方向に沿って所定の間隔で配置された脚周り領域と、を有する帯状の2枚の中間体シートを得る(H)工程と、吸収体と、この吸収体の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、吸収体の裏面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートと、を有する吸収性本体の長手方向の一方の端部を、一の中間体シートの隣合う脚周り領域の間に配置するとともに、吸収性本体の長手方向の他方の端部を、他の中間体シートの隣合う脚周り領域の間に配置し、固定して吸収性本体固定体を得る(I)工程と、を備えている。
そして、更に、吸収性本体が内側に位置するように吸収性本体固定体を折り曲げるとともに、一の中間体シートの脚周り領域と他の中間体シートの脚周り領域が重なり、一の中間体シートのウエスト周り領域と他の中間体シートのウエスト周り領域が重なるように上記中間体シートを積層させて、おむつ用積層体を得る(J)工程と、おむつ用積層体を得た後、一の中間体シートのウエスト周り領域と他の中間体シートのウエスト周り領域を、脚周り領域に対応する位置で互いに接合して接合部分を有するおむつ用接合体を得る(K)工程と、接合部分を、おむつ用接合体の短手方向に沿って分割する軌跡で、おむつ用接合体を切断して、ウエストベルト及びこのウエストベルトに固定された上記吸収性本体を備える使い捨ておむつを得る(L)工程と、を備えている。
このような工程によると、交換が容易であり、排泄物の漏れが生じ難く、吸収性本体が、横方向にズレ難く、股に食い込み難いことに加え、見栄えが良い使い捨ておむつを製造することができ、その製造工程における廃棄物量が少ないという効果がある。
図9は、本発明の使い捨ておむつの製造方法の一の実施形態によって製造された使い捨ておむつ100を示す正面図である。図9に示す使い捨ておむつ100は、本発明のウエストベルトの製造方法によって製造された(具体的には、図8に示す伸縮性シート30cを用いて製造された)ウエストベルト10cと、このウエストベルト10cの内側に固定された吸収性本体60と、を備えている。このウエストベルト10cは、腹側シート35と背側シート36を備えた筒状であって、両脇部分が接合部分31aによって接合されている。そして、ウエスト回り開口部44にウエスト周り伸縮材12が付設され、脚周り開口部45に第一脚周り伸縮材13c及び第二脚周り伸縮材14が付設されている。
図9に示す使い捨ておむつ100のウエストベルト10cは、着用者の脚周り後側には第一脚周り収縮材と第二脚周り収縮材が深く配置され、着用者の脚周り前側には第一脚周り収縮材と第二脚周り収縮材が浅く配置されているので、着用者の脚の動きを邪魔し難く、動き易くすることができるという利点がある。
[2−1](G)工程、(H)工程:
本発明の使い捨ておむつの製造方法の(G)工程及び(H)工程は、それぞれ、本発明のウエストベルトの製造方法の(A)工程及び(B)工程と同様の工程を採用することができる。
従って、第一脚周り伸縮材は、正弦波状またはS字カーブ状の軌跡を描くように付設することが好ましい。このように付設すると、着用者の脚周りに対するフィット性が向上するという利点がある。
また、第二脚周り伸縮材は、波長及び位相が、第一脚周り伸縮材が描く波状の軌跡の波長及び位相と同じであり、振幅が、第一脚周り伸縮材が描く波状の軌跡の振幅に比して小さい波状の軌跡を描くように付設することが好ましい。このように付設すると、着用者の脚周りに対するフィット性が向上するという利点がある。
そして、分割線は、波長及び位相が、第一脚周り伸縮材が描く波状の軌跡の波長及び位相と同じであり、振幅が、第一脚周り伸縮材が描く波状の軌跡の振幅に比して小さい波状であることが好ましく、正弦波状またはS字カーブ状の曲線であることが更に好ましい。このような曲線であると、肌触りが良好になるという利点がある。
[2−2](I)工程:
(I)工程は、吸収体と、この吸収体の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、吸収体の裏面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートと、を有する吸収性本体の長手方向の一方の端部を、一の中間体シートの隣合う脚周り領域の間に配置するとともに、吸収性本体の長手方向の他方の端部を、他の中間体シートの隣合う脚周り領域の間に配置し、固定して吸収性本体固定体を得る工程である。
(I)工程において、吸収性本体は、第一の中間体シートと第二の中間体シートの両方に完全に固定、即ち、着脱不能に固定してもよいし、一方に完全に固定して他方に着脱可能に固定してもよい。また、両方に着脱可能に固定してもよい。
図10は、吸収性本体60の長手方向の一方の端部60aを、一の中間体シート25の隣合う脚周り領域16a,16aの間に配置するとともに、吸収性本体60の長手方向の他方の端部60bを、他の中間体シート26の隣合う脚周り領域16b,16bの間に配置し、固定して得た吸収性本体固定体50を示す例である。
なお、吸収性本体は、第一の中間体シートと第二の中間体シートに固定される際に、これらの非収縮領域に固定されることが好ましい。吸収性本体を非収縮領域に固定すると、ウエストベルトに安定的に固定されるという利点がある。また、吸収性本体とウエストベルトの間に隙間が生じ難いため、上記隙間から排泄物が漏れることを防止することができるという利点がある。
[2−2−1]吸収体:
吸収体は、着用者の尿を吸収し、保持するための部材である。吸収体は、着用者の尿や体液を吸収し保持する必要があるため、吸収性材料によって構成される。
吸収体を構成する吸収性材料としては、従来の使い捨ておむつに通常使用される従来公知の吸収性材料、例えば、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す)、親水性シート等を挙げることができる。フラッフパルプとしては木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものを、SAPとしてはポリアクリル酸ナトリウムを、親水性シートとしてはティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布を用いることが好ましい。
これらの吸収性材料は、通常、単層ないしは複層のマット状として用いられる。この際、前記の吸収性材料のうち1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。中でも、フラッフパルプ100質量部に対して、10〜500質量部程度のSAPを併用したものが好ましい。この際、SAPはフラッフパルプの各マット中に均一に混合されていてもよいし、複層のフラッフパルプの層間に層状に配置されていてもよい。
吸収体は、トップシートとバックシートの間の少なくとも一部に介装されることが好ましい。通常、吸収体は、トップシートとバックシートの間に挟み込まれ、その周縁部が封着されることによって、トップシートとバックシートとの間に介装される。従って、吸収体の周縁部にはトップシートとバックシートの間に吸収体が介装されていないフラップ部が形成されることになる。吸収体は、トップシートとバックシートの間の少なくとも一部に介装される。より具体的には、吸収体は、少なくとも吸収性本体の長手方向の中央部分(股下部分)に介装されるものである。なお、吸収体は、吸収性本体の長手方向の両端部に亘って配置されていてもよい。
吸収体は、その全体が親水性シートによって包み込まれていることが好ましい。このような構成は、吸収体からSAPが漏洩することを防止し、吸収体に形状安定性を付与することができるという利点がある。
吸収体の形状については特に制限はないが、従来の使い捨ておむつにおいて使用される形状、例えば、矩形状、砂時計型、ひょうたん型、T字型等を挙げることができる。
なお、吸収体には、その表面側に(例えば、吸収体とトップシートとの間に)、尿や体液等の液体を拡散させるためのシート(セカンドシート)を付帯的に配置してもよい。このセカンドシートを付設すると、着用者の姿勢等に起因して、トップシート裏面側の空間が十分に形成されないような場合でも、尿や体液等の吸収速度が低下し難く、吸収速度の低下による尿や体液等の漏れを防止することが可能となる。
セカンドシートを構成する材料としては、親水性で液透過性の材料、例えば、織布、不織布、多孔性プラスチック、フラッフパルプ等を挙げることができる。これらの構成素材としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、レーヨン、パルプ、或いはこれらの複合繊維等を挙げることができる。パルプとしては、カーリーセルロースファイバー等のけん縮繊維を好適に用いることができる。
[2−2−2]トップシート:
トップシートは、吸収体の表面(着用時における着用者側の面)を被覆するように配置されるシートである。トップシートは、吸収体に着用者の尿を吸収させる必要から、その少なくとも一部(全部ないし一部)が液透過性材料により構成される。通常、少なくとも吸収体の表面近傍については、着用者の尿や体液を透過させ得る液透過性の材料によって構成される。少なくとも一部が液透過性材料により構成されている限り、必ずしもトップシート全体が液透過性材料で構成されている必要はない。
トップシートを構成する液透過性材料としては、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。これらの中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン(登録商標)等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。不織布の種類についても特に制限はなく、エアースルー(カード熱風)、カードエンボス、スパンボンド等の各種製法によって製造された従来公知の不織布を好適に用いることができる。
[2−2−3]バックシート:
バックシートは、吸収体の裏面(着用時における着用者の着衣側の面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿がおむつ外部に漏洩してしまうことを防止するため、液不透過性材料によって構成される。
その配置方法については特に制限はなく、トップシートと一致するように、バックシートを配置する構成を採用することができる。但し、必ずしもこのような構成を採用する必要はなく、吸収体で吸収された尿の漏れを防止するという観点から、少なくとも吸収体の存在する部分に液不透過性材料からなるバックシートを配置してもよい。
バックシートを構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができる。これらの中でも、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは、0.1〜数μmの微細な孔が多数形成されており、液不透過性ではあるが透湿性を有するため、使い捨ておむつ内部の蒸れを防止することができるという利点がある。
[2−2−4]立体ギャザー:
吸収性本体には、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するため、立体ギャザーを備えることもできる。立体ギャザーは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するための部材であり、立体的に起立可能なように構成された防漏壁である。このような立体ギャザーを形成することにより、立体ギャザーが防波堤となり、使い捨ておむつの脚周り開口部等からの漏れ(いわゆる「横漏れ」)を有効に防止することができる。
立体ギャザーの構成は、従来の使い捨ておむつに使用される構成を採用することができる。例えば、撥水性のシート材の一部に立体ギャザー用の伸縮材を配置し、その立体ギャザー伸縮材によってシート材にギャザー(襞)を形成したもの等を好適に用いることができる。
なお、立体ギャザーは、トップシートやバックシートとは全く別個のシート材により形成してもよいが、トップシート等を折り返すことにより形成してもよい。
この立体ギャザーは、股下部からの漏れを防止するため、少なくとも吸収性本体の長手方向の中央部分(股下部分)に形成されていればよいが、吸収性本体の長手方向の両端部に亘って形成されていてもよい。なお、立体ギャザーは、少なくとも一対形成する必要があるが、二対以上形成してもよい。
立体ギャザーは、使い捨ておむつの内側に向かって傾倒する内倒しギャザーであってもよいし、使い捨ておむつの外側に向かって傾倒する外倒しギャザーであってもよい。また、高さ方向の一部に、曲げ部や折り返し部を形成した立体ギャザー(いわゆる、C折りギャザーやZ折りギャザー等)とすることもできる。
[2−2−5]レグギャザー:
吸収性本体は、その立体ギャザーの両側縁に、レグギャザーを備えることもできる。レグギャザーは、立体ギャザーと同様に排泄物の漏れを防止するためのものである。レグギャザーは、着用者の脚周りに、吸収性本体に沿って固定されることで、吸収性本体の横ズレを防止して、排泄物の漏れを有効に防止することができる。レグギャザーは、立体ギャザーの両側縁で、吸収体の外側に配置されることが好ましい。
レグギャザーは、サイドシートとバックシートの間に伸縮弾性材(レグギャザー用伸縮材)を伸張状態で配置し、上記伸縮弾性材が縮む力を利用して、シート材(吸収性本体)に形成されるギャザーである。このギャザーは、着用時には、最も縮んだ状態に比べて、伸びた状態にある。そのため、伸縮弾性材の縮む力が着用者の脚周りにかかり、着用者の脚周りを締め、吸収性本体を固定することができる。更に、レグギャザーが部分的に伸縮することによって、脚の運動(動き)に伴って発生する、吸収性本体の脚周りの寸法変化を吸収するため、レグギャザーは、吸収性本体を安定して固定するように有効に作用する。
図11は、立体ギャザー52の両側縁であって、吸収体54の外側にレグギャザー用伸縮材55を伸張状態で配置している吸収性本体60を示す例である。図12は、図11のA−A’断面を示しており、吸収性本体60には、レグギャザー用伸縮材55によってレグギャザー56が形成される。
吸収性本体は、以下のように製造することができる。まず、バックシートの材料となる長尺のシート材(バックシート材)の表面側の幅方向中央部に、親水性シートに包まれた吸収体を配置する。次に、吸収体の上に、この吸収体より広幅であって、バックシート材より狭幅である、トップシートの材料となる長尺のシート材(トップシート材)を積層して、長尺積層体を得る。
次に、立体ギャザーを製造する。まず、立体ギャザー用のシート材の一方の端部より内側に立体ギャザー用伸縮材を配置する。次に、この立体ギャザー用伸縮材を挟み込む形で上記シート材の端部を折り返して貼り合わせる。次に、上記シート材の他方の端部側を、上記長尺積層体の両端部に貼り合わせて立体ギャザーを得る。なお、貼り合わせる際には、レグギャザー用伸縮材を伸張状態で、トップシート材の両側縁であり、バックシート材上に配置した後、バックシート材と立体ギャザーの固定端側のシート間に挟んで固定する。立体ギャザー用伸縮材、レグギャザー用伸縮材の固定や、立体ギャザーと長尺積層体との貼り合せには、ホットメルト接着剤を好適に用いることができる。
次に、長尺積層体のうち、吸収性本体の長手方向の両端部に相当する部位であって、バックシート側の面に、ウエストバンドに吸収性本体を固定するためのフック材を付設する。次に、フック材を付設した長尺積層体を、所定の位置で、その長さ方向に垂直に切断して吸収性本体を得る。なお、吸収性本体については上記製造方法以外の方法で得られたものであってもよい。
図12は、バックシート61上に吸収体54を配置した後、吸収体54の上に、この吸収体54より広幅であって、バックシート61より狭幅であるトップシート62を積層させて得られた吸収性本体60を示す例であり、この吸収性本体60は、吸収体54の両端部に、立体ギャザー用伸縮材63が配置された立体ギャザー52を備えている。
[2−3](J)工程:
(J)工程は、吸収性本体が内側に位置するように吸収性本体固定体を折り曲げるとともに、一の中間体シートの脚周り領域と他の中間体シートの脚周り領域が重なり、一の中間体シートのウエスト周り領域と他の中間体シートのウエスト周り領域が重なるように上記中間体シートを積層させて、おむつ用積層体を得る工程である。
[2−4](K)工程:
(K)工程は、おむつ用積層体を得た後、一の中間体シートのウエスト周り領域と他の中間体シートのウエスト周り領域を、脚周り領域に対応する位置で互いに接合して接合部分を有するおむつ用接合体を得る工程である。
[2−5](L)工程:
(L)工程は、おむつ用接合体の接合部分を、おむつ用接合体の短手方向に沿って分割する軌跡で切断して、ウエストベルト及びこのウエストベルトに固定された上記吸収性本体を備える使い捨ておむつを得る工程である。
なお、本発明の使い捨ておむつの製造方法は、(G)工程〜(L)工程の順に行うことが好ましいが、各工程の順番は特に制限はない。例えば、上述した本発明のウエストベルトの製造方法によってウエストベルトを製造する工程((A)工程〜(E)工程)を行い、その後、このウエストベルトに上記吸収性本体の両端部を固定することによって使い捨ておむつを製造する工程を行ってもよい。
本発明のウエストベルトの製造方法は、乳幼児用、または介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用のおむつのウエストベルトを製造する方法として好適である。また、本発明の使い捨ておむつの製造方法は、乳幼児用、または介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用のおむつの製造方法として好適である。
10a,10b:ウエストベルト、11:長尺シート、11a:一方の端部、11b:他方の端部、12:ウエスト周り伸縮材、13a,13b,13c:第一脚周り伸縮材、14:第二脚周り伸縮材、14a:外側脚周り伸縮材、16,16a,16b:脚周り領域、20a,20b:分割線、21:第一端部領域、22:第二端部領域、23:中間領域、25:一の中間体シート(第一の中間体シート)、26:他の中間体シート(第二の中間体シート)、30a,30b,30c:伸縮性シート、31a,31b:接合部分、31a1,31b1:ヒートシール、35:腹側シート、36:背側シート、37:ミシン目(破断部)、39:貫通孔、40a,40b:接合体、41:頂上部、42a:一方の端部、42b:他方の端部、44:ウエスト周り開口部、45:脚周り開口部、50:吸収性本体固定体、52:立体ギャザー、54:吸収体、55:レグギャザー用伸縮材、56:レグギャザー、60:吸収性本体、60a:吸収性本体の一方の端部、60b:吸収性本体の他方の端部、61:バックシート、62:トップシート、63:立体ギャザー用伸縮材、100:使い捨ておむつ、116:脚周り端部領域、B:分割軌跡、S1,S2:切断軌跡。

Claims (13)

  1. 着用者の体に吸収性本体を固定するためのウエストベルトの製造方法であって、
    帯状の長尺シートと、前記長尺シートの短手方向の一方の端部を含む第一端部領域及び他方の端部を含む第二端部領域に、前記長尺シートの長手方向に沿って伸張状態で付設されたウエスト周り伸縮材と、前記第一端部領域及び前記第二端部領域の間の中間領域に、前記長尺シートの長手方向に沿う波状の軌跡を描くように伸張状態で付設された第一脚周り伸縮材と、前記中間領域を、前記長尺シートの長手方向に沿って2分割する分割線及び前記第一脚周り伸縮材によって囲まれた脚周り領域に伸張状態で付設された第二脚周り伸縮材と、を備える伸縮性シートを得る(A)工程と、
    前記伸縮性シートを、前記分割線に従って切断して、その一方の端部を含み、前記ウエスト周り伸縮材が付設されたウエスト周り領域と、その他方の端部を含み、長手方向に沿って所定の間隔で配置された前記脚周り領域と、を有する帯状の2枚の中間体シートを得る(B)工程と、
    一の前記中間体シートの前記脚周り領域と他の前記中間体シートの前記脚周り領域が重なるとともに、一の前記中間体シートの前記ウエスト周り領域と他の前記中間体シートの前記ウエスト周り領域が重なるように、2枚の前記中間体シートを積層させて積層体を得る(C)工程と、
    前記積層体の、一の前記中間体シートの前記ウエスト周り領域と他の前記中間体シートの前記ウエスト周り領域を、前記脚周り領域に対応する位置で互いに接合して接合部分を有する接合体を得る(D)工程と、
    前記接合体の前記接合部分を、前記接合体の短手方向に沿って分割する軌跡で切断してウエストベルトを得る(E)工程と、を備えるウエストベルトの製造方法。
  2. 前記第二脚周り伸縮材は、波長及び位相が、前記第一脚周り伸縮材が描く前記波状の軌跡の波長及び位相と同じであり、振幅が、前記第一脚周り伸縮材が描く前記波状の軌跡の振幅に比して小さい波状の軌跡を描くように伸張状態で付設する請求項1に記載のウエストベルトの製造方法。
  3. 前記分割線は、波長及び位相が、前記第一脚周り伸縮材が描く前記波状の軌跡の波長及び位相と同じであり、振幅が、前記第一脚周り伸縮材が描く前記波状の軌跡の振幅に比して小さい波状である請求項1または2に記載のウエストベルトの製造方法。
  4. 前記第一脚周り伸縮材は、正弦波状またはS字カーブ状の軌跡を描くように付設し、前記分割線は、正弦波状またはS字カーブ状の曲線である請求項1〜3のいずれか一項に記載のウエストベルトの製造方法。
  5. 前記第一脚周り伸縮材は、正弦波状またはS字カーブ状の軌跡を描くように付設し、前記分割線は、前記伸縮性シートの長手方向に平行な直線である請求項1または2に記載のウエストベルトの製造方法。
  6. 前記第一脚周り伸縮材は、前記長尺シートの前記第一端部領域側または前記第二端部領域側に偏らせた位置に付設されるとともに、前記分割線は、前記第一脚周り伸縮材と同じ側に偏らせて位置する請求項1〜5のいずれか一項に記載のウエストベルトの製造方法。
  7. 前記第二脚周り伸縮材は、複数本の伸縮材により構成されており、前記接合部分は、前記ウエスト周り領域から前記脚周り領域に跨って形成されるとともに、前記第二脚周り伸縮材を構成する複数本の前記伸縮材のうち一部及び前記第一脚周り伸縮材を跨ぐように形成されており、前記脚周り領域は非接合部分を有し、前記非接合部分は、前記接合体の短手方向の一方の端部を含む領域である請求項1〜6のいずれか一項に記載のウエストベルトの製造方法。
  8. 前記伸縮性シートを得た後、前記第一脚周り伸縮材及び前記第二脚周り伸縮材を、前記分割線と交差する部分で切断する(F)工程を更に備える請求項1〜7のいずれか一項に記載のウエストベルトの製造方法。
  9. 前記接合部分は、複数形成されており、複数の前記接合部分は、着脱可能に接合された第一接合部分と着脱不能に接合された第二接合部分を有しており、前記接合体には、その長手方向に交互に、前記第一接合部分と前記第二接合部分を配置する請求項1〜8のいずれか一項に記載のウエストベルトの製造方法。
  10. 帯状の長尺シートと、前記長尺シートの短手方向の一方の端部を含む第一端部領域及び他方の端部を含む第二端部領域に、前記長尺シートの長手方向に沿って伸張状態で付設されたウエスト周り伸縮材と、前記第一端部領域及び前記第二端部領域の間の中間領域に、前記長尺シートの長手方向に沿う波状の軌跡を描くように伸張状態で付設された第一脚周り伸縮材と、前記中間領域を、前記長尺シートの長手方向に沿って2分割する分割線及び前記第一脚周り伸縮材によって囲まれた脚周り領域に伸張状態で付設された第二脚周り伸縮材と、を備える伸縮性シートを得る(G)工程と、
    前記伸縮性シートを、前記分割線に従って切断して、その一方の端部を含み、前記ウエスト周り伸縮材が付設されたウエスト周り領域と、その他方の端部を含み、長手方向に沿って所定の間隔で配置された前記脚周り領域と、を有する帯状の2枚の中間体シートを得る(H)工程と、
    吸収体と、前記吸収体の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、前記吸収体の裏面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートと、を有する吸収性本体の長手方向の一方の端部を、一の前記中間体シートの隣合う前記脚周り領域の間に配置するとともに、前記吸収性本体の長手方向の他方の端部を、他の前記中間体シートの隣合う前記脚周り領域の間に配置し、固定して吸収性本体固定体を得る(I)工程と、
    前記吸収性本体が内側に位置するように前記吸収性本体固定体を折り曲げるとともに、一の前記中間体シートの前記脚周り領域と他の前記中間体シートの前記脚周り領域が重なり、一の前記中間体シートの前記ウエスト周り領域と他の前記中間体シートの前記ウエスト周り領域が重なるように前記中間体シートを積層させて、おむつ用積層体を得る(J)工程と、
    前記おむつ用積層体を得た後、一の前記中間体シートの前記ウエスト周り領域と他の前記中間体シートの前記ウエスト周り領域を、前記脚周り領域に対応する位置で互いに接合して接合部分を有するおむつ用接合体を得る(K)工程と、
    前記おむつ用接合体の前記接合部分を、前記おむつ用接合体の短手方向に沿って分割する軌跡で切断して、ウエストベルト及び前記ウエストベルトに固定された前記吸収性本体を備える使い捨ておむつを得る(L)工程と、を備える使い捨ておむつの製造方法。
  11. 前記第二脚周り伸縮材は、波長及び位相が、前記第一脚周り伸縮材が描く前記波状の軌跡の波長及び位相と同じであり、振幅が、前記第一脚周り伸縮材が描く前記波状の軌跡の振幅に比して小さい波状の軌跡を描くように付設する請求項10に記載の使い捨ておむつの製造方法。
  12. 前記分割線は、波長及び位相が、前記第一脚周り伸縮材が描く前記波状の軌跡の波長及び位相と同じであり、振幅が、前記第一脚周り伸縮材が描く前記波状の軌跡の振幅に比して小さい波状である請求項10または11に記載の使い捨ておむつの製造方法。
  13. 前記第一脚周り伸縮材は、正弦波状またはS字カーブ状の軌跡を描くように付設し、前記分割線は、正弦波状またはS字カーブ状の曲線である請求項10〜12のいずれか一項に記載の使い捨ておむつの製造方法。
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