JP3103770B2 - サッシ枠に対するガラスの取付構造 - Google Patents
サッシ枠に対するガラスの取付構造Info
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- JP3103770B2 JP3103770B2 JP08188793A JP18879396A JP3103770B2 JP 3103770 B2 JP3103770 B2 JP 3103770B2 JP 08188793 A JP08188793 A JP 08188793A JP 18879396 A JP18879396 A JP 18879396A JP 3103770 B2 JP3103770 B2 JP 3103770B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サッシ枠に対する
ガラスの取付構造に関するものである。
ガラスの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】「従来の技術」を説明するに当たって、
必要に応じて本発明の実施例の図面を参照しながら説明
する。また、図1及び図2に示されるように、ガラスG
Lの長手方向に直角な垂直辺部に取付けられるサッシバ
ーを「第1サッシバーS1 」と記載し、ガラスGLの長
手方向に沿った水平辺部に取付けられるサッシバーを
「第2サッシバーS2 」と記載する。サッシ1は、複数
のサッシバーS1,S2 が縦横に連結されて形成されたサ
ッシ枠2に、ガラスGLが取付けられて構成されてい
る。該ガラスGLの周縁部には、軟質樹脂で成形された
ガスケットGが装着されている。ガラスの周縁部にガス
ケットを装着する方法について説明する。予めガスケッ
トG’をガラスGLの周縁部の長さに対応する長さに切
断すると共に、該ガスケットG’におけるガラスGLの
各コーナー部Cに対応する部位に切込みを設けておく。
このガスケットG’を、図17に示されるように、ガラ
スGLの周縁部に装着して、ガスケットG’の始端部と
終端部とを接合する。ガスケットG’には、予め切込み
が設けられているため、各コーナー部CではガラスGL
の一部分が露出される。ガスケットG’に切込みを設け
るのは、ガラスGLの各コーナー部Cを露出させて、該
ガスケットG’を装着したガラスGLをサッシバーに問
題なく装着させるためである。この方法では、予めガス
ケットG’に切込みを設けなければならない。そのた
め、該ガスケットG’の加工に多くの工数がかかってい
る。
必要に応じて本発明の実施例の図面を参照しながら説明
する。また、図1及び図2に示されるように、ガラスG
Lの長手方向に直角な垂直辺部に取付けられるサッシバ
ーを「第1サッシバーS1 」と記載し、ガラスGLの長
手方向に沿った水平辺部に取付けられるサッシバーを
「第2サッシバーS2 」と記載する。サッシ1は、複数
のサッシバーS1,S2 が縦横に連結されて形成されたサ
ッシ枠2に、ガラスGLが取付けられて構成されてい
る。該ガラスGLの周縁部には、軟質樹脂で成形された
ガスケットGが装着されている。ガラスの周縁部にガス
ケットを装着する方法について説明する。予めガスケッ
トG’をガラスGLの周縁部の長さに対応する長さに切
断すると共に、該ガスケットG’におけるガラスGLの
各コーナー部Cに対応する部位に切込みを設けておく。
このガスケットG’を、図17に示されるように、ガラ
スGLの周縁部に装着して、ガスケットG’の始端部と
終端部とを接合する。ガスケットG’には、予め切込み
が設けられているため、各コーナー部CではガラスGL
の一部分が露出される。ガスケットG’に切込みを設け
るのは、ガラスGLの各コーナー部Cを露出させて、該
ガスケットG’を装着したガラスGLをサッシバーに問
題なく装着させるためである。この方法では、予めガス
ケットG’に切込みを設けなければならない。そのた
め、該ガスケットG’の加工に多くの工数がかかってい
る。
【0003】また、特に弾性を有する樹脂ガラスを使用
する場合、搬送途中の振動により、或いはサッシバーに
嵌め込む際に、ガスケットがガラスから外れてしまうと
いう不具合が発生している。ガスケットが外れると、作
業者はいったん作業を中断して再度手作業によってガラ
スにガスケットを装着しなければならない。そのために
多数の工数を必要とし、作業効率が低下している。
する場合、搬送途中の振動により、或いはサッシバーに
嵌め込む際に、ガスケットがガラスから外れてしまうと
いう不具合が発生している。ガスケットが外れると、作
業者はいったん作業を中断して再度手作業によってガラ
スにガスケットを装着しなければならない。そのために
多数の工数を必要とし、作業効率が低下している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した問
題に鑑み、ガラスの周縁部に装着されたガスケットの部
分をサッシバーに嵌め込む際に、そのままの状態で嵌め
込むことができるようにして、サッシ枠に対するガラス
の取付けを効率よく行うことを目的としてなされたもの
である。
題に鑑み、ガラスの周縁部に装着されたガスケットの部
分をサッシバーに嵌め込む際に、そのままの状態で嵌め
込むことができるようにして、サッシ枠に対するガラス
の取付けを効率よく行うことを目的としてなされたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明が採用した手段は、ガラスの周縁部に装着され
たガスケットの部分を、サッシ枠を構成するサッシバー
の開口溝に嵌め込んで、サッシ枠にガラスを取付けるた
めの取付構造であって、前記ガラスには、そのコーナー
部においてガスケットの各端部が重なり部を有して突き
合わせられるようにしてガスケットが装着されており、
前記サッシ枠を構成するサッシバーどうしの連結は、そ
の一方に前記開口溝に連続して設けられた差込孔に、そ
の他方の端部が差込まれた構成であり、前記ガラスのコ
ーナー部において端面が露出した側のガスケットにおけ
るガラス挿入開口の両側の各装飾体部をサッシバーに対
して挿入可能にするための逃し孔を、該差込孔の周縁に
連続して設けたことである。更に、ガスケットをガラス
に一体成形することによって、ガスケットがガラスから
外れないようにしたことである。
に本発明が採用した手段は、ガラスの周縁部に装着され
たガスケットの部分を、サッシ枠を構成するサッシバー
の開口溝に嵌め込んで、サッシ枠にガラスを取付けるた
めの取付構造であって、前記ガラスには、そのコーナー
部においてガスケットの各端部が重なり部を有して突き
合わせられるようにしてガスケットが装着されており、
前記サッシ枠を構成するサッシバーどうしの連結は、そ
の一方に前記開口溝に連続して設けられた差込孔に、そ
の他方の端部が差込まれた構成であり、前記ガラスのコ
ーナー部において端面が露出した側のガスケットにおけ
るガラス挿入開口の両側の各装飾体部をサッシバーに対
して挿入可能にするための逃し孔を、該差込孔の周縁に
連続して設けたことである。更に、ガスケットをガラス
に一体成形することによって、ガスケットがガラスから
外れないようにしたことである。
【0006】ガラスの各コーナー部において、ガスケッ
トの各端部が重なり部を有して突き合わせられるように
して、該ガラスの周縁部にガスケットを装着する。そし
て、その端面が露出している側のガスケットをサッシバ
ーに嵌め込む。このサッシバーを、該サッシバーと直角
に連結される別のサッシバーの差込孔に差し込むと共
に、ガラスの周縁部に装着されたガスケットの部分をサ
ッシバーの開口溝に嵌め込む。サッシバーの差込孔に
は、予め該差込孔の周縁に連続して逃し孔が設けられて
いるため、最初にサッシバーに嵌め込まれたガスケット
の下端部の装飾体部が前記した逃し孔に挿入される。サ
ッシバーに嵌め込まれたガスケットの各装飾体部が弾性
変形して、ガラス面に弾接されるため、ガラス面におけ
る気密・水密が保持される。
トの各端部が重なり部を有して突き合わせられるように
して、該ガラスの周縁部にガスケットを装着する。そし
て、その端面が露出している側のガスケットをサッシバ
ーに嵌め込む。このサッシバーを、該サッシバーと直角
に連結される別のサッシバーの差込孔に差し込むと共
に、ガラスの周縁部に装着されたガスケットの部分をサ
ッシバーの開口溝に嵌め込む。サッシバーの差込孔に
は、予め該差込孔の周縁に連続して逃し孔が設けられて
いるため、最初にサッシバーに嵌め込まれたガスケット
の下端部の装飾体部が前記した逃し孔に挿入される。サ
ッシバーに嵌め込まれたガスケットの各装飾体部が弾性
変形して、ガラス面に弾接されるため、ガラス面におけ
る気密・水密が保持される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。以下の説明では、「従来の技術」で
説明したものには同じ符号を付し、重複説明を避けて本
発明の特徴的部分についてのみ説明する。本実施例にお
ける周縁部にガスケットGが装着されたガラスGLは、
図3に示されるように、一方のガスケットGの端面が該
ガスケットGに直角なガスケットGの端部に突き合わせ
られた形状のコーナー部Cを有するものである。各コー
ナー部Cにおいて、ガラスGLの長手方向に直角な二辺
に装着されたガスケットGの各端面は、露出されてい
る。ガスケットGについて説明する。このガスケットG
は、弾性を有する軟質材から製作されている。そして、
図4に示されるように、断面がほぼ「U」字形状を成し
ていて、その上部における幅方向のほぼ中央部には、ガ
ラス挿入開口3が設けられている。ガラス挿入開口3の
両側には、各装飾体部4が相対向して設けられている。
各装飾体部4は、相対向して設けられた装飾リップ5、
同じくシールリップ6及び外方にほぼ水平に突出して設
けられた保持部7とから構成されている。各保持部7の
厚みをtとする。各保持部7の直下には、嵌着溝8が設
けられている。装飾体部4の下方には、それぞれ側板部
9が延設されていて、各側板部9は基部11によって連
結されている。各側板部9と基部11との接合部の内側
には、それぞれ逃し部12が設けられている。該ガスケ
ットGがサッシバーS1,S2 に嵌め込まれると、各装飾
体部4と各側板部9とが弾性変形し、装飾リップ5とシ
ールリップ6とがガラス面に弾接する。その際、各側板
部9と基部11との接合部に逃し部12が設けられてい
ることによって、前記接合部に加わる力が分散され、ガ
スケットGの耐久性が向上する。ガスケットGのガラス
挿入開口3から挿入されたガラスGLは、その周縁部の
端面が基部11の内側に当接する。そして、この部分で
ガラスGLとガスケットGとが接着されることによっ
て、両者が一体に成形されている。
に詳細に説明する。以下の説明では、「従来の技術」で
説明したものには同じ符号を付し、重複説明を避けて本
発明の特徴的部分についてのみ説明する。本実施例にお
ける周縁部にガスケットGが装着されたガラスGLは、
図3に示されるように、一方のガスケットGの端面が該
ガスケットGに直角なガスケットGの端部に突き合わせ
られた形状のコーナー部Cを有するものである。各コー
ナー部Cにおいて、ガラスGLの長手方向に直角な二辺
に装着されたガスケットGの各端面は、露出されてい
る。ガスケットGについて説明する。このガスケットG
は、弾性を有する軟質材から製作されている。そして、
図4に示されるように、断面がほぼ「U」字形状を成し
ていて、その上部における幅方向のほぼ中央部には、ガ
ラス挿入開口3が設けられている。ガラス挿入開口3の
両側には、各装飾体部4が相対向して設けられている。
各装飾体部4は、相対向して設けられた装飾リップ5、
同じくシールリップ6及び外方にほぼ水平に突出して設
けられた保持部7とから構成されている。各保持部7の
厚みをtとする。各保持部7の直下には、嵌着溝8が設
けられている。装飾体部4の下方には、それぞれ側板部
9が延設されていて、各側板部9は基部11によって連
結されている。各側板部9と基部11との接合部の内側
には、それぞれ逃し部12が設けられている。該ガスケ
ットGがサッシバーS1,S2 に嵌め込まれると、各装飾
体部4と各側板部9とが弾性変形し、装飾リップ5とシ
ールリップ6とがガラス面に弾接する。その際、各側板
部9と基部11との接合部に逃し部12が設けられてい
ることによって、前記接合部に加わる力が分散され、ガ
スケットGの耐久性が向上する。ガスケットGのガラス
挿入開口3から挿入されたガラスGLは、その周縁部の
端面が基部11の内側に当接する。そして、この部分で
ガラスGLとガスケットGとが接着されることによっ
て、両者が一体に成形されている。
【0008】図5及び図6を参照しながら、ガラスGL
にガスケットGを装着する方法について説明する。第1
工程では、予めガスケットGをガラスGLにおける長手
方向の二辺に対応する長さに切断し、該ガスケットGを
ガラスGLの長手方向に沿って配置する。ガラスGLを
矢印方向Q1 に移送させながら、一対のガスケットGを
ガラスGLに装着する。同様にして第2工程では、第1
工程において一対のガスケットGが装着されたガラスG
Lを、矢印方向Q1 と直角な矢印方向Q2 に移送させな
がら残る二辺にガスケットGを装着する。ガラスGLの
各コーナー部Cにおいては、第1工程で装着されたガス
ケットGの端部と、第2工程で装着されたガスケットG
の端部とが直角に、しかも重なり部を有して突き合わせ
られた形態で装着されている。
にガスケットGを装着する方法について説明する。第1
工程では、予めガスケットGをガラスGLにおける長手
方向の二辺に対応する長さに切断し、該ガスケットGを
ガラスGLの長手方向に沿って配置する。ガラスGLを
矢印方向Q1 に移送させながら、一対のガスケットGを
ガラスGLに装着する。同様にして第2工程では、第1
工程において一対のガスケットGが装着されたガラスG
Lを、矢印方向Q1 と直角な矢印方向Q2 に移送させな
がら残る二辺にガスケットGを装着する。ガラスGLの
各コーナー部Cにおいては、第1工程で装着されたガス
ケットGの端部と、第2工程で装着されたガスケットG
の端部とが直角に、しかも重なり部を有して突き合わせ
られた形態で装着されている。
【0009】第1及び第2のサッシバーS1,S2 につい
て説明する。これらのサッシバーS1,S2 は、金属材料
の引抜きによって製作される。最初に、第1サッシバー
S1について説明する。図7、図8及び図10に示され
るように、第1サッシバーS1 は、本体部13と、その
横断面視において本体部13から両側に突出したそれぞ
れの枠部14とから構成されている。各枠部14の長手
方向の端面にはそれぞれ開口溝15が設けられている。
そして、該開口溝15が形成される部分は、第1サッシ
バーS1 の端面から内側に一段下がっていて一対の突起
部16となっている。この突起部16は、ガラスGLの
周縁部に装着されたガスケットGの嵌着溝8に嵌着され
る。その際、ガスケットGの各装飾体部4と各側板部9
とは、一対の突起部16によって内側に弾性変形され
る。そして、各装飾リップ5と各シールリップ6とがガ
ラスGLのガラス面を弾接し、ガラス面における気密・
水密が保持される。
て説明する。これらのサッシバーS1,S2 は、金属材料
の引抜きによって製作される。最初に、第1サッシバー
S1について説明する。図7、図8及び図10に示され
るように、第1サッシバーS1 は、本体部13と、その
横断面視において本体部13から両側に突出したそれぞ
れの枠部14とから構成されている。各枠部14の長手
方向の端面にはそれぞれ開口溝15が設けられている。
そして、該開口溝15が形成される部分は、第1サッシ
バーS1 の端面から内側に一段下がっていて一対の突起
部16となっている。この突起部16は、ガラスGLの
周縁部に装着されたガスケットGの嵌着溝8に嵌着され
る。その際、ガスケットGの各装飾体部4と各側板部9
とは、一対の突起部16によって内側に弾性変形され
る。そして、各装飾リップ5と各シールリップ6とがガ
ラスGLのガラス面を弾接し、ガラス面における気密・
水密が保持される。
【0010】次に、第2サッシバーS2 について説明す
る。図9及び図11に示されるように、第2サッシバー
S2 は、その断面視においてほぼ正方形の形状を成して
いて、その中央部分には該サッシバーS2 の長手方向に
沿って補強板17が設けられている。第1サッシバーS
1 と同様に、第2サッシバーS2 にもその長手方向に沿
って開口溝18が設けられていて、該開口溝18が形成
される部分は、その端面から内側に一段下がっていて一
対の突起部19となっている。図7に示されるように、
第2サッシバーS2 の開口溝18には、ガラスGLの長
手方向の長さに対応する間隔で差込孔21が設けられて
いる。この差込孔21は前記開口溝18に連続してい
て、第1サッシバーS1 の横断面形状よりも僅かに大き
い。該差込孔21の長手方向の両端部の周縁には、第1
サッシバーS1 に嵌め込まれたガスケットGに対する逃
し孔22が設けられている。この逃し孔22における第
2サッシバーS2 の長手方向に沿った長さdは、前述し
たガスケットGの各保持部7の厚みt(図4参照)より
も僅かに長い。この逃し孔22について説明する。
る。図9及び図11に示されるように、第2サッシバー
S2 は、その断面視においてほぼ正方形の形状を成して
いて、その中央部分には該サッシバーS2 の長手方向に
沿って補強板17が設けられている。第1サッシバーS
1 と同様に、第2サッシバーS2 にもその長手方向に沿
って開口溝18が設けられていて、該開口溝18が形成
される部分は、その端面から内側に一段下がっていて一
対の突起部19となっている。図7に示されるように、
第2サッシバーS2 の開口溝18には、ガラスGLの長
手方向の長さに対応する間隔で差込孔21が設けられて
いる。この差込孔21は前記開口溝18に連続してい
て、第1サッシバーS1 の横断面形状よりも僅かに大き
い。該差込孔21の長手方向の両端部の周縁には、第1
サッシバーS1 に嵌め込まれたガスケットGに対する逃
し孔22が設けられている。この逃し孔22における第
2サッシバーS2 の長手方向に沿った長さdは、前述し
たガスケットGの各保持部7の厚みt(図4参照)より
も僅かに長い。この逃し孔22について説明する。
【0011】ガラスGLの周縁部に装着されたガスケッ
トGの部分が、第1サッシバーS1の開口溝15に嵌め
込まれる。ガスケットGには、その長手方向に沿って嵌
着溝8が設けられている。この嵌着溝8には、第1サッ
シバーS1 の一対の突起部16が嵌着される。そして、
この第1サッシバーS1 の下端部が、第2サッシバーS
2 の開口溝18に連続して設けられた差込孔21に差し
込まれると共に、ガラスGLの周縁部に装着されたガス
ケットGの部分が、第2サッシバーS2 の開口溝18に
嵌め込まれる。その際、図8及び図11に示されるよう
に、ガラスGLのコーナー部CにおけるガスケットGの
装飾体部4と、第2サッシバーS2 の開口溝18を形成
する一対の突起部19とが干渉する。しかし、第2サッ
シバーS2 の差込孔21の長手方向の両端部の周縁に
は、ガスケットGに対する逃し孔22が設けられている
ため、ガスケットGの装飾体部4はこの逃し孔22に挿
入される。
トGの部分が、第1サッシバーS1の開口溝15に嵌め
込まれる。ガスケットGには、その長手方向に沿って嵌
着溝8が設けられている。この嵌着溝8には、第1サッ
シバーS1 の一対の突起部16が嵌着される。そして、
この第1サッシバーS1 の下端部が、第2サッシバーS
2 の開口溝18に連続して設けられた差込孔21に差し
込まれると共に、ガラスGLの周縁部に装着されたガス
ケットGの部分が、第2サッシバーS2 の開口溝18に
嵌め込まれる。その際、図8及び図11に示されるよう
に、ガラスGLのコーナー部CにおけるガスケットGの
装飾体部4と、第2サッシバーS2 の開口溝18を形成
する一対の突起部19とが干渉する。しかし、第2サッ
シバーS2 の差込孔21の長手方向の両端部の周縁に
は、ガスケットGに対する逃し孔22が設けられている
ため、ガスケットGの装飾体部4はこの逃し孔22に挿
入される。
【0012】この逃し孔22を成形する方法について説
明する。第2サッシバーS2 の差込孔21は、図9に示
されるように、第2サッシバーS2 の開口溝18の上方
から差込孔21と同一な形状を有する成形型23を下降
させて打ち抜くことにより成形される。そこで従来の成
形型に対し、その長手方向の両端部を前記した長さdだ
け張出させた成形型23を使用して、差込孔21を成形
する。こうすれば成形型23を変更するだけでよく、成
形工程は全く同一である。
明する。第2サッシバーS2 の差込孔21は、図9に示
されるように、第2サッシバーS2 の開口溝18の上方
から差込孔21と同一な形状を有する成形型23を下降
させて打ち抜くことにより成形される。そこで従来の成
形型に対し、その長手方向の両端部を前記した長さdだ
け張出させた成形型23を使用して、差込孔21を成形
する。こうすれば成形型23を変更するだけでよく、成
形工程は全く同一である。
【0013】次に、周縁部にガスケットGが装着された
ガラスGLをサッシ枠2に取付ける作用について説明す
る。図10に示されるように、ガラスGLの周縁部に装
着されたガスケットGの部分を第1サッシバーS1 の開
口溝15に嵌め込む。ガラスGLの周縁部の端面は、ガ
スケットGの基部11の内側に接着されているため、該
ガスケットGがガラスGLから外れることはない。第1
サッシバーS1 に嵌め込まれるガスケットGは、ガラス
GLのコーナー部Cにおいて、その端面が露出している
側のガスケットGである(図3参照)。ガスケットGに
は、嵌着溝8が設けられているため、該ガスケットGは
開口溝15から外れることなく、確実に第1サッシバー
S1 に嵌着される。同時に、ガスケットGの装飾リップ
5とシールリップ6とがガラスGLのガラス面に弾接さ
れ、ガラス面における気密・水密が保持される。続い
て、図12に示されるように、第1サッシバーS1 の下
端部を第2サッシバーS2 の差込孔21に差し込む。第
2サッシバーS2 の差込孔21の周縁部には、予め逃し
孔22が設けられているため、第1サッシバーS1 に嵌
め込まれたガスケットGの装飾体部4はこの逃し孔22
に挿入される。そのため、そのままの状態で第1サッシ
バーS1 を第2サッシバーS2 の差込孔21に差し込む
ことができる。
ガラスGLをサッシ枠2に取付ける作用について説明す
る。図10に示されるように、ガラスGLの周縁部に装
着されたガスケットGの部分を第1サッシバーS1 の開
口溝15に嵌め込む。ガラスGLの周縁部の端面は、ガ
スケットGの基部11の内側に接着されているため、該
ガスケットGがガラスGLから外れることはない。第1
サッシバーS1 に嵌め込まれるガスケットGは、ガラス
GLのコーナー部Cにおいて、その端面が露出している
側のガスケットGである(図3参照)。ガスケットGに
は、嵌着溝8が設けられているため、該ガスケットGは
開口溝15から外れることなく、確実に第1サッシバー
S1 に嵌着される。同時に、ガスケットGの装飾リップ
5とシールリップ6とがガラスGLのガラス面に弾接さ
れ、ガラス面における気密・水密が保持される。続い
て、図12に示されるように、第1サッシバーS1 の下
端部を第2サッシバーS2 の差込孔21に差し込む。第
2サッシバーS2 の差込孔21の周縁部には、予め逃し
孔22が設けられているため、第1サッシバーS1 に嵌
め込まれたガスケットGの装飾体部4はこの逃し孔22
に挿入される。そのため、そのままの状態で第1サッシ
バーS1 を第2サッシバーS2 の差込孔21に差し込む
ことができる。
【0014】同時に、第2サッシバーS2 と相対向する
ガスケットGを、第2サッシバーS2 の開口溝18に嵌
め込む。図13及び図14に示されるように、第1サッ
シバーS1 の場合と同様にして、ガスケットGの装飾リ
ップ5とシールリップ6とがガラスGLのガラス面に弾
接され、ガラス面における気密・水密が保持される。
ガスケットGを、第2サッシバーS2 の開口溝18に嵌
め込む。図13及び図14に示されるように、第1サッ
シバーS1 の場合と同様にして、ガスケットGの装飾リ
ップ5とシールリップ6とがガラスGLのガラス面に弾
接され、ガラス面における気密・水密が保持される。
【0015】前述したように本実施例におけるガスケッ
トGは、軟質材で製作されたものであるが、このガスケ
ットGの材質は軟質材以外のものでもよい。例えば、図
15に示されるように、ガスケットGの装飾体部4を軟
質材とし、それ以外の部分を硬質材としてもよい。この
実施例のガスケットG1 の場合、基部11が硬質材であ
るため、該ガラスGLがより確実に保持される。また、
上記したように、ガスケットを二以上の材質(軟質材と
硬質材)で製作した場合、ガラスGLの周縁部の端面を
ガスケットG1 の基部11に接着しなくても、ガラスG
Lを搬送中、或いはガスケットG1 の部分を各サッシバ
ーS1,S2 に嵌め込む作業中に該ガスケットG1 が外れ
ることはない。また、ガラスGLは弾性変形可能な樹脂
ガラスでもよい。
トGは、軟質材で製作されたものであるが、このガスケ
ットGの材質は軟質材以外のものでもよい。例えば、図
15に示されるように、ガスケットGの装飾体部4を軟
質材とし、それ以外の部分を硬質材としてもよい。この
実施例のガスケットG1 の場合、基部11が硬質材であ
るため、該ガラスGLがより確実に保持される。また、
上記したように、ガスケットを二以上の材質(軟質材と
硬質材)で製作した場合、ガラスGLの周縁部の端面を
ガスケットG1 の基部11に接着しなくても、ガラスG
Lを搬送中、或いはガスケットG1 の部分を各サッシバ
ーS1,S2 に嵌め込む作業中に該ガスケットG1 が外れ
ることはない。また、ガラスGLは弾性変形可能な樹脂
ガラスでもよい。
【0016】また、周縁部にガスケットGが装着された
ガラスGLは、全てのコーナー部Cにおいて、一方のガ
スケットGの端面が該ガスケットGに直角なガスケット
Gの端部に突き合わせられた形状となっていないもので
もよい。例えば、図16に示されるように、一方の対角
線上のコーナー部CのガスケットGの端部のみが、重な
り部を有して突き合わせられた形状で装着されたガラス
GLでもよい。
ガラスGLは、全てのコーナー部Cにおいて、一方のガ
スケットGの端面が該ガスケットGに直角なガスケット
Gの端部に突き合わせられた形状となっていないもので
もよい。例えば、図16に示されるように、一方の対角
線上のコーナー部CのガスケットGの端部のみが、重な
り部を有して突き合わせられた形状で装着されたガラス
GLでもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る取付構造では、サッシバー
の差込孔の打ち抜き形状を僅かに変更させるだけで、サ
ッシ枠にガラスを取付けることができる。そのため、ガ
スケットに切込みを設ける必要がなくなり、ガラスにガ
スケットを装着する工数を低減させることができる。し
かも成形型を変更するだけでよく、その工程数が増える
ことはないので、新たな設備投資は不要であり、安価に
製作できる。また、ガスケットがガラスに接着されてい
る、或いはガスケットがガラスに対して充分な保持力で
装着されている構成となっているため、ガラスを搬送す
る際、或いはサッシ枠にガラスを取付ける際に、ガラス
からガスケットが外れることがなく、効率よくガラスを
取付けることができる。
の差込孔の打ち抜き形状を僅かに変更させるだけで、サ
ッシ枠にガラスを取付けることができる。そのため、ガ
スケットに切込みを設ける必要がなくなり、ガラスにガ
スケットを装着する工数を低減させることができる。し
かも成形型を変更するだけでよく、その工程数が増える
ことはないので、新たな設備投資は不要であり、安価に
製作できる。また、ガスケットがガラスに接着されてい
る、或いはガスケットがガラスに対して充分な保持力で
装着されている構成となっているため、ガラスを搬送す
る際、或いはサッシ枠にガラスを取付ける際に、ガラス
からガスケットが外れることがなく、効率よくガラスを
取付けることができる。
【図1】サッシ1の正面図である。
【図2】サッシ枠2の正面図である。
【図3】周縁部にガスケットGが装着されたガラスGL
の正面図である。
の正面図である。
【図4】図3のX3 −X3 断面図である。
【図5】ガラスGLの周縁部にガスケットGを装着する
方法の、第1工程を示す図である。
方法の、第1工程を示す図である。
【図6】同じく、第2工程を示す図である。
【図7】図2のX2 −X2 断面図である。
【図8】ガスケットGを第2サッシバーS2 の開口溝1
8に嵌め込む際、該ガスケットGの装飾体部4と前記開
口溝18を形成する一対の突起部19とが干渉する状態
を示す図である。
8に嵌め込む際、該ガスケットGの装飾体部4と前記開
口溝18を形成する一対の突起部19とが干渉する状態
を示す図である。
【図9】第2サッシバーS2 の差込孔21に逃し孔22
を設ける方法を示す図である。
を設ける方法を示す図である。
【図10】ガラスGLの周縁部に装着されたガスケット
Gの部分を第1サッシバーS1 の開口溝15に嵌め込む
状態の作用説明図である。
Gの部分を第1サッシバーS1 の開口溝15に嵌め込む
状態の作用説明図である。
【図11】第1サッシバーS1 の開口溝15に嵌め込ま
れたガスケットGの部分を、第2サッシバーS2 の開口
溝18に嵌め込む状態の作用説明図である。
れたガスケットGの部分を、第2サッシバーS2 の開口
溝18に嵌め込む状態の作用説明図である。
【図12】図1のX1 −X1 断面図である。
【図13】図12のX4 −X4 断面図である。
【図14】図12のX5 −X5 断面図である。
【図15】二以上の材質から成るガスケットG1 の実施
例である。
例である。
【図16】周縁部にガスケットGを装着したガラスGL
の他の実施例である。
の他の実施例である。
【図17】ガラスGLの周縁部にガスケットG’を装着
する従来の方法を示す図である。
する従来の方法を示す図である。
C:コーナー部 G1,G:ガスケット GL:ガラス S1 :第1サッシバー(サッシバー) S2 :第2サッシバー(サッシバー) 2:サッシ枠 3:ガラス挿入開口 4:装飾体部 8:嵌着溝 9:側板部 15:開口溝(第1サッシバー) 16:突起部(第1サッシバー) 18:開口溝(第2サッシバー) 19:突起部(第2サッシバー) 21:差込孔 22:逃し孔
Claims (6)
- 【請求項1】 ガラスの周縁部に装着されたガスケット
の部分を、サッシ枠を構成するサッシバーの開口溝に嵌
め込んで、サッシ枠にガラスを取付けるための取付構造
であって、 前記ガラスには、そのコーナー部においてガスケットの
各端部が重なり部を有して突き合わせられるようにして
ガスケットが装着されており、 前記サッシ枠を構成するサッシバーどうしの連結は、そ
の一方に前記開口溝に連続して設けられた差込孔に、そ
の他方の端部が差込まれた構成であり、 前記ガラスのコーナー部において端面が露出した側のガ
スケットにおけるガラス挿入開口の両側の各装飾体部を
サッシバーに対して挿入可能にするための逃し孔を、該
差込孔の周縁に連続して設けたことを特徴とするサッシ
枠に対するガラスの取付構造。 - 【請求項2】 前記したガラスの全てのコーナー部は、
ガスケットの端部が突き合わせられた形状であることを
特徴とする請求項1に記載のサッシ枠に対するガラスの
取付構造。 - 【請求項3】 前記したガラスが弾性変形可能な樹脂ガ
ラスであることを特徴とする請求項1に記載のサッシ枠
に対するガラスの取付構造。 - 【請求項4】 前記したガスケットは、ガラスに一体成
形されていることを特徴とする請求項1に記載のサッシ
枠に対するガラスの取付構造。 - 【請求項5】 前記したガスケットの両側板部の外側面
の自由端に近い部分には、サッシバーの開口溝を形成す
る突起部に対する嵌着溝が設けられていることを特徴と
する請求項1に記載のサッシ枠に対するガラスの取付構
造。 - 【請求項6】 前記したガスケットが二以上の材質から
成ることを特徴とする請求項1に記載のサッシ枠に対す
るガラスの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08188793A JP3103770B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | サッシ枠に対するガラスの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08188793A JP3103770B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | サッシ枠に対するガラスの取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1018718A JPH1018718A (ja) | 1998-01-20 |
JP3103770B2 true JP3103770B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=16229903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08188793A Expired - Fee Related JP3103770B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | サッシ枠に対するガラスの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3103770B2 (ja) |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP08188793A patent/JP3103770B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1018718A (ja) | 1998-01-20 |
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Legal Events
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