JP3102988B2 - 誘導加熱装置 - Google Patents

誘導加熱装置

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JP3102988B2
JP3102988B2 JP06097723A JP9772394A JP3102988B2 JP 3102988 B2 JP3102988 B2 JP 3102988B2 JP 06097723 A JP06097723 A JP 06097723A JP 9772394 A JP9772394 A JP 9772394A JP 3102988 B2 JP3102988 B2 JP 3102988B2
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  • General Induction Heating (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、搬送ライン上で移動
する導電材の温度をその移動方向に関して均一にするた
めの誘導加熱装置に関し、特に、これに限定する意図で
はないが、例えば、加熱炉で加熱され圧延機に搬送され
るスラブの温度をその搬送方向に均一にするための誘導
加熱装置に関する。より具体的には、加熱炉で加熱され
たスラブのスキッドマ−クを消去するための誘導加熱装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、スラブ用の加熱炉には、それに
装入されたスラブを炉内で順次に移送するためのスキッ
ドがあり、炉内のスラブはスキッドレ−ルで支えられ
る。スキッドレ−ルは、その内部が水で冷却されている
ので温度が低く、したがって加熱炉から抽出されるスラ
ブの、スキッドレールに接っしていた部位は温度が低
い。すなわちスラブの長手方向に、スキッドマ−クと呼
ばれる低温部が所定ピッチで分布している。スキッドマ
ークの存在するままスラブを圧延した場合、スキッドマ
ークの部分において圧延後の材質,寸法に圧延ムラを生
じることがある。
【0003】この問題を解決するために、特開平3-1115
13号公報が、燃焼ガスを噴射することにより低温部分の
加熱を行う方法を提示している他、特開昭57-212795号
公報や特開平5-57319号公報、あるいは特公昭61-31946
号公報は、誘導加熱方法を提示している。誘導加熱は、
電気コイルに交流を通電して交流磁界を加熱対象材に加
えるものであり、加熱対象材が導電体であると、交番磁
束を周回する渦電流が加熱対象材に誘起し、渦電流のジ
ュ−ル熱により加熱対象材の温度が上昇する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のガス噴射による
加熱方法においては均一な加熱を行うためには、常にあ
る程度の圧力を噴射ガスに与える必要があるため、すな
わち噴射ガスのオン(供給)/オフ(停止)がむつかし
いため、加熱が不要な部位も少々加熱してしまうなど、
エネルギ−使用効率が低いとか、温度の均一化精度が低
いなどの問題がある。誘導加熱方式において、被加熱体
を搬送するロールに通電する提案(特開平5-57319号公
報)では通電されるロールの消耗が激しく耐久性に問題
があるといえる。また、被加熱体と非接触で電磁石ある
いは誘導加熱コイルを用いて誘導加熱を行う提案(特開
昭57-212795号公報,特公昭61-31946号公報)において
は、電磁石あるいは誘導加熱コイルの数に順じた電源を
常に必要とするので電磁石等をスキッドマークの1ピッ
チ内に多く配置した場合、設備が大規模になりやすい。
【0005】本発明は、導電体の搬送方向の温度むらを
低減することを第1の目的とし、これに用いる電源回路
の個数および容量を低減することを第2の目的とし、電
力消費効果を高くすることを第3の目的とし、導電体の
搬送方向の温度分布を精細に均一化することを第4の目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の第2番の発明の誘
導加熱装置は、導電材(F)の搬送ラインに沿って配列さ
れた、導電材を加熱するための1対の誘導加熱コイル(1
A1,1A1');前記1対の誘導加熱コイルに誘導加熱電力を
供給するための1つの電源回路(4a1);該電源回路に前
記1対の誘導加熱コイルのそれぞれを選択的に接続する
ためのスイッチング手段(Sa1,Sa1');導電材の搬送方向
に関して前記1対の誘導加熱コイルの上流において導電
材温度を検出する温度検出手段(6);該温度検出手段の
検出温度を記憶するメモリ手段(5);および、前記1対
の誘導加熱コイル(1A1,1A1')の位置(n1,n5)の導電材(F)
の検出温度(Dn1,Dn5)を前記メモリ手段(5)より得て、前
記スイッチング手段(Sa1,Sa1')を介して、高い検出温度
の導電材がある誘導加熱コイルを前記電源回路から遮断
し低い検出温度の導電材がある誘導加熱コイルを前記電
源回路に接続する制御手段(5);を備える。
【0007】本願の第4番の発明の誘導加熱装置は、導
電材(F)の搬送ラインに沿って配列された、導電材を加
熱するための第1グル−プの複数個の誘導加熱コイル(1
A1〜1A4);導電材の搬送方向に関して第1グル−プの誘
導加熱コイルの下流に配列された、導電材を加熱するた
めの第2グル−プの複数個の誘導加熱コイル(1A1'〜1A
4');それぞれが、第1グル−プの1個の誘導加熱コイ
ルと第2グル−プの1個の誘導加熱コイルでなる1対の
誘導加熱コイル(1A1,1A1')(1A2,1A2')(1A3,1A3')(1A4,1
A4')に誘導加熱電力を供給するための、複数個の電源回
路(4a1〜4a4);それぞれが、各電源回路に各1対の誘導
加熱コイルのそれぞれを選択的に接続するための複数組
のスイッチング手段(Sa1,Sa1')(Sa2,Sa2')(Sa3,Sa3')(S
a4,Sa4');導電材の搬送方向に関して第1グル−プの誘
導加熱コイルの上流において導電材温度を検出する温度
検出手段(6);該温度検出手段の検出温度を記憶するメ
モリ手段(5);および、誘導加熱コイルの各対(1A1,1A
1')(1A2,1A2')(1A3,1A3')(1A4,1A4')につき、対をなす
誘導加熱コイルそれぞれの位置の導電材の検出温度(Dn
1,Dn5)(Dn2,Dn6)(Dn3,Dn7)(Dn4,Dn8)を前記メモリ手段
より得て前記スイッチング手段(Sa1,Sa1')(Sa2,Sa2')(S
a3,Sa3')(Sa4,Sa4')を介して、高い検出温度の導電材が
ある誘導加熱コイルを前記電源回路から遮断し低い検出
温度の導電材がある誘導加熱コイルを前記電源回路(4a1
〜4a4)に接続する制御手段(5);を備える。
【0008】なお、カッコ内には、理解を容易にするた
めに、図面に示し後述する実施例の対応要素又は対応事
項に付した記号を、参考までに付記した。
【0009】
【作用】前記第2番の発明によれば、温度検出手段(6)
が、前記1対の誘導加熱コイルの上流において導電材温
度を検出し、メモリ手段(5)が、該温度検出手段の検出
温度を記憶する。そして、制御手段(5)が、誘導加熱コ
イル(1A1,1A1')の位置(n1,n5)の導電材(F)の検出温度(D
n1,Dn5)を前記メモリ手段(5)より得て、前記スイッチン
グ手段(Sa1,Sa1')を介して、高い検出温度の導電材があ
る誘導加熱コイルを前記電源回路から遮断し低い検出温
度の導電材がある誘導加熱コイルを前記電源回路に接続
する。
【0010】このように、導電材(F)の低温部にある誘
導加熱コイルに選択的に誘導加熱電力を投入するので、
導電体の搬送方向の温度むらが低減する。電源回路は、
2個の誘導加熱コイルに対して1個であるので、コイル
数に対して少くて済む。電源回路は、一時点には1対の
誘導加熱コイルの一方のみに通電するので、その電力容
量は1コイル分であればよく、2個のコイルに割り当て
られているものの小さい電力容量のものを用いうる。こ
のように電源回路の所要個数および所要容量が低減する
のみならず、制御手段(5)が、導電材の低い温度部位に
ある誘導加熱コイルに電源回路を接続し、高い温度部位
にある誘導加熱コイルを電源回路から遮断するので、導
電材の加熱所要部に自動的に誘導加熱が行なわれ、電力
消費効果が高い。
【0011】第4番の発明は、誘導加熱コイル対が複数
対であって、対をなす誘導加熱コイルの一方が第1グル
−プに、他方が第2グル−プに属し、第1グル−プが上
流側に第2グル−プが下流側にあるので、対をなす誘導
加熱コイル間の搬送方向の距離は比較的に長く、そこに
複数個の、他の対の誘導加熱コイルが存在する。そして
各対の誘導加熱コイルに関して、前記第2番の発明と同
様に、該対の誘導加熱コイルに割り当てられた電源回路
との選択的な接続が行なわれる。したがって第4番の発
明によれば、第2番の発明の上述の作用,効果が同様に
得られるのに加えて、各対の誘導加熱コイルで、低温部
位の順次加熱が行なわれるので、導電体の搬送方向の温
度分布が詳細に均一化する。
【0012】上述の第2番および第4番の発明では、温
度検出手段(6)が、誘導加熱コイルの上流において導電
材温度を検出し、メモリ手段(5)が検出温度を記憶し、
そして制御手段(5)が誘導加熱コイルそれぞれの位置の
導電材の検出温度を前記メモリ手段(5)より読み出して
いる。この検出温度は、誘導加熱コイルの位置を通る前
の温度であり、誘導加熱コイルによって加熱された部位
に加しては、導電材の温度を正しく表わすものではな
い。
【0013】そこで本願の第1番および第3番の発明で
は、誘導加熱コイルのそれぞれの位置にある導電材の温
度を検出するための温度検出手段を備える。これによれ
ば、制御手段(5)が参照する、誘導加熱コイルそれぞれ
の位置の導電材の検出温度の信頼性が高く、より正確
に、導電体の搬送方向の温度むらを低減することができ
る。
【0014】本発明の他の目的及び特徴は、図面を参照
した以下の各実施例の説明より明らかになろう。
【0015】
【実施例】
(第1実施例)図1に第1実施例の誘導加熱コイル部の
外観を示す。圧延工程の前段階において加熱炉により所
定温度に加熱されたスラブFは、その長手方向x(図1
で左から右)に、スラブFの下方に配列されたローラ7
により搬送される。スラブFの上部には、長方体のコア
2Aに、幅方向に延びるように切られたスロットに巻か
れた第1グル−プのコイル3A1〜3A4および第2グル
−プのコイル3A1'〜3A4'を装備した第一電磁石群1
1〜1A4,1A1'〜1A4'が配置されている。また、
スラブFの下部には、スラブFを支えるローラ7の間に
各ローラに挟まれるように、電磁石1B1〜1B4,1B
1'〜1B4'が各ローラ7に対して並行に、また、スラブ
Fの進行方向xに対してロ−ラ7と交互に配列されてい
る。電磁石1B1〜1B4および1B1'〜1B4'は、幅方
向に長い四角柱のコア2B1〜2B4および2B1'〜2B
4'、ならびに、該コアの上面つまりスラブFに対向する
面にコアの長手方向(スラブFの進行方向xに対して垂
直方向)に切られたスロットに巻かれた第1グル−プの
コイル3B1〜3B4および第2グル−プのコイル3B1'
〜3B4'で構成されている。電磁石1B1〜1B4および
1B1'〜1B4'を以後第二電磁石群と称する。
【0016】図2に、図1に一点鎖線で示す切断面Zに
おけるコイル1A’,1B’及びスラブFの拡大断面を
示す。スラブFの上部空間は、スラブFの上反りがある
ためギャップを500mmとしている。これにより、空間
的余裕があるため、ポールピッチ及び鉄芯形状は大きく
とることが可能であり、ポ−ルピッチは1.0e+3mmと
している。一方、スラブFの下部の空間においては、ス
ラブFの下反りが実質上ないため、ギャップを40mmと
小さくできるが、ロール(450mmφ)があるため、ポ
ールピッチ,鉄芯形状及び電流密度を小さくし、電流密
度は0.5A/m2としている。
【0017】図3に、第1実施例の全体概要を示す。ス
ラブF上部の空間には、スラブFの進行方向に関して、
第一電磁石群の上流にスラブFの温度を検出する温度セ
ンサ6が配置され、センサ6により検出されたセンサ6
直下部におけるスラブFの温度(アナログ信号)は、制
御回路5でデジタル変換して読込まれる。制御回路5は
CPUを主体とするコンピュ−タシステムであり、該C
PUの内部メモリ又は外部メモリに、温度デ−タを格納
する領域(以下、温度テ−ブルと称す)に、温度デ−タ
が書込まれる。
【0018】温度センサ6直下のロ−ラ7は図示しない
動力伝達機構を介して図示しない搬送モ−タで時計方向
に回転駆動される。このロ−ラ7にパルス発生器8が連
結されており、ロ−ラ7の所定小角度の回転につき1パ
ルスの電気信号を発生し、これを制御回路5に与える。
制御回路5のCPUは、1パルスが到来すると図5に示
す「パルス割込処理」を実行して、そのとき温度センサ
6が検出している温度を読込んで温度テ−ブルに書込
む。「パルス割込処理」の内容は、後に図5を参照して
説明する。
【0019】コイルに誘導加熱電力(交流)を与えるた
めのコイルドライバ4a1〜4a4から第一電磁石群の各
電磁石1A1〜1A4,1A1'〜1A4'への通電は、スイ
ッチSa1〜Sa4およびSa1'〜Sa4'を介して制御回
路5によりON(通電)/OFF(非通電)制御され
る。第1対のコイル1A1,1A1’はそれぞれスイッチ
Sa1,Sa1’を介して選択的に第1コイルドライバ4
1に接続される。第1対のスイッチSa1,Sa1’は
制御回路5より送られてくるON/OFF指令に従って
どちらか一方がON(コイルドライバ4a1と接続)と
なり、他の一方はOFF(非接続)となる。つまり制御
回路5がON/OFF指令により、第1対のスイッチS
1,Sa1’を介して、第1対の電磁石1A1,1A1
のうちどちらか一方の電磁石のみに通電を行なう。同様
に第2対の電磁石1A2,1A2’は第2対のスイッチS
2,Sa2’を介して選択的に第2コイルドライバ4a
2に接続され、第3対の電磁石1A3,1A3’は第3対
のスイッチSa3,Sa3’を介して第3コイルドライバ
4a3に接続され、第4対の電磁石1A4,1A4’は第
4対のスイッチSa4,Sa4’を介して第4コイルドラ
イバ4a4に接続される。
【0020】また、コイルに誘導加熱電力(交流)を与
えるためのコイルドライバ4b1〜4b4から第二電磁石
群の各電磁石1B1〜1B4,1B1'〜1B4'への通電
は、スイッチSb1〜Sb4およびSb1'〜Sb4'を介し
て制御回路5によりON/OFF制御される。第1対の
コイル1B1,1B1’はそれぞれスイッチSb1,S
1’を介して選択的に第1コイルドライバ4b1に接続
される。第1対のスイッチSb1,Sb1’は制御回路5
より送られてくるON/OFF指令に従ってどちらか一
方がON(コイルドライバ4b1と接続)となり、他の
一方はOFF(非接続)となる。つまり制御回路5がO
N/OFF指令により、第1対のスイッチSb1,S
1’を介して、第1対の電磁石1B1,1B1’のうち
どちらか一方の電磁石のみに通電を行なう。同様に第2
対の電磁石1B2,1B2’は第2対のスイッチSb2
Sb2’を介して選択的に第2コイルドライバ4b2に接
続され、第3対の電磁石1B3,1B3’は第3対のスイ
ッチSb3,Sb3’を介して第3コイルドライバ4b3
に接続され、第4対の電磁石1B4,1B4’は第4対の
スイッチSb4,Sb4’を介して第4コイルドライバ4
4に接続される。
【0021】図4に、第一及び第二電磁石群と温度セン
サ6の配置関係を示している。ロ−ラ7の図示は省略し
た。図4中のn1〜n8が、温度センサ6からの各電磁
石の距離を表わすデ−タ(図3に示すパルス発生器8が
発生するパルスのカウント数)であり、この値n1〜n
8に、パルス発生器8が発生するパルスの1周期の間の
スラブFの移動量を乗算すると実際の距離となる。
【0022】第一電磁石群の各電磁石1A1〜1A4,1
1'〜1A4'と第二電磁石群の各電磁石1B1〜1B4
1B1'〜1B4'は、それぞれスラブFの進行方向xに等
間隔で配置されており、スラブFを挟んで、1A1−1
1,1A2−1B2,1A3−1B3・・・1A4'−1B4'と
いうように対向配置されている。スラブFの進行方向x
を前として、同電磁石群内の電磁石のx方向前後空間に
おいて、各電磁石同士間のx方向距離の1/2にあたる
位置よりスラブFに仮想上の垂線を下ろすことにより分
割される空間領域をx1〜x8とする(x1,x2,・・・x8
=一定)。ここで、スラブFの進行方向xを前として空
間領域x8の前端面よりスラブFに垂直に下した線がス
ラブFと交わる点を点O、空間領域x1の後端面よりス
ラブFに垂直に下した線がスラブFと交わる点を点Pと
し、また、温度センサ6よりスラブFに垂直に下した線
がスラブFと交わる点を点Qとした時、距離PQを
τ1,距離OPをτ2とする。電磁石は、スラブFのスキ
ッドマ−クの1ピッチτ2の全体に分布するように配設
されている。
【0023】スラブFが速度vでx方向に進行する時、
ある瞬間tqにおいて、温度センサ6により測定された
温度センサ6直下にあたるスラブFのQ点の温度をkq
とすると、その瞬間tqにおけるスラブFのO点の温度
o及びスラブFのP点の温度kpは温度センサ6がtq
にQ点の温度kqを測定したより以前に既にQ点におい
て検出されていたことになり、それぞれの温度ko及び
pを検出した時間to,tpは、時間=距離÷速さの関
係より次のように求められる。ただし、tq=0とおい
た数直線を想定した場合、tqを現在として+側が未
来、−側が過去となり、以下に述べる算出方法もこの数
直線に従った考え方により時間の長さを物理量として算
出するものである。また、この場合問題になる距離はス
カラ量であるので、計算上絶対値記号を付している。
【0024】(a) tq(t=0)におけるO点の温
度koの検出時間too=tq−|QO|÷v =tq−(τ1+τ2)÷v =0−(τ1+τ2)÷v =−(τ1+τ2)/v 同様に、 (b) tq(t=0)におけるP点の温度kpの検出時
間tpp=tq−|QP|÷v =tq−τ1÷v =0−τ1÷v =−τ1/v ところで、温度センサ6により検出された点Qにおける
スラブFの温度は全て検出された時間対応でメモリに格
納されており、これらのメモリより前述した算出方法に
より算出された時間に対応した各温度を読み出すことに
よりスラブF上のある瞬間tqにおける各点の温度を得
ることが出来る。ただし、これは、電磁石のいずれによ
ってもスラブFの加熱がない場合のものである。電磁石
による加熱があると、その部位は、当然、温度センサ6
による検出温度とは異った温度となるが、この第1実施
例では、温度センサ6の設置個数を少くするために、1
個の温度センサ6のみを設置しかつ、詳細を後述する温
度テ−ブル(メモリ)を用いており、これにより、該温
度センサ6で検出した時点に低温であった部位を各電磁
石で順次に加熱することになる。
【0025】次に、図5を参照して制御装置5(のCP
U)が行なう誘導加熱制御の内容を説明する。図3に示
すパルス発生器8が1パルスを発生すると、これに応答
して制御装置5は図5に示す「パルス割込処理」を実行
する。図6に示すように、温度テ−ブルにはアドレス0
〜n8がある。「パルス割込処理」(図5)ではまず、
温度テ−ブルの既存デ−タのアドレスを1アドレス分大
きい方向にシフトする(S1)。すなわち、アドレスn
8にアドレn8−1のデ−タDn8−1を書込み、アド
レn8−1にアドレスn8−2のデ−タDn8−2を書
込み、以下同様に、大きいアドレスにそれより1アドレ
ス分小さいアドレスのデ−タを書込み、最後に、アドレ
ス1にアドレス0のデ−タD0を書込む。これによりア
ドレス0が空いたことになる。
【0026】制御回路5は次に、センサ6の検出温度
が、スラブ温度領域のものであるか否か(センサ6の直
下にスラブFがあるか否か)をチェックして(S2)、
是(YES)であると、検出温度デ−タを温度テ−ブル
のアドレス0に書込み(S3)、否(NO)であると、
所定高温度(加熱不要)を表わすデ−タTinをアドレス
0に書込む(S4)。温度テ−ブルへの温度デ−タのこ
のような書込みの繰返し(「パルス割込処理」PINの
繰返し実行)により、例えば、スラブFの、電磁石1A
1の直下の部位の、それが温度センサ6の直下にあった
ときの温度を示すデ−タが、温度テ−ブルのアドレスn
1に存在することになる。同様に、電磁石1A1’の直
下の部位の、それが温度センサ6の直下にあったときの
温度を示すデ−タが、温度テ−ブルのアドレスn5に存
在することになる。他の電磁石とそれに対向する部位
(スラブF)の、温度テ−ブル上のデ−タとの関係も上
記と同様である。
【0027】制御回路5は次に、「スイッチング設定
1」S5を実行する。すなわち、温度テ−ブルから、ア
ドレスn1のデ−タDn1(スラブFの、電磁石1A1
の直下の部位の、それが温度センサ6の直下にあったと
きの温度を示すデ−タ)およびアドレスn5のデ−タD
n5(スラブFの、電磁石1A1’の直下の部位の、そ
れが温度センサ6の直下にあったときの温度を示すデ−
タ)を読出して、いずれが高いかをチェックする(5
1)。Dn1≦Dn5であると、スイッチSa1’,S
b1’をオフにし(52)、次に、低い方の温度Dn1
がしきい値Thn以下(加熱要)であるかをチェックし
て(53)、しきい値Thn以下であるとスイッチスイ
ッチSa1,Sb1をオンにする(54)。これにより
コイルドライバ4a1,4b1が電磁石1A1,1B1
に交流電力(誘導加熱電力)を供給することになる。D
n1がしきい値Thnを越えている(加熱不要)ときに
は、スイッチスイッチSa1,Sb1をオフにする(5
5)。これにより無駄焼き(不要な電力投入)が避けら
れる。ステップ51のチエックでDn1がDn5より高
かった場合には、スイッチSa1,Sb1をオフにし
(555)、次に、低い方の温度Dn5がしきい値Th
n以下であるかをチェックして(56)、しきい値Th
n以下であるとスイッチスイッチSa1’,Sb1’を
オンにする(57)。これによりコイルドライバ4a
1,4b1が電磁石1A1’,1B1’に交流電力を供
給することになる。Dn5がしきい値Thnを越えてい
るときには、スイッチスイッチSa1’,Sb1’をオ
フにする(55)。これにより無駄焼きが避けられる。
【0028】制御回路5は次に、「スイッチング設定
2」S6を実行する。この内容は「スイッチング設定
1」S5と同様である。ただし、上述の「スイッチング
設定1」S5の説明中の、アドレスn1はn2と、デ−
タDn1はDn2と、また、スイッチSa1,Sb1,
Sa1’およびSb1’はそれぞれSa2,Sb2,S
a2’およびSb2’と読み替え、電磁石1A1,1A
1’,1B1および1B1’はそれぞれ1A2,1A
2’,1B2および1B2’と読み替える。
【0029】制御回路5は次に、「スイッチング設定
3」S7を実行する。この内容は「スイッチング設定
1」S5と同様である。ただし、上述の「スイッチング
設定1」S5の説明中の、アドレスn1はn3と、デ−
タDn1はDn3と、また、スイッチSa1,Sb1,
Sa1’およびSb1’はそれぞれSa3,Sb3,S
a3’およびSb3’と読み替え、電磁石1A1,1A
1’,1B1および1B1’はそれぞれ1A3,1A
3’,1B3および1B3’と読み替える。
【0030】制御回路5は次に、「スイッチング設定
4」S8を実行する。この内容は「スイッチング設定
1」S5と同様である。ただし、上述の「スイッチング
設定1」S5の説明中の、アドレスn1はn4と、デ−
タDn1はDn4と、また、スイッチSa1,Sb1,
Sa1’およびSb1’はそれぞれSa4,Sb4,S
a4’およびSb4’と読み替え、電磁石1A1,1A
1’,1B1および1B1’はそれぞれ1A4,1A
4’,1B4および1B4’と読み替える。
【0031】以上に説明した「パルス割込処理」PIN
を1回実行すると、制御回路5はパルス発生器8から次
のパルスが到来するのを待つ。そして到来すると、また
「パルス割込処理」PINを1回実行する。
【0032】図7に、温度センサ6の検出温度を時間経
過に従い示す。図7において、温度変化の周期Toは
(以後周期Toと表記)、温度の変化が1サイクルに要
するx方向の距離変位がτ2となるように電磁石の配置
が設定されていることによりTo=τ2÷vとなる。つ
まり、スラブFが速度vでx方向に進む時、周期Toの
間に温度センサ6は点Oから点Pまでの温度を計り終え
ることになる。
【0033】図8は、スラブFの一周期分の温度変化
(スキッドマ−クの1ピッチ)をある一定の時間間隔で
電磁石の数(本実施例においては8個)だけ分割した様
子をグラフ上に示したものである。温度センサ6で得た
温度デ−タは、上述の図5に示す処理により、測定され
た時間を含む時区間に対応づけられて温度テ−ブルに格
納する。そして制御回路5は、前述した式(1)及び式
(2)によりある瞬間tqにおける点O,点Pの温度を
測定した時間を算出し、算出された時間を含む時区間を
検索し、点O及びPの温度を特定していることになる。
【0034】図9は、ある瞬間tpにおけるスラブFの
温度分布(温度テ−ブル上のデ−タ分布)をx方向長さ
に従い示した図である。図9に示された空間領域x1
8は図4において示したx1〜x8と同一であり、各空
間領域に位置対応する第一電磁石群及び第二電磁石群の
各電磁石を、各電磁石ON/OFF用スイッチと共にグ
ラフの下に表記する。制御回路5は、スラブFの点Oか
ら点Pに致るまでの各空間領域x2〜x3の温度(センサ
6で検出した温度)を温度テ−ブルより読出す。再度図
8を参照する。図8が図9と同時の瞬間tpにおけるス
ラブFの各点の温度(センサ6で検出した温度)を示し
ているものであるとすると、図9におけるx1空間領域
の温度は図8にΔ8で示される温度にあたり図9におけ
るx2空間領域の温度は図8にΔ1で示される温度にあ
たることになる。つまり、これと同様にx2−Δ7,x3
−Δ6,x4−5Δ,x5−Δ4,x6−Δ3,x7−Δ2
にあたる時区間の温度が各空間領域の温度にあたり、制
御回路5は温度テ−ブルのアドレスn1〜n8よりそれ
ぞれの温度を読み出すことによりスラブFのx方向各空
間領域における温度(センサ6で検出した温度)を認識
している。制御回路5は、次に各電磁石対に対応する空
間領域の温度を比較し、電磁石対のうち、温度の低い方
の空間領域に対応する電磁石を付属のスイッチを介して
通電する。例えば、図9において電磁石1A1(1B1
と対になる電磁石は1A1'(1B1')であり、双方それ
ぞれに対応する空間領域x1,x5の温度を比較すると、
1>k5であるので制御回路5は電磁石は1A1'(1B
1')を通電するため、スイッチSa1'(Sb1')をオン
(図中○印)する。この時スイッチSa1(Sb1)はオ
フであり、1組の電磁石対において接続された2つの電
磁石が同時に通電されることはない。制御回路5が他の
電磁石対についても同様にして対応する空間領域の温度
が低いコイルを通電する。図9においては、電磁石1A
1'(1B1')の他に1A4(1B4),1A2'(1
2'),1A3'(1B3')の計4個の電磁石を通電する
ことにより、スラブFの最も温度の低い箇所(図中にお
いて矢印Lowで示す。)を中央に挟み4個のコイルが
通電されることになる。
【0035】図10は、図9に示す瞬間tqをt=0と
した時にtqよりさらに1周期の1/4だけ進んだ時間
つまりt=(1/4)×ToにスラブFの各空間領域に
おける温度分布(センサ6で検出した温度)を示し、そ
の時に通電されるコイル(図中○印)の様子をグラフの
下に表記している。スラブFの進行に従い温度の最も低
い箇所Lowもx方向に(1/4)×τ2だけ進行す
る。それに伴い制御回路5は電磁石のオン/オフも変化
させ、図10においては1A2'(1B2'),1A3'(1
3'),1A4'(1B4'),1A1(1B1)に通電して
いる。
【0036】図11は、図9に示す瞬間tqをt=0と
した時にtqよりさらに半周期だけ進んだ時間つまりt
=(1/2)×ToにスラブFの各空間領域における温
度分布(センサ6で検出した温度)を示し、その時に通
電されるコイル(図中○印)の様子をグラフの下に表記
している。また、図12には図9に示す瞬間tqをt=
0とした時にtqよりさらに3/4周期だけ進んだ時間
つまりt=(3/4)×ToにスラブFの各空間領域に
おける温度分布(センサ6で検出した温度)及びコイル
の通電の様子を示している。図11においてはスラブF
の進行に従い温度の最も低い箇所Lowもx方向に(1
/2)×τ2だけ進行しており、それに供い制御回路5
は電磁石の通電も変化させ、1A4'(1B4'),1A1
(1B1),1A2(1B2),1A3(1B3)を通電し
ている。同様に図12においては、x方向に(3/4)
×τ2だけ進行しているLowに応じて電磁石の通電を
1A2(1B2),1A3(1B3),1A4(1B4),1
1'(1B1')に行っている。
【0037】以上説明した実施例の制御回路5は、スキ
ッドマークの発生に同期させて、お互いに対となる2つ
の電磁石のうち、スラブFの温度の低い箇所に位置する
電磁石のみに通電を行うため、同規模のスキッドマーク
の除去を目的とする従来の加熱システムに比べ、必要と
する電源容量が半分であり加熱システムの小規模化と生
産コストの削減につながる。
【0038】なお、図13の(a)および(b)に示す
ように、各電磁石を、スラブFを周回する、コアなしの
電気コイルにしてもよい。この態様ではコイルの中心を
スラブFが貫通するので、熱効率を上げることができ
る。各コイル1A1〜1A4,1A1'〜1A4'にはスイッ
チSa1〜Sa4,Sa1'〜Sa4'が接続されている。そ
の他の構構成及び各構成要素の動作は、上述の第1実施
例と同様である。
【0039】(第2実施例)図14に、本発明の第2実
施例の全体概要を示す。スラブFの上部においては、第
一実施例における第一電磁石群と同構成でありながら、
更に小型化した第二実施例における第一電磁石群1A1
〜1A4(第1グル−プ),1A1'〜1A4'(第2グル
−プ)が電気コイルをスラブFに対向させて配置されて
いる。また、スラブFの下方には、第一実施例の1.0e
+103より1.6e+103と拡く幅を取ったローラ7が配置さ
れており、各ローラの間には、スラブFの上部に配置さ
れている第一電磁石群と同じ構成の第二電磁石群1B1
〜1B4(第1グル−プ),1B1'〜1B4'(第2グル
−プ)がスラブFを挟んで、電気コイルをスラブFに対
向させて配置されている。電磁石1A1〜1A4,1A1'
〜1A4'にはスイッチSa1〜Sa4,Sa1'〜Sa4'
が、また、電磁石1B1〜1B4,1B1'〜1B4'にはス
イッチSb1〜Sb4,Sb1'〜Sb4'が結線されてお
り、以下の構成及び要素の動作については前述した第1
実施例と同様である。第2実施例は、電磁石が小型であ
る故に、各コイル対応の図9〜図12に示しているスラ
ブFのx方向の空間領域x1〜x8を細かく取ることが出
来るため、温度の制御を細かくすることが出来、温度補
正後の温度分布の直線性が向上する。すなわち第1実施
例よりも精細に温度むらが補正される。
【0040】(第3実施例)上述の第1実施例および第
2実施例では、1個の温度センサ6で、誘導加熱コイル
1A1等の上流において導電材温度を検出して温度テ−
ブルに書込み、そして制御手段5が誘導加熱コイル1A
1等それぞれの位置のスラブF上の検出温度を温度テ−
ブルより読み出している。この検出温度は、誘導加熱コ
イルの位置を通る前の温度であり、誘導加熱コイルによ
って加熱された部位に加しては、導電材の温度を正しく
表わすものではない。
【0041】そこで第3実施例では、図15に示すよう
に、電気コイル1A1〜1A4,1A1’〜1A4’そ
れぞれの直前に温度センサ6a〜6hを配設し、それら
の検出温度を制御回路5が読込むようにした。その他の
構構成及び各構成要素の動作は、概略では上述の第1実
施例と同様であるが、制御回路5は、図5に示すS1〜
S4の処理に代えて、温度センサ6a〜6hの検出温度
を読込み、これらをDn1〜Dn8としてS1〜S8の
処理を実行する。この第3実施例では、温度デ−タDn
1〜Dn8が現実に実測した温度を表わすので、電気コ
イル1A1〜1A4,1A1’〜1A4’に入るまでは
低温の箇所でも、それらのコイルのいくつかで順次に加
熱されてThn(加熱要否判定のしきい値)を越えた後
は誘導加熱が行なわれず、代りに現実の低温部が加熱さ
れる。したがってスラブFの長手方向の温度分布が、よ
り精細に均一化される。温度検出手段としては、例え
ば、放射温度計等、前述の第1実施例および第2実施例
にて示したごとく、温度センサで導電材の温度を直接測
定する方法もあるが、間接的手段で測定する方法も含む
ものとする。つまり、例えば、スキッドレールにて温度
分布が生じた場合には、スキッドレール間隔,スキッド
レールと導電材先端との相対位置および(圧延された場
合には)圧下率とが搬送する各導電材について既知のも
のであれば搬送方向の温度分布が間接的に算出され、温
度分検出手段となり得る。
【0042】
【発明の効果】各電磁石は2個で1組の対になってお
り、一つの電源を共有している。制御回路はスキッドマ
ークの発生に同期させて、対になる2つの電磁石のう
ち、スラブFの温度の低い箇所に位置する電磁石のみに
通電を行う。一つの電源で2つの電磁石を駆動し、更に
必要な一方のみへの電力の供給が可能であるので、同規
模の電磁石を駆動する場合において従来と比較して電源
の容量及び単位時間の消費電力、更には電源の設置スペ
ースも半分となり、生産コストの削減と作業スペースの
効率化を計ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の電磁石の外観を示す斜
視図である。
【図2】 図1に一点鎖線Zで示す領域の拡大断面図で
ある。
【図3】 第1実施例の全体構成を示すブロック図であ
る。
【図4】 図1に示す電気コイル1A1等とスラブFと
の位置関係を示す側面図である。
【図5】 図3に示す制御回路5の「パルス割込処理」
の内容を示すフロ−チャ−トである。
【図6】 図3に示す制御回路5内のメモリに割り当て
た温度デ−タ記憶領域の、アドレスと書込デ−タの関係
を示す平面図である。
【図7】 図3に示す温度センサ6の検出温度の変化を
示すタイムチャ−トである。
【図8】 図3に示す温度センサ6の検出温度の変化を
示すタイムチャ−トである。
【図9】 図7および図8に示す時刻t=0における、
図3に示す電気コイル1A1等の各位置での、センサ6
で検出したスラブ温度、すなわち温度分布を示すグラフ
である。
【図10】 図7および図8に示す時刻t=0からTo
/4経過後の、図3に示す電気コイル1A1等の各位置
での、センサ6で検出したスラブ温度、すなわち温度分
布を示すグラフである。
【図11】 図7および図8に示す時刻t=0からTo
/2経過後の、図3に示す電気コイル1A1等の各位置
での、センサ6で検出したスラブ温度、すなわち温度分
布を示すグラフである。
【図12】 図7および図8に示す時刻t=0から3T
o/4経過後の、図3に示す電気コイル1A1等の各位
置での、センサ6で検出したスラブ温度、すなわち温度
分布を示すグラフである。
【図13】 第1実施例の変形例を示し、(a)は全体
構成を示すブロック図、(b)は(a)のY−Y線断面
図である。
【図14】 本発明の第2実施例の全体構成を示すブロ
ック図である。
【図15】 本発明の第3実施例の全体構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1A1〜1A4',1B1〜1B4':電磁石 2A',2B1〜2B4':コア 3A1〜3A4',3B1〜3B4':電気コイル 4a1〜4a4',4b1〜4b4':コイルドライバ Sa1〜Sa4',Sb1〜Sb4':スイッチ 5:制御回路 6:温度センサ 7:ロール 8:パルス発生器 F:スラブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F27B 9/40 F27B 9/40 F27D 11/06 F27D 11/06 Z

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電材の搬送ラインに沿って配列された、
    導電材を加熱するための1対の誘導加熱コイル;前記1
    対の誘導加熱コイルに誘導加熱電力を供給するための1
    つの電源回路;該電源回路に前記1対の誘導加熱コイル
    のそれぞれを選択的に接続するためのスイッチング手
    段;前記誘導加熱コイルのそれぞれの位置にある導電材
    の温度を検出するための温度検出手段;および、 前記1対の誘導加熱コイルの位置の導電材の検出温度に
    対応して、前記スイッチング手段を介して、高い検出温
    度の導電材がある誘導加熱コイルを前記電源回路から遮
    断し低い検出温度の導電材がある誘導加熱コイルを前記
    電源回路に接続する制御手段;を備える誘導加熱装置。
  2. 【請求項2】導電材(F)の搬送ラインに沿って配列され
    た、導電材を加熱するための1対の誘導加熱コイル;前
    記1対の誘導加熱コイルに誘導加熱電力を供給するため
    の1つの電源回路;該電源回路に前記1対の誘導加熱コ
    イルのそれぞれを選択的に接続するためのスイッチング
    手段;導電材の搬送方向に関して前記1対の誘導加熱コ
    イルの上流において導電材温度を検出する温度検出手
    段;該温度検出手段の検出温度を記憶するメモリ手段;
    および、 前記1対の誘導加熱コイルの位置の導電材の検出温度を
    前記メモリ手段より得て、前記スイッチング手段を介し
    て、高い検出温度の導電材がある誘導加熱コイルを前記
    電源回路から遮断し低い検出温度の導電材がある誘導加
    熱コイルを前記電源回路に接続する制御手段;を備える
    誘導加熱装置。
  3. 【請求項3】導電材の搬送ラインに沿って配列された、
    導電材を加熱するための第1グル−プの複数個の誘導加
    熱コイル;導電材の搬送方向に関して第1グル−プの誘
    導加熱コイルの下流に配列された、導電材を加熱するた
    めの第2グル−プの複数個の誘導加熱コイル;それぞれ
    が、第1グル−プの1個の誘導加熱コイルと第2グル−
    プの1個の誘導加熱コイルでなる1対の誘導加熱コイル
    に誘導加熱電力を供給するための、複数個の電源回路;
    それぞれが、各電源回路に各1対の誘導加熱コイルのそ
    れぞれを選択的に接続するための複数組のスイッチング
    手段;第1グル−プおよび第2グル−プの誘導加熱コイ
    ルのそれぞれの位置にある導電材の温度を検出するため
    の温度検出手段;および、 誘導加熱コイルの各対につき、対をなす誘導加熱コイル
    それぞれの位置の導電材の検出温度に対応して、前記ス
    イッチング手段を介して、高い検出温度の導電材がある
    誘導加熱コイルを前記電源回路から遮断し低い検出温度
    の導電材がある誘導加熱コイルを前記電源回路に接続す
    る制御手段;を備える誘導加熱装置。
  4. 【請求項4】導電材の搬送ラインに沿って配列された、
    導電材を加熱するための第1グル−プの複数個の誘導加
    熱コイル; 導電材の搬送方向に関して第1グル−プの誘導加熱コイ
    ルの下流に配列された、導電材を加熱するための第2グ
    ル−プの複数個の誘導加熱コイル; それぞれが、第1グル−プの1個の誘導加熱コイルと第
    2グル−プの1個の誘導加熱コイルでなる1対の誘導加
    熱コイルに誘導加熱電力を供給するための、複数個の電
    源回路; それぞれが、各電源回路に各1対の誘導加熱コイルのそ
    れぞれを選択的に接続するための複数組のスイッチング
    手段; 導電材の搬送方向に関して第1グル−プの誘導加熱コイ
    ルの上流において導電材温度を検出する温度検出手段; 該温度検出手段の検出温度を記憶するメモリ手段;およ
    び、 誘導加熱コイルの各対につき、対をなす誘導加熱コイル
    それぞれの位置の導電材の検出温度を前記メモリ手段よ
    り得て前記スイッチング手段を介して、高い検出温度の
    導電材がある誘導加熱コイルを前記電源回路から遮断し
    低い検出温度の導電材がある誘導加熱コイルを前記電源
    回路に接続する制御手段; を備える誘導加熱装置
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