JP3102983B2 - 開先位置検出方法 - Google Patents

開先位置検出方法

Info

Publication number
JP3102983B2
JP3102983B2 JP06012530A JP1253094A JP3102983B2 JP 3102983 B2 JP3102983 B2 JP 3102983B2 JP 06012530 A JP06012530 A JP 06012530A JP 1253094 A JP1253094 A JP 1253094A JP 3102983 B2 JP3102983 B2 JP 3102983B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
data
image
correlation coefficient
pixels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06012530A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07214323A (ja
Inventor
木 俊 雄 青
黒 盈 昭 乙
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP06012530A priority Critical patent/JP3102983B2/ja
Publication of JPH07214323A publication Critical patent/JPH07214323A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3102983B2 publication Critical patent/JP3102983B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接の開先をテレビカ
メラで撮影し、テレビカメラの画像信号を処理して開先
位置を検出し、検出した開先に自動溶接機を倣い制御す
るための開先位置検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレビカメラの画像信号を用いて自動溶
接機を倣い制御するための開先位置検出方法は、特開昭
52−85044号公報あるいは特開昭53−9235
3号公報に示すように、スポット光に照らされた開先と
溶接板表面の濃淡の違いを利用し開先を検出する。テレ
ビカメラの画像信号は被写体の輝度が高く白い(淡い)
部分は電圧が高い。また、輝度が低く黒い(濃い)部分
は電圧が低い。図3の(a)および図3の(b)に示す
ように、明暗(濃淡)に応じて画像信号電圧が変化す
る。(a)は開先部の撮影画面を示しそれにおいて開先
内は黒く(暗く)溶接板表面は白い(あかるい)ため、
適当な電圧しきい値を用いて画像信号電圧を2値化し、
低い電圧部分を開先と、高い電圧部分を溶接板表面と判
別することができる。特開昭52−85044号公報お
よび特開昭53−92353号公報では、スポット光に
照らし出された領域を、検出領域としてそこの画像信号
電圧を2値化し、開先に対応する低い電圧部が検出領域
の中心にくるようにスポットライトと溶接トーチを移動
し倣い制御することにより、溶接ト−チが開先を倣うと
説明されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】2値化は、目的の像だ
けを背景から分離する処理の1つで、目的の像の輝度が
背景と異なる場合に有効である。しかし、溶接板表面に
は錆,ペイント,グラインダ研磨,仮づけ溶接ビード,
付着スパッタなどがあり、また、開先内部もグラインダ
研磨,仮づけ溶接ビード,付着スパッタなどがあること
があり、必ずしも一定の明るさではない。これらが撮影
画像に基づいた開先検出に対して外乱となる。
【0004】したがって、スポット光に照らし出された
撮影領域内に、これらの明るさの変動が入る場合には、
2値化した画像では必ずしも良好に開先を分離し判別で
きず安定した開先の検出が困難だった。
【0005】本発明は、外乱の影響が少い開先検出方法
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の第1番の発明は、
テレビカメラの画像信号電圧を用いて溶接用開先の位置
を検出する開先位置検出方法において、倣い制御前に開
先近傍を撮影してテレビカメラの2次元の画像信号電圧
縦s×横t画素の画像濃淡を表わすデジタルデ−タに
変換してメモリ手段に記憶し、該デジタルデータの中
の、開先と溶接板表面からなる、縦n×横m画素、s>
n,t>m、の領域のデジタルデ−タを教示パターンと
し、倣い制御中に開先近傍を撮影してテレビカメラの2
次元の画像信号電圧を縦s×横t画素の画像濃淡を表わ
すデジタルデ−タに変換してメモリ手段に記憶し、該倣
い制御中に得たデジタルデ−タから前記教示パターンと
等しいサイズの領域、縦n×横m画素、s>n,t>
m、を順次取り出し入力パターンとし、該入力パターン
左上から横方向i番目、縦方向j番目の位置の画素デ
ータが表す輝度U(i,j)と、前記教示パターンの左
上から横方向i番目、縦方向j番目の位置の画素データ
が表す輝度W(i,j)との相関係数Rを下記の(1)
式を用いて算出し、相関係数が0.6〜1.0で相関係数の
最も大きい領域を開先位置とすることを特徴とする。本
願の第2番の発明は、テレビカメラの画像信号電圧を用
いて溶接用開先の位置を検出する開先位置検出方法にお
いて、倣い制御前に開先近傍を撮影してテレビカメラ
像信号電圧を縦s×t横画素画像の濃淡を表わすデジ
タルデ−タに変換してメモリ手段に記憶し、該デジタル
データの左上から縦方向y番目の横方向の輝度分布C
(x)の中の、開先と溶接板表面からなる左端から任意
のp番目からp+m番目までの区間のデジタルデ−タを
教示パターンD(i)とし、倣い制御中に開先近傍を撮
影してテレビカメラの画像信号電圧を画像濃淡を表わす
デジタルデ−タに変換してメモリ手段に記憶し、該倣い
制御中に得たデジタルデ−タの左上から縦方向y番目の
横方向の輝度分布C(x)の中から前記教示パターンと
等しい大きさの左端から任意のq番目からq+m番目ま
での区間を順次取り出し入力パターンとし、該入力パタ
ーンの、前記教示パターンD(i)との相関係数Rを下
記の(5)式を用いて算出し、相関係数が0.6〜1.0で
相関係数の最も大きい区間を開先位置とすることを特徴
とする。ここで、開先近傍とは、例えば開先およびその
周辺約5〜175mm四方をさす。
【数8】
【数9】
【0007】
【作用】以下、本発明について詳細に説明する。一般
に、テレビカメラは輝度に応じたレベルの画像信号(ア
ナログ電圧)を出力するが、1画面分の画像信号は、画
面の左端から右端にいたる水平方向の各ラインのもの
が、画面の垂直方向の上方から下方に順番に出力され
る。従って、画像信号をデジタル変換し、デジタルデ−
タ(画像データ)で処理するには、あらかじめ、摘出面
積すなわち水平方向の画素数(1ラインの画素数)およ
び垂直方向の画素数(ライン数)を決め、摘出面積に含
まれる画素数分のデジタルデ−タを格納しうるメモリ
(メモリ領域)を用意(割当て)し、画面上の任意の位
置の輝度がメモリの所定の番地のデータに対応付けられ
るように、上記の順番で出力される輝度信号のアナログ
電圧をタイミングを取りながらデジタルに変換し、メモ
リの所定の番地にデータを記憶する。本願の第1番の発
明では、倣い制御前および倣い制御中に撮影により得た
画像デ−タは、それぞれ縦s×横t画素の画像デ−タを
格納しうるメモリ(メモリ領域)に記憶する。倣い制御
前に縦方向に開先を撮影したときには、撮影画像(図
2)の画像デ−タをメモリに記憶し、その中から、開先
21と溶接板表面22を含む縦横n×m画素(s>n,
t>m)の領域50の画像デ−タを摘出して教示パター
ン50とし、これをメモリに記憶する。教示パタ−ン画
像は例えば図3の(a)に示すものとなる。
【0008】倣い制御中に撮影し画像デ−タをメモリに
格納した画面(縦s×横t画素)の1例を図1に示す。
この画面には、縦方向の開先像21があり、その周辺に
スパッタ像23,ペイント文字像24,仮づけ溶接像2
5等が含まれることがある。この画面の像を教示パタ−
ン50と同じ大きさで切出して摘出すると、スパッタ付
近の入力パターン(摘出領域)51(図4の(a)),
ペイント文字付近の入力パターン52(図5の
(a)),仮づけ溶接付近の入力パターン53(図6の
(a)),開先付近の入力パターン54(図7の
(a))ならびにその他外乱のない領域の入力パタ−ン
および陰影領域(26)の入力パタ−ン等が得られる。
図8に示すように、教示パターンの左上コ−ナの画素を
第1番とし横方向にm番目まで縦方向にn番目まで番号
を付け、横方向i番目、縦方向j番目の位置の画素の画
像デ−タが表わす輝度をW(i,j)とする。同様に入
力パターン51,52,53および54の左上を1とし
横方向にm番目まで縦方向にn番目まで番号を付け、横
方向i番目、縦方向j番目の位置の輝度をそれぞれU1
(i,j),U2(i,j),U3(i,j)およびU
4(i,j)とする。教示パターンの輝度W(i,j)
と入力パターンの輝度U(i,j)の相関係数Rを、
【0009】
【数1】
【0010】で計算する。
【0011】教示パターン50と入力パターン51,入
力パターン52,入力パターン53および入力パターン
54との相関係数R1,R2,R3,R4は、R4>R
1、R4>R2、R4>R3となり、開先付近の入力パ
ターン54の相関係数が最も大きく、開先を良好に判別
することができる。
【0012】これは、教示パターン50のa0,b0間
(図3)の輝度分布(図3の(b))と入力パターン5
1のa1,b1間(図4)の輝度分布(図4の(b),
スパッタ付近)との比較、入力パターン52のa2,b
2間(図5)の輝度分布(図5の(b),ペイント文字
付近)との比較,入力パターン53のa3,b3間(図
6)の輝度分布(図6の(b),仮づけ溶接付近)との
比較、ならびに、入力パターン54のa4、b4間(図
7)の輝度分布(図7の(b),開先付近)との比較に
より、教示パターン(図3)に対し入力パターン54
(図7)がもっとも類似し、相関係数が高いことがわか
る。
【0013】本願の第2番の発明では、倣い制御前に撮
影により得た画像デ−タは縦s×横t画素の画像デ−タ
を格納しうるメモリ(メモリ領域)に記憶する。これら
の画像デ−タが表わす画面(図9)の左上を1とし横方
向にt番目まで縦方向にs番目まで番号を付け、横方向
x番目,縦方向y番目の位置(画素)の画像デ−タが表
わす輝度をB(x,y)とすると、縦方向y番目の横方
向(x方向)の輝度分布C(x)は C(x)=B(x,y) ・・・(2) となる。また、縦方向(y方向)に輝度を平均したとき
の横方向(x方向)の輝度分布C(x)は
【0014】
【数3】
【0015】となる。x=1からtまでの輝度分布C
(x)の波形を図10に示す。輝度が低い開先部が中央
になるようにpを選び、図10の左端から任意のp番目
からp+m番目までの画素の画素データを教示パターン
D(i)とし、 D(i)=C(p+i) ・・・(4) ただし、i=1〜m これをメモリに記憶する。教示パターンD(i)を図1
1に示す。
【0016】同様に、倣い制御中に撮影した画面の中
に、縦方向の開先21の他に、スパッタ像23,ペイン
ト文字像24,仮づけ溶接像25がある場合、縦方向y
番目のx方向の輝度分布C(x)は(2)式となる。ま
た、縦方向(y方向)に輝度を平均したときのx方向の
輝度分布C(x)は(3)式となり、x=1からtまで
の輝度分布C(x)の波形を図12に示す。図12の左
端から任意のq番目からq+mまで輝度波形データを入
力パターンとすれば、教示パターンと入力パターンの相
関係数は
【0017】
【数5】
【0018】となり、図12にしめすx=qからq+m
までの入力パターンが最も相関係数が大きい。これは図
11と図12の波形を比較すれば、図12のx=qから
q+mまでの波形が図11の波形に最も類似しているこ
とからわかる。
【0019】この様に、画面に開先21が撮影されてい
れば、相関係数の最高値は高く、最高値を示す入力パタ
ーンを選べば、開先を検出できる。しかし、仮付け溶接
25が長い場合など画面に開先が撮影されてないとき
は、相関係数の最高値は低く、この入力パターンを選ん
でも開先にはならない。したがって、相関係数の基準値
を設け、相関係数の最高値が基準値より低い場合は”開
先なし”と判断する。
【0020】この相関係数の基準値を決定するために、
次のような基礎実験を行った。図15に示すようなI開
先に開先上に約30mm長、約100mm間隔で仮づけ溶接(2
5)した1000mm長の試験板の直上から、テレビカメラに
て25mm×25mmの視野で、開先(21)をスタートからエ
ンドまで連続的に撮影し、ビデオテープレコーダにて録
画した。録画したスタートの画面の開先部10×10mmを教
示パターン(50)とした。以後のエンドまでの39画面
(1画面は試験板上で25×25mmの領域)を、それらの視
野が重ならないように撮影し、各画面について試験板上
で10×10mm領域を入力パターンとし、それらと教示パタ
−ンとの相関係数を算出しそれが最高値を示す入力パタ
ーンの位置を求めた。その結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】表1から相関係数が0.6以上は開先位置を
検出し、0.6未満は主に仮付けビード,スパッタ跡,傷
等の位置を示していた。したがって、相関係数の基準値
は0.6とし、0.6以上を”開先”、0.6未満を”開先な
し”とした。
【0023】なお、画素の数は3〜100画素/mmが望まし
い。アーク溶接の倣い精度は±1mm必要で、3画素/mm未
満では分解能が低く倣い精度が得られない。一般のテレ
ビカメラの1画面の走査線は525本である。したがっ
て、1画面の垂直方向の画素数は最大で525となるか
ら、3画素/mmでは垂直方向の撮影視野は175mmである。
画素の数が100画素/mmを超える場合には、撮影視野が5.
25mmと狭くなる。教示パターンや入力パターンは、開先
と溶接板表面の両方がパターンの中に入る必要がある。
I開先でもガス切断,プラズマ切断,レーザー切断など
切断方法や切断条件によって開先の表面ギャップが広が
り、視野の中に開先と溶接板表面の両方が入らないこと
を避ける。
【0024】一般のテレビカメラの1画面の走査線は52
5本で画面の縦横比が6:4であるため画素の総数は縦
横525×788以下が望ましい。コンピュータの特性から2
のn乗である縦横256×256や512×512画素の総数とする
場合が多い。
【0025】
【実施例】本発明の実施例に用いた自動溶接装置の構成
を図13に、制御装置の構成図を図14に示す。制御装
置は、走行台車1に搭載され溶接トーチ3をとりつけた
倣い軸4に支持されたテレビカメラ2,テレビカメラ2
からの画像信号を取り込みA/D変換器11,1画面分
の画像データとして画面の縦256画素×横256画素、合計
65536画素分の画像データを記憶する画像メモリ12,
倣い軸4の駆動モータ13を制御するサーボアンプ1
4、および、メモリ12の画像データを処理して開先位
置を算出し、算出した位置へのト−チ駆動をサ−ボアン
プに指令するマイクロコンピュータ15で構成した。な
お、画像メモリ12のデータは必要に応じてD/A変換
器16を介してモニタテレビ17で観察した。
【0026】実施例1 開先21を画面18の中央に撮影するとともに、撮
影画面の画像デ−タを画像メモリ12に記憶した。画面
12の中央に縦50画素×横50画素の領域を指定し、該領
域の画像データをマイクロコンピュータ15内に教示パ
ターンとして記憶した。
【0027】 走行台車1を走行させ溶接を開始し
た。
【0028】 マイクロコンピュータ15の指令に応
じて、撮影された開先画像を画像メモリ12に記憶し
た。
【0029】 マイクロコンピュータ15は画像メモ
リ12から縦50画素×横50画素の入力パターンを順
次取り出し、教示パターンとの相関係数を(1)式に従っ
て算出した。
【0030】 最も大きい相関係数が0.6未満の場合は
開先なしと判別し倣い制御しない。
【0031】 最も大きい相関係数が0.6以上の場合は
開先21と判断し、開先21が画面18の中央になる方
向に、倣い軸4を倣い制御した。
【0032】実施例2 開先21を画面18の中央に撮影し画像メモリ12
に記憶した。画面18の縦方向に画像データを加算し、
開先幅方向(x方向)の輝度波形としマイクロコンピュ
ータ15内に記憶した。さらに、画面18開先幅方向
(x方向)の中央の50画素分の輝度波形を開先の教示パ
ターンとしてマイクロコンピュータ15内に記憶した。
【0033】 走行台車1を走行させ溶接を開始し
た。
【0034】 マイクロコンピュータ15の指令に応
じて撮影された開先画像を画像メモリ12に記憶した。
画面の縦方向に画像データを(3)式に従って加算し、開
先幅方向(x方向)の輝度波形としてマイクロコンピュ
ータ15内に記憶した。
【0035】 マイクロコンピュータ15は記憶した
x方向の輝度波形の左端から50画素分の波形データを入
力パターンとして取り出し、順次1画素右へずらしては
50画素分の波形データを入力パターンとして取り出し、
教示パターンとの相関係数を(5)式に従って算出した。
【0036】 最も大きい相関係数が0.6未満の場合は
開先なしと判別し倣い制御しない。
【0037】 最も大きい相関係数が0.6以上の場合は
開先21と判断し、開先21が画面18の中央になる方
向に、倣い軸4を倣い制御した。
【0038】比較例(従来方法の2値化による方法) 開先21を画面18の中央に撮影するとともに、画
像信号は比較器19を介して2値化し、画像メモリ12
に記憶した。比較器19のしきい値を調整し、開先が黒
く周辺が白くなるよう調整した。
【0039】 走行台車1を走行させ溶接を開始し
た。
【0040】 マイクロコンピュータ15の指令に応
じて撮影された開先画像を比較器19を介して2値化
し、画像メモリ12に記憶した。
【0041】 マイクロコンピュータ15は画面の左
端から開先の黒に相当する画素まで中央に画像データを
画像メモリ12から読みだし左端からの画素数NLを数
え、同様に、右端から開先の黒に相当する画素まで中央
に画像データを画像メモリ12から読みだし右端からの
画素数NRを数えた。
【0042】 NL+NR>256の場合は開先なし
と判断し倣い制御しない。
【0043】 NL+NR<256の場合は開先あり
と判断しNL−NR=0となる方向に倣い制御した。
【0044】溶接は潜弧溶接と炭酸ガスシールドアーク
溶接でおこなった。潜弧溶接は溶接トーチ5をフラック
ス散布が可能な潜弧溶接用を用い、炭酸ガスシールドア
ーク溶接ではガスシールドアーク溶接用の溶接トーチを
用いた。開先は図14に示すようにI開先で、開先上に
約30mm長、約100mm間隔で仮づけ溶接25し、長さL=1
000mmに対し倣いズレS=10mmさせて開先を作成した。
【0045】評価方法は、倣い軸4に取り付けたポテン
ショメ−タ5に定電圧電源とペンレコーダを接続し、溶
接中の倣い制御過程を記録した。このとき、最大倣いズ
レが±1mm以内を良好と評価した。実施結果を表2に
示す。
【0046】
【表2】
【0047】本発明方法は、実施例1,実施例2につい
て潜弧溶接および炭酸ガスシールドアーク溶接ともに良
好だった。しかし、2値化を用いた従来方法は溶接中に
溶接板の明るさの変化,仮づけ溶接時のスパッタなどの
焼け焦げ跡などで開先が不明瞭になり開先位置認識を誤
っていた。炭酸ガスシールドアーク溶接はアーク光の影
響が大きく、良好な開先位置計測は不可能だった。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、画像による開先位置検
出が従来方法と全く異なる方法で良好検出できるため、
テレビカメラを利用した自動倣い制御が飛躍的に信頼性
が高くなるため、溶接工程の自動化,無人化に寄与でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 開先部をテレビカメラで撮影した画面の一例
を示す平面図である。
【図2】 外乱が無い開先部をテレビカメラで撮影した
画面を示す平面図である。
【図3】 (a)は撮影画面より切り出した教示パター
ンを示す平面図、(b)は該教示パターン上のa0,b
0間の輝度分布を示すグラフである。
【図4】 (a)は撮影画面より切り出した、スパッタ
付近の入力パターンを示す平面図、(b)は該入力パタ
−ン上のa1,b1間の輝度分布を示すグラフである。
【図5】 (a)は撮影画面より切り出した、ペイント
文字付近の入力パターンを示す平面図、(b)は該入力
パタ−ン上のa2,b2間の輝度分布を示すグラフであ
る。
【図6】 (a)は撮影画面より切り出した、仮づけ溶
接付近の入力パターンを示す平面図、(b)は該入力パ
ターンのa3,b3間の輝度分布を示すグラフである。
【図7】 (a)は撮影画面より切り出した、開先付近
の入力パターンを示す平面図、(b)は該入力パターン
4のa4,b4間の輝度分布を示すグラフである。
【図8】 教示パターンおよび入力パターンに共通の画
像領域(サイズ)を示す平面図である。
【図9】 倣い制御中に撮影した画面上に設定する処理
対象画像領域(サイズ)を示す平面図である。
【図10】 倣い制御前に撮影した開先近傍の濃淡画像
データを縦方向に加算した輝度波形C(x)を示すグラ
フである。
【図11】 図10に示すグラフより切り出した教示パ
ターンD(i)を示すグラフである。
【図12】 倣い制御中に撮影した画像データを縦方向
に加算した輝度波形C(x)を示すグラフである。
【図13】 本発明を一態様で実施する装置の機構部外
観を示す斜視図である。
【図14】 図13に示す倣い溶接装置に結合された倣
い制御システムを示すブロック図である。
【図15】 図13に示す倣い溶接装置で倣い実験に使
用した試験材の平面図である。
【符号の説明】
1:走行台車 2:テレビカメラ 3:溶接トーチ 4:倣い軸 5:ポテンショメ−タ 11:A/Dコンバー
タ 12:画像メモリ 13:倣い軸モータ 14:サーボアンプ 15:マイクロコン
ピュータ 16:D/Aコンバータ 17:モニターテレ
ビ 18:画面 19:比較器 21:開先 22:溶接板表面 23:スパッタ 24:ペイント文字 25:仮づけ溶接 26:錆 50:教示パターン 51:倣い制御中に撮影したスパッタ付近の入力パター
ン 52:倣い制御中に撮影したペイント文字付近の入力パ
ターン 53:倣い制御中に撮影した仮づけ溶接付近の入力パタ
ーン 54:倣い制御中に撮影した開先付近の入力パターン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−87283(JP,A) 特開 昭62−261903(JP,A) 特開 昭59−209482(JP,A) 特開 平2−210506(JP,A) 特開 昭61−154773(JP,A) 特開 平6−325280(JP,A) 特開 平2−276907(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/127 G01B 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビカメラの画像信号電圧を用いて溶
    接用開先の位置を検出する開先位置検出方法において、 倣い制御前に開先近傍を撮影してテレビカメラの2次元
    の画像信号電圧を縦s×横t画素の画像濃淡を表わすデ
    ジタルデ−タに変換してメモリ手段に記憶し、該デジタ
    ルデータの中の、開先と溶接板表面からなる、縦n×横
    m画素、s>n,t>m、の領域のデジタルデ−タを教
    示パターンとし、倣い制御中に開先近傍を撮影してテレ
    ビカメラの2次元の画像信号電圧を縦s×横t画素の
    像濃淡を表わすデジタルデ−タに変換してメモリ手段に
    記憶し、該倣い制御中に得たデジタルデ−タから前記教
    示パターンと等しいサイズの領域、縦n×横m画素、s
    >n,t>m、を順次取り出し入力パターンとし、該入
    力パターンの左上から横方向i番目、縦方向j番目の位
    置の画素データが表す輝度U(i,j)と、前記教示パ
    ターンの左上から横方向i番目、縦方向j番目の位置の
    画素データが表す輝度W(i,j)との相関係数Rを下
    記の(1)式 【数6】 を用いて算出し、相関係数が0.6〜1.0で相関係数の最
    も大きい領域を開先位置とすることを特徴とする開先位
    置検出方法。
  2. 【請求項2】 テレビカメラの画像信号電圧を用いて溶
    接用開先の位置を検出する開先位置検出方法において、 倣い制御前に開先近傍を撮影してテレビカメラの画像信
    号電圧を縦s×横t画素の画像濃淡を表わすデジタルデ
    −タに変換してメモリ手段に記憶し、該デジタルデータ
    左上から縦方向y番目の横方向の輝度分布C(x)の
    中の、開先と溶接板表面からなる左端から任意のp番目
    からp+m番目までの区間のデジタルデ−タを教示パタ
    ーンD(i)とし、倣い制御中に開先近傍を撮影してテ
    レビカメラの画像信号電圧を画像濃淡を表わすデジタル
    デ−タに変換してメモリ手段に記憶し、該倣い制御中に
    得たデジタルデ−タの左上から縦方向y番目の横方向の
    輝度分布C(x)の中から前記教示パターンと等しい大
    きさの左端から任意のq番目からq+m番目までの区間
    を順次取り出し入力パターンとし、該入力パターンの、
    前記教示パターンD(i)との相関係数Rを下記の
    (5)式 【数7】 を用いて算出し、相関係数が0.6〜1.0で相関係数の最
    も大きい区間を開先位置とすることを特徴とする開先位
    置検出方法。
JP06012530A 1994-02-04 1994-02-04 開先位置検出方法 Expired - Fee Related JP3102983B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06012530A JP3102983B2 (ja) 1994-02-04 1994-02-04 開先位置検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06012530A JP3102983B2 (ja) 1994-02-04 1994-02-04 開先位置検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07214323A JPH07214323A (ja) 1995-08-15
JP3102983B2 true JP3102983B2 (ja) 2000-10-23

Family

ID=11807893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06012530A Expired - Fee Related JP3102983B2 (ja) 1994-02-04 1994-02-04 開先位置検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3102983B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111044434B (zh) * 2019-12-31 2022-02-15 太原科技大学 一种熔化极气体保护焊熔滴过渡过程的模拟装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07214323A (ja) 1995-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05215518A (ja) 光学式検査プローブ
US4988201A (en) Apparatus for detecting a shape of a groove
JP3102983B2 (ja) 開先位置検出方法
EP0392961B1 (en) Seam tracking between mating parts
Bamba et al. A visual sensor for arc-welding robots
JPS595071B2 (ja) 可視ア−ク溶接の倣い方法
JP3102984B2 (ja) 開先位置検出方法
JP2989384B2 (ja) アークの状況判断方法
JPS6325871B2 (ja)
JPH11101750A (ja) 異物検出方法
JP3462353B2 (ja) 開先倣い制御方法
JPH0411822B2 (ja)
JPS61191905A (ja) 開先位置検出装置
JP3259624B2 (ja) 表面状態検査装置
JPH01315884A (ja) パターン追跡方法
JP2667841B2 (ja) 溶接装置
JPH10277743A (ja) エレクトロガスアーク溶接の開先倣い制御方法
JP2501150B2 (ja) レ―ザ溶接方法
JPH09264713A (ja) 開先検出方法
JPS6372480A (ja) 溶接開先隙間に対する適応制御方法
JP3439529B2 (ja) 線幅測定方法
JPH0475118B2 (ja)
JPH03118975A (ja) 溶接装置
JPH0248841B2 (ja)
JPH10113770A (ja) エレクトロガスアーク溶接の開先倣い制御装置および方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000808

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees