JP3462353B2 - 開先倣い制御方法 - Google Patents
開先倣い制御方法Info
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- JP3462353B2 JP3462353B2 JP25342996A JP25342996A JP3462353B2 JP 3462353 B2 JP3462353 B2 JP 3462353B2 JP 25342996 A JP25342996 A JP 25342996A JP 25342996 A JP25342996 A JP 25342996A JP 3462353 B2 JP3462353 B2 JP 3462353B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアーク溶接の近傍を
テレビカメラで撮影し、テレビカメラの画像信号を用い
て自動溶接機を開先倣い制御する方法に関するものであ
る。
テレビカメラで撮影し、テレビカメラの画像信号を用い
て自動溶接機を開先倣い制御する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】溶接ワイヤを用いた消耗電極式のアーク
溶接は、チップから突きだしたワイヤの曲がりの変動に
より、アーク位置が開先の所定の狙い位置からズレ、欠
陥やビード形状不良を発生させる大きな原因になってい
る。開先を検出する倣い制御機構を搭載した自動溶接機
でも、開先位置の変化に応じ溶接トーチ位置を制御する
ことは可能であるが、ワイヤの曲がりの変動によって、
ワイヤ先端のアーク位置は開先の所定の狙い位置からず
れることがある。このため、倣い制御機構を搭載した自
動溶接機でも、欠陥やビード形状不良の発生を避けるた
めやむをえず、オペレータがアーク位置を見ながら倣い
修正しているのが現状である。
溶接は、チップから突きだしたワイヤの曲がりの変動に
より、アーク位置が開先の所定の狙い位置からズレ、欠
陥やビード形状不良を発生させる大きな原因になってい
る。開先を検出する倣い制御機構を搭載した自動溶接機
でも、開先位置の変化に応じ溶接トーチ位置を制御する
ことは可能であるが、ワイヤの曲がりの変動によって、
ワイヤ先端のアーク位置は開先の所定の狙い位置からず
れることがある。このため、倣い制御機構を搭載した自
動溶接機でも、欠陥やビード形状不良の発生を避けるた
めやむをえず、オペレータがアーク位置を見ながら倣い
修正しているのが現状である。
【0003】このような問題を改善するためには、開先
に対するアークまたは溶接ワイヤの位置を検出し、倣い
制御する必要がある。特開昭59−94583号公報に
は、狭開先溶接のアーク溶接中の溶接ワイヤおよび開先
を、テレビカメラにて撮影し、撮影画像に基づいて開先
倣い制御する方法が提案されている。アークや溶融プー
ル輻射光に対し、開先が陰となって撮影されるととも
に、画面のほぼ中央に陰となって溶接ワイヤが撮影され
る。したがって、画像データを適当なしきい値で2値化
することにより、開先位置と幅,ワイヤ位置が計測でき
ると説明されている。このように、適当な輝度しきい値
を設けて開先,ワイヤ等を識別する方法は2値化法と呼
ばれるが、この方法を通常使用されるガスシールドアー
クの板継溶接に適用した場合について説明する。
に対するアークまたは溶接ワイヤの位置を検出し、倣い
制御する必要がある。特開昭59−94583号公報に
は、狭開先溶接のアーク溶接中の溶接ワイヤおよび開先
を、テレビカメラにて撮影し、撮影画像に基づいて開先
倣い制御する方法が提案されている。アークや溶融プー
ル輻射光に対し、開先が陰となって撮影されるととも
に、画面のほぼ中央に陰となって溶接ワイヤが撮影され
る。したがって、画像データを適当なしきい値で2値化
することにより、開先位置と幅,ワイヤ位置が計測でき
ると説明されている。このように、適当な輝度しきい値
を設けて開先,ワイヤ等を識別する方法は2値化法と呼
ばれるが、この方法を通常使用されるガスシールドアー
クの板継溶接に適用した場合について説明する。
【0004】アーク溶接される開先付近を、図4に示す
ように斜め前方からTVカメラ1にて撮影した、撮影画
像の概要を図5に示す。図5の水平走査線L1における
線上の輝度分布を図8の(a)に示す。図5および図8
の(a)から、走査線L1上の点a/b間とg/h間
は、鋼板表面像であって開先4内で発生する高輝度光
(アーク光や溶融プール輻射光)が開先4で遮られるの
で輝度が低い。点b/c間とf/g間は、高輝度光に照
らされた開先4内の、開先斜辺像でやや輝度が高い。点
c/d間とe/f間は、溶融プール輻射光(一部溶融プ
ール面でのアーク光の反射光)の領域であり輝度が高
い。点d/e間は、背景の溶融プール輻射光が溶接ワイ
ヤ6で遮られた陰(以下単にワイヤ像と称す)であり、
輝度が低い。
ように斜め前方からTVカメラ1にて撮影した、撮影画
像の概要を図5に示す。図5の水平走査線L1における
線上の輝度分布を図8の(a)に示す。図5および図8
の(a)から、走査線L1上の点a/b間とg/h間
は、鋼板表面像であって開先4内で発生する高輝度光
(アーク光や溶融プール輻射光)が開先4で遮られるの
で輝度が低い。点b/c間とf/g間は、高輝度光に照
らされた開先4内の、開先斜辺像でやや輝度が高い。点
c/d間とe/f間は、溶融プール輻射光(一部溶融プ
ール面でのアーク光の反射光)の領域であり輝度が高
い。点d/e間は、背景の溶融プール輻射光が溶接ワイ
ヤ6で遮られた陰(以下単にワイヤ像と称す)であり、
輝度が低い。
【0005】図8の(b)には、溶滴移行中にワイヤ6
/溶融プール間の短絡によりアークが消えて、溶融プー
ルの輻射光のみがあるときの、走査線L1上の輝度分布
を示す。また図8の(c)には、アーク長が長く、アー
ク炎が大きく溶接ワイヤ6を包み全体が明るく、これに
より溶接ワイヤ6の陰が薄くなった場合の走査線L1上
の輝度分布を示す。
/溶融プール間の短絡によりアークが消えて、溶融プー
ルの輻射光のみがあるときの、走査線L1上の輝度分布
を示す。また図8の(c)には、アーク長が長く、アー
ク炎が大きく溶接ワイヤ6を包み全体が明るく、これに
より溶接ワイヤ6の陰が薄くなった場合の走査線L1上
の輝度分布を示す。
【0006】図8の(a)に示す輝度分布の場合には、
しきい値B1を、図8の(a)に示すように、点d/e
間(ワイヤ像)の輝度と点b/c間(開先斜辺像)の輝
度との間の値に設定して画像デ−タを、例えばしきい値
B1以上の画像デ−タを「1」に、B1未満の画像デ−
タを「0」に2値化することにより、開先部が「1」
で、開先内の「0」がワイヤで、開先外部(鋼板表面)
が「0」の2値画像デ−タが得られる。この2値画像デ
−タに基づいて開先4の位置と幅およびワイヤ6の位置
を算出しうる。
しきい値B1を、図8の(a)に示すように、点d/e
間(ワイヤ像)の輝度と点b/c間(開先斜辺像)の輝
度との間の値に設定して画像デ−タを、例えばしきい値
B1以上の画像デ−タを「1」に、B1未満の画像デ−
タを「0」に2値化することにより、開先部が「1」
で、開先内の「0」がワイヤで、開先外部(鋼板表面)
が「0」の2値画像デ−タが得られる。この2値画像デ
−タに基づいて開先4の位置と幅およびワイヤ6の位置
を算出しうる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ア−クが消え
た瞬間の図8の(b)に示す輝度分布の場合には、しき
い値B1により「1」と切り出される領域は点c/d,
e/f間(溶融プール像)のみであり、それらの間の点
d/e間(ワイヤ像)も切出されるが、開先像は切出さ
れず、開先4の位置と幅は検出できない。あるいは、溶
融プ−ルを開先と誤検出してしまう。したがってこの場
合には、しきい値を、B1から図8の(b)に示すB2
に下げる必要がある。
た瞬間の図8の(b)に示す輝度分布の場合には、しき
い値B1により「1」と切り出される領域は点c/d,
e/f間(溶融プール像)のみであり、それらの間の点
d/e間(ワイヤ像)も切出されるが、開先像は切出さ
れず、開先4の位置と幅は検出できない。あるいは、溶
融プ−ルを開先と誤検出してしまう。したがってこの場
合には、しきい値を、B1から図8の(b)に示すB2
に下げる必要がある。
【0008】ア−ク長が長い図8の(c)に示す輝度分
布の場合には、しきい値B1により開先が「1」と切り
出されるが、点d/e間(ワイヤ像)は切り出されず、
ワイヤ位置が検出できない。したがってこの場合には、
しきい値を、B1から図8の(c)に示すB3に上げる
必要がある。
布の場合には、しきい値B1により開先が「1」と切り
出されるが、点d/e間(ワイヤ像)は切り出されず、
ワイヤ位置が検出できない。したがってこの場合には、
しきい値を、B1から図8の(c)に示すB3に上げる
必要がある。
【0009】このように2値化法では撮影画像の明るさ
の変動に応じて適当なしきい値(B1〜B3)を設定す
る必要がある。溶接中のアークの明るさの変動が大き
く、これに対してリアルタイムで適切なしきい値を自動
的に設定することは困難であり、正確かつ安定した開
先,ワイヤの位置の計測が困難であった。
の変動に応じて適当なしきい値(B1〜B3)を設定す
る必要がある。溶接中のアークの明るさの変動が大き
く、これに対してリアルタイムで適切なしきい値を自動
的に設定することは困難であり、正確かつ安定した開
先,ワイヤの位置の計測が困難であった。
【0010】本発明はこの様な条件下であっても、開先
に対する溶接ワイヤ又はア−クの位置を正確かつ安定し
て自動検出し良好な開先倣いを行なうことを目的とす
る。
に対する溶接ワイヤ又はア−クの位置を正確かつ安定し
て自動検出し良好な開先倣いを行なうことを目的とす
る。
【0011】
(1)本発明は、アーク溶接中の開先(4)をテレビカメ
ラ(1)にて撮影し、得た画像デ−タに基づいて開先(4)に
対する溶接ワイヤ(6)又はア−クの位置を求めて、開先
(4)に対して溶接ワイヤ(6)又はア−クが所定位置となる
ように、溶接ワイヤ又はア−クの位置を調整する開先倣
い制御方法において、撮影画面上の溶接ワイヤ又はア−
ク相当像を含み該像よりは大きく撮影画面より小さいサ
イズの第1領域(P2/P8)の画像デ−タ、および、撮影画
面上において第1領域に対して所定の位置の、撮影画面
上の開先相当像および開先に連なる鋼板表面相当像を含
み撮影画面より小さいサイズの第2領域(P1/P3/P4/P5/P
6/P7),の画像デ−タ、をメモリ(10)に書込み、その後、
テレビカメラ(1)が順次に発生する撮影画面上の、前記
メモリ(10)に書込んだ第1領域および第2領域の画像デ
−タと相関が高い第3領域および第4領域を検索し、撮
影画面上の第3領域と第4領域の位置に基づいて開先に
対する溶接ワイヤ(6)又はア−クの位置を求める、こと
を特徴とする。なお、理解を容易にするためにカッコ内
には、図面に示し後述する実施例の対応要素の符号を、
参考までに付記した。
ラ(1)にて撮影し、得た画像デ−タに基づいて開先(4)に
対する溶接ワイヤ(6)又はア−クの位置を求めて、開先
(4)に対して溶接ワイヤ(6)又はア−クが所定位置となる
ように、溶接ワイヤ又はア−クの位置を調整する開先倣
い制御方法において、撮影画面上の溶接ワイヤ又はア−
ク相当像を含み該像よりは大きく撮影画面より小さいサ
イズの第1領域(P2/P8)の画像デ−タ、および、撮影画
面上において第1領域に対して所定の位置の、撮影画面
上の開先相当像および開先に連なる鋼板表面相当像を含
み撮影画面より小さいサイズの第2領域(P1/P3/P4/P5/P
6/P7),の画像デ−タ、をメモリ(10)に書込み、その後、
テレビカメラ(1)が順次に発生する撮影画面上の、前記
メモリ(10)に書込んだ第1領域および第2領域の画像デ
−タと相関が高い第3領域および第4領域を検索し、撮
影画面上の第3領域と第4領域の位置に基づいて開先に
対する溶接ワイヤ(6)又はア−クの位置を求める、こと
を特徴とする。なお、理解を容易にするためにカッコ内
には、図面に示し後述する実施例の対応要素の符号を、
参考までに付記した。
【0012】テレビカメラ(1)の撮影画面上の、相関検
索により検出された第3領域は、予めメモリ(10)に書込
まれている第1領域(P2/P8)と同様に、溶接ワイヤ又は
ア−ク相当像を含むものであり、第3領域内でのワイヤ
像又はア−ク像の位置は、第1領域(P2/P8)内のワイヤ
像又はア−ク像の位置と実質上同一である。同様に、相
関検索により検出された第4領域は、予めメモリ(10)に
書込まれている第2領域(P1/P3/P4/P5/P6/P7)と同様
に、撮影画面上の開先相当像および開先に連なる鋼板表
面相当像を含むものであり、第4領域内での開先像の位
置は、第2領域(P1/P3/P4/P5/P6/P7)内の開先像の位置
と実質上同一となる。第3領域と第4領域の相互間の位
置関係は撮影画面上の両領域の位置により分かる。一
方、第1領域と第2領域の相互間の位置関係が所定のも
のであるので、第3/第4領域間相対位置関係と、第1
/第2領域間相対位置関係に基づいて、第3領域に現わ
れた開先に対する第4領域に現われたワイヤ又はア−ク
の位置を算出することができる。
索により検出された第3領域は、予めメモリ(10)に書込
まれている第1領域(P2/P8)と同様に、溶接ワイヤ又は
ア−ク相当像を含むものであり、第3領域内でのワイヤ
像又はア−ク像の位置は、第1領域(P2/P8)内のワイヤ
像又はア−ク像の位置と実質上同一である。同様に、相
関検索により検出された第4領域は、予めメモリ(10)に
書込まれている第2領域(P1/P3/P4/P5/P6/P7)と同様
に、撮影画面上の開先相当像および開先に連なる鋼板表
面相当像を含むものであり、第4領域内での開先像の位
置は、第2領域(P1/P3/P4/P5/P6/P7)内の開先像の位置
と実質上同一となる。第3領域と第4領域の相互間の位
置関係は撮影画面上の両領域の位置により分かる。一
方、第1領域と第2領域の相互間の位置関係が所定のも
のであるので、第3/第4領域間相対位置関係と、第1
/第2領域間相対位置関係に基づいて、第3領域に現わ
れた開先に対する第4領域に現われたワイヤ又はア−ク
の位置を算出することができる。
【0013】例えば、テレビカメラ(1)の撮影画面上
に、図5に示すように、水平走査線L1に領域中心を置
いて第1領域P2を定め、同様に水平走査線L1に領域
中心を置いて第2領域P1を定めた場合、画面上の第1
領域P2と第2領域P1との水平距離をXtとし、画面
上の第3領域と第4領域との水平距離をXrとすると、
メモリに第1領域P2と第2領域P1の画像デ−タを書
込んだとき(基準時)よりも、Xr−Xt分、開先4に
対して溶接ワイヤ又はア−クがずれたことになり、この
関係に基づいて、基準時の開先4/溶接ワイヤ又はア−
ク間の相対位置に対する、現在の相対位置が求まる。
に、図5に示すように、水平走査線L1に領域中心を置
いて第1領域P2を定め、同様に水平走査線L1に領域
中心を置いて第2領域P1を定めた場合、画面上の第1
領域P2と第2領域P1との水平距離をXtとし、画面
上の第3領域と第4領域との水平距離をXrとすると、
メモリに第1領域P2と第2領域P1の画像デ−タを書
込んだとき(基準時)よりも、Xr−Xt分、開先4に
対して溶接ワイヤ又はア−クがずれたことになり、この
関係に基づいて、基準時の開先4/溶接ワイヤ又はア−
ク間の相対位置に対する、現在の相対位置が求まる。
【0014】相関検索では、画面の明るさの変動による
相関係数の変動が小さいので、第3領域および第4領域
の検出精度が高く、したがって開先に対する溶接ワイヤ
又はア−ク間の相対位置の検出が正確であり、この検出
に基づいて良好な開先倣いを行なうことができる。
相関係数の変動が小さいので、第3領域および第4領域
の検出精度が高く、したがって開先に対する溶接ワイヤ
又はア−ク間の相対位置の検出が正確であり、この検出
に基づいて良好な開先倣いを行なうことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(2)撮影画面上の溶接ワイヤ又はア−ク相当像を含み
該像よりは大きく撮影画面より小さいサイズの第1領域
(P2/P8)の画像デ−タ、ならびに、撮影画面上において
第1領域に対して所定の位置の、撮影画面上の開先相当
像および開先に連なる鋼板表面相当像を含み撮影画面よ
り小さいサイズの、溶接ワイヤ又はア−ク相当像を間に
置いた第2−1領域(P1/P4/P5)および第2−2領域(P3/
P7/P6)の画像デ−タ、をメモリ(10)に書込み、その後、
テレビカメラ(1)が順次に発生する撮影画面上の、前記
メモリに書込んだ第1領域ならびに第2−1領域および
第2−2領域の画像デ−タと相関が高い第3領域ならび
に第4−1領域および第4−2領域を検索し、撮影画面
上の第3領域と第4−1領域および第4−2領域との位
置に基づいて開先に対する溶接ワイヤ又はア−クの位置
を求める。
該像よりは大きく撮影画面より小さいサイズの第1領域
(P2/P8)の画像デ−タ、ならびに、撮影画面上において
第1領域に対して所定の位置の、撮影画面上の開先相当
像および開先に連なる鋼板表面相当像を含み撮影画面よ
り小さいサイズの、溶接ワイヤ又はア−ク相当像を間に
置いた第2−1領域(P1/P4/P5)および第2−2領域(P3/
P7/P6)の画像デ−タ、をメモリ(10)に書込み、その後、
テレビカメラ(1)が順次に発生する撮影画面上の、前記
メモリに書込んだ第1領域ならびに第2−1領域および
第2−2領域の画像デ−タと相関が高い第3領域ならび
に第4−1領域および第4−2領域を検索し、撮影画面
上の第3領域と第4−1領域および第4−2領域との位
置に基づいて開先に対する溶接ワイヤ又はア−クの位置
を求める。
【0016】例えば、テレビカメラ(1)の撮影画面上
に、図5に示すように、水平走査線L1に領域中心を置
いて第1領域P2を定め、同様に水平走査線L1に領域
中心を置いて第2−1領域P1および第2−2領域P3
を定めた場合、画面上の第1領域P2と第2−1領域P
1および第2−2領域P3との水平距離をXt1および
Xt2とし、画面上の第3領域と第4−1領域および第
4−2領域との水平距離をXr1およびXr2とする
と、メモリに第1領域P2と第2領域P1,P2の画像
デ−タを書込んだとき(基準時)よりも、(Xr1+X
r2)−(Xt1+Xt2)だけ、現在のカメラ視野に
ある開先幅が変化し、Xr1−Xt1分、開先4に対し
て溶接ワイヤ又はア−クがずれたことになり、これらの
関係に基づいて、基準時の開先4/溶接ワイヤ又はア−
ク間の相対位置に対する、現在の相対位置が求まる。
に、図5に示すように、水平走査線L1に領域中心を置
いて第1領域P2を定め、同様に水平走査線L1に領域
中心を置いて第2−1領域P1および第2−2領域P3
を定めた場合、画面上の第1領域P2と第2−1領域P
1および第2−2領域P3との水平距離をXt1および
Xt2とし、画面上の第3領域と第4−1領域および第
4−2領域との水平距離をXr1およびXr2とする
と、メモリに第1領域P2と第2領域P1,P2の画像
デ−タを書込んだとき(基準時)よりも、(Xr1+X
r2)−(Xt1+Xt2)だけ、現在のカメラ視野に
ある開先幅が変化し、Xr1−Xt1分、開先4に対し
て溶接ワイヤ又はア−クがずれたことになり、これらの
関係に基づいて、基準時の開先4/溶接ワイヤ又はア−
ク間の相対位置に対する、現在の相対位置が求まる。
【0017】(3)アーク溶接中の開先(4)をテレビカ
メラ(1)にて撮影し、得た画像デ−タに基づいて開先(4)
に対する溶接ワイヤ(6)又はア−クの位置を求めて、開
先に対して溶接ワイヤ又はア−クが所定位置となるよう
に、溶接ワイヤ又はア−クの位置を調整する開先倣い制
御方法において、開先(4)にそれを幅方向に横切るスリ
ット光を照射して撮影した撮影画面上の溶接ワイヤ又は
ア−ク相当像を含み該像よりは大きく撮影画面より小さ
いサイズの第1領域(P2/P8)の画像デ−タ、および、撮
影画面上において第1領域に対して所定の位置の、撮影
画面上の開先相当像,開先に連なる鋼板表面相当像およ
びスリット光相当像を含み撮影画面より小さいサイズの
第2領域(P4/P5/P6/P7)の画像デ−タ、をメモリ(10)に
書込み、その後、テレビカメラ(1)が順次に発生する撮
影画面上の、前記メモリ(3)に書込んだ第1領域および
第2領域の画像デ−タと相関が高い第3領域および第4
領域を検索し、撮影画面上の第3領域と第4領域の位置
に基づいて開先に対する溶接ワイヤ又はア−クの位置を
求める、ことを特徴とする。
メラ(1)にて撮影し、得た画像デ−タに基づいて開先(4)
に対する溶接ワイヤ(6)又はア−クの位置を求めて、開
先に対して溶接ワイヤ又はア−クが所定位置となるよう
に、溶接ワイヤ又はア−クの位置を調整する開先倣い制
御方法において、開先(4)にそれを幅方向に横切るスリ
ット光を照射して撮影した撮影画面上の溶接ワイヤ又は
ア−ク相当像を含み該像よりは大きく撮影画面より小さ
いサイズの第1領域(P2/P8)の画像デ−タ、および、撮
影画面上において第1領域に対して所定の位置の、撮影
画面上の開先相当像,開先に連なる鋼板表面相当像およ
びスリット光相当像を含み撮影画面より小さいサイズの
第2領域(P4/P5/P6/P7)の画像デ−タ、をメモリ(10)に
書込み、その後、テレビカメラ(1)が順次に発生する撮
影画面上の、前記メモリ(3)に書込んだ第1領域および
第2領域の画像デ−タと相関が高い第3領域および第4
領域を検索し、撮影画面上の第3領域と第4領域の位置
に基づいて開先に対する溶接ワイヤ又はア−クの位置を
求める、ことを特徴とする。
【0018】この態様では、スリット光像が第2領域お
よび第4領域に含まれ、このスリット光像の明るさの変
動が実質上なく、第4領域の検出精度が更に高く、した
がって開先の検出がより正確であり、この検出に基づい
て良好な開先倣いを行なうことができる。
よび第4領域に含まれ、このスリット光像の明るさの変
動が実質上なく、第4領域の検出精度が更に高く、した
がって開先の検出がより正確であり、この検出に基づい
て良好な開先倣いを行なうことができる。
【0019】(4)撮影画面上の溶接ワイヤ又はア−ク
相当像を含み該像よりは大きく撮影画面より小さいサイ
ズの第1領域(P2/P8)の画像デ−タ、ならびに、撮影画
面上において第1領域に対して所定の位置の、撮影画面
上の開先相当像,開先に連なる鋼板表面相当像およびス
リット光像を含み撮影画面より小さいサイズの、溶接ワ
イヤ又はア−ク相当像を間に置いた第2−1領域(P4/P
5)および第2−2領域(P7/P6)の画像デ−タ、をメモリ
(10)に書込み、その後、テレビカメラ(1)が順次に発生
する撮影画面上の、前記メモリ(10)に書込んだ第1領域
ならびに第2−1領域および第2−2領域の画像デ−タ
と相関が高い第3領域ならびに第4−1領域および第4
−2領域を検索し、撮影画面上の第3領域と第4−1領
域および第4−2領域との位置に基づいて開先に対する
溶接ワイヤ又はア−クの位置を求める。
相当像を含み該像よりは大きく撮影画面より小さいサイ
ズの第1領域(P2/P8)の画像デ−タ、ならびに、撮影画
面上において第1領域に対して所定の位置の、撮影画面
上の開先相当像,開先に連なる鋼板表面相当像およびス
リット光像を含み撮影画面より小さいサイズの、溶接ワ
イヤ又はア−ク相当像を間に置いた第2−1領域(P4/P
5)および第2−2領域(P7/P6)の画像デ−タ、をメモリ
(10)に書込み、その後、テレビカメラ(1)が順次に発生
する撮影画面上の、前記メモリ(10)に書込んだ第1領域
ならびに第2−1領域および第2−2領域の画像デ−タ
と相関が高い第3領域ならびに第4−1領域および第4
−2領域を検索し、撮影画面上の第3領域と第4−1領
域および第4−2領域との位置に基づいて開先に対する
溶接ワイヤ又はア−クの位置を求める。
【0020】例えば、テレビカメラ(1)の撮影画面上
に、図5に示すように、第1領域P2又はP8を定め、
同一水平走査線に領域中心を置いて第2−1領域P4
(P5)および第2−2領域P7(P6)を定めた場
合、画面上の第1領域P2又はP8と第2−1領域P4
(P5)および第2−2領域P7(P6)との水平距離
をXt1およびXt2とし、画面上の第3領域と第4−
1領域および第4−2領域との水平距離をXr1および
Xr2とすると、メモリに第1領域P2又はP8と第2
領域P4(P5),P7(P6)の画像デ−タを書込ん
だとき(基準時)よりも、(Xr1+Xr2)−(Xt
1+Xt2)だけ、現在のカメラ視野にある開先幅が変
化し、Xr1−Xt1分、開先4に対して溶接ワイヤ又
はア−クがずれたことになり、これらの関係に基づい
て、基準時の開先4/溶接ワイヤ又はア−ク間の相対位
置に対する、現在の相対位置が求まる。
に、図5に示すように、第1領域P2又はP8を定め、
同一水平走査線に領域中心を置いて第2−1領域P4
(P5)および第2−2領域P7(P6)を定めた場
合、画面上の第1領域P2又はP8と第2−1領域P4
(P5)および第2−2領域P7(P6)との水平距離
をXt1およびXt2とし、画面上の第3領域と第4−
1領域および第4−2領域との水平距離をXr1および
Xr2とすると、メモリに第1領域P2又はP8と第2
領域P4(P5),P7(P6)の画像デ−タを書込ん
だとき(基準時)よりも、(Xr1+Xr2)−(Xt
1+Xt2)だけ、現在のカメラ視野にある開先幅が変
化し、Xr1−Xt1分、開先4に対して溶接ワイヤ又
はア−クがずれたことになり、これらの関係に基づい
て、基準時の開先4/溶接ワイヤ又はア−ク間の相対位
置に対する、現在の相対位置が求まる。
【0021】以下、本発明について詳細に説明する。
【0022】一般にテレビカメラが出力する画像信号は
輝度に応じたアナログ電圧であるが、画像信号出力順序
は画面の左端から右端にいたる水平方向の輝度信号が、
画面の垂直方向の上方から下方に順番に出力される。従
がって、画像データとして取り扱うには、あらかじめ、
水平方向の画素数(s画素)および垂直方向の画素数
(t画素)を決め全画素数に応じたメモリー数(s×t
画素)を用意し、画面上の任意の位置の輝度がメモリー
の所定の番地のデータに対応付けられるように、上記の
順番で出力される輝度信号のアナログ電圧(画像信号)
をタイミングを取りながらデジタルデ−タ(画像デ−
タ)に変換し、メモリーの所定の番地にデータを記憶す
る。すなわち、倣い制御開始までにア−ク溶接状態で、
倣い制御中と同様に開先を撮影して、基準又は標準と見
なしうる画面(s×t画素)から、その中の、所定サイ
ズ(m×n画素(m,nは正の整数、s>m、t>n)
であって所定位置に特定の像が表われた領域の画像デ−
タを切出して、教示パタ−ンとしてメモリーに記憶す
る。あるいは、画面(s×t画素)の全画像デ−タをメ
モリーに記憶すると共に、教示パタ−ンとして切出すべ
き領域情報(該領域の対角コ−ナのアドレス)をメモリ
ーに記憶する。
輝度に応じたアナログ電圧であるが、画像信号出力順序
は画面の左端から右端にいたる水平方向の輝度信号が、
画面の垂直方向の上方から下方に順番に出力される。従
がって、画像データとして取り扱うには、あらかじめ、
水平方向の画素数(s画素)および垂直方向の画素数
(t画素)を決め全画素数に応じたメモリー数(s×t
画素)を用意し、画面上の任意の位置の輝度がメモリー
の所定の番地のデータに対応付けられるように、上記の
順番で出力される輝度信号のアナログ電圧(画像信号)
をタイミングを取りながらデジタルデ−タ(画像デ−
タ)に変換し、メモリーの所定の番地にデータを記憶す
る。すなわち、倣い制御開始までにア−ク溶接状態で、
倣い制御中と同様に開先を撮影して、基準又は標準と見
なしうる画面(s×t画素)から、その中の、所定サイ
ズ(m×n画素(m,nは正の整数、s>m、t>n)
であって所定位置に特定の像が表われた領域の画像デ−
タを切出して、教示パタ−ンとしてメモリーに記憶す
る。あるいは、画面(s×t画素)の全画像デ−タをメ
モリーに記憶すると共に、教示パタ−ンとして切出すべ
き領域情報(該領域の対角コ−ナのアドレス)をメモリ
ーに記憶する。
【0023】第1領域を、溶接ワイヤ像を所定位置に含
むワイヤ教示パタ−ンとする場合、まず、倣い制御の開
始までに、図5に示す領域P2の画像デ−タを教示パタ
ーン(m×n画素)としてメモリーに記憶する。倣い制
御中に撮影した画面(s×t)は開先,ワイヤおよびア
ークの位置の変動および明るさの変動はあるが、図5の
P2に類似した画像を有するものとなる。この撮影画面
の先ず左上コ−ナx=1,y=1すなわち(1,1)を
左上コ−ナとし、(m,n)を右下コ−ナとする領域
(第1領域と同一サイズの領域)の画像デ−タを入力パ
ターン(m×n)I11と定めて、教示パタ−ンP2お
よび入力パタ−ンそれぞれのパターンの左上コ−ナを
(1,1)とし横方向にm番目まで縦方向にn番目まで
番号を付け、横方向i番目、縦方向j番目の位置の教示
パタ−ンP2および入力パタ−ンI11の画像デ−タが
表わす輝度を、それぞれW(i,j)およびU(i,
j)とすると、教示パターンP2の輝度Wと入力パター
ンI11の輝度Uの相関係数R11を下記の(1)式で
計算する。
むワイヤ教示パタ−ンとする場合、まず、倣い制御の開
始までに、図5に示す領域P2の画像デ−タを教示パタ
ーン(m×n画素)としてメモリーに記憶する。倣い制
御中に撮影した画面(s×t)は開先,ワイヤおよびア
ークの位置の変動および明るさの変動はあるが、図5の
P2に類似した画像を有するものとなる。この撮影画面
の先ず左上コ−ナx=1,y=1すなわち(1,1)を
左上コ−ナとし、(m,n)を右下コ−ナとする領域
(第1領域と同一サイズの領域)の画像デ−タを入力パ
ターン(m×n)I11と定めて、教示パタ−ンP2お
よび入力パタ−ンそれぞれのパターンの左上コ−ナを
(1,1)とし横方向にm番目まで縦方向にn番目まで
番号を付け、横方向i番目、縦方向j番目の位置の教示
パタ−ンP2および入力パタ−ンI11の画像デ−タが
表わす輝度を、それぞれW(i,j)およびU(i,
j)とすると、教示パターンP2の輝度Wと入力パター
ンI11の輝度Uの相関係数R11を下記の(1)式で
計算する。
【0024】
【数1】
【0025】教示パターンP2と入力パターンI11の
相関係数R11が得られる。次に、倣い制御中に撮影し
た画面左上コ−ナ(1,1)からの1画素下の画素
(2,1)を左上コ−ナとする入力パタ−ンI21の相
関係数R21を同様に(1)式で計算する。このように
相関係数RIJを求める計算を、倣い制御中の一画面の
左上コ−ナ(1,1)から(s−m,1)まで1ライン
分実行すると、同様にこれをライン(y方向画素)を下
方(yが増大する方向)に繰返して、t−nのラインま
で実行する。そしてこれを終了すると、最も相関係数R
IJが大きい位置(I=xc,J=yc)を求めれば、
(xc,yc)を左上コ−ナとし、(xc+m−1,yc+
n−1)を右下コ−ナとする、m×n画素の領域が、教
示パターンK1と同等又は相似の、ワイヤ像を含む領域
(抽出パタ−ン)である。
相関係数R11が得られる。次に、倣い制御中に撮影し
た画面左上コ−ナ(1,1)からの1画素下の画素
(2,1)を左上コ−ナとする入力パタ−ンI21の相
関係数R21を同様に(1)式で計算する。このように
相関係数RIJを求める計算を、倣い制御中の一画面の
左上コ−ナ(1,1)から(s−m,1)まで1ライン
分実行すると、同様にこれをライン(y方向画素)を下
方(yが増大する方向)に繰返して、t−nのラインま
で実行する。そしてこれを終了すると、最も相関係数R
IJが大きい位置(I=xc,J=yc)を求めれば、
(xc,yc)を左上コ−ナとし、(xc+m−1,yc+
n−1)を右下コ−ナとする、m×n画素の領域が、教
示パターンK1と同等又は相似の、ワイヤ像を含む領域
(抽出パタ−ン)である。
【0026】このとき図7に示すように、教示パターン
P2の輝度を横軸に、これに相当するものとして上述の
ように求めた抽出パタ−ンの輝度を縦軸にとり、両パタ
−ンm×nの各画素の輝度を対応づけてプロットすれば
教示パターンと入力パターンがほぼ同じ明るさの場合
は、約45°の線を中心に分布する(Q1)。しかし、
抽出パターンの方が暗い場合は、Q2として示すよう
に、45度線より下側に分布し、抽出パタ−ンの方が明
るい場合は、Q3として示すように、45度線より上側
に分布する。
P2の輝度を横軸に、これに相当するものとして上述の
ように求めた抽出パタ−ンの輝度を縦軸にとり、両パタ
−ンm×nの各画素の輝度を対応づけてプロットすれば
教示パターンと入力パターンがほぼ同じ明るさの場合
は、約45°の線を中心に分布する(Q1)。しかし、
抽出パターンの方が暗い場合は、Q2として示すよう
に、45度線より下側に分布し、抽出パタ−ンの方が明
るい場合は、Q3として示すように、45度線より上側
に分布する。
【0027】ここで重要なことは、図7のQ1,Q2,
Q3に分布した輝度プロットの広がりは相関係数Rに相
当するが、Q1,Q2,Q3のプロットの広がりには差
が少ない。すなわち、相関係数Rは明るさの変動による
影響は少ないことである。
Q3に分布した輝度プロットの広がりは相関係数Rに相
当するが、Q1,Q2,Q3のプロットの広がりには差
が少ない。すなわち、相関係数Rは明るさの変動による
影響は少ないことである。
【0028】図6の(a)〜(h)に示す左エッジパタ
−ンP1,ワイヤ像パタ−ンP2,右エッジパタ−ンP
3,光切断線左エッジパタ−ンP4,光切断線右エッジ
パタ−ンP7,光切断線左ル−トパタ−ンP5,光切断
線右ル−トパタ−ンP6、あるいは、ア−ク像パタ−ン
P8を教示パタ−ンとすれば、上記方法で同様に、倣い
制御中の撮影画面上のそれぞれの位置を検出できる。
−ンP1,ワイヤ像パタ−ンP2,右エッジパタ−ンP
3,光切断線左エッジパタ−ンP4,光切断線右エッジ
パタ−ンP7,光切断線左ル−トパタ−ンP5,光切断
線右ル−トパタ−ンP6、あるいは、ア−ク像パタ−ン
P8を教示パタ−ンとすれば、上記方法で同様に、倣い
制御中の撮影画面上のそれぞれの位置を検出できる。
【0029】開先とワイヤ又はア−クとの相対位置関係
を把握するためには、ワイヤ像パタ−ンP2およびア−
ク像パタ−ンP8の一方を第1領域(第1教示パタ−
ン)とし、左エッジパタ−ンP1,右エッジパタ−ンP
3,光切断線左エッジパタ−ンP4,光切断線右エッジ
パタ−ンP7,光切断線左ル−トパタ−ンP5および光
切断線右ル−トパタ−ンP6の少くとも1つを第2領域
(第2教示パタ−ン)として、倣い制御中の撮影画面上
の対応領域(第3領域および第4領域)を相関処理によ
り検出すると、第1/第2領域間相対位置と第3/第4
領域間相対位置に従って、開先に対するア−ク位置のず
れが分かる。第2領域(第2教示パタ−ン)を、左エッ
ジパタ−ンP1および右エッジパタ−ンP3,光切断線
左エッジパタ−ンP4および光切断線右エッジパタ−ン
P7、又は、光切断線左ル−トパタ−ンP5および光切
断線右ル−トパタ−ンP6とすると、すなわち略対称関
係となる2種類とすることにより、開先幅および開先幅
内のワイヤ又はア−ク位置が分かる。
を把握するためには、ワイヤ像パタ−ンP2およびア−
ク像パタ−ンP8の一方を第1領域(第1教示パタ−
ン)とし、左エッジパタ−ンP1,右エッジパタ−ンP
3,光切断線左エッジパタ−ンP4,光切断線右エッジ
パタ−ンP7,光切断線左ル−トパタ−ンP5および光
切断線右ル−トパタ−ンP6の少くとも1つを第2領域
(第2教示パタ−ン)として、倣い制御中の撮影画面上
の対応領域(第3領域および第4領域)を相関処理によ
り検出すると、第1/第2領域間相対位置と第3/第4
領域間相対位置に従って、開先に対するア−ク位置のず
れが分かる。第2領域(第2教示パタ−ン)を、左エッ
ジパタ−ンP1および右エッジパタ−ンP3,光切断線
左エッジパタ−ンP4および光切断線右エッジパタ−ン
P7、又は、光切断線左ル−トパタ−ンP5および光切
断線右ル−トパタ−ンP6とすると、すなわち略対称関
係となる2種類とすることにより、開先幅および開先幅
内のワイヤ又はア−ク位置が分かる。
【0030】図5はV開先の説明であるが、U開先の場
合にはワイヤ像パタ−ンP2とア−ク像パタ−ンP8に
対し、左エッジパタ−ンP1,右エッジパタ−ンP3,
光切断線左エッジパタ−ンP4,光切断線右エッジパタ
−ンP7に類似したパタ−ンの位置検出ができる。レ型
開先の場合には、ワイヤ像パタ−ンP2とア−ク像パタ
−ンP8に対し左エッジパタ−ンP1,右エッジパタ−
ンP3,光切断線左ル−トパタ−ンP5,光切断線右ル
−トパタ−ンP6に類似したパタ−ンの位置と光切断線
左エッジパタ−ンP4,光切断線右エッジパタ−ンP7
のいずれか一方に類似したパタ−ンの位置が検出でき
る。すみ肉開先の場合には、ワイヤ像パタ−ンP2とア
−ク像パタ−ンP8に対し光切断線左ル−トパタ−ンP
5や光切断線右ル−トパタ−ンP6に類似した光切断線
の開先底部の位置が検出できる。このため、多様な開先
の、ワイヤ又はア−ク位置に対する開先位置が検出でき
る。なお、被写体の輝度変化に対応できないTVカメラ
では、図4に示すように高輝度のア−クや溶融プ−ルを
背景としたワイヤの撮影はTVカメラ1で、比較的輝度
の低い開先エッジや光切断線はTVカメラ2で撮影し、
TVカメラ1,TVカメラ2の絞りを別々に調整するこ
とにより良好に撮影できる。
合にはワイヤ像パタ−ンP2とア−ク像パタ−ンP8に
対し、左エッジパタ−ンP1,右エッジパタ−ンP3,
光切断線左エッジパタ−ンP4,光切断線右エッジパタ
−ンP7に類似したパタ−ンの位置検出ができる。レ型
開先の場合には、ワイヤ像パタ−ンP2とア−ク像パタ
−ンP8に対し左エッジパタ−ンP1,右エッジパタ−
ンP3,光切断線左ル−トパタ−ンP5,光切断線右ル
−トパタ−ンP6に類似したパタ−ンの位置と光切断線
左エッジパタ−ンP4,光切断線右エッジパタ−ンP7
のいずれか一方に類似したパタ−ンの位置が検出でき
る。すみ肉開先の場合には、ワイヤ像パタ−ンP2とア
−ク像パタ−ンP8に対し光切断線左ル−トパタ−ンP
5や光切断線右ル−トパタ−ンP6に類似した光切断線
の開先底部の位置が検出できる。このため、多様な開先
の、ワイヤ又はア−ク位置に対する開先位置が検出でき
る。なお、被写体の輝度変化に対応できないTVカメラ
では、図4に示すように高輝度のア−クや溶融プ−ルを
背景としたワイヤの撮影はTVカメラ1で、比較的輝度
の低い開先エッジや光切断線はTVカメラ2で撮影し、
TVカメラ1,TVカメラ2の絞りを別々に調整するこ
とにより良好に撮影できる。
【0031】
【実施例】本発明の実施例に用いた自動溶接装置の構成
を図2に、制御装置の構成を図1に示す。TVカメラ
1,TVカメラ2およびスリット光源3を納めたカメラ
箱33と溶接ト−チ5を倣い軸34に取り付け走行台車
30に搭載した。なお、TVカメラ2は、ア−ク7およ
び溶融プ−ルの光が実質上視野に入らない配置となって
いる。
を図2に、制御装置の構成を図1に示す。TVカメラ
1,TVカメラ2およびスリット光源3を納めたカメラ
箱33と溶接ト−チ5を倣い軸34に取り付け走行台車
30に搭載した。なお、TVカメラ2は、ア−ク7およ
び溶融プ−ルの光が実質上視野に入らない配置となって
いる。
【0032】TVカメラ1からのアナログ画像信号はA
/D変換器14でデジタルデ−タ(画像デ−タ)に変換
し画像メモリー13に記憶する。1画面は、横512画
素×縦480画素である。すなわちs=512、t=4
80である。TVカメラ2からのアナログ画像信号はA
/D変換器18でデジタルデ−タに変換し画像メモリー
17に記憶する。この画面も横512画素×縦480画
素である。
/D変換器14でデジタルデ−タ(画像デ−タ)に変換
し画像メモリー13に記憶する。1画面は、横512画
素×縦480画素である。すなわちs=512、t=4
80である。TVカメラ2からのアナログ画像信号はA
/D変換器18でデジタルデ−タに変換し画像メモリー
17に記憶する。この画面も横512画素×縦480画
素である。
【0033】CPUおよび内部メモリを含むマイクロコ
ンピュータ10は、その内部メモリーの教示パタ−ンに
対する倣い制御中のカメラ1,2の撮影画面の相関関数
を式1に従って算出して教示パタ−ン対応領域(第3領
域&第4領域)を抽出し、抽出した領域間相対位置よ
り、開先に対するワイヤ又はア−クのX位置を算出し
て、それに応じた信号をサ−ボアンプ11に指令し、倣
い軸34の倣い軸モ−タ12を制御した。また、倣い制
御開始前にTVカメラ1からのアナログ画像信号を分配
器23を介してVTR21に入力し、これをモニタTV
22に再生して基準画像を摘出し、基準画像(画面)上
に教示パタ−ン領域を指定して、教示パタ−ン領域の画
像デ−タをマイクロコンピュ−タ10の内部メモリーに
書込んだ。更に、倣い制御中のTVカメラ1からのアナ
ログ画像信号を分配器23を介してVTR21に入力
し、倣い制御中の開先,ワイヤ,ア−ク等の撮影された
画像を記録した。
ンピュータ10は、その内部メモリーの教示パタ−ンに
対する倣い制御中のカメラ1,2の撮影画面の相関関数
を式1に従って算出して教示パタ−ン対応領域(第3領
域&第4領域)を抽出し、抽出した領域間相対位置よ
り、開先に対するワイヤ又はア−クのX位置を算出し
て、それに応じた信号をサ−ボアンプ11に指令し、倣
い軸34の倣い軸モ−タ12を制御した。また、倣い制
御開始前にTVカメラ1からのアナログ画像信号を分配
器23を介してVTR21に入力し、これをモニタTV
22に再生して基準画像を摘出し、基準画像(画面)上
に教示パタ−ン領域を指定して、教示パタ−ン領域の画
像デ−タをマイクロコンピュ−タ10の内部メモリーに
書込んだ。更に、倣い制御中のTVカメラ1からのアナ
ログ画像信号を分配器23を介してVTR21に入力
し、倣い制御中の開先,ワイヤ,ア−ク等の撮影された
画像を記録した。
【0034】図2に示す溶接鋼板32は、図3に示すV
開先(長さL=1000mm、幅W=400mm、板厚
T=15mm、開先加工角度θ=20°、ル−トギャッ
プG=6mm)で、レ−ル31に対し溶接線を開先幅方
向に変化(走行1000mmに対し10mm)させ設置
した。溶接は炭酸ガスシ−ルドア−ク溶接でおこなっ
た。また、ア−ク光の影響を避けるため、スリット光と
同じ波長の光を透過するバンドパスフィルタをTVカメ
ラのレンズに取り付けた。
開先(長さL=1000mm、幅W=400mm、板厚
T=15mm、開先加工角度θ=20°、ル−トギャッ
プG=6mm)で、レ−ル31に対し溶接線を開先幅方
向に変化(走行1000mmに対し10mm)させ設置
した。溶接は炭酸ガスシ−ルドア−ク溶接でおこなっ
た。また、ア−ク光の影響を避けるため、スリット光と
同じ波長の光を透過するバンドパスフィルタをTVカメ
ラのレンズに取り付けた。
【0035】(1)実験1〜3
倣い制御開始前に、あらかじめ溶接しながらTVカメ
ラ1のみで撮影し、画像メモリー13に記憶し、図6の
(a)〜(h)にしめすパタ−ンP1〜P8をマイクロ
コンピュ−タ10内のメモリーに記憶した。 走行台車10を走行させ溶接を開始した。 マイクロコンピュ−タ10の指令に応じて撮影された
画像を画像メモリー13に記憶した。 マイクロコンピュ−タ10は画像メモリー13からワ
イヤ像パタ−ンP2と同サイズの入力パタ−ンを位置を
変え順次取り出し、パタ−ンP2との相関係数を式1に
従って算出した。 最も大きい相関係数が0.6以上の場合はワイヤ像位
置と判断しそのX座標位置XP2を記憶した。
ラ1のみで撮影し、画像メモリー13に記憶し、図6の
(a)〜(h)にしめすパタ−ンP1〜P8をマイクロ
コンピュ−タ10内のメモリーに記憶した。 走行台車10を走行させ溶接を開始した。 マイクロコンピュ−タ10の指令に応じて撮影された
画像を画像メモリー13に記憶した。 マイクロコンピュ−タ10は画像メモリー13からワ
イヤ像パタ−ンP2と同サイズの入力パタ−ンを位置を
変え順次取り出し、パタ−ンP2との相関係数を式1に
従って算出した。 最も大きい相関係数が0.6以上の場合はワイヤ像位
置と判断しそのX座標位置XP2を記憶した。
【0036】実験1では、左エッジパタ−ンP1と右
エッジパタ−ンP3について,と同様の処理を行
い、それぞれX座標位置XP1とXP3を検出し、XP
2と(XP3+XP1)/2を比較してワイヤ像位置が
開先の中央になる方向にサ−ボモ−タ22に指令し倣い
軸を修正した。
エッジパタ−ンP3について,と同様の処理を行
い、それぞれX座標位置XP1とXP3を検出し、XP
2と(XP3+XP1)/2を比較してワイヤ像位置が
開先の中央になる方向にサ−ボモ−タ22に指令し倣い
軸を修正した。
【0037】実験2では、光切断線左エッジパタ−ンP
4について,と同様の処理を行い、X座標位置XP
4を検出し、XP2とXP4を比較してワイヤ像位置が
光切断線左エッジ位置に対し所定の位置になる方向にサ
−ボモ−タ22へ指令し倣い軸を修正した。
4について,と同様の処理を行い、X座標位置XP
4を検出し、XP2とXP4を比較してワイヤ像位置が
光切断線左エッジ位置に対し所定の位置になる方向にサ
−ボモ−タ22へ指令し倣い軸を修正した。
【0038】実験3では、光切断線左ル−トパタ−ンP
5と光切断線右ル−トパタ−ンP6について,と同
様の処理を行い、それぞれX座標位置XP5とXP6を
検出し、XP2と(XP6+XP5)/2を比較してワ
イヤ位置が開先の中央になる方向にサ−ボモ−タ22へ
指令し倣い軸を修正した。
5と光切断線右ル−トパタ−ンP6について,と同
様の処理を行い、それぞれX座標位置XP5とXP6を
検出し、XP2と(XP6+XP5)/2を比較してワ
イヤ位置が開先の中央になる方向にサ−ボモ−タ22へ
指令し倣い軸を修正した。
【0039】(2)実験4〜6
〜は実験1〜3と同様。,はワイヤ像パタ−ン
P2をア−ク像パタ−ンP8に変更し実施した。
P2をア−ク像パタ−ンP8に変更し実施した。
【0040】実験4では、右エッジパタ−ンP3につ
いて,と同様の処理を行い、X座標位置XP3を検
出し、XP8とXP3を比較してア−ク位置が右エッジ
位置に対し所定の位置になる方向にサ−ボモ−タ22へ
指令し倣い軸を修正した。
いて,と同様の処理を行い、X座標位置XP3を検
出し、XP8とXP3を比較してア−ク位置が右エッジ
位置に対し所定の位置になる方向にサ−ボモ−タ22へ
指令し倣い軸を修正した。
【0041】実験5では、光切断線左エッジパタ−ンP
4と光切断線右エッジパタ−ンP7について,と同
様の処理を行い、それぞれX座標位置XP4とXP7を
検出し、XP2と(XP4+XP7)/2を比較してア
−ク位置が開先の中央になる方向にサ−ボモ−タ22へ
指令し倣い軸を修正した。
4と光切断線右エッジパタ−ンP7について,と同
様の処理を行い、それぞれX座標位置XP4とXP7を
検出し、XP2と(XP4+XP7)/2を比較してア
−ク位置が開先の中央になる方向にサ−ボモ−タ22へ
指令し倣い軸を修正した。
【0042】実験6では、光切断右ル−トパタ−ンP6
について,と同様の処理を行い、X座標位置XP6
を検出し、XP8とXP6を比較してア−ク位置が光切
断線右ル−ト位置に対し所定の位置になる方向にサ−ボ
モ−タ22へ指令し倣い軸を修正した。
について,と同様の処理を行い、X座標位置XP6
を検出し、XP8とXP6を比較してア−ク位置が光切
断線右ル−ト位置に対し所定の位置になる方向にサ−ボ
モ−タ22へ指令し倣い軸を修正した。
【0043】(3)実験7〜12では、
あらかじめ溶接しながら、TVカメラ1および2で撮
影し、画像メモリー13と画像メモリー17に記憶し、
図6の(a)〜(h)にしめすパタ−ンをマイクロコン
ピュ−タ10内のメモリーに記憶した。 走行台車30を走行させ溶接を開始した。 マイクロコンピュ−タ10の指令に応じて撮影された
画像を画像メモリー13と画像メモリー17に記憶し
た。 マイクロコンピュ−タ10は画像メモリー13からワ
イヤ像パタ−ンP2と同サイズの入力パタ−ンを位置を
変え順次取り出し、パタ−ンP2との相関係数を式1に
従って算出した。 最も大きい相関係数が0.6以上の場合はワイヤ像位
置と判断しそのX座標位置XP2を記憶した。
影し、画像メモリー13と画像メモリー17に記憶し、
図6の(a)〜(h)にしめすパタ−ンをマイクロコン
ピュ−タ10内のメモリーに記憶した。 走行台車30を走行させ溶接を開始した。 マイクロコンピュ−タ10の指令に応じて撮影された
画像を画像メモリー13と画像メモリー17に記憶し
た。 マイクロコンピュ−タ10は画像メモリー13からワ
イヤ像パタ−ンP2と同サイズの入力パタ−ンを位置を
変え順次取り出し、パタ−ンP2との相関係数を式1に
従って算出した。 最も大きい相関係数が0.6以上の場合はワイヤ像位
置と判断しそのX座標位置XP2を記憶した。
【0044】実験7では、左エッジパタ−ンP1につ
いて,と同様の処理を画像メモリー17にて行い、
X座標位置XP1を検出し、XP2とXP1を比較して
ワイヤ位置が左エッジ位置に対し所定の位置になる方向
にサ−ボモ−タ22に指令し倣い軸を修正した。
いて,と同様の処理を画像メモリー17にて行い、
X座標位置XP1を検出し、XP2とXP1を比較して
ワイヤ位置が左エッジ位置に対し所定の位置になる方向
にサ−ボモ−タ22に指令し倣い軸を修正した。
【0045】実験8では、光切断線左エッジパタ−ンP
4と光切断線右エッジパタ−ンP7について,と同
様の処理を画像メモリー17の画像デ−タに対して行
い、それぞれX座標位置XP4とXP7を検出し、XP
2と(XP7+XP4)/2を比較してワイヤ位置が開
先の中央になる方向にサ−ボモ−タ22へ指令し倣い軸
を修正した。
4と光切断線右エッジパタ−ンP7について,と同
様の処理を画像メモリー17の画像デ−タに対して行
い、それぞれX座標位置XP4とXP7を検出し、XP
2と(XP7+XP4)/2を比較してワイヤ位置が開
先の中央になる方向にサ−ボモ−タ22へ指令し倣い軸
を修正した。
【0046】実験9では、光切断線左ル−トパタ−ンP
5について,と同様の処理を画像メモリー17の画
像デ−タに対して行い、X座標位置XP5を検出し、X
P2とXP5を比較してワイヤ位置が光切断線左ル−ト
位置に対して所定の位置になる方向にサ−ボモ−タ22
へ指令し倣い軸を修正した。
5について,と同様の処理を画像メモリー17の画
像デ−タに対して行い、X座標位置XP5を検出し、X
P2とXP5を比較してワイヤ位置が光切断線左ル−ト
位置に対して所定の位置になる方向にサ−ボモ−タ22
へ指令し倣い軸を修正した。
【0047】(4)実験10〜12
〜は実験7〜9と同様。,はワイヤ像パタ−ン
P2をア−ク像パタ−ンP8に変更し実施した。
P2をア−ク像パタ−ンP8に変更し実施した。
【0048】実験10では、左エッジパタ−ンP1と
右エッジパタ−ンP3について,と同様の処理を画
像メモリー13の画像デ−タに対して行い、それぞれX
座標位置XP1およびXP3を検出し、XP2と(XP
3+XP1)/2を比較してア−ク位置が開先の中央に
なる方向にサ−ボモ−タ22へ指令し倣い軸を修正し
た。
右エッジパタ−ンP3について,と同様の処理を画
像メモリー13の画像デ−タに対して行い、それぞれX
座標位置XP1およびXP3を検出し、XP2と(XP
3+XP1)/2を比較してア−ク位置が開先の中央に
なる方向にサ−ボモ−タ22へ指令し倣い軸を修正し
た。
【0049】実験11では、光切断線右エッジパタ−ン
P7について,と同様の処理を画像メモリー17の
画像デ−タに対して行い、X座標位置XP7を検出し、
XP2とXP7を比較してア−ク位置が光切断線右エッ
ジ位置に対し所定の位置になる方向にサ−ボモ−タ22
へ指令し倣い軸を修正した。
P7について,と同様の処理を画像メモリー17の
画像デ−タに対して行い、X座標位置XP7を検出し、
XP2とXP7を比較してア−ク位置が光切断線右エッ
ジ位置に対し所定の位置になる方向にサ−ボモ−タ22
へ指令し倣い軸を修正した。
【0050】実験12では、光切断線左ル−トパタ−ン
P5と光切断線右ル−トパタ−ンP6について,と
同様の処理を行い、それぞれX座標位置XP6とXP6
を検出し、XP2と(XP6+XP5)/2を比較して
ア−ク位置が開先の中央になる方向にサ−ボモ−タ22
へ指令し倣い軸を修正した。
P5と光切断線右ル−トパタ−ンP6について,と
同様の処理を行い、それぞれX座標位置XP6とXP6
を検出し、XP2と(XP6+XP5)/2を比較して
ア−ク位置が開先の中央になる方向にサ−ボモ−タ22
へ指令し倣い軸を修正した。
【0051】なお、X座標は、図1の横方向、言い替え
れば開先幅方向であり、X座標の方向は、画面上でx方
向である。
れば開先幅方向であり、X座標の方向は、画面上でx方
向である。
【0052】評価方法は、倣い制御中のTVカメラ1の
画像信号をVTR21にて記録したビデオテ−プを、溶
接後にコマ送りで再生し、モニタTV22の画面にスケ
−ルを当て肉眼でワイヤ位置と開先位置を計測し実距離
に換算し、開先中央またはエッジやル−トの所定の位置
からワイヤやア−クが最大左右倣いズレが±1mm以内
を良好と評価した。
画像信号をVTR21にて記録したビデオテ−プを、溶
接後にコマ送りで再生し、モニタTV22の画面にスケ
−ルを当て肉眼でワイヤ位置と開先位置を計測し実距離
に換算し、開先中央またはエッジやル−トの所定の位置
からワイヤやア−クが最大左右倣いズレが±1mm以内
を良好と評価した。
【0053】実施結果を表1に示す。表1から実験1〜
12まで、本発明方法は、良好な倣い制御が可能である
ことが確認された。
12まで、本発明方法は、良好な倣い制御が可能である
ことが確認された。
【0054】
【表1】
【0055】
【発明の効果】本発明方法は、溶接アーク光の明るさの
変動による影響が少ない基本的な特性があり、良好な倣
い制御ができるため、テレビカメラを利用した自動倣い
制御の信頼性が飛躍的に高くなり、溶接工程の自動化,
無人化に大きな貢献ができる。
変動による影響が少ない基本的な特性があり、良好な倣
い制御ができるため、テレビカメラを利用した自動倣い
制御の信頼性が飛躍的に高くなり、溶接工程の自動化,
無人化に大きな貢献ができる。
【図1】 実施例に用いた制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】 実施例に用いた自動溶接装置の概要を示す斜
視図である。
視図である。
【図3】 (a)は実施例に用いた溶接鋼板の平面図、
(b)は側面図である。
(b)は側面図である。
【図4】 図2に示す自動溶接装置のTVカメラ1,ス
リット光源3および溶接ト−チ5の位置関係を示す斜視
図である。
リット光源3および溶接ト−チ5の位置関係を示す斜視
図である。
【図5】 図4に示すTVカメラ1の撮影画面を示す平
面図である。
面図である。
【図6】 (a)は図5に示す画面から摘出した左エッ
ジパタ−ンP1の拡大平面図、(b)はワイヤ像パタ−
ンP2の拡大平面図、(c)は右エッジパタ−ンP3の
拡大平面図、(d)は光切断線左エッジパタ−ンP4の
拡大平面図、(e)は光切断線左エッジパタ−ンP7の
拡大平面図、(f)は光切断線左ル−トパタ−ンP5の
拡大平面図、(g)は光切断線左ル−トパタ−ンP6の
拡大平面図、(h)はア−ク像パタ−ンP8の拡大平面
図である。
ジパタ−ンP1の拡大平面図、(b)はワイヤ像パタ−
ンP2の拡大平面図、(c)は右エッジパタ−ンP3の
拡大平面図、(d)は光切断線左エッジパタ−ンP4の
拡大平面図、(e)は光切断線左エッジパタ−ンP7の
拡大平面図、(f)は光切断線左ル−トパタ−ンP5の
拡大平面図、(g)は光切断線左ル−トパタ−ンP6の
拡大平面図、(h)はア−ク像パタ−ンP8の拡大平面
図である。
【図7】 図1に示すマイクロコンピュ−タ10の内部
メモリーに書込んでいる教示パターンと、TVカメラ1
で撮影した画面上の入力パターンの、対応した各画素の
輝度分布を示すグラフである。
メモリーに書込んでいる教示パターンと、TVカメラ1
で撮影した画面上の入力パターンの、対応した各画素の
輝度分布を示すグラフである。
【図8】 (a)は図5の水平走査線L1上の輝度分布
を示すグラフ、(b)は溶滴移行中に短絡しア−クが消
えた時の水平走査線L1上の輝度分布を示すグラフ、
(c)はア−ク炎がワイヤを包み全体が明るいときの水
平走査線L1上の輝度分布を示すグラフである。
を示すグラフ、(b)は溶滴移行中に短絡しア−クが消
えた時の水平走査線L1上の輝度分布を示すグラフ、
(c)はア−ク炎がワイヤを包み全体が明るいときの水
平走査線L1上の輝度分布を示すグラフである。
1:TVカメラ 2:TVカメラ
3:スリット光源 4:開先
5:溶接ト−チ 6:溶接ワイヤ
7:ア−ク 8:スリット光
10:マイクロコンピュータ 11:サーボア
ンプ 12:倣い軸モータ 13:画像メモ
リー 14:A/D変換器 17:画像メモ
リー 18:A/D変換器 21:VTR 22:モニタTV 23:分配器 30:走行台車 31:レール 32:溶接鋼板 33:カメラ箱 34:倣い軸
ンプ 12:倣い軸モータ 13:画像メモ
リー 14:A/D変換器 17:画像メモ
リー 18:A/D変換器 21:VTR 22:モニタTV 23:分配器 30:走行台車 31:レール 32:溶接鋼板 33:カメラ箱 34:倣い軸
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B23K 9/127 508
B23K 9/095 510
Claims (8)
- 【請求項1】アーク溶接中の開先をテレビカメラにて撮
影し、得た画像デ−タに基づいて開先に対する溶接ワイ
ヤの位置を求めて、開先に対して溶接ワイヤが所定位置
となるように、溶接ワイヤの位置を調整する開先倣い制
御方法において、 撮影画面上の溶接ワイヤ相当像を含み該像よりは大きく
撮影画面より小さいサイズの第1領域の画像デ−タ、お
よび、撮影画面上において第1領域に対して所定の位置
の、撮影画面上の開先相当像および開先に連なる鋼板表
面相当像を含み撮影画面より小さいサイズの第2領域の
画像デ−タ、をメモリに書込み、 その後、テレビカメラが順次に発生する撮影画面上の、
前記メモリに書込んだ第1領域および第2領域の画像デ
−タと相関が高い第3領域および第4領域を検索し、撮
影画面上の第3領域と第4領域の位置に基づいて開先に
対する溶接ワイヤの位置を求める、ことを特徴とする開
先倣い制御方法。 - 【請求項2】撮影画面上の溶接ワイヤ相当像を含み該像
よりは大きく撮影画面より小さいサイズの第1領域の画
像デ−タ、ならびに、撮影画面上において第1領域に対
して所定の位置の、撮影画面上の開先相当像および開先
に連なる鋼板表面相当像を含み撮影画面より小さいサイ
ズの、溶接ワイヤ相当像を間に置いた第2−1領域およ
び第2−2領域の画像デ−タ、をメモリに書込み、 その後、テレビカメラが順次に発生する撮影画面上の、
前記メモリに書込んだ第1領域ならびに第2−1領域お
よび第2−2領域の画像デ−タと相関が高い第3領域な
らびに第4−1領域および第4−2領域を検索し、撮影
画面上の第3領域と第4−1領域および第4−2領域と
の位置に基づいて開先に対する溶接ワイヤの位置を求め
る、 ことを特徴とする、請求項1記載の開先倣い制御方法。 - 【請求項3】アーク溶接中の開先をテレビカメラにて撮
影し、得た画像デ−タに基づいて開先に対する溶接ワイ
ヤの位置を求めて、開先に対して溶接ワイヤが所定位置
となるように、溶接ワイヤの位置を調整する開先倣い制
御方法において、 開先にそれを幅方向に横切るスリット光を照射して撮影
した撮影画面上の溶接ワイヤ相当像を含み該像よりは大
きく撮影画面より小さいサイズの第1領域の画像デ−
タ、および、撮影画面上において第1領域に対して所定
の位置の、撮影画面上の開先相当像,開先に連なる鋼板
表面相当像およびスリット光相当像を含み撮影画面より
小さいサイズの第2領域の画像デ−タ、をメモリに書込
み、 その後、テレビカメラが順次に発生する撮影画面上の、
前記メモリに書込んだ第1領域および第2領域の画像デ
−タと相関が高い第3領域および第4領域を検索し、撮
影画面上の第3領域と第4領域の位置に基づいて開先に
対する溶接ワイヤの位置を求める、ことを特徴とする開
先倣い制御方法。 - 【請求項4】撮影画面上の溶接ワイヤ相当像を含み該像
よりは大きく撮影画面より小さいサイズの第1領域の画
像デ−タ、ならびに、撮影画面上において第1領域に対
して所定の位置の、撮影画面上の開先相当像,開先に連
なる鋼板表面相当像およびスリット光像を含み撮影画面
より小さいサイズの、溶接ワイヤ相当像を間に置いた第
2−1領域および第2−2領域の画像デ−タ、をメモリ
に書込み、 その後、テレビカメラが順次に発生する撮影画面上の、
前記メモリに書込んだ第1領域ならびに第2−1領域お
よび第2−2領域の画像デ−タと相関が高い第3領域な
らびに第4−1領域および第4−2領域を検索し、撮影
画面上の第3領域と第4−1領域および第4−2領域と
の位置に基づいて開先に対する溶接ワイヤの位置を求め
る、ことを特徴とする、請求項3記載の開先倣い制御方
法。 - 【請求項5】アーク溶接中の開先をテレビカメラにて撮
影し、得た画像デ−タに基づいて開先に対するア−クの
位置を求めて、開先に対してア−クが所定位置となるよ
うに、ア−クの位置を調整する開先倣い制御方法におい
て、 撮影画面上のア−ク相当像を含み該像よりは大きく撮影
画面より小さいサイズの第1領域の画像デ−タ、およ
び、撮影画面上において第1領域に対して所定の位置
の、撮影画面上の開先相当像および開先に連なる鋼板表
面相当像を含み撮影画面より小さいサイズの第2領域の
画像デ−タ、をメモリに書込み、 その後、テレビカメラが順次に発生する撮影画面上の、
前記メモリに書込んだ第1領域および第2領域の画像デ
−タと相関が高い第3領域および第4領域を検索し、撮
影画面上の第3領域と第4領域の位置に基づいて開先に
対するア−クの位置を求める、ことを特徴とする開先倣
い制御方法。 - 【請求項6】撮影画面上のア−ク相当像を含み該像より
は大きく撮影画面より小さいサイズの第1領域の画像デ
−タ、ならびに、撮影画面上において第1領域に対して
所定の位置の、撮影画面上の開先相当像および開先に連
なる鋼板表面相当像を含み撮影画面より小さいサイズ
の、ア−ク相当像を間に置いた第2−1領域および第2
−2領域の画像デ−タ、をメモリに書込み、 その後、テレビカメラが順次に発生する撮影画面上の、
前記メモリに書込んだ第1領域ならびに第2−1領域お
よび第2−2領域の画像デ−タと相関が高い第3領域な
らびに第4−1領域および第4−2領域を検索し、撮影
画面上の第3領域と第4−1領域および第4−2領域と
の位置に基づいて開先に対するア−クの位置を求める、
ことを特徴とする、請求項5記載の開先倣い制御方法。 - 【請求項7】アーク溶接中の開先をテレビカメラにて撮
影し、得た画像デ−タに基づいて開先に対するア−クの
位置を求めて、開先に対してア−クが所定位置となるよ
うに、ア−クの位置を調整する開先倣い制御方法におい
て、 開先にそれを幅方向に横切るスリット光を照射して撮影
した撮影画面上のア−ク相当像を含み該像よりは大きく
撮影画面より小さいサイズの第1領域の画像デ−タ、お
よび、撮影画面上において第1領域に対して所定の位置
の、撮影画面上の開先相当像,開先に連なる鋼板表面相
当像およびスリット光相当像を含み撮影画面より小さい
サイズの第2領域の画像デ−タ、をメモリに書込み、 その後、テレビカメラが順次に発生する撮影画面上の、
前記メモリに書込んだ第1領域および第2領域の画像デ
−タと相関が高い第3領域および第4領域を検索し、撮
影画面上の第3領域と第4領域の位置に基づいて開先に
対するア−クの位置を求める、ことを特徴とする開先倣
い制御方法。 - 【請求項8】撮影画面上のア−ク相当像を含み該像より
は大きく撮影画面より小さいサイズの第1領域の画像デ
−タ、ならびに、撮影画面上において第1領域に対して
所定の位置の、撮影画面上の開先相当像,開先に連なる
鋼板表面相当像およびスリット光像を含み撮影画面より
小さいサイズの、ア−ク相当像を間に置いた第2−1領
域および第2−2領域の画像デ−タ、をメモリに書込
み、 その後、テレビカメラが順次に発生する撮影画面上の、
前記メモリに書込んだ第1領域ならびに第2−1領域お
よび第2−2領域の画像デ−タと相関が高い第3領域な
らびに第4−1領域および第4−2領域を検索し、撮影
画面上の第3領域と第4−1領域および第4−2領域と
の位置に基づいて開先に対するア−クの位置を求める、
ことを特徴とする、請求項7記載の開先倣い制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25342996A JP3462353B2 (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 開先倣い制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25342996A JP3462353B2 (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 開先倣い制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1094872A JPH1094872A (ja) | 1998-04-14 |
JP3462353B2 true JP3462353B2 (ja) | 2003-11-05 |
Family
ID=17251281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25342996A Expired - Fee Related JP3462353B2 (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 開先倣い制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3462353B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9821399B1 (en) * | 2016-07-08 | 2017-11-21 | Norsk Titanium As | Wire arc accuracy adjustment system |
-
1996
- 1996-09-25 JP JP25342996A patent/JP3462353B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1094872A (ja) | 1998-04-14 |
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