JP3462353B2 - 開先倣い制御方法 - Google Patents

開先倣い制御方法

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JP3462353B2
JP3462353B2 JP25342996A JP25342996A JP3462353B2 JP 3462353 B2 JP3462353 B2 JP 3462353B2 JP 25342996 A JP25342996 A JP 25342996A JP 25342996 A JP25342996 A JP 25342996A JP 3462353 B2 JP3462353 B2 JP 3462353B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアーク溶接の近傍を
テレビカメラで撮影し、テレビカメラの画像信号を用い
て自動溶接機を開先倣い制御する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】溶接ワイヤを用いた消耗電極式のアーク
溶接は、チップから突きだしたワイヤの曲がりの変動に
より、アーク位置が開先の所定の狙い位置からズレ、欠
陥やビード形状不良を発生させる大きな原因になってい
る。開先を検出する倣い制御機構を搭載した自動溶接機
でも、開先位置の変化に応じ溶接トーチ位置を制御する
ことは可能であるが、ワイヤの曲がりの変動によって、
ワイヤ先端のアーク位置は開先の所定の狙い位置からず
れることがある。このため、倣い制御機構を搭載した自
動溶接機でも、欠陥やビード形状不良の発生を避けるた
めやむをえず、オペレータがアーク位置を見ながら倣い
修正しているのが現状である。
【0003】このような問題を改善するためには、開先
に対するアークまたは溶接ワイヤの位置を検出し、倣い
制御する必要がある。特開昭59−94583号公報に
は、狭開先溶接のアーク溶接中の溶接ワイヤおよび開先
を、テレビカメラにて撮影し、撮影画像に基づいて開先
倣い制御する方法が提案されている。アークや溶融プー
ル輻射光に対し、開先が陰となって撮影されるととも
に、画面のほぼ中央に陰となって溶接ワイヤが撮影され
る。したがって、画像データを適当なしきい値で2値化
することにより、開先位置と幅,ワイヤ位置が計測でき
ると説明されている。このように、適当な輝度しきい値
を設けて開先,ワイヤ等を識別する方法は2値化法と呼
ばれるが、この方法を通常使用されるガスシールドアー
クの板継溶接に適用した場合について説明する。
【0004】アーク溶接される開先付近を、図4に示す
ように斜め前方からTVカメラ1にて撮影した、撮影画
像の概要を図5に示す。図5の水平走査線L1における
線上の輝度分布を図8の(a)に示す。図5および図8
の(a)から、走査線L1上の点a/b間とg/h間
は、鋼板表面像であって開先4内で発生する高輝度光
(アーク光や溶融プール輻射光)が開先4で遮られるの
で輝度が低い。点b/c間とf/g間は、高輝度光に照
らされた開先4内の、開先斜辺像でやや輝度が高い。点
c/d間とe/f間は、溶融プール輻射光(一部溶融プ
ール面でのアーク光の反射光)の領域であり輝度が高
い。点d/e間は、背景の溶融プール輻射光が溶接ワイ
ヤ6で遮られた陰(以下単にワイヤ像と称す)であり、
輝度が低い。
【0005】図8の(b)には、溶滴移行中にワイヤ6
/溶融プール間の短絡によりアークが消えて、溶融プー
ルの輻射光のみがあるときの、走査線L1上の輝度分布
を示す。また図8の(c)には、アーク長が長く、アー
ク炎が大きく溶接ワイヤ6を包み全体が明るく、これに
より溶接ワイヤ6の陰が薄くなった場合の走査線L1上
の輝度分布を示す。
【0006】図8の(a)に示す輝度分布の場合には、
しきい値B1を、図8の(a)に示すように、点d/e
間(ワイヤ像)の輝度と点b/c間(開先斜辺像)の輝
度との間の値に設定して画像デ−タを、例えばしきい値
B1以上の画像デ−タを「1」に、B1未満の画像デ−
タを「0」に2値化することにより、開先部が「1」
で、開先内の「0」がワイヤで、開先外部(鋼板表面)
が「0」の2値画像デ−タが得られる。この2値画像デ
−タに基づいて開先4の位置と幅およびワイヤ6の位置
を算出しうる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ア−クが消え
た瞬間の図8の(b)に示す輝度分布の場合には、しき
い値B1により「1」と切り出される領域は点c/d,
e/f間(溶融プール像)のみであり、それらの間の点
d/e間(ワイヤ像)も切出されるが、開先像は切出さ
れず、開先4の位置と幅は検出できない。あるいは、溶
融プ−ルを開先と誤検出してしまう。したがってこの場
合には、しきい値を、B1から図8の(b)に示すB2
に下げる必要がある。
【0008】ア−ク長が長い図8の(c)に示す輝度分
布の場合には、しきい値B1により開先が「1」と切り
出されるが、点d/e間(ワイヤ像)は切り出されず、
ワイヤ位置が検出できない。したがってこの場合には、
しきい値を、B1から図8の(c)に示すB3に上げる
必要がある。
【0009】このように2値化法では撮影画像の明るさ
の変動に応じて適当なしきい値(B1〜B3)を設定す
る必要がある。溶接中のアークの明るさの変動が大き
く、これに対してリアルタイムで適切なしきい値を自動
的に設定することは困難であり、正確かつ安定した開
先,ワイヤの位置の計測が困難であった。
【0010】本発明はこの様な条件下であっても、開先
に対する溶接ワイヤ又はア−クの位置を正確かつ安定し
て自動検出し良好な開先倣いを行なうことを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明は、アーク溶接中の開先(4)をテレビカメ
ラ(1)にて撮影し、得た画像デ−タに基づいて開先(4)に
対する溶接ワイヤ(6)又はア−クの位置を求めて、開先
(4)に対して溶接ワイヤ(6)又はア−クが所定位置となる
ように、溶接ワイヤ又はア−クの位置を調整する開先倣
い制御方法において、撮影画面上の溶接ワイヤ又はア−
ク相当像を含み該像よりは大きく撮影画面より小さいサ
イズの第1領域(P2/P8)の画像デ−タ、および、撮影画
面上において第1領域に対して所定の位置の、撮影画面
上の開先相当像および開先に連なる鋼板表面相当像を含
み撮影画面より小さいサイズの第2領域(P1/P3/P4/P5/P
6/P7),の画像デ−タ、をメモリ(10)に書込み、その後、
テレビカメラ(1)が順次に発生する撮影画面上の、前記
メモリ(10)に書込んだ第1領域および第2領域の画像デ
−タと相関が高い第3領域および第4領域を検索し、撮
影画面上の第3領域と第4領域の位置に基づいて開先に
対する溶接ワイヤ(6)又はア−クの位置を求める、こと
を特徴とする。なお、理解を容易にするためにカッコ内
には、図面に示し後述する実施例の対応要素の符号を、
参考までに付記した。
【0012】テレビカメラ(1)の撮影画面上の、相関検
索により検出された第3領域は、予めメモリ(10)に書込
まれている第1領域(P2/P8)と同様に、溶接ワイヤ又は
ア−ク相当像を含むものであり、第3領域内でのワイヤ
像又はア−ク像の位置は、第1領域(P2/P8)内のワイヤ
像又はア−ク像の位置と実質上同一である。同様に、相
関検索により検出された第4領域は、予めメモリ(10)に
書込まれている第2領域(P1/P3/P4/P5/P6/P7)と同様
に、撮影画面上の開先相当像および開先に連なる鋼板表
面相当像を含むものであり、第4領域内での開先像の位
置は、第2領域(P1/P3/P4/P5/P6/P7)内の開先像の位置
と実質上同一となる。第3領域と第4領域の相互間の位
置関係は撮影画面上の両領域の位置により分かる。一
方、第1領域と第2領域の相互間の位置関係が所定のも
のであるので、第3/第4領域間相対位置関係と、第1
/第2領域間相対位置関係に基づいて、第3領域に現わ
れた開先に対する第4領域に現われたワイヤ又はア−ク
の位置を算出することができる。
【0013】例えば、テレビカメラ(1)の撮影画面上
に、図5に示すように、水平走査線L1に領域中心を置
いて第1領域P2を定め、同様に水平走査線L1に領域
中心を置いて第2領域P1を定めた場合、画面上の第1
領域P2と第2領域P1との水平距離をXtとし、画面
上の第3領域と第4領域との水平距離をXrとすると、
メモリに第1領域P2と第2領域P1の画像デ−タを書
込んだとき(基準時)よりも、Xr−Xt分、開先4に
対して溶接ワイヤ又はア−クがずれたことになり、この
関係に基づいて、基準時の開先4/溶接ワイヤ又はア−
ク間の相対位置に対する、現在の相対位置が求まる。
【0014】相関検索では、画面の明るさの変動による
相関係数の変動が小さいので、第3領域および第4領域
の検出精度が高く、したがって開先に対する溶接ワイヤ
又はア−ク間の相対位置の検出が正確であり、この検出
に基づいて良好な開先倣いを行なうことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】 (2)撮影画面上の溶接ワイヤ又はア−ク相当像を含み
該像よりは大きく撮影画面より小さいサイズの第1領域
(P2/P8)の画像デ−タ、ならびに、撮影画面上において
第1領域に対して所定の位置の、撮影画面上の開先相当
像および開先に連なる鋼板表面相当像を含み撮影画面よ
り小さいサイズの、溶接ワイヤ又はア−ク相当像を間に
置いた第2−1領域(P1/P4/P5)および第2−2領域(P3/
P7/P6)の画像デ−タ、をメモリ(10)に書込み、その後、
テレビカメラ(1)が順次に発生する撮影画面上の、前記
メモリに書込んだ第1領域ならびに第2−1領域および
第2−2領域の画像デ−タと相関が高い第3領域ならび
に第4−1領域および第4−2領域を検索し、撮影画面
上の第3領域と第4−1領域および第4−2領域との位
置に基づいて開先に対する溶接ワイヤ又はア−クの位置
を求める。
【0016】例えば、テレビカメラ(1)の撮影画面上
に、図5に示すように、水平走査線L1に領域中心を置
いて第1領域P2を定め、同様に水平走査線L1に領域
中心を置いて第2−1領域P1および第2−2領域P3
を定めた場合、画面上の第1領域P2と第2−1領域P
1および第2−2領域P3との水平距離をXt1および
Xt2とし、画面上の第3領域と第4−1領域および第
4−2領域との水平距離をXr1およびXr2とする
と、メモリに第1領域P2と第2領域P1,P2の画像
デ−タを書込んだとき(基準時)よりも、(Xr1+X
r2)−(Xt1+Xt2)だけ、現在のカメラ視野に
ある開先幅が変化し、Xr1−Xt1分、開先4に対し
て溶接ワイヤ又はア−クがずれたことになり、これらの
関係に基づいて、基準時の開先4/溶接ワイヤ又はア−
ク間の相対位置に対する、現在の相対位置が求まる。
【0017】(3)アーク溶接中の開先(4)をテレビカ
メラ(1)にて撮影し、得た画像デ−タに基づいて開先(4)
に対する溶接ワイヤ(6)又はア−クの位置を求めて、開
先に対して溶接ワイヤ又はア−クが所定位置となるよう
に、溶接ワイヤ又はア−クの位置を調整する開先倣い制
御方法において、開先(4)にそれを幅方向に横切るスリ
ット光を照射して撮影した撮影画面上の溶接ワイヤ又は
ア−ク相当像を含み該像よりは大きく撮影画面より小さ
いサイズの第1領域(P2/P8)の画像デ−タ、および、撮
影画面上において第1領域に対して所定の位置の、撮影
画面上の開先相当像,開先に連なる鋼板表面相当像およ
びスリット光相当像を含み撮影画面より小さいサイズの
第2領域(P4/P5/P6/P7)の画像デ−タ、をメモリ(10)に
書込み、その後、テレビカメラ(1)が順次に発生する撮
影画面上の、前記メモリ(3)に書込んだ第1領域および
第2領域の画像デ−タと相関が高い第3領域および第4
領域を検索し、撮影画面上の第3領域と第4領域の位置
に基づいて開先に対する溶接ワイヤ又はア−クの位置を
求める、ことを特徴とする。
【0018】この態様では、スリット光像が第2領域お
よび第4領域に含まれ、このスリット光像の明るさの変
動が実質上なく、第4領域の検出精度が更に高く、した
がって開先の検出がより正確であり、この検出に基づい
て良好な開先倣いを行なうことができる。
【0019】(4)撮影画面上の溶接ワイヤ又はア−ク
相当像を含み該像よりは大きく撮影画面より小さいサイ
ズの第1領域(P2/P8)の画像デ−タ、ならびに、撮影画
面上において第1領域に対して所定の位置の、撮影画面
上の開先相当像,開先に連なる鋼板表面相当像およびス
リット光像を含み撮影画面より小さいサイズの、溶接ワ
イヤ又はア−ク相当像を間に置いた第2−1領域(P4/P
5)および第2−2領域(P7/P6)の画像デ−タ、をメモリ
(10)に書込み、その後、テレビカメラ(1)が順次に発生
する撮影画面上の、前記メモリ(10)に書込んだ第1領域
ならびに第2−1領域および第2−2領域の画像デ−タ
と相関が高い第3領域ならびに第4−1領域および第4
−2領域を検索し、撮影画面上の第3領域と第4−1領
域および第4−2領域との位置に基づいて開先に対する
溶接ワイヤ又はア−クの位置を求める。
【0020】例えば、テレビカメラ(1)の撮影画面上
に、図5に示すように、第1領域P2又はP8を定め、
同一水平走査線に領域中心を置いて第2−1領域P4
(P5)および第2−2領域P7(P6)を定めた場
合、画面上の第1領域P2又はP8と第2−1領域P4
(P5)および第2−2領域P7(P6)との水平距離
をXt1およびXt2とし、画面上の第3領域と第4−
1領域および第4−2領域との水平距離をXr1および
Xr2とすると、メモリに第1領域P2又はP8と第2
領域P4(P5),P7(P6)の画像デ−タを書込ん
だとき(基準時)よりも、(Xr1+Xr2)−(Xt
1+Xt2)だけ、現在のカメラ視野にある開先幅が変
化し、Xr1−Xt1分、開先4に対して溶接ワイヤ又
はア−クがずれたことになり、これらの関係に基づい
て、基準時の開先4/溶接ワイヤ又はア−ク間の相対位
置に対する、現在の相対位置が求まる。
【0021】以下、本発明について詳細に説明する。
【0022】一般にテレビカメラが出力する画像信号は
輝度に応じたアナログ電圧であるが、画像信号出力順序
は画面の左端から右端にいたる水平方向の輝度信号が、
画面の垂直方向の上方から下方に順番に出力される。従
がって、画像データとして取り扱うには、あらかじめ、
水平方向の画素数(s画素)および垂直方向の画素数
(t画素)を決め全画素数に応じたメモリー数(s×t
画素)を用意し、画面上の任意の位置の輝度がメモリー
の所定の番地のデータに対応付けられるように、上記の
順番で出力される輝度信号のアナログ電圧(画像信号)
をタイミングを取りながらデジタルデ−タ(画像デ−
タ)に変換し、メモリーの所定の番地にデータを記憶す
る。すなわち、倣い制御開始までにア−ク溶接状態で、
倣い制御中と同様に開先を撮影して、基準又は標準と見
なしうる画面(s×t画素)から、その中の、所定サイ
ズ(m×n画素(m,nは正の整数、s>m、t>n)
であって所定位置に特定の像が表われた領域の画像デ−
タを切出して、教示パタ−ンとしてメモリーに記憶す
る。あるいは、画面(s×t画素)の全画像デ−タをメ
モリーに記憶すると共に、教示パタ−ンとして切出すべ
き領域情報(該領域の対角コ−ナのアドレス)をメモリ
ーに記憶する。
【0023】第1領域を、溶接ワイヤ像を所定位置に含
むワイヤ教示パタ−ンとする場合、まず、倣い制御の開
始までに、図5に示す領域P2の画像デ−タを教示パタ
ーン(m×n画素)としてメモリーに記憶する。倣い制
御中に撮影した画面(s×t)は開先,ワイヤおよびア
ークの位置の変動および明るさの変動はあるが、図5の
P2に類似した画像を有するものとなる。この撮影画面
の先ず左上コ−ナx=1,y=1すなわち(1,1)を
左上コ−ナとし、(m,n)を右下コ−ナとする領域
(第1領域と同一サイズの領域)の画像デ−タを入力パ
ターン(m×n)I11と定めて、教示パタ−ンP2お
よび入力パタ−ンそれぞれのパターンの左上コ−ナを
(1,1)とし横方向にm番目まで縦方向にn番目まで
番号を付け、横方向i番目、縦方向j番目の位置の教示
パタ−ンP2および入力パタ−ンI11の画像デ−タが
表わす輝度を、それぞれW(i,j)およびU(i,
j)とすると、教示パターンP2の輝度Wと入力パター
ンI11の輝度Uの相関係数R11を下記の(1)式で
計算する。
【0024】
【数1】
【0025】教示パターンP2と入力パターンI11の
相関係数R11が得られる。次に、倣い制御中に撮影し
た画面左上コ−ナ(1,1)からの1画素下の画素
(2,1)を左上コ−ナとする入力パタ−ンI21の相
関係数R21を同様に(1)式で計算する。このように
相関係数RIJを求める計算を、倣い制御中の一画面の
左上コ−ナ(1,1)から(s−m,1)まで1ライン
分実行すると、同様にこれをライン(y方向画素)を下
方(yが増大する方向)に繰返して、t−nのラインま
で実行する。そしてこれを終了すると、最も相関係数R
IJが大きい位置(I=xc,J=yc)を求めれば、
(xc,yc)を左上コ−ナとし、(xc+m−1,yc+
n−1)を右下コ−ナとする、m×n画素の領域が、教
示パターンK1と同等又は相似の、ワイヤ像を含む領域
(抽出パタ−ン)である。
【0026】このとき図7に示すように、教示パターン
P2の輝度を横軸に、これに相当するものとして上述の
ように求めた抽出パタ−ンの輝度を縦軸にとり、両パタ
−ンm×nの各画素の輝度を対応づけてプロットすれば
教示パターンと入力パターンがほぼ同じ明るさの場合
は、約45°の線を中心に分布する(Q1)。しかし、
抽出パターンの方が暗い場合は、Q2として示すよう
に、45度線より下側に分布し、抽出パタ−ンの方が明
るい場合は、Q3として示すように、45度線より上側
に分布する。
【0027】ここで重要なことは、図7のQ1,Q2,
Q3に分布した輝度プロットの広がりは相関係数Rに相
当するが、Q1,Q2,Q3のプロットの広がりには差
が少ない。すなわち、相関係数Rは明るさの変動による
影響は少ないことである。
【0028】図6の(a)〜(h)に示す左エッジパタ
−ンP1,ワイヤ像パタ−ンP2,右エッジパタ−ンP
3,光切断線左エッジパタ−ンP4,光切断線右エッジ
パタ−ンP7,光切断線左ル−トパタ−ンP5,光切断
線右ル−トパタ−ンP6、あるいは、ア−ク像パタ−ン
P8を教示パタ−ンとすれば、上記方法で同様に、倣い
制御中の撮影画面上のそれぞれの位置を検出できる。
【0029】開先とワイヤ又はア−クとの相対位置関係
を把握するためには、ワイヤ像パタ−ンP2およびア−
ク像パタ−ンP8の一方を第1領域(第1教示パタ−
ン)とし、左エッジパタ−ンP1,右エッジパタ−ンP
3,光切断線左エッジパタ−ンP4,光切断線右エッジ
パタ−ンP7,光切断線左ル−トパタ−ンP5および光
切断線右ル−トパタ−ンP6の少くとも1つを第2領域
(第2教示パタ−ン)として、倣い制御中の撮影画面上
の対応領域(第3領域および第4領域)を相関処理によ
り検出すると、第1/第2領域間相対位置と第3/第4
領域間相対位置に従って、開先に対するア−ク位置のず
れが分かる。第2領域(第2教示パタ−ン)を、左エッ
ジパタ−ンP1および右エッジパタ−ンP3,光切断線
左エッジパタ−ンP4および光切断線右エッジパタ−ン
P7、又は、光切断線左ル−トパタ−ンP5および光切
断線右ル−トパタ−ンP6とすると、すなわち略対称関
係となる2種類とすることにより、開先幅および開先幅
内のワイヤ又はア−ク位置が分かる。
【0030】図5はV開先の説明であるが、U開先の場
合にはワイヤ像パタ−ンP2とア−ク像パタ−ンP8に
対し、左エッジパタ−ンP1,右エッジパタ−ンP3,
光切断線左エッジパタ−ンP4,光切断線右エッジパタ
−ンP7に類似したパタ−ンの位置検出ができる。レ型
開先の場合には、ワイヤ像パタ−ンP2とア−ク像パタ
−ンP8に対し左エッジパタ−ンP1,右エッジパタ−
ンP3,光切断線左ル−トパタ−ンP5,光切断線右ル
−トパタ−ンP6に類似したパタ−ンの位置と光切断線
左エッジパタ−ンP4,光切断線右エッジパタ−ンP7
のいずれか一方に類似したパタ−ンの位置が検出でき
る。すみ肉開先の場合には、ワイヤ像パタ−ンP2とア
−ク像パタ−ンP8に対し光切断線左ル−トパタ−ンP
5や光切断線右ル−トパタ−ンP6に類似した光切断線
の開先底部の位置が検出できる。このため、多様な開先
の、ワイヤ又はア−ク位置に対する開先位置が検出でき
る。なお、被写体の輝度変化に対応できないTVカメラ
では、図4に示すように高輝度のア−クや溶融プ−ルを
背景としたワイヤの撮影はTVカメラ1で、比較的輝度
の低い開先エッジや光切断線はTVカメラ2で撮影し、
TVカメラ1,TVカメラ2の絞りを別々に調整するこ
とにより良好に撮影できる。
【0031】
【実施例】本発明の実施例に用いた自動溶接装置の構成
を図2に、制御装置の構成を図1に示す。TVカメラ
1,TVカメラ2およびスリット光源3を納めたカメラ
箱33と溶接ト−チ5を倣い軸34に取り付け走行台車
30に搭載した。なお、TVカメラ2は、ア−ク7およ
び溶融プ−ルの光が実質上視野に入らない配置となって
いる。
【0032】TVカメラ1からのアナログ画像信号はA
/D変換器14でデジタルデ−タ(画像デ−タ)に変換
し画像メモリー13に記憶する。1画面は、横512画
素×縦480画素である。すなわちs=512、t=4
80である。TVカメラ2からのアナログ画像信号はA
/D変換器18でデジタルデ−タに変換し画像メモリー
17に記憶する。この画面も横512画素×縦480画
素である。
【0033】CPUおよび内部メモリを含むマイクロコ
ンピュータ10は、その内部メモリーの教示パタ−ンに
対する倣い制御中のカメラ1,2の撮影画面の相関関数
を式1に従って算出して教示パタ−ン対応領域(第3領
域&第4領域)を抽出し、抽出した領域間相対位置よ
り、開先に対するワイヤ又はア−クのX位置を算出し
て、それに応じた信号をサ−ボアンプ11に指令し、倣
い軸34の倣い軸モ−タ12を制御した。また、倣い制
御開始前にTVカメラ1からのアナログ画像信号を分配
器23を介してVTR21に入力し、これをモニタTV
22に再生して基準画像を摘出し、基準画像(画面)上
に教示パタ−ン領域を指定して、教示パタ−ン領域の画
像デ−タをマイクロコンピュ−タ10の内部メモリーに
書込んだ。更に、倣い制御中のTVカメラ1からのアナ
ログ画像信号を分配器23を介してVTR21に入力
し、倣い制御中の開先,ワイヤ,ア−ク等の撮影された
画像を記録した。
【0034】図2に示す溶接鋼板32は、図3に示すV
開先(長さL=1000mm、幅W=400mm、板厚
T=15mm、開先加工角度θ=20°、ル−トギャッ
プG=6mm)で、レ−ル31に対し溶接線を開先幅方
向に変化(走行1000mmに対し10mm)させ設置
した。溶接は炭酸ガスシ−ルドア−ク溶接でおこなっ
た。また、ア−ク光の影響を避けるため、スリット光と
同じ波長の光を透過するバンドパスフィルタをTVカメ
ラのレンズに取り付けた。
【0035】(1)実験1〜3 倣い制御開始前に、あらかじめ溶接しながらTVカメ
ラ1のみで撮影し、画像メモリー13に記憶し、図6の
(a)〜(h)にしめすパタ−ンP1〜P8をマイクロ
コンピュ−タ10内のメモリーに記憶した。 走行台車10を走行させ溶接を開始した。 マイクロコンピュ−タ10の指令に応じて撮影された
画像を画像メモリー13に記憶した。 マイクロコンピュ−タ10は画像メモリー13からワ
イヤ像パタ−ンP2と同サイズの入力パタ−ンを位置を
変え順次取り出し、パタ−ンP2との相関係数を式1に
従って算出した。 最も大きい相関係数が0.6以上の場合はワイヤ像位
置と判断しそのX座標位置XP2を記憶した。
【0036】実験1では、左エッジパタ−ンP1と右
エッジパタ−ンP3について,と同様の処理を行
い、それぞれX座標位置XP1とXP3を検出し、XP
2と(XP3+XP1)/2を比較してワイヤ像位置が
開先の中央になる方向にサ−ボモ−タ22に指令し倣い
軸を修正した。
【0037】実験2では、光切断線左エッジパタ−ンP
4について,と同様の処理を行い、X座標位置XP
4を検出し、XP2とXP4を比較してワイヤ像位置が
光切断線左エッジ位置に対し所定の位置になる方向にサ
−ボモ−タ22へ指令し倣い軸を修正した。
【0038】実験3では、光切断線左ル−トパタ−ンP
5と光切断線右ル−トパタ−ンP6について,と同
様の処理を行い、それぞれX座標位置XP5とXP6を
検出し、XP2と(XP6+XP5)/2を比較してワ
イヤ位置が開先の中央になる方向にサ−ボモ−タ22へ
指令し倣い軸を修正した。
【0039】(2)実験4〜6 〜は実験1〜3と同様。,はワイヤ像パタ−ン
P2をア−ク像パタ−ンP8に変更し実施した。
【0040】実験4では、右エッジパタ−ンP3につ
いて,と同様の処理を行い、X座標位置XP3を検
出し、XP8とXP3を比較してア−ク位置が右エッジ
位置に対し所定の位置になる方向にサ−ボモ−タ22へ
指令し倣い軸を修正した。
【0041】実験5では、光切断線左エッジパタ−ンP
4と光切断線右エッジパタ−ンP7について,と同
様の処理を行い、それぞれX座標位置XP4とXP7を
検出し、XP2と(XP4+XP7)/2を比較してア
−ク位置が開先の中央になる方向にサ−ボモ−タ22へ
指令し倣い軸を修正した。
【0042】実験6では、光切断右ル−トパタ−ンP6
について,と同様の処理を行い、X座標位置XP6
を検出し、XP8とXP6を比較してア−ク位置が光切
断線右ル−ト位置に対し所定の位置になる方向にサ−ボ
モ−タ22へ指令し倣い軸を修正した。
【0043】(3)実験7〜12では、 あらかじめ溶接しながら、TVカメラ1および2で撮
影し、画像メモリー13と画像メモリー17に記憶し、
図6の(a)〜(h)にしめすパタ−ンをマイクロコン
ピュ−タ10内のメモリーに記憶した。 走行台車30を走行させ溶接を開始した。 マイクロコンピュ−タ10の指令に応じて撮影された
画像を画像メモリー13と画像メモリー17に記憶し
た。 マイクロコンピュ−タ10は画像メモリー13からワ
イヤ像パタ−ンP2と同サイズの入力パタ−ンを位置を
変え順次取り出し、パタ−ンP2との相関係数を式1に
従って算出した。 最も大きい相関係数が0.6以上の場合はワイヤ像位
置と判断しそのX座標位置XP2を記憶した。
【0044】実験7では、左エッジパタ−ンP1につ
いて,と同様の処理を画像メモリー17にて行い、
X座標位置XP1を検出し、XP2とXP1を比較して
ワイヤ位置が左エッジ位置に対し所定の位置になる方向
にサ−ボモ−タ22に指令し倣い軸を修正した。
【0045】実験8では、光切断線左エッジパタ−ンP
4と光切断線右エッジパタ−ンP7について,と同
様の処理を画像メモリー17の画像デ−タに対して行
い、それぞれX座標位置XP4とXP7を検出し、XP
2と(XP7+XP4)/2を比較してワイヤ位置が開
先の中央になる方向にサ−ボモ−タ22へ指令し倣い軸
を修正した。
【0046】実験9では、光切断線左ル−トパタ−ンP
5について,と同様の処理を画像メモリー17の画
像デ−タに対して行い、X座標位置XP5を検出し、X
P2とXP5を比較してワイヤ位置が光切断線左ル−ト
位置に対して所定の位置になる方向にサ−ボモ−タ22
へ指令し倣い軸を修正した。
【0047】(4)実験10〜12 〜は実験7〜9と同様。,はワイヤ像パタ−ン
P2をア−ク像パタ−ンP8に変更し実施した。
【0048】実験10では、左エッジパタ−ンP1と
右エッジパタ−ンP3について,と同様の処理を画
像メモリー13の画像デ−タに対して行い、それぞれX
座標位置XP1およびXP3を検出し、XP2と(XP
3+XP1)/2を比較してア−ク位置が開先の中央に
なる方向にサ−ボモ−タ22へ指令し倣い軸を修正し
た。
【0049】実験11では、光切断線右エッジパタ−ン
P7について,と同様の処理を画像メモリー17の
画像デ−タに対して行い、X座標位置XP7を検出し、
XP2とXP7を比較してア−ク位置が光切断線右エッ
ジ位置に対し所定の位置になる方向にサ−ボモ−タ22
へ指令し倣い軸を修正した。
【0050】実験12では、光切断線左ル−トパタ−ン
P5と光切断線右ル−トパタ−ンP6について,と
同様の処理を行い、それぞれX座標位置XP6とXP6
を検出し、XP2と(XP6+XP5)/2を比較して
ア−ク位置が開先の中央になる方向にサ−ボモ−タ22
へ指令し倣い軸を修正した。
【0051】なお、X座標は、図1の横方向、言い替え
れば開先幅方向であり、X座標の方向は、画面上でx方
向である。
【0052】評価方法は、倣い制御中のTVカメラ1の
画像信号をVTR21にて記録したビデオテ−プを、溶
接後にコマ送りで再生し、モニタTV22の画面にスケ
−ルを当て肉眼でワイヤ位置と開先位置を計測し実距離
に換算し、開先中央またはエッジやル−トの所定の位置
からワイヤやア−クが最大左右倣いズレが±1mm以内
を良好と評価した。
【0053】実施結果を表1に示す。表1から実験1〜
12まで、本発明方法は、良好な倣い制御が可能である
ことが確認された。
【0054】
【表1】
【0055】
【発明の効果】本発明方法は、溶接アーク光の明るさの
変動による影響が少ない基本的な特性があり、良好な倣
い制御ができるため、テレビカメラを利用した自動倣い
制御の信頼性が飛躍的に高くなり、溶接工程の自動化,
無人化に大きな貢献ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に用いた制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 実施例に用いた自動溶接装置の概要を示す斜
視図である。
【図3】 (a)は実施例に用いた溶接鋼板の平面図、
(b)は側面図である。
【図4】 図2に示す自動溶接装置のTVカメラ1,ス
リット光源3および溶接ト−チ5の位置関係を示す斜視
図である。
【図5】 図4に示すTVカメラ1の撮影画面を示す平
面図である。
【図6】 (a)は図5に示す画面から摘出した左エッ
ジパタ−ンP1の拡大平面図、(b)はワイヤ像パタ−
ンP2の拡大平面図、(c)は右エッジパタ−ンP3の
拡大平面図、(d)は光切断線左エッジパタ−ンP4の
拡大平面図、(e)は光切断線左エッジパタ−ンP7の
拡大平面図、(f)は光切断線左ル−トパタ−ンP5の
拡大平面図、(g)は光切断線左ル−トパタ−ンP6の
拡大平面図、(h)はア−ク像パタ−ンP8の拡大平面
図である。
【図7】 図1に示すマイクロコンピュ−タ10の内部
メモリーに書込んでいる教示パターンと、TVカメラ1
で撮影した画面上の入力パターンの、対応した各画素の
輝度分布を示すグラフである。
【図8】 (a)は図5の水平走査線L1上の輝度分布
を示すグラフ、(b)は溶滴移行中に短絡しア−クが消
えた時の水平走査線L1上の輝度分布を示すグラフ、
(c)はア−ク炎がワイヤを包み全体が明るいときの水
平走査線L1上の輝度分布を示すグラフである。
【符号の説明】
1:TVカメラ 2:TVカメラ 3:スリット光源 4:開先 5:溶接ト−チ 6:溶接ワイヤ 7:ア−ク 8:スリット光 10:マイクロコンピュータ 11:サーボア
ンプ 12:倣い軸モータ 13:画像メモ
リー 14:A/D変換器 17:画像メモ
リー 18:A/D変換器 21:VTR 22:モニタTV 23:分配器 30:走行台車 31:レール 32:溶接鋼板 33:カメラ箱 34:倣い軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/127 508 B23K 9/095 510

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アーク溶接中の開先をテレビカメラにて撮
    影し、得た画像デ−タに基づいて開先に対する溶接ワイ
    ヤの位置を求めて、開先に対して溶接ワイヤが所定位置
    となるように、溶接ワイヤの位置を調整する開先倣い制
    御方法において、 撮影画面上の溶接ワイヤ相当像を含み該像よりは大きく
    撮影画面より小さいサイズの第1領域の画像デ−タ、お
    よび、撮影画面上において第1領域に対して所定の位置
    の、撮影画面上の開先相当像および開先に連なる鋼板表
    面相当像を含み撮影画面より小さいサイズの第2領域の
    画像デ−タ、をメモリに書込み、 その後、テレビカメラが順次に発生する撮影画面上の、
    前記メモリに書込んだ第1領域および第2領域の画像デ
    −タと相関が高い第3領域および第4領域を検索し、撮
    影画面上の第3領域と第4領域の位置に基づいて開先に
    対する溶接ワイヤの位置を求める、ことを特徴とする開
    先倣い制御方法。
  2. 【請求項2】撮影画面上の溶接ワイヤ相当像を含み該像
    よりは大きく撮影画面より小さいサイズの第1領域の画
    像デ−タ、ならびに、撮影画面上において第1領域に対
    して所定の位置の、撮影画面上の開先相当像および開先
    に連なる鋼板表面相当像を含み撮影画面より小さいサイ
    ズの、溶接ワイヤ相当像を間に置いた第2−1領域およ
    び第2−2領域の画像デ−タ、をメモリに書込み、 その後、テレビカメラが順次に発生する撮影画面上の、
    前記メモリに書込んだ第1領域ならびに第2−1領域お
    よび第2−2領域の画像デ−タと相関が高い第3領域な
    らびに第4−1領域および第4−2領域を検索し、撮影
    画面上の第3領域と第4−1領域および第4−2領域と
    の位置に基づいて開先に対する溶接ワイヤの位置を求め
    る、 ことを特徴とする、請求項記載の開先倣い制御方法。
  3. 【請求項3】アーク溶接中の開先をテレビカメラにて撮
    影し、得た画像デ−タに基づいて開先に対する溶接ワイ
    ヤの位置を求めて、開先に対して溶接ワイヤが所定位置
    となるように、溶接ワイヤの位置を調整する開先倣い制
    御方法において、 開先にそれを幅方向に横切るスリット光を照射して撮影
    した撮影画面上の溶接ワイヤ相当像を含み該像よりは大
    きく撮影画面より小さいサイズの第1領域の画像デ−
    タ、および、撮影画面上において第1領域に対して所定
    の位置の、撮影画面上の開先相当像,開先に連なる鋼板
    表面相当像およびスリット光相当像を含み撮影画面より
    小さいサイズの第2領域の画像デ−タ、をメモリに書込
    み、 その後、テレビカメラが順次に発生する撮影画面上の、
    前記メモリに書込んだ第1領域および第2領域の画像デ
    −タと相関が高い第3領域および第4領域を検索し、撮
    影画面上の第3領域と第4領域の位置に基づいて開先に
    対する溶接ワイヤの位置を求める、ことを特徴とする開
    先倣い制御方法。
  4. 【請求項4】撮影画面上の溶接ワイヤ相当像を含み該像
    よりは大きく撮影画面より小さいサイズの第1領域の画
    像デ−タ、ならびに、撮影画面上において第1領域に対
    して所定の位置の、撮影画面上の開先相当像,開先に連
    なる鋼板表面相当像およびスリット光像を含み撮影画面
    より小さいサイズの、溶接ワイヤ相当像を間に置いた第
    2−1領域および第2−2領域の画像デ−タ、をメモリ
    に書込み、 その後、テレビカメラが順次に発生する撮影画面上の、
    前記メモリに書込んだ第1領域ならびに第2−1領域お
    よび第2−2領域の画像デ−タと相関が高い第3領域な
    らびに第4−1領域および第4−2領域を検索し、撮影
    画面上の第3領域と第4−1領域および第4−2領域と
    の位置に基づいて開先に対する溶接ワイヤの位置を求め
    る、ことを特徴とする、請求項3記載の開先倣い制御方
    法。
  5. 【請求項5】アーク溶接中の開先をテレビカメラにて撮
    影し、得た画像デ−タに基づいて開先に対するア−クの
    位置を求めて、開先に対してア−クが所定位置となるよ
    うに、ア−クの位置を調整する開先倣い制御方法におい
    て、 撮影画面上のア−ク相当像を含み該像よりは大きく撮影
    画面より小さいサイズの第1領域の画像デ−タ、およ
    び、撮影画面上において第1領域に対して所定の位置
    の、撮影画面上の開先相当像および開先に連なる鋼板表
    面相当像を含み撮影画面より小さいサイズの第2領域の
    画像デ−タ、をメモリに書込み、 その後、テレビカメラが順次に発生する撮影画面上の、
    前記メモリに書込んだ第1領域および第2領域の画像デ
    −タと相関が高い第3領域および第4領域を検索し、撮
    影画面上の第3領域と第4領域の位置に基づいて開先に
    対するア−クの位置を求める、ことを特徴とする開先倣
    い制御方法。
  6. 【請求項6】撮影画面上のア−ク相当像を含み該像より
    は大きく撮影画面より小さいサイズの第1領域の画像デ
    −タ、ならびに、撮影画面上において第1領域に対して
    所定の位置の、撮影画面上の開先相当像および開先に連
    なる鋼板表面相当像を含み撮影画面より小さいサイズ
    の、ア−ク相当像を間に置いた第2−1領域および第2
    −2領域の画像デ−タ、をメモリに書込み、 その後、テレビカメラが順次に発生する撮影画面上の、
    前記メモリに書込んだ第1領域ならびに第2−1領域お
    よび第2−2領域の画像デ−タと相関が高い第3領域な
    らびに第4−1領域および第4−2領域を検索し、撮影
    画面上の第3領域と第4−1領域および第4−2領域と
    の位置に基づいて開先に対するア−クの位置を求める、
    ことを特徴とする、請求項5記載の開先倣い制御方法。
  7. 【請求項7】アーク溶接中の開先をテレビカメラにて撮
    影し、得た画像デ−タに基づいて開先に対するア−クの
    位置を求めて、開先に対してア−クが所定位置となるよ
    うに、ア−クの位置を調整する開先倣い制御方法におい
    て、 開先にそれを幅方向に横切るスリット光を照射して撮影
    した撮影画面上のア−ク相当像を含み該像よりは大きく
    撮影画面より小さいサイズの第1領域の画像デ−タ、お
    よび、撮影画面上において第1領域に対して所定の位置
    の、撮影画面上の開先相当像,開先に連なる鋼板表面相
    当像およびスリット光相当像を含み撮影画面より小さい
    サイズの第2領域の画像デ−タ、をメモリに書込み、 その後、テレビカメラが順次に発生する撮影画面上の、
    前記メモリに書込んだ第1領域および第2領域の画像デ
    −タと相関が高い第3領域および第4領域を検索し、撮
    影画面上の第3領域と第4領域の位置に基づいて開先に
    対するア−クの位置を求める、ことを特徴とする開先倣
    い制御方法。
  8. 【請求項8】撮影画面上のア−ク相当像を含み該像より
    は大きく撮影画面より小さいサイズの第1領域の画像デ
    −タ、ならびに、撮影画面上において第1領域に対して
    所定の位置の、撮影画面上の開先相当像,開先に連なる
    鋼板表面相当像およびスリット光像を含み撮影画面より
    小さいサイズの、ア−ク相当像を間に置いた第2−1領
    域および第2−2領域の画像デ−タ、をメモリに書込
    み、 その後、テレビカメラが順次に発生する撮影画面上の、
    前記メモリに書込んだ第1領域ならびに第2−1領域お
    よび第2−2領域の画像デ−タと相関が高い第3領域な
    らびに第4−1領域および第4−2領域を検索し、撮影
    画面上の第3領域と第4−1領域および第4−2領域と
    の位置に基づいて開先に対するア−クの位置を求める、
    ことを特徴とする、請求項7記載の開先倣い制御方法。
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