JP3243590B2 - 開先検出方法 - Google Patents

開先検出方法

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JP3243590B2
JP3243590B2 JP32913494A JP32913494A JP3243590B2 JP 3243590 B2 JP3243590 B2 JP 3243590B2 JP 32913494 A JP32913494 A JP 32913494A JP 32913494 A JP32913494 A JP 32913494A JP 3243590 B2 JP3243590 B2 JP 3243590B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスリット光を照射した開
先をテレビカメラで撮影し、テレビカメラの画像信号を
用いて自動溶接機を倣い制御するための開先検出方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】スリット光を照射した開先をテレビカメ
ラで撮影した画像信号を用いて自動溶接機を倣い制御す
るための開先位置検出方法は特開平1−10411号公
報や特開平4−37476号公報に示すようにテレビカ
メラ2の光軸と開先21を照射するスリット光線に所定
の角度で交差するようテレビカメラ2とスリット光源1
を配置する(図2)。テレビカメラ2で撮影されたスリ
ット光照射像(以後、光切断線6)は図3に示すよう
に、背景より輝度の高く開先の形状に応じた折れ線状の
像が撮影される。画像信号は輝度の高い部分は電圧が高
い。このため光切断線6の輝度が充分に高ければ、適当
な電圧しきい値を用いて2値化し、光切断線6を背景と
区別することができる。
【0003】次に、開先位置や開先角度を求めるには開
先断面図(図5)と対比して図3に示す開先低部P、開
先左エッジ部Qおよび右エッジ部Rの画面上の位置を検
出する必要がある。P,Q,R位置を検出する方法とし
ては特開平1−10411号公報に示されるように、図
3に示す画像の輝度の高い上下方向(Y方向)の位置y
を左端から順番に水平方向(X方向)に計測し、Xに対
しyが急激に変化する2次微分データの最高値を示す位
置を開先低部Pとし、Pから左側の2次微分データの最
低値を開先左エッジ部Q,Pから右側の2次微分データ
の最低値を開先右エッジ部Rとして、開先位置や形状を
示すP,Q,Rを求めている。また、特開平4−374
76号公報では光切断線の線幅が溶接板表面と開先低部
では太く、開先加工面(斜面)は細く撮影されることを
利用して開先エッジ部や低部の位置を検出できるとして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】溶接前の撮影でも仮づ
け溶接により開先および周辺にスパッタが付着したり、
開先加工時のガス切断ノッチ等による凹凸があり、図4
(a)に示すようにスパッタ付着による光切断線の途切
れD1、ガス切断ノッチによる光切断線の途切れD2や
スパッタ付着による光切断線の変形N1、ガス切断ノッ
チによる光切断線の変形N2が発生する。スパッタ付着
による光切断線の途切れD1は図4(b)に示すよう
に、光切断線6は付着したスパッタ7の影になり光切断
線の途切れが発生する。
【0005】ガス切断ノッチによる光切断線の途切れD
2は図4(c)に示すように、光切断線6はガス切断ノ
ッチ溝9の影になり光切断線の途切れが発生する。スパ
ッタ付着による光切断線の変形N1は図4(d)に示す
ように、光切断線6は付着したスパッタ7の上の照射さ
れた光切断線の変形が発生する。ガス切断ノッチによる
光切断線の変形N2は図4(e)に示すように、光切断
線6はガス切断ノッチ溝9の中に照射され光切断線の変
形が発生する。
【0006】また、図2に示すように溶接中に開先を撮
影する場合、図4(a)に示すようにスパッタの飛散軌
跡8が光切断線6と重なるなど図3に示す良好な光切断
線の画像は実際には得られない。したがって、光切断線
の良好な2値画像が得られないため、開先位置や形状を
検出するために必要な、図3に示すP,Q,Rの位置計
測は非常に困難となり、自動溶接機の倣い制御が不安定
で実用化できなかった。
【0007】以上、課題を整理すれば以下の2点とな
る。 アーク溶接中に撮影した画像は、2値化による光切断
線の背景からの分離が困難である。 光切断線の途切れ、変形およびスパッタ飛散軌跡の重
なりは、開先の特徴点P,Q,Rの抽出を困難にする。
【0008】本発明はこの様な条件下でも開先の特徴点
を安定して抽出できる開先検出方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するためになされたもので、その要旨とするところは
下記のとおりである。 (1)スリット光を溶接用開先に照射し、開先部で屈折
したスリット光の光切断をテレビカメラで撮影し、テ
レビカメラからの画像信号電圧を用いて開先の位置を検
出する方法において、テレビカメラの撮影画面を、水平
方向の画素数(s画素)および垂直方向の画素数(t画
素)の(s×t画素)(sおよびtは正の整数である)
とし、倣い制御前に撮影した光切断線の濃淡画像を、前
記テレビカメラの撮影画面(s×t画素)から選択し、
これを縦横n×m画素(n,mは正の整数、s>n,t
>m)で構成された教示パターンとして記憶し、倣い制
御中に撮影した光切断の濃淡画像を前記テレビカメラ
の撮影画面(s×t画素)から、教示パターン(n×m
画素)と同じ大きさの形状(n×m画素)の入力パター
ンとして順次取り出し、下記(1)式により求められる
教示パターン輝度Wと入力パターン輝度Uの相関係数R
が0.6以上となる入力パターン位置を求め開先位置を
決定することを特徴とする開先検出方法。
【数2】
【0010】 (2)倣い制御前に撮影した光切断の濃淡画像を教示
パターンとして記憶する方法において、屈折点を含む領
域、および屈折点を除く直線部または曲線部だけの領域
の少なくとも1つの領域が含まれる領域の濃淡画像デー
タを教示パターンとして記憶することを特徴とする前項
1記載の開先検出方法。 (3)倣い制御前に撮影した光切断の濃淡画像を教示
パターンとして記憶する方法において、屈折点を除く直
線部または曲線部だけの領域の少なくとも1つの領域が
含まれる領域の濃淡画像データを教示パターンとして記
憶することを特徴とする前項1記載の開先検出方法。
【0011】
【作用】以下、本発明について詳細に説明する。一般に
テレビカメラの画像信号は輝度に応じたアナログ電圧が
出力されるが、画像信号出力順序は画面の左端から右端
にいたる水平方向の輝度信号が、画面の垂直方向の上方
から下方に順番に出力される。従って、画像信号をアナ
ログ→デジタル変換し、画像データとして取り扱うに
は、あらかじめ、水平方向の画素数(s画素)および垂
直方向の画素数(t画素)を決め、全画素数に応じたメ
モリー数(s×t画素)を用意し、画面上の任意の位置
の輝度がメモリーの所定の番地のデータに対応付けられ
るように、上記の順番で出力される輝度信号のアナログ
電圧をタイミングを取りながらデジタルに変換し、メモ
リーの所定の番地にデータを記憶する(図6)。
【0012】光切断線のPあるいはQ,Rを認識する方
法は、まず光切断線の屈折点部Qでは溶接板表面を示す
水平線と開先加工斜面を示す斜め線がQで接続されたパ
ターンを図3の撮影画面(s×t画素)から選択し、縦
横n×m画素(n,mは正の整数、s>n、t>m)で
構成された濃淡画像の教示パターン(図7、図8)とし
て記憶する。
【0013】溶接中に撮影した光切断線は溶接板表面の
凹凸(スパッタ付着部、ガス切断ノッチ等)のため途切
れていたり、周辺の画像のなかにスパッタ飛散軌跡8が
撮影されている(図4(a))。s×t画素で構成され
た図4(a)の中から、教示パターンと同じ大きさ形状
の(n×m画素)領域を、図4(a)の中から3区域を
入力パターンの例として図9の中のa1,a2,a3を
取り出せば、教示パターンの左上を1とし横方向にm番
目まで縦方向にn番目まで番号を付け、横方向i番目、
縦方向j番目の位置の輝度W(i,j)とする。同様に
入力パターン図9のa1,a2,a3の左上を1とし横
方向にm番目まで縦方向にn番目まで番号を付け、横方
向i番目、縦方向j番目の位置の輝度U1(i,j),
U2(i,j),U3(i,j)とする。教示パターン
輝度Wと入力パターン輝度Uの相関係数Rを
【0014】
【数3】
【0015】で計算する。教示パターン図8と入力パタ
ーン図9のa1,a2,a3の相関係数R1,R2,R
3は R1>R2、R1>R3 となり、入力パターン図9のa1の相関係数が最も大き
く、光切断線の屈折点部Qを良好に判別することができ
る。したがって、図4(a)の左から右、さらに上から
下に順番に1画素ずつ移動させながら入力パターンを取
り出し、相関係数の最も大きい座標位置を求めれば、図
4(a)から光切断線の屈折点部Qを認識し、屈折点部
Qの位置を求めることができる。同様な方法で光切断線
のP,Rを認識し、位置を求めることができる。
【0016】なお、開先形状に応じて開先の特徴を示す
光切断線が入った領域は異なり、倣い制御前に濃淡画像
データを教示パターンとして記憶する方法において、板
継ぎV型開先(ルートギャップなし)図10(a)ある
いはY型開先の特徴は図10(b)に示すように左開先
加工面と開先底部と右開先加工面から作られる領域G
1、左溶接板表面と左開先加工面から作られる領域E1
L、右溶接板表面と右開先加工面から作られる領域E1
R、左開先加工面から作られる領域F1L、右開先加工
面から作られる領域F1R、左溶接板表面から作られる
領域H1L、右溶接板表面から作られる領域H1R、左
開先加工面とビード表面から作られる領域K1L、右開
先加工面とビード表面から作られる領域K1R、ビード
表面中央或いは振り分けビードの重なる領域K1Cの1
つ以上の領域が含まれる領域の濃淡画像データを教示パ
ターンとして記憶する。
【0017】板継ぎV型開先(ルートギャップあり)図
11(a)の特徴は図11(b)に示すように、左溶接
板表面と左開先加工面から作られる領域E2L、右溶接
板表面と右開先加工面から作られる領域E2R、左開先
加工面から作られる領域F2L、右開先加工面から作ら
れる領域F2R、左開先加工面と開先底部から作られる
領域G2L、右開先加工面と開先底部から作られる領域
G2R、開先底部G2C、左溶接板表面から作られる領
域H2L、右溶接板表面から作られる領域H2R、左開
先加工面とビード表面から作られる領域K2L、右開先
加工面とビード表面から作られる領域K2R、ビード表
面中央或いは振り分けビードの重なる領域K2Cの1つ
以上の領域が含まれる領域の濃淡画像データを教示パタ
ーンとして記憶する。
【0018】板継ぎレ形開先(ルートギャップなし)図
12(a)の特徴は図12(b)に示すように、左開先
加工面と開先底部と右開先加工面から作られる領域G
3、左溶接板表面と左開先加工面から作られる領域E3
L、右溶接板表面と右開先加工面から作られる領域E3
R、左開先加工面から作られる領域F3L、右開先加工
面から作られる領域F3R、左溶接板表面から作られる
領域H3L、右溶接板表面から作られる領域H3R、左
開先加工面とビード表面から作られる領域K3L、右開
先加工面とビード表面から作られる領域K3R、ビード
表面中央或いは振り分けビードの重なる領域K3Cの1
つ以上の領域が含まれる領域の濃淡画像データを教示パ
ターンとして記憶する。
【0019】板継ぎレ形開先(ルートギャップあり)図
13(a)の特徴は図13(b)に示すように、左溶接
板表面と左開先加工面から作られる領域E4L、右溶接
板表面と右開先加工面から作られる領域E4R、左開先
加工面から作られる領域F4L、右開先加工面から作ら
れる領域F4R、左開先加工面と開先底部から作られる
領域G4L、右開先加工面と開先底部から作られる領域
G4R、開先底部G4C、左溶接板表面から作られる領
域H4L、右溶接板表面から作られる領域H4R、左開
先加工面とビード表面から作られる領域K4L、右開先
加工面とビード表面から作られる領域K4R、ビード表
面中央或いは振り分けビードの重なる領域K4Cの1つ
以上の領域が含まれる領域の濃淡画像データを教示パタ
ーンとして記憶する。
【0020】U型開先図14(a)の特徴は図14
(b)に示すように、左開先加工面と開先底部と右開先
加工面から作られる領域G5、左溶接板表面と左開先加
工面から作られる領域E5L、右溶接板表面と右開先加
工面から作られる領域E5R、左開先加工面から作られ
る領域F5L、右開先加工面から作られる領域F5R、
左溶接板表面から作られる領域H5L、右溶接板表面か
ら作られる領域H5R、左開先加工面とビード表面から
作られる領域K5L、右開先加工面とビード表面から作
られる領域K5R、ビード表面中央或いは振り分けビー
ドの重なる領域K5Cの1つ以上の領域が含まれる領域
の濃淡画像データを教示パターンとして記憶する。
【0021】仕口開先(ルートギャップなし)図15
(a)の特徴は図15(b)に示すように、左溶接板表
面と開先底部と右開先加工面から作られる領域G6、右
溶接板表面と右開先加工面から作られる領域E6R、右
開先加工面から作られる領域F6R、左溶接板表面から
作られる領域H6L、右溶接板表面から作られる領域H
6R、左溶接板表面とビード表面から作られる領域K6
L、右開先加工面とビード表面から作られる領域K6
R、ビード表面中央或いは振り分けビードの重なる領域
K6Cの1つ以上の領域が含まれる領域の濃淡画像デー
タを教示パターンとして記憶する。
【0022】仕口開先(ルートギャップあり)図16
(a)の特徴は図16(b)に示すように、右溶接板表
面と右開先加工面から作られる領域E7R、右開先加工
面から作られる領域F7R、左開先加工面と開先底部か
ら作られる領域G7L、右開先加工面と開先底部から作
られる領域G7R、開先底部G7C、左溶接板表面から
作られる領域H7L、右溶接板表面から作られる領域H
7R(図示せず)、右溶接板表面とビード表面から作ら
れる領域K7L、右開先加工面とビード表面から作られ
る領域K7R、ビード表面中央或いは振り分けビードの
重なる領域K7Cの1つ以上の領域が含まれる領域の濃
淡画像データを教示パターンとして記憶する。
【0023】すみ肉開先図17(a)の特徴は図17
(b)に示すように、左溶接板表面或いは上溶接板表面
から作られる領域H8L、右溶接板表面或いは下溶接板
表面から作られる領域H8R、左溶接板表面と右溶接板
表面或いは上溶接板表面と下溶接板表面の交差から作ら
れる領域G8、左溶接板表面或いは上溶接板表面とビー
ド表面から作られる領域K8L、右溶接板表面或いは下
溶接板表面とビード表面から作られる領域K8R、ビー
ド表面中央或いは振り分けビードの重なる領域K8Cの
1つ以上の領域が含まれる領域の濃淡画像データを教示
パターンとして記憶する。
【0024】重ねすみ肉開先図18(a)の特徴は図1
8(b)に示すように 左溶接板表面或いは上溶接板表面から作られる領域H9
L、右溶接板表面或いは下溶接板表面から作られる領域
H9R、左溶接板端面と右溶接板表面或い上溶接板端面
と下溶接板表面の交差から作られる領域G9、左溶接板
表面と左溶接板端面或いは上溶接板表面と上溶接板端面
から作られる領域E9L、左溶接板端面或いは上溶接板
端面から作られる領域F9L、左溶接板端面或いは上溶
接板端面とビード表面から作られる領域K9L、右溶接
板端面或いは下溶接板端面とビード表面から作られる領
域K9R、ビード表面中央或いは振り分けビードの重な
る領域K9Cの1つ以上の領域が含まれる領域の濃淡画
像データを教示パターンとして記憶する。
【0025】倣い制御中に撮影した前記光切断の濃淡
画像をアナログ−デジタル変換し、2次元の画像信号電
圧からなる倣い制御中開先濃淡画像データを記憶し、前
記倣い制御中開先濃淡画像データから前記教示パターン
と等しいサイズの領域を画面上の位置を変えて順次取り
出し、入力パターンとし、前記教示パターンと前記入力
パターンの画像データの相関を算出し、相関係数が0.
6以上で、かつ最も相関係数の大きい前記入力パターン
位置を求め、開先位置を決定する。
【0026】ここで、開先検出するには教示パターンが
1つ以上の領域が必要な理由を板継ぎV型開先(ルート
ギャップあり)図11(a)を例に説明する。開先の主
な検出項目は溶接線方向に対し、左右位置、上下位置、
開先角度、ルートギャップなどである。これらの項目の
検出方法を図11(b)を用いて説明する。まず、開先
の左右位置はE2LとE2Rの2つを教示パターンと
し、倣い制御中に撮影した前記光切断の濃淡画像か
ら、相関係数が0.6以上で、かつ最も相関係数の大き
い前記入力パターンの左右方向の位置はXE2LとXE
2Rが求められる。開先の左右位置は(XE2L−XE
2R)/2となる。開先の左右位置はE2LとE2Rの
他、G2LとG2R或いはK2LとK2Rのいずれか2
つを教示パターンとした場合でも同様に求めることがで
きる。
【0027】開先の上下位置は開先底部のG2Cを教示
パターンとし、倣い制御中に撮影した前記光切断の濃
淡画像から、相関係数が0.6以上で、かつ最も相関係
数の大きい前記入力パターンの上下方向の位置はYG2
Cが求められる。開先の上下位置はG2Cの他、K2
C,H2L,H2Rのいずれか1つを教示パターンとし
ても同様に求めることができる。
【0028】開先角度はE2L,G2L,E2Rおよび
G2Rの4つを教示パターンとし、倣い制御中に撮影し
た前記光切断の濃淡画像から、相関係数が0.6以上
で、かつ、最も相関係数の大きい前記入力パターンの座
標位置(XE2L,YE2L)、(XG2L,YG2
L)、(XE2R,YE2R)、(XG2R,YG2
R)を求めることができる。開先角度は
【0029】
【数2】
【0030】となる。開先角度はE2L,G2L,E2
RおよびG2Rの組み合わせの他、E2L,K2L,E
2RおよびK2Rの4つを教示パターンとしても同様に
求めることができる。ルートギャップはG2LとG2R
の2つを教示パターンとし、倣い制御中に撮影した前記
光切断の濃淡画像から、相関係数が0.6以上で、か
つ、最も相関係数の大きい前記入力パターンの左右方向
の位置はXG2LとXG2Rが求められる。ルートギャ
ップはXE2R−XE2Lとなる。多層盛り溶接では前
層のビード幅をルートギャップとすることができるので
K2LとK2Rの2つを教示パターンとした場合でも同
様に求めることができる。
【0031】以上の説明が開先検出するには教示パター
ンが1つ以上の領域が必要である理由である。また、倣
い制御前に濃淡画像データを教示パターンとして記憶す
る際に、板継ぎV型開先(ルートギャップなし)図10
(a)あるいはY型開先の特徴は図10(b)に示すよ
うに左開先加工面から作られる領域F1L、右開先加工
面から作られる領域F1R、左溶接板表面から作られる
領域H1L、右溶接板表面から作られる領域H1R、ビ
ード表面中央或いは振り分けビードの重なる領域K1C
の1つ以上の領域が含まれる領域の濃淡画像データを教
示パターンとして記憶する。
【0032】板継ぎV型開先(ルートギャップあり)図
11(a)の特徴は図11(b)に示すように、開先底
部G2C、左開先加工面から作られる領域F2L、右開
先加工面から作られる領域F2R、左溶接板表面から作
られる領域H2L、右溶接板表面から作られる領域H2
R、ビード表面中央或いは振り分けビードの重なる領域
K2Cの1つ以上の領域が含まれる領域の濃淡画像デー
タを教示パターンとして記憶する。
【0033】板継ぎレ形開先(ルートギャップなし)図
12(a)の特徴は図12(b)に示すように、左開先
加工面から作られる領域F3L、右開先加工面から作ら
れる領域F3R、左溶接板表面から作られる領域H3
L、右溶接板表面から作られる領域H3R、ビード表面
中央或いは振り分けビードの重なる領域K3Cの1つ以
上の領域が含まれる領域の濃淡画像データを教示パター
ンとして記憶する。
【0034】板継ぎレ形開先(ルートギャップあり)図
13(a)の特徴は図13(b)に示すように、左開先
加工面から作られる領域F4L、右開先加工面から作ら
れる領域F4R、開先底部G4C、左溶接板表面から作
られる領域H4L、右溶接板表面から作られる領域H4
R、ビード表面中央或いは振り分けビードの重なる領域
K4Cの1つ以上の領域が含まれる領域の濃淡画像デー
タを教示パターンとして記憶する。
【0035】U型開先図14(a)の特徴は図14
(b)に示すように、左開先加工面から作られる領域F
5L、右開先加工面から作られる領域F5R、左溶接板
表面から作られる領域H5L、右溶接板表面から作られ
る領域H5R、ビード表面中央或いは振り分けビードの
重なる領域K5Cの1つ以上の領域が含まれる領域の濃
淡画像データを教示パターンとして記憶する。
【0036】仕口開先(ルートギャップなし)図15
(a)の特徴は図15(b)に示すように、右開先加工
面から作られる領域F6R、左溶接板表面から作られる
領域H6L、右溶接板表面から作られる領域H6R、ビ
ード表面中央或いは振り分けビードの重なる領域K6C
の1つ以上の領域が含まれる領域の濃淡画像データを教
示パターンとして記憶する。
【0037】仕口開先(ルートギャップあり)図16
(1)の特徴は図16(b)に示すように、右開先加工
面から作られる領域F7R、開先底部G7C、左溶接板
表面から作られる領域H7L、右溶接板表面から作られ
る領域H7R、ビード表面中央或いは振り分けビードの
重なる領域K7Cの1つ以上の領域が含まれる領域の濃
淡画像データを教示パターンとして記憶する。
【0038】すみ肉開先図17(a)の特徴は図17
(b)に示すように、左溶接板表面或いは上溶接板表面
から作られる領域H8L、右溶接板表面或いは下溶接板
表面から作られる領域H8R、の1つ以上の領域が含ま
れる領域の濃淡画像データを教示パターンとして記憶す
る。
【0039】重ねすみ肉開先図18(a)の特徴は図1
8(b)に示すように左溶接板表面或いは上溶接板表面
から作られる領域H9L、右溶接板表面或いは下溶接板
表面から作られる領域H9R、左溶接板端面或いは上溶
接板端面から作られる領域F9Lの1つ以上の領域が含
まれる領域の濃淡画像データを教示パターンとして記憶
する。
【0040】倣い制御中に撮影した前記光切断の濃淡
画像をアナログ−デジタル変換し、2次元の画像信号電
圧からなる倣い制御中開先濃淡画像データを記憶し、前
記倣い制御中開先濃淡画像データから前記教示パターン
と等しいサイズの領域を画面上の位置を変えて順次取り
出し入力パターンとし、前記教示パターンと前記入力パ
ターンの画像データの相関を算出し、相関係数が0.6
以上の前記入力パターン位置を複数求め、開先位置を決
定する。
【0041】ここで、開先検出するには入力パターン位
置を複数求める理由を板継ぎV型開先(ルートギャップ
あり)図11(a)を例に説明する。まず、開先検出項
目の左右位置、開先角度について検出方法を図11
(b)を用いて説明する。F2LとF2Rの2つの領域
を教示パターンとし、倣い制御中に撮影した前記光切断
の濃淡画像から、相関係数が0.6以上の入力パター
ン位置を複数求め、これらの座標位置(X1F2L,Y
1F2L)、(X2F2L,Y2F2L)、・・・、
(XnF2L,YnF2L)と(X1F2R,Y1F2
R)、(X2F2R,Y2F2R)、・・・、(XnF
2R,YnF2R)を求めることができる。図23に示
すように(X1F2L,Y1F2L)、(X2F2L,
Y2F2L)、・・・、(XnF2L,YnF2L)か
らY=aLX+bLの係数aL,bLを求め、(X1F
2R,Y1F2R)、(X2F2R,Y2F2R)、・
・・、(XnF2R,YnF2R)からY=aRX+b
Rの係数aR,bRを求める。開先の左右位置はY=a
LX+bLとY=aRX+bRの交点から求めることが
でき、また開先角度は下記式にて求めることができる。
【0042】
【数3】
【0043】つぎに、開先の上下位置はH2Lを教示パ
ターンとし、倣い制御中に撮影した前記光切断の濃淡
画像から、相関係数が0.6以上の入力パターン位置を
複数求め、これらの座標位置(X1H2L,Y1H2
L)、(X2H2L,Y2H2L)、・・・、(XnH
2L,YnH2L)を求めることができる。開先が画面
の中央で左右位置の変動が少ない場合には(X1H2
L,Y1H2L)、(X2H2L,Y2H2L)、・・
・、(XnH2L,YnH2L)から求めたY=aLX
+bLと画面中央を示すX=t/2の交点から開先の上
下位置を求めることができる。H2R,G2C,K2C
を教示パターンとした場合でも同様に、開先の上下位置
を求めることができる。
【0044】
【実施例】本発明の実施例に用いた自動溶接装置の構成
を図1に、制御装置の構成図を図19に示す。テレビカ
メラ2と、溶接トーチ3をとりつけた倣い軸4を登載し
た走行台車35とテレビカメラ2からの画像信号を取り
込み、A/D変換器11で変換し、1画面分の画像デー
タとして画面の縦480画素×横512画素、合計24
5760画素分の画像データを記憶する画像メモリー1
2、画像データを処理するとともに倣い軸4の駆動モー
タ13を制御するサーボアンプ14に指令するマイクロ
コンピュータ15で構成した。なお、画像メモリー12
のデータは必要に応じてD/A変換器16を介してモニ
タテレビ17で観察した。
【0045】まず、実施例1では 開先は図20に示すようにすみ肉開先で長さ1000
mmに対し線倣いズレを10mm変化させた開先を作成
した。 スリット光が照射されたすみ肉開先の光切断線の屈折
点部(図17(b)のG8)を画面18の中央に撮影す
るとともに画像メモリー12に記憶した。
【0046】画面18中央部の縦100画素×横10
0画素に描かれた、すみ肉開先の光切断線の屈折点部
(図17(b)のG8)の画像データをマイクロコンピ
ュータ15内に教示パターンとして記憶した。 走行台車35を走行させ溶接を開始した。 マイクロコンピュータ15の指令に応じて撮影された
開先画像を画像メモリー12に記憶した。
【0047】マイクロコンピュータ15は画像メモリ
ー12から縦100画素×横100画素の入力パターン
を位置を変え順次取り出し、教示パターンとの相関係数
を式−1に従って算出した。 大きい相関係数が0.6未満の場合は開先なしと判別
し倣い制御しない。 最も大きい相関係数が0.6以上の場合は開先と判断
し、すみ肉開先の光切断線の屈折点部(図17(b)の
G8)が画面18の中央になる方向に左右倣い制御し
た。
【0048】実施例2では 開先は図21に示すようにV開先で板厚20mm、開
先角度40度、長さ1000mmに対し線倣いズレを1
0mm変化させ、スタート側からエンド側へルートギャ
ップを6mmから10mmのテーパ状に変化させた開先
を作成した。 スリット光が照射されたV型開先の光切断線の屈折点
部(図11(b)のE2LとE2R)の中央を画面18
の中央に撮影するとともに画像メモリー12に記憶し
た。
【0049】図11(b)の右側と左側に描かれた開
先エッジ部(図11(b)のE2L)と開先エッジ(図
11(b)のE2R)を縦100画素×横100画素の
画像データをマイクロコンピュータ15内に教示パター
ンPRと教示パターンPLとして記憶した。 走行台車35を走行させ溶接を開始した。
【0050】マイクロコンピュータ15の指令に応じ
て撮影された開先画像を画像メモリー12に記憶した。 マイクロコンピュータ15は画像メモリー12から縦
100画素×横100画素の入力パターンを順次取り出
し、教示パターンPRとの相関係数を式−1に従って算
出した。また、教示パターンPLとの相関係数を式−1
に従って算出した。
【0051】大きい相関係数が0.6未満の場合は開
先エッジなしと判別した。 教示パターンPRと最も大きい相関係数が0.6以上
の場合は開先エッジと判断し、座標位置ER(XR,Y
R)とした。教示パターンPLと最も大きい相関係数が
0.6以上の場合は開先エッジと判断し、座標位置EL
(XL,YL)とした。
【0052】X座標の開先位置K1(X1)は X1=(XR+XL)/2 とし、画面中央となる方向に左右倣い制御した。 実施例3では 開先は図22に示すようにV開先で板厚20mm、開
先角度40度、ルートギャップを0mm、長さ1000
mmに対し線倣いズレを10mm変化させた開先を作成
した。
【0053】スリット光が照射されたV開先を画面1
8の中央に撮影するとともに画像メモリー12に記憶し
た。画面18の中の開先の左斜面部光切断(図10
(b)のF1L)を縦30画素×横30画素の領域の画
像データをマイクロコンピュータ15内に教示パターン
PLとして記憶した。
【0054】また、開先の右斜面部光切断(図10
(b)のF1R)を縦30画素×横30画素の領域の画
像データをマイクロコンピュータ15内に教示パターン
PRとして記憶した。走行台車35を走行させて溶接
を開始した。マイクロコンピュータ15の指令に応じ
て撮影された開先画像を画像メモリー12に記憶した。
【0055】マイクロコンピュータ15は画像メモリ
ー12から順次位置を変えて縦30画素×横30画素の
入力パターンを取り出し、教示パターンとの相関係数を
式−1に従って算出した。 最も大きい相関係数が0.6未満の場合は開先なしと
判断し倣い制御しない。
【0056】教示パターンPLとの相関係数が0.6
以上の複数の座標位置SR1(XR1,YR1)からS
Rn(XRn,YRn)のデータを用い回帰式Y=aL
X+bLを求めた。教示パターンPRとの相関係数が
0.6以上の複数の座標位置SL1(XL1,YL1)
からSLn(XLn,YLn)のデータを用い回帰式Y
=aRX+bRを求めた(図23)。
【0057】Y=aLX+bLとY=aRX+bRの
交点を開先位置座標K(X1,Y1)とし、画面中央と
なる方向に左右倣い制御した。 実施例4では 開先は図22に示すようにV開先で板厚20mm、開
先角度40度、ルートギャップを0mm、長さ1000
mmに対し倣いズレを10mm変化させた開先を作成し
た。
【0058】スリット光が照射されたV開先を画面1
8の中央に撮影するとともに画像メモリー12に記憶し
た。画面18の中の左溶接板表面の光切断(図10
(b)のH1L)を縦30画素×横30画素の領域の画
像データをマイクロコンピュータ15内に教示パターン
として記憶した。
【0059】走行台車35を走行させて溶接を開始し
た。 マイクロコンピュータ15の指令に応じて撮影された
開先画像を画像メモリー12に記憶した。 マイクロコンピュータ15は画像メモリー12から順
次位置を変えて縦30画素×横30画素の入力パターン
を取り出し、教示パターンとの相関係数を式−1に従っ
て算出した。
【0060】最も大きい相関係数が0.6未満の場合
は開先なしと判断し倣い制御しない。 相関係数が0.6以上の複数の座標位置S1(X1H
1L,Y1H1L)からSn(XnH1L,YnH1
L)のデータを用い回帰式Y=aLX+bLを求めた。
【0061】Y=aLX+bLと画面中央を示すX=
t/2の交点を開先位置座標K(X1,Y1)とし、画
面中央となる方向に上下倣い制御した。溶接は潜弧溶接
と炭酸ガスシールドアーク溶接で行った。潜弧溶接は溶
接トーチ3をフラックス散布が可能な潜弧溶接用を用
い、炭酸ガスシールドアーク溶接ではガスシールドアー
ク溶接用の溶接トーチを用いた。
【0062】なお、炭酸ガスシールドアーク溶接では、
アーク光の影響を避けるため、スリット光と同じ波長の
光を透過するバンドパスフィルタをTVカメラのレンズ
に取り付けた。評価方法は倣い軸4に取り付けたポテン
ションメータ5に定電圧電源とペンコーダ接続し、溶接
中の倣い制御過程を記録した。このとき、最大左右、上
下倣いズレが±1mm以内を良好と評価した。
【0063】実施結果を表1に示す。本発明方法は実施
例1、実施例2、実施例3、実施例4について潜弧溶接
および炭酸ガスシールドアーク溶接ともに良好だった。
【0064】
【表1】
【0065】
【発明の効果】本発明によれば画像による開先位置検出
が従来方法と全く異なる方法で良好検出できるためテレ
ビカメラを利用した自動倣い制御を飛躍的に信頼性が高
くなるため、溶接工程の自動化、無人化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に用いた自動溶接装置の構成を
示す斜視図である。
【図2】スリット光源、テレビカメラ、開先、溶接トー
チの配置を示す説明図である。
【図3】スリット光を照射したV開先をテレビカメラで
撮影した光切断線を示すモニタ画面である。
【図4】(a)は光切断線の途切れやスパッタの飛散軌
跡を示すモニタ画面、(b)はスパッタ付着による光切
断線の途切れを示す説明図、(c)はガス切断ノッチに
よる光切断線の途切れを示す説明図、(d)はスパッタ
付着による光切断線の変形を示す説明図、(e)はガス
切断ノッチによる光切断線の変形を示す説明図である。
【図5】V開先の断面図である。
【図6】倣い制御前あるいは倣い制御中に撮影した画像
の処理対象領域(輝度データサイズ)を示す平面図であ
る。
【図7】教示パターンおよび入力パターンに共通の画像
の領域(輝度データサイズ)を示す平面図である。
【図8】図3の左溶接板表面と左開先加工面から作られ
る領域の教示パターン例を示す図である。
【図9】光切断線の途切れやスパッタの飛散軌跡を示す
溶接中の画面の入力パターン例を示す図である。
【図10】(a)は板継ぎV型開先(ルートギャップな
し)とスリット光源から照射した光切断線の斜視図、
(b)はスリット光を照射した板継ぎV型開先(ルート
ギャップなし)あるいはY型開先をテレビカメラで撮影
した光切断線を示すモニタ画面である。
【図11】(a)は板継ぎV型開先(ルートギャップあ
り)とスリット光源から照射した光切断線の斜視図、
(b)はスリット光を照射した板継ぎV型開先(ルート
ギャップあり)をテレビカメラで撮影した光切断線を示
すモニタ画面である。
【図12】(a)は板継ぎレ形開先(ルートギャップな
し)とスリット光源から照射した光切断線の斜視図、
(b)はスリット光を照射した板継ぎレ形開先(ルート
ギャップなし)をテレビカメラで撮影した光切断線を示
すモニタ画面である。
【図13】(a)は板継ぎレ形開先(ルートギャップあ
り)とスリット光源から照射した光切断線の斜視図、
(b)はスリット光を照射した板継ぎレ形開先(ルート
ギャップあり)をテレビカメラで撮影した光切断線を示
すモニタ画面である。
【図14】(a)はU型開先とスリット光源から照射し
た光切断線の斜視図、(b)はスリット光を照射したU
型開先をテレビカメラで撮影した光切断線を示すモニタ
図である。
【図15】(a)は仕口開先(ルートギャップなし)と
スリット光源から照射した光切断線の斜視図、(b)は
スリット光を照射した仕口開先(ルートギャップなし)
をテレビカメラで撮影した光切断線を示すモニタ画面で
ある。
【図16】(a)は仕口開先(ルートギャップなし)と
スリット光源から照射した光切断線の斜視図、(b)は
スリット光を照射した仕口開先(ルートギャップあり)
をテレビカメラで撮影した光切断線を示すモニタ画面で
ある。
【図17】(a)はすみ肉開先とスリット光源から照射
した光切断線の斜視図、(b)はスリット光を照射した
すみ肉開先をテレビカメラで撮影した光切断線を示すモ
ニタ画面である。
【図18】(a)は重ねすみ肉開先とスリット光源から
照射した光切断線の斜視図、(b)はスリット光を照射
した重ねすみ肉開先をテレビカメラで撮影した光切断線
を示すモニタ画面である。
【図19】実施例に用いた制御装置の構成の概略説明図
である。
【図20】(a)はすみ肉開先の平面図、(b)はすみ
肉開先の側面図である。
【図21】(a)はV型開先の平面図、(b)はV型開
先の側面図である。
【図22】(a)はV型開先の平面図、(b)はV型開
先の側面図である。
【図23】V型開先の開先加工面を示す光切断線と回帰
式を示す説明図である。
【符号の説明】
1 スリット光源 2 テレビカメラ 3 溶接トーチ 4 倣い軸機構 5 ポテンションメータ 6 光切断線 7 付着したスパッタ 8 スパッタの飛散軌跡 9 ガス切断ノッチの溝 11 A/Dコンバータ 12 画像メモリ 13 倣い軸モータ 14 サーボアンプ 15 マイクロコンピーュタ 16 D/Aコンバータ 17 モニターテレビ 18 画面 19 アーク光 21 開先 22 溶接板表面 23 スパッタ 35 走行台車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/127 B23K 9/095 H04N 7/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリット光を溶接用開先に照射し、開先
    部で屈折したスリット光の光切断をテレビカメラで撮
    影し、テレビカメラからの画像信号電圧を用いて開先の
    位置を検出する方法において、テレビカメラの撮影画面
    を、水平方向の画素数(s画素)および垂直方向の画素
    数(t画素)(s×t画素)(sおよびtは正の整数で
    ある)とし、倣い制御前に撮影した光切断線の濃淡画像
    を、前記テレビカメラの撮影画面(s×t画素)から選
    択し、これを縦横n×m画素(n,mは正の整数、s>
    n,t>m)で構成された教示パターンとして記憶し、
    倣い制御中に撮影した光切断の濃淡画像を前記テレビ
    カメラの撮影画面(s×t画素)から、教示パターン
    (n×m画素)と同じ大きさの形状(n×m画素)の入
    力パターンとして順次取り出し、下記(1)式により求
    められる教示パターン輝度Wと入力パターン輝度Uの相
    関係数Rが0.6以上となる入力パターン位置を求め開
    先位置を決定することを特徴とする開先検出方法。 【数1】
  2. 【請求項2】 倣い制御前に撮影した光切断の濃淡画
    像を教示パターンとして記憶する方法において、屈折点
    を含む領域、および屈折点を除く直線部または曲線部だ
    けの領域の少なくとも1つの領域が含まれる領域の濃淡
    画像データを教示パターンとして記憶することを特徴と
    する請求項1記載の開先検出方法。
  3. 【請求項3】 倣い制御前に撮影した光切断の濃淡画
    像を教示パターンとして記憶する方法において、屈折点
    を除く直線部または曲線部だけの領域の少なくとも1つ
    の領域が含まれる領域の濃淡画像データを教示パターン
    として記憶することを特徴とする請求項1記載の開先検
    出方法。
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