JP2501150B2 - レ―ザ溶接方法 - Google Patents

レ―ザ溶接方法

Info

Publication number
JP2501150B2
JP2501150B2 JP3233550A JP23355091A JP2501150B2 JP 2501150 B2 JP2501150 B2 JP 2501150B2 JP 3233550 A JP3233550 A JP 3233550A JP 23355091 A JP23355091 A JP 23355091A JP 2501150 B2 JP2501150 B2 JP 2501150B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
edge
laser
image
work
differential
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3233550A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0569168A (ja
Inventor
倫生 大塚
満 白澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP3233550A priority Critical patent/JP2501150B2/ja
Publication of JPH0569168A publication Critical patent/JPH0569168A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2501150B2 publication Critical patent/JP2501150B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つのワークをレーザ
により溶接するレーザ溶接方法であって、特にレーザ照
射位置の検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、被溶接部材をレーザ光を用いて溶
接するレーザ溶接においては、画像処理装置を用いてレ
ーザ溶接ヘッドと被溶接部材との位置ずれを検出して、
その値をもとに画像処理装置で位置補正量を算出し、そ
の位置補正量をNC装置にフィードバックしてデータの
修正を行った後、溶接部をレーザ溶接する方法が、特開
平1−99791号公報で提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のレーザ溶接方法では、ティーチング作業を必要と
し、溶接のポイント毎にずれを検出して、NC装置でデ
ータの修正を行って溶接を行っており、作業が複雑で高
速処理ができないという問題があった。本発明は上述の
点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところ
は、作業が容易で高速処理が行え、且つレーザ照射位置
の検出が正確に行えるレーザ溶接方法を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記目的を達成するために、レーザ溶接ヘッドと同軸上に
撮像装置を配置し、2つの交差するワークの画像を撮像
し、上記画像上のワークを横切り、且つその幅よりも大
きい領域に複数のマスクを設定し、その光量が最大のマ
スクを始点として両側へ検索し、微分値がしきい値以上
である点を求め、これを交差する一方のワークのエッジ
とし、各々のエッジから外側に複数の画素領域を含む大
きさの複数のマスクを設定し、上記夫々のエッジに沿っ
て所定の方向コードをもつ画素があるしきい値を越える
位置までマスクを移動させ、この画素の連なりを他方の
ワークのエッジとし、このワークのエッジと上記一方の
ワークの夫々のエッジとが交差する2つのエッジ点を求
め、これらエッジ点の中点をレーザ照射位置としてい
る。
【0005】また、請求項2の発明では、レーザ溶接ヘ
ッドと同軸上に撮像装置を配置し、2つの交差するワー
クの画像を撮像し、上記画像上の任意の点を始点とし、
所定方向に複数ドット検索し、微分方向コード値が所定
範囲内の画素の微分値の和を求める操作を、検索の開始
点をずらしながら繰り返し、今回の検索位置で求められ
た微分値の和が前回の検索位置での微分値の和よりも大
きい場合は、上記操作を継続し、小さい場合には前回の
検索位置をエッジとし、この操作により夫々のワークの
1つのエッジ上に2つずつのエッジ点を求め、撮像装置
から遠い方のワークのエッジ点を結ぶ直線を基にしてそ
のワークの中心線を求め、この中心線と他方のワークの
2つのエッジを結ぶ直線との交点を求め、この交点をレ
ーザ照射位置としてある。 なお、上記夫々の発明にお
いて、溶接用のレーザ光軸と撮像装置の原点とのずれを
補正するために、溶接用のレーザ光と同軸となった補助
レーザ光をワークに当てて、その画像を撮像装置で撮像
し、上記補助レーザ光の重心の撮像装置の原点からのず
れ量を求め、このずれ量によりレーザ照射座標を補正す
ることが好ましい。
【0006】
【作用】請求項1及び請求項2の発明では、上述のよう
に構成することにより、自動的にレーザ照射位置を検出
しながら溶接を行うことができるようにして、ティーチ
ング作業を行う必要を無くし、作業が容易で且つ高速に
行えるようにしたものである。しかも、濃淡画像からエ
ッジを求めるエッジ検出方法を用いてレーザ照射位置を
決定することにより、レーザ照射位置の検出が正確に行
えるようにしてある。
【0007】
【実施例】(実施例1)図1乃至図11に本発明の一実
施例を示す。本実施例のシステム構成を図2に示す。こ
のシステムでは、レーザ装置1の発生するレーザ光をレ
ーザ溶接ヘッド7から照射する。ここで、レーザ溶接ヘ
ッド7内にはハーフミラー9を配置してあり、レーザ光
の光軸と撮像装置としてのCCDカメラ8の座標軸とが
同一軸(Y軸)上となるようにしてある。CCDカメラ
8で撮像した画像は画像処理装置2に入力され、後述す
る方法によりレーザ照射位置の検出処理が行われる。そ
して、レーザ溶接ヘッド7はXテーブル及びZテーブル
に固定され、モータ制御部3の制御のもとに駆動される
パルスモータ4によりX軸及びZ軸、つまりは左右,上
下に移動自在としてある。
【0008】レーザ照射位置の検出に際しては、図3に
示すように、予め定めた位置にレーザ溶接ヘッド7を移
動させ、CCDカメラ8で2つのワーク10の交差部を
含む画像を撮像する。ここで、レーザ溶接ヘッド7には
レーザ光を入射するための光ファイバ11と照明用の光
を入射する光ファイバ12とが接続してある。以下に、
本実施例のレーザ照射位置との検出方法を説明する。な
お、本実施例では濃淡画像からエッジを求めるエッジ検
出方法を用いてレーザ照射位置の検出を行う。
【0009】まず、上記レーザ照射位置の検出の前に次
のような前処理を図4に示す構成の画像処理装置2で行
う。この前処理においては、CCDカメラ8により撮像
した画像の各画素の濃度をA/D変換部21においてデ
ジタル信号に変換した後、前処理部22において以下の
前処理を行うことにより、A/D変換部21より得られ
る原画像のほかに、微分画像、微分方向コード画像、エ
ッジ画像を得る。
【0010】この前処理ではまず微分・稜線抽出処理を
行う。本アルゴリズムでは、画像処理の第1段階として
3×3画素の局所並列ウインドウを用いて空間微分処理
を行う。この処理の概念を図5に示す。注目する画像E
と、その画素Eの周囲の8画素A〜D,F〜Iからなる
3×3画素の局所並列ウインドウWを入力画像としての
原画像に設定する。上記画素Eの縦方向・横方向の濃度
変化を夫々ΔV,ΔHとすると、 ΔV=(A+B+C)−(G+H+I) …(1) ΔH=(A+D+G)−(C+F+I) …(2) となる。なお、上式のA〜Iは各画素の8ビット濃度値
を示す。この画素Eの微分絶対値|e|E は、 |e|E =(ΔV2 +ΔH2)1/2…(3) となる。また、画素Eの微分方向値∠eE は、 ∠eE =tan-1(ΔV/ΔH+π/2) …(4) となる。
【0011】つまり、画素Eを中心とする周囲の8画素
のデータを同時に取り出し、上記演算を行い、その結果
を画素Eのデータとする。以上の計算を256×256
画素の全画面について行うことによって、画面内の物体
の輪郭や欠陥などの濃度変化の大きい部分と、その変化
の方向を抽出することができる。なお、(3)式の|e
E をすべての画素について濃度(明るさ)で表した画
像を微分画像と呼び、(4)式の∠eE をコード化して
表した画像を微分方向コード画像と呼ぶ。
【0012】次に、この微分画像に対して稜線抽出処理
を行う。図6(a)が微分絶対値の画像の例である。こ
の画像における山の高い部分は原画像での濃度変化が大
きいことを示している。濃度変化が緩やかな部分では、
これらの山のすそ野が広がり輪郭線が太くなってしま
う。そこで、図6(b)に示すように、これらの山の稜
線のみを抽出する。この処理が稜線抽出処理である。
【0013】なお、実際には各画素の微分絶対値に着目
し、周囲画素の微分絶対値よりも大きなものを稜線とす
る。ここまでの処理により、微分絶対値画像中の値の大
小にかかわらず、すべての稜線が抽出される。従って、
この稜線の中にはノイズなどによる不要な小さな山(図
6(b)中a,c)まで含まれているので、図6(b)
のように、予め定められたしきい値SLによりスライス
することにより、a,cを取り除く。従って、最終的に
はb,b’の太線のみが抽出される。
【0014】上記微分・稜線抽出処理により大きい山の
稜線(以下、エッジと呼ぶ)が抽出されるが、この稜線
は図6(b)に示すように不連続になりやすい。そこ
で、次にエッジ延長処理と呼ばれる処理を行い、A点か
らB点を図6(b)中の点線で示すように接続する。こ
の処理では次の評価関数f(ej )を算出する。 f(ej )=|ej |・cos(∠ej −∠e0 ) ・cos((j−1)π/4−∠e0 ) …(5) ここで、e0 :中心画素濃度(図5のE)の微分データ ej :隣接画素(図5のEを除くA〜I)の微分データ この評価関数の値が大きいほど、その方向のエッジを伸
ばしやすいことを意味している。
【0015】このエッジ延長処理では、図6(b)のA
点を始点として隣接画像に対し、順次(5)式の評価関
数を算出し、その最大値を示す方向へ延長して行き、B
点でもともとのエッジと衝突したならば処理を止める。
このとき得られるエッジは、原画像上の明るさの変化点
を線画で表したものである。ここで、原画像から明るさ
の変化点を輪郭として抽出した線画像を、エッジ画像と
呼ぶ。
【0016】以上の処理により、夫々微分画像、微分方
向コード画像、エッジ画像が得られる。これらの画像の
構成を図7を用いて説明する。図7において、4枚の画
像上のアドレスは共通とし、任意の点P(x,y)と設
定する。原画像f1 は入力された濃淡画像で、通常8ビ
ット(256階調)の明るさのレベルで表される。点P
での明るさaは、 a=f1 (x,y) (0≦a≦255) とおく。
【0017】微分画像f2 における微分値の階調を例え
ば6ビットとすると、点Pでの微分値bは、 b=f2 (x,y) (0≦a≦63) と表される。微分方向コード画像f3 における微分方向
を例えば16方向でコード化すれば、点Pにおける微分
方向コードcは、 c=f3 (x,y) (0≦a≦15) と書ける。
【0018】エッジ画像f4 においては、原画像上の明
るさの変化点を線画として抽出した1ビットの画像であ
るので、線画の部分が "1”,背景が "0”となってい
る。そこで、 "1”である画素をエッジフラッグと呼
び、点Pがエッジフラッグであるとき、 f4 (x,y)=1 となり、背景であるとき、 f4 (x,y)=0 と表される。これら各画像f1 〜f4 は図4に示す画像
処理装置2を構成する画像メモリ部23の原画像メモリ
231 ,微分画像メモリ232 ,微分方向コード画像メ
モリ233 及びエッジ画像メモリ234 に夫々記憶され
る。そして、この画像処理装置2では、レーザ照射位置
の検出に際しては先ず次のエッジ検出処理を行う。な
お、このエッジ検出処理及びさらに後述するレーザ照射
位置の検出はプロセッサあるいはマイクロコンピュータ
からなる演算処理部24で行う。
【0019】上述した画像処理により得た各画像を用い
てエッジ検出を行う方法について以下に説明する。この
エッジ検出に際しては、図1に示すように、上記2つの
ワーク10の交差部を含む画像上に、ワーク10を横切
り、且つその幅よりも大きい領域に複数のマスク13を
設定する。なお、この図1の場合には4つのマスク13
1 〜134 を設定している。そして、夫々のマスク13
1 〜134 の平均光量を求め、一番平均光量が高いマス
ク13の中心を第1のエッジ検出の始点とする。つま
り、これはワーク10の内部に第1のエッジ検出のため
の始点を設定するための処理であり、ワーク10は光源
からの光を正反射し、輝度が高くなっているので、ワー
ク10内部に第1のエッジ検出の始点を設定することが
できる。
【0020】次に、上記始点から両側に検索し、エッジ
フラグが図8に示すように同一yアドレス上に予め設定
しておいた画素以上存在する点を求め、この点を第1の
エッジとする。ここで、図8における1がエッジフラッ
グで、0が背景であり、この場合にはしきい値を3とし
てあり、yiがエッジのアドレスとなる。また、始点か
ら両側に検索を行っているので、第1のエッジは2つ得
られる。さらに、上述の場合にはエッジフラグが同一y
アドレス上に予め設定しておいた画素以上存在する点を
第1のエッジとして、第1のエッジの検出確度を高くし
てあるが、設定するマスク13によっては微分値がしき
い値以上である点を第1のエッジとしてもよい。
【0021】そして、それら第1のエッジより外側へn
×m画素の大きさのマスク14を設定し、このマスク1
4をエッジフラッグに沿って図中の矢印で示す第2のエ
ッジ検索方向へ移動させる。この際には、n×m画素領
域を1画素ずつラスタ走査を行って、所定範囲の微分方
向値がある画素を微分方向コード画像(図7におけるf
3 )上から読み出し、その画素の総数sumを求める。
そして、画素総数sumがしきい値SL1 よりも大きけ
れば(sum>SL1 )、エッジが存在するとし、n×
m画素領域の第2エッジ検索方向側のxアドレスをエッ
ジのアドレスとする。なお、図1の場合にはxiがエッ
ジのアドレスとなっている。上記エッジ検出方法をまと
めたフローチャートを図9に示す。
【0022】以上のエッジ検出により求めたエッジを用
いてレーザ照射位置の検出を次のように行う。この際に
は始めにエッジを求めたワーク10の夫々のエッジと他
方のワーク10のエッジとが交差する2つのエッジ点P
1 ,P2 を求める。なお、上記エッジ検出方法の場合に
は、各エッジ毎に(x,y)座標が決まっているので、
上記エッジ点P1 ,P2 は簡単に求まる。なお、エッジ
点P1 は(xi,yi)である。
【0023】次いで、各交点P1 ,P2 の間の中点P3
を求める。ここで、この中点P3 の座標を(xp’,y
p’)とする。この中点P3 はレーザ光軸とCCDカメ
ラ8の原点とのずれがなければ、そのままレーザ照射位
置としてもよいのであるが、実際にはレーザ光軸とCC
Dカメラ8の原点との間に多少のはずれが生じる。そこ
で、このずれを予め測定しておき、そのずれ量に応じて
レーザ照射位置の補正を行う。
【0024】このずれ量の測定は次のようにして行う。
まず、溶接レーザ光と同軸の赤外線レーザ光をワーク1
0に当て、CCDカメラ8で撮像する。ここで、赤外線
レーザ光は加工を行うものではなく、照射位置を見るだ
けのものである。従って、レーザ光のエネルギ密度は極
めて低いものでよい。この際に、撮像した画像から赤外
線レーザ光の重心を図10に示すように求める。この重
心のCCDカメラ8の原点を(0,0)とした場合の座
標を求めて記憶する。いま、上記重心が(xg,yg)
であったとすると、レーザ照射位置(x,y)は、 x=xp’−xg y=yp’−yg として求まる。つまり、ずれ量(xg,yg)をXテー
ブル5及びZテーブル6を移動させる場合のオフセット
値として、レーザ照射位置の補正を行えばよい。
【0025】(実施例2)図12乃至図14に本発明の
他の実施例を示す。本実施例では上記実施例の場合と異
なるエッジ検出方法を用いた点に特徴がある。以下、本
実施例に用いるエッジ検出方法について説明する。ま
ず、このエッジ検出に際しては、図12に示すように、
ワーク10を撮像した画像上の任意の点を始点Pとし、
図中に下向き矢印で示す第1検索方向に複数ドット(a
ドット)検索し、微分方向コード画像(f3 )から微分
方向値を読み出し、この微分方向値が予め定めた所定範
囲内にあるが画素を求める。そして、その画素に関して
微分画像(図7中のf2 )から微分絶対値を読み出して
加算する。この微分絶対値の総数SUMとする。
【0026】次に、図中の左向き矢印で示す第2検索方
向に1ドット検索開始点を移動し、上述の場合と同様の
処理を行う。そして、この場合には、前回の処理結果
(SUMold )と今回の処理結果(SUMnew )とを比
較する。この際に、前回の処理結果(SUMold )より
も今回の処理結果(SUMnew )の方が大きい、つまり
SUMnew >SUMold である場合、続けて第2検索方
向に1ドット検索開始点を移動し、上記処理を繰り返
す。
【0027】そして、前回の処理結果(SUMold )よ
りも今回の処理結果(SUMnew )の方が小さい、つま
りSUMnew ≦SUMold であるとき、前回の処理結果
(SUMold)の検索開始位置をエッジとする。ところ
で、この場合に画像ノイズによる誤検出を防止するため
に、微分絶対値の総数SUMがしきい値SL2 よりも小
さい場合には、その検索開始位置はエッジと見なさず、
次に進むこととする。上記処理をまとめたフローチャー
トを図13に示す。
【0028】上記エッジ検出方法により、図14に示す
ように、各ワーク10の1つのエッジ上に2ずつの計4
つのエッジP1 〜P4 を求める。そして、このエッジP
1 〜P4 から次のようにしてレーザ照射位置を求める。
まず、同一ワーク10のエッジP1 ,P2 とを結ぶ直線
1 と、エッジP3 ,P4 とを結ぶ直線l2 とを求め
る。ここで、直線l1 をy1 =ax+bとし、直線l2
をy1 =cx+dとする。
【0029】いま、図14で下側に位置するワーク10
の幅がWであり、直線l2 とx軸に平行な直線とのなす
角度をαとすると、このワーク10と上側に位置するワ
ーク10とで交差するエッジの長さLは、W/ cosαと
なる。従って、このエッジの長さLの半分だけ直線l2
を図14における下方に移動させた点が、交差部の中点
5 として求まる。このときの下方に移動した直線
2 ’は、cx+d−W/2 cosαとなる。よって、中
点P5 は、 xp’=(d−b−W/ cosα)/(a−c) yp’=a(d−b−W/ cosα)/(a−c)+b として求まる。そして、この中点P5 を実施例1の場合
と同様にしてレーザ光軸とCCDカメラ8の原点とのず
れ量で補正すると、レーザ照射位置を求めることができ
る。
【0030】ところで、上述の各実施例では1つのレー
ザ溶接位置を求める場合について説明したが、複数個所
を溶接する場合には、まず第1の溶接点に対応する画像
取込み位置までレーザ溶接ヘッド7を移動させ、上述し
た実施例のいずれかの方法を用いて、レーザ照射位置を
求め、レーザ照射座標にXテーブル5及びZテーブルを
移動させてレーザの照射を行う。そして、その後に、次
に第2の溶接点に対応する画像取込み位置までレーザ溶
接ヘッド7を移動させ、上記動作を繰り返すというよう
にすればよい。
【0031】
【発明の効果】本発明は上述のように、レーザ溶接ヘッ
ドと同軸上に撮像装置を配置し、2つの交差するワーク
の画像を撮像し、上記画像上のワークを横切り、且つそ
の幅よりも大きい領域に複数のマスクを設定し、その光
量が最大のマスクを始点として両側へ検索し、微分値が
しきい値以上である点を求め、これを交差する一方のワ
ークのエッジとし、各々のエッジから外側に複数の画素
領域を含む大きさの複数のマスクを設定し、上記夫々の
エッジに沿って所定の方向コードをもつ画素があるしき
い値を越える位置までマスクを移動させ、この画素の連
なりを他方のワークのエッジとし、このワークのエッジ
と上記一方のワークの夫々のエッジとが交差する2つの
エッジ点を求め、これらエッジ点の中点をレーザ照射位
置としているので、自動的にレーザ照射位置を検出しな
がら溶接を行うことができ、ティーチング作業が不要と
なり、作業が容易で且つ高速に行える。しかも、濃淡画
像からエッジを求めるエッジ検出方法を用いてレーザ照
射位置を決定しているので、レーザ照射位置の検出が正
確に行える。
【0032】また、請求項2の発明では、レーザ溶接ヘ
ッドと同軸上に撮像装置を配置し、2つの交差するワー
クの画像を撮像し、上記画像上の任意の点を始点とし、
所定方向に複数ドット検索し、微分方向コード値が所定
範囲内の画素の微分値の和を求める操作を、検索の開始
点をずらしながら繰り返し、今回の検索位置で求められ
た微分値の和が前回の検索位置での微分値の和よりも大
きい場合は、上記操作を継続し、小さい場合には前回の
検索位置をエッジとし、この操作により夫々のワークの
1つのエッジ上に2つずつのエッジ点を求め、撮像装置
から遠い方のワークのエッジ点を結ぶ直線を基にしてそ
のワークの中心線を求め、この中心線と他方のワークの
2つのエッジを結ぶ直線との交点を求め、この交点をレ
ーザ照射位置としてあるので、請求項1の発明と同様
に、自動的にレーザ照射位置を検出しながら溶接するこ
とができ、作業が容易で且つ高速に行え、また濃淡画像
からエッジを求めるエッジ検出方法を用いてレーザ照射
位置を決定しているので、レーザ照射位置の検出が正確
に行える。
【0033】さらに、請求項3の発明では、溶接用のレ
ーザ光と同軸となった補助レーザ光をワークに当てて、
その画像を撮像装置で撮像し、上記補助レーザ光の重心
の撮像装置の原点からのずれ量を求め、このずれ量によ
りレーザ照射座標を補正しているので、溶接用のレーザ
光軸と撮像装置の原点とのずれを補正することができ、
さらに正確なレーザ溶接が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のレーザ照射位置を検出する
ためのエッジ検出方法の説明図である。
【図2】同上のレーザ溶接システムの構成図である。
【図3】同上のレーザ溶接ヘッドの斜視図である。
【図4】画像処理装置の構成図である。
【図5】画像処理装置の第1段階としての空間微分処理
の説明図である。
【図6】画像処理装置で行う稜線抽出・エッジ延長処理
の説明図である。
【図7】画像処理装置で取り扱う画像を示す説明図であ
る。
【図8】エッジ検出方法における第1のエッジの検出方
法の説明図である。
【図9】エッジ検出方法のための処理を示すフローチャ
ートである。
【図10】レーザ光軸とカメラ原点とのずれを検出する
方法の説明図である。
【図11】レーザ光軸とカメラ原点とのずれ量を用いた
エーザ照射座標の補正に関する説明図である。
【図12】他の実施例においてレーザ照射位置を検出す
るためのエッジ検出方法の説明図である。
【図13】同上のエッジ検出方法のための処理を示すフ
ローチャートである。
【図14】レーザ照射座標を求める方法の説明図であ
る。
【符号の説明】 1 レーザ装置 2 画像処理装置 7 レーザ溶接ヘッド 8 CCDカメラ 10 ワーク 131 〜134 ,14 マスク

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのワークをレーザにより溶接するレ
    ーザ溶接方法であって、レーザ溶接ヘッドと同軸上に撮
    像装置を配置し、2つの交差するワークの画像を撮像
    し、上記画像上のワークを横切り、且つその幅よりも大
    きい領域に複数のマスクを設定し、その光量が最大のマ
    スクを始点として両側へ検索し、微分値がしきい値以上
    である点を求め、これを交差する一方のワークのエッジ
    とし、各々のエッジから外側に複数の画素領域を含む大
    きさの複数のマスクを設定し、上記夫々のエッジに沿っ
    て所定の方向コードをもつ画素があるしきい値を越える
    位置までマスクを移動させ、この画素の連なりを他方の
    ワークのエッジとし、このワークのエッジと上記一方の
    ワークの夫々のエッジとが交差する2つのエッジ点を求
    め、これらエッジ点の中点をレーザ照射位置として成る
    ことを特徴とするレーザ溶接方法。
  2. 【請求項2】 2つのワークをレーザにより溶接するレ
    ーザ溶接方法であって、レーザ溶接ヘッドと同軸上に撮
    像装置を配置し、2つの交差するワークの画像を撮像
    し、上記画像上の任意の点を始点とし、所定方向に複数
    ドット検索し、微分方向コード値が所定範囲内の画素の
    微分値の和を求める操作を、検索の開始点をずらしなが
    ら繰り返し、今回の検索位置で求められた微分値の和が
    前回の検索位置での微分値の和よりも大きい場合は、上
    記操作を継続し、小さい場合には前回の検索位置をエッ
    ジとし、この操作により夫々のワークの1つのエッジ上
    に2つずつのエッジ点を求め、撮像装置から遠い方のワ
    ークのエッジ点を結ぶ直線を基にしてそのワークの中心
    線を求め、この中心線と他方のワークの2つのエッジを
    結ぶ直線との交点を求め、この交点をレーザ照射位置と
    して成ることを特徴とするレーザ溶接方法。
  3. 【請求項3】 溶接用のレーザ光と同軸となった補助レ
    ーザ光をワークに当てて、その画像を撮像装置で撮像
    し、上記補助レーザ光の重心の撮像装置の原点からのず
    れ量を求め、このずれ量によりレーザ照射座標を補正し
    て成ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    レーザ溶接方法。
JP3233550A 1991-09-13 1991-09-13 レ―ザ溶接方法 Expired - Lifetime JP2501150B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3233550A JP2501150B2 (ja) 1991-09-13 1991-09-13 レ―ザ溶接方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3233550A JP2501150B2 (ja) 1991-09-13 1991-09-13 レ―ザ溶接方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0569168A JPH0569168A (ja) 1993-03-23
JP2501150B2 true JP2501150B2 (ja) 1996-05-29

Family

ID=16956822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3233550A Expired - Lifetime JP2501150B2 (ja) 1991-09-13 1991-09-13 レ―ザ溶接方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2501150B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2585958B2 (ja) * 1993-06-30 1997-02-26 ミヤチテクノス株式会社 レ―ザ出射ユニット
CN117548824B (zh) * 2024-01-11 2024-04-02 武汉新耐视智能科技有限责任公司 一种光学精密测定机器人激光远程焊接方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0569168A (ja) 1993-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7202957B2 (en) Three-dimensional visual sensor
US6205242B1 (en) Image monitor apparatus and a method
JPH06142045A (ja) 眼科装置
JPH08287252A (ja) ネジ穴位置認識方法
CN113579601B (zh) 一种焊道的定位方法、装置、焊接机器人和存储介质
JPH1144533A (ja) 先行車両検出装置
JP2501150B2 (ja) レ―ザ溶接方法
JPH0737106A (ja) エッジ認識方法
JP2981382B2 (ja) パターンマッチング方法
JP2519445B2 (ja) 工作線追従方法
JPH09119982A (ja) 飛しょう体誘導装置
JP2961140B2 (ja) 画像処理方法
JP2887656B2 (ja) レーザ加工装置
JP2710685B2 (ja) 外観検査による欠陥検出方法
JP2654294B2 (ja) エッジ検出方法
JP2516844B2 (ja) 部品検出方法及び装置
JPH05164569A (ja) 移動車の走行路検出装置
JPH07192134A (ja) 画像処理方法
JPH0534117A (ja) 画像処理方法
JP2959017B2 (ja) 円形画像判別方法
JPS58186880A (ja) 画像入力装置
JPH10105717A (ja) パターンマッチング用テンプレートの作成方法
JP2000182056A (ja) 画像処理装置
JP2514727B2 (ja) 外観検査による欠陥検査方法
JPH0778407B2 (ja) 幅測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960130

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080313

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090313

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090313

Year of fee payment: 13

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090313

Year of fee payment: 13

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100313

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100313

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110313

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313

Year of fee payment: 16

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313

Year of fee payment: 16