JP2981382B2 - パターンマッチング方法 - Google Patents

パターンマッチング方法

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JP2981382B2
JP2981382B2 JP5295039A JP29503993A JP2981382B2 JP 2981382 B2 JP2981382 B2 JP 2981382B2 JP 5295039 A JP5295039 A JP 5295039A JP 29503993 A JP29503993 A JP 29503993A JP 2981382 B2 JP2981382 B2 JP 2981382B2
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信吾 湯浅
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理によって製品
の外観検査のための位置合わせを高速且つ高精度に行う
ためのパターンマッチング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、2枚の画像データfijとgij
がある場合、二つの画像の一致度を表す指標として、種
々の相関値演算が行われる。相関演算手法としては、次
に挙げるようなものがある。 ΣΣ(fij−gij)^2 …(1) ΣΣ|fij−gij| …(2) fij:i行j列のFの画素値 gij:i行j列のGの画素値 式(1)や式(2)の値が小さいほど、二つの画像デー
タの対応する値が似通っていることになり、一致度が高
いと言える。相関値演算は一般的に計算量が多く、計算
時間の短縮のために様々な手法が考案されてきた。
【0003】濃淡パターンマッチングとしては特開平3
−10107号に示される「濃淡パターンパッチングに
よる検査方法」があるが、これは小領域内の全点で相関
値演算を行っている。特開平3−156585号に示さ
れる「画像処理装置」と特開平4−18685号に示さ
れる「画像処理方式」では、類似度の演算に用いるデー
タの点数をデータの変換点だけに圧縮(この場合は、エ
ッジ点における濃度勾配の大きさをデータとして用いて
いる。)することによって高速化を行っている。またエ
ッジ点列の中から予め設定された条件を満たすエッジ点
を抽出する手段を設けることによって高速化を図ってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者(特開平
3−10107号)の方法は、原画像の濃度値という最
初に得られたデータをそのまま演算に利用している点で
は評価できるが、全点を用いた演算を行っているために
演算に時間がかかっている。また、後者の方法は高速化
を行ってはいるものの、エッジの検出精度によって二つ
の画像の一致度の評価が大きく左右されるため、一致度
の精度としては不安定であり、照明条件の変化に対する
安定性に欠けている。
【0005】更にエッジ抽出のように、画像を処理する
ことによって得られる特徴量を一致度の演算に用いるこ
とは、比較する二つの原画像間の濃度値が持つ情報の相
違をまるめてしまったり、損失させてしまう恐れがあ
り、この点でも精度が落ちると考えられる。本発明は、
前記の問題点に鑑みて為されたもので、その目的とする
ところは、原画像から得られるデータの情報を保ったま
ま高精度のマッチングが高速に行えるパターンマッチン
グ方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、予め抽出対象となる物を含
む基準濃淡画像を得て該基準濃淡画像から対象物のエッ
ジ情報を抽出し、抽出されたエッジ情報を基にしてエッ
ジ点列を得て、該エッジ点列上の各点を中心として、濃
度勾配ベクトルの方向とその反対方向にある一定の距離
の点を相関値演算に用いるための選択点とするととも
に、該選択点の濃度値を得、一方被検査用の入力濃淡画
像を得て該入力濃淡画像と前記選択点の濃度値との相関
値演算を行い、この演算結果から入力濃淡画像中におけ
る対象物の抽出及び位置を検出することを特徴とする。
【0007】請求項2の発明では、予め特徴的な色情報
を持った抽出対象となる物を含む基準カラー画像を得て
該基準カラー画像における各色情報間の演算により対象
物のエッジ情報を抽出し、抽出されたエッジ情報を基に
してエッジ点列を得て、該エッジ点列上の各点を中心と
して、濃度勾配ベクトルの方向とその反対方向にある一
定の距離の点を相関値演算に用いるための選択点とする
とともに、該選択点の該選択点の色情報を得、一方被検
査用の入力カラー画像を得て該入力カラー画像と前記選
択点の色情報との相関値演算を行い、この演算結果から
入力カラー画像中における対象物の抽出及び位置を検出
することを特徴とする。
【0008】請求項3の発明では、予め抽出対象となる
物を含む基準距離画像を得て該基準距離画像から対象物
のエッジ情報を抽出し、抽出されたエッジ情報を基にし
てエッジ点列を得て、該エッジ点列上の各点を中心とし
て、濃度勾配ベクトルの方向とその反対方向にある一定
の距離の点を相関値演算に用いるための選択点とすると
ともに、該選択点の距離値を得、一方被検査用の入力距
離画像を得て該入力距離画像と前記選択点の距離値との
相関値演算を行い、この演算結果から入力距離画像中に
おける対象物の抽出及び位置を検出することを特徴とす
る。
【0009】請求項4の発明では、予め抽出対象となる
物を含む基準濃淡画像を得て該基準濃淡画像から対象物
のエッジ情報を抽出し、前記抽出されたエッジ情報を基
にして相関値演算に用いるためのエッジ上の点を中心と
したエッジを挟む2点をエッジに沿って順次選択し、前
記エッジを挟む2点間の濃度差分値の絶対値を得、一方
被検査用の入力濃淡画像を得て該入力濃淡画像からも前
記濃度差分値の絶対値を得、前記基準濃度画像画像にお
ける濃度差分値の絶対値と前記入力濃淡画像より求まる
濃度差分値の絶対値との相関値演算を行い、この演算結
果から入力濃淡画像中における対象物の抽出及び位置を
検出することを特徴とする。
【0010】請求項5の発明では、請求項1、2、3記
載の発明において、前記選択点として、より重要な対象
物の情報が含まれると想定されるエッジ上の点列及びエ
ッジを挟む点列、又はエッジを挟む点列のみを選択する
ことを特徴とする。請求項6の発明では、請求項1、
2、3、4記載の発明において、前記抽出されたエッジ
情報を表示させ、表示情報の中から必要な情報と不要な
情報とを取捨選択する判断部分を設けることによって解
析的にテンプレート画像を作成することを特徴とする。
【0011】請求項7の発明では、請求項6記載の発明
において、エッジ上の点及びエッジを挟む点列の中か
ら、エッジ点列の曲率の大きい部分は密に、曲率の小さ
い部分は粗に点を選択することによって点の数を更に限
定したことを特徴とする。請求項8の発明では、エッジ
からエッジを挟む点列までの距離を、濃度勾配の大きい
部分は小さく、濃度勾配の小さな部分は大きくとること
に決定することを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1乃至請求項3の発明によれば、抽出さ
れたエッジ情報を基にしてエッジ点列を得て、該エッジ
点列上の各点を中心として、濃度勾配ベクトルの方向と
その反対方向にある一定の距離の点を相関値演算に用い
るための選択点とするとともに、該選択点の濃度値や色
情報、或いは距離値をそのまま用いて相関値演算を行う
ので、マッチングの誤差を少なくでき、しかも抽出対象
画像の中から選択点を抽出しており、そのため相関値演
算の高速化を図ることができるものである。
【0013】請求項4の発明によれば、エッジ上の点の
みならず、エッジ周辺の点を含めることによって、より
安定したパターンマッチグが行え、更に比較する画像の
最も基本となる情報である濃度値をそのまま用いた相関
値演算を行うため、マッチングの誤差を小さくすること
ができる。請求項5の発明によれば、選択点として、よ
り重要な対象物の情報が含まれると想定されるエッジ上
の点列及びエッジを挟む点列、又はエッジを挟む点列の
みを選択するので、相関値演算時間をより短縮すること
ができる。
【0014】また請求項6の発明によれば、抽出された
エッジ情報を表示させ、表示情報の中から必要な情報と
不要な情報とを取捨選択する判断部分を設けることによ
って解析的にテンプレート画像を作成するので、より意
味のある部分のみでの相関値を求めることができ、マッ
チング精度のより高いテンプレートを作成することがで
き、対象物の抽出及び位置の検出精度を高めることがで
きる。
【0015】請求項7の発明によれば、エッジ上の点及
びエッジを挟む点列の中から、エッジ点列の曲率の大き
い部分は密に、曲率の小さい部分は粗に点を選択するの
で、点の数を更に限定することができ、そのため相関値
演算時間の短縮と、相関値演算精度の向上を一層図れ
る。請求項8の発明によれば、エッジからエッジを挟む
点列までの距離を、濃度勾配の大きい部分は小さく、濃
度勾配の小さな部分は大きくとることによって選択する
点を決定するので、請求項7の発明と同様に相関値演算
時間の短縮と、相関値演算精度の向上を一層図れる。
【0016】
【実施例】図1は本発明方法を採用したシステム構成を
示しており、このシステムでは抽出対象物1を含めた画
像を撮像手段2による撮像で得た、この得られたアナロ
グの画像信号を更にA/D変換手段3によってディジタ
ル信号に変換したディジタル濃淡画像(以下、単に濃淡
画像とする)、又はR、G、Bの3種類のディジタルカ
ラー画像(以下、単にカラー画像とする)を基準画像と
して得る。ここで3種類のカラー画像はカラー画像間演
算手段4を用いて、更に特定の色を強調したカラー画像
間演算結果画像に変換する。
【0017】また濃淡画像、カラー画像以外に距離画像
を用いる場合には、ステレオ画像処理やレンジファイン
ダ等の距離画像獲得手段によって距離画像を得る。ここ
でステレオ画像処理の場合の距離画像とは、一定距離だ
け離れたカメラの位置において撮像して得られる2枚の
濃淡画像(右画像と左画像)間で各画素毎に対応付けを
行い、対応付けが成立した画素において三角測量法の原
理より距離を算出し、その距離を画素値とした画像のこ
とを言う。
【0018】従って、ステレオ画像処理を採用して距離
画像を得る場合は、撮像手段2において、カメラ位置を
ずらして右画像と左画像とを撮像し、更にこれらの画像
を距離画像変換手段5によって距離画像に変換するので
ある。このようにして得られた濃淡画像又はカラー画像
間演算結果画像或いは距離画像からなる基準画像のデー
タから、エッジ抽出手段6によりエッジを抽出する。
【0019】ここで得られたエッジを基にしてテンプレ
ート作成手段7において相関値演算を行うためのテンプ
レートを作成し、テンプレート画像記憶手段8に記憶さ
せる。このテンプレートはマッチングによって抽出した
い対象物を含む画像領域(以下、抽出対象画像とする)
の中から、対象物の特徴的な部分の画素(以下、選択点
と称する)を選び出すことによって得られる。
【0020】ここで言う対象物の特徴的な部分とは、エ
ッジ上及びエッジ周辺の画素を指している。このように
プレートを作成記憶した後、撮像手段2、A/D変
換手段3によって抽出対象物1を含めた被検査用の入力
画像データを得、必要であればカラー画像間演算手段4
又は距離画像変換手段5によってカラー画像間演算結果
や距離画像を得、この画像と相関値演算手段9において
テンプレート画像記憶手段8に記憶されているテンプレ
ート画像との相関値演算を行い、あるしきい値を越え、
しかも最も一致度の高い最大相関値位置をマッチング位
置検知手段10によって検出することにより、被検査画
像中から抽出対象物1の抽出及び位置の検出を行う。以
下前記のシステムに採用される本発明の実施例方法につ
いて詳説する。
【0021】(実施例1)本実施例は、請求項1の発明
に対応する方法であり、図2のフローチャートに示すよ
うにまず抽出対象物1を撮像手段2によって撮像し、更
にA/D変換手段2によってA/D変換してディジタル
濃淡画像を得る。次にディジタル濃淡画像からエッジ抽
出手段6によってエッジ抽出を行う。ここでエッジ抽出
手段6としては次に挙げるSobelオペレータを用い
るが、他のエッジ抽出方法を用いてもよい。
【0022】さてこのエッジ抽出に当たっては、図3に
示すマスクサイズ3×3のSobelオペレータを用い
た局所空間微分を行い、X方向の微分値fX と、Y方向
の微分値fy を次式より求める。 fX =(c+2f+i)−(a+2d+g) fy =(g+2h+i)−(a+2b+c) a〜iは図3に示すマスク内の濃淡画像の画素値 また数1で示す式により濃淡勾配ベクトルの大きさLと
方向θを求める。
【0023】
【数1】
【0024】あるしきい値(thr)を設け、i行j列
の画素におけるLの値(Lijとする)と比較することに
よって2値化を行う。 若しLij≧thrならば、Eij=1 それ以外ならば、Eij=0 (Eijは、2値画像の画素値) ここで得られたエッジ領域(Eij=1の領域)を細線化
することによってエッジ点列を得る。
【0025】このエッジ点列上の各点を中心として、濃
度勾配ベクトルの方向(θ)とその反対方向(θ−π)
にある一定の距離の点を選択点として順次とる。この一
定の距離は、濃度勾配がある程度小さくなるまで、エッ
ジ点から離れていることを目安としている。このように
して得られたエッジ上の点列及びエッジ周辺の点列をテ
ンプレートとし、これらの各点の濃度値を画素値とする
濃淡画像(fij)をテンプレートとして記憶しておく。
【0026】次に、被検査用の濃淡画像(gij)を入力
し、先に記憶しておいたテンプレート画像との相関値演
算を行う。このとき、先に記した式(1)の相関値演算
を行う前に、数2に示す各画素値の正規化を行うと、画
像全体の輝度レベルの変化にも対応できる相対値演算を
行うことができる。
【0027】
【数2】
【0028】式(3)により、ΣΣFijijを計算して
その最大値を求め、更にあるしきい値以上の値を示す画
素位置をマッチング位置とすることによって、抽出対象
物1の抽出及び位置の検出を行う。そしてシステムでは
以上のような処理を最後の被検査用の入力画像が終了す
るまで繰り返する前記の処理を行うのである。
【0029】(実施例2) 本実施例は、請求項の発明に対応する方法であり、図
4のフローチャートに示すようにまず基準となる抽出対
象物1を撮像手段2によって撮像し、更にA/D変換手
段2によってA/D変換してディジタルカラー画像
(R,G,Bの3枚の画像からなる)を得る。
【0030】次に、カラー画像間演算手段4にて3枚の
画像間の演算を行い、特定の色情報を強調した基準画像
となる1枚のカラー画像間演算画像を得る。このカラー
画像間演算の一例とてしては、 fij=αRij+βGij+γBijij:カラー画像間演算結果画素値 Rij:R(赤)画像の画素値 Gij:G(緑)画像の画素値 Bij:B(青)画像の画素値 α,β、γ:演算計数 のように、3枚の画像間での線形演算等が採用される。
【0031】以後の処理操作は前記の実施例1の場合と
同様にエッジ抽出、テンプレートの作成を経た後、被検
査用のカラー画像の入力、カラー画像間演算を行ってこ
のカラー画像間演算の結果と先に記憶しておいたテンプ
レート画像との相関値演算により最大相関値位置の検出
と、最大相関値位置としきい値との比較を行ってマッチ
ング位置を抽出し、抽出対象物1の抽出及び位置の検出
を行うのである。
【0032】(実施例3) 本実施例は請求項3の発明に対応するもので、本実施例
では図5のフローチャートで示すように撮像手段2の視
点をずらすことによって、左右2枚の基準濃淡画像をA
/D変換手段3を介して得、この2枚の画像間の演算に
より、1枚の距離画像に変換する。この変換後実施例1
と同様にエッジ抽出と、テンプレート作成を行う。
【0033】その後被検査用の濃淡画像を入力し、その
画像の距離画像変換を行い、この距離画像と先に記憶し
ておいたテンプレート画像との相関値演算により最大相
関値位置の検出を行い、その点における距離値zと画像
上での位置(i,j)より、次の式(4)(5)(6)
より三次元空間中の座標を求める。 x=(z/f)×j …(4) y=(z/f)×i …(5) z=z …(6) f:焦点 このようにして、特定の距離情報をもった抽出対象物1
の抽出及び位置の検出を行うのである。
【0034】(実施例4)本実施例は、請求項4の発明
に対応するもので、図6のフローチャートで示すように
実施例1と同様に抽出対象物1ので基準デジタル濃淡画
像を得、実施例1と同じ方法によりエッジ点列を抽出す
る。抽出したエッジ点列上のエッジ点を中心として、エ
ッジ点を挟む2点を選択する。
【0035】この2点間の濃度差分値の絶対値を前記エ
ッジ点の画素値とし、前記濃度差分値を画素値として持
つエッジ点列をテンプレート画像(画像値fij)として
記憶しておく。次に被検査用ディジタル濃淡画像(画
素値gij)を入力し、この被検査画像のエッジ抽出、エ
ッジを挟む2点の抽出、更に2点間の濃度差分の絶対値
の算出を行い、この求めた絶対値と先に記憶しておいた
テンプレート画像との相関値演算を行い、最大相関値位
置の検出、最大相関値としきい値との比較を経て対象物
の抽出及び位置の検出を行う。
【0036】(実施例5)本実施例は、請求項5の発明
に対応するもので、請求項1、2、3の発明の何れにも
適用でき、図7のフローチャートで示すように基準画像
を夫々の方法で得て、エッジ抽出後、図8に示すように
より重要な対象物の情報が含められていると想定できる
エッジ(イ)上の点列及びエッジを挟む点列(ロ)(又
はエッジを挟む点のみ)を選択することにより、相関値
演算時間を短縮にするものであり、その他の処理は実施
例1〜3に準ずる (実施例6)本実施例は、請求項6の発明に対応するも
ので、請求項1、2、3、4の発明の何れにも適用で
き、図9のフローチャートで示すように基準画像を夫々
の方法で作成し、エッジ抽出を行った後、抽出されたエ
ッジ情報をディスレプレイ装置(図示せず)に表示さ
せ、表示情報の中から必要な情報と不要な情報とを取捨
選択するす判断部分を設けることによってテンプレート
画像を作成し、より意味のある部分のみでの相関値を求
めることができるようにしたパターンマッチングを行う
のである。
【0037】図10はエッジ情報を表示したディスプレ
ィ装置の画面例を示しており、この例では画面中から
と、つまり外形が円であるような図形を全て抽出した
いような場合、図形に書き込まれた数字部分のエッジ情
報を取り除いた、○の部分のエッジ情報だけをテンプレ
ートとして選択することにより、1つのテンプレートで
外形が円である対象を同時に抽出できるような場合が挙
げられる。これはほんの一例であるが、本実施例によれ
ば、元の画像から得られたエッジ情報をそのままテンプ
レートとするのではなく、より重要な部分だけを選択す
る判断部分を設けることによってよりマッチング精度の
高いテンプレートを作成することができるのである。
【0038】(実施例7)本実施例は、実施例5におけ
るエッジ上の点列及びエッジを挟む点列の中から、相関
値演算時間の短縮と相関値演算精度の向上とを図るため
に、更に点を選択して数を減らすことを目的としたもの
であり、図11のフローチャートに示すようにエッジ抽
出後テンプレート作成に至る過程において、図12に示
すように(イ)を挟む点列の中から曲率の大きな部分は
多く点を選択し、曲率の小さな直線的な部分のエッジ点
列からは少なく点を抽出してテンプレートを作成するの
である。図12の白丸は選択点を示す。
【0039】このようにして作成したテンプレートを用
いることにより、被検査用の画像との相関値演算の時間
の短縮や、その演算精度の向上が図れるのである。 (実施例8)本実施例は、点の選択方法とし、図14
(a)に示すようにエッジ(イ)を挟む選択点までの距
離dを図14(b)に示すように濃度勾配の向きと大き
さによって決定するようにした方法であり、図13は本
実施例のフローチャートを示す。
【0040】ここで本実施例の選択点の位置の決め方に
ついて実施例1に示したLとθとを用いて説明すると、
まず濃度勾配ベクトルの大きさのしきい値(min)を
設けておき、初期状態をd=0とし、エッジ点から濃度
勾配方向θに沿ってエッジ点両側に濃度勾配ベクトルの
大きさを参照し、もし参照点における濃度勾配ベクトル
の大きさL ij ij >minならば、d=d+1、それ
以外ならばd=dとして濃度勾配がしきい値(min)
よりも小さくなるまで条件式を繰り返して最終的にdを
決定し、選択点をエッジ点から±θ方向に距離dだけ離
れた位置にとるのである。このようにして選択点を決定
し、テンプレートを作成するのである。尚図14(a)
(b)の白丸は選択点を示し、図14(b)の黒丸はエ
ッジ位置を示す。
【0041】
【発明の効果】請求項1乃至請求項3の発明は、抽出さ
れたエッジ情報を基にしてエッジ点列を得て、該エッジ
点列上の各点を中心として、濃度勾配ベクトルの方向と
その反対方向にある一定の距離の点を相関値演算に用い
るための選択点とするとともに、該選択点の濃度値や色
情報、或いは距離値をそのまま用いて相関値演算を行う
ので、マッチングの誤差を少なくでき、しかも抽出対象
画像の中から選択点を抽出しており、そのため相関値演
算の高速化を図ることができるという効果がある。
【0042】請求項4の発明は、エッジ上の点のみなら
ず、エッジ周辺の点を含めることによって、より安定し
たパターンマッチグが行え、更に比較する画像の最も基
本となる情報である濃度値をそのまま用いた相関値演算
を行うため、マッチングの誤差を小さくすることができ
るという効果がある。請求項5の発明は、選択点とし
て、より重要な対象物の情報が含まれると想定されるエ
ッジ上の点列及びエッジを挟む点列、又はエッジを挟む
点列のみを選択するので、相関値演算時間をより短縮す
ることができるという効果がある。
【0043】また請求項6の発明は、抽出されたエッジ
情報を表示させ、表示情報の中から必要な情報と不要な
情報とを取捨選択する判断部分を設けることによって解
析的にテンプレート画像を作成するので、より意味のあ
る部分のみでの相関値を求めることができ、マッチング
精度のより高いテンプレートを作成することができ、対
象物の抽出及び位置の検出精度を高めることができると
いう効果がある。
【0044】請求項7の発明は、エッジ上の点及びエッ
ジを挟む点列の中から、エッジ点列の曲率の大きい部分
は密に、曲率の小さい部分は粗に点を選択するので、点
の数を更に限定することができ、そのため相関値演算時
間の短縮と、相関値演算精度の向上を一層図れるという
効果がある。請求項8の発明によれば、エッジからエッ
ジを挟む点列までの距離を、濃度勾配の大きい部分は小
さく、濃度勾配の小さな部分は大きくとることによって
選択する点を決定するので、請求項7の発明と同様に相
関値演算時間の短縮と、相関値演算精度の向上を一層図
れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を用いる外観検査システムの構成図
である。
【図2】本発明の実施例1のフローチャートである。
【図3】同上に用いるマスクの説明図である。
【図4】本発明の実施例2のフローチャートである。
【図5】本発明の実施例3のフローチャートである。
【図6】本発明の実施例4のフローチャートである。
【図7】本発明の実施例5のフローチャートである。
【図8】同上のエッジ点列選択の説明図である。
【図9】本発明の実施例6のフローチャートである。
【図10】同上のエッジ情報の選択方法の説明図であ
る。
【図11】本発明の実施例7のフローチャートである。
【図12】同上のテンプレートの点の選択方法の説明図
である。
【図13】本発明の実施例8のフローチャートである。
【図14】同上のテンプレートの点の選択方法の説明図
である。
【符号の説明】
1 抽出対象物 2 撮像手段 3 A/D変換手段 4 カラー画像間演算手段 5 距離画像変換手段 6 エッジ抽出手段 7 テンプレート作成手段 8 テンプレート画像記憶手段 9 相関値演算手段 10マッチング位置検出手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−178783(JP,A) 特開 平3−156585(JP,A) 特開 平4−18685(JP,A) 特開 平5−12448(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 7/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め抽出対象となる物を含む基準濃淡画像
    を得て該基準濃淡画像から対象物のエッジ情報を抽出
    し、抽出されたエッジ情報を基にしてエッジ点列を得
    て、該エッジ点列上の各点を中心として、濃度勾配ベク
    トルの方向とその反対方向にある一定の距離の点を相関
    値演算に用いるための選択点とするとともに、該選択点
    濃度値を得、一方被検査用の入力濃淡画像を得て該入
    力濃淡画像と前記選択点の濃度値との相関値演算を行
    い、この演算結果から入力濃淡画像中における対象物の
    抽出及び位置を検出することを特徴とするパターンマッ
    チング方法。
  2. 【請求項2】予め特徴的な色情報を持った抽出対象とな
    る物を含む基準カラー画像を得て該基準カラー画像にお
    ける各色情報間の演算により対象物のエッジ情報を抽出
    し、抽出されたエッジ情報を基にしてエッジ点列を得
    て、該エッジ点列上の各点を中心として、濃度勾配ベク
    トルの方向とその反対方向にある一定の距離の点を相関
    値演算に用いるための選択点とするとともに、該選択点
    該選択点の色情報を得、一方被検査用の入力カラー画
    像を得て該入力カラー画像と前記選択点の色情報との相
    関値演算を行い、この演算結果から入力カラー画像中に
    おける対象物の抽出及び位置を検出することを特徴とす
    るパターンマッチング方法。
  3. 【請求項3】予め抽出対象となる物を含む基準距離画像
    を得て該基準距離画像から対象物のエッジ情報を抽出
    し、抽出されたエッジ情報を基にしてエッジ点列を得
    て、該エッジ点列上の各点を中心として、濃度勾配ベク
    トルの方向とその反対方向にある一定の距離の点を相関
    値演算に用いるための選択点とするとともに、該選択点
    の距離値を得、一方被検査用の入力距離画像を得て該入
    力距離画像と前記選択点の距離値との相関値演算を行
    い、この演算結果から入力距離画像中における対象物の
    抽出及び位置を検出することを特徴とするパターンマッ
    チング方法。
  4. 【請求項4】予め抽出対象となる物を含む基準濃淡画像
    を得て該基準濃淡画像から対象物のエッジ情報を抽出
    し、前記抽出されたエッジ情報を基にして相関値演算に
    用いるためのエッジ上の点を中心としたエッジを挟む2
    点をエッジに沿って順次選択し、前記エッジを挟む2点
    間の濃度差分値の絶対値を得、一方被検査用の入力濃淡
    画像を得て該入力濃淡画像からも前記濃度差分値の絶対
    値を得、前記基準濃度画像画像における濃度差分値の絶
    対値と前記入力濃淡画像より求まる濃度差分値の絶対値
    との相関値演算を行い、この演算結果から入力濃淡画像
    中における対象物の抽出及び位置を検出することを特徴
    とするパターンマッチング方法。
  5. 【請求項5】前記選択点として、より重要な対象物の情
    報が含まれると想定されるエッジ上の点列及びエッジを
    挟む点列、又はエッジを挟む点列のみを選択することを
    特徴とする請求項1、2、3記載のパターンマッチング
    方法。
  6. 【請求項6】前記抽出されたエッジ情報を表示させ、表
    示情報の中から必要な情報と不要な情報とを取捨選択す
    る判断部分を設けることによって解析的にテンプレート
    画像を作成することを特徴とする請求項1、2、3、4
    記載のパターンマッチング方法。
  7. 【請求項7】エッジ上の点及びエッジを挟む点列の中か
    ら、エッジ点列の曲率の大きい部分は密に、曲率の小さ
    い部分は粗に点を選択することを特徴とする請求項6記
    載のパターンマッチング方法。
  8. 【請求項8】エッジからエッジを挟む点列までの距離
    を、濃度勾配の大きい部分は小さく、濃度勾配の小さな
    部分は大きくとることによって決定することを特徴とす
    る請求項6記載のパターンマッチング方法。
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