JP3102581B2 - 研削盤 - Google Patents
研削盤Info
- Publication number
- JP3102581B2 JP3102581B2 JP03176592A JP17659291A JP3102581B2 JP 3102581 B2 JP3102581 B2 JP 3102581B2 JP 03176592 A JP03176592 A JP 03176592A JP 17659291 A JP17659291 A JP 17659291A JP 3102581 B2 JP3102581 B2 JP 3102581B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- work
- roller
- grinding
- bearing
- grinding wheel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、研削盤に関するもの
で、詳細には小物部品などの小型のワークを研削する研
削盤に関するものである。
で、詳細には小物部品などの小型のワークを研削する研
削盤に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、小型精密部品であるニード
ル、ノズルなどのワークを研削する場合、ワークの形状
が複雑であったり小物であると、加工時にワークの軸心
を支持することが困難である。このような小物のワーク
を研削する研削盤としては、駆動ローラ、押えローラ、
固定シューによりワークの外周を位置決めしながら回転
し、研削砥石により研削する装置が知られている。
ル、ノズルなどのワークを研削する場合、ワークの形状
が複雑であったり小物であると、加工時にワークの軸心
を支持することが困難である。このような小物のワーク
を研削する研削盤としては、駆動ローラ、押えローラ、
固定シューによりワークの外周を位置決めしながら回転
し、研削砥石により研削する装置が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この従来の研削盤によ
ると、ワークの両端を研削する場合、ワークの向きを入
れ換えて同一の研削盤あるいは同様の構造をもつ他の研
削盤で研削する必要があるため、ワークと押え軸の干渉
を生じたり、ワークと固定シューとの摩擦力の増大に伴
うワーク支持の不安定を生じたりするという問題があっ
た。そのため、ワークの両端加工部位の同軸度が低下し
たり、加工時間が長時間になったりしていた。ワークを
短時間で加工する場合、高能率研削を行なうことが考え
られるが、そのためには押えローラの押付力を増やす必
要があり、そうすると摩擦力が増大することから押えロ
ーラの押付力を増やしてもワークの駆動力を上げること
ができず、高能率研削を行うことが困難である。
ると、ワークの両端を研削する場合、ワークの向きを入
れ換えて同一の研削盤あるいは同様の構造をもつ他の研
削盤で研削する必要があるため、ワークと押え軸の干渉
を生じたり、ワークと固定シューとの摩擦力の増大に伴
うワーク支持の不安定を生じたりするという問題があっ
た。そのため、ワークの両端加工部位の同軸度が低下し
たり、加工時間が長時間になったりしていた。ワークを
短時間で加工する場合、高能率研削を行なうことが考え
られるが、そのためには押えローラの押付力を増やす必
要があり、そうすると摩擦力が増大することから押えロ
ーラの押付力を増やしてもワークの駆動力を上げること
ができず、高能率研削を行うことが困難である。
【０００４】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、一台の研削盤でワークの両端加工
部位の同軸度を高め、短時間で研削加工することが可能
な研削盤を提供することを目的とする。
めになされたもので、一台の研削盤でワークの両端加工
部位の同軸度を高め、短時間で研削加工することが可能
な研削盤を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明による研削盤は、回転駆動源に接続され、ワー
ク外周第１点を支持するとともに流体軸受を有する第１
駆動ローラと、回転駆動源に接続され、ワーク外周第２
点を支持するとともに流体軸受を有する第２駆動ローラ
と、前記ワーク外周第３点を支持するとともに、前記流
体軸受のバネ定数より相対的にバネ定数の小さい流体軸
受を有する押えローラと、前記ワークの軸方向両端を研
削可能に設けられる第１研削砥石および第２研削砥石と
を備えたことを特徴とする。
の本発明による研削盤は、回転駆動源に接続され、ワー
ク外周第１点を支持するとともに流体軸受を有する第１
駆動ローラと、回転駆動源に接続され、ワーク外周第２
点を支持するとともに流体軸受を有する第２駆動ローラ
と、前記ワーク外周第３点を支持するとともに、前記流
体軸受のバネ定数より相対的にバネ定数の小さい流体軸
受を有する押えローラと、前記ワークの軸方向両端を研
削可能に設けられる第１研削砥石および第２研削砥石と
を備えたことを特徴とする。
【０００６】
【作用】本発明の研削盤によると、ワークの置換えを行
わずにワークの軸方向両端を同時に研削するので、加工
時間を短縮できるとともにワークの加工部の同軸度を向
上させられる。
わずにワークの軸方向両端を同時に研削するので、加工
時間を短縮できるとともにワークの加工部の同軸度を向
上させられる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図２に示すように、研削盤装置１のハウジング４
の内部にはワークの両端を研削するための第１の研削砥
石５と第２の研削砥石６が回転駆動源２、３とそれぞれ
接続されている。
する。図２に示すように、研削盤装置１のハウジング４
の内部にはワークの両端を研削するための第１の研削砥
石５と第２の研削砥石６が回転駆動源２、３とそれぞれ
接続されている。
【０００８】図１および図３に示すように、駆動ローラ
８、９は回転軸１２、１３が平行になるように設けら
れ、回転軸１２は作動流体１６を用いた静圧軸受により
軸支されている。回転軸１３についても同様に作動流体
１６を用いた静圧軸受により軸支されている。押えロー
ラ２０は、回転軸２４が作動流体２２を用いた動圧軸受
で軸支されている。回転軸２４は回転駆動源とは接続さ
れていない。押えローラ支持レバー３２は、ワーク３０
をクランプできるように支点ａを中心として揺動可能に
なっている。また、押えローラ支持レバー３２は、ばね
３４等を利用してワーク３０に押えローラ２０を押え付
ける力を発生し、ある一定の力で押さえつけた後、押え
ローラ支持レバー３２を固定できるようになっている。
８、９は回転軸１２、１３が平行になるように設けら
れ、回転軸１２は作動流体１６を用いた静圧軸受により
軸支されている。回転軸１３についても同様に作動流体
１６を用いた静圧軸受により軸支されている。押えロー
ラ２０は、回転軸２４が作動流体２２を用いた動圧軸受
で軸支されている。回転軸２４は回転駆動源とは接続さ
れていない。押えローラ支持レバー３２は、ワーク３０
をクランプできるように支点ａを中心として揺動可能に
なっている。また、押えローラ支持レバー３２は、ばね
３４等を利用してワーク３０に押えローラ２０を押え付
ける力を発生し、ある一定の力で押さえつけた後、押え
ローラ支持レバー３２を固定できるようになっている。
【０００９】次に作動について説明する。駆動ローラ
８、９と押えローラ２０によってワーク３０の外周を三
点で支持する。駆動ローラ８、９に回転力が加わると、
ワーク３０と駆動ローラ８、９は接触しているため、ワ
ーク３０を回転させる。またワーク３０と押えローラ２
０とは接触しているため、押えローラ２０にも回転力が
発生する。このとき、ワーク３０の両端部を第１研削砥
石５および第２研削砥石６により研削する。
８、９と押えローラ２０によってワーク３０の外周を三
点で支持する。駆動ローラ８、９に回転力が加わると、
ワーク３０と駆動ローラ８、９は接触しているため、ワ
ーク３０を回転させる。またワーク３０と押えローラ２
０とは接触しているため、押えローラ２０にも回転力が
発生する。このとき、ワーク３０の両端部を第１研削砥
石５および第２研削砥石６により研削する。
【００１０】押えローラ２０を軸支する作動流体を用い
た動圧軸受のばね定数は、駆動ローラ８、９を軸支する
作動流体を用いた静圧軸受のばね定数よりも小さく設定
してある。これは、押えローラ２０のばね定数のほうが
駆動ローラ８、９のばね定数よりも小さいと、図４に示
すように、押えローラ２０の表面の真円度がｅP をもつ
とき、押えローラ２０の振動が駆動ローラ８、９および
ワーク３０の振動に比べ相対的に大きいため、研削精度
が向上するからである。これにより、ワーク３０を置換
えないでワーク３０の両端を第１研削砥石５、第２研削
砥石６により加工することができることから、従来の置
換え方式のものに比べて、ワークの両端加工部の同軸度
を向上することができる。実験データによると、本実施
例では、押えローラの軸受部に玉軸受を用いた比較例に
比べ２倍以上の真円度をもたせることができた。
た動圧軸受のばね定数は、駆動ローラ８、９を軸支する
作動流体を用いた静圧軸受のばね定数よりも小さく設定
してある。これは、押えローラ２０のばね定数のほうが
駆動ローラ８、９のばね定数よりも小さいと、図４に示
すように、押えローラ２０の表面の真円度がｅP をもつ
とき、押えローラ２０の振動が駆動ローラ８、９および
ワーク３０の振動に比べ相対的に大きいため、研削精度
が向上するからである。これにより、ワーク３０を置換
えないでワーク３０の両端を第１研削砥石５、第２研削
砥石６により加工することができることから、従来の置
換え方式のものに比べて、ワークの両端加工部の同軸度
を向上することができる。実験データによると、本実施
例では、押えローラの軸受部に玉軸受を用いた比較例に
比べ２倍以上の真円度をもたせることができた。
【００１１】本発明の他の実施例としては、駆動ローラ
の軸受部に作動流体を用いた動圧軸受を用いることもで
き、押えローラの軸受部に作動流体を用いた静圧軸受を
用いることもできる。一般に、押えローラの軸受部を作
動流体を用いた静圧軸受または動圧軸受で軸支した場
合、押えローラと押え支持レバーは非接触になるため、
図４に示すように、押えローラに振幅ΔＳp （加速度α
1 ）の振動が発生すると、ワーク、駆動ローラに作用す
る力は、（押えローラの質量）×α1 となり、押えロー
ラ支持レバーの質量分だけ小さな力となる。そのため、
ワークおよび押えローラの振動ΔＳm は、押えローラの
軸受部に玉軸受を用いた場合よりも振幅が小さくなるた
め、ワークを精度良く加工することが可能となる。
の軸受部に作動流体を用いた動圧軸受を用いることもで
き、押えローラの軸受部に作動流体を用いた静圧軸受を
用いることもできる。一般に、押えローラの軸受部を作
動流体を用いた静圧軸受または動圧軸受で軸支した場
合、押えローラと押え支持レバーは非接触になるため、
図４に示すように、押えローラに振幅ΔＳp （加速度α
1 ）の振動が発生すると、ワーク、駆動ローラに作用す
る力は、（押えローラの質量）×α1 となり、押えロー
ラ支持レバーの質量分だけ小さな力となる。そのため、
ワークおよび押えローラの振動ΔＳm は、押えローラの
軸受部に玉軸受を用いた場合よりも振幅が小さくなるた
め、ワークを精度良く加工することが可能となる。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の研削盤に
よれば、ワークの両端を研削する場合、単一の研削盤に
よりワークの向きおよび位置を変更することなく、簡単
な操作によりワークの両端部を迅速かつ精度良く研削す
ることができるという効果がある。
よれば、ワークの両端を研削する場合、単一の研削盤に
よりワークの向きおよび位置を変更することなく、簡単
な操作によりワークの両端部を迅速かつ精度良く研削す
ることができるという効果がある。
【図１】本発明の実施例による研削盤の要部を示す概略
構成図である。
構成図である。
【図２】本発明の実施例による研削盤を示す一部透視斜
視図である。
視図である。
【図３】図１に示す矢印Ａ方向の一部切欠き矢視図であ
る。
る。
【図４】押えローラの動圧軸受のばね定数を説明するた
めの図である。
めの図である。
【符号の説明】 ５ 第１研削砥石 ６ 第２研削砥石 ８ 第１駆動ローラ ９ 第２駆動ローラ １６ 作動流体（流体軸受） ２０ 押えローラ ２２ 作動流体（流体軸受） ３０ ワーク
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B24B 5/18
Claims (1)
- 【請求項１】回転駆動源に接続され、ワーク外周第１点
を支持するとともに流体軸受を有する第１駆動ローラ
と、 回転駆動源に接続され、ワーク外周第２点を支持すると
ともに流体軸受を有する第２駆動ローラと、 前記ワーク外周第３点を支持するとともに、前記流体軸
受のバネ定数より相対的にバネ定数の小さい流体軸受を
有する押えローラと、 前記ワークの軸方向両端を研削可能に設けられる第１研
削砥石および第２研削砥石とを備えたことを特徴とする
研削盤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03176592A JP3102581B2 (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | 研削盤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03176592A JP3102581B2 (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | 研削盤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0523957A JPH0523957A (ja) | 1993-02-02 |
| JP3102581B2 true JP3102581B2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=16016266
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03176592A Expired - Fee Related JP3102581B2 (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | 研削盤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3102581B2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-17 JP JP03176592A patent/JP3102581B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0523957A (ja) | 1993-02-02 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS6171951A (ja) | 環状加工片の内面または外面を研磨加工する装置 | |
| JPH04217452A (ja) | ころがり軸受リングを研磨加工およびホーニング加工する装置 | |
| JP3403418B2 (ja) | ダブル正面研磨機 | |
| JP3102581B2 (ja) | 研削盤 | |
| US4885873A (en) | Abrading apparatus for spherically shaping workpieces | |
| JP2002103218A (ja) | センタ装置とこれを用いた加工機 | |
| JP2908996B2 (ja) | 球面仕上加工方法及び装置 | |
| JP3567076B2 (ja) | ワークの内周球面研削方法 | |
| JPS5946740B2 (ja) | 研削加工に於ける砥石の修正方法と装置 | |
| JP3100640B2 (ja) | ゴム状弾性を有するロールの研削方法 | |
| JP2002137153A (ja) | 棒状工作物のセンタレス研削方法およびセンタレス研削装置 | |
| JPS635220B2 (ja) | ||
| JP2797714B2 (ja) | 工作機械のワーク支持装置 | |
| JPS6328745B2 (ja) | ||
| JP2800401B2 (ja) | 研削盤 | |
| SE513705C2 (sv) | Abraderande maskin för bearbetning av mantelytan hos ett cylindriskt arbetsstycke | |
| JPS6319304B2 (ja) | ||
| JPS6113944B2 (ja) | ||
| JPH0715718Y2 (ja) | ロール研磨機のロール吃回り防止装置 | |
| JPH06190702A (ja) | 球面研削装置および研削方法 | |
| JPH07108504B2 (ja) | 研削盤 | |
| JP3863055B2 (ja) | 研削盤および研削方法 | |
| JPH029577A (ja) | 研削砥石ドレッシング装置 | |
| JPH0347814Y2 (ja) | ||
| JPH07299711A (ja) | 断面円形薄肉部材の研削方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |