JP3102072B2 - トラクタのアクスルハウジング - Google Patents

トラクタのアクスルハウジング

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JP3102072B2
JP3102072B2 JP03193868A JP19386891A JP3102072B2 JP 3102072 B2 JP3102072 B2 JP 3102072B2 JP 03193868 A JP03193868 A JP 03193868A JP 19386891 A JP19386891 A JP 19386891A JP 3102072 B2 JP3102072 B2 JP 3102072B2
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文顕 西川
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Iseki and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トラクタのアクスル
ハウジングに関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】従
来、トラクタのトレッド調節の可能な構成として、実開
昭61−20402号公報に示されるように、アクスル
ハウジングの内部に、車輪側の可動アクスルパイプを直
接嵌合させて、この可動アクスルパイプに、アクスルハ
ウジングと相対回転を規制する長穴(公報中符号56)
や伸縮位置を位置決めする位置決め孔(公報中符号4
0)を開口したり、アクスルハウジングに位置決めピン
を挿通するピン孔を開口する構成となっている。このた
め、トレッド調節可能なトラクタを生産する場合、アク
スルハウジング及び可動アクスルパイプの加工を必要と
する上、強度を補う為にハウジングの厚さを厚く設定す
る必要があり、他仕様のトラクタとの部品共用ができ
ず、生産コストがかかったり、特にアクスルハウジング
に前車輪のような操向輪を取り付ける場合は、前記ハウ
ジングの径が大きいと操向角が規制されるといった課題
があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題に
鑑みて、アクスルハウジング1の左右両端部に、車輪3
と一体構成されたギヤケース30を伸縮自在に嵌合し左
右車輪3,3間のトレッドを変更するトラクタにおい
て、前記ギヤケース30には、前記伸縮方向に沿った複
数の係止部24…を有する調節ロッド25を固定する一
方、前記アクスルハウジング1の端部には、同ハウジン
グ1と略同径の中間ケース2を嵌合して固定すると共
に、この中間ケース2には、前記調節ロッド25を摺動
しながら、前記係止部24の一つと共にピン46を係止
するピン孔26を有する調節片27を形成したことを特
徴とするトラクタのアクスルハウジングとした。
【0004】
【作用、及び発明の効果】トレッド調節を行うときは、
ギヤケース30を中間ケース2に対して摺動させ、調節
ロッド25に設けた1つの係止部24とピン孔26をピ
ンによって係合して固定する。そしてトレッド調節の
際、調節ロッド25は調節片27に摺動されるので、ア
クスルハウジング1とギヤケース30との相対回転は規
制される。また、調節ロッド25はギヤケース30に対
し取付けられ、且つピン孔26は中間ケース2に取付け
られているので、アクスルハウジング1とギヤケース3
0側に各種孔を加工する必要が無く強度を維持すること
ができる。また、ハウジング1の径を小さく設定できる
ので操向輪の操向角を規制することも無い。また更に、
アクスルハウジング1は、トレッドを変更しない仕様の
トラクタと共用することができる。
【0005】
【実施例】図1〜図5において、トラクタの前車輪3を
軸装するフロントアクスルハウジング1において、この
発明を実施した場合の構成について説明する。フロント
アクスルハウジング1は、パイプ状に形成された長さ方
向の中央部にベアリング7,8を受けるベアリング受座
9,10を内部へ突出させる。このベアリング7は他方
のベアリング8よりも小径で、これに応じて、ベアリン
グ受座9の内径も他方のベアリング受座10に対して小
径に形成している。又、左右両端には連結リブを突出さ
せている。
【0006】このフロントアクスルハウジング1の中央
部は、トラクタ車体前部において取付られたブラケット
12に対して、センタピボットにより揺動自在に支持さ
れ、かつ、このセンタピボットの中心部を通る前輪駆動
軸13にから、駆動ギヤ14を介して、該フロントアク
スルハウジング1内に収容される差動ギヤ機構15を駆
動する。差動ギヤ機構15は、ベアリング8の径よりも
小径の差動ケース16の内部に左右一対の差動ギヤ1
7,18を内装し、この差動ケース16のベアリング受
座9側には該駆動ギヤ14と噛合するギヤ19を設け、
差動ケース16の左右両側方に亘る車軸20,21を該
差動ギヤ17,18によって差動回転しうる構成であ
る。
【0007】このような差動ギヤ機構15は、フロント
アクスルハウジング1の小径のベアリング受座10側端
から差込んで、ベアリング7をベアリング受座9内に嵌
合し、ベアリング8をベアリング受座10内に嵌合させ
て取付ける。中間ケースとなるメタルスリーブ2は、こ
のフロントアクスルハウジング1の左右両端部に嵌合す
るもので、内周には円筒状の可動アクスルパイプ5を軸
方向に沿って嵌合自在で、外周部には、前記フロントア
クスルハウジング5先端部に突出せるリブ11に接合さ
せてボルト22で締付固定できるリブ23を形成し、
又、適当間隔に係止部(以下、係止溝24)を形成した
調節ロッド25を車軸21と平行状に挿通させて、この
係止溝24に係合する係止ピンを挿通させるピン孔26
を形成した調節片27を形成する。
【0008】該可動アクスルパイプ5の外側端外周部に
は、ディスク28を一体的に取付け、このディスクに
は、該調節ロッド25の外側端部を取付け、外側面に
は、竪軸29内装の竪軸ケース30のリブ31をボルト
47によって締付固定する。この竪軸ケース30及び竪
軸29は、キングピンの方向に沿うもので、この竪軸ケ
ース30の下部回りには、車輪軸32を軸装せるファイ
ナルケース4を操向自在に軸受33している。これらの
ケース30、4内には、前記車軸20,21から車輪3
を伝動する伝動機構として、車軸20,21端部のギヤ
34と、竪軸29のギヤ35とを噛合し、この竪軸29
のギヤ36車輪軸32のギヤ37とを噛合している。
【0009】38は該フロントアクスルハウジング1の
一端部に設けた注油栓であり、フロントアクスルハウジ
ング1内に注油するためのものである。39はナックル
アームで、ファイナルケース4の取付座54に一体に設
けられる。このナックルアーム39にはパワーステアリ
ングのピットマンアーム43との間にロッド44で連結
され、又、左右両側のファイナルケース4のナックルア
ーム39間はタイロッド40で連結され、パワーステア
リングによってピットマンアーム43が回動操作される
と、ロッド44、及びタイロッド40等を介して、左右
の前車輪3が操向される。
【0010】41はファイナルケース4の上端のピン穴
45に差込むことのできる固定ピンで、竪軸ケース30
に突設した凹部42に嵌合するすることにより、操向自
在のファイナルケース4を直進状態の中立位置で係止し
て、操向できない状態に固定できる。又、この固定ピン
41は、前記トレッド調節のための調節固定具6の一部
であるピン孔26の固定ピン46としても使用され、共
用される構成である。
【0011】トレッド調節するときは、左右いずれか片
側の固定ピン46をピン孔26から抜き外して、調節ロ
ット25を調節片27に対して摺動自在の状態としてお
き、この固定ピン46を固定ピン41として凹部42と
ピン穴45とに亘って差込む。この状態で、パワステア
リングによってピットマンアーム43を回動αすれば、
該固定ピン41によるファイナルケース4の回動が固定
されていることによって、竪軸ケース30及び可動アク
スルパイプ5が軸方向へ移動Aされて、片側の前車輪3
がトレッド調節される。適当な位置Aに調節されると、
固定ピン46を外してピン孔26に差し込めば、調節ロ
ッド25の移動を固定することができる。同様にして反
対側の前車輪3のトレッド調節を行うことができる。
【0012】又、このようなトレッド調節において、前
記固定ピン41の位置を、ファイナルケース4の中立位
置Nより適当角度切った操向位置Bにおいて設定すべ
く、ピン穴45と凹部42とを設けることによって、前
記のようにしてトレッド調節を行うためのピットマンア
ーム43によるナックルアーム39の有効回動角βを大
きくすることができ、トレッド調節もBからAへ大きく
することができる。
【0013】なお、図6、図7において、前記ファイナ
ルケース4における車輪軸32の軸受部には、ベアリン
グ48の外側にオイルシール49を設けるが、このアィ
ナルケース4の上側端縁50は、長く外側へ突出させ
て、車輪軸32における車輪取付縁51に接近させ、下
側端は開放部52として、上側から流下する泥土等をオ
イルシール49の外側に停滞させないで、開放部52か
ら下方へ容易に排出させる構成としている。53はカラ
ーである。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例を示す。
【図1】正断面図。
【図2】正断面図。
【図3】その一部の平面図。
【図4】一部の平面図。
【図5】一部の平面図。
【図6】一部別実施例を示す一部の正断面図。
【図7】その一部の斜視図。
【符号の説明】
1 アクスルハウジング 2 メタルスリーブ 3 車輪 4 ファイナルケース 5 アクスルパイプ 6 調節固定具

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクスルハウジング1の左右両端部に、
    車輪3と一体構成されたギヤケース30を伸縮自在に嵌
    合し左右車輪3,3間のトレッドを変更するトラクタに
    おいて、前記ギヤケース30には、前記伸縮方向に沿っ
    た複数の係止部24…を有する調節ロッド25を固定す
    る一方、前記アクスルハウジング1の端部には、同ハウ
    ジング1と略同径の中間ケース2を嵌合して固定すると
    共に、この中間ケース2には、前記調節ロッド25を摺
    動しながら、前記係止部24の一つと共にピン46を係
    止するピン孔26を有する調節片27を形成したことを
    特徴とするトラクタのアクスルハウジング。
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