JP3101185B2 - 打ち込みボルト - Google Patents

打ち込みボルト

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JP3101185B2
JP3101185B2 JP07196274A JP19627495A JP3101185B2 JP 3101185 B2 JP3101185 B2 JP 3101185B2 JP 07196274 A JP07196274 A JP 07196274A JP 19627495 A JP19627495 A JP 19627495A JP 3101185 B2 JP3101185 B2 JP 3101185B2
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恵也 篠
進一 新木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被締結部材に設け
られた穴部に打ち込むことにより該被締結部材に他の部
材を締結する打ち込みボルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関のシリンダ等の被締結部
材にシリンダヘッド等の他の部材を締結するときには、
予め前記被締結部材に設けられた鋳抜き穴の内壁にねじ
部を形成してねじ穴を設け、前記締結する部材に前記鋳
抜き穴に対応して設けられた貫通孔を介してボルトを挿
入し、該ボルトを前記ねじ穴に螺着している。しかしな
がら、前記のようにするときには、前記鋳抜き孔に前記
ねじ部を設ける加工を行ってねじ穴を形成し、さらに該
ねじ穴にボルトを螺着するという煩雑な作業が必須とさ
れるとの不都合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる不都合を解消し
て、本発明は該被締結部材に設けられた穴部に打ち込む
だけで他の部材を容易に締結することができ、しかも強
力な締結力を得ることができる打ち込みボルトを提供す
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の打ち込みボルトは、被締結部材に設けら
れた穴部に打ち込むことにより該被締結部材に他の部材
を締結する打ち込みボルトであって、ねじ込み工具に係
合自在の係合部を備える頭部と、該頭部の座面から垂直
に突出し、前記被締結部材の穴部の内径より小径の軸部
とからなり、該軸部の外周に該軸部と一体的に形成され
たねじ山を螺旋状に設け、該ねじ山は打ち込み方向に沿
って外周側から内周側に傾斜する傾斜面を備えると共
に、該傾斜面の裏面に打ち込み時には該傾斜面外周側の
先端部が打ち込み方向の反対側に変形自在となる形状の
壁面を備え、該傾斜面外周側の先端部は前記被締結部材
の穴部の内径より大径であって、打ち込み時には内周側
に撓み、打ち込み完了後には外周側に張出して前記被締
結部材の穴部の内壁に噛合することを特徴とする。
【0005】前記ねじ山の傾斜面の裏面に備えられた壁
面は、本発明の打ち込みボルトの打ち込み時に、該傾斜
面外周側の先端部が打ち込み方向の反対側に変形自在と
なるために、該傾斜面外周側の先端部から該打ち込みボ
ルトの軸に垂直に形成されていることが好ましく、前記
傾斜面を第1の傾斜面とし、該第1の傾斜面外周側の先
端部から該第1の傾斜面と同方向に該第1の傾斜面より
深い角度で外周側からから内周側に傾斜する第2の傾斜
面として形成されていることがさらに好ましい。
【0006】本発明の打ち込みボルトは、まず、ハンマ
等により頭部を打撃されることにより、他の部材を介し
て被締結部材の穴部に打ち込まれる。このとき前記ねじ
山の傾斜面外周側の先端部は、前記被締結部材の穴部の
内径より大径であるが、打ち込み時には前記先端部が打
ち込み方向の反対側に撓むので、容易に該穴部に嵌入さ
れる。そして、前記打ち込みが完了すると、打ち込み時
に撓んでいた前記先端部が元の形状に復帰する。前記ね
じ山の傾斜面外周側の先端部は前記被締結部材の穴部の
内径より大径に形成されているので、前記のように元の
形状に復帰することにより、該穴部の内壁に食い込んで
噛合する。
【0007】従って、本発明の打ち込みボルトは、単に
頭部を打撃して打ち込むという操作だけで被締結部材に
他の部材を容易に締結することができ、前記穴部の内壁
に食い込んで噛合した前記ねじ山の傾斜面外周側の先端
部により抜け止めされるので強力な締結力を得ることが
できる。しかも、本発明の打ち込みボルトは、前記ねじ
山が前記軸部の外周に螺旋状に設けられているので、前
記のように前記穴部に打ち込んだのち、前記頭部に設け
られた係合部にねじ込み工具を係合させてねじ込むこと
により、前記ねじ山の傾斜面外周側の先端部がさらに前
記穴部の内壁に大きく食い込んで、さらに強力な締結力
を得ることができる。
【0008】また、本発明の打ち込みボルトは、前記頭
部の座面と前記軸部との間に打ち込み完了後に該打ち込
みボルトを引き抜き方向に付勢するバネ部材とを備える
ことを特徴とする。
【0009】前記打ち込みボルトによれば、打ち込み完
了後に前記バネ部材により引き抜き方向に付勢されるこ
とにより、前記ねじ山の傾斜面外周側の先端部が前記穴
部の内壁に確実に噛合し、さらに強力な締結力を得るこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、添付の図面を参照しながら
本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
【0011】図1(a)は本発明の打ち込みボルトの一
実施形態を示す側面図、図1(b)は図1(a)示の打
ち込みボルトを被締結部材に打ち込んだ状態を示す説明
的断面図、図1(c)は図1(a)示の打ち込みボルト
の頭部の平面図であり、図2(a)は本発明の打ち込み
ボルトの他の実施形態を示す側面図、図2(b)は図2
(a)示の打ち込みボルトを被締結部材に打ち込んだ状
態を示す説明的断面図、図2(c)は図2(a)示の打
ち込みボルトの頭部の平面図である。
【0012】本発明の打ち込みボルトの第1の実施形態
は、図1(a)示のように、頭部21と、頭部21の座
面21aから垂直に突出する軸部22とからなり、軸部
22は図1(b)示のように被締結部材3の穴部4の内
壁5と略相似形状で内壁5の内径より小径に形成されて
いる。図1(a)示のように、軸部22の外周には、軸
部22と一体的に形成されたねじ山23が螺旋状に設け
られており、ねじ山23は打ち込み方向に沿って外周側
から内周側に傾斜する第1の傾斜面24を備えると共
に、傾斜面24の裏面に傾斜面24と同方向に、より深
い角度で外周側からから内周側に傾斜する第2の傾斜面
25を備え、両傾斜面24,25の交点に、傾斜面24
の外周側先端部として、穴部4の内壁5の内径より大径
の頂部26が形成されている。前記頭部21の頂面21
bは平面になっており、その中央に、図1(c)示のよ
うに、ねじ込み工具としての六角レンチが係合される六
角形の穴部27が設けられている。
【0013】また、軸部22には、ねじ山23の前方に
案内部28,テーパ部28aが形成されている。
【0014】図1(a)示の打ち込みボルトは、図1
(b)示のように、前記被締結部材3の穴部4に対応す
る貫通孔11bが形成されている他の部材11を重ね、
該打ち込みボルトの案内部28を貫通孔11aを介して
穴部4に差し込み、頭部21を前記のようにして打撃す
ることにより、穴部4に打ち込まれる。
【0015】ねじ山23の頂部26は、前記のように穴
部4の内壁5の内径より大径に形成されているが、打ち
込み時には内周側(打ち込み方向の反対側)に撓んで、
前記打ち込みボルトが容易に穴部4に嵌入され、前記打
ち込みが完了すると、前記頂部26が本来の形状に復帰
し、軸部22の外周側に張出して前記穴部4の内壁5に
食い込んで噛合する。この結果、前記打ち込みボルト
は、内壁5に食い込んで噛合している前記ねじ山23の
頂部26により抜け止めされ、強力な締結力が得られ
る。
【0016】前記打ち込みボルトは前記打ち込み完了
後、さらに、図1(c)示の穴部27に六角レンチ(図
示せず)を係合し、図1(b)示のようにねじ込まれ
る。このようにすることにより、前記穴部4の内壁5に
噛合している前記ねじ山23の頂部26の内壁5に対す
る食い込みが大きくなり、より強力な締結力が得られ
る。
【0017】また、本発明の打ち込みボルトの第2の実
施形態は、図2(a)示のように、頭部21の座面21
aに頭部21より大径のフランジ部12を備え、フラン
ジ部12と軸部22との間に、打ち込み完了後に該打ち
込みボルトを引き抜き方向に付勢する皿バネ13を備え
ている。該打ち込みボルトによれば、図2(b)示のよ
うに、前記図1(a)示の打ち込みボルトの場合と同様
にして頭部21を打撃することにより穴部4に容易に打
ち込まれ、次いで、図2(c)示の穴部27に六角レン
チ(図示せず)を係合してねじ込むことにより、頂部2
6の内壁5に対する食い込みが大きくなり、より強力な
締結力が得られる。しかも、前記皿バネ13が該打ち込
みボルトを引き抜き方向に付勢するので、前記のように
内壁5に噛合しているねじ山23の頂部26がさらに確
実に内壁5に噛合し、さらに強力な締結力が得られる。
【0018】尚、前記本発明の各実施形態では、頭部2
1の頂面21bにねじ込み工具に係合される係合部とし
て、六角レンチが係合される穴部27を形成している
が、係合部の形状はこれに限定されるものではなく、頂
面21bにマイナスドライバまたはプラスドライバが係
合されるマイナスまたはプラス形状の溝部を設けてもよ
く、頭部21の側面にスパナが係合されるように頭部2
1を平面視六角形に形成するようにしてもよい。
【0019】また、前記本発明の各実施形態では、ねじ
山23の裏面に、第1の傾斜面24より深い角度で傾斜
する第2の傾斜面25を備えるようにしているが、傾斜
面25に代えて頂部26から打ち込みボルトの軸に垂直
に形成される壁面としてもよい。
【0020】また、前記本発明の第2の実施形態では、
打ち込みボルトを引き抜き方向に付勢するバネ部材とし
て皿バネ13を用いているが、バネ部材はこれに限定さ
れるものではなく、スプリングワッシャ等の他のバネを
用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の打ち込みボルトの一実施
形態を示す側面図、図1(b)は図1(a)示の打ち込
みボルトを被締結部材に打ち込んだ状態を示す説明的断
面図、図1(c)は図1(a)示の打ち込みボルトの頭
部の平面図。
【図2】図2(a)は本発明の打ち込みボルトの他の実
施形態を示す側面図、図2(b)は図2(a)示の打ち
込みボルトを被締結部材に打ち込んだ状態を示す説明的
断面図、図2(c)は図2(a)示の打ち込みボルトの
頭部の平面図。
【符号の説明】
3…被締結部材、 4…穴部、 5…内壁、 6…歯、
21…頭部、 12…フランジ部、 13…バネ部材、
21a…座面、 21b…頂面、 22…軸部、 2
3…ねじ山、 24…傾斜面、 25…傾斜面の裏面の
壁面、 26…傾斜面外周部の先端部、 27…係合
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−87949(JP,A) 特開 昭56−1118(JP,A) 特開 昭55−135220(JP,A) 実開 昭61−6011(JP,U) 実公 昭60−17527(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 15/06 F16B 19/00 F16B 25/00 F16B 39/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被締結部材に設けられた穴部に打ち込むこ
    とにより該被締結部材に他の部材を締結する打ち込みボ
    ルトであって、 ねじ込み工具に係合自在の係合部を備える頭部と、該頭
    部の座面から垂直に突出し、前記被締結部材の穴部の内
    径より小径の軸部とからなり、該軸部の外周に該軸部と
    一体的に形成されたねじ山を螺旋状に設け、該ねじ山は
    打ち込み方向に沿って外周側から内周側に傾斜する傾斜
    面を備えると共に、該傾斜面の裏面に打ち込み時には該
    傾斜面外周側の先端部が打ち込み方向の反対側に変形自
    在となる形状の壁面を備え、該傾斜面外周側の先端部は
    前記被締結部材の穴部の内径より大径であって、打ち込
    み時には内周側に撓み、打ち込み完了後には外周側に張
    出して前記被締結部材の穴部の内壁に噛合することを特
    徴とする打ち込みボルト。
  2. 【請求項2】 前記打ち込みボルトは、前記頭部の座面と
    前記軸部との間に打ち込み完了後に該打ち込みボルトを
    引き抜き方向に付勢するバネ部材とを備えることを特徴
    とする請求項1記載の打ち込みボルト。
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