JP3101137B2 - 型付アルミニウム箔 - Google Patents

型付アルミニウム箔

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JP3101137B2
JP3101137B2 JP05279036A JP27903693A JP3101137B2 JP 3101137 B2 JP3101137 B2 JP 3101137B2 JP 05279036 A JP05279036 A JP 05279036A JP 27903693 A JP27903693 A JP 27903693A JP 3101137 B2 JP3101137 B2 JP 3101137B2
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aluminum foil
foil
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俊満 野田
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昭和アルミニウム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として軟包装用材料
として用いられているすべての分野、例えば食品、薬
品、医薬部外品、建築用、工業用、家庭用、事務用品な
どに使用できる、改良された型付アルミニウム箔または
型付アルミニウム複合箔に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム箔は軽量、美麗、取扱いの
容易性、遮光性、酸素バリアー性、コスト等の優れた特
性があるため各種包装材として、そのままあるいは紙、
プラスチックフィルム等とのラミネート、または印刷し
て包装材分野に広く用いられている。
【0003】この場合単に圧延しただけのアルミニウム
箔が広く用いられているが、高級感を出したり、取扱い
性、加工性などを高める目的で微細なパターンの型付を
行ったアルミニウム箔も各分野で広く用いられている。
【0004】この型付アルミニウム箔またはそれを使用
した型付アルミニウム複合箔は、ともすればパターンを
型付の際にカールを生じ易く、機械適性が劣ることにな
る。そして一旦カールを生じたときは、自動包装ライン
の包装、充填シール機などにおいて引っかかり、箔つま
りなどのライントラブルが発生することになる。
【0005】このため型付アルミニウム箔のカールを防
ぐため従来から数多くの提案がなされている。例えば、
型の深さを浅くする(安定した型付ができない。)、型
付のパターン、模様、ピッチのサイズなどを変える(イ
メージ、フィーリングが変わる。)、型付の稜線の方向
を箔の流れる方向に対して斜めにする、型付する方向を
表側から裏側へ変える、アルミニウム箔または複合箔の
厚みを変える、複合箔においては、基材の構成や材質を
変える、アルミニウム箔の材質を変える等があったが、
決定的な手段といえるものはなく、アルミニウム箔また
は型付アルミニウム箔においてはカーリング解消が重大
なテーマであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、型付アルミ
ニウム箔または型付アルミニウム複合箔がアルミニウム
箔の型付において箔のカーリングの防止のみならず、型
付前のカールしているアルミニウム箔を型付によりカー
ルを矯正可能となるパターンを有する型付アルミニウム
箔の開発を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (1) 厚さ70μm以下のアルミニウム箔または厚さ
70μm以下のアルミニウム箔を含む複合アルミニウム
箔に、ピッチが20〜200メッシュであり、高い稜線
の高さh1これと交差する低い稜線の高さh2 の関係
がh2 /h1 =0.1〜0.6であるパターンの型付け
を行ったことを特徴とする型付アルミニウム箔、 (2) パターンが角形(菱形も含む)であり、アルミ
ニウム箔がカールし易い方向に対して高い稜線をほぼ直
角方向にするか、または箔の流れの方向に対して斜めの
方向に入れた請求項1記載の型付アルミニウム箔、及び (3) (1)に記載の型付けアルミニウム箔にコーテ
ィングまたはフィルム等とラミネートして複合箔とした
請求項2記載の複合型付アルミニウム箔を開発すること
により上記の目的を達成した。
【0008】本発明の対象となるアルミニウム箔は、通
常型付アルミニウム箔に使用されている1N30のごと
き純アルミニウム、Al−Mn系、Al−Fe系、Al
−Cu系などのアルミニウム合金などが使用できる。厚
さとしては型付前の最高厚さがアルミニウム箔単体であ
るときは70μm以下、また他の材料と積層されている
場合はアルミニウム箔が総厚みの40%以上を占めてい
る場合の全体の厚さ175μm(アルミニウム箔として
70μm)以下位とすることが好ましい。
【0009】アルミニウム箔が70μmより厚い場合、
または複合箔中のアルミニウム箔が総厚みの40%未満
であるときはパターンが安定して明確に型付することが
困難になる。
【0010】パターンとしては20〜200メッシュ程
度のピッチであれば模様として特に制限すべき理由はな
いが、好ましくはプレス盤の模様が角形模様であるとき
製造が容易である。
【0011】パターンのピッチが200メッシュを越え
て大きいとき(パターンのサイズが小さくなる。)は型
付が不明確になり易く、効果が低下する傾向を示す。一
方、20メッシュより小さいとき(パターンのサイズが
大きくなる。)はカーリングの防止、カーリングの矯正
効果が低下するだけでなく、型付の際に破れが生じ易く
なる。
【0012】以下、パターンの一例(図1および図2)
を用いて説明する。図1は、アルミニウム箔をプレスす
ることにより、箔に高い稜線(縦線)1、低い稜線(横
線)2および元のアルミニウム箔面3と、それらをつな
ぐ傾斜面4および5を有する型付箔である。
【0013】この場合、図2に示すごとき高い稜線1の
高さ(箔面3との間の高さ)h1 および低い稜線2の高
さ(箔面3との間の高さ)h2 とする。
【0014】そして本発明においてはこの関係がh2
1 =0.1〜0.6、好ましくはh2 /h1 =0.2
〜0.5であることが必要である。
【0015】この場合、高い稜線h1 >低い稜線h2
あるため、高い稜線が型付箔のカールや折れ曲がりに対
して抵抗力を有することとなり、この方向での箔のカー
ルが防げることになる。
【0016】また製品の形状、自動包装機などによりカ
ールし易い方向があらかじめわかっているときはカール
の方向に対し、高い稜線をこれに直交する方向にするこ
とが有効である。
【0017】あるいはカールする方向が一定していない
場合(流れ方向、幅方向のどちらにもカールする場合)
は、高い稜線を流れの方向に対して45°くらいの斜め
方向にするのが効果的である。
【0018】本発明の型付アルミニウム箔はそのまま単
体として使用しても充分に使用できるが、これの片面あ
るいは両面に印刷、耐食性コート、接着剤コート、印刷
+オーバーコートあるいは印刷+接着剤コートなどのコ
ーティング、紙あるいはプラスチックフィルムをのりま
たはワックス等によるラミネート;プラスチックフィル
ムをドライラミネート、ウェットラミネート、溶融押出
ラミネート;等による複合箔としても使用できることは
もちろんである。
【0019】
【作用】アルミニウム箔またはアルミニウム複合箔に、
明確に型付ができると共に、型付操作によるカーリング
の防止、型付前のカールしているアルミニウム箔または
複合箔の型付によるカール矯正の正確な理論はまだ解明
していないが、次のような機構によるものと推定してい
る。
【0020】即ち、本発明においてはパターンは高い稜
線、低い稜線、稜線からの傾斜面および非加工面の組み
合わせからより構成されており、アルミニウム箔または
複合箔のカールし易い方向に高い稜線をほぼ直角方向に
入れるため、高い稜線の剛性によりカールが防止され
る。また型付前にカールをしていた場合においても高い
稜線がカールの方向に対しほぼ直角方向に入れられるた
め、それ以前に生じていたカールが矯正され、平面性の
ある型付アルミニウム箔(複合箔)が得られるものと考
えられる。
【0021】
【実施例】
(実施例1)1N30を用いた厚さ12μmの片面をコ
ートしたアルミニウム箔の他の面に厚さ15μmのエチ
レン−アクリル酸共重合体フィルムをドライラミネート
により貼りあわせ、型付前の総厚33μmのアルミニウ
ム複合箔を準備した。該複合箔にサイズ150メッシュ
の図1に示すパターン形状で高い稜線の高さを流れの方
向に対し45°の方向に入れ、型付後の全体の厚さ(型
付前総厚+h1 )を種々変えて型付ロールが金属製、受
けロールはぺーパーロールであるロール式連続型付機を
用い、常温、型付圧力40kg/cm2 で型付を行っ
た。なお、型付スピードを20m/min〜120m/
minの範囲に変化させたが、該スピードは型付けに影
響はなく、型付状態に変化がないことを確かめた後10
0m/minで行った。
【0022】
【表1】
【0023】(実施例2)1N30の片面コートした厚
さ50μmのアルミニウム箔に、厚さ50μmのシーラ
ントフィルムを、ドライラミネーションにより貼りあわ
せた複合箔(型付前総厚105μm)にロール式型付機
を用い、常温、50kg/cm2 で60メッシュの格子
のパターンを型付後の総厚165μmとなるように高い
稜線を流れの方向に入れた。結果を表2に示す。
【0024】(実施例3)実施例2と同じ材料を低い稜
線の高さを変え、型付後の総厚165μmで実施した。
結果を表2に示す。
【0025】(実施例4)1N30の両面コートの厚さ
35μmのアルミニウム箔の片面に低密度ポリエチレン
を27μmの厚さに溶融押出ラミネートを行い、型付前
の総厚64μmの複合箔とした。該箔を実施例2と同条
件で型付け後の総厚122μmの型付複合箔を得た。結
果を表2に示す。
【0026】(実施例5)1N30の厚さ6μmのアル
ミニウム箔の片面に、目付35g/m2 の紙を、ウェッ
トラミネート(のり貼り)した複合箔(型付前総厚49
μm)を用い、ロール式型付機により型付温度80℃、
型付圧力60kg/cm2 、高い稜線を流れ方向に入れ
た60メッシュの格子パターンの型付を行った。型付後
の総厚は89μmである。結果を表2に示す。
【0027】(実施例6)1N30の片面コート、厚さ
7μmのアルミニウム箔の他の面に目付20g/m2
紙をワックスを用いて貼りあわせ、型付前総厚23μm
の複合箔を得た。該複合箔にロール式型付機を用い、型
付温度60℃、型付圧力40kg/cm2、高い稜線を
流れの方向に入れた200メッシュの格子パターンの型
付を行った。型付後の総厚は44μmである。結果を表
2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】
【発明の効果】本発明の型付アルミニウム箔は、h2
1 を0.1〜0.6の範囲内に納めることによりアル
ミニウム箔のカールを防止することができるため、パタ
ーンの図柄、図の大きさ、深さをイメージ通りに作るこ
とができる。
【0030】またカールがないため複合箔の構成、箔材
質などに制限を受けないため、所定の性能または品質を
確保することができ、安定した型付ができる。
【0031】さらには型付前に少しのカールしているア
ルミニウム箔であっても、型付することによりカールの
ない型付アルミニウム箔を得ることができる。
【0032】従って、本発明による型付アルミニウム箔
はカールがないため自動包装、充填シール機において引
っかかり、箔つまり等のトラブルの発生がなく、生産性
の良い包装、充填が可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明型付アルミニウム箔のパターンの一例で
ある。
【図2】図1のアルミニウム箔のA−Aにおける断面図
である。
【符号の説明】
1 高い稜線(縦線) 2 低い稜線(横線) 3 元のアルミニウム箔面 4 傾斜面 5 傾斜面 h1 高い稜線の高さ h2 低い稜線の高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C22C 21/00 C22C 21/00 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 33/00 B21B 1/40 C22C 21/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ70μm以下のアルミニウム箔また
    は厚さ70μm以下のアルミニウム箔を含む複合アルミ
    ニウム箔に、ピッチが20〜200メッシュであり、高
    い稜線の高さh1これと交差する低い稜線の高さh2
    の関係がh2/h1 =0.1〜0.6であるパターンの
    型付けを行ったことを特徴とする型付アルミニウム箔。
  2. 【請求項2】 パターンが角形(菱形も含む)であり、
    アルミニウム箔がカールし易い方向に対して高い稜線を
    ほぼ直角方向にするか、または箔の流れの方向に対して
    斜めの方向に入れた請求項1記載の型付アルミニウム
    箔。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の型付けアルミニウム箔
    コーティングまたはフィルム等とラミネートして複合
    箔とした請求項2記載の複合型付アルミニウム箔。
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