JP3100887B2 - 車両用ワイパアーム装置 - Google Patents

車両用ワイパアーム装置

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JP3100887B2 JP07269323A JP26932395A JP3100887B2 JP 3100887 B2 JP3100887 B2 JP 3100887B2 JP 07269323 A JP07269323 A JP 07269323A JP 26932395 A JP26932395 A JP 26932395A JP 3100887 B2 JP3100887 B2 JP 3100887B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は車両のウインドシー
ルド面を払拭するためのワイパアーム装置に関し、特に
湾曲したウインドシールド面について使用するのに適す
車両用ワイパアーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両のウインドシールド面を
払拭するためにワイパ装置が用いられるが、図4に示さ
れるように、通常、車体から突出するピボット1に結合
されたワイパアーム2の先端に設けられたワイパブレー
ド4によって、ピボット1の回動に伴ってウインドシー
ルド3の表面を払拭するようにしている。このようなワ
イパ装置に於いては、ウインドシールド面に対してワイ
パブレードが或る最適な角度をもって当接するのが、そ
の機能上望ましいが、近年ウインドシールドに強く湾曲
するものが多用されるようになってくるに従い、常にワ
イパブレードのウインドシールド面に対する角度を最適
な範囲に設定することが困難となってきた。その結果、
払拭作用が不十分となったり、ビビリ音を発生するなど
の不都合が生じ易いという問題が生じるようになってき
た。
【0003】図6に示されるように、ワイパブレード4
の、特にブレードラバー5の中心線Cbは、一般にウイ
ンドシールド3の接平面Lに対してα0の角度をなす。
α0は通常90°である。図4に於て符号Aにより示さ
れるように、ワイパブレード4がウインドシールド3の
下縁に隣接した位置にある場合には、図6の右側部分に
示されるように、ブレードラバー5の中心線Cbは接平
面Lに対して直交し、すなわち法線Pと一致し、ワイパ
装置は所期の性能を発揮することができる。それに対し
て、例えば、ワイパブレード4が、第4図の符号Bによ
り示されるように、ウインドシールドの右側面に隣接し
た位置に至ると、図6の左側部分に示されるように、ブ
レードラバー5は平行に移動し、その中心線Cbは、先
程の法線Pと平行な線P’に一致するが、ウインドシー
ルド面が後方に向けて湾曲していることから、ブレード
ラバー5の中心線Cbが、ウインドシールド3の接平面
Lに対してα0よりも大きい角度α1をなし、同部分に於
けるウインドシールド3の法線Qに対して角度β(エラ
ー角)をなすようになり、ワイパ装置の所期の性能が発
揮されなくなる。
【0004】このような問題を解決するために、例えば
実公平5−9971号に於ては、ワイパアーム基端部と
アーム本体との間にギヤ機構を設け、ワイパアームがウ
インドシールド面側に近接する向きに傾動したときに、
アーム本体が適切な角度をもってねじられるようにし、
このようなエラー角を解消することが提案されている
が、ギア機構部が、アーム本体をウインドシールドの面
に向けて付勢するためのばねと干渉することから、ばね
が外部に露出するような配置を強いられるという問題が
あり、またねじり運動を伝達する構造が複雑となり、必
要な強度を確保することが困難であるという問題があ
る。
【0005】特公平5−51496号公報には、ワイパ
アームとしては従来形式のものを用い、ピボット軸をワ
イパアームの払拭位置に応じて適宜傾動させることによ
りエラー角を解消することが提案されている。しかしな
がら、ピボット軸の部分に対して大幅な改造を加える必
要があり、装置の複雑化、製造コストの高騰化を避ける
ことができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題的に鑑み、本発明の主な目的は、強く湾曲したウイ
ンドシールド面について用いられた場合でも、常に良好
な払拭性能を発揮し得ると共に、構造が単純、頑丈且つ
廉価であるような改良された車両用ワイパアーム装置
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は本発明
によれば、車両に於けるウインドシールド(3)面を払
拭するためのワイパブレード(4)と、ワイパピボット
(1)に結合されて所定角度範囲の往復回動運動を行う
アーム基端部(11)と、前記ワイパブレードと前記ア
ーム基端部との間を連結するアーム本体(13)と、前
記ウインドシールド面に前記ワイパブレードを押圧する
付勢力を前記アーム本体に作用させるための引張りコイ
ルばね(19)とを有する車両用ワイパアーム装置であ
って、前記アーム本体の長手方向に概ね沿って延在する
軸線回りについて回動可能に前記アーム基端部に連結さ
れると共に、前記ウインドシールド面に対して近接離反
する向きに傾動可能に前記アーム本体を枢支するハウジ
ング部(12)と、前記ハウジング部の回動中心軸(1
5)と同軸上にて前記アーム基端部に固定された第1の
かさ歯車(22)と、前記アーム本体と一体回動可能に
前記アーム本体の傾動中心軸(傾動ピン16)上に固定
された第2のかさ歯車(24)とを有し、前記第1のか
さ歯車と前記第2のかさ歯車とが、前記ハウジング部内
にて互いに噛合することを特徴とする車両用ワイパアー
装置を提供することにより達成される。
【0008】
【作用】このようにすれば、ワイパアーム本体がウィン
ドシールドの曲面の沿って傾動すると、その傾動運動
は、ワイパアーム本体とアーム基端部とを連結するハウ
ジング部内に設けられ一対のかさ歯車のみからなる傾動
運動/回動運動の変換機構によってワイパアーム本体の
ねじり回動運動に変換される。この一対のかさ歯車は、
一方はアーム基端部に固定され、他方はアーム本体に固
定され、アーム基端部とアーム本体間を連結するハウジ
ング内で噛合するので、その構造が比較的単純化され
る。しかもハウジングに設けられた傾動中心軸よりアー
ム基端部側に引張りコイルばねの一端を連結した場合、
ワイパアーム本体の傾動中心よりワイパブレード側には
何も無いので、ワイパアーム本体の内側に引張りコイル
ばねを収容することができる。また、構造が単純である
ことから、使用時に於ける信頼性が高まる。また、かさ
歯車のギア比を適切に定めることにより、アーム本体の
傾動角に対するねじり角を適切に選択することができる
ことから、ウインドシールド面のあらゆる曲率にワイパ
アームの運動を適合させることができる。
【0009】
【実施例】図1〜3に示されるように、本発明に基づく
ワイパアーム装置は、駆動装置(図示せず)のピボット
に結合されて所定角度範囲の往復回動運動を行う基端部
11と、ウインドシールドを払拭するためのワイパブレ
ードをその遊端部にて支持したワイパアーム本体13
と、基端部11とワイパアーム本体13との間を連結す
るハウジング部12とを有している。図3に良く示され
ているように、ハウジング部12は、その基部が一対の
ねじ20によって基端部11に固着された中心軸15に
嵌着された軸受スリーブ14に一体的に結合されてお
り、ワイパアーム本体の長手方向に概ね沿って延在する
中心軸15の軸線回りについて回動自在にされている。
そして中心軸15の遊端は、ハウジング部12に形成さ
れた凹部21内に突入し、かつその遊端には、第1のか
さ歯車22が固定されている。ハウジング部12の凹部
21の側面部には、第1のかさ歯車22に噛合する第2
のかさ歯車24が設けられている。この第2のかさ歯車
24は、軸受ブラケット23を介してハウジング部12
と相対回動し得るように、かしめによってワイパアーム
本体13側に固着された傾動ピン16に固着されてい
る。このようにして、ウインドシールドの曲面に追従し
てワイパアーム本体13がハウジング部12に対して傾
動運動を行うと、ハウジング部12は基端部11に対し
て回動運動を行うようにされている。
【0010】ワイパアーム本体13は、前記したように
傾動ピン16を介してハウジング部12に結合され、更
に引張りコイルばねが19が、その一端にて、フック1
8を介してハウジング部12側のピン17に係合し、そ
の他端にて、アーム本体13の中間部に連結され、常時
ワイパアーム本体13をウインドシールド面に当接する
方向に付勢している。
【0011】図3より容易に理解されるように、デプレ
ッション角δを以てワイパアーム本体13がハウジング
部12に対して傾動すると、両かさ歯車22、24間の
噛合関係により、ハウジング部12が、アーム本体13
と共に、基端部1に対してある所定の角度をもってね
じり方向に回動する。デプレッション角δに対するハウ
ジング部12のねじり角は、かさ歯車22、24間のギ
ヤ比を適切に定めることにより任意に設定することがで
きる。
【0012】図5は、本発明に基づくワイパアーム構造
を用いた場合のブレードラバー5のウインドシールド面
に対する角度関係を示している。ワイパブレード4が図
4に於ける符号Aに示されるようにウインドシールド3
の下縁に近接した位置にある場合には、図5の右側に示
されるように、従来と同じくブレードラバー5の中心線
Cbが概ね法線Pに一致する。ワイパブレード4が図4
に於ける符号Bで示されるようにウインドシールド3の
右側面に近接した位置に到達すると、ウインドシールド
3の湾曲の度合に応じてワイパブレード4が、ワイパア
ーム本体と共に、或るデプレッション角δをもってウイ
ンドシールド面の方向に変位し、ハウジング部12に対
するワイパアーム本体13の傾動運動を引き起こす。そ
の結果、ブレードラバー5は角度γ傾動し、同部分のウ
インドシールド面に対する法線Qに任意の度合いをもっ
て近接させることができる。このように、ウインドシー
ルド面の湾曲の度合に応じて、両かさ歯車間のギア比を
適切に定めることにより、ワイパアームの両極端位置の
何れに於ても、常にブレードラバー5のウインドシール
ド面に対する角度を適切に保持することができる。
【0013】本発明は、特に図4に示されるように運転
席側のワイパ装置に設けるのに好適であるが、助手席側
にもそのまま適用することができる。更に、ウインドシ
ールドの全面を一本のワイパアームで払拭するような場
合に於ても本発明を等しく適用できる。尚、一対のかさ
歯車22、24の歯部分は歯車基体の全周に設けなくと
も、ワイパアーム本体13のデプレッション角によるか
さ歯車22,24の噛み合い範囲のみ設ければ良く、こ
れによりハウジング部12内をさらに小型化できるもの
である。
【0014】またワイパの本体の傾動運動をハウジング
部のねじり運動に変換するために一対のかさ歯車が用い
られたが、ピン歯車など他の同等の構造を用い得ること
はいうまでもない。
【0015】
【発明の効果】このように、極めて簡単、頑丈かつ廉価
な構成をもってワイパ装置の性能を、ウインドシールド
面の曲率に関わらず常に発揮することができ、その効果
は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくワイパアーム構造の側面図であ
る。
【図2】本発明に基づくワイパアーム構造の平面図であ
る。
【図3】本発明の要部を示す拡大側断面図である。
【図4】本発明が適用されたウインドシールド面とワイ
パ装置との関係を示す正面図である。
【図5】本発明に基づくワイパ装置の作用を示すダイヤ
グラム図である。
【図6】従来技術に基づくワイパ装置の作用を示すダイ
ヤグラム図である。
【符号の説明】
1 ピボット 2 アーム 3 ウインドシールド 4 ワイパーブレード 5 ブレードラバー 11 基端部 12 ハウジング部 13 ワイパアーム本体 14 軸受スリーブ 15 中心軸 16 傾動軸 17 ピン 18 フック 19 引張りコイルばね 20 ねじ 21 凹部 22 第1のかさ歯車 23 軸受ブラケット 24 第2のかさ歯車

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に於けるウインドシールド面を払
    拭するためのワイパブレードと、ワイパピボットに結合
    されて所定角度範囲の往復回動運動を行うアーム基端部
    と、前記ワイパブレードと前記アーム基端部との間を連
    結するアーム本体と、前記ウインドシールド面に前記ワ
    イパブレードを押圧する付勢力を前記アーム本体に作用
    させるための引張りコイルばねとを有する車両用ワイパ
    アーム装置であって、前記アーム本体の長手方向に概ね沿って延在する軸線回
    りについて回動可能に前記アーム基端部に連結されると
    共に、前記ウインドシールド面に対して近接離反する向
    きに傾動可能に前記アーム本体を枢支する ハウジング部
    と、前記ハウジング部の回動中心軸と同軸上にて前記アーム
    基端部に固定された 第1のかさ歯車と、前記アーム本体と一体回動可能に前記アーム本体の傾動
    中心軸上に固定された 第2のかさ歯車とを有し、 前記第1のかさ歯車と前記第2のかさ歯車とが、前記ハ
    ウジング部内にて互いに噛合する ことを特徴とする車両
    ワイパアーム装置
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