JP2578049Y2 - 車両用ワイパ装置 - Google Patents
車両用ワイパ装置Info
- Publication number
- JP2578049Y2 JP2578049Y2 JP1992058797U JP5879792U JP2578049Y2 JP 2578049 Y2 JP2578049 Y2 JP 2578049Y2 JP 1992058797 U JP1992058797 U JP 1992058797U JP 5879792 U JP5879792 U JP 5879792U JP 2578049 Y2 JP2578049 Y2 JP 2578049Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cam
- spring
- retainer
- tip
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両のフロントウィン
ドウあるいはリヤウィンドウなどを覆うガラスの拭い取
り作用をするワイパ装置に関するものである。
ドウあるいはリヤウィンドウなどを覆うガラスの拭い取
り作用をするワイパ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車においては、空気抵抗の低
減、居住性あるいは外観性を向上させる観点から曲面ガ
ラスを用いることが多い。しかしながら、このような曲
面ガラスの表面の汚れを揺動タイプのワイパ装置で拭い
取るようにした場合は、ガラスの曲率に合わせてワイパ
ブレードの押圧力を変化させなければ拭きむらをなくす
ことができない。
減、居住性あるいは外観性を向上させる観点から曲面ガ
ラスを用いることが多い。しかしながら、このような曲
面ガラスの表面の汚れを揺動タイプのワイパ装置で拭い
取るようにした場合は、ガラスの曲率に合わせてワイパ
ブレードの押圧力を変化させなければ拭きむらをなくす
ことができない。
【0003】このような拭きむらを解消するために、例
えば実開平1−112157号公報などに見られるよう
に、ピボットホルダの先端外周面に係合部を偏心させて
回転可能に取付けたブレード圧可変システムを採用する
ことが有効であるかのように思われる。
えば実開平1−112157号公報などに見られるよう
に、ピボットホルダの先端外周面に係合部を偏心させて
回転可能に取付けたブレード圧可変システムを採用する
ことが有効であるかのように思われる。
【0004】しかしながら、このような従来のワイパア
ーム圧可変システムは、ガラスの曲率に応答してブレー
ド圧を変化させるようにしたものではなく、車速に応答
して係合部の回転位相を変化させることにより、ワイパ
ブレードの押圧力を変化させてワイパブレードの高速浮
き上がりなどを回避するようにしたものであるために、
ガラスの曲率により生じる拭きむらを解消することがで
きないという不具合があった。
ーム圧可変システムは、ガラスの曲率に応答してブレー
ド圧を変化させるようにしたものではなく、車速に応答
して係合部の回転位相を変化させることにより、ワイパ
ブレードの押圧力を変化させてワイパブレードの高速浮
き上がりなどを回避するようにしたものであるために、
ガラスの曲率により生じる拭きむらを解消することがで
きないという不具合があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記実情に鑑
みてなされたものであり、ガラスの曲率、つまり、ワイ
パブレードの位置に応答して該ブレードに加える押圧力
を最適変化させて一定のブレード圧を得ることができる
構成の簡単なワイパ装置を提供することを課題としてい
る。
みてなされたものであり、ガラスの曲率、つまり、ワイ
パブレードの位置に応答して該ブレードに加える押圧力
を最適変化させて一定のブレード圧を得ることができる
構成の簡単なワイパ装置を提供することを課題としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案は、車体側に固定したピボットホルダにシャフ
トを回動自在に挿通し、先端にワイパブレードを取付け
たリテーナを前記シャフトの先端にヘッドを介して結合
するとともに、先端が前記リテーナに係止されたスプリ
ングを設けている。そして、前記シャフトの回転軸に対
して偏心するカムを前記ピボットホルダの先端外周面に
固定し、該カムの外周面に形成した溝に前記スプリング
の基端を相対回動自在に係合保持させたことを特徴とし
ている。
に本考案は、車体側に固定したピボットホルダにシャフ
トを回動自在に挿通し、先端にワイパブレードを取付け
たリテーナを前記シャフトの先端にヘッドを介して結合
するとともに、先端が前記リテーナに係止されたスプリ
ングを設けている。そして、前記シャフトの回転軸に対
して偏心するカムを前記ピボットホルダの先端外周面に
固定し、該カムの外周面に形成した溝に前記スプリング
の基端を相対回動自在に係合保持させたことを特徴とし
ている。
【0007】
【作用】シャフトが回動するとヘッドを介してリテーナ
が回動し、これにともなってワイパブレードがガラスの
表面に沿って移動して拭い取り作用をする。また、シャ
フトの回動にともなってスプリングがリテーナと一体と
なって回動するために、このスプリングの基端がカムに
対して回動する。このようにしてカムに対してスプリン
グが回動すると、このスプリングが伸縮されてリテーナ
に対する付勢力を変化させるために、ブレードに加えら
れる押圧力が変化する。
が回動し、これにともなってワイパブレードがガラスの
表面に沿って移動して拭い取り作用をする。また、シャ
フトの回動にともなってスプリングがリテーナと一体と
なって回動するために、このスプリングの基端がカムに
対して回動する。このようにしてカムに対してスプリン
グが回動すると、このスプリングが伸縮されてリテーナ
に対する付勢力を変化させるために、ブレードに加えら
れる押圧力が変化する。
【0008】従って、ブレードがガラスの曲率が小さい
位置に接している領域においてカムの山部がリテーナの
方向と逆の方向に向ってスプリングの基端を支持するよ
うにカムを設定すれば、曲面ガラスであっても一定のブ
レード圧を得ることができ、拭きむらが解消される。ま
た、カムの外周面に形成した溝にスプリングの基端を相
対回動自在に係合保持させたものであるから、スプリン
グの張力で該スプリングの基端がカムに確実に係合保持
されるために、スプリングの基端とカムの係合保持手段
の構成が複雑化することもない。
位置に接している領域においてカムの山部がリテーナの
方向と逆の方向に向ってスプリングの基端を支持するよ
うにカムを設定すれば、曲面ガラスであっても一定のブ
レード圧を得ることができ、拭きむらが解消される。ま
た、カムの外周面に形成した溝にスプリングの基端を相
対回動自在に係合保持させたものであるから、スプリン
グの張力で該スプリングの基端がカムに確実に係合保持
されるために、スプリングの基端とカムの係合保持手段
の構成が複雑化することもない。
【0009】
【実施例】以下に本考案の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図1は本考案に係る車両用ワイパ装置の一実
施例を示す断面図、図2は図1のA−A断面図、図3は
本考案に係る車両用ワイパ装置の他の実施例を示す断面
図である。
説明する。図1は本考案に係る車両用ワイパ装置の一実
施例を示す断面図、図2は図1のA−A断面図、図3は
本考案に係る車両用ワイパ装置の他の実施例を示す断面
図である。
【0010】これらの図において、車体側部材として設
けられているベンチレータルーバ1に中空のピボットホ
ルダ2を固定している。ピボットホルダ2に回動自在に
挿通保持させたシャフト3の先端にはナット4を用いて
ヘッド5を締付固定している。
けられているベンチレータルーバ1に中空のピボットホ
ルダ2を固定している。ピボットホルダ2に回動自在に
挿通保持させたシャフト3の先端にはナット4を用いて
ヘッド5を締付固定している。
【0011】また、図示しないワイパブレードを先端に
取付けたリテーナ6の基端と前記ヘッド5をピン7を介
して枢支結合している。そして、前記リテーナ6の先端
近傍に先端を係合させたスプリング8の基端を前記ピボ
ットホルダ2の先端外周面に回動自在に係合保持させる
ことにより、このスプリング8の張力でリテーナ6を図
1中時計回りの方向に揺動付勢してその先端に取り付け
たワイパブレードをガラスの表面に押圧保持させてい
る。
取付けたリテーナ6の基端と前記ヘッド5をピン7を介
して枢支結合している。そして、前記リテーナ6の先端
近傍に先端を係合させたスプリング8の基端を前記ピボ
ットホルダ2の先端外周面に回動自在に係合保持させる
ことにより、このスプリング8の張力でリテーナ6を図
1中時計回りの方向に揺動付勢してその先端に取り付け
たワイパブレードをガラスの表面に押圧保持させてい
る。
【0012】従って、シャフト3が回動するとヘッド5
およびピン7を介してリテーナ6が一体的に回動する。
すると、このリテーナ6の先端に取付けたワイパブレー
ドがスプリング8による押圧力を受けて図示しないガラ
スの表面に押し付けられて往復移動する。
およびピン7を介してリテーナ6が一体的に回動する。
すると、このリテーナ6の先端に取付けたワイパブレー
ドがスプリング8による押圧力を受けて図示しないガラ
スの表面に押し付けられて往復移動する。
【0013】ここに、図1および図2に示した実施例に
おいてはシャフト3の回転軸に対して偏心するカム9を
ピボットホルダ2の先端外周面に一体に形成している。
そして、スプリング8の基端に係合保持させたプレート
10を前記カム9の外周面に形成した溝に回動自在に係
合保持させることにより、スプリング8の張力を利用し
てプレート10をカム9に安定よく係合保持させ、もっ
て、格別な保持部品を用いることなくカム9からのプレ
ート10の脱落を防止するようにしている。11はシャ
フト3を回動駆動するリンクである。
おいてはシャフト3の回転軸に対して偏心するカム9を
ピボットホルダ2の先端外周面に一体に形成している。
そして、スプリング8の基端に係合保持させたプレート
10を前記カム9の外周面に形成した溝に回動自在に係
合保持させることにより、スプリング8の張力を利用し
てプレート10をカム9に安定よく係合保持させ、もっ
て、格別な保持部品を用いることなくカム9からのプレ
ート10の脱落を防止するようにしている。11はシャ
フト3を回動駆動するリンクである。
【0014】以上のように構成されたワイパ装置におい
て、リンク11によってシャフト3が回動されると、ヘ
ッド5を介してリテーナ6が回動し、これにともなって
ワイパブレードがガラスの表面に沿って移動して拭い取
り作用をする。また、シャフト3の回動にともなってス
プリング8およびプレート10がリテーナ6と一体とな
って回動するために、プレート10がカム9に対して回
動する。
て、リンク11によってシャフト3が回動されると、ヘ
ッド5を介してリテーナ6が回動し、これにともなって
ワイパブレードがガラスの表面に沿って移動して拭い取
り作用をする。また、シャフト3の回動にともなってス
プリング8およびプレート10がリテーナ6と一体とな
って回動するために、プレート10がカム9に対して回
動する。
【0015】このようにしてカム9に対してプレート1
0が回動すると、スプリング8が伸縮されてリテーナ6
に対する付勢力を変化させるために、ブレードに加えら
れる押圧力が変化する。従って、ブレードがガラスの曲
率が小さい位置に接している領域においてカム9の山部
がリテーナ6の方向と逆の方向に突出してプレート10
を支持するようにカム9を設定すれば、曲面ガラスであ
っても一定のブレード圧を得ることができ、拭きむらが
解消される。
0が回動すると、スプリング8が伸縮されてリテーナ6
に対する付勢力を変化させるために、ブレードに加えら
れる押圧力が変化する。従って、ブレードがガラスの曲
率が小さい位置に接している領域においてカム9の山部
がリテーナ6の方向と逆の方向に突出してプレート10
を支持するようにカム9を設定すれば、曲面ガラスであ
っても一定のブレード圧を得ることができ、拭きむらが
解消される。
【0016】上記実施例ではプレート10を用いてスプ
リング8の基端をカム9に係合させて回動抵抗を小さく
するようにしているが、図3に示した実施例のようにス
プリング8の基端に設けたフック12をカム9の外周面
に形成した溝に直接的に係合させて部品点数を削減する
こともできる。また、実施例ではピボットホルダ2の先
端外周面にカム9を一体に形成しているが、別部材とし
て用意したカムをピボットホルダの先端外周面に固定す
ることもできる。
リング8の基端をカム9に係合させて回動抵抗を小さく
するようにしているが、図3に示した実施例のようにス
プリング8の基端に設けたフック12をカム9の外周面
に形成した溝に直接的に係合させて部品点数を削減する
こともできる。また、実施例ではピボットホルダ2の先
端外周面にカム9を一体に形成しているが、別部材とし
て用意したカムをピボットホルダの先端外周面に固定す
ることもできる。
【0017】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように本考案に
係るワイパ装置によれば、ガラスの曲率に応答してカム
の向きおよび高さを予め設定するのみで曲率の変化にと
もなう拭きむらを解消することができる。また、ピボッ
トホルダの先端外周面にカムを設けるのみで所期の目的
を達成できるために故障が少なく、しかも、コストの上
昇を抑制することもできる。さらに、カムの外周面に形
成した溝にスプリングの基端を回動自在に係合保持させ
たものであるから、格別な保持部材を用いることなくス
プリングの基端をカムに係合保持させることができるた
めに、構成部品の数および製造工数の増加を抑制するこ
とができる。
係るワイパ装置によれば、ガラスの曲率に応答してカム
の向きおよび高さを予め設定するのみで曲率の変化にと
もなう拭きむらを解消することができる。また、ピボッ
トホルダの先端外周面にカムを設けるのみで所期の目的
を達成できるために故障が少なく、しかも、コストの上
昇を抑制することもできる。さらに、カムの外周面に形
成した溝にスプリングの基端を回動自在に係合保持させ
たものであるから、格別な保持部材を用いることなくス
プリングの基端をカムに係合保持させることができるた
めに、構成部品の数および製造工数の増加を抑制するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る車両用ワイパ装置の一実施例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本考案に係る車両用ワイパ装置の他の実施例を
示す図1のA−A断面に相当する断面図である。
示す図1のA−A断面に相当する断面図である。
1 ベンチレータルーバ 2 ピボットホルダ 3 シャフト 4 ナット 5 ヘッド 6 リテーナ 7 ピン 8 スプリング 9 カム 10 プレート 11 リンク 12 フック
Claims (1)
- 【請求項1】 車体側に固定したピボットホルダと、該
ホルダに回動自在に挿通したシャフトと、先端にワイパ
ブレードを取付けたリテーナと、該リテーナを前記シャ
フトの先端に結合するヘッドと、先端が前記リテーナに
係止されたスプリングとを備えた車両用ワイパ装置にお
いて、前記シャフトの回転軸に対して偏心するカムを前
記ピボットホルダの先端外周面に固定し、該カムの外周
面に形成した溝に前記スプリングの基端を相対回動自在
に係合保持させたことを特徴とする車両用ワイパ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992058797U JP2578049Y2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 車両用ワイパ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992058797U JP2578049Y2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 車両用ワイパ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0618117U JPH0618117U (ja) | 1994-03-08 |
JP2578049Y2 true JP2578049Y2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=13094579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992058797U Expired - Lifetime JP2578049Y2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 車両用ワイパ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2578049Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5887654U (ja) * | 1981-12-10 | 1983-06-14 | 自動車電機工業株式会社 | ワイパブレ−ドのセツト荷重可変ワイパ装置 |
-
1992
- 1992-08-21 JP JP1992058797U patent/JP2578049Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0618117U (ja) | 1994-03-08 |
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