JP3100838B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3100838B2
JP3100838B2 JP06168268A JP16826894A JP3100838B2 JP 3100838 B2 JP3100838 B2 JP 3100838B2 JP 06168268 A JP06168268 A JP 06168268A JP 16826894 A JP16826894 A JP 16826894A JP 3100838 B2 JP3100838 B2 JP 3100838B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カールソンプロセス、
即ち電子写真方式を利用した複写機、プリンタ等の画像
形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真方式を使用した画像形成
装置における作像プロセスは、感光体の帯電→像露光→
現像→転写→残留トナークリーニングの各行程からな
る。帯電行程では感光体表面が均一に帯電され、像露光
行程では感光体の表面に光を照射して静電潜像が形成さ
れ、現像行程では上記静電潜像がトナーによって現像さ
れ、転写行程では現像によって得られたトナー像が用紙
上に転写され、残留トナークリーニング行程では感光体
表面の残留トナーが除去される。
【0003】上記残留トナーは、転写プロセスを経た
後、何らかの理由で感光体表面に残ったトナーである。
この残留トナーが次回の作像プロセスまで残っている
と、その作像プロセスでの露光において、感光体表面が
上記残留トナーにより遮光されることになる。この場合
には、露光が良好に行われず、作像が乱れたものとなっ
て、所望の画像を得ることができなくなる。このため、
上記の残留トナークリーニング行程においては、図14
(a)(b)に示すように、感光体101の表面に押し
当てられたクリーニングブレード102により感光体1
01表面から残留トナーを除去し、この除去した残留ト
ナーを廃トナーボックス103に収容するようにしてい
る。尚、この廃トナーボックス103は、満杯になると
廃棄される。
【0004】しかしながら、このような画像形成装置で
は、装置内に廃トナーボックス103を備えなければな
らず、廃トナーボックス103のための大きな収納スペ
ースを確保しなければならない。この結果、装置が大型
化するという欠点を有している。
【0005】そこで、特開昭62−203182号にお
いては、上記廃トナーボックス103が不要となる残留
トナーのリサイクル方式が提案されている。この方式で
は、転写行程後に感光体の画像領域全体の残留トナーを
除去するクリーニング行程が独立して行われず、露光行
程は、前回の露光および現像が行われた部分に転写後の
残留トナーが存在している状態で行われる。そして、現
像行程においては、今回の露光が行われた露光部に対
し、転写行程後の残留トナーに加えて現像器から新たな
トナーが供給される一方、未露光部の残留トナーが、現
像器側に飛翔する。従って、この行程において、未露光
部のクリーニングが露光部の現像と同時に行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、画像形成装置内に廃トナーボックスが不要と
なって装置の小型化が可能であるものの、前回の露光部
に残留トナーが存在している状態で露光行程が行われる
ものであるため、上記残留トナー量が多い場合に、これ
らにより露光行程において感光体表面が遮光され、作像
が乱れる虞がある。尚、この場合にも、前記クリーニン
グブレードを設ければ、上記残留トナーの除去は可能で
あるものの、同様に廃トナーボックスが必要となる。
【0007】従って、本発明は、廃トナーボックスを省
いて装置を小型化することができ、かつ感光体表面の露
光不良による乱れのない画像を得ることができる画像形
成装置の提供を目的としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の課題を解決する
ために、請求項1の発明の画像形成装置は、感光層を有
する画像領域の側方に、少なくとも誘電層を有する非画
像領域が設定され、帯電された画像領域に光が照射され
て静電潜像が形成される感光体と、この感光体の上記画
像領域および非画像領域を所定電位に帯電させる帯電手
段と、感光体の画像領域および非画像領域と対峙し、感
光体に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する
とともに、感光体表面の非画像領域に保持されたトナー
を回収する現像手段と、この現像手段から上記静電潜像
にトナーを供給するための電界を生じさせる現像バイア
スを付与する現像バイアス付与手段と、上記現像手段の
現像動作により得られたトナー像を感光体表面から記録
媒体上に転写させる転写手段と、感光体表面の移動方向
における上記転写手段の下流側、かつ上記帯電手段の上
流側に設けられ、上記転写手段の転写動作後に感光体の
上記画像領域に残留したトナーを非画像領域に移動させ
る残留トナー移動手段とを備えていることを特徴として
いる。
【0009】また、請求項2の発明の画像形成装置は、
請求項1の発明の画像形成装置において、上記の残留ト
ナー移動手段が、上記画像領域の全幅にわたって延び、
移動する感光体表面に当接して上記画像領域の残留トナ
ーを掻き取るクリーニングブレードからなり、このクリ
ーニングブレードは、掻き取った残留トナーを上記非画
像領域へ移動させるように、感光体表面の移動方向と直
交する方向に対し傾斜して設けられていることを特徴と
している。
【0010】また、請求項3の発明の画像形成装置は、
請求項2の発明の画像形成装置において、上記のクリー
ニングブレードが、感光体の上記画像領域の幅方向の中
央部付近に対応する部分を頂部とした山形に形成され、
この頂部が山形の裾部に対して感光体表面の移動方向に
おける上手側に位置していることを特徴としている。
【0011】また、請求項4の発明の画像形成装置は、
感光層を有する画像領域の側方に、少なくとも誘電層を
有する非画像領域が設定され、帯電された画像領域に光
が照射されて静電潜像が形成される感光体と、この感光
体の上記画像領域および非画像領域を所定電位に帯電さ
せる帯電手段と、感光体の画像領域および非画像領域と
対峙し、感光体に形成された静電潜像にトナーを供給し
て現像するとともに、感光体表面の非画像領域に保持さ
れたトナーを回収する現像手段と、この現像手段から上
記静電潜像にトナーを供給するための電界を生じさせる
現像バイアスを付与する現像バイアス付与手段と、上記
現像手段の現像動作により得られたトナー像を感光体表
面から記録媒体上に転写させる転写手段と、上記画像領
域の全幅にわたって延び、移動する感光体表面に当接し
て上記画像領域の残留トナーを掻き取るクリーニングブ
レードと、このクリーニングブレードにて掻き取られた
残留トナーを上記非画像領域に案内する案内手段とを備
えていることを特徴としている。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【作用】請求項1の構成によれば、作像プロセスにおい
て、感光体表面の画像領域および非画像領域は、帯電手
段により所定電位に帯電される。次に、上記画像領域に
光が照射されて静電潜像が形成され、この静電潜像が現
像手段にて現像されることによりトナー像が得られる。
このトナー像は、転写手段にて記録媒体上に転写され
る。この転写後に画像領域に残留しているトナーは、残
留トナー移動手段により感光体表面の非画像領域に移動
させられる。これにより、画像領域は、残留トナーが除
去された状態となる。従って、次回の作像プロセスにお
いては、露光時に残留トナーによって画像領域の露光が
妨げられることがなく、良好な静電潜像が得られる。こ
れにより、本画像形成装置では、露光不良による乱れの
ない良好な画像を得ることができる。
【0016】また、残留トナー移動手段により感光体表
面の非画像領域に移動させられた残留トナーは、感光体
の画像領域および非画像領域と対峙する現像手段によ
る、次回の作像プロセスにおける現像時に、静電気力に
より現像手段側に移動する。従って、廃棄トナーが生じ
ず、廃トナーボックスが不要となる。
【0017】請求項2の構成によれば、残留トナー移動
手段が、構造が簡単で低コストのクリーニングブレード
からなるので、装置を低コストで構成することができ
る。
【0018】請求項3の構成によれば、残留トナー移動
手段としてのクリーニングブレードが、感光体の上記画
像領域の幅方向の中央部付近に対応する部分を頂部とし
た山形に形成されているので、クリーニングブレードの
負荷を低減することができる。これにより、クリーニン
グブレードの寿命を長くすることができる。
【0019】請求項4の構成によれば、感光体から記録
媒体へのトナー像の転写後に感光体の画像領域に残留し
ているトナーは、クリーニングブレードにて掻き取ら
れ、案内手段に案内されて感光体表面の非画像領域に移
動する。これにより、この非画像領域は、残留トナーが
除去された状態となる。従って、次回の作像プロセスに
おいては、露光時に残留トナーによって画像領域の露光
が妨げられることがなく、良好な静電潜像が得られる。
これにより、本画像形成装置では、同様に、露光不良に
よる乱れのない良好な画像を得ることができる。
【0020】また、非画像領域に移動した残留トナー
は、感光体の画像領域および非画像領域と対峙する現像
手段による、次回の作像プロセスにおける現像時に、静
電気力により現像手段側に移動して回収される。従っ
て、廃棄トナーが生じず、廃トナーボックスが不要とな
る。
【0021】また、本画像形成装置では、従来の画像形
成装置のクリーニング装置に使用されていたクリーニン
グブレードを使用し、これに案内手段を加えて残留トナ
ー移動手段を構成することができる。従って、本画像形
成装置は、従来の画像形成装置に大きな設計変更を加え
ることなく、実現することができる。
【0022】また、クリーニングブレードにて掻き取っ
た残留トナーをクリーニングブレードにより案内して非
画像領域に移動させる場合と比較して、クリーニングブ
レードにて掻き取った残留トナーを、案内手段により非
画像領域の適当な位置に移動させ易くなるので、例えば
一か所に集まらずに非画像領域の幅方向の適当に分散し
た位置に案内することができ、その後の現像手段による
回収が容易となる。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例を図1ないし図5に基づ
いて以下に説明する。本実施例の画像形成装置としての
レーザプリンタは、図3に示すように、中央部に、例え
ば有機材料からなるドラム状の感光体1を備えている。
この感光体1の周りには、現像装置2、転写手段として
の転写ローラ3、残留トナー移動手段としてのクリーニ
ングブレード4、帯電装置5および書込みヘッド6が設
けられている。現像装置2は、感光体1の表面に形成さ
れた静電潜像にトナーを供給して現像するものである。
転写ローラ3は、上記現像によって感光体1の表面に得
られたトナー像を記録媒体としての用紙上に転写させる
ものである。この転写ローラ3には、図4に示す電源3
aにより本実施例において正極性の電圧が印加されてい
る。クリーニングブレード4は、転写ローラ3による用
紙へのトナー像の転写後に、感光体1の表面の画像領域
に存在する残留トナーを除去するものである。帯電装置
5は、感光体の表面を所定の一定電位に帯電させるもの
であり、本実施例においてはスコロトロン帯電器となっ
ている。この帯電器には図4に示す電源5aより負極性
の電圧が印加されている。書込みヘッド6は、帯電装置
5により所定電位に帯電されている感光体1の表面にレ
ーザ光を照射して静電潜像を形成するものである。
【0028】上記の感光体1の表面には、図1に示すよ
うに、感光体1の長さに相当する誘電体領域EA 、誘電
体領域中央部の、トナー像を形成する領域である画像領
域EB 、この画像領域EB の両端部から誘電体領域EA
の両端部までの、トナー像を形成しない領域である非画
像領域EC 、および誘電体領域EA の一端部から非画像
領域EC 内に収まる所定幅の領域である残留トナー格納
領域ED が設定されている。尚、この残留トナー格納領
域ED は、誘電体層であればよく、感光層である必要は
ない。
【0029】クリーニングブレード4は、図1に示すよ
うに、感光体1の軸方向に対し傾斜した状態、即ち感光
体1表面の移動方向と直交する方向に対し傾斜角θ(θ
≠0)で傾斜した状態で設けられ、先端部のエッジ部4
aが感光体1の表面と当接している。これら両者の当接
が適切に行われるようにするため、クリーニングブレー
ド4の先端部は、感光体1表面に沿う湾曲形状に切り欠
かれたものとなっている。上記エッジ部4aは、感光体
1回転方向における上手側に配された一端部が誘電体領
域EA の一端部付近まで達し、下手側に配された他端部
が誘電体領域EA の他端部側の残留トナー格納領域ED
に達している。
【0030】現像装置2では、図3に示すように、マグ
ネットローラ2a上のトナー濃度が所定値となるよう
に、トナータンク2f内のトナーが供給ローラ2eに
て、適宜、現像槽2c内に供給され、撹拌ローラ2bに
て撹拌される。このときトナーは、感光体1の帯電電位
に近い値に帯電される。マグネットローラ2aには、図
4に示すように、現像バイアス付与手段としての電源1
9により、感光体1の帯電電位に近いバイアス電圧が印
加される。
【0031】上記マグネットローラ2aおよび帯電装置
5と感光体1との長さ関係は、これら各手段の図4にお
ける平面図である図2に示すものとなっている。即ち、
マグネットローラ2aおよび帯電装置5は、少なくとも
感光体1の誘電体領域EA の幅に相当する長さを有し、
画像領域EB および非画像領域EC と対峙している。
【0032】上記現像装置2の一方側には、図3に示す
ように、用紙を供給する給紙カセット7が設けられ、給
紙カセット7と感光体1との間には、給紙ローラ8、搬
送ローラ9・10およびレジストローラ11が設けられ
ている。
【0033】上記現像装置2の一方側には、スタックガ
イド15を有し画像形成済の用紙を収容する排紙部16
が設けられている。同図では、給紙カセット7内に用紙
がない状態が示されている。感光体1と排紙部16との
間には、定着装置12および搬送ローラ13・14が設
けられている。定着装置12は、ヒータ12cを内蔵し
たヒートローラ12aと圧力ローラ12bとを有し、こ
れら両ローラ12a・12b間に用紙を挟み込んで搬送
する間に、用紙上のトナーを用紙に溶融定着させるもの
である。
【0034】また、レーザプリンタの下部には、コント
ローラ17とエンジンコントローラ18とが備えられて
いる。コントローラ17は図示しないホストコンピュー
タから伝送された画像データに、レーザプリンタでの画
像形成のために必要な処理を施すものである。エンジン
コントローラ18は、上記ホストコンピュータから画像
形成開始の指令信号が入力されたときに、この処理のた
めに各部の作動を制御するものである。
【0035】上記の構成において、レーザプリンタでの
画像形成動作の際には、一定速度で回転する感光体1の
表面が、本実施例において負極性の電圧が印加されてい
る帯電装置5により所定電位に帯電される。この場合の
帯電領域は、画像領域EB および非画像領域EC 、即ち
誘電体領域EA 全体である。次に、画像領域EB が書込
みヘッド6から出射されたレーザ光により露光される。
これにより、画像領域EB に静電潜像が形成される。
【0036】次に、感光体1の表面に、電源19により
バイアス電圧が供給されている現像装置2のマグネット
ローラ2aからトナーが供給される。このトナーは、画
像領域EB の上記静電潜像、即ちレーザ光による露光部
に付着し、画像領域EB にトナー像が形成される。
【0037】このトナー像は、レジストローラ11から
所定のタイミングにて供給された用紙に、トナーと反対
極性、即ち正極性の電圧が印加されている転写ローラ3
により転写される。この用紙は、給紙カセット7から給
紙ローラ8にて送り出された後、搬送ローラ9・10に
て搬送され、レジストローラ11に保持されていたもの
である。
【0038】トナー像が転写された用紙は、定着装置1
2にて処理された後、搬送ローラ13・14にて排紙部
16に搬送される。
【0039】一方、転写ローラ3による転写が終了した
感光体1の面がクリーニングブレード4に達すると、用
紙に転写されずに残った画像領域EB の残留トナーTR
は、クリーニングブレード4のエッジ部4aにより掻き
取られる。この残留トナーTR は、感光体1表面の移動
と、この移動方向に対するクリーニングブレード4の傾
斜とにより、図1に矢印で示す方向に移動して、画像領
域EB から除去され、残留トナー格納領域ED に達する
とともに、この領域ED に保持される。
【0040】残留トナーTR が残留トナー格納領域ED
に保持されるのは、残留トナーTRが依然として有して
いる電荷と、感光体1の誘電体層を挟んでその基板に誘
起される逆極性電荷とによるクーロン力が作用すること
によるものと理解できる。また、クリーニングブレード
4は傾斜角θ(θ≠0)を有して設けられていることが
必要であるものの、この傾斜角θは、残留トナーTR
移動させるための機能に大きく影響しないものである。
従って、傾斜角θは、クリーニングブレード4とその周
辺の他の部材との位置関係を優先して設定すればよい。
【0041】その後、残留トナー格納領域ED の残留ト
ナーTR は、次回の画像形成動作において、現像装置2
のマグネットローラ2aと対峙したときに、マグネット
ローラ2a側に移動し、残留トナー格納領域ED から回
収される。残留トナー格納領域ED の残留トナーTR
マグネットローラ2a側に移動するのは、下記の理由に
よるものと考えられる。
【0042】感光体1の非画像領域EC は、帯電装置5
による帯電時に画像領域EB と同様に帯電し、図5に示
すように、その電位はV1 である。また、画像領域EB
の書込みヘッド6による露光部の電位は、上記V1 から
大幅に低下し、V3 となる。一方、マグネットローラ2
aの電位は、電源19から供給されるバイアス電圧によ
り、上記V3 とV1 との間のV2 となる。従って、マグ
ネットローラ2aと露光部との間には、マグネットロー
ラ2aの帯電トナーを露光部に移動させる電界が生じ、
これによって前記現像が行われる。同様に、非画像領域
C とマグネットローラ2aとの間には、非画像領域E
C の帯電トナーをマグネットローラ2aに移動させる電
界が生じ、これによって非画像領域EC の残留トナーT
R がマグネットローラ2aにより回収される。
【0043】上記のように、本レーザプリンタにおいて
は、残留トナー格納領域ED の残留トナーがマグネット
ローラ2aにより回収されるので、廃棄トナーが生じ
ず、廃トナーボックスが不要となっている。従って、小
型化が可能である。また、次回の作像プロセスは、クリ
ーニングブレード4にて画像領域EB の残留トナーが残
留トナー格納領域ED に除去された後、行われることに
なるので、その露光時に残留トナーによって画像領域E
B の露光が妨げられることがなく、良好な静電潜像が得
られる。これにより、本レーザプリンタでは、露光不良
による乱れのない良好な画像を得ることができる。
【0044】また、本レーザプリンタでは、画像領域E
B から残留トナー格納領域ED への残留トナーの移動を
構造が簡単で安価なクリーニングブレード4により行わ
せているので、低コストの構成となっている。
【0045】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図6な
いし図9に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜
上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手
段には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0046】本実施例のレーザプリンタは、前記実施例
1に示したクリーニングブレード4に代えて、図6に示
す残留トナー移動手段としてのクリーニングブレード2
1を備えている。このクリーニングブレード21は、感
光体1の画像領域EB の幅方向の中央部付近に対応する
部分を頂部21aとした山形に形成されている。このク
リーニングブレード21は、感光体1回転方向における
上手側に配された頂部21aから下手側に配された山形
の裾方向へ、感光体1表面の移動方向と直交する方向に
対し傾斜角θ(θ≠0)で傾斜しており、先端部のエッ
ジ部21bが感光体1の表面と当接している。尚、先端
部が湾曲形状に切り欠かれているのは、クリーニングブ
レード4の場合と同様の理由による。
【0047】このようなクリーニングブレード21を使
用する場合、感光体1の非画像領域EC および残留トナ
ー格納領域ED は、誘電体領域EA の両端部に設定され
る。従って、上記エッジ部21bは、頂部21aに対し
て、感光体1回転方向における後方位置に配される両端
部がそれぞれの側の残留トナー格納領域ED に達してい
る。他の構成は前記実施例1のレーザプリンタと同様で
ある。
【0048】上記のようなクリーニングブレード21を
使用した場合には、クリーニングブレード21の負荷が
低減され、その寿命が長くなる。また、画像領域EB
ら残留トナー格納領域ED へ移動する残留トナーTR
移動距離が短くなるので、残留トナーTR を効率よく残
留トナー格納領域ED へ移動させることができる。その
他の機能は、前記実施例1のレーザプリンタと同様であ
る。
【0049】尚、上記の実施例においては、ドラム状の
感光体1に適用されるクリーニングブレード21につい
て示したが、図7に示すようなベルト状の感光体31に
対しては、同図に示す残留トナー移動手段としてのクリ
ーニングブレード32を使用することができる。このク
リーニングブレード32は、感光体31の上面に対して
垂直に立ち上がった状態で配され、下端部における感光
体31移動方向の上手側のエッジ部で画像領域EB の残
留トナーTR を掻き取るものとなっている。尚、ベルト
状の感光体31を備えた例えばレーザプリンタにおける
感光体31付近の構成は、図8に示すように、無端ベル
ト状の感光体31が2個のローラ33・34にて回転可
能に支持され、その周りに、上記クリーニングブレード
32、帯電装置5、書込みヘッド6、現像装置2、およ
び電源35aを接続した転写器35が配されたものとな
る。
【0050】また、上記感光体31および前記感光体1
に対しては、上記クリーニングブレード32および前記
クリーニングブレード21に代えて、図9に示すよう
に、誘電体領域EA の幅方向に2分割された残留トナー
移動手段としてのクリーニングブレード41を使用する
こともできる。このクリーニングブレード41は、第1
および第2ブレード41a・41bからなり、これら第
1および第2ブレード41a・41bが、画像領域EB
の中央部側の端部を感光体1・31表面の移動方向にお
いて互いに重合させて山形を形成したものである。この
ようなクリーニングブレード41では、上記クリーニン
グブレード21・32と比較して形状が単純であるか
ら、簡単かつ低コストの金型を使用することができ、レ
ーザプリンタの更なる低コスト化を図ることができる。
【0051】〔実施例3〕本発明のさらに他の実施例を
図10および図11に基づいて以下に説明する。尚、説
明の便宜上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を
有する手段には同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0052】本実施例のレーザプリンタは、前記実施例
1に示したクリーニングブレード4に代えて、図10お
よび図11に示すクリーニングブレード51および案内
手段としての残留トナー案内ボックス52を備えてい
る。上記クリーニングブレード51は、従来使用されて
いる平板状のものであり、従来と同様、感光体1表面の
移動方向と直交する方向に配されている。このクリーニ
ングブレード51の両端部は、画像領域EB を越えて感
光体1の左右両端部に設定された非画像領域EC内に達
している。
【0053】残留トナー案内ボックス52は、感光体1
の長手方向に延びて両端部が感光体1の両端部付近に達
する細長い箱状をなし、感光体1の周面に近接して配さ
れている。残留トナー案内ボックス52における感光体
1回転方向の上手側の側面には、その下部に、上記クリ
ーニングブレード51の長さに相当するトナー取込み口
52aが形成されている。このトナー取込み口52aの
下端部には、クリーニングブレード51を取り付けるた
めのブレード取付け壁52bが形成されている。このブ
レード取付け壁52bは、クリーニングブレード51の
傾斜に沿って傾斜し、全範囲にわたって略同一高さを有
している。
【0054】残留トナー案内ボックス52内の底面52
cは、長手方向の中央部が最も高く、感光体1の残留ト
ナー格納領域ED に達する位置付近まで漸次低くなる傾
斜面となっている。また、残留トナー案内ボックス52
の上記底面52cを有する底壁部には、感光体1の残留
トナー格納領域ED に対向する位置に、トナー落下孔5
2dが形成されている。上記残留トナー格納領域E
D は、本実施例において、非画像領域EC の内方に設定
されている。
【0055】上記の構成において、用紙へのトナー像の
転写後に感光体1の画像領域EB に残った残留トナーT
R は、クリーニングブレード51にて掻き取られ、トナ
ー取込み口52aから残留トナー案内ボックス52の内
部へ取り込まれる。この残留トナーTR は、残留トナー
案内ボックス52内の底面52cが傾斜していることに
より、残留トナー案内ボックス52の一方または他方の
端部へ移動する。その後、残留トナーTR は、トナー落
下孔52dから感光体1の残留トナー格納領域ED 上に
落下し、この残留トナー格納領域ED に保持される。残
留トナーTR が残留トナー格納領域ED に保持される原
理は、実施例1で説明した通りである。この残留トナー
R は、その後、前述のように現像装置2のマグネット
ローラ2aによって回収される。
【0056】上記のように、本レーザプリンタでは、残
留トナー格納領域ED の残留トナーが前記実施例1のレ
ーザプリンタの場合と同様、マグネットローラ2aによ
り回収されるので、廃棄トナーが生じず、廃トナーボッ
クスが不要となっている。尚、本レーザプリンタは、残
留トナー案内ボックス52が必要であるものの、この残
留トナー案内ボックス52は、廃棄すべきトナーを溜め
ておく目的で備えられる従来の廃トナーボックスと比較
して、非常に小型のものであるから、装置の小型化を阻
害するものではない。また、本レーザプリンタでは、前
記実施例1のレーザプリンタの場合と同様、露光時に残
留トナーによって画像領域EB の露光が妨げられること
がないので、露光不良による乱れのない良好な画像を得
ることができる。
【0057】また、本レーザプリンタの残留トナー移動
手段は、従来のクリーニング装置に使用されていたクリ
ーニングブレードに残留トナー案内ボックス52を加え
て構成されるので、従来の構成に大きな設計変更を加え
ることなく実現することができる。
【0058】また、クリーニングブレード51にて掻き
取った残留トナーTR を、残留トナー案内ボックス52
により感光体1の非画像領域EC に移動させているの
で、残留トナーTR を非画像領域EC の適当な位置に移
動させ易くなる。例えば、トナー落下孔52dの形状
を、残留トナー案内ボックス52の端部側ほど広がった
形状とすることにより、残留トナーTR を非画像領域E
C の一か所に集まらずにその幅方向にわたって適切に分
散させることが可能となる。従って、その後の現像装置
2による残留トナーTR の回収が容易となる。
【0059】尚、本実施例においては、上記クリーニン
グブレード51および残留トナー案内ボックス52を備
えた構成をドラム状の感光体1に適用した構成について
示しているが、上記の構成は、図8に示したベルト状の
感光体31に対しても同様に適用可能である。
【0060】また、本実施例においては、残留トナー案
内ボックス52が傾斜した底面52cによって残留トナ
ーTR を感光体1の非画像領域EC に移動させるものと
しているが、その他、上記底面52c上に搬送スクリュ
ーを設け、残留トナーTR を強制的に非画像領域EC
向へ移動させるものであってもよい。この場合、残留ト
ナー案内ボックス52の底壁部は、上記傾斜状の底面5
2cを有するものに限らず、感光体1の表面と略平行な
平坦面を有するものであってもよい。
【0061】〔参考例1〕 本発明の参考例を図12および図13に基づいて以下に
説明する。尚、説明の便宜上、前記の実施例に示した手
段と同一の機能を有する手段には同一の符号を付記し、
その説明を省略する。
【0062】本参考例のレーザプリンタは、前記実施例
1に示したクリーニングブレード4に代えて、図12お
よび図13に示すブラシ帯電器61を備えている。この
ブラシ帯電器61は、ブラシ部61aが例えば半導電性
繊維にて形成されたものであり、このブラシ部61aの
先端部が感光体1の表面と接触するようになっている。
尚、ブラシ部61aの材質としては、半導電性に限定さ
れず、導電性であってもよい。上記ブラシ帯電器61に
は、直流電源62と交流電源63とにより直流電圧に交
流電圧が重畳された電圧が印加されている。
【0063】上記ブラシ帯電器61は、図13に示すよ
うに、感光体1の画像領域EB に相当する長さを有して
いる。このブラシ帯電器61は、図示しない駆動装置に
駆動されて、感光体1表面の移動方向と直交する方向へ
進退移動するようになっている。
【0064】上記の構成において、本レーザプリンタで
の画像形成動作の際には、ブラシ帯電器61に対して直
流電源62および交流電源63により直流電圧に交流電
圧が重畳された電圧が印加される。このブラシ帯電器6
1より、図12に示す矢印方向へ回転する感光体1の表
面が所定電位に帯電される。その後、書込みヘッド6お
よび現像装置2の動作によりトナー像が形成され、この
トナー像が転写器35により用紙上に転写され、さらに
用紙上のトナー像が用紙に定着されるのは、前述の通り
である。
【0065】一方、上記転写後に感光体1の画像領域E
B に残った残留トナーTR は、ブラシ帯電器61のブラ
シ部61aにて回収され保持される。さらに、このブラ
シ部61aに回収されなかった残留トナーTR は、現像
装置2のマグネットローラ2aにより、前述のようにし
て回収される。
【0066】上記残留トナーTR がブラシ部61aにて
回収されるのは、以下の理由によるものと考えられる。
即ち、本参考例において、トナーは主に負帯電であるも
のの、中には正帯電のトナーも存在する。従って、感光
体1に形成されたトナー像には、負帯電トナーと共に正
帯電トナーも存在する。トナー像を用紙に転写させる転
写器35には正電圧が印加されているので、転写時にお
いて負帯電トナーは大半が用紙に転写されるものの、1
00%の転写は不可能であり、一部が残留トナーTR
なる。一方、正帯電トナーは転写されないので全てが残
留トナーTR となる。従って、残留トナーTR には負帯
電トナーと正帯電トナーとが存在する。
【0067】このような残留トナーTR がブラシ帯電器
61に達した場合、ブラシ帯電器61には負の直流電圧
が印加されているので、正帯電トナーは静電気力により
ブラシ帯電器61のブラシ部61aに回収される。一
方、負帯電トナーは、電気的にはブラシ部61aに回収
されないと考えられるものの、例えば箒にゴミが付くよ
うな機械的な作用によりブラシ部61aに回収されるも
のと推測される。即ち、負帯電トナーと正帯電トナーと
を含む残留トナーTR は、電気的および機械的作用によ
ってブラシ帯電器61により回収されるものと考えられ
る。
【0068】上記のように、本レーザプリンタにおいて
は、感光体1の画像領域EB に残った残留トナーTR
ブラシ帯電器61にて回収されて保持され、さらにこの
ブラシ帯電器61にて回収されなかった残留トナーTR
が現像装置2にて回収されるので、廃トナーボックスが
不要となっており、小型化が可能である。また、次回の
作像プロセスは、ブラシ帯電器61による画像領域EB
の残留トナーの回収処理後に行われるので、その露光時
に残留トナーによって画像領域EB の露光が妨げられる
事態が生じ難く、良好な静電潜像が得られる。これによ
り、本レーザプリンタでは、露光不良による乱れのない
良好な画像を得ることができる。
【0069】また、ブラシ帯電器61には、直流電圧に
交流電圧を重畳した電圧が印加されているので、ブラシ
帯電器61におけるブラシ部61aの先端部にトナーが
付着した場合であっても、ブラシ帯電器61の感光体1
に対する帯電機能の低下を抑制することができる。
【0070】この機能は、以下の理由によるものと考え
られる。即ち、直流電圧による感光体1の帯電は、感光
体1へのブラシ部61aの接触により、定常電位が感光
体1に印加されて電荷が感光体1に注入されることによ
り行われるものである。一方、交流電圧による感光体1
の帯電は、主として放電現象により電荷が感光体1に注
入されることにより行われるものと考えられる。従っ
て、直流電圧のみによる場合には、ブラシ部61aの先
端部にトナーが付着すると、帯電機能が低下するのに対
し、直流電圧に交流電圧を重畳した場合には、交流の作
用にて上記トナー付着による影響を受け難くなり、帯電
機能をより長く維持し易くなるものと考えられる。
【0071】また、本参考例の構成では、ブラシ帯電器
61が、感光体1の移動方向に対して直交する方向へ往
復駆動されるので、感光体1が均一に帯電される。これ
により、感光体1の不均一帯電による画像不良が防止さ
れ、良好な画像を得ることができる。
【0072】上記の機能を有する上記構成のレーザプリ
ンタを得るために、本願発明者らは、以下のように試行
を重ねた。次に、これについて説明する。
【0073】ブラシ帯電器61としては、ブラシ部61
aが半導電性繊維からなるものを使用した。この半導体
繊維は、例えば導電性カーボン分散レーヨン繊維(ユニ
チカ製、商品名「レック」)である。また、ブラシ部6
1aにおける感光体1回転方向の幅は6mm、感光体1へ
の押し込み深さは1mmとした。
【0074】このようなブラシ帯電器61を使用し、先
ず、直流電源62によりブラシ帯電器61に直流電圧
(−1050V)のみを印加した場合について調べた。
試験は、A4サイズの用紙に4%の印字画を形成するこ
とにより行った。
【0075】この場合には、10k(但し、1k=10
00)枚程度の作像を行ったところで、白地画像上に黒
すじが発生した。この黒すじは、ブラシ帯電器61に導
電性に劣るトナーが付着したことにより、感光体1の表
面電位が低下したものと理解される。
【0076】次に、上記黒すじが発生する作像枚数を延
ばすこと、即ちトナーがブラシ部61aの先端部に付着
した場合であっても感光体1表面に電荷を付与できるこ
とを目的とし、直流電源62による直流電圧(−750
V)に交流電源63による交流電圧(ピーク間電圧60
0V、周波数100〜600Hz )を重畳した電圧をブ
ラシ帯電器61に印加して、繰り返し作像プロセスを行
い、その特性を調べた。この場合の他の条件は、上記の
場合と同様である。この場合には、20k枚の作像を行
った場合にも、上記黒すじが発生しなかった。
【0077】以上の結果より以下のことが分かった。 感光体1の表面と接触するブラシ帯電器61には、残
留トナーを回収し、保持する機能があり、この機能と、
現像装置2による前記トナー回収機能とにより感光体1
表面の残留トナーをほぼ回収することができる。
【0078】ブラシ帯電器61に直流電圧のみを印加
し、かつブラシ帯電器61に残留トナーを保持させた場
合でも、A4サイズの用紙に4%の印字画を形成する作
像では、10k枚程度まで感光体1の帯電不良が生じ
ず、良好な画像が得られる。
【0079】ブラシ帯電器61に直流電圧に交流電圧
を重畳させた電圧を印加し、かつブラシ帯電器61に残
留トナーを保持させた場合には、A4サイズの用紙に4
%の印字画を形成する作像において、20k枚程度まで
感光体1の帯電不良が生じず、良好な画像が得られる。
即ち、ブラシ帯電器61に直流電圧に交流電圧を重畳さ
せた電圧を印加した場合には、ブラシ部61aの先端部
にトナーが付着しても、感光体1に対するブラシ帯電器
61の電荷付与機能を維持することができる。
【0080】尚、上記交流電圧を重畳した場合の利点
は、先述の通りブラシ帯電器61の帯電付与能力を高め
ることであって、ブラシ帯電器61が保持している残留
トナーを感光体1側へ返し、ブラシ帯電器61のトナー
保持量を低減させることではない。この点について実際
に調べてみたところ、A4サイズ用紙に4%の印字を形
成する10k枚の作像後において、ブラシ帯電器61の
トナー保持量は、直流電圧のみ印加時と交流電圧重畳時
とで差は生じなかった。
【0081】さらに、本願発明者らは良好な画像形成機
能を長期間維持することを目的として以下の試行を行っ
た。先ず、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧をブラシ
帯電器61に印加して、A4サイズの用紙に4%の印字
画を形成する作像を20k枚行った後、今度は、ハーフ
トーン画を印字し、画質を評価した。すると、僅かでは
あるが、用紙搬送方向に延びる白すじおよび黒すじが見
られた。そこで、ブラシ帯電器61を図13に矢印で示
す方向、即ち感光体1表面の移動方向と直交する方向へ
進退移動させて作像を行った。このときのブラシ帯電器
61の駆動条件は、感光体1の周速(プロセススピー
ド)50mm/secにおいて、進退移動の振幅4mm、進退移
動の周波数0.5Hz とした。この結果、上記白すじおよ
び黒すじが解消された。
【0082】このように白すじおよび黒すじが解消され
たのは、ブラシ帯電器61を上記のように進退移動させ
ることにより、感光体1に対する帯電均一性が向上した
ものと考えられる。尚、ブラシ帯電器61の進退移動の
振幅および周波数は、上記設定値以上であれば、さらに
良好となるのは言うまでもない。
【0083】尚、以上の各実施例においては、画像形成
装置をレーザプリンタとして説明したが、以上の実施例
で示した構成は、複写機等、電子写真方式を使用したそ
の他の装置においても当然、適用可能である。
【0084】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の画像形
成装置は、感光層を有する画像領域の側方に、少なくと
も誘電層を有する非画像領域が設定され、帯電された画
像領域に光が照射されて静電潜像が形成される感光体
と、この感光体の上記画像領域および非画像領域を所定
電位に帯電させる帯電手段と、感光体の画像領域および
非画像領域と対峙し、感光体に形成された静電潜像にト
ナーを供給して現像するとともに、感光体表面の非画像
領域に保持されたトナーを回収する現像手段と、この現
像手段から上記静電潜像にトナーを供給するための電界
を生じさせる現像バイアスを付与する現像バイアス付与
手段と、上記現像手段の現像動作により得られたトナー
像を感光体表面から記録媒体上に転写させる転写手段
と、この転写手段の転写動作後に感光体の上記画像領域
に残留したトナーを非画像領域に移動させる残留トナー
移動手段とを備えている構成である。
【0085】これにより、本画像形成装置では、廃トナ
ーボックスを省いて装置の小型化が可能な構成におい
て、転写後の残留トナーに起因する感光体表面の露光不
良による画像の乱れが防止され、良好な画像を得ること
ができるという効果を奏する。
【0086】また、請求項2の発明の画像形成装置は、
請求項1の発明の画像形成装置において、上記の残留ト
ナー移動手段が、上記画像領域の全幅にわたって延び、
移動する感光体表面に当接して上記画像領域の残留トナ
ーを掻き取るクリーニングブレードからなり、このクリ
ーニングブレードは、掻き取った残留トナーを上記非画
像領域へ移動させるように、感光体表面の移動方向と直
交する方向に対し傾斜して設けられている構成である。
【0087】これにより、本画像形成装置では、請求項
1の発明の効果に加え、残留トナー移動手段が低コスト
のクリーニングブレードからなるので、装置のコストダ
ウンを図り得るという効果を奏する。
【0088】また、請求項3の発明の画像形成装置は、
請求項2の発明の画像形成装置において、上記のクリー
ニングブレードが、感光体の上記画像領域の幅方向の中
央部付近に対応する部分を頂部とした山形に形成され、
この頂部が山形の裾部に対して感光体表面の移動方向に
おける上手側に位置している構成である。
【0089】これにより、請求項1の発明の効果に加
え、クリーニングブレードの負荷を低減し、クリーニン
グブレードの寿命を長くすることができるという効果を
奏する。
【0090】また、請求項4の発明の画像形成装置は、
感光層を有する画像領域の側方に、少なくとも誘電層を
有する非画像領域が設定され、帯電された画像領域に光
が照射されて静電潜像が形成される感光体と、この感光
体の上記画像領域および非画像領域を所定電位に帯電さ
せる帯電手段と、感光体の画像領域および非画像領域と
対峙し、感光体に形成された静電潜像にトナーを供給し
て現像するとともに、感光体表面の非画像領域に保持さ
れたトナーを回収する現像手段と、この現像手段から上
記静電潜像にトナーを供給するための電界を生じさせる
現像バイアスを付与する現像バイアス付与手段と、上記
現像手段の現像動作により得られたトナー像を感光体表
面から記録媒体上に転写させる転写手段と、上記画像領
域の全幅にわたって延び、移動する感光体表面に当接し
て上記画像領域の残留トナーを掻き取るクリーニングブ
レードと、このクリーニングブレードにて掻き取られた
残留トナーを上記非画像領域に案内する案内手段とを備
えている構成である。
【0091】これにより、本画像形成装置では、廃トナ
ーボックスを省いて装置の小型化が可能な構成におい
て、転写後の残留トナーに起因する感光体表面の露光不
良による画像の乱れが防止され、良好な画像を得ること
ができる。また、本画像形成装置は、従来の画像形成装
置に大きな設計変更を加えることなく、実現することが
できる。また、クリーニングブレードにて掻き取った残
留トナーをクリーニングブレードにより案内して非画像
領域に移動させる場合と比較して、クリーニングブレー
ドにて掻き取った残留トナーを、案内手段により非画像
領域の適当な位置に移動させ易くなるので、例えば一か
所に集まらずに非画像領域の幅方向の適当に分散した位
置に案内することができる。従って、その後の現像手段
による非画像領域のトナーの回収が容易であるという効
果を奏する。
【0092】
【0093】
【0094】
【0095】
【0096】
【0097】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における感光体とクリーニン
グブレードとを示す斜視図である。
【図2】上記感光体と帯電装置と現像装置との関係を示
す平面図である。
【図3】本発明の一実施例におけるレーザプリンタの内
部構造を示す正面図である。
【図4】図3に示したレーザプリンタにおける感光体付
近の構成を示す概略の模式図である。
【図5】図4に示した構成における要部の電位関係の説
明図である。
【図6】本発明の他の実施例における感光体とクリーニ
ングブレードとを示す斜視図である。
【図7】ベルト状の感光体上に上記クリーニングブレー
ドが設けられた構成を示す平面図である。
【図8】図7に示したクリーニングブレードを備え、ベ
ルト状の感光体が使用されるレーザプリンタの要部の構
成を示す概略の模式図である。
【図9】図6および図7に示したクリーニングブレード
の他の例を示す平面図である。
【図10】本発明の他の実施例における感光体とクリー
ニングブレードと残留トナー案内ボックスとを示す正面
図である。
【図11】図10に示した構成の縦断面図である。
【図12】本発明の参考例におけるレーザプリンタの要
部の構成を示す概略の模式図である。
【図13】図12に示した感光体とブラシ帯電器とを示
す斜視図である。
【図14】同図(a)は廃トナーボックスを備えた従来
例を示す側面図、同図(b)は同図(a)に示した感光
体とクリーニングブレードとを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 現像装置 2a マグネットローラ 3 転写ローラ(転写手段) 4 クリーニングブレード(残留トナー移動手段) 5 帯電装置 6 書込ヘッド 19 電源(現像バイアス付与手段) 21 クリーニングブレード(残留トナー移動手段) 31 感光体 32 クリーニングブレード(残留トナー移動手段) 41 クリーニングブレード(残留トナー移動手段) 51 クリーニングブレード 52 残留トナー案内ボックス(案内手段) 61 ブラシ帯電器(ブラシ状帯電器) 61a ブラシ部 EB 画像領域 EA 誘電体領域 EC 非画像領域 ED 残留トナー格納領域 TR 残留トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−80287(JP,A) 特開 平5−2289(JP,A) 特開 平6−27804(JP,A) 特開 平4−34566(JP,A) 特開 平5−107875(JP,A) 特開 平5−241425(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 G03G 21/10 - 21/12 G03G 15/08 507

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光層を有する画像領域の側方に、少なく
    とも誘電層を有する非画像領域が設定され、帯電された
    画像領域に光が照射されて静電潜像が形成される感光体
    と、この感光体の上記画像領域および非画像領域を所定
    電位に帯電させる帯電手段と、 感光体の画像領域および非画像領域と対峙し、感光体に
    形成された静電潜像にトナーを供給して現像するととも
    に、感光体表面の非画像領域に保持されたトナーを回収
    する現像手段と、 この現像手段から上記静電潜像にトナーを供給するため
    の電界を生じさせる現像バイアスを付与する現像バイア
    ス付与手段と、 上記現像手段の現像動作により得られたトナー像を感光
    体表面から記録媒体上に転写させる転写手段と、感光体表面の移動方向における上記転写手段の下流側、
    かつ上記帯電手段の上流側に設けられ、上記 転写手段の
    転写動作後に感光体の上記画像領域に残留したトナーを
    非画像領域に移動させる残留トナー移動手段とを備えて
    いることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記の残留トナー移動手段は、上記画像領
    域の全幅にわたって延び、移動する感光体表面に当接し
    て上記画像領域の残留トナーを掻き取るクリーニングブ
    レードからなり、このクリーニングブレードは、掻き取
    った残留トナーを上記非画像領域へ移動させるように、
    感光体表面の移動方向と直交する方向に対し傾斜して設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】上記のクリーニングブレードは、感光体の
    上記画像領域の幅方向の中央部付近に対応する部分を頂
    部とした山形に形成され、この頂部が山形の裾部に対し
    て感光体表面の移動方向における上手側に位置している
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】感光層を有する画像領域の側方に、少なく
    とも誘電層を有する非画像領域が設定され、帯電された
    画像領域に光が照射されて静電潜像が形成される感光体
    と、この感光体の上記画像領域および非画像領域を所定
    電位に帯電させる帯電手段と、 感光体の画像領域および非画像領域と対峙し、感光体に
    形成された静電潜像にトナーを供給して現像するととも
    に、感光体表面の非画像領域に保持されたトナーを回収
    する現像手段と、 この現像手段から上記静電潜像にトナーを供給するため
    の電界を生じさせる現像バイアスを付与する現像バイア
    ス付与手段と、 上記現像手段の現像動作により得られたトナー像を感光
    体表面から記録媒体上に転写させる転写手段と、 上記画像領域の全幅にわたって延び、移動する感光体表
    面に当接して上記画像領域の残留トナーを掻き取るクリ
    ーニングブレードと、 このクリーニングブレードにて掻き取られた残留トナー
    を上記非画像領域に案内する案内手段とを備えているこ
    とを特徴とする画像形成装置。
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