JP3100591U - 飲料容器缶の飲み口 - Google Patents

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Abstract

【課題】 飲料容器缶の缶蓋周縁の溝に内容物を溜めない構造にすることによって、内容物を清潔に飲用することができる飲料容器缶の飲み口を提供する。
【解決手段】 飲料容器缶の缶蓋開口部正面の周縁凸部を開口部の横幅とほぼ同幅で、かつ缶蓋にほぼ水平の深さに切り取って飲み口とする。
【選択図】 図1

Description

 本考案は、内容物を清潔に飲用することができる飲料容器缶の飲み口に関する。
 飲料容器缶の缶蓋周縁には溝が形成されている。飲料容器缶の内容物をコップ等に注ぐ、あるいは飲料容器缶に直接口をつけて飲用する場合、この溝に内容物が溜まることが多い。再び飲用する時、この溝に溜まった内容物が飲料容器缶から新たに注がれた内容物に混入する。通常、缶蓋周縁の溝は衛生上の保護がされていなため、運搬や保管等の過程で塵埃が付着している可能性がある。この塵埃が溝に溜まった内容物に混入し、さらに飲料容器缶から注がれた内容物に混入して、結果的に人が飲用することになり、衛生的ではない。
 また、飲用中あるいは飲用後に、溝に溜まった内容物が乾燥して付着することがある。これも上記と同様の理由から衛生的ではなく、また外観上も好ましくない。
 上記のような現状に鑑み、本考案は、飲料容器缶の缶蓋周縁の溝に内容物を溜めない構造にすることによって、内容物を清潔に飲用することができる飲料容器缶の飲み口を提供することを目的とする。
 請求項1に係る飲料容器缶の飲み口においては、缶蓋開口部正面の周縁凸部を開口部の横幅とほぼ同幅で、かつ缶蓋にほぼ水平の深さに切り取った飲み口が設けられていることを特徴とする。
 請求項2に係る飲料容器缶の飲み口においては、缶蓋開口部正面の周縁凸部を開口部の横幅とほぼ同幅に切り取った飲み口が設けられ、該飲み口から該開口部までの缶蓋面に誘導溝が設けられていることを特徴とする。
 以上の通り、本考案による飲料容器缶の飲み口においては、缶蓋周縁の溝に内容物が溜まらず、内容物を清潔に飲用することができる。
 以下、図面を参照して本考案の実施の形態について説明する。
 図1は、本考案による飲料容器缶を示す正面斜視図である。図1に示す飲料容器缶1の缶蓋周縁凸部2に、開口部3の正面において飲み口部4を設ける。
 尚、ここでは図示されていないが、飲み口部4の深さは缶蓋面に水平であることを原則とする。しかしながら、飲料容器缶によっては缶蓋周縁の溝の深さまで下げてもよい。
 図2は、図1に示した飲料容器缶1の飲み口部4の形状を示した正面図である。飲み口部4の形状は、飲用時の便宜から、切片を上に向けた半円形が好適である。しかしながら、缶蓋周縁の溝に内容物を溜めずかつ飲みやすい形状であれば、半円形に限らない。飲み口部4の幅は、飲用時に内容物が口からこぼれずかつ口に入りやすい幅として、前記開口部の横幅とほぼ同じくすることが望ましい。また、製造時の問題であるが、飲み口部4の切り取り後は、缶蓋周縁凹部(特にその周縁端部)に角が形成され、飲用時や取り扱い時に口や手などが傷つく恐れがあるため、やや丸みを帯びた形状にすることが望ましい。
 図3は、図1に示した飲料容器缶の飲み口部4と開口部3の間に誘導溝5を設けた第2実施例を示す図である。誘導溝5の形状は、飲み口部4とほぼ同幅で、深さは1ミリメートル前後でよい。これにより、飲用直後などに内容物が缶蓋に残った場合、飲料容器缶1の中に誘導され、さらに確実に缶蓋周縁の溝に溜まることを防止する。
本考案による飲み口を持つ飲用容器缶の概略斜視図である。 図1の飲用容器缶の飲み口の形状を示す概略正面図である。 本考案に係る第2実施例を示した概略斜視図である。
符号の説明
 1 飲料容器缶
 2 缶蓋周縁凸部
 3 開口部
 4 飲み口部
 5 缶蓋
 6 誘導溝

Claims (2)

  1. 缶蓋開口部正面の周縁凸部を開口部の横幅とほぼ同幅で、かつ缶蓋にほぼ水平の深さに切り取った飲み口が設けられていることを特徴とする飲料容器缶の飲み口。
  2. 前記飲み口から前記開口部までの缶蓋面に誘導溝を設けることを特徴とする請求項1に記載の飲料容器缶の飲み口。
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