JP3099611B2 - デュオサーボ型ドラムブレーキ - Google Patents

デュオサーボ型ドラムブレーキ

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JP3099611B2
JP3099611B2 JP05275622A JP27562293A JP3099611B2 JP 3099611 B2 JP3099611 B2 JP 3099611B2 JP 05275622 A JP05275622 A JP 05275622A JP 27562293 A JP27562293 A JP 27562293A JP 3099611 B2 JP3099611 B2 JP 3099611B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば,プロペラシャ
フトに取り付けられてセンタブレーキ等を構成するデュ
オサーボ型ドラムブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のデュオサーボ型ドラムブレーキと
しては、例えば、実開昭63−56334号公報等に記
載されたものがある。これらは、非回転部材に固定され
るバッキングプレートからアンカ部材であるアンカピン
が突設し、そのアンカピンに対して、円弧形状をなす一
対のブレーキシューの互いに近接した一端部が、それぞ
れ個別に回動可能に係合状態で当接すると共にスプリン
グによってそれぞれ該アンカピン方向へ付勢されてい
る。
【0003】また、一対のブレーキシューの互いに近接
した他端部間にアジャスタ装置が介装されていて、該ア
ジャスタ装置によって、該他端部同士の間隙が調整可能
となっていると共に、その他端部同士がスプリングによ
って互いに接近する方向に付勢されている。また、各ブ
レーキシューのリム外面に固着するライニングが、ブレ
ーキドラム内面と対向している。
【0004】そして、両ブレーキシューの間に架設され
るホィールシリンダを駆動したり、一方のブレーキシュ
ーに連結するパーキングブレーキレバー等を作動させる
ことで、両ブレーキシューはアジャスタ装置との当接部
を支点として拡開して、各ブレーキシューのライニング
がブレーキドラムに摺接する。また、上記アジャスタ装
置を伸縮させることで、一対のブレーキシューの他端部
同士の間隙が調整されて、各ブレーキシューとブレーキ
ドラムとのクリアランスが適正な値に設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のデュオサーボ型ドラムブレーキでは、一対
のブレーキシューは、アンカピンにのみ軸支持されてい
るだけなので、アンカピンを軸としてバッキングプレー
トに沿って揺動可能になっている。このため、ブレーキ
非作動時に、一対のブレーキシューの位置が上記設定し
た初期位置から一方のブレーキシュー側にずれて、その
一方のブレーキシューのライニングがブレーキドラムと
接触した状態で車両が走行する恐れがある。これは、ラ
イニングの磨耗を早める。
【0006】特に、センタブレーキとしてプロペラシュ
フトに取り付けた場合には、車輪の約4倍の速度で軸回
転しているため、特に磨耗が早くなる。本発明は、上記
のような問題点に着目してなされたもので、一対のブレ
ーキシューの初期位置を所望位置に規制することで、不
要なライニングの磨耗を抑えることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のデュオサーボ型ドラムブレーキは、非回転
部分に固定されるバッキングプレートと、そのバッキン
グプレートに固定されたアンカ部材と、そのアンカ部材
にそれぞれの一端部を係合状態で当接させた一対のブレ
ーキシューと、その各ブレーキシューの一端部をそれぞ
れアンカ部材に向けて付勢するバネ部材と、その一対の
ブレーキシューの他端部間に介装されてその他端部間の
間隙を調整可能なアジャスタ装置と、その一対のブレー
キシューの他端部間を相互に近接する方向に付勢するバ
ネ部材と、一端部が上記一対のブレーキシューの一方に
連結され且つ他端がパーキングケーブルに接続されたパ
ーキングブレーキレバーと、そのパーキングブレーキレ
バーと他方のブレーキシューとの間を連結する連結部材
と、を備えたデュオサーボ型ドラムブレーキにおいて、
バッキングプレートに軸支されて、一方のブレーキシュ
ーのリム内側面に当接可能な板カムと、その一方のブレ
ーキシューのリムを上記板カムと当接する方向へ付勢す
る付勢手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】
【作用】アジャスタ装置によって、従来のように、両ブ
レーキシューとブレーキドラムとのクリアランスを所望
に値に設定したのちに、板カムを固定軸周りに所定だけ
回動する。すると、そのカム半径の変化によって、該板
カムと当接している一方のブレーキシューの部位が、対
向しているブレーキドラムの内面に向けて、所定量だけ
接近または離隔する。
【0009】このとき、一対のブレーキシューは、アジ
ャスタ装置によって連結されて略円状になっていると共
に、アンカ部を軸にして回動可能となっているので、一
対のブレーキシューは一体となって移動する。さらに、
一方のブレーキシューは付勢手段によって板カムに向け
て付勢されているので、ブレーキ非作動時には、該板カ
ムとの当接状態が保持される。
【0010】このように、アンカ部を回動中心して、ブ
レーキシューを回動させることで、両ブレーキシューの
シュークリアランスが所定の値となる位置に設定され、
その位置に付勢手段で保持される。そして、ブレーキ作
動時には、付勢手段に抗して一対のブレーキシューを拡
開してブレーキドラムに押し付けられ、制動力が発生す
る。
【0011】続いて、ブレーキを解除すると、付勢手段
の付勢力で、一方のブレーキシューが板カムに当接して
所定の初期位置に戻り、初期のシュークリアランスが確
保されて、ブレーキ非作動時のブレーキドラムとブレー
キシューのライニングの接触が回避される。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本実施例では、センタブレーキとしてプロペラシャフト
に取り付けられるデュオサーボ型ドラムブレーキを例に
あげて説明する。まず構成を説明すると、図1に示すよ
うに、バッキングプレート1の中心にシャフトが貫通す
る軸穴1aが設けられ、その周囲に配された4個の穴を
介して、該バッキングプレート1は車両の非回転部分に
ボルト接合される。
【0013】そのバッキングプレート1の表面に、それ
ぞれ一対のブレーキシュー2,3が上記軸穴1aと略同
心状に配置されている。その一対のブレーキシュー2,
3は、それぞれ帯板を円弧状に湾曲してなるリム2a,
3aの外面側にライニング2b,3bを固着すると共
に、リム2a,3a内面側に三日月状の板からなるウェ
ブ2c,3cを結合して構成される。
【0014】また、その各ウェブ2c,3c中央部分に
は、公知のシューホールドダウン装置4が取り付けられ
ていて、そのシューホールドダウン装置4によって、各
ブレーキシュー2,3は、バッキングプレート1に軽く
弾性支持される。これによって、各一対のブレーキシュ
ー2,3はそれぞれバッキングプレート1沿って移動可
能となっている。
【0015】また、上記ウェブ2c,3cの一端部は、
それぞれスプリング5によって、バッキングプレート1
から突設するアンカ部材であるアンカピン6に付勢され
て係合している。また、上記ウェブ2c,3cの他端部
間にはアジャスタ装置7が介装されていて、ウェブ2
c,3c間に架け渡されたスプリング8によって、該ウ
ェブ2c,3cの他端部がアジャスタ装置7の軸方向端
部に付勢係合されている。アジャスタ装置7は、爪車7
aを廻すことによって、軸方向の長さが変更されるよう
になっている。
【0016】また、一方のブレーキシュー2のウェブ2
cの裏面側には、パーキングブレーキレバー10が配さ
れていて、該パーキングブレーキレバー10の一端部が
ピン9によってウェブ2cに連結している。そのパーキ
ングブレーキレバー10と他方のブレーキシュー3のウ
ェブ3cとの間に、連結部材11が介装支持されてい
る。また、パーキングブレーキレバー10の他端部に
は、図4に示すように、ブレーキケーブル12が接続さ
れている。
【0017】また、他方のブレーキシュー3の途中位置
の裏面側には、板カム13が配されている。板カム13
の構成は、図2及び図3に示すように、バッキングプレ
ート1に開口した穴に、調整用ボルト14が挿通され、
そのボルト14の軸先端部に板カム本体15が取り付け
られて、上記ボルト14先端部を潰すことで板カム本体
15がボルト14に固定されている。また、板カム本体
15とバッキングプレート1間にはスプリング16が配
置されて、板カム本体15がバッキングプレート1から
離れる方向に付勢され、板カム本体15の周面がブレー
キシュー3のリム3a内面に当接可能となっている。
【0018】また、板カム13配置位置近傍のブレーキ
シュー3のウェブ3c部分とバッキングプレート1とと
の間には、付勢手段を構成するスプリング17が配設さ
れていて、そのスプリング17によって上記他方のブレ
ーキシュー3のリム3a内面が板カム13に向けて付勢
されている。上記構成のデュオサーボ型ドラムブレーキ
では、アジャスタ装置7の爪車7aを廻して一対のブレ
ーキシュー2,3の他端部間を広げて、一対のブレーキ
シュー2,3をブレーキドラム20に密着させた後、ア
ジャスタ装置7の爪車7aを逆方向に廻して、上記他端
部間をスパンを小さくして、ブレーキシュー2,3とブ
レーキドラム20との間のシュークリアランスを適正な
間隙に調整する。
【0019】次に、調整ボルト14の頭を廻すことで板
カム本体15を回転してカム半径を変化させ、他方のブ
レーキシュー3をブレーキドラム20側に押して、該他
方のブレーキシュー3をブレーキドラム20に密着させ
た後に、板カム13を逆回転させて、他方のブレーキシ
ュー3とブレーキドラム20との間隙を所望のクリアラ
ンスに調整する。
【0020】このとき、スプリング17によって他方の
ブレーキシュー3は板カム13に向けて付勢されている
ので他方のブレーキシュー3は板カム本体15に当接し
た状態に規制される。このように調整することで、ブレ
ーキの非作動時には、各ブレーキシュー2,3は所定の
初期位置に必ず規制されて、ブレーキシュー2,3は揺
動することなく、各ライニング2b,3bがブレーキド
ラム20と接触することが回避される。
【0021】そして、パーキングケーブル12が操作さ
れると、パーキングブレーキレバー10及び連結部材1
1が回動して両ブレーキシュー2,3が拡開し、各ブレ
ーキシュー2,3がブレーキドラム20に押し付られ、
制動力を発生する。続いて、ブレーキを解除すると、ス
プリング5,8によって、一対のブレーキシュー2,3
は縮閉する。このとき、付勢手段であるスプリング17
によって、他方のブレーキシュー3は板カム本体15に
当接して初期位置に規制されて、両ブレーキシュー2,
3とブレーキドラム20とのシュークリアランスに対し
て所望の間隙が確保される。
【0022】このように、本実施例のデュオサーボ型ド
ラムブレーキでは、ブレーキの非作動時には、ブレーキ
シュー2,3とブレーキドラム20とのクリアランスが
所定の値に保持されて該ブレーキシュー2,3のライニ
ング2b,3bとブレーキドラム20との接触が回避さ
れ、もって、早期のライニング2b,3bの磨耗が防止
できる。
【0023】なお、本実施例では、センタブレーキに採
用した例であるが、車輪側に取り付けられ且つホィール
シリンダを備えたデュオサーボ型ドラムブレーキに採用
しても構わない。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のデュ
オサーボ型ドラムブレーキでは、非作動時に、必ずブレ
ーキシューとブレーキドラムとの間に所定のクリアラン
スが確保されて、早期にライニングが磨耗することを防
止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例のデュオサーボ型ドラムブ
レーキを示す正面図である。
【図2】本発明に係る実施例の板カムを示す側面図であ
る。
【図3】本発明に係る実施例の板カムを示す平面図であ
る。
【図4】図1におけるA−A図である。
【符号の説明】
1 バッキングプレート 2,3 ブレーキシュー 2a,3a リム 6 アンカピン(アンカ部材) 7 アジャスタ装置 10 パーキングブレーキレバー 11 連結部材 13 板カム 14 調整ボルト 15 板カム本体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非回転部分に固定されるバッキングプレ
    ートと、そのバッキングプレートに固定されたアンカ部
    材と、そのアンカ部材にそれぞれの一端部を係合状態で
    当接させた一対のブレーキシューと、その各ブレーキシ
    ューの一端部をそれぞれアンカ部材に向けて付勢するバ
    ネ部材と、その一対のブレーキシューの他端部間に介装
    されてその他端部間の間隙を調整可能なアジャスタ装置
    と、その一対のブレーキシューの他端部間を相互に近接
    する方向に付勢するバネ部材と、一端部が上記一対のブ
    レーキシューの一方に連結され且つ他端がパーキングケ
    ーブルに接続されたパーキングブレーキレバーと、その
    パーキングブレーキレバーと他方のブレーキシューとの
    間を連結する連結部材と、を備えたデュオサーボ型ドラ
    ムブレーキにおいて、バッキングプレートに軸支され
    て、一方のブレーキシューのリム内側面に周面を当接可
    能な板カムと、その一方のブレーキシューのリムを上記
    板カムと当接する方向へ付勢する付勢手段とを備えたこ
    とを特徴とするデュオサーボ型ドラムブレーキ。
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