JP3099521B2 - 地中連続壁による山留め、止水壁の造成工法 - Google Patents

地中連続壁による山留め、止水壁の造成工法

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JP3099521B2 JP04157867A JP15786792A JP3099521B2 JP 3099521 B2 JP3099521 B2 JP 3099521B2 JP 04157867 A JP04157867 A JP 04157867A JP 15786792 A JP15786792 A JP 15786792A JP 3099521 B2 JP3099521 B2 JP 3099521B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はLNGや原油の地下タ
ンク、シールドトンネルの縦坑、その他の地下構造物に
おける地中連続壁による山留め、止水壁の造成工法であ
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】地下構造物が大型化し
ており、例えば、LNGの地下タンクの場合で20年前
に容量60,000KLだったものが、最近では容量2
00,000KLが建設されている。また、原油の地下
タンクは、容量350,000KLが建設されている。
大型の地下構造物の場合、大きな土圧、水圧を受けるこ
とから、ほとんどの場合、地中連続壁による山留め、止
水壁工法が採用されている。
【0003】地中連続壁は、地中に短冊型の鉄筋コンク
リートの壁を連続して造り、土圧、水圧に抵抗するとと
もに、その連続した壁で止水性を確保するものである。
一般に、地中連続壁の上部においては、土圧、水圧に対
する抵抗力が期待されるのに対して、下部は止水性のみ
が期待される。
【0004】掘削する機械の関係から、地中連続壁は一
定の壁厚で構築されるのが一般的であるが、地中連続壁
の上部および下部における機能を考えると、下部におい
ては薄い地中連続壁で十分であり、上部の土圧、水圧に
対して必要な厚い壁厚を下部まで同じ寸法でつくること
は不経済である。
【0005】この問題を解決するため、変断面地中連続
壁が開発されており、特開昭59−154217が当社
から出願されている。この工法は、鉄筋コンクリート製
の一体構造である変断面地中連続壁を構築するものであ
り、変断面に地中を掘削した後、掘削形状に応じた鉄筋
籠を建て込み、コンクリートを打設する。この工法は、
以下の問題点がある。
【0006】すなわち断面変化部分で掘削面の肌落ちが
生じやすく、止水性の確保が難しい。また掘削に長時間
を要するため、孔壁の安定確保が難しい。また壁厚の大
きい掘削機械で上部を掘削した後、掘削機械を変え、壁
厚の小さい下部を掘削するため、掘削巾を制御するピー
スを使用する必要があり、さらに2種類の掘削機械が必
要となる。
【0007】さらに地下タンク、トンネル等においては
地中連続壁に断熱性が要求されることがある。この発明
は前記問題点を解消すべく開発した工法である。
【0008】
【課題を解決するための手段】1番目の発明は、まず深
い部分にある不透水層に達する地中連続壁による止水壁
を構築し、次いでその内側、または外側に断熱性を良く
し、かつ土圧に対する抵抗力として前記止水壁より浅い
ポーラスなコンクリートの地中連続壁による山留壁を構
築し、さらにその内側または外側に山留壁を構築し、か
つ前記各地中連続壁は同じ壁厚とすることを特徴とする
地中連続壁による山留め、止水壁の造成工法であり、2
番目の発明はまず深い部分にある不透水層に達する地中
連続壁による止水壁を構築し、次いで、その内側または
外側に、前記止水壁の地中連続壁と直角方向に一体化し
て土圧に対する抵抗力として前記止水壁より浅い地中連
続壁を断熱性を良くする材料で構築し、さらにその地中
連続壁と直角方向に一体化して同じ深さまで地中連続壁
による山留壁を構築し、前記各地中連続壁は同じ壁厚と
することを特徴とする地中連続壁による山留め、止水壁
の造成工法である。
【0009】
【実施例】1番目の発明は重ね方式地中接続壁であり、
まず深い部分にある不透水層4に達する地中連続壁1に
よる止水壁を構築する。次いでその内側、または外側に
土圧に対する抵抗力として前記止水壁より浅い地中連続
壁2を構築する。かつ前記各地中連続壁は同じ壁厚とし
てある。この作業を必要な壁厚が確保できるまで繰り返
す。また地中連続壁1と2の間は必要によりグラウト材
料を注入する。さらに断熱性を良くするため連続壁2は
例えばパーライトを混入したコンクリート(パーライト
コンクリート)のようにポーラスなコンクリートを構築
する。
【0010】2番目の発明は井桁方式地中連続壁であ
り、まず深い部分にある不透水層4に達する地中連続壁
1による止水壁をまず構築する。次いで、その内側また
は外側に、地中連続壁1と直角方向に一体化して土圧、
に対する抵抗力として前記止水壁より浅い地中連続壁2
を構築する。さらに、地中連続壁2と直角方向に一体化
して地中連続壁2と同じ深さまで地中連続壁3を構築す
る。
【0011】また、1番目の発明のように連続壁1、3
の間の連続壁2で区切られた部分に上記の断熱を良くす
る材料で止水壁を構築する。
【0012】
【発明の効果】この発明は以上の構成からなり、先ず深
い部分にある不透水層に達する地中壁による止水壁を構
築し、次いで浅い地中壁による山留壁を造成し、かつ止
水壁と山留壁が同じ壁厚の地中連続壁となるため掘削機
械が一種類で済み、機械の効率的な運用ができ、工事費
の低減が図れる。
【0013】また掘削の終了した部分から順次コンクリ
ートを打設していくため、孔壁の安定が確保しやすく、
施工が容易である。また汎用の掘削機械が使用できるた
め、機械の調達が容易であり、費用が安い。
【0014】また従来の地中連続壁と同様の止水性が確
保される。さらに必要とされる山留の規模に応じて、土
圧、水圧に対する抵抗力として必要な深さまで、前記重
ね方式地中連続壁であれば地中連続壁の数をふやすこと
により、前記井桁方式地中連続壁であれば井桁の数を増
やすことにより容易に対応できる。
【0015】そして1番目の発明では内外の連続壁しか
もその一方の連続壁がポーラスなコンクリートによって
構成されるので、断熱性能が向上する。また2番目の発
明では内外の連続壁間に断熱性をよくする材料を打設し
てあるので断熱性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】1番目の発明の実施例で(a) は横断面図、(b)
は一部縦断面図である。
【図2】2番目の発明の実施例(a) は横断面図、(b) は
一部縦断面図である。
【符号の説明】 1,2,3…地中連続壁、4…不透水層。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 まず深い部分にある不透水層に達する地
    中連続壁による止水壁を構築し、次いでその内側または
    外側に断熱性を良くし、かつ土圧に対する抵抗力として
    前記止水壁より浅いポーラスなコンクリートの地中連続
    壁による山留壁を構築し、必要に応じ、さらにその内側
    または外側に山留壁を構築し、かつ前記各地中連続壁は
    同じ壁厚とすることを特徴とする地中連続壁による山留
    め、止水壁の造成工法。
  2. 【請求項2】 まず深い部分にある不透水層に達する止
    水壁の地中連続壁による止水壁を構築し、次いで、その
    内側または外側に、地中連続壁と直角方向に一体化して
    土圧に対する抵抗力として前記止水壁より浅い地中連続
    壁を断熱性を良くする材料で構築し、さらにその地中連
    続壁と直角方向に一体化して同じ深さまで地中連続壁に
    よる山留壁を構築し、かつ前記各地中連続壁は同じ壁厚
    とすることを特徴とする地中連続壁による山留め、止水
    壁の造成工法。
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