JP6326294B2 - 土留め構造の構築方法 - Google Patents

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本発明は、土留め構造の構築方法に関する。
地下水面が地表近傍にある地盤において、鉄筋コンクリート連続壁(以下、「RC連壁」という)による立坑を構築する場合には、地下水圧(揚圧)と内部土荷重とが釣り合う位置以深の遮水層にRC連壁の下端を挿入するのが一般的である。
RC連壁の壁厚は、床付け近傍の最大土圧に対して設計し、RC連壁の全長(全高)にわたって等厚に形成するのが一般的である。
ところが、立坑の底部に形成される底盤体以深では、遮水機能を確保することができる壁厚を備えていればよく、床付け近傍の最大土圧に対する壁厚は過大である。
そのため、RC連壁の壁厚を深さ方向で変化させる土留め構造が開示されている。
例えば、特許文献1には、地中に溝を形成し、この溝内にコンクリートを打設して連壁を形成する工法であって、溝を形成する際に、深さ方向で溝幅を変化させることで壁厚を変化させた土留め構造の構築方法が開示されている。
また、特許文献2には、通常の掘削機で所定深さまで溝を掘削した後、掘削機を偏断面掘削機に入れ替えて、所定深さ以深の溝を薄厚に掘削する掘削方法が開示されている。
特開2006−125148号公報 特開平7−71035号公報
特許文献1に記載の土留め構造の構築方法は、掘削幅の変更が可能な特殊な機械を用いる必要があるため、施工費が高価になってしまう。
また、特許文献2に記載の掘削方法は、複数の掘削機を使う必要があるため、施工費が嵩む。
前記従来の施工方法は、いずれにおいても、地山状況によっては、壁厚の切り替え箇所において地山が崩落するおそれがある。
このような観点から、本発明は、簡易かつ安価に構築することができ、なおかつ、信頼性の高い土留め構造の構築方法を提案することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明の土留め構造の構築方法は、遮水層に到達する外周連壁を形成する工程と、前記外周連壁の内面に沿って内周連壁を形成する工程と、前記内周連壁の内側の地盤を床付け面よりも浅い仮底盤まで掘削する工程と、前記外周連壁と前記内周連壁の段差部を巻き込むように底盤体を形成する工程と、前記仮底盤から前記底盤体に到達する杭を形成するとともに、前記杭と前記内周連壁とをつなぐ繋ぎ部材を形成する工程と、床付け掘削を行う工程とを備えており、前記内周連壁は、前記床付け面よりも深く、かつ、外周連壁の先端よりも浅い位置に到達するように形成することを特徴としている。
かかる土留め構造の構築方法によれば、外周連壁を形成した後に内周連壁を形成するため、地山が安定している状態で内周連壁を構築することができる。そのため、壁厚の変化位置における地山の崩落を抑制することができる。
また、外周連壁と内周連壁との組み合わせによって土留壁の壁厚を変化させているため、施工性および経済性に優れている。
前記内周連壁を貫通して前記外周連壁に到達する後施工アンカーを打設する工程をさらに備えていれば、内周連壁と外周連壁とが一体化するので、剛性を高めることができる。
前記外周連壁と前記内周連壁の段差部を巻き込むように底盤体を形成することで、底盤体が盤ぶくれを抑制するとともに、床付け掘削時の揚圧力に抵抗するため、より信頼性の高い立坑を構築することができる。
また、前記内周連壁の内側の地盤を床付け面よりも浅い仮底盤まで掘削する工程と、前記仮底盤から前記底盤体に到達する杭を形成するとともに、前記杭と前記内周連壁とをつなぐ繋ぎ部材を形成する工程とをさらに備えているため、揚圧力により底盤体に作用する曲げモーメントを、コンクリート杭により低減させることが可能となる。そのため、底盤体の厚さを薄くすることができ、工期および工費の削減を図ることができる。
さらに、前記外周連壁に複数の計測孔を形成しておき、少なくとも1つの前記計測孔内に設置された発信機と、その他の前記計測孔内に設置された受信機を利用して、前記底盤体の施工状況を確認することで、高品質な底盤体を簡易に構築することができる。
本発明の土留め構造および土留め構造の構築方法によれば、信頼性の高い土留め構造を簡易かつ安価に構築することができる。
第一の実施形態の土留め構造を示す断面図である。 (a)は土留壁の平断面図、(b)は土留壁の拡大断面図である。 (a)および(b)は第一の実施形態の土留め構造の構築方法の各施工段階を示す断面図である。 (a)は図3の(b)に続く施工段階を示す断面図、(b)土留壁の一部を示す拡大断面図である。 (a)および(b)は、図4の(a)に続く施工段階を示す断面図である。 (a)および(b)は第二の実施形態の土留壁構造の構築方法の各施工段階を示す断面図である。 第二の実施形態の土留壁構造を示す断面図である。
<第一の実施形態>
第一の実施形態の土留め構造1は、図1に示すように、立坑2を囲む外周連壁3および内周連壁4からなる土留壁5により形成されている。
外周連壁3は、地中に形成された鉄筋コンクリート製の連続壁であって、図2の(a)に示すように、平面視円形に形成されている。
なお、外周連壁3の平面形状は限定されるものではなく、例えば、矩形状に形成されていてもよい。
図1に示すように、外周連壁3の下端は、立坑2の床付け面2aよりも深い位置にある遮水層(粘性土層)Gcに到達している。
外周連壁3の遮水層Gcへの根入れ深さは、止水性を確保することが可能であれば、限定されない。
内周連壁4は、鉄筋コンクリート製の連続壁であって、図1および図2に示すように、外周連壁3の内面に沿って形成されている。
内周連壁4は、図1に示すように、外周連壁3と内周連壁4との間に跨って配設されたアンカー6を介して、外周連壁3と一体化されている。
内周連壁4は、外周連壁3よりも壁高が小さく、その上端は外周連壁3の上端よりも低い位置、その下端は外周連壁3の下端よりも高い位置となるように形成されている。
本実施形態の内周連壁4は、その上端が地表面GLよりも低くなるように形成されている。
また、内周連壁4の下端は、床付け面2aよりも深く、かつ、遮水層Gcよりも浅い位置まで根入れされている。
立坑2の底部には、図1に示すように、底盤体7が形成されている。
底盤体7は、立坑2の底部を遮蔽するように、床付け面2aよりも深い位置で地盤改良を行うことにより形成された改良体である。
底盤体7は、内周連壁4の下端を巻き込むように形成されている。
また、底盤体7の厚さ(高さ)は、地下水の揚圧力に対して十分な耐力を発現することが可能な大きさを有している。
本実施形態の立坑2には、図1に示すように、内部構造体9が形成されている。
内部構造体9は、床付け面2aの上面に形成された底部9aと、土留壁5の内面に沿って形成された内壁部9bとを備えて断面凹字状に形成されている。
なお、内部構造体9の形状は限定されない。
次に、土留め構造の構築方法について説明する。
本実施形態の土留め構造の構築方法は、外周連壁形成工程と、内周連壁形成工程と、仮底盤掘削工程と、底盤体形成工程と、床付け掘削工程と、構造体構築工程を備えている。
外周連壁形成工程は、図3の(a)に示すように、地盤(透水層Gsおよび遮水層Gc)に外周連壁3を形成する工程である。
外周連壁3の施工は、まず、地表から地盤を掘削することで、外周連壁用溝3aを形成する。外周連壁用溝3aは、遮水層Gcに到達する深さを有している。
次に外周連壁用溝3a内に鉄筋籠を投入するとともに、コンクリートを打設して、外周連壁3(図3の(b)参照)を形成する。
なお、外周連壁用溝3aには、鉄筋籠の投入に伴い、周方向に所定の間隔をあけて、複数本の計測孔8(図2参照)用の管材を配管しておく。
本実施形態では、管材として、塩化ビニル製の直管を使用する。なお、管材を構成する材料は、外周連壁3内に縦孔(計測孔8)を形成することが可能であれば、限定されない。
管材は、外周連壁3の上端において開口するとともに、下端が底盤体7の形成予定箇所よりも深い位置に到達するように配管する。
外周連壁3を形成したら、揚水を行って外周連壁3内の地下水位WLを低下させるとともに、図3の(b)に示すように、外周連壁3の内側を数m掘削(初期掘削)する。
なお、初期掘削の深さは限定されないが、土圧によって外周連壁3に大きな変形が生じない程度の深さとする。
内周連壁形成工程は、図3の(b)に示すように、外周連壁3の内面に沿って内周連壁4を形成する工程である。
内周連壁4の施工は、まず、外周連壁3の内面に沿って地山を掘削することで、内周連壁用溝4aを形成する。
内周連壁用溝4aは、計画された床付け面2aよりも深い位置まで掘削する。
本実施形態では、内周連壁用溝4aを、外周連壁3の内面から20cm程度の間隔をあけた位置に形成する。なお、内周連壁用溝4aと外周連壁3との間隔は限定されるものではない。また、内周連壁用溝4aを外周連壁3に面するように形成してもよい。
内周連壁用溝4aの掘削が完了したら、掘削機Mを外周連壁3側に押し付けた(引き寄せた)状態で引き上げることで、外周連壁3に付着した土砂(外周連壁3と内周連壁用溝4aとの間隔に残された土砂)を除去する。
なお、掘削機Mの外周連壁3への押し付け方法は限定されないが、例えば、掘削機Mの外周連壁3と反対側のアジャストガイド(図示せず)を伸長させることにより行えばよい。
次に、内周連壁用溝4a内に鉄筋籠を投入するとともに、コンクリートを打設して、内周連壁4を形成する(図4の(a)参照)。内周連壁4のコンクリートは、外周連壁3の内面に接することになる。
内周連壁4が完成したら、揚水を行い内周連壁4内の地下水位WLを低下させる。
仮底盤掘削工程は、図4の(a)に示すように、内周連壁3の内側の地盤(透水層Gs)を床付け面2aよりも浅い仮底盤2bまで掘削する工程である。
仮底盤2bの掘削に伴い、内周連壁4が露出したら、図4の(b)に示すように、内周連壁4を貫通して外周連壁3に到達する後施工アンカー6を随時打設する(アンカー打設工程)。
後施工アンカー6は、縦方向および横方向で所定の間隔をあけて打設する。
後施工アンカー6の打設は、内周連壁4を貫通して外周連壁3に到達するアンカー孔6aを形成し、このアンカー孔6a内にアンカー材6bを挿入するとともに充填材を注入することにより行う。
アンカー材6bを構成する材料は限定されないが、本実施形態では鉄筋を使用する。
また、充填材を構成する材料は、アンカー材6bをアンカー孔6a内に一体に固定することが可能であれば限定されるものではなく、例えば、グラウトやモルタルを使用すればよい。後施工アンカー6の本数や配置は限定されない。
底盤体形成工程は、図5の(a)に示すように、外周連壁3と内周連壁4の段差部を巻き込むように底盤体7を形成する工程である。
底盤体7は、仮底盤2bから地盤改良を行うことにより、床付け面2aの下方に形成する。底盤体7は、その上端面が内周連壁4の下端よりも高く、その下端面が内周連壁4の下端よりも低く(深く)なるように形成する。
なお、底盤体7の形成方法は限定されないが、本実施形態では、地盤内にセメントミルクと水と空気を高圧噴射撹拌するいわゆる高圧噴射撹拌工法により行う。
本実施形態では、底盤体7の施工を、図2に示すように、外周連壁3に形成しておいた計測孔8を利用して、底盤体7の施工状況を確認しながら行う。
計測孔8を利用した計測は、少なくとも1つの計測孔8に発信器8aを設置し、その他の計測孔8には受信器8bを設置した状態で行う。
本実施形態では、受信器8bを、深さ方向に沿って複数設置しておく。
本実施形態では、複数の受信器8bにより発信器8aから発信された音波を計測する、いわゆる音響トモグラフィを採用している。
すなわち、底盤体7の地盤改良後に、改良体(底盤体7)を伝搬した音波の伝搬速度を計測することにより改良体の強度や偏在状況を確認する。
計測の結果、不良箇所が確認された場合には、追加改良を行い、底盤体7を完成させる。
床付け掘削工程は、床付け掘削を行う工程である。
床付け掘削は、図5の(b)に示すように、揚水により地下水位WLを底盤体7以深まで低下させるとともに、床付け面2aまで内周連壁4の内側の地盤を掘削する。
地盤の掘削に伴い、内周連壁4が露出したら、図3の(b)に示すように、内周連壁4を貫通して外周連壁3に到達する後施工アンカー6を随時打設する(アンカー打設工程)。
構造体構築工程は、図1に示すように、立坑2内に内部構造体9を形成する工程である。
内部構造体9は、床付け面2aまでの掘削が完了した後、底部9aおよび内壁部9bの施工を行うことにより構築する。
底部9aは、床付け面2aの上面に必要な配筋等を行った後、コンクリートを打設することにより形成する。
内壁部9bは、底部9aの上に型枠を設置し、必要な配筋を行った後、コンクリートを型枠内に打設することにより形成する。
内壁部9bは、必要に応じて内周連壁4と一体化する。
本実施形態の土留め構造および土留め構造の構築方法の作用効果は、次の通りである。
土留壁5に作用する土圧に応じて、土留壁5の壁厚を変化させているため、経済的である。すなわち、土圧が比較的小さい土留壁5の上端部では、外周連壁3のみによって土留壁5を形成し、以深の比較的土圧が大きい部分では外周連壁3と内周連壁4を組み合わせることで土留壁5を形成することで土圧に耐える構造としている。
また、土圧が作用することのない地中の遮水性の確保のみを目的としている部分では、外周連壁3のみによって土留壁5が形成されている。
そのため、本実施形態の土留壁5は、全高(全長)にわたって等厚に形成された従来の土留壁に比べて、施工時の手間や、材料費を削減することができる。
内周連壁4の施工は、外周連壁3内で揚水を行い、地下水位WLを低下させた状態で行うため、内周連壁4の上端を地表面GLよりも低い位置に設定することができ、地表近傍の土留壁の壁厚を縮小することができる。
内周連壁4の施工は、外周連壁3の施工後に行うため、土留壁5を形成するための溝(外周連壁用溝3aおよび内周連壁用溝4a)を一定の厚みで形成することができる。そのため、土留壁5の構築時に地山が崩落する危険性が少ない。
内周連壁4と外周連壁3とは、後施工アンカー6を介して一体に形成されているため、土留壁5の剛性を増強されている。そのため、土留壁5の壁厚(内周連壁4の壁厚と外周連壁3の壁厚とを足し合わせた壁厚)を縮小することが可能となる。
また、後施工アンカー6は土留壁5のせん断補強部材としても機能する。
底盤体7が揚圧力に耐えるように形成されているため、床付け面2aまでの掘削作業の安全性が確保されている。また、底盤体7により盤ぶくれを抑制することができ、また、外周連壁3の長さ(深さ)を縮減することが可能となり、ひいては、工期及び公費の削減が可能となる。また、底盤体7により、床コンクリートの厚さの低減化を図ることができる。
また、底盤体7の施工を、施工状況を確認しながら行うため、高品質な底盤体7を簡易に構築することができる。
底盤体7は、揚水により減圧した状態で施工するため、逸水による改良不良の発生が防止されている。
底盤体7は、外周連壁3と内周連壁4との段差部を巻き込んだ状態で形成するため、当該段差部がせん断キーとして機能する。そのため、底盤体7に作用する揚圧力を土留壁5に伝達することができ、ひいては土留壁(内周連壁4)の短縮化を図ることができる。
つまり、土留壁5の内部土塊と揚圧力との釣り合い位置に遮水層Gcが無い場合であっても、底盤体により揚圧力に耐える構造が形成される。
外周連壁3が遮水層Gcに挿入されているため、地下水噴出が抑制されている。そのため、底盤体7は、揚圧力に対する剛性を備えていればよい。
内周連壁4の施工に先立ち、外周連壁内の被圧水の揚水を行っているため、内周連壁4の施工を1段低い位置から行うことができ、地表近傍の土留壁5の壁厚を縮小することができる。
<第二の実施形態>
第二の実施形態の土留め構造1は、図6および図7に示すように、立坑2を囲む外周連壁3および内周連壁4からなる土留壁5と、内周連壁4内に立設された柱10と、内周連壁4と柱10とを連結するつなぎ材11とにより形成されている。
外周連壁3および内周連壁4の詳細は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
柱10は、立坑2の底部に形成された底盤体7に立設されている。
底盤体7は、立坑の底部を遮蔽するように形成された地盤改良体である。なお、底盤体7の詳細は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
柱10は、図7に示すように、繋ぎ部材11とともに、立坑2内に形成された内部構造体9の一部を構成する。
柱10の配置や繋ぎ部材11の構成(形状等)は限定されない。
次に、土留め構造の構築方法について説明する。
本実施形態の土留め構造の構築方法は、外周連壁形成工程と、内周連壁形成工程と、仮底盤掘削工程と、底盤体形成工程と、柱形成工程と、床付け掘削工程と、構造体構築工程を備えている。
外周連壁形成工程、内周連壁形成工程、仮底盤掘削工程および底盤体形成工程の詳細は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
柱形成工程は、柱10を形成するとともに、繋ぎ部材11を形成する工程である。
柱10の形成は、まず、仮底盤2bから底盤体7に到達する杭12を形成することにより行う。
杭12の施工は、図6の(a)に示すように、まず、仮底盤2bから縦孔(図示せず)を掘削する。縦孔(杭12)は、底盤体7に到達するように形成する。
次に、縦孔に芯材や鉄筋籠等を挿入した後、コンクリートを打設することにより杭12を形成する。
なお、杭12は、コンクリート杭に限定されるものではなく、例えば、鋼管杭であってもよい。
杭12を形成したら、図6の(b)に示すように、杭12の上端から上方に延びる柱部13を立設させる。
柱部13は、現場打ちコンクリートにより形成してもよいし、プレキャスト部材を使用して形成してもよい。
柱部13を形成したら、柱部13と内周連壁4とをつなぐ繋ぎ部材11を形成する。
繋ぎ部材11は、プレキャスト部材により形成してもよいし、現場打ちコンクリートにより形成してもよい。
床付け掘削工程は、床付け掘削を行う工程である。
床付け掘削は、図6の(b)に示すように、繋ぎ部材11を介して柱部13を内周連壁4に連結した状態で、床付け面2aまで内周連壁4の内側の地盤を掘削する。
内周連壁4の内側は、揚水により底盤体7以深の地下水位WLを低下させておく。
また、地盤の掘削に伴い、内周連壁4が露出したら、内周連壁4を貫通して外周連壁3に到達する後施工アンカー6を随時打設する(アンカー打設工程)。
構造体構築工程は、図7に示すように、立坑2内に内部構造体9を形成する工程である。
内部構造体9は、床付け面2aまでの掘削が完了した後、掘削により露出した杭12および柱部13を連続した柱10として形成する。
本実施形態の土留め構造および土留め構造の構築方法の作用効果は、次の通りである。
底盤体7に根入れされた柱10(杭12および柱部13)を繋ぎ部材11により土留壁5に接合させた状態で床付け掘削を行うため、揚圧力を受けることで発生する底盤体7の曲げモーメントを低減させることができる。そのため、底盤体7の必要厚(高さ)を小さくすることができ、底盤体7の施工の手間および施工費の削減を図ることができる。
また、柱10を内部構造体9の一部として使用することで、床付け掘削に至る前段階で、仮底盤2bより上方の内部構造体9の構築を順巻にて行うことができる。また、仮底盤2bよりも上方に形成した内部構造体9の自重により、浮き上がりに対向することが可能となり、立坑2の全体の構造のスリム化を図ることが可能となる。
この他の第二の実施形態に係る土留め構造および土留め構造の構築方法による作用効果は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
例えば、前記各実施形態では、外周連壁と内周連壁とをアンカーを介して一体化する場合について説明したが、外周連壁と内周連壁は、必ずしもアンカーにより連結する必要はない。
また、底盤体は必要に応じて形成すればよく、省略してもよい。
また、外周連壁には、必ずしも計測孔が形成されている必要はない。
立坑の使用目的は限定されるものではない。
また、立坑の深度や大きさ(規模)等も限定されない。
1 土留め構造
2 立坑
2a 床付け面
3 外周連壁
4 内周連壁
5 土留壁
6 後施工アンカー(アンカー)
7 底盤体
8 計測孔
8a 発信器
8b 受信器
9 内部構造
10 柱
11 繋ぎ部材
12 杭
13 柱部
Gc 遮水層
Gs 透水層

Claims (2)

  1. 遮水層に到達する外周連壁を形成する工程と、
    前記外周連壁の内面に沿って内周連壁を形成する工程と、
    前記内周連壁の内側の地盤を床付け面よりも浅い仮底盤まで掘削する工程と、
    前記外周連壁と前記内周連壁の段差部を巻き込むように底盤体を形成する工程と、
    前記仮底盤から前記底盤体に到達する杭を形成するとともに、前記杭と前記内周連壁とをつなぐ繋ぎ部材を形成する工程と、
    床付け掘削を行う工程と、を備える土留め構造の構築方法であって、
    前記内周連壁は、前記床付け面よりも深く、かつ、外周連壁の先端よりも浅い位置に到達するように形成することを特徴とする、土留め構造の構築方法。
  2. 前記外周連壁に複数の計測孔を形成しておき、
    少なくとも1つの前記計測孔内に設置された発信機と、その他の前記計測孔内に設置された受信機を利用して、前記底盤体の施工状況を確認することを特徴とする、請求項に記載の土留め構造の構築方法。
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