JP2722185B2 - 土留め壁芯材 - Google Patents

土留め壁芯材

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JP2722185B2 JP7186541A JP18654195A JP2722185B2 JP 2722185 B2 JP2722185 B2 JP 2722185B2 JP 7186541 A JP7186541 A JP 7186541A JP 18654195 A JP18654195 A JP 18654195A JP 2722185 B2 JP2722185 B2 JP 2722185B2
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幸彦 石川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地下構造物を構築する
際に、該地下構造物の掘削空間を確保すべく該掘削範囲
の外周周辺に構築される土留め壁の芯材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に地下構造物を構築する場合、とり
わけ掘削深度が20〜30メートル程度までの比較的浅
い掘削を行なう地下構造物の場合、該地下構造物の専有
面積に応じた地下空間の掘削を行なうためには、この掘
削に着手する前に、図4に示すように、該掘削範囲の外
周周辺を地下構造物に対応した深さにスクリュウオーガ
ーで掘削し、この掘削孔にH鋼等の補強材を挿入し、そ
の周囲にコンクリート等の硬化材を充填して強度を補強
した杭(2)の杭打ちを連続的に行なうことによって、
連続地中壁(土留め壁)(1)を構成するか、あるい
は、図5に示すように、バケットで帯状に掘削して、該
帯状の掘削孔に鉄筋籠(5)等の補強材を挿入し、コン
クリート等の硬化材を充填して連続地中壁(1a)を打
設することにより、地下構造物の掘削範囲外周の土砂の
崩壊を防止した後、地下空間の掘削が行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、地下構
造物の外周をスクリュウオーガーで掘削し、多量の杭を
連続的に均一に杭打ちすることは、地盤条件から必ずし
も容易ではなく、土質にバラツキがあるような場合、掘
削溝底部において、図4に示したような空隙(3)が杭
(2)と杭(2)との間に生じ、連続地中壁を打設後、
該空隙から地下水の漏水が発生して、土留め効果を低減
し、地下空間掘削作業を困難にする場合もあるという問
題点があった。
【0004】また、バケットによって帯状に掘削した掘
削溝に構築される連続地中壁の場合には、外周の土圧を
面で受けるため、強度確保の観点から、補強材として鉄
筋籠を挿入しており、現場において鉄筋の組み立て作業
が必要で工期およびコスト上問題点があった。
【0005】加えて、地下構造物の構築の際には、シー
ルド掘進機で上記連続地中壁の適宜箇所を切削しながら
掘進する必要が出てくるが、その場合、内部にH鋼等の
補強材を挿入し、その周囲にコンクリート等の硬化材を
充填した多数の杭(2)からなる地中壁(1)を切削す
るのは容易でなく、一方コンクリート内部に補強材とし
て鉄筋籠(5)を挿入した地中壁(1)の切削では、シ
ールド掘進機に鉄筋が巻き込まれて絡みつく等の問題点
があった。
【0006】従って、本発明は、上記の問題点を解決す
べく、掘削現場における作業工程を簡略化し、さらに土
圧に対する強度を保ちつつ土留壁を薄くすることによっ
て、施工期間の短縮および施工費等のコストの削減がで
きるとともに、土留壁構築後のシールド掘進機による掘
削が容易かつ確実な土留め壁の芯材を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では地下空間の掘削範囲の外周の周辺をバケ
ット等の掘削機で掘削し、この掘削溝にプレートに対し
て立設された壁面によって多角形状に囲まれたコアが平
面方向に連接されたシート状コアをプレートにより両面
から挟み込んだパネルを、土留め壁として設置し、その
周囲にコンクリート等の硬化材を充填して、薄くて強度
の高い土留め壁を形成する。この場合シート状コアとし
ては可塑性樹脂、木材、紙類、または金属等、適宜素材
により構成すれば良く、強度増大のため複数のパネルを
使用したり、シート状コア内に流動体や硬化材などの充
填材を充填しても良い。
【0008】
【作用】地下空間の掘削範囲の外周の周辺の掘削溝に、
土留め壁の芯材としての上記パネル(以下「パネル」と
いう)を設置し、その周囲にコンクリート等の硬化材を
充填して土留め壁を構築し、土圧に対して面で対応す
る。該パネルは、プレートに対して立設された壁面によ
って多角形状に囲まれたコアが平面方向に連接されたシ
ート状コアをプレートにより両面から挟み込んだ形状を
しているため、単位面積当たりの強度が高く、パネルの
幅を薄くすることができるので、掘削溝の幅も可及的に
狭くでき、土砂の掘削量が著しく少なくなる。また、掘
削深度に応じた土圧の変化に応じて、事前にパネルの構
造を選択し、準備しておくことができるので作業性の工
場に役立つとともに、パネルは比較的柔軟材で構成でき
るため、土留め壁構築後のシールド掘削機による土留め
壁の切削が容易となる。
【0009】
【実施例】以下、添付図面により本発明に係る土留め壁
芯材の実施例を説明する。図1は、土留め壁芯材である
パネル(6)の構造を、一部を切欠して示したものであ
る。このパネル(6)では、シート状に連続しているコ
ア(8)はハニカム状であるが、一般にはハニカム状を
含む多角形、または円形等、適宜形状からなる一連の多
数のコアであって、シート状に集積した可塑性樹脂、木
材、紙類、またはアルミ等の軽金属等の素材からなるシ
ート状コア(8)を、金属またはプラスティック等の素
材からなるプレート(7、7a)によって、両面から挟
み込んでパネル(6)を構成している。上記シート状コ
ア(8)およびプレート(7、7a)の素材は、掘削深
度による土圧の違いによって、適宜選択が可能である
が、シート状コア(8)の素材を木材または紙類とした
場合には、プレート(7、7a)の素材を金属または硬
質プラスティック等の防水素材とし、プレート(7、7
a)間にキャップ(10)を取り付ける等の防水措置を
講ずるか、パネル(6)内部のシート状コア(8)を防
水加工しておくことが好ましい。
【0010】図2は、土圧に対するパネル自体の強度を
考慮して構成されたパネル(6)のバリエーションを示
すものである。図2のaに示した基本的な構造のパネル
(6)では、シート状に集積されたハニカム状のシート
状コア(8)をアルミニウム製のプレート(7、7a)
によって、両面から挟み込んでパネルを構成している。
図2のaに示したパネルを単板として用いる場合の他、
図2のbに示したシート状コア(8)とプレート(7、
7a)との間隙に流動体又は硬化材等の充填材(12)
を充填したもの、あるいは図2のcに示したような前記
aのパネル(6)を接着剤(9)等を用いて複数枚重ね
た構造のもの等がある。従って、必要に応じてこれらパ
ネル(6)単体やこれらの組合わされたものを選択で
き、かつ事前にパネル(6)として形成しておくことが
できる。
【0011】つぎに、本実施例に基づくパネル(6)を
用いた土留め壁(11)の構築を図3に基づいて説明す
る。図3はパネル(6)を芯材として、このパネルの周
囲にコンクリート等の硬化材(4)を充填してなる土留
め壁(11)を示す平面図である。地下構造物の構築に
必要とされる地下空間の掘削に先立って行なわれる土留
め壁(11)の構築では、まず該地下空間の外周周辺の
地盤を、通常の連続地中壁構築に用いられるバケットや
薄膜用の回転式あるいはチェーン式等の掘削機によって
掘削する。この際、該掘削作業に伴って、掘削された掘
削溝に泥水を注入し、満たした該泥水の水圧によって該
掘削溝が崩壊するのを防止しながら、掘削を行なう。続
いて、泥水の満たされた掘削溝内に、土留め壁(11)
の芯材として、図1で示された構造を有するパネル
(6)を順次挿入する。次に一旦満たした泥水をポンプ
等による排水を行ないながら、該排水に置き換えてコン
クリート等の硬化材(4)を充填する。
【0012】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、例えば上記実施例では掘削溝に図2のaのパネル
を土留め壁の芯材(6)として挿入しているが、図2の
パネルbのようにシート状コア(8)内に流動体又は硬
化材等の充填材(12)をあらかじめ充填したもの、あ
るいはパネルcのように複数枚のパネルを重ねてサンド
イッチ状に構成したものを用いれば、土留め壁の面強度
を更に高めることができるから、前記パネルbまたはc
を土留め壁芯材(6)として用いた場合、該芯材(6)
の周囲に充填されるコンクリート等の硬化材の使用量を
軽減することが6できる。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る土留め
壁芯材によれば、土留め壁は土圧に対してパネル面で対
応するものであるから、連続杭打ちによる地中壁に見ら
れるような、杭打ちの不揃いによる杭と杭との空隙から
生ずる地下水の漏水を避けることができる。また、補強
材として鉄筋籠等を現場で組み立てて挿入する作業や、
H鋼等を内部に挿入した多量の杭の連続杭打ちを省くこ
とができるので作業性の向上に役立つ。
【0014】さらに、土留め壁芯材を、シート状の多角
形または円形等、その他適宜形状の一連のコアを両面か
らプレートで挟み込む構造とすることによって、安価な
材料で強度を損なわずに土留め壁芯材を構成できるか
ら、土留め壁芯材の周囲に充填されるコンクリート等の
硬化材の使用量を効果的に調節でき、土留め壁全体の厚
さを薄くすることができ、掘削溝の掘削面積を大幅に減
らすことができる。
【0015】加えて、シート状コアとプレートの素材お
よびパネルの構造を、必要な強度に応じて、事前に選択
し、準備しておくことができるので、土留め壁構築現場
における工程の短縮を図ることができ、材料費および施
工費のコストを可及的に削減できる。
【0016】さらにまた、他の地下構造物の構築の際
に、シールド掘進機で上記連続地中壁の適宜箇所を切削
しながら掘進する場合でも、連続地中壁内にH鋼が埋設
されたものに比べて簡単かつ容易に掘削でき、コンクリ
ート内部に補強材として鉄筋籠を挿入した地中壁のよう
に、掘進機に鉄筋が巻き込まれて絡みつくといった問題
も回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る土留め壁芯材の実施例を示すもの
で、土留め壁芯材の構造を一部を切欠して示した斜視図
である。
【図2】aは本発明の実施例に係る土留め壁芯材の基本
的な構成を示す側面図、bおよびcはそのバリエーショ
ンである土留め壁芯材の側面図である。
【図3】本発明の実施例に係る土留め壁芯材を用いて構
築された地中壁の平断面図である。
【図4】掘削溝に杭を連続杭打ちすることにより構築さ
れる、従来方法による連続地中壁の概要を示す斜視図で
ある。
【図5】掘削溝に鉄筋籠を補強材として用いて構築され
る、従来方法による連続地中壁の概要を一部切欠して示
す斜視図である。
【符号の説明】
4・・・・・硬化材(コンクリート) 6・・・・・パネル(芯材) 7、7a・・プレート 8・・・・・シート状コア 11・・・・土留め壁 12・・・・充填材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地下構造物を構築する際に、事前に掘削範
    囲の外周周辺に構築される土留め壁において、該土留め
    壁の芯材が、プレートに対して立設された壁面によって
    多角形状に囲まれたコアが平面方向に連接されたシート
    状コア(8)をプレート(7、7a)により両面から挟
    み込んだパネル(6)であることを特徴とする土留め芯
    材。
  2. 【請求項2】シート状コア(8)が可塑性樹脂、木材、
    紙類、または金属のいずれかからなる請求項1記載の土
    留め壁芯材。
  3. 【請求項3】複数のパネル(6) (6)相互が、接着
    剤(9)により接着された請求項1又は2記載の土留め
    壁芯材。
  4. 【請求項4】シート状のコア(8)内に充填材(12)
    が充填された請求項1乃至3いずれか記載の土留め壁芯
    材。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0632800A (ja) * 1992-07-15 1994-02-08 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd タンパク質固定化担体および該担体を用いる細胞の分離法

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