JP3099021B2 - 車両のバックドア構造 - Google Patents

車両のバックドア構造

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JP3099021B2 JP06268400A JP26840094A JP3099021B2 JP 3099021 B2 JP3099021 B2 JP 3099021B2 JP 06268400 A JP06268400 A JP 06268400A JP 26840094 A JP26840094 A JP 26840094A JP 3099021 B2 JP3099021 B2 JP 3099021B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の車体構造に関
し、特に、開閉式ウインドウガラスを有したバックドア
の防水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば図7に示すようなハッチバック車
のバックドアにおいては、バックドアパネル1の内部に
電動式ウインドウレギュレータ2を組込み、遠隔操作さ
れる同電動式ウインドウレギュレータ2によりウインド
ウガラスを上下方向に開閉させる場合がある。即ち、図
8及び図9はドアアウタパネル1a及びドアインナパネ
ル1bで構成されるバックドアパネル1の内部に電動式
ウインドウレギュレータ2を組込んだ構造であり、図示
電動式ウインドウレギュレータ2は、ウインドウガラス
3の取付けレール4を上下動させるX字パンタグラフ部
材2aを備え、これらのX字パンタグラフ部材2aは遠
隔制御される駆動モータ2bにより駆動され、ウインド
ウガラス3を窓枠サッシ5に沿って開閉する。
【0003】また、ドアインナパネル1bには電動式ウ
インドウレギュレータ2及び図示を省略するドアロック
の組付けやこれらの修理のためのサービスホール6が形
成され、同サービスホール6をサービスホールカバー7
で覆うけれども、ウインドウガラス3が開閉されるの
で、バックドアパネル1の内部には雨水等が侵入する。
このため、従来では、サービスホール6の口縁に引出し
部8を成形し、前記駆動モータ2bから導いた電装ハー
ネス9を、図示のように、”U”字状に折返して防水グ
ロメット10を通って車室内側に取出し、ソケット11
を介して車体側ハーネス(図示せず)に接続している。
【0004】つまり、電装ハーネス9に付着した雨水
を”U”字状折返し部9aから滴下させ、防水グロメッ
ト10によりバックドアパネル1の内部の雨水を車室内
側に流出させない構造とされ、ドアインナパネル1bの
下部に形成する水抜き孔12から車外に雨水を流出させ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来のバックドア構造では、雨天時にバックド
アを図7の仮想線示のように、解放すると、バックドア
パネル1の内部にある雨水が電装ハーネス9を伝って車
室内側に流出してしまうことがある。即ち、バックドア
の解放時にあっては、ガスステー等の力によりバックド
アが図7の仮想線で示した状態にまで急速に解放される
けれども、このような急速な解放運動によりサービスホ
ールカバー7のドア内表面等に付着した雨水が防水グロ
メット方向に逆流し、サービスホールカバー7と防水グ
ロメット10との間の隙間等を通って車室内側に流出し
てしまう問題がある。
【0006】本発明の目的は、以上に述べたような開閉
可能なウインドウガラスをもつ従来のバックドア構造の
問題に鑑み、雨天時にバックドアを解放しても、電装ハ
ーネスの通過部からバックドアパネル中の雨水が車室側
に流出することのない車両のバックドア構造を得るにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、ウインドウガラスを開閉する電動式ウイ
ンドウレギュレータをバックドアパネル中に収容し、同
電動式ウインドウレギュレータから導いた電装ハーネス
を”U”字状に折り返して、ドアインナパネルのサービ
スホールの口縁に位置する防水グロメットを通ってバッ
クドアパネルの外部へ引き出す車両のバックドア構造に
おいて、前記電装ハーネスの直下のサービスホールカバ
ーの表面に、バックドアの解放時にドア下部から前記防
水グロメットへ向かって流れる雨水の逆流を阻止する堰
部材を設けた車両のバックドア構造を提案するものであ
る。後述する本発明の好ましい実施例においては、前記
堰部材は、”U”字状に折り曲げられた状態で前記サー
ビスホールカバーの表面に固定された”L”字断面帯
材、または、金属板で構成される前記サービスホールカ
バーの表面に形成される”U”字状のビードとして具体
化される。
【0008】
【実施例】以下、図1から図6について本発明の実施例
の詳細を説明する。図1から図3は本発明の第1実施例
によるバックドアを示し、このバックドアにおいては、
バックドアパネル1Aの内部に電動式ウインドウレギュ
レータ2Aを組込み、遠隔操作される同電動式ウインド
ウレギュレータ2Aによりウインドウガラス3Aを上下
方向に開閉させる。即ち、前記電動式ウインドウレギュ
レータ2Aは、ウインドウガラス3Aの取付けレール4
Aを上下動させるX字パンタグラフ部材2aを備え、こ
れらのX字パンタグラフ部材2aは遠隔制御される駆動
モータ2bにより駆動され、ウインドウガラス3Aを窓
枠サッシ5Aに沿って開閉する。
【0009】また、ドアインナパネル1bにはハードボ
ードからなるサービスホールカバー7Aで覆われるサー
ビスホール6Aが形成され、サービスホール6Aの口縁
には下方を開放した引出し部8Aが成形される。そし
て、前記駆動モータ2bから導いた電装ハーネス9A
は、図示のように、”U”字状に折返した後、前記引出
し部8Aに位置される防水グロメット10Aを通って車
室内側に取出され、ソケット11Aを介して車体側ハー
ネス(図示せず)に接続されるのは、従来と同様であ
る。
【0010】第1実施例においては、サービスホール6
Aを覆うサービスホールカバー7Aのドア内表面には、
前記引出し部8Aの直下に位置した堰部材としての”
L”字断面帯材13が固定される。即ち、図3に示すよ
うに、柔軟な樹脂製押出し材で構成する同”L”字断面
帯材13は、前記引出し部8Aの左右方向中央部を最下
部とする”U”字状にした状態で樹脂製固定片14を用
いてサービスホールカバー7Aのドア内表面7aに固定
される。そして、同”L”字断面帯材13の立て壁13
aの最下部には少量の雨水を通す小孔15が形成され、
この小孔15から少量ずつ雨水を流出することができ
る。
【0011】第1実施例は、以上のような構造であるか
ら、バックドアの閉鎖状態にあっては、バックドアパネ
ル1Aの内部に侵入した雨水は、防水グロメット10A
方向に向かうことなく、電装ハーネス9Aの”U”字状
折返し部9aから滴下し、ドアインナパネル1bの下部
に形成する水抜き孔12から車外に排出されることにな
る。雨天時等において、バックドアが解放される場合、
バックドアパネル1Aの内部に溜った雨水がサービスホ
ールカバー7Aのドア内表面7aに沿って図2の上方へ
逆流することがあるけれども、”L”字断面帯材13の
立て壁13aにより防水グロメット方向への逆流が阻止
される。この逆流の際、サービスホールカバー7Aのド
ア内表面7aに沿って流れる雨水は、”L”字断面帯材
13の立て壁13aにより前記引出し部8A及び防水グ
ロメット10Aから離れる方向にそらされるから、防水
グロメット10Aとサービスホールカバー7Aとの間の
隙間等から、車室側に雨水が流出することはなくなる。
【0012】なお、バックドアの解放時に”L”字断面
帯材13の上部に廻込んだ少量の雨水は、バックドアが
閉鎖状態に戻された時に、小孔15から徐々に下方に抜
けることになる。
【0013】図4は本発明の第2実施例によるバックド
ア構造の図3相当拡大斜視図であり、この実施例におい
ては、金属板製のサービスホールカバー7Bを用いてい
る。即ち、ドアインナパネル1bのサービスホール6B
の口縁には防水グロメット10Bを位置できる引出し部
8Bが成形され、先端にソケット11Bをもつ電装ハー
ネス9Bの”U”字状折返し部9aから雨水が下方に滴
下される。また、サービスホール6Bを覆うサービスホ
ールカバー7Bの表面には、堰部材を構成する”U”字
状の凸ビード16B及び凹ビード17Bがドア内表面7
aに対して凸状態及び凹状態にプレス加工され、前記凸
ビード16Bにより雨水の逆流方向が規制され、凹ビー
ド17Bにより同雨水の逆流通路が形成される。
【0014】第2実施例によるバックドア構造は、この
ような構造であるから、バックドアの解放時の雨水は、
凸ビード16Bにより引出し部8B方向への流動を阻止
され、凹ビード17Bに流入されて引出し部8Bからそ
らされるため、第1実施例と同様に、車室側への流出は
なくなる。
【0015】図5は本発明の第3実施例によるバックド
ア構造の図3相当拡大斜視図であり、この実施例におい
ては、金属板製のサービスホールカバー7Cを用いてい
る。即ち、ドアインナパネル1bのサービスホール6C
の口縁には防水グロメット10Cを位置できる引出し部
8Cが成形され、先端にソケット11Cをもつ電装ハー
ネス9Cの”U”字状折返し部9aから雨水が下方に滴
下される。また、サービスホール6Cを覆うサービスホ
ールカバー7Cの表面には、堰部材を構成する”U”字
状の凸ビード16Cがドア内表面7aに対して凸状態に
プレス加工され、前記凸ビード16Cにより雨水の逆流
方向が規制される。
【0016】第3実施例によるバックドア構造は、この
ような構造であるから、バックドアの解放時の雨水は、
凸ビード16Cにより引出し部8C方向への流動を阻止
され、凹ビード17Cに流入されて引出し部8Cからそ
らされるため、第1実施例と同様に、車室側への流出は
なくなる。
【0017】図6は本発明の第4実施例によるバックド
ア構造の図3相当拡大斜視図であり、この実施例におい
ては、金属板製のサービスホールカバー7Dを用いてい
る。即ち、ドアインナパネル1bのサービスホール6D
の口縁には防水グロメット10Dを位置できる引出し部
8Dが成形され、先端にソケット11Dをもつ電装ハー
ネス9Dの”U”字状折返し部9aから雨水が下方に滴
下される。また、サービスホール6Dを覆うサービスホ
ールカバー7Dの表面には、堰部材を構成する”U”字
状の凹ビード17Dがドア内表面7aに対して凹状態に
プレス加工され、前記凹ビード17Dにより同雨水の逆
流通路が形成される。
【0018】第4実施例によるバックドア構造は、この
ような構造であるから、バックドアの解放時の雨水は、
凹ビード17Dに流入されて引出し部8Dからそらされ
るため、第1実施例と同様に、車室側への流出はなくな
る。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、サービスホールカバーの表面に堰部材を設け
るだけの簡単な構造により、バックドアを解放しても、
バックドアパネル内部の雨水が車室側に流出すことのな
い品質に優れたバックドアを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるバックドアの全体断
面図である。
【図2】同バックドアの要部拡大断面図である。
【図3】同バックドア要部の一部切欠き拡大斜視図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例によるバックドアの図3相
当拡大斜視図である。
【図5】本発明の第3実施例によるバックドアの図3相
当拡大斜視図である。
【図6】本発明の第4実施例によるバックドアの図3相
当拡大斜視図である。
【図7】従来のハッチバック車の後方から見た斜視図で
ある。
【図8】同ハッチバック車のバックドアの全体断面図で
ある。
【図9】同バックドアの要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1A バックドアパネル 2a ドアインナパネル 3A ウインドウガラス 6A〜6D サービスホール 7A〜7D サービスホールカバー 9A〜9D 電装ハーネス 13 ”L”字断面帯材(堰部材) 16B,16C 凸ビード(堰部材) 17B,17D 凹ビード(堰部材)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドウガラスを開閉する電動式ウイ
    ンドウレギュレータをバックドアパネル中に収容し、同
    電動式ウインドウレギュレータから導いた電装ハーネス
    を”U”字状に折り返して、ドアインナパネルのサービ
    スホールの口縁に位置する防水グロメットを通ってバッ
    クドアパネルの外部へ引き出す車両のバックドア構造に
    おいて、前記電装ハーネスの直下のサービスホールカバ
    ーの表面に、バックドアの解放時にドア下部から前記防
    水グロメットへ向かって流れる雨水の逆流を阻止する堰
    部材を設けたことを特徴とする車両のバックドア構造。
  2. 【請求項2】 前記堰部材は、”U”字状に折り曲げら
    れた状態で前記サービスホールカバーの表面に固定され
    た”L”字断面帯材であることを特徴とする請求項1記
    載の車両のバックドア構造。
  3. 【請求項3】 前記堰部材は、金属板で構成される前記
    サービスホールカバーの表面に形成される”U”字状の
    ビードであることを特徴とする車両のバックドア構造。
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