JP3098982B2 - ベル型焼鈍炉のベース構造 - Google Patents
ベル型焼鈍炉のベース構造Info
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- JP3098982B2 JP3098982B2 JP09218516A JP21851697A JP3098982B2 JP 3098982 B2 JP3098982 B2 JP 3098982B2 JP 09218516 A JP09218516 A JP 09218516A JP 21851697 A JP21851697 A JP 21851697A JP 3098982 B2 JP3098982 B2 JP 3098982B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base
- annealing furnace
- base structure
- type annealing
- bell
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- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベル型焼鈍炉のベ
ース構造に関するものである。
ース構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ベル型焼鈍炉において、インナーカバー
内に露出するベースは耐火材で構成されているが、イン
ナーカバー内の真空排気（パージ）時および加熱時に、
前記耐火材中に含まれている水分が蒸発したり空気が放
出され、インナーカバー内が所定の真空度に達せず、パ
ージが不完全となったり、水分の蒸発のため、加熱時、
インナーカバー内が所定の低露点雰囲気となりにくい。
また、インナーカバー内の雰囲気としてＨ2等の熱伝達
率の高いガスを使用する場合、耐火物からの熱ロスが大
きく、熱効率が悪いという課題を有していた。そのた
め、耐火材製ベースの表面に鋼板製のシールカバーを設
けることが行なわれている。しかしながら、前記シール
カバーは加熱と冷却を繰り返し受けるが、シールカバー
は耐火材と全面的に接触しているため、加熱・冷却にも
とづく熱膨張・熱収縮が拘束されて十分に行なわれず、
その結果、損傷を来すことになる。また、ベースは処理
材の全荷重を受けることにより損傷しやすい。
内に露出するベースは耐火材で構成されているが、イン
ナーカバー内の真空排気（パージ）時および加熱時に、
前記耐火材中に含まれている水分が蒸発したり空気が放
出され、インナーカバー内が所定の真空度に達せず、パ
ージが不完全となったり、水分の蒸発のため、加熱時、
インナーカバー内が所定の低露点雰囲気となりにくい。
また、インナーカバー内の雰囲気としてＨ2等の熱伝達
率の高いガスを使用する場合、耐火物からの熱ロスが大
きく、熱効率が悪いという課題を有していた。そのた
め、耐火材製ベースの表面に鋼板製のシールカバーを設
けることが行なわれている。しかしながら、前記シール
カバーは加熱と冷却を繰り返し受けるが、シールカバー
は耐火材と全面的に接触しているため、加熱・冷却にも
とづく熱膨張・熱収縮が拘束されて十分に行なわれず、
その結果、損傷を来すことになる。また、ベースは処理
材の全荷重を受けることにより損傷しやすい。
【０００３】そこで、前記課題を解決するベース構造が
特開平８−２５３８０６号公報にて提案されている。す
なわち、ベースの上面の一部に環状の金属製成形リング
を位置させ、この成形リングを円筒形の金属薄板リング
で支持させたものである。
特開平８−２５３８０６号公報にて提案されている。す
なわち、ベースの上面の一部に環状の金属製成形リング
を位置させ、この成形リングを円筒形の金属薄板リング
で支持させたものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記シ
ールカバーの下面は成形リング全面と面接触するため、
シールカバーの熱膨張・熱収縮が従来同様大きく拘束さ
れシールカバーの損傷を避けられず耐久性が低下する。
また、成形リングは薄板リングで支持されているが、熱
伝導によるロスを軽減するため下部に切欠部が形成され
ており、支持強度が低く、耐久性が悪いばかりかベース
に大なる荷重がかかり損傷しやすく、前述の課題を解決
することができない。したがって、本発明は、シールカ
バーの熱膨張・熱収縮を余り拘束することなく、かつ、
処理材の荷重を十分に支持するとともに熱伝導によるロ
スを軽減することのできるベル型焼鈍炉のベース構造を
提供することを目的とする。
ールカバーの下面は成形リング全面と面接触するため、
シールカバーの熱膨張・熱収縮が従来同様大きく拘束さ
れシールカバーの損傷を避けられず耐久性が低下する。
また、成形リングは薄板リングで支持されているが、熱
伝導によるロスを軽減するため下部に切欠部が形成され
ており、支持強度が低く、耐久性が悪いばかりかベース
に大なる荷重がかかり損傷しやすく、前述の課題を解決
することができない。したがって、本発明は、シールカ
バーの熱膨張・熱収縮を余り拘束することなく、かつ、
処理材の荷重を十分に支持するとともに熱伝導によるロ
スを軽減することのできるベル型焼鈍炉のベース構造を
提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、耐火材からなるベースの表面に鋼板製シー
ルカバーを設けたベル型焼鈍炉のベース構造において、
前記シールカバーの下面を、基台に立設した多数の２分
割構造の支持ポストにより支持するようにしたものであ
る。また、前記各支持ポストが、内側支持ポスト群、中
心支持ポスト群および外側支持ポスト群からなり、各ポ
スト群は各々同一円周上で等間隔に設置したものであ
る。
するために、耐火材からなるベースの表面に鋼板製シー
ルカバーを設けたベル型焼鈍炉のベース構造において、
前記シールカバーの下面を、基台に立設した多数の２分
割構造の支持ポストにより支持するようにしたものであ
る。また、前記各支持ポストが、内側支持ポスト群、中
心支持ポスト群および外側支持ポスト群からなり、各ポ
スト群は各々同一円周上で等間隔に設置したものであ
る。
【０００６】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態につい
て図にしたがって説明する。図において、１は基台で、
この基台１上に耐火材からなるベース２が設けられてい
る。
て図にしたがって説明する。図において、１は基台で、
この基台１上に耐火材からなるベース２が設けられてい
る。
【０００７】３は前記ベース２の下面に設けた炉外モー
タ４で回転される炉内雰囲気循環ファン、５はインナー
カバーで、前記ベース２上に固定された支持台（ディフ
ューザー）６上にコンベクタ（スペーサ）７を介して積
載されたコイル等の処理材Ｗを覆うとともに、前記基台
１にクランプ機構等からなるシール装置８により密封状
態で設置されている。９はアウターカバーで、このアウ
ターカバー９には図示しないバーナと排気口とが設けて
あり、前記インナーカバー５を覆って、シール材１０を
介して前記基台１上に設置されている。
タ４で回転される炉内雰囲気循環ファン、５はインナー
カバーで、前記ベース２上に固定された支持台（ディフ
ューザー）６上にコンベクタ（スペーサ）７を介して積
載されたコイル等の処理材Ｗを覆うとともに、前記基台
１にクランプ機構等からなるシール装置８により密封状
態で設置されている。９はアウターカバーで、このアウ
ターカバー９には図示しないバーナと排気口とが設けて
あり、前記インナーカバー５を覆って、シール材１０を
介して前記基台１上に設置されている。
【０００８】また、前記ベース２の上面から側面にかけ
ては、ガスタイト構造の鋼板製シールカバー１１で被覆
され、かつ、前記鋼板製シールカバー１１の下面は、前
記基台１に立設した多数の支持ポスト１２により支持さ
れている。この支持ポスト１２はその上面に湾曲面から
なる支持板１３を有するとともにポスト部１４は断熱材
１５を介在した分割構造となっている。なお、前記支持
板１３は、前記ベース２の上面形状の一部を構成する。
ては、ガスタイト構造の鋼板製シールカバー１１で被覆
され、かつ、前記鋼板製シールカバー１１の下面は、前
記基台１に立設した多数の支持ポスト１２により支持さ
れている。この支持ポスト１２はその上面に湾曲面から
なる支持板１３を有するとともにポスト部１４は断熱材
１５を介在した分割構造となっている。なお、前記支持
板１３は、前記ベース２の上面形状の一部を構成する。
【０００９】さらに、前記支持ポスト１２は内側支持ポ
スト群１２Ａ、中間支持ポスト群１２Ｂと外側支持ポス
ト群１２Ｃからなり、各ポスト群は各々同一円周上で等
間隔に配置されるとともに、内側支持ポスト群１２Ａの
支持ポストが他の支持ポスト群の支持ポストより大径と
なり、かつ、内側支持ポスト群１２Ａの１つの支持ポス
トと外側支持ポスト群１２Ｃの２つの支持ポストはそれ
ぞれ連結片１６で連結され、安定して処理材を支持でき
る構成となっている。そして、前記シールカバー１１は
前記ベース２と支持ポスト１２の上面を覆うものであ
る。なお、前記ベル型焼鈍炉の操業は従来同様であるた
め説明を省略する。
スト群１２Ａ、中間支持ポスト群１２Ｂと外側支持ポス
ト群１２Ｃからなり、各ポスト群は各々同一円周上で等
間隔に配置されるとともに、内側支持ポスト群１２Ａの
支持ポストが他の支持ポスト群の支持ポストより大径と
なり、かつ、内側支持ポスト群１２Ａの１つの支持ポス
トと外側支持ポスト群１２Ｃの２つの支持ポストはそれ
ぞれ連結片１６で連結され、安定して処理材を支持でき
る構成となっている。そして、前記シールカバー１１は
前記ベース２と支持ポスト１２の上面を覆うものであ
る。なお、前記ベル型焼鈍炉の操業は従来同様であるた
め説明を省略する。
【００１０】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、ベース表
面に設けた鋼板製シールカバーは主として接触面積の小
さい支持ポストで支持されるため、シールカバーの熱膨
張・熱収縮に対する拘束力が少なく、その結果、熱応力
が軽減され、耐久性を向上させることができる。また、
各支持ポストは２分割構造となっているため、支持ポス
ト自体の強度が低下することがないばかりか、断熱材に
より熱伝導が減少し、熱ロスを少なくすることができる
という効果を奏する。
面に設けた鋼板製シールカバーは主として接触面積の小
さい支持ポストで支持されるため、シールカバーの熱膨
張・熱収縮に対する拘束力が少なく、その結果、熱応力
が軽減され、耐久性を向上させることができる。また、
各支持ポストは２分割構造となっているため、支持ポス
ト自体の強度が低下することがないばかりか、断熱材に
より熱伝導が減少し、熱ロスを少なくすることができる
という効果を奏する。
【図１】 本発明にかかるベル型焼鈍炉のベース構造を
示す断面図。
示す断面図。
【図２】 図１の支持ポストの立設状態を示す平面図。
【図３】 支持ポストの配列図。
１…基台、２…ベース、５…インナーカバー、１１…シ
ールカバー、１２…支持ポスト、１２Ａ…内側支持ポス
ト群、１２Ｂ…中間支持ポスト群、１２Ｃ…外側支持ポ
スト群、１４…ポスト部。
ールカバー、１２…支持ポスト、１２Ａ…内側支持ポス
ト群、１２Ｂ…中間支持ポスト群、１２Ｃ…外側支持ポ
スト群、１４…ポスト部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C21D 1/00,1/767,9/673 F27B 3/02,3/12 F27D 3/12,17/00
Claims (2)
- 【請求項１】 耐火材からなるベースの表面に鋼板製シ
ールカバーを設けたベル型焼鈍炉のベース構造におい
て、前記シールカバーの下面を、基台に立設した多数の
２分割構造の支持ポストにより支持させるようにしたこ
とを特徴とするベル型焼鈍炉のベース構造。 - 【請求項２】 前記各支持ポストが、内側支持ポスト
群、中心支持ポスト群および外側支持ポスト群からな
り、各ポスト群は各々同一円周上で等間隔に設置されて
いることを特徴とする前記請求項１に記載のベル型焼鈍
炉のベース構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09218516A JP3098982B2 (ja) | 1997-08-13 | 1997-08-13 | ベル型焼鈍炉のベース構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09218516A JP3098982B2 (ja) | 1997-08-13 | 1997-08-13 | ベル型焼鈍炉のベース構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1161279A JPH1161279A (ja) | 1999-03-05 |
| JP3098982B2 true JP3098982B2 (ja) | 2000-10-16 |
Family
ID=16721162
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09218516A Expired - Fee Related JP3098982B2 (ja) | 1997-08-13 | 1997-08-13 | ベル型焼鈍炉のベース構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3098982B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101350449B1 (ko) | 2011-12-22 | 2014-01-16 | 주식회사 포스코 | 배치 소둔로의 베이스 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AT411904B (de) | 2003-03-24 | 2004-07-26 | Ebner Ind Ofenbau | Haubenglühofen, insbesondere für stahlband- oder drahtbunde |
| KR101007190B1 (ko) | 2008-06-26 | 2011-01-12 | 에스엠메탈(주) | 소둔로용 디퓨저 세그먼트 지지장치 |
| EP2243846B1 (en) * | 2009-04-24 | 2016-04-20 | China Steel Corporation | Bracing device for an annealing furnace |
| KR101301001B1 (ko) * | 2012-06-14 | 2013-08-28 | 에스엔유 프리시젼 주식회사 | 파손방지 기능을 구비한 기판처리 시스템 |
-
1997
- 1997-08-13 JP JP09218516A patent/JP3098982B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101350449B1 (ko) | 2011-12-22 | 2014-01-16 | 주식회사 포스코 | 배치 소둔로의 베이스 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1161279A (ja) | 1999-03-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |