JP3098808B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3098808B2
JP3098808B2 JP03206390A JP20639091A JP3098808B2 JP 3098808 B2 JP3098808 B2 JP 3098808B2 JP 03206390 A JP03206390 A JP 03206390A JP 20639091 A JP20639091 A JP 20639091A JP 3098808 B2 JP3098808 B2 JP 3098808B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置に関する
もので、例えば、基板電圧発生回路を備えかつバッテリ
ーバックアップ機能を備える擬似スタティック型RAM
(ランダムアクセスメモリ)等に利用して特に有効な技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MOSFET(金属酸化物半導体型電界
効果トランジスタ。この明細書では、MOSFETをし
て絶縁ゲート型電界効果トランジスタの総称とする)を
基本構成とするダイナミック型RAMがあり、このダイ
ナミック型RAMを基本構成としかつスタティック型R
AMとの互換性を有する擬似スタティック型RAMがあ
る。また、これらの擬似スタティック型RAMにおい
て、MOSFETが形成される半導体基板又はウェル領
域に適当な基板電位を与えることによって、半導体基板
とMOSFET等との間の寄生容量やしきい値電圧等を
制御し、動作の安定化を図る方法が公知であり、回路の
電源電圧をもとに基板電位を形成する基板電位発生回路
を備える擬似スタティック型RAM等が開発されてい
る。
【0003】一方、パーソナルコンピュータやワークス
テーション等において、主電源切断後も電池等によって
メモリ内容を保持するいわゆるバッテリーバックアップ
機能が一般化され、このようなバッテリーバックアップ
機能に適合しうる極めて低消費電力の擬似スタティック
型RAM等が開発されている。
【0004】基板電位発生回路を内蔵するメモリ集積回
路装置について、例えば、特開昭61−059688号
公報に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】基板電位発生回路を内
蔵する従来の擬似スタティック型RAM等において、基
板電位は、電源電圧の変動や半導体基板及び装置周辺温
度の変動によって変化することの少ない安定した値とさ
れる。ところが、擬似スタティック型RAM等に含まれ
るMOSFETのしきい値電圧は、図5に示されるよう
に、温度Tにほぼ反比例して変化し、これによってMO
SFETのサブスレッショルド電流IDSP 及びIDSN
変化する。これらのサブスレッショルド電流の変化量
は、図6及び図7に示されるように、例えば25℃のよ
うな常温と比較的高温の80℃とでは3ないし4桁の差
となり、擬似スタティック型RAM等のスタンバイ電流
をpA(ピコアンペア)又はnA(ナノアンペア)オー
ダーから数十μA(マイクロアンペア)程度にまで押し
上げる結果となる。このスタンバイ電流の値は、スタン
バイ電流が数mA(ミリアンペア)オーダーである通常
のメモリ集積回路装置では問題とならないが、バッテリ
ーバックアップ機能を備える擬似スタティック型RAM
等では、製品仕様を満たしえない致命的な大きさとな
る。
【0006】この発明の目的は、擬似スタティック型R
AM等の高温下におけるスタンバイ電流を低減すること
にある。この発明の他の目的は、擬似スタティック型R
AM等の高温下における消費電力を削減し、その高温下
におけるバッテリーバックアップを可能にすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、基板電位発生回路を備えか
つバッテリーバックアップ機能を備える擬似スタティッ
ク型RAM等において、基板電位発生回路を、例えば、
半導体基板の温度を識別してその出力信号を選択的に形
成する温度識別回路と、温度識別回路の出力信号に従っ
てその検出レベルが選択的に切り換えられるレベル検出
回路と、比較的大きな電流供給能力を有しかつ少なくと
もレベル検出回路の出力信号に従って選択的に動作状態
とされる第1の基板電位出力回路と、比較的小さな電流
供給能力を有しかつ定常的に動作状態とされる第2の基
板電位出力回路とにより構成し、高温時において半導体
基板又はウェル領域に与えられる基板電位の絶対値を大
きくつまり深くする。
【0008】
【作用】上記手段によれば、高温時においてMOSFE
Tのしきい値電圧を選択的に大きくし、そのサブスレッ
ショルド電流を小さくすることができる。その結果、擬
似スタティック型RAM等の高温下における消費電力を
削減し、その高温下におけるバッテリーバックアップを
可能にすることができる。
【0009】
【実施例】図1には、この発明が適用された擬似スタテ
ィック型RAMの一実施例のブロック図が示されてい
る。また、図2には、図1の擬似スタティック型RAM
に含まれる基板電位発生回路VSGの一実施例のブロッ
ク図が示され、図3には、図2の基板電位発生回路VS
Gに含まれる温度識別回路TDの一実施例の回路図が示
されている。さらに、図4には、高抵抗ポリシリコンか
らなる抵抗素子の抵抗値と温度との関係を表す一般的な
特性図が示され、図5には、MOSFETのしきい値電
圧と温度との関係を表す一般的な特性図が示されてい
る。加えて、図6及び図7には、PチャンネルMOSF
ET及びNチャンネルMOSFETのサブスレッショル
ド電流と温度との関係を表す一般的な特性図がそれぞれ
示されている。これらの図をもとに、この実施例の擬似
スタティック型RAMの構成と動作の概要ならびにその
特徴について説明する。なお、図3の回路素子ならびに
図1及び図2の各ブロックを構成する回路素子は、特に
制限されないが、P型単結晶シリコンからなる1個の半
導体基板上に形成される。NチャンネルMOSFET
は、この半導体基板上に形成され、PチャンネルMOS
FETは、半導体基板上に形成されたNウェル領域内に
形成される。
【0010】図1において、この実施例の擬似スタティ
ック型RAMは、特に制限されないが、メモリアレイ及
びその周辺回路を含む内部論理回路LCを基本構成とす
る。内部論理回路LCには、外部端子VCC及びVSS
を介して回路の電源電圧VCC及び接地電位がそれぞれ
供給され、外部端子CEB,WEB及びOEBを介して
起動制御信号となるチップイネーブル信号CEB,ライ
トイネーブル信号WEB及び出力イネーブル信号OEB
がそれぞれ供給される。また、外部端子Dinを介して
1ビットの書き込みデータが入力され、外部端子Dou
tを介して読み出しデータが出力される。内部論理回路
LCには、さらに外部端子AX0〜AXiを介してi+
1ビットのXアドレス信号が供給され、外部端子AY0
〜AYjを介してj+1ビットのYアドレス信号が供給
される。ここで、回路の電源電圧VCCは、特に制限さ
れないが、+3.3Vのような正の電源電圧とされ、各
起動制御信号や書き込みデータ及び読み出しデータなら
びにアドレス信号は、いわゆるTTLレベルのディジタ
ル信号とされる。なお、回路の電源電圧VCCは、擬似
スタティック型RAMに降圧回路を内蔵し、この降圧回
路により例えば+5Vの外部電源電圧を降圧して形成す
る方法を採ってもよい。
【0011】この実施例の擬似スタティック型RAMで
は、NチャンネルMOSFETが形成されるP型の半導
体基板に所定の負電位の基板電位VSNを供給し、また
PチャンネルMOSFETが形成されるNウェル領域に
所定の正電位の基板電位VSPを供給することで、内部
論理回路LCを構成するMOSFET等と半導体基板と
の間の寄生容量やMOSFETのしきい値電圧を制御し
て、動作の安定化を図る方法が採られる。このため、擬
似スタティック型RAMには、回路の電源電圧VCCを
受けて上記基板電位VSN及びVSPを形成する基板電
位発生回路VSGが設けられる。基板電位発生回路VS
Gには、回路の電源電圧VCCが供給されるとともに、
内部論理回路LCからタイミング信号φ1及びφ2なら
びに内部制御信号CEが供給される。ここで、タイミン
グ信号φ1は、所定の周期で周期的にかつ一時的にロウ
レベルとされ、タイミング信号φ2は、タイミング信号
φ1がロウレベルとされる後半において一時的にロウレ
ベルとされる。また、内部制御信号CEは、通常ロウレ
ベルとされ、擬似スタティック型RAMが選択状態とさ
れるとき所定のタイミングでハイレベルとされる。
【0012】基板電位発生回路VSGは、特に制限され
ないが、図2に示されるように、温度識別回路TDと2
個のレベル検出回路LVCP及びLVCNならびに4個
の基板電位出力回路VGP1,VGP2,VGN1及び
VGN2とを備える。このうち、温度識別回路TDには
タイミング信号φ1が供給され、レベル検出回路LVC
P及びLVCNには、温度識別回路TDの出力信号TC
とタイミング信号φ2が共通に供給される。また、基板
電位出力回路VGP1には、レベル検出回路LVCPの
出力信号LCPと内部制御信号CEが供給され、基板電
位出力回路VGN1には、レベル検出回路LVCNの出
力信号LCNと内部制御信号CEが供給される。基板電
位出力回路VGP1及びVGP2の出力端子は共通結合
され、その電位は、基板電位VSPとして、擬似スタテ
ィック型RAMの半導体基板上に形成されたNウェル領
域に供給されるとともに、レベル検出回路LVCPに供
給される。同様に、基板電位出力回路VGN1及びVG
N2の出力端子は共通結合され、その電位は、基板電位
VSNとして、擬似スタティック型RAMの半導体基板
に供給されるとともに、レベル検出回路LVCNに供給
される。
【0013】ここで、温度識別回路TDは、特に制限さ
れないが、図3に示されるように、回路の電源電圧VC
C及び接地電位間に直列形態に設けられるPチャンネル
MOSFETQ1と抵抗R1及びR2を含む。MOSF
ETQ1のゲートには、タイミング信号φ1が供給さ
れ、抵抗R1及びR2の共通結合されたノードすなわち
内部ノードn1は、インバータ回路N1の入力端子に結
合される。インバータ回路N1の出力信号は、温度識別
回路TDの出力信号TCとして、レベル検出回路LVC
P及びLVCNに供給される。この実施例において、抵
抗(抵抗素子)R1は、例えば高抵抗ポリシリコンによ
って形成され、その抵抗値は、図4に示されるように、
半導体基板面における温度Tに従って変化される。ま
た、抵抗R2は、例えば拡散抵抗によって形成され、半
導体基板面における温度Tの影響を受けない安定した抵
抗値を持つものとされる。
【0014】タイミング信号φ1がハイレベルとされる
とき、温度識別回路TDでは、MOSFETQ1がオフ
状態となる。このため、内部ノードn1の電位は、ほぼ
回路の接地電位のようなロウレベルとされ、これによっ
てインバータ回路N1の出力信号すなわち温度識別回路
TDの出力信号TCがハイレベルとされる。
【0015】一方、タイミング信号φ1がロウレベルと
されると、温度識別回路TDではMOSFETQ1がオ
ン状態となり、抵抗R1及びR2に所定の電流が流され
る。このとき、半導体基板面における温度が例えば25
℃のような常温であると、抵抗R1のシート抵抗値は比
較的大きな値となり、内部ノードn1の電位は、インバ
ータ回路N1の論理スレッシホルドを超えることのない
比較的低いレベルとなる。このため、インバータ回路N
1の出力信号すなわち温度識別回路TDの出力信号TC
は、やはりハイレベルとされる。ところが、このとき、
半導体基板面における温度が例えば85℃のような高温
であると、抵抗R1のシート抵抗値は比較的小さな値と
なり、内部ノードn1の電位は、インバータ回路N1の
論理スレッシホルドを超える比較的高いレベルとなる。
このため、インバータ回路N1の出力信号すなわち温度
識別回路TDの出力信号TCは、回路の接地電位のよう
なロウレベルに変化する。
【0016】つまり、この実施例の温度識別回路TDで
は、タイミング信号φ1が周期的にロウレベルとされる
ことで、半導体基板面における温度が所定の周期でモニ
タされ、その温度が比較的高温であることを条件に温度
識別回路TDの出力信号TCが選択的にロウレベルとさ
れる。なお、温度識別回路TDは、MOSFETQ1な
らびに抵抗R1及びR2からなる貫通電流経路を含む
が、タイミング信号φ1が周期的にかつ一時的にロウレ
ベルとされることで、温度識別回路TDの定常的な動作
電流は削減され、温度識別回路TDが設けられることに
よる擬似スタティック型RAMのスタンバイ電流の増加
が抑制される。
【0017】次に、レベル検出回路LVCPは、基板電
位出力回路VGP1及びVGP2によって形成される基
板電位VSPの電位をモニタし、その絶対値が所定のレ
ベルに達しないとき、その出力信号LCPを選択的にハ
イレベルとする。基板電位出力回路VGP1(第1の基
板電位出力回路)は、比較的大きな電流供給能力を有
し、レベル検出回路LVCPの出力信号LCPがハイレ
ベルとされるとき、あるいは擬似スタティック型RAM
が選択状態とされ内部制御信号CEがハイレベルとされ
るとき、選択的に動作状態とされる。この動作状態にお
いて、基板電位出力回路VGP1は、回路の電源電圧V
CCをもとに所定の基板電位VSPを形成し、擬似スタ
ティック型RAMの半導体基板上に形成されたNウェル
領域に供給する。なお、基板電位出力回路VGP2(第
2の基板電位出力回路)は、Nウェル領域のリーク電流
を補いうる程度の比較的小さな電流供給能力を有し、回
路の電源電圧VCCをもとに基板電位VSPを定常的に
形成して補給する。
【0018】この実施例において、レベル検出回路LV
CPの基板電位VSPに対する検出レベルは、温度識別
回路TDの出力信号TCに従って選択的に切り換えられ
る。すなわち、レベル検出回路LVCPの基板電位VS
Pに対する検出レベルは、温度識別回路TDの出力信号
TCがハイレベルとされるとき比較的低くされ、温度識
別回路TDの出力信号TCがロウレベルとされるとき比
較的高くされる。しかるに、基板電位VSPの電位は、
温度識別回路TDの出力信号TCがハイレベルとされる
とき、言い換えるならば半導体基板面における温度が低
いときには、例えば+4V程度に浅くされ、温度識別回
路TDの出力信号TCがロウレベルとされるとき、言い
換えるならば半導体基板面における温度が比較的高いと
きには、例えば+5V程度に深くされる。
【0019】半導体基板面における温度が低いとき、N
ウェル領域に形成されるPチャンネルMOSFETのし
きい値電圧Vthpは、図5に示されるように、比較的
大きな値となり、そのサブスレッショルド電流I
DSP は、図6に示されるように、比較的小さな値とな
る。このとき、基板電位発生回路VSGからNウェル領
域に供給される基板電位VSPの電位は、前述のよう
に、比較的浅くされ、いわゆる基板効果によるPチャン
ネルMOSFETのしきい値電圧に対する影響は比較的
小さくされる。一方、半導体基板面の温度が高くなる
と、Nウェル領域に形成されるPチャンネルMOSFE
Tのしきい値電圧Vthpは比較的小さな値になろうと
し、そのサブスレッショルド電流IDSP が比較的大きな
値になろうとする。このとき、基板電位発生回路VSG
からNウェル領域に供給される基板電位VSPの電位
は、前述のように、比較的深くされ、基板効果によって
PチャンネルMOSFETのしきい値電圧が大きくされ
る。その結果、PチャンネルMOSFETのサブスレッ
ショルド電流IDSP が小さくされ、これによって擬似ス
タティック型RAMのスタンバイ電流が制限される。
【0020】同様に、レベル検出回路LVCNは、基板
電位出力回路VGN1及びVGN2によって形成される
基板電位VSNの電位をモニタし、その絶対値が所定の
レベルに達しないとき、その出力信号LCNを選択的に
ハイレベルとする。基板電位出力回路VGN1(第1の
基板電位出力回路)は、比較的大きな電流供給能力を有
し、レベル検出回路LVCNの出力信号LCNがハイレ
ベルとされるとき、あるいは擬似スタティック型RAM
が選択状態とされ内部制御信号CEがハイレベルとされ
るとき、選択的に動作状態とされる。この動作状態にお
いて、基板電位出力回路VGN1は、回路の電源電圧V
CCをもとに所定の基板電位VSNを形成し、擬似スタ
ティック型RAMの半導体基板に供給する。基板電位出
力回路VGN2(第2の基板電位出力回路)は、半導体
基板のリーク電流を補いうる程度の比較的小さな電流供
給能力を有し、回路の電源電圧VCCをもとに基板電位
VSNを定常的に形成して補給する。
【0021】この実施例において、レベル検出回路LV
CNの基板電位VSNに対する検出レベルは、温度識別
回路TDの出力信号TCに従って選択的に切り換えられ
る。すなわち、レベル検出回路LVCNの基板電位VS
Nに対する検出レベルは、温度識別回路TDの出力信号
TCがハイレベルとされるとき比較的高くされ、温度識
別回路TDの出力信号TCがロウレベルとされるとき比
較的低くされる。このため、基板電位VSNの電位は、
温度識別回路TDの出力信号TCがハイレベルとされる
とき、言い換えるならば半導体基板面における温度が低
いときには、例えば−2V程度に浅くされ、温度識別回
路TDの出力信号TCがロウレベルとされるとき、言い
換えるならば半導体基板面における温度が比較的高いと
きには、例えば−3V程度に深くされる。
【0022】半導体基板面における温度が低いとき、半
導体基板上に形成されるNチャンネルMOSFETのし
きい値電圧Vthnは、図5に示されるように、比較的
大きな値となり、そのサブスレッショルド電流I
DSN は、図7に示されるように、比較的小さな値とな
る。このとき、基板電位発生回路VSGから半導体基板
に供給される基板電位VSNの電位は、前述のように、
比較的浅くされ、いわゆる基板効果によるNチャンネル
MOSFETのしきい値電圧に対する影響は比較的小さ
くされる。一方、半導体基板面の温度が高くなると、半
導体基板上に形成されるNチャンネルMOSFETのし
きい値電圧Vthnは比較的小さな値になろうとし、そ
のサブスレッショルド電流IDSN が比較的大きな値にな
ろうとする。このとき、基板電位発生回路VSGから半
導体基板に供給される基板電位VSNの電位は、前述の
ように、比較的深くされ、基板効果によってNチャンネ
ルMOSFETのしきい値電圧が大きくされる。その結
果、NチャンネルMOSFETのサブスレッショルド電
流IDSN が小さくされ、これによって擬似スタティック
型RAMのスタンバイ電流が制限されるものとなる。
【0023】以上の本実施例に示されるように、この発
明を基板電位発生回路を備えかつバッテリーバックアッ
プ機能を備える擬似スタティック型RAM等の半導体装
置に適用することで、次のような作用効果が得られる。
すなわち、 (1)基板電位発生回路を、例えば半導体基板の温度を
識別してその出力信号を選択的に形成する温度識別回路
と、温度識別回路の出力信号に従ってその検出レベルが
選択的に切り換えられるレベル検出回路と、比較的大き
な電流供給能力を有しかつ少なくともレベル検出回路の
出力信号に従って選択的に動作状態とされる第1の基板
電位出力回路と、比較的小さな電流供給能力を有しかつ
定常的に動作状態とされる第2の基板電位出力回路とに
より構成し、高温時において半導体基板又はウェル領域
に与えられる基板電位の絶対値を大きくすることで、高
温時においてMOSFETのしきい値電圧を選択的に大
きくし、そのサブスレッショルド電流を小さくすること
ができるという効果が得られる。 (2)上記(1)項により、擬似スタティック型RAM
等の高温下における消費電力を削減できるという効果が
得られる。 (3)上記(1)項及び(2)項により、基板電位発生
回路を備える擬似スタティック型RAM等の高温下にお
けるバッテリーバックアップを可能にすることができる
という効果が得られる。
【0024】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、この発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例え
ば、図1において、擬似スタティック型RAMは、例え
ば+5Vとされる外部電源電圧をもとに回路の電源電圧
VCCを形成する降圧回路を備えることができる。ま
た、擬似スタティック型RAMは、複数の記憶データを
同時に入出力するいわゆる多ビット構成とされるもので
あってもよいし、起動制御信号及びアドレス信号の組み
合わせ及び名称等もこの実施例による制約を受けない。
図2において、温度識別回路TDは、擬似スタティック
型RAMの外部に設け、擬似スタティック型RAMを含
む装置の周辺温度をモニタするようにしてもよい。ま
た、レベル検出回路LVCP及びLVCNは、それぞれ
が温度識別回路TDの出力信号TCに従って選択的に動
作状態とされかつ検出レベルの異なる2個のレベル検出
回路からなるものであってもよいし、その検出レベルが
半導体基板面又は装置周辺の温度に従ってリニアに変化
されるものであってもよい。基板電位発生回路VSG
は、基板電位VSP又はVSNのいずれか一方のみを形
成してもよいし、そのブロック構成は、種々の実施例が
考えらる。図3において、抵抗R1及びR2は、その材
質を入れ換えて形成することができる。この場合、温度
識別回路TDの出力信号TCは、タイミング信号φ1が
ハイレベルとされるときあるいはタイミング信号φ1が
ロウレベルとされかつ半導体基板面における温度が比較
的高いとき、選択的にハイレベルとされる。さらに、温
度識別回路TDの具体的構成や電源電圧及び基板電位の
極性及び絶対値ならびにMOSFETの導電型等、種々
の実施形態を採りうる。
【0025】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野である擬似
スタティック型RAMに適用した場合について説明した
が、それに限定されるものではなく、例えばダイナミッ
ク型RAM等の各種メモリ集積回路装置やゲートアレイ
集積回路等の論理集積回路装置にも適用できる。この発
明は、少なくとも基板電圧発生回路を備えかつバッテリ
ーバックアップ機能を備える半導体装置に広く適用でき
る。
【0026】
【発明の効果】基板電位発生回路を備えかつバッテリー
バックアップ機能を備える擬似スタティック型RAM等
において、基板電位発生回路を、例えば半導体基板の温
度を識別してその出力信号を選択的に形成する温度識別
回路と、温度識別回路の出力信号に従ってその検出レベ
ルが選択的に切り換えられるレベル検出回路と、比較的
大きな電流供給能力を有しかつ少なくともレベル検出回
路の出力信号に従って選択的に動作状態とされる第1の
基板電位出力回路と、比較的小さな電流供給能力を有し
かつ定常的に動作状態とされる第2の基板電位出力回路
とにより構成し、高温時において半導体基板又はウェル
領域に与えられる基板電位の絶対値を選択的に大きくす
ることで、高温時にMOSFETのしきい値電圧を選択
的に大きくし、そのサブスレッショルド電流を小さくす
ることができる。その結果、擬似スタティック型RAM
等の高温下における消費電力を削減し、その高温下にお
けるバッテリーバックアップを可能にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された擬似スタティック型RA
Mの一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の擬似スタティック型RAMに含まれる基
板電位発生回路の一実施例を示すブロック図である。
【図3】図2の基板電位発生回路に含まれる温度識別回
路の一実施例を示す回路図である。
【図4】高抵抗ポリシリコンからなる抵抗素子の抵抗値
と温度との関係を表す一般的な特性図である。
【図5】MOSFETのしきい値電圧と温度との関係を
表す一般的な特性図である。
【図6】PチャンネルMOSFETのサブスレッショル
ド電流と温度との関係を表す一般的な特性図である。
【図7】NチャンネルMOSFETのサブスレッショル
ド電流と温度との関係を表す一般的な特性図である。
【符号の説明】
LC・・・内部論理回路、VSG・・・基板電位発生回
路。TD・・・温度識別回路、LVCP,LVCN・・
・レベル検出回路、VGP1〜VGP2,VGN1〜V
GN2・・・基板電位出力回路。Q1・・・Pチャンネ
ルMOSFET、R1〜R2・・・抵抗、N1・・・イ
ンバータ回路。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8244 H01L 21/822 H01L 27/04 H01L 27/11 H01L 29/78

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MOSFETが形成される領域に所定電
    位を供給する所定電位発生回路を備える半導体装置であ
    って、 前記所定電位発生回路は、前記半導体装置の温度を検出
    する温度識別回路と、前記温度識別回路の出力信号、及
    び前記所定電位発生回路の出力する前記所定電位のレベ
    ルを検出するレベル検出回路と、前記レベル検出回路の
    出力信号によりその動作が制御され、前記所定電位を出
    力する所定電位出力回路とを備えるものである ことを特
    徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記MOSFETはNチャンネルMOSFETであり、
    前記MOSFETが形成される領域は半導体基板である
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記MOSFETはPチャンネルMOSFETであり、
    前記MOSFETが形成される半導体領域は半導体基板
    上に形成されたNウェル領域である ことを特徴とする半
    導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかにおい
    て、 前記所定電位発生回路は、定常的に動作して前記所定電
    位を出力する第2所定電位出力回路を更に有する こと特
    徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 NチャンネルMOSFETが形成される
    第1領域に第1電位を供給する第1電位発生回路と、P
    チャンネルMOSFETが形成される第2領域に第2電
    位を供給する第2電位発生回路とを備える半導体装置で
    あって、 前記第1及び第2電位発生回路のそれぞれは、前記半導
    体装置の温度を検出する温度識別回路と、前記温度識別
    回路の出力信号、及び前記所定電位発生回路の出力する
    前記所定電位のレベルを検出するレベル検出回路と、前
    記レベル検出回路の出力信号によりその動作が制御さ
    れ、前記所定電位を出力する所定電位出力回路とを備え
    るものである ことを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記第1電位は負電位であり、前記第2電位は正の電位
    である ことを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかにおい
    て、 前記温度識別回路は所定の周期信号に基づいて間欠的に
    動作し、前記半導体装置の温度を検出する ことを特徴と
    する半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかにおい
    て、 前記半導体装置は、ダイナミック型RAMである ことを
    特徴とする半導体集積回路装置。
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