JP3098775U - サドル高さ調整装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】サドルなどの自重による墜落の傾向を阻止することができ、サドルの高さ調整が容易であるサドル高さ調整装置を提供する。
【解決手段】このサドル高さ調整装置は、シートチューブ2に沿って摺動可能に取り付けられ、他の部分がサドル13を載置しているサドル高さ調整装置であって、前記シートチューブ上に沿って摺動可能に取付られ、且つ、前記シートチューブの表面との間に、該シートチューブの長手方向に沿って深さが異なる深段部3314と浅段部3312とを連続的に有する作動空間330が形成してある滑り台30と、ローラ4と、ローラ4を常時に前記浅段部に押し付ける弾性附勢手段6と、作動すると前記弾性附勢手段に抗してローラ4を前記深段部へ押し退ける押し手段5と、前記滑り台に枢設されていて、操作されると押し手段5を押圧して作動させ、ローラ4を前記深段部へ押し退ける操作レバ7とを備えている。
【選択図】図4
【解決手段】このサドル高さ調整装置は、シートチューブ2に沿って摺動可能に取り付けられ、他の部分がサドル13を載置しているサドル高さ調整装置であって、前記シートチューブ上に沿って摺動可能に取付られ、且つ、前記シートチューブの表面との間に、該シートチューブの長手方向に沿って深さが異なる深段部3314と浅段部3312とを連続的に有する作動空間330が形成してある滑り台30と、ローラ4と、ローラ4を常時に前記浅段部に押し付ける弾性附勢手段6と、作動すると前記弾性附勢手段に抗してローラ4を前記深段部へ押し退ける押し手段5と、前記滑り台に枢設されていて、操作されると押し手段5を押圧して作動させ、ローラ4を前記深段部へ押し退ける操作レバ7とを備えている。
【選択図】図4
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、サドル高さ調整装置に関し、特に車体フレームからサドルを支持するためのシートチューブが立ち上がるように配置されている自転車などの車両のサドル高さ調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般の車両特に自転車のサドルは、クイックリリースロックにより、車体フレームから立ち上がったシードチューブに締め付つられている。従って、サドルの高さを調整するには、クイックリリースロックを回動させることにより、サドルのシートチューブへの締付を解除してから、サドルを前記シードチューブに沿って移動させ、所要の高さに調整した後、クイックリリースロックを反転させて再びサドルを前記シートチューブに固定することができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、自重を有するため、サドルは始終下へ落ちる傾向があるので、シートチューブへの締付が解除されたサドルを所要の高さへ移動してからそれに保持したまま再び締付けをすることは容易いとは言えず、特に、乗員が一時の需要に応じ、自転車から完全に離れていないまま、尻を少しサドルから上げ、サドルの高さに対する調整ないし少しだけの微調整をしようとすれば、もっと困難であり、即ち、乗員は、サドルから離れてから調整をし、そして、着席してみて、再び離れて再度の調整をしなければならないので、調整にかなり手間がかかるとうい問題点がある。
【0004】
上記に鑑みて、本考案は、サドルなどの自重による墜落の傾向を阻止することができ、サドルの高さ調整が容易であるサドル高さ調整装置を提供しようとすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案はその一部分が、車体フレームから立ち上がるように配置されているシートチューブに沿って摺動可能に取り付けられ、他の部分がサドルを載置しているサドル高さ調整装置であって、前記シートチューブ上に沿って摺動可能に取付られ、且つ、前記シートチューブの表面との間に、該シートチューブの長手方向に沿って深さが異なる深段部と浅段部とを連続的に有する作動空間が形成してある滑り台と、前記滑り台の作動空間内に前記シートチューブ上に沿って転がり可能に配置されていて、前記浅段部に位置すると、前記滑り台を前記シートチューブの表面上に係止させ、前記深段部に位置すると、前記係止が解除されるローラと、前記深段部の前記浅段部の遠端に設けられていて前記ローラを常時に前記浅段部に押し付ける弾性附勢手段と、前記浅段部の前記深段部の遠端近くに設けられていて、作動すると前記弾性附勢手段に抗して前記ローラを前記深段部へ押し退ける押し手段と、前記滑り台に枢設されていて、操作されると前記押し手段を押圧して作動させ、前記ローラを前記深段部へ押し退ける操作レバとを備えてなるサドル高さ調整機構を提供する。
【0006】
このように構成されている本考案のサドル高さ調整装置は、サドルの高さを調整しようとする場合、前記操作レバを上げて前記押し手段を押圧して作動させ、前記ローラを前記深段部へ押し退けることにより、前記滑り台の前記シートチューブへの係止を解除すればよい。所要の高さに調整した後、前記操作レバを放し、前記ローラを前記浅段部へ戻すことにより、前記滑り台を前記シートチューブに係止することができる。さらに、高さ調整中に、前記サドルと前記サドル高さ調整装置全体の自重による下への墜落は、レバの繰返し操作におけるレバ放し中に、前記ローラが直ぐにも前記作動空間の浅段部に入って前記滑り台を前記シートチューブに係止することによって一旦阻止されるので、サドルの調整が従来より遥かに容易である。乗員がサドルから完全に離れている場合はもちろん、完全に離れていないまま、尻だけをサドルから少々上げても、高さを容易に調整することができる。また、サドルの高さを少々下げるという微調整をしようとする場合、サドルに坐ったままでも、手で操作レバを何度操作することで容易に完成することができる。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、図1ないし図5を参照しながら、本考案のサドル高さ調整装置の好適な実施形態を説明する。図1においては、自転車に付設されているサドル高さ調整装置を例として示しているが、本考案はこれに限らず、電動自転車や他の車体フレームからサドルを支持するためのシートチューブが立ち上がるように配置されている車両にも適用される。図示のように、自転車1は車体フレーム11と、前記車体フレーム11の前端に前方から後方へと斜めに立ち上がるように設けられているハンドル12と、前記車体フレーム11のほぼ中央あたりに前方から後方へと斜めに立ち上がるように配置されているシートチューブ2と、その一部分が前記シートチューブ2に沿って摺動可能に取り付けられ、他の部分がサドル13を載置しているサドル高さ調整装置3とを備えている。前記サドル13は前記サドル高さ調整装置3に連結されている底板131と、前記底板に取付られているL字形のシートポスト132と、前記シートポスト132の前記サドル高さ装置3寄りの一端に設けられているシート133と、前記シートポスト132の他端に設けられている背もたれ134とを備えている。
【0008】
また、図2及び図3に示すように、前記サドル高さ調整機構3は、滑り台30と、ローラ4と、弾性附勢手段6と、押し手段5と、操作レバ7とを備えている。前記滑り台30は、前記シートチューブ2上に沿って摺動可能に取付られている。また、前記滑り台30は、前記シートチューブ2の長手方向の両側に間隔を開けて対立している2の側板31と、前記長手方向に沿って長引いている貫通孔321が形成してあり、且つ、前記シートチューブ2の表面に臨んでいながら、前記2の側板31それぞれのシートチューブ2寄りの一辺の間に延在している取付板32と、前記2の側板31の間にあるように前記取付板32に固定されており、且つ、前記貫通孔321に臨んでいる凹陥部331を有する固定ブロック33とからなる。且つ、図4及び図5に示すように、前記凹陥部331の内面と前記シートチューブ2の表面21との間に、前記貫通孔321を通し、且つ、該シートチューブ2の長手方向に沿って深さが異なる深段部3314と浅段部3312とを連続的に有する作動空間330が形成されている。即ち、前記作動空間330は、前記凹陥部331と前記貫通孔321とからなっている連続的空間であり、該連続的空間内に、前記シートチューブ2の長手方向に沿って連続している深段部3314と浅段部3312とを有する。そして、図示のように、前記浅段部3312が、前記深段部3314のそれと連続している端縁から徐々に先細に延長してなる。また、前記シートチューブ2の表面21に、その長手方向に沿って2の案内溝22が形成されている。前記取付板32に2の案内板323が突出していてそれぞれ前記2の案内溝(22)内に摺動可能に挿入している。前記2の案内板323に、それぞれ前記2の案内溝22に転がる2のホイル34が回転可能に設けられている。
【0009】
前記ローラ4は円柱体であって、前記滑り台3の作動空間(330)内に前記シートチューブ2上に沿って転がり可能に配置されていて、前記浅段部3312に位置すると、前記滑り台3を前記シートチューブ2の表面(21)上に係止させ、前記深段部3314に位置すると、前記係止が解除されることができる。
【0010】
前記弾性附勢手段6は、前記深段部3314の前記浅段部3312の遠端3313に設けられていて前記ローラ4を常時に前記浅段部3312に押し付けるものであって、前記作動空間330の深段部3314に固定され、且つ、前記ローラ4に臨んでいる2の挿入孔611が形成されている保持ブロック61と、前記挿入孔611に挿入されている一端622と、前記挿入孔611から露出して前記ローラ4に当接しているフランジ621を有する他端620とを有するピン62と、一端が前記ピン62のフランジ621を押し付け、他端が前記挿入孔611の末端に突っ張るように前記挿入孔(611)内に設けられている弾性部材63とからなっている。
【0011】
前記押し手段5は、前記浅段部3312の前記深段部3314の遠端(3311;即ち浅段部3312の細端)近くに設けられていて、作動すると前記弾性附勢手段6に抗して前記ローラ4を前記深段部3314へ押し退けるものであって、前記固定ブロック33を貫通しており、その押し端部511が前記作動空間(330)内に挿入し、ヘッド部512が前記固定ブロック(33)外に露出している押し棒51と、前記押し棒51の前記ヘッド部512と前記固定ブロック33との間に介装されている弾性部材52とからなっている。
【0012】
前記操作レバ7は、クランク状であって前記滑り台3に枢設されていて、操作されると前記押し手段5を押圧して作動させ、前記ローラ4を前記深段部3314へ押し退けるものであって、前記押し棒51のヘッド部512に当接する作動端72と、該レバ7を操作して前記作動端72を作動させる操作端73とを有し、且つ、該作動端72と該操作端73との間の作動端(72)寄りの所に、前記2の側板31に枢支される枢支部71が設けられている。
【0013】
図4を参照すると、常時には、前記弾性附勢手段6の弾性部材63の前記一端が前記ピン62の他端620にあるフランジ621を押し付け、該フランジ621によって前記ローラ4を前記作動空間330の浅段部(3312)内に押し付けて前記滑り台3を前記シートチューブ2に係止している。
【0014】
サドルの高さを調整しようとする場合、図5に示すように、前記操作レバ7の操作端73を上げて前記操作レバ7の作動端72で前記押し手段5のヘッド端部512を押圧して作動させ、前記弾性附勢手段6の弾力に抗して前記ローラ4を前記深段部3314へ押し退けるので、前記ローラ4が転がって前記深段部(3314)内に入り、前記滑り台3の前記シートチューブ2への係止が解除される。この時、前記滑り台3は、前記ホイル34が前記シートチューブ2の案内溝22に回転することにより、前記シートチューブ2に沿って所要の高さに摺動させることができる。その後、前記操作レバ7を放し、前記ローラ4を前記弾性附勢手段6の弾力によって前記浅段部3312へ戻す(図4の状態に回復する)ことにより、前記滑り台3を再び前記シートチューブ2に係止することができる。さらに、高さ調整中に、前記サドル13と前記サドル高さ調整装置全体の自重による下への墜落は、レバ7の繰返し操作におけるレバ放し中に、前記ローラ4が直ぐにも前記作動空間330の浅段部3312に入って前記滑り台3を前記シートチューブ2に係止することによって一旦阻止されるので、サドル13の調整が従来より遥かに容易である。乗員がサドル13から完全に離れている場合はもちろん、完全に離れていないまま、尻だけをサドル13から少々上げても、高さを容易に調整することができる。また、サドル13の高さを少々下げるという微調整をしようとする場合、サドル13に坐ったままでも、手で操作レバを何度操作することだけで容易に完成することができる。なお、前記シートチューブ2が前記車体フレーム11に斜めに配置されているので、前記サドル13の地面に対する高さのみならず、前記サドル13の前記ハンドル12に対する距離も調整することができる。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のサドル高さ調整装置は、サドルの高さを調整しようとする場合、前記操作レバを上げて前記押し手段を押圧して作動させ、前記ローラを前記深段部へ押し退けることにより、前記滑り台の前記シートチューブへの係止を解除すればよい。所要の高さに調整した後、前記操作レバを放し、前記ローラを前記浅段部へ戻すことにより、前記滑り台を前記シートチューブに係止することができる。さらに、高さ調整中に、前記サドルと前記サドル高さ調整装置全体の自重による下への墜落は、レバの繰返し操作におけるレバ放し中に、前記ローラが直ぐにも前記作動空間の浅段部に入って前記滑り台を前記シートチューブに係止することによって一旦阻止されるので、サドルの調整が従来より遥かに容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のサドル高さ調整装置の実施形態を自転車に応用する例を示す側面図。
【図2】前記実施形態におけるサドル高さ調整装置を示す分解図。
【図3】前記実施形態における滑り台がシートチューブに係止される状態を示す断面図。
【図4】前記実施形態における滑り台がシートチューブに係止された状態を示す横断面図。
【図5】前記実施形態における滑り台がシートチューブに沿って摺動される状態を示す横断面図。
【符号の説明】
1 自転車
11 車体フレーム
12 ハンドル
13 サドル
131 底板
132 シートポスト
133 シート
134 背もたれ
2 シートチューブ
3 サドル高さ調整装置
30 滑り台
31 側板
32 取付板
321 貫通孔
323 案内板
33 固定ブロック
330 作動空間
331 凹陥部
3311 浅段部の深段部の遠端
3312 浅段部
3313 深段部の浅段部の遠端
3314 深段部
34 ホイル
4 ローラ
5 押し手段
51 押し棒
511 押し端部
512 ヘッド端部
52 弾性部材
6 弾性附勢手段
61 保持ブロック
611 挿入孔
62 ピン
620 他端
621 フランジ
622 一端
63 弾性部材
7 操作レバ
71 枢支部
72 作動端
73 操作端
【考案の属する技術分野】
本考案は、サドル高さ調整装置に関し、特に車体フレームからサドルを支持するためのシートチューブが立ち上がるように配置されている自転車などの車両のサドル高さ調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般の車両特に自転車のサドルは、クイックリリースロックにより、車体フレームから立ち上がったシードチューブに締め付つられている。従って、サドルの高さを調整するには、クイックリリースロックを回動させることにより、サドルのシートチューブへの締付を解除してから、サドルを前記シードチューブに沿って移動させ、所要の高さに調整した後、クイックリリースロックを反転させて再びサドルを前記シートチューブに固定することができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、自重を有するため、サドルは始終下へ落ちる傾向があるので、シートチューブへの締付が解除されたサドルを所要の高さへ移動してからそれに保持したまま再び締付けをすることは容易いとは言えず、特に、乗員が一時の需要に応じ、自転車から完全に離れていないまま、尻を少しサドルから上げ、サドルの高さに対する調整ないし少しだけの微調整をしようとすれば、もっと困難であり、即ち、乗員は、サドルから離れてから調整をし、そして、着席してみて、再び離れて再度の調整をしなければならないので、調整にかなり手間がかかるとうい問題点がある。
【0004】
上記に鑑みて、本考案は、サドルなどの自重による墜落の傾向を阻止することができ、サドルの高さ調整が容易であるサドル高さ調整装置を提供しようとすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案はその一部分が、車体フレームから立ち上がるように配置されているシートチューブに沿って摺動可能に取り付けられ、他の部分がサドルを載置しているサドル高さ調整装置であって、前記シートチューブ上に沿って摺動可能に取付られ、且つ、前記シートチューブの表面との間に、該シートチューブの長手方向に沿って深さが異なる深段部と浅段部とを連続的に有する作動空間が形成してある滑り台と、前記滑り台の作動空間内に前記シートチューブ上に沿って転がり可能に配置されていて、前記浅段部に位置すると、前記滑り台を前記シートチューブの表面上に係止させ、前記深段部に位置すると、前記係止が解除されるローラと、前記深段部の前記浅段部の遠端に設けられていて前記ローラを常時に前記浅段部に押し付ける弾性附勢手段と、前記浅段部の前記深段部の遠端近くに設けられていて、作動すると前記弾性附勢手段に抗して前記ローラを前記深段部へ押し退ける押し手段と、前記滑り台に枢設されていて、操作されると前記押し手段を押圧して作動させ、前記ローラを前記深段部へ押し退ける操作レバとを備えてなるサドル高さ調整機構を提供する。
【0006】
このように構成されている本考案のサドル高さ調整装置は、サドルの高さを調整しようとする場合、前記操作レバを上げて前記押し手段を押圧して作動させ、前記ローラを前記深段部へ押し退けることにより、前記滑り台の前記シートチューブへの係止を解除すればよい。所要の高さに調整した後、前記操作レバを放し、前記ローラを前記浅段部へ戻すことにより、前記滑り台を前記シートチューブに係止することができる。さらに、高さ調整中に、前記サドルと前記サドル高さ調整装置全体の自重による下への墜落は、レバの繰返し操作におけるレバ放し中に、前記ローラが直ぐにも前記作動空間の浅段部に入って前記滑り台を前記シートチューブに係止することによって一旦阻止されるので、サドルの調整が従来より遥かに容易である。乗員がサドルから完全に離れている場合はもちろん、完全に離れていないまま、尻だけをサドルから少々上げても、高さを容易に調整することができる。また、サドルの高さを少々下げるという微調整をしようとする場合、サドルに坐ったままでも、手で操作レバを何度操作することで容易に完成することができる。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、図1ないし図5を参照しながら、本考案のサドル高さ調整装置の好適な実施形態を説明する。図1においては、自転車に付設されているサドル高さ調整装置を例として示しているが、本考案はこれに限らず、電動自転車や他の車体フレームからサドルを支持するためのシートチューブが立ち上がるように配置されている車両にも適用される。図示のように、自転車1は車体フレーム11と、前記車体フレーム11の前端に前方から後方へと斜めに立ち上がるように設けられているハンドル12と、前記車体フレーム11のほぼ中央あたりに前方から後方へと斜めに立ち上がるように配置されているシートチューブ2と、その一部分が前記シートチューブ2に沿って摺動可能に取り付けられ、他の部分がサドル13を載置しているサドル高さ調整装置3とを備えている。前記サドル13は前記サドル高さ調整装置3に連結されている底板131と、前記底板に取付られているL字形のシートポスト132と、前記シートポスト132の前記サドル高さ装置3寄りの一端に設けられているシート133と、前記シートポスト132の他端に設けられている背もたれ134とを備えている。
【0008】
また、図2及び図3に示すように、前記サドル高さ調整機構3は、滑り台30と、ローラ4と、弾性附勢手段6と、押し手段5と、操作レバ7とを備えている。前記滑り台30は、前記シートチューブ2上に沿って摺動可能に取付られている。また、前記滑り台30は、前記シートチューブ2の長手方向の両側に間隔を開けて対立している2の側板31と、前記長手方向に沿って長引いている貫通孔321が形成してあり、且つ、前記シートチューブ2の表面に臨んでいながら、前記2の側板31それぞれのシートチューブ2寄りの一辺の間に延在している取付板32と、前記2の側板31の間にあるように前記取付板32に固定されており、且つ、前記貫通孔321に臨んでいる凹陥部331を有する固定ブロック33とからなる。且つ、図4及び図5に示すように、前記凹陥部331の内面と前記シートチューブ2の表面21との間に、前記貫通孔321を通し、且つ、該シートチューブ2の長手方向に沿って深さが異なる深段部3314と浅段部3312とを連続的に有する作動空間330が形成されている。即ち、前記作動空間330は、前記凹陥部331と前記貫通孔321とからなっている連続的空間であり、該連続的空間内に、前記シートチューブ2の長手方向に沿って連続している深段部3314と浅段部3312とを有する。そして、図示のように、前記浅段部3312が、前記深段部3314のそれと連続している端縁から徐々に先細に延長してなる。また、前記シートチューブ2の表面21に、その長手方向に沿って2の案内溝22が形成されている。前記取付板32に2の案内板323が突出していてそれぞれ前記2の案内溝(22)内に摺動可能に挿入している。前記2の案内板323に、それぞれ前記2の案内溝22に転がる2のホイル34が回転可能に設けられている。
【0009】
前記ローラ4は円柱体であって、前記滑り台3の作動空間(330)内に前記シートチューブ2上に沿って転がり可能に配置されていて、前記浅段部3312に位置すると、前記滑り台3を前記シートチューブ2の表面(21)上に係止させ、前記深段部3314に位置すると、前記係止が解除されることができる。
【0010】
前記弾性附勢手段6は、前記深段部3314の前記浅段部3312の遠端3313に設けられていて前記ローラ4を常時に前記浅段部3312に押し付けるものであって、前記作動空間330の深段部3314に固定され、且つ、前記ローラ4に臨んでいる2の挿入孔611が形成されている保持ブロック61と、前記挿入孔611に挿入されている一端622と、前記挿入孔611から露出して前記ローラ4に当接しているフランジ621を有する他端620とを有するピン62と、一端が前記ピン62のフランジ621を押し付け、他端が前記挿入孔611の末端に突っ張るように前記挿入孔(611)内に設けられている弾性部材63とからなっている。
【0011】
前記押し手段5は、前記浅段部3312の前記深段部3314の遠端(3311;即ち浅段部3312の細端)近くに設けられていて、作動すると前記弾性附勢手段6に抗して前記ローラ4を前記深段部3314へ押し退けるものであって、前記固定ブロック33を貫通しており、その押し端部511が前記作動空間(330)内に挿入し、ヘッド部512が前記固定ブロック(33)外に露出している押し棒51と、前記押し棒51の前記ヘッド部512と前記固定ブロック33との間に介装されている弾性部材52とからなっている。
【0012】
前記操作レバ7は、クランク状であって前記滑り台3に枢設されていて、操作されると前記押し手段5を押圧して作動させ、前記ローラ4を前記深段部3314へ押し退けるものであって、前記押し棒51のヘッド部512に当接する作動端72と、該レバ7を操作して前記作動端72を作動させる操作端73とを有し、且つ、該作動端72と該操作端73との間の作動端(72)寄りの所に、前記2の側板31に枢支される枢支部71が設けられている。
【0013】
図4を参照すると、常時には、前記弾性附勢手段6の弾性部材63の前記一端が前記ピン62の他端620にあるフランジ621を押し付け、該フランジ621によって前記ローラ4を前記作動空間330の浅段部(3312)内に押し付けて前記滑り台3を前記シートチューブ2に係止している。
【0014】
サドルの高さを調整しようとする場合、図5に示すように、前記操作レバ7の操作端73を上げて前記操作レバ7の作動端72で前記押し手段5のヘッド端部512を押圧して作動させ、前記弾性附勢手段6の弾力に抗して前記ローラ4を前記深段部3314へ押し退けるので、前記ローラ4が転がって前記深段部(3314)内に入り、前記滑り台3の前記シートチューブ2への係止が解除される。この時、前記滑り台3は、前記ホイル34が前記シートチューブ2の案内溝22に回転することにより、前記シートチューブ2に沿って所要の高さに摺動させることができる。その後、前記操作レバ7を放し、前記ローラ4を前記弾性附勢手段6の弾力によって前記浅段部3312へ戻す(図4の状態に回復する)ことにより、前記滑り台3を再び前記シートチューブ2に係止することができる。さらに、高さ調整中に、前記サドル13と前記サドル高さ調整装置全体の自重による下への墜落は、レバ7の繰返し操作におけるレバ放し中に、前記ローラ4が直ぐにも前記作動空間330の浅段部3312に入って前記滑り台3を前記シートチューブ2に係止することによって一旦阻止されるので、サドル13の調整が従来より遥かに容易である。乗員がサドル13から完全に離れている場合はもちろん、完全に離れていないまま、尻だけをサドル13から少々上げても、高さを容易に調整することができる。また、サドル13の高さを少々下げるという微調整をしようとする場合、サドル13に坐ったままでも、手で操作レバを何度操作することだけで容易に完成することができる。なお、前記シートチューブ2が前記車体フレーム11に斜めに配置されているので、前記サドル13の地面に対する高さのみならず、前記サドル13の前記ハンドル12に対する距離も調整することができる。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のサドル高さ調整装置は、サドルの高さを調整しようとする場合、前記操作レバを上げて前記押し手段を押圧して作動させ、前記ローラを前記深段部へ押し退けることにより、前記滑り台の前記シートチューブへの係止を解除すればよい。所要の高さに調整した後、前記操作レバを放し、前記ローラを前記浅段部へ戻すことにより、前記滑り台を前記シートチューブに係止することができる。さらに、高さ調整中に、前記サドルと前記サドル高さ調整装置全体の自重による下への墜落は、レバの繰返し操作におけるレバ放し中に、前記ローラが直ぐにも前記作動空間の浅段部に入って前記滑り台を前記シートチューブに係止することによって一旦阻止されるので、サドルの調整が従来より遥かに容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のサドル高さ調整装置の実施形態を自転車に応用する例を示す側面図。
【図2】前記実施形態におけるサドル高さ調整装置を示す分解図。
【図3】前記実施形態における滑り台がシートチューブに係止される状態を示す断面図。
【図4】前記実施形態における滑り台がシートチューブに係止された状態を示す横断面図。
【図5】前記実施形態における滑り台がシートチューブに沿って摺動される状態を示す横断面図。
【符号の説明】
1 自転車
11 車体フレーム
12 ハンドル
13 サドル
131 底板
132 シートポスト
133 シート
134 背もたれ
2 シートチューブ
3 サドル高さ調整装置
30 滑り台
31 側板
32 取付板
321 貫通孔
323 案内板
33 固定ブロック
330 作動空間
331 凹陥部
3311 浅段部の深段部の遠端
3312 浅段部
3313 深段部の浅段部の遠端
3314 深段部
34 ホイル
4 ローラ
5 押し手段
51 押し棒
511 押し端部
512 ヘッド端部
52 弾性部材
6 弾性附勢手段
61 保持ブロック
611 挿入孔
62 ピン
620 他端
621 フランジ
622 一端
63 弾性部材
7 操作レバ
71 枢支部
72 作動端
73 操作端
Claims (8)
- その一部分が、車体フレームから立ち上がるように配置されているシートチューブに沿って摺動可能に取り付けられ、他の部分がサドルを載置しているサドル高さ調整装置であって、
前記シートチューブ上に沿って摺動可能に取付られ、且つ、前記シートチューブの表面との間に、該シートチューブの長手方向に沿って深さが異なる深段部と浅段部とを連続的に有する作動空間が形成してある滑り台と、
前記滑り台の作動空間内に前記シートチューブ上に沿って転がり可能に配置されていて、前記浅段部に位置すると、前記滑り台を前記シートチューブの表面上に係止させ、前記深段部に位置すると、前記係止が解除されるローラと、
前記深段部の前記浅段部の遠端に設けられていて前記ローラを常時に前記浅段部に押し付ける弾性附勢手段と、
前記浅段部の前記深段部の遠端近くに設けられていて、作動すると前記弾性附勢手段に抗して前記ローラを前記深段部へ押し退ける押し手段と、
前記滑り台に枢設されていて、操作されると前記押し手段を押圧して作動させ、前記ローラを前記深段部へ押し退ける操作レバとを備えてなるサドル高さ調整装置。 - 前記作動空間内は、少なくとも、前記浅段部が、前記深段部のそれと連続している端縁から徐々に先細に延長してなることを特徴とする請求項1に記載のサドル高さ調整装置。
- 前記滑り台は、前記シートチューブの長手方向の両側に間隔を開けて対立している2つの側板と、前記長手方向に沿って長引いている貫通孔が形成してあり、且つ、前記シートチューブの表面に臨んでいながら、前記2つの側板それぞれのシートチューブ寄りの一辺の間に延在している取付板と、前記2つの側板の間にあるように前記取付板に固定されており、且つ、前記貫通孔に臨んでいながら該貫通孔と共に前記作動空間を形成している凹陥部を有する固定ブロックとからなることを特徴とする請求項1または2に記載のサドル高さ調整装置。
- 前記シートチューブは、その前記表面に、その長手方向に沿って2つの案内溝が形成されているものであり、前記取付板に2つの案内板が突出していてそれぞれ前記2の案内溝内に摺動可能に挿入していることを特徴とする請求項3に記載のサドル高さ調整装置。
- 前記2つの案内板に、前記2つの案内溝に転がる複数のホイルが回転可能に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のサドル高さ調整装置。
- 前記押し手段は、
前記固定ブロックを貫通しており、その押し端部が前記作動空間内に挿入されヘッド部が前記固定ブロック外に露出している押し棒と、
前記押し棒の前記ヘッド部と前記固定ブロックとの間に介装されている弾性部材と、
からなることを特徴とする請求項3に記載のサドル高さ調整装置。 - 前記弾性附勢手段は、
前記作動空間の深段部に固定され、且つ、前記ローラに臨んでいる挿入孔が形成されている保持ブロックと、
前記挿入孔に挿入されている一端と、前記挿入孔から露出して前記ローラに当接している他端とを有するピンと、
一端が前記ピンを押し付け、他端が前記挿入孔の末端に突っ張るように前記挿入孔内に設けられている弾性部材とからなることを特徴とする請求項3に記載のサドル高さ調整装置。 - 前記操作レバは、クランク状であって、前記押し棒のヘッド部に当接する作動端と、該レバを操作して前記作動端を作動させる操作端とを有し、且つ、該作動端と該操作端との間の作動端寄りの所に、前記2つの側板に枢支される枢支部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載のサドル高さ調整装置。
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