JPH11198694A - チャイルドシート - Google Patents

チャイルドシート

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JPH11198694A
JPH11198694A JP10004047A JP404798A JPH11198694A JP H11198694 A JPH11198694 A JP H11198694A JP 10004047 A JP10004047 A JP 10004047A JP 404798 A JP404798 A JP 404798A JP H11198694 A JPH11198694 A JP H11198694A
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seat
seat plate
child
shoulder belt
plate
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Osamu Nakagawa
治 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 座板の高さ調整に連動して肩ベルト同士の間
隔が調整されるチャイルドシートを提供する。 【解決手段】 シートバック１２が取り付けられたシー
トボディ１６に対し、前座板２２及び後座板２４よりな
る座板２０が上下動可能に支持されている。座板２０
は、前リンク３８及び後リンク４０により支持されてい
る。座板２０を上下動させると、連動部材１２０が上下
し、該連動部材１２０の長孔１２２，１２４に係合した
肩ベルトガイド部材１３０，１４０が接近・離反方向に
スライドし、肩ベルト９２同士の間隔が調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、子供を載せるため
のチャイルドシートに係り、特に車両の座席に設置され
るチャイルドシートに関する。詳しくは、座板が昇降可
能であり、この座板の昇降に連動して肩ベルトの間隔が
調整されるチャイルドシートに関する。
【０００２】
【従来の技術】子供を載せるための車両用チャイルドシ
ートにおいて、子供の体格等に合わせて座板の高さを調
節しうるようにしたものがある（例えば実公平６−３５
７７４号公報、実開平４−３５９３１号公報、特開平９
−３９６２７号公報）。
【０００３】特開昭６４−２８０５１号公報には、シー
トバックの上部の背面に逆Ｔ字形状の支持体を設け、ボ
ルトによって該支持体を上下動させ、該支持体の左端及
び右端に係合した１対の摺動体をシートバックの傾斜ス
ロットに沿って移動させるようにした肩ベルト間隔調整
可能なチャイルドシートが記載されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】特開昭６４−２８０５
１号公報のチャイルドシートにあっては、座板が固定さ
れているため、身長の小さな幼児にとって視野が狭くな
り、乗車中の快適さが低下する。
【０００５】実公平６−３５７７４号公報等は、座板を
昇降可能としているが肩ベルトの間隔調整機能がないた
め、幼児にとって肩ベルトの当る位置が不快なものにな
ることがあった。
【０００６】本発明は、座板を昇降可能とし、且つこの
座板の昇降に連動して肩ベルト同士の間隔が調整される
チャイルドシートを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明のチャイルドシー
トは、シートバックと、該シートバックに沿って上下動
可能な座板と、該シートバックから前方に延出する２本
の肩ベルトと、該肩ベルト同士の間隔を調整する間隔調
整手段とを有するチャイルドシートにおいて、該間隔調
整手段は前記座板の昇降に連動して間隔を調整するもの
である。
【０００８】かかるチャイルドシートにあっては、幼児
の体格に応じて座板の高さを調整すると、それに連動し
て肩ベルト同士の間隔も調整される。即ち、体格の小さ
な幼児のために座板を上昇させると肩ベルト同士の間隔
が小さくなり、体格の大きな幼児のために座板を下降さ
せると肩ベルト同士の間隔が大きくなる。
【０００９】本発明では、この肩ベルトの間隔調整を座
板と連動させるための機構として、シートバックにシー
トバック幅方向にスライド可能な１対の肩ベルトガイド
部材が設置され、前記肩ベルトは該肩ベルトガイド部材
に係合しており、該肩ベルトガイド部材を前記座板の昇
降に連動して接近・離反させる連動部材が設けられてい
ることが好ましい。この場合、連動部材は、該座板の昇
降に伴って前記シートバックの裏面に沿って昇降するも
のであり、該連動部材の昇降方向の動きを前記肩ベルト
ガイド部材の接近・離反方向の動きに変換して該肩ベル
トガイド部材をスライドさせる手段が設けられているこ
とが好ましい。
【００１０】本発明では、座板は、前座板と後座板とか
らなり、該前座板の後部と該後座板の前部とは摺動自在
に重なりあっており、該後座板の後端部はシートバック
に対し上下方向スライド可能に係合していることが好ま
しい。このようにすれば、座板が昇降して前座板が前方
に移動しても、座板とシートバックとの間の隙間が広が
らない。また、座板と連動部材とが常に連結された状態
を維持できる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。第１図は本発明の実施の形態
に係るチャイルドシートの斜視図、第２図及び第３図は
このチャイルドシートの縦断面図、第４図は座板及びス
ライド部材としてのスライドフレームを下方から見上げ
た状態の斜視図、第５図は第３図のＶ−Ｖ線に沿う断面
図、第６図（ａ）は第１図のVI−VI線に沿う断面図、第
６図（ｂ）は同（ａ）のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。
第７図は肩ベルトの間隔調整機構の説明図である。
【００１２】このチャイルドシート１０は、シートサイ
ド１４を有したシートボディ１６と、該シートボディ１
６に取り付けられたシートバック１２と、該シートボデ
ィ１６に昇降可能に支持された座板２０と、該シートボ
ディ１６を支持するベース１８とを備えている。この座
板２０は、前座板２２と、後側の後座板２４とを備えて
なる。該後座板２４の前縁側は前座板２２の後縁側の上
面に摺動可能に重なり合っている。
【００１３】第６図に詳細に示される通り、該前座板２
２には前後方向に延在する前後ガイドスリット２６が設
けられ、後座板２４に設けられた突条２８が該前後ガイ
ドスリット２６に係入し、これにより前座板２２が後座
板２４に対し前後方向スライド可能に連結されている。
【００１４】第６図（ａ）の通り、シートバック１２の
下端からは上方に上下ガイドスリット３０が延設されて
おり、後座板２４の後端部２４ａが該上下ガイドスリッ
ト３０に摺動可能に係合している。このため、後座板２
４はシートバック１２に常に接続された状態にて上下方
向に移動可能とされている。
【００１５】第４図及び第５図に示す通り、前座板２２
の下面からは、前後２箇所において下方に向かって突出
するリンク接続部３４，３６が突設されている。これら
のリンク接続部３４，３６にそれぞれ前リンク３８と後
リンク４０の上端がそれぞれ支軸４２，４４によって回
動可能に連結されている。各リンク３８，４０の後端側
はベース１８に設けられたリンク取付部４６，４８に対
しそれぞれ回動可能に連結されている。
【００１６】前記シートボディ１６を構成するシートサ
イド１４には、それぞれ異なる高さにピンの差込用開口
として差込孔５０，５２が設けられている。この差込孔
５０，５２に挿入されるピン６０，６２がそれぞれ前記
リンク接続部３４，３６の側面から突設されている。
【００１７】第４図及び第５図に示す通り、このピン６
０，６２の後端部６０ａ，６２ａは、スライド部材とし
てのスライドフレーム６６に設けられたチャイルドシー
ト前後方向に対し斜め方向に延在するガイドスリット７
０，７２に係合している。
【００１８】このスライドフレーム６６には、前後方向
に延在するガイドスリット７４が設けられ、スライドワ
ッシャ７６を介してボルト７８がこのスリット７４を通
ってリンク接続部３４，３６に取り付けられている。こ
れにより、該スライドフレーム６６がチャイルドシート
１０の前後方向にスライド可能に前座板２２に取り付け
られている。
【００１９】スライドフレーム６６の前端側に設けられ
た把手８０は、前座板２２の前縁中央に設けられた切込
部８２に臨むようにして配置されている。
【００２０】前座板２２の中央部の下面からはバネ係止
部材８４が突設されており、把手８０の裏側部分とこの
係止部８４との間に引張コイルスプリング８６が架け渡
され、スライドフレーム６６を常に後方側（シートバッ
ク１２に向かう方向）に付勢している。
【００２１】把手８０を掴んでスライドフレーム６６を
前方に引くと、ピン６０，６２の後端部６０ａ，６２ａ
が斜め方向のガイドスリット７０，７２に案内されて移
動し、ピン６０，６２が差込孔５０，５２から抜ける。
これにより、座板２０が上下方向に移動可能となる。把
手８０から手を離すと、スライドフレーム６６がスプリ
ング８６に引っ張られて後退し、ピン６０，６２がガイ
ドスリット７０，７２に案内されて突出し、差込孔５
０，５２に挿入される。
【００２２】第２、３図の通り、シートボディ１６の背
板部分は２重殻状となっており、この２重殻状部分の内
部に肩ベルト９２が引き回されている。
【００２３】シートボディ１６の上部に設けられた凸部
１１０の前面のスロット１１２を通って２本の肩ベルト
９２が前方に向かって引き出されている。この肩ベルト
９２にはタング９４が装着されており、このタング９４
は前座板２２に設けられたバックル９６に装着可能とさ
れている。第２図及び第３図の符号９６ａは、タング９
４をバックル９６から離脱させるためのプレスボタンを
示す。
【００２４】なお、肩ベルト９２の後端側は一本の引締
ベルト９８に接続されており、この引締ベルト９８はシ
ートバック１２及び座板２０の下側を回り込んで引締ベ
ルトロック機構１００を通り、更に前方に引き出され
る。この引締ベルトロック機構１００は、引締ベルト９
８が前方に引かれるときにはその自由な通過を許容し、
引締ベルト９８が後方に引き込まれるときにはこれを阻
止するロック機能を有している。このロック機能を解除
するためにロック解除ベルト１０２が設けられている。
このロック解除ベルト１０２を引くと、引締ベルト９８
が第２図及び第３図の右方向に向かって移動可能とな
る。
【００２５】次に、肩ベルト９２同士の間隔調整機構に
ついて説明する。
【００２６】シートバック１２の裏面に沿って上下方向
スライド可能に連動部材１２０が設けられている。この
連動部材１２０の下端にはレバー１２６が設けられ、こ
のレバー１２６の先端が第２、３図の通り後リング４０
に軸ピン１２８によって留め付けられている。このた
め、座板２０の昇降に連動して連動部材１２０が昇降す
る。
【００２７】第７図の通り、この連動部材１２０の上部
には２条の長孔１２２，１２４が設けられている。長孔
１２２，１２４は、下部ほど互いに接近し上部ほど互い
に離反するように斜めに延在している。
【００２８】シートバック１２の上縁１１８にはガイド
部材１３０，１４０がスライド可能に係合しており、該
ガイド部材１３０，１４０のピン１３２，１４２が該長
孔１２２，１２４に係合している。
【００２９】ガイド部材１３０，１４０には、シートバ
ック１２の上縁に係合する下向きのガイド溝１５０が設
けられているほか、シートボディ１６のスロット１１２
の上縁に係合する上向き溝１３４，１３６，１４４，１
４６が設けられている。これらの溝１３４，１３６，１
４４，１４６，１５０によってガイド部材１３０，１４
０はシートバック１２の上縁１１８及びスロット１１２
に沿ってシートボディ１６の幅方向にスライド可能とな
っている。そして、連動部材１２０の長孔１２２，１２
４にガイド部材１３０，１４０のピン１３２，１４２が
係合しているところから、連動部材１２０が上昇すると
ガイド部材１３０，１４０同士は接近し、連動部材１２
０が下降するとガイド部材１３０，１４０同士は離反す
る。
【００３０】なお、シートバック１２の上部裏面は凸部
１１０の前面の台座部１５４に当接され、シートバック
１２の上部がビス１５６によって凸部１１０に固定され
る。連動部材１２０は台座部１５４，１５４同士の間を
引き通されている。
【００３１】なお、図示はしないが、シートボディ１６
及び座板２０には適宜軟質カバーが被装される。
【００３２】このように構成されたチャイルドシートに
おいて、座板２０の高さを調節するには、前記の通りス
ライドフレーム６６の把手８０を引き、ピン６０，６２
を差込孔５０，５２から引き抜き、座板２０を上下させ
る。把手８０から手を離すと、スプリング８６に引っ張
られることによりスライドフレーム６６が後退し、ピン
６０，６２が突出する。そして、座板２０を上下に微調
節することにより、その高さの近傍に位置していた差込
孔５０，５２にピン６０，６２の先端側が入り込み、該
座板２０が所望位置に停止、固定される。
【００３３】この座板２０の上下に伴って連動部材１２
０が上下し、ガイド部材１３０，１４０が接近・離反
し、肩ベルト９２同士の間隔が調整される。即ち、座板
２０を上昇させると肩ベルト９２同士が接近し、座板２
０を下降させると肩ベルト９２同士が離反する。
【００３４】座板２０を所望高さに設置した後、座板２
０に子供を載せ、タング９４をバックル９６に装着す
る。次いで、引締ベルト９８を引っ張り、子供の身体を
チャイルドシートにしっかりと保持させる。この場合、
肩ベルト９２同士の間隔が座板２０の高さ調整に連動し
て調整されており、常に肩ベルト９２，９２が子供の左
右の肩の中央付近に当るようになり、子供にとって違和
感、不快感が殆ど生じない。
【００３５】この実施の形態にあっては、前記の通り、
後座板２４の後端が常にシートバック１２に接続された
状態となっているため、座板２０が上下動し、前座板２
２がそれに伴って前後移動した場合であっても、座板２
０とシートバック１２との間に大きな隙間が全く生じな
い。勿論、後座板２４と前座板２２とが重なり合ってい
るため、それらの間にも隙間が生じることはない。
【００３６】この実施の形態にあっては、スライドフレ
ーム６６がスプリング８６で後方に付勢されており、ス
ライドフレーム６６を把手８０によって前方に引かない
限り、ピン６０，６２が後退作動しない。従って、座板
２０の停止、固定強度がきわめて高い。また、この座板
２０の高さ調節も前記の通り把手８０を引くだけで行う
ことができ、きわめて簡単である。
【００３７】
【発明の効果】以上の通り、本発明のチャイルドシート
は、座板の上下高さ調節操作に連動して肩ベルト同士の
間隔が調整されるため、子供にとって肩ベルトの装着感
が良好なものとなる。本発明によると、座板が上下動し
た場合であっても座板とシートバックとの間に隙間が広
がらないよう構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施の形態に係るチャイルドシートの斜視図で
ある。
【図２】図１のチャイルドシートの縦断面図である。
【図３】座板を上昇させた状態におけるチャイルドシー
トの断面図である。
【図４】座板及びスライドフレームを下方から見上げた
斜視図である。
【図５】図３のＶ−Ｖ線に沿う断面図である。
【図６】（ａ）図は図１のVI−VI線に沿う断面図、
（ｂ）図は（ａ）図のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。
【図７】肩ベルトの間隔調整機構を示す構成図であり、
（ａ）図は分解斜視図、（ｂ）図は連動部材とガイド部
材の斜視図、（ｃ）図は（ｂ）図のＣ−Ｃ線に沿う断面
図である。
【符号の説明】
１０ チャイルドシート １２ シートバック １４ シートサイド １６ シートボディ １８ ベース ２０ 座板 ２２ 前座板 ２４ 後座板 ２６ 前後ガイドスリット ３０ 上下ガイドスリット ３４，３６ リンク接続部 ３８ 前リンク ４０ 後リンク ６０，６２ ピン ６６ スライドフレーム ７０，７２ 斜め方向のガイドスリット ７４ 前後方向のガイドスリット ８０ 把手 ９２ 肩ベルト ９４ タング ９６ バックル ９８ 引締ベルト １１０ 凸部 １１２ スロット １２０ 連動部材 １２２，１２４ 長孔 １３０，１４０ ガイド部材 １３２，１４２ ピン １３４，１３６，１４４，１４６，１５０ 溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 シートバックと、該シートバックに沿っ
    て上下動可能な座板と、該シートバックから前方に延出
    する２本の肩ベルトと、該肩ベルト同士の間隔を調整す
    る間隔調整手段とを有するチャイルドシートにおいて、 該間隔調整手段は前記座板の昇降に連動して間隔を調整
    するものであることを特徴とするチャイルドシート。
  2. 【請求項２】 請求項１において、前記シートバックに
    シートバック幅方向にスライド可能な１対の肩ベルトガ
    イド部材が設置され、 前記肩ベルトは該肩ベルトガイド部材に係合しており、 該肩ベルトガイド部材を前記座板の昇降に連動して接近
    ・離反させる連動部材が設けられていることを特徴とす
    るチャイルドシート。
  3. 【請求項３】 請求項２において、前記連動部材は、該
    座板の昇降に伴って前記シートバックの裏面に沿って昇
    降するものであり、該連動部材の昇降方向の動きを前記
    肩ベルトガイド部材の接近・離反方向の動きに変換して
    該肩ベルトガイド部材をスライドさせる手段が設けられ
    ていることを特徴とするチャイルドシート。
  4. 【請求項４】 請求項１ないし３のいずれか１項におい
    て、前記座板は、前座板と後座板とからなり、該前座板
    の後部と該後座板の前部とは摺動自在に重なりあってお
    り、 該後座板の後端部はシートバックに対し上下方向スライ
    ド可能に係合していることを特徴とするチャイルドシー
    ト。
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