JP3098664B2 - 印刷装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、印刷装置に関し、特に
特性の異なる複数のプリントエンジン部を持つ印刷装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の印刷装置は、ただ一つのプリント
エンジン部だけを有し、印刷するべき受信データは常に
その一つのプリントエンジン部に対応した印刷用イメー
ジデータにのみに変換されて、そのプリントエンジン部
を使用して印刷していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように、従来の印
刷装置は、ただ一つのプリントエンジン部だけを有し、
印刷するべき受信データは常にその一つのプリントエン
ジン部に対応した印刷用イメージデータにのみに変換さ
れて、そのプリントエンジン部を使用して印刷していた
ので、印刷するべき受信データの特性がプリントエンジ
ン部の特性と合わない場合でも、そのプリントエンジン
部を使用して印刷する必要があり、印刷品位が低くなっ
てしまうことがあった。

【０００４】そこで、本発明の目的は、上述の点に鑑み
て、印刷するべき受信データの特性に一番適したプリン
トエンジン部を自動的に選択使用できるようにして印刷
品位の向上を図った印刷装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１の発明は、複数のプリンタエンジンを有す
る印刷装置であって、外部装置から印刷データを受信す
る受信手段と、前記プリンタエンジンから当該プリンタ
エンジンの特性を取得する取得手段と、前記印刷データ
の特性と前記取得手段により取得された前記プリンタエ
ンジンの特性とに基づいて、前記プリンタエンジンを選
択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記
プリンタエンジンに前記印刷データを印刷処理させる制
御手段とを有することを特徴とする。

【０００６】ここで、好ましくは、前記プリンタエンジ
ン及び前記印刷データの特性が、印刷解像度を対象とす
る。

【０００７】また、好ましくは、前記プリンタエンジン
及び前記印刷データの特性が、白黒印刷及びカラー印刷
の区別を対象とする。

【０００８】上記目的を達成するために、請求項４の発
明は、複数のプリンタエンジンを有する印刷装置であっ
て、外部装置から印刷データを受信する受信手段と、前
記印刷データを構成しているプリンタ制御言語に応じ
て、前記プリンタエンジンを選択する選択手段と、前記
選択手段により選択された前記プリンタエンジンに前記
印刷データを印刷処理させる制御手段とを有することを
特徴とする。

【０００９】

【００１０】

【作用】請求項１の発明では、複数のプリンタエンジン
を有する印刷装置において、外部装置から印刷データを
受信すると、各プリンタエンジンからそのプリンタエン
ジンの特性を取得し、受信した印刷データの特性とその
取得されたプリンタエンジンの特性とに基づいて、印刷
するプリンタエンジンを選択し、選択されたプリンタエ
ンジンに受信した印刷データを印刷処理させるので、印
刷データの特性と各プリンタエンジンから取得した各プ
リンタエンジンの特性に応じて、受信した印刷データを
印刷させるのに適したプリンタエンジンを選択すること
が可能である。

【００１１】また、請求項２の発明では、上記プリンタ
エンジン及び上記印刷データの特性が印刷解像度を対象
とするので、各プリンタエンジンの解像度を取得した上
で、印刷データの解像度に適したプリンタエンジンを選
択することが可能である。

【００１２】また、請求項３の発明では、上記プリンタ
エンジン及び上記印刷データの特性が白黒印刷及びカラ
ー印刷の区別を対象とするので、各プリンタエンジンが
モノクロのプリンタエンジンであるか、カラーのプリン
タエンジンであるかを取得した上で、印刷データが白黒
印刷であるか、カラー印刷であるかに応じてプリンタエ
ンジンを選択することが可能である。

【００１３】また、請求項４の発明では、複数のプリン
タエンジンを有する印刷装置において、外部装置から印
刷データを受信すると、受信した印刷データを構成して
いるプリンタ制御言語に応じてプリンタエンジンを選択
し、選択されたプリンタエンジンに受信した印刷データ
を印刷処理させるので、印刷データにおけるプリンタ制
御言語で印刷処理を行うことができるプリンタエンジン
を選択することが可能である。

【００１４】

【００１５】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。

【００１６】（第１実施例）図１のブロック図は本発明
の一実施例（以下、第１実施例と称する）の印刷装置の
回路構成を示す。図１において、１００は印刷装置本体
である。印刷装置本体１００はコントローラ部１１０、
プリントエンジン部Ａ１２０Ａ、プリントエンジン部Ｂ
１２０Ｂで構成されている。

【００１７】コントローラ部１１０は、外部から印刷デ
ータ、制御命令などの情報を受け取り、それら情報に従
い印刷用イメージデータを作成し、プリントエンジン部
Ａ１２０Ａまたはプリントエンジン部Ｂ１２０Ｂにその
印刷用イメージデータをビデオ信号として転送する。プ
リントエンジン部Ａ１２０Ａ、プリントエンジン部Ｂ１
２０Ｂはコントローラ部１１０からそのビデオ信号を受
け取り、そのビデオ信号を可視像として紙面に作像す
る。さらに、コントローラ部１１０は、プリントエンジ
ン部Ａ１２０Ａまたはプリントエンジン部Ｂ１２０Ｂ間
で通信を行い、外部にプリントエンジン部Ａ１２０Ａま
たはプリントエンジン部Ｂ１２０Ｂの状態を伝えたり、
プリントエンジン部Ａ１２０Ａまたはプリントエンジン
部Ｂ１２０Ｂの全体的な制御なども行う。

【００１８】コントローラ部１１０を更に詳細に説明す
る。コントローラ部１１０は、ホストインターフェイス
Ａ１１１Ａ、ホストインターフェイスＢ１１１Ｂ、ＣＰ
Ｕ（中央演算処理装置）１１２、ＲＡＭ（ランダムアク
セスメモリ）１１３、ＲＯＭ（リードオンリメモリ）１
１４、ビデオインターフェイス１１５、操作パネル１１
６、カード１１７、カードスロット１１８、およびデー
タバス１１９を備えている。ホストインターフェイスＡ
１１１ＡとホストインターフェイスＢ１１１Ｂは、それ
ぞれ外部の機器（例えば、ワークステーション等のホス
トコンピュータやネットワーク）との間でデータの送受
を行う。このホストインターフェイスに相当する実際の
デバイスとしてはＥＩＡで規格されたＲＳ−２３２ｃイ
ンターフェイスやＳＣＳＩなどが想定できるが、本発明
ではデバイスの種類や個数に制限は求めていない。

【００１９】ＣＰＵ１１２は装置全体の制御と受信デー
タの解析、印刷用イメージデータの作成などを行う。Ｒ
ＡＭ１１３は外部から送られてきた受信データの保管、
印刷用イメージデータの保管、各種登録データの保管、
情報処理のワーク領域としての使用など一時的な情報記
憶に用いられる。ＲＯＭ１１４は装置を制御するプログ
ラム、各種プリンタ制御言語解析プログラム、そのプリ
ンタ制御言語に対応するフォント情報などを格納してい
る。

【００２０】ビデオインターフェイス１１５はプリント
エンジン部Ａ１２０Ａ、プリントエンジン部Ｂ１２０Ｂ
とのデータ送受を行う。操作パネル１１６は印刷環境の
パラメータを設定／変更／表示する。カード１１７はＩ
Ｃカードのような脱着可能な外部記憶装置であり、文字
パターン・データ、印字フォーム・データ、プリンタ制
御言語解析プログラムなどさまざまな情報を保持してい
る。このカード１１７に相当する実際のデバイスとして
は、ＲＯＭタイプのＩＣメモリ、ハードディスク、ある
いはフロッピーディスクなどが考えられる。カードスロ
ット１１８は、カード１１７を接続して情報の送受を行
なうための接続装置である。データバス１１９にはコン
トローラ部１１０の内部でやり取りされるデータが流れ
る。

【００２１】本発明で取り上げる実施例では、プリント
エンジン部の具体的なデバイスの一例として、プリント
エンジン部Ａ１２０Ａはレーザを用いた電子写真方式
（ＬＢＰ）で白黒２値画像の印刷をできるものを想定
し、プリントエンジン部Ｂ１２０Ｂはインクジェット方
式の一種である公知のバブルジェット方式（ＢＪ）でカ
ラー画像の印刷をできるものを想定して説明を進める。
また更に、プリントエンジン部Ａ１２０Ａの印刷解像度
は６００［ｄｐｉ］であり、プリントエンジン部Ｂ１２
０Ｂの印刷解像度は３６０［ｄｐｉ］であるとする。プ
リントエンジン部のこれら特性は、必要に応じて参照で
きる状態でなければならない。ここではプリントエンジ
ン部とその特性を図２に示すようなテーブルの形式でＲ
ＯＭ１１４内に記憶保持し、ＲＯＭ１１４をアクセスす
ることによってプリントエンジン部の特性を獲得するも
のとして説明を進める。

【００２２】また、本発明の実施例としてプリントエン
ジン部が２つある場合を取り上げて説明するが、本発明
は２つ以上プリントエンジン部があれば同様に適用可能
である。またプリントエンジン部の印刷機構として上記
のＬＢＰ（レーザビームプリンタ）とＢＪ（バブルジェ
ット方式のインクジェットプリンタ）を取り上げて説明
するが、本発明はプリントエンジンの印刷機構の種類自
体を制限するものではない。

【００２３】図３のフローチャートは、本発明の第１実
施例において、受信データの特性として解像度に依存し
ているか否かを調べ、依存している場合にはその解像度
に応じた最適のプリントエンジン部を選択使用して印刷
するまでの制御手順を示す。この解像度に依存している
データの具体的な例としては、ビットマップイメージ、
ビットマップフォント、パターンフィルデータ、ドット
単位の位置、線の太さの指定などがあげられる。例え
ば、ドット単位の位置指定を行なうと想定し、３００
［ｄｏｔ］（ドット）という値が与えられたとする。こ
の値を３００［ｄｐｉ］（ドット／インチ）のプリント
エンジン部へ出力する印刷用イメージデータに変換する
場合は、１［ｉｎｃｈ］の値になるが、６００［ｄｐ
ｉ］のプリントエンジン部へ出力する印刷用イメージデ
ータに変換する場合は０．５［ｉｎｃｈ］の値になって
しまう。従って、このドット単位の位置指定はプリント
エンジン部の解像度に依存することになる。この例に採
りあげた他のものも同様の理由で解像度に依存する。こ
ういった解像度に依存するデータを印刷する場合、その
解像度に合ったプリントエンジンを使用して印刷する
か、データの解像度をプリントエンジンの解像度に変換
してから印刷するかの２通りの方法が一般的である。本
実施例では、受信データが解像度に依存する場合と依存
しない場合に分け、更に解像度に依存する場合はその解
像度が６００［ｄｐｉ］，３６０［ｄｐｉ］，，３００
［ｄｐｉ］，１８０［ｄｐｉ］，１２０［ｄｐｉ］，７
２［ｄｐｉ］の場合にどういった処理を行なうかについ
て以下に説明する。

【００２４】まず、図３のステップＳ３１で、ホストイ
ンターフェイスＡ１１１Ａまたはホストインターフェイ
スＢ１１１Ｂのどちらかを介してホストコンピュータ
（図示せず）からのデータを受信し、ステップＳ３２へ
進む。ステップＳ３２では、受信データを解析し、印刷
すべきデータが解像度に依存しているか否かを調べ、解
像度に依存していない場合にはステップＳ３５へ進み、
解像度に依存している場合はステップＳ３３へ進む。

【００２５】ステップＳ３３では、受信データが依存し
ている解像度の値を解析して、その結果が６００［ｄｐ
ｉ］の場合はステップＳ３５へ進み、３６０［ｄｐｉ］
の場合はステップＳ３７へ進み、それ以外の場合はステ
ップＳ３４へ進む。これは、本発明の印刷装置が有する
プリントエンジン部の解像度に一致する解像度の受信デ
ータ（６００［ｄｐｉ］または３６０［ｄｐｉ］）の場
合は、そのまま該当する解像度を持つプリントエンジン
部、つまり６００［ｄｐｉ］の受信データはプリントエ
ンジン部Ａ１２０Ａを使用して印刷し、３６０［ｄｐ
ｉ］の受信データはプリントエンジン部Ｂ１２０Ｂを使
用して印刷させるためである。一方、本実施例の印刷装
置が有するプリントエンジン部の解像度に一致しない解
像度の受信データ（３００［ｄｐｉ］，１８０［ｄｐ
ｉ］，１２０［ｄｐｉ］，７２［ｄｐｉ］）の場合は、
その受信データの解像度を印刷装置が有するプリントエ
ンジン部の解像度に変換して印刷する必要がある。この
解像度変換処理の際、どのプリントエンジン部の解像度
に合わせて変換処理をするのかを決定するのが、ステッ
プＳ３４の処理である。

【００２６】ステップＳ３４では、受信データが依存し
ている解像度を整数倍し、その結果が６００［ｄｐｉ］
になる場合はステップＳ３５へ進み、その結果が３６０
［ｄｐｉ］になる場合はステップＳ３７へ進み、それ以
外の場合及び６００［ｄｐｉ］，３６０［ｄｐｉ］の両
方になる場合はステップＳ３５へ進む。解像度の変換を
行なう場合、元の解像度に対して整数倍の解像度への変
換は処理が単純でかつ画像の品位を落さずに変換できる
が、整数倍以外の解像度への変換の場合は処理が複雑に
なり更に画像の品位が著しく悪くなってしまう。そこ
で、このステップＳ３４では整数倍の解像度変換で印刷
可能か否かを調べ、その結果に応じて印刷を行なうプリ
ントエンジン部を決定する。本実施例の場合は、受信デ
ータの依存している解像度が１８０［ｄｐｉ］の場合は
ステップＳ３７へ進み、３００［ｄｐｉ］，１２０［ｄ
ｐｉ］，７２［ｄｐｉ］の場合はステップＳ３５へ進む
ことになる。

【００２７】ステップＳ３５では、受信データをプリン
トエンジン部Ａ１２０Ａに対応した（つまり６００［ｄ
ｐｉ］の）印刷用イメージデータに変換し、ステップＳ
３６へ進む。

【００２８】一方、ステップＳ３７では、受信データを
プリントエンジン部Ｂ１２０Ｂに対応した（つまり３６
０［ｄｐｉ］の）印刷用イメージデータに変換し、ステ
ップＳ３８へ進む。

【００２９】ステップＳ３６では、印刷用イメージデー
タをプリントエンジン部Ａ１２０Ａへ出力するためにビ
デオインターフェイス１１５の出力先をプリントエンジ
ン部Ａ１２０Ａに設定し、ステップＳ３９へ進む。一
方、ステップＳ３８では、印刷用イメージデータをプリ
ントエンジン部Ｂ１２０Ｂへ出力するためにビデオイン
ターフェイス１１５の出力先をプリントエンジン部Ｂ１
２０Ｂに設定し、ステップＳ３９へ進む。

【００３０】ステップＳ３９では、印刷用イメージデー
タをその選択されたプリントエンジン部へ出力して印刷
処理を行ない、一連の処理を終了する。

【００３１】以上説明したように、本例では受信データ
の解像度に応じて印刷処理に使用するプリントエンジン
部を切替えるので、より高品位の印刷結果を得ることが
できる。

【００３２】（第２実施例）前述の本発明の第１実施例
では、受信データの依存する解像度を受信データの特性
として取り扱い、本発明を説明した。以下に述べる本発
明の第２実施例では、受信データによる印刷処理がカラ
ー印刷なのか、白黒印刷なのかということを受信データ
の特性として取り扱う場合の例である。

【００３３】図４のフローチャートは、受信データの特
性としてカラー印刷もしくは白黒印刷のどちらが必要か
を判別し、その特性に応じたプリントエンジン部を使用
して印刷するまでの本発明の第２実施例の制御手順を示
す。

【００３４】まず、図４のステップＳ４１で、ホストイ
ンターフェイスＡ１１１Ａまたはホストインターフェイ
スＢ１１１Ｂのどちらかを介してホストコンピュータか
らのデータを受信し、ステップＳ４２へ進む。ステップ
Ｓ４２では、受信データを解析し、印刷すべきデータが
白黒印刷なのかカラー印刷なのかを調べ、白黒印刷の場
合はステップＳ４３へ進み、カラー印刷の場合はステッ
プＳ４５へ進む。

【００３５】ステップＳ４３では、受信データをプリン
トエンジン部Ａ１２０Ａに対応した（つまり白黒印刷用
の）印刷イメージデータに変換して、ステップＳ４４へ
進む。一方、ステップＳ４５では、受信データをプリン
トエンジン部Ｂ１２０Ｂに対応した（つまりカラー印刷
用の）印刷イメージデータに変換して、ステップＳ４６
へ進む。

【００３６】ステップＳ４４では、印刷用イメージデー
タをプリントエンジン部Ａ１２０Ａへ出力するためにビ
デオインターフェイス１１５の出力先をプリントエンジ
ン部Ａ１２０Ａに設定し、ステップＳ４７へ進む。一
方、ステップＳ４６では、印刷用イメージデータをプリ
ントエンジン部Ｂ１２０Ｂへ出力するためにビデオイン
ターフェイス１１５の出力先をプリントエンジン部Ｂ１
２０Ｂに設定し、ステップＳ４７へ進む。

【００３７】ステップＳ４７では、印刷用イメージデー
タをその選択されたプリントエンジン部へ出力して印刷
処理を行ない、一連の処理を終了する。

【００３８】以上説明したように、本例では受信データ
がカラー印刷を必要としているのか、白黒印刷を必要と
しているのかを調べ、その結果に応じて印刷処理に使用
するプリントエンジン部を切替えるので、受信データの
特性に応じた適切な印刷結果を得ることができる。

【００３９】（第３実施例）本発明の第３実施例では、
受信データがどういった種類のプリントエンジン部を対
象としたプリンタ制御言語（ＰＤＬ）で構成されている
かを受信データの特性として取り扱う例を説明する。図
５のフローチャートは、本発明の第３実施例において受
信データの特性として使用するプリンタ制御言語（ＰＤ
Ｌ）を調べ、そのＰＤＬに応じたプリントエンジン部を
使用して印刷するまでの制御手順を示す。

【００４０】まず、図５のステップＳ５１で、ホストイ
ンターフェイスＡ１１１Ａまたはホストインターフェイ
スＢ１１１Ｂのどちらかを介してホストコンピュータか
らのデータを受信し、ステップＳ５２へ進む。ステップ
Ｓ５２では、受信データを解析し、印刷すべきデータが
どういう種類のＰＤＬで構成されているかを調べ、ＬＢ
Ｐ用のＰＤＬで構成されている場合にはステップＳ５３
へ進み、ＢＪや他の方式のインクジェットプリンタ用の
ＰＤＬで構成されている場合にはステップＳ５５へ進
む。

【００４１】ステップＳ５３では、受信データをプリン
トエンジン部Ａ１２０Ａに対応した印刷イメージデータ
に変換して、ステップＳ５４へ進む。一方、ステップＳ
５５では、受信データをプリントエンジン部Ｂ１２０Ｂ
に対応した印刷イメージデータに変換して、ステップＳ
５６へ進む。

【００４２】ステップＳ５４では、印刷用イメージデー
タをプリントエンジン部Ａ１２０Ａへ出力するためにビ
デオインターフェイス１１５の出力先をプリントエンジ
ン部Ａ１２０Ａに設定し、ステップＳ５７へ進む。一
方、ステップＳ５６では、印刷用イメージデータをプリ
ントエンジン部Ｂ１２０Ｂへ出力するためにビデオイン
ターフェイス１１５の出力先をプリントエンジン部Ｂ１
２０Ｂに設定し、ステップＳ５７へ進む。

【００４３】ステップＳ５７では、印刷用イメージデー
タをその選択されたプリントエンジン部へ出力して印刷
処理を行ない、一連の処理を終了する。

【００４４】以上説明したように、本例では受信データ
がどのようなプリントエンジン部を対象とするＰＤＬ
（プリンタ制御言語）で構成されているかを調べ、その
ＰＤＬの種類に応じて印刷処理に使用するプリントエン
ジン部を切替えるので、よりそのＰＤＬに適した印刷結
果を得ることができる。

【００４５】（第４実施例）本発明の第４実施例では、
受信データがどのホストインターフェイスを介して受信
したかを受信データの特性として取り扱う例を説明す
る。図６のフローチャートは、本発明の第４実施例にお
いて受信データの特性とそのデータを受信したホストイ
ンターフェイスを調べ、そのホストインターフェイスに
応じたプリントエンジン部を使用して印刷するまでの制
御手順を示す。

【００４６】まず、図６のステップＳ６１で、ホストイ
ンターフェイスＡ１１１Ａまたはホストインターフェイ
スＢ１１１Ｂのどちらかを介してホストコンピュータか
らのデータを受信し、ステップＳ６２へ進む。ステップ
Ｓ６２では、受信データが２つあるどちらのホストイン
ターフェイスを介して受信されたかを基にしてこれから
印刷に使用するプリントエンジン部を決定し、プリント
エンジン部Ａ１２０Ａを使用する場合にはステップＳ６
３へ進み、プリントエンジン部Ｂ１２０Ｂを使用する場
合にはステップＳ６５へ進む。ここで、受信に使用した
ホストインターフェイスと印刷に使用するプリントエン
ジン部の組合せは、図７に示すようなテーブルの形式で
ＲＯＭ１１４にあらかじめ確保しておき、必要に応じて
このテーブルを参照することで印刷に使用するプリント
エンジン部を決定することができる。また、そのテーブ
ルをＲＡＭ１１３に確保しておき、任意にそのテーブル
の内容を書き換えることで、ホストインターフェイスと
プリントエンジン部の組合せを変更することも可能であ
る。本発明は、テーブルの管理方法や組合せ決定の方法
を制限するものではない。

【００４７】ステップＳ６３では、受信データをプリン
トエンジン部Ａ１２０Ａに対応した印刷イメージデータ
に変換して、ステップＳ６４へ進む。一方、ステップＳ
６５では、受信データをプリントエンジン部Ｂ１２０Ｂ
に対応した印刷イメージデータに変換して、ステップＳ
６６へ進む。

【００４８】ステップＳ６４では、印刷用イメージデー
タをプリントエンジン部Ａ１２０Ａへ出力するためにビ
デオインターフェイス１１５の出力先をプリントエンジ
ン部Ａ１２０Ａに設定し、ステップＳ６７へ進む。一
方、ステップＳ６６では、印刷用イメージデータをプリ
ントエンジン部Ｂ１２０Ｂへ出力するためにビデオイン
ターフェイス１１５の出力先をプリントエンジン部Ｂ１
２０Ｂに設定し、ステップＳ６７へ進む。

【００４９】ステップＳ６７では、印刷用イメージデー
タをその選択されたプリントエンジン部へ出力して印刷
処理を行ない、一連の処理を終了する。

【００５０】以上説明したように、本例では受信データ
がどのホストインターフェイスを通じて受信したかに応
じて、印刷処理に使用するプリントエンジン部を切替え
るので、ユーザが簡単に使用するプリントエンジン部を
使い分けることができる。

【００５１】なお本発明の各実施例ではホストインター
フェイスが２つあるものとして説明をしたが、本発明は
ホストインターフェイスの数を制限するものではない。

【００５２】（その他の実施例）本発明の上述した各実
施例では、受信データ及びプリントエンジン部の特性と
して、解像度、カラー印刷白黒印刷の区別、ＰＤＬの種
類、データを受信したホストインターフェイスを例とし
て取り上げて説明したが、本発明はこれらの特性が具体
的に何かということを制限するものではない。

【００５３】また、本発明の上述した各実施例では、プ
リントエンジン部の特性を図２に示したようなテーブル
の形式で管理し、必要に応じてそのテーブルの内容を読
み出すことによって、プリントエンジン部の特性を獲得
するものとして説明したが、プリントエンジン部の特性
を獲得するために、ビデオインターフェイス１１５を介
して必要な時にプリントエンジン部に対して問い合わせ
るように構成してもよい。

【００５４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果を得ることができ、それにより多種多様
な印刷データに対しても高品位な印刷結果を常に得るこ
とができる。 印刷データの特性と各プリンタエンジ
ンから取得した各プリンタエンジンの特性に応じて、上
記印刷データを印刷するのに適したプリンタエンジンを
選択することが可能である。 各プリンタエンジンの
解像度を取得した上で、印刷データの解像度に適したプ
リンタエンジンを選択することが可能である。 各プ
リンタエンジンがモノクロのプリンタエンジンである
か、カラーのプリンタエンジンであるかを取得した上
で、印刷データが白黒印刷であるか、カラー印刷である
かに応じてプリンタエンジンを選択することが可能であ
る。 印刷データにおけるプリンタ制御言語で印刷処
理を行うことができるプリンタエンジンを選択すること
が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の各実施例における印刷装置の回路構成
を示すブロック図である。

【図２】図１のプリントエンジンの特性を管理するテー
ブルの内容を示す概念図である。

【図３】本発明の第１実施例において、受信データの特
性として解像度に依存しているか否かを調べ、依存して
いる場合はその解像度に応じたプリントエンジン部を使
用して印刷するまでの制御手順を示すフローチャートで
ある。

【図４】本発明の第２実施例において、受信データの特
性としてカラー印刷もしくは白黒印刷のどちらが必要か
を判別し、判別したその特性に応じたプリントエンジン
部を使用して印刷するまでの制御手順を示すフローチャ
ートである。

【図５】本発明の第３実施例において、受信データの特
性としてそのデータが使用するプリンタ制御言語（ＰＤ
Ｌ）を調べ、そのＰＤＬに応じたプリントエンジン部を
使用して印刷するまでの制御手順を示すフローチャート
である。

【図６】本発明の第４実施例において、受信データの特
性としてそのデータを受信したホストインターフェイス
を調べ、そのホストインターフェイスに応じたプリント
エンジン部を使用して印刷するまでの制御手順を示すフ
ローチャートである。

【図７】図６での実施例に関して、データを受信するホ
ストインターフェイスと印刷の使用するプリントエンジ
ン部の組合せを管理するテーブルの内容を示す概念図で
ある。

【符号の説明】

１００ 印刷装置本体 １１０ コントローラ部 １１１Ａ ホストインターフェイスＡ １１１Ｂ ホストインターフェイスＢ １１２ ＣＰＵ １１３ ＲＡＭ １１４ ＲＯＭ １１５ ビデオインターフェイス １１６ 操作パネル １１７ カード １１８ カードスロット １１９ データバス １２０Ａ プリントエンジン部Ａ １２０Ｂ プリントエンジン部Ｂ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−110182（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−184471（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−116881（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−6127（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−301385（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−22546（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B41J 29/38 B41J 5/30 G03G 21/00 396 G06F 3/12

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のプリンタエンジンを有する印刷装
   置であって、 外部装置から印刷データを受信する受信手段と、前記プリンタエンジンから当該プリンタエンジンの特性
   を取得する取得手段と、 前記印刷データの特性と前記取得手段により取得された
   前記プリンタエンジンの特性とに基づいて、前記プリン
   タエンジンを選択する選択手段と、 前記選択手段により選択された前記プリンタエンジンに
   前記印刷データを印刷処理させ る制御手段とを有するこ
   とを特徴とする印刷装置。
2. 【請求項２】 前記プリンタエンジン及び前記印刷デー
   タの特性が、印刷解像度を対象とすることを特徴とする
   請求項１に記載の印刷装置。
3. 【請求項３】 前記プリンタエンジン及び前記印刷デー
   タの特性が、白黒印刷及びカラー印刷の区別を対象とす
   ることを特徴とする請求項１に記載の印刷装置。
4. 【請求項４】 複数のプリンタエンジンを有する印刷装
   置であって、 外部装置から印刷データを受信する受信手段と、 前記印刷データを構成しているプリンタ制御言語に応じ
   て、前記プリンタエンジンを選択する選択手段と、 前記選択手段により選択された前記プリンタエンジンに
   前記印刷データを印刷処理させる制御手段とを有する こ
   とを特徴とする印刷装置。