JP3098659B2 - ガス衣類乾燥機における運転制御装置 - Google Patents

ガス衣類乾燥機における運転制御装置

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JP3098659B2
JP3098659B2 JP05158771A JP15877193A JP3098659B2 JP 3098659 B2 JP3098659 B2 JP 3098659B2 JP 05158771 A JP05158771 A JP 05158771A JP 15877193 A JP15877193 A JP 15877193A JP 3098659 B2 JP3098659 B2 JP 3098659B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス衣類乾燥機にお
て、フィルターの目詰りを監視しながら運転 を行うため
運転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガス衣類乾燥機は、モータにより
回転するドラム内に衣類を入れ、ガスバーナより発生し
た温風をドラム内に吹き込み、この熱で衣類を乾燥する
と共に排気は、ファンによりフィルターを経由してドラ
ム内から引いたものを、排気口からダクトを経由して屋
外に排出する構成である。又、従来の衣類乾燥機の場
合、排気抵抗が大きくなった場合やフィルターにリント
が付着して目詰まりが生じた場合、ガスバーナ付近の温
度が上昇するので、これを保安用サーモスタットにより
検知して運転を停止すると共にこれをランプ又はブザー
で使用者に報知する構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の
衣類乾燥機においては、次のような欠点がある。
【0004】a.保安用サーモスタットが作動すると、
衣類が未乾燥のまま停止してしまい、この処理が必要と
なって不便である。
【0005】b.衣類乾燥機の設置条件によっては、排
気抵抗が一般よりも大きくなる場合があり、このような
場合には、僅かなフィルターの目詰まりで保安用サーモ
スタットが作動することから使い勝手が悪い。
【0006】本発明の目的は、未乾燥のまま運転が停止
してしまうのを極力避けると共に設置条件が悪い場合で
も使い勝手が悪くならないようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明においては、次の如き手段を採用するもの
である。
【0008】バーナ部に保安用サーモスタットを取り付
けて成るドラム回転式のガス衣類乾燥機において、運転
開始と同時に時間を計測して前記サーモスタットが作動
した場合、この作動時間があらかじめ設定した時間より
小さい場合には衣類乾燥機そのものの運転を停止し、大
きい場合にはガスバーナの燃焼のみを一時停止し、この
停止によりサーモスタットが復帰した場合には再度ガス
バーナに着火を行って衣類乾燥機そのものの運転を再開
し、再びこの運転再開と同時に時間の計測を開始し、こ
の再計測開始後再びサーモスタットが作動した場合、こ
の作動までの時間があらかじめ設定した時間より小さい
場合には衣類乾燥機そのものの運転を停止し、大きい場
合にはガスバーナの燃焼のみを一時停止し、これにより
サーモスタットが復帰した場合には再度ガスーバーナに
着火を行って衣類乾燥機そのものの運転を再開し、再び
この運転再開と同時に時間の計測を開始して、前記と同
じようにサーモスタットの作動までの時間を計測しなが
ら衣類乾燥機の運転を継続することにより、生乾きのま
ま乾燥運転が終るのを極力防ぐように構成して成る制御
回路を設けて成るガス衣類乾燥機における運転制御装
置。
【0009】なお、ガスバーナの燃焼量に応じて計測時
間に重み付けを行うようにしてもよい。又、ガスバーナ
を再着火する際、ガスバーナの燃焼量を小さく制御する
ようにしてもよい。
【0010】
【作用】ドラム内に衣類を入れて運転スイッチをONに
ると、ガスバーナに着火が行われると共にドラムが回
転し、更に排気ファンが駆動し、更に時間の計測が始ま
る。この状況において、ガスバーナ付近の温度が上昇し
て保安用サーモスタットが作動した場合、それまで経過
した時間を計測し、この時間があらかじめ設定した時間
よりも小さい場合には、フィルターに多量のリントが付
着して目詰まりが発生したものと判断して、運転を停止
する。一方、大きい場合には、ガスバーナの燃焼のみを
一時停止し、衣類乾燥機の運転はそのまま継続状態にお
く。このようにすると、ガスバーナ付近の温度が低下し
て、保安用サーモスタットの作動条件が消失するので、
再びガスバーナに着火を行うと同時に、再び時間の計測
を開始する。そして、再び保安用サーモスタットが作動
した場合、再開後の時間を計測し、この時間があらかじ
め設定した場合よりも小さい場合には衣類乾燥機の運転
を停止し、大きい場合には再度ガスバーナの燃焼を一時
停止して衣類乾燥機の運転はそのまま継続状態におく。
衣類が乾燥するまでこれを繰り返す。なお、1回目の設
定時間よりは2回目以降の設定時間を短く設定すること
により、通常の着火と保安用サーモスタット作動後の再
着火とで運転停止条件を分ける。
【0011】そして、このような時間の設定と共にガス
バーナの燃焼量を順次下げて行くことにより、運転継続
時間を延長させることができる。これにより、例えば衣
類が未乾燥状態で終わるのを極力無いようにすることが
できる。
【0012】ガスバーナが一時停止した場合には、これ
をランプ又はブザー等で報知する。報知は、ガスバーナ
だけが停止した場合と、衣類乾燥機自体が停止して後は
運転できない場合とを区別すると見分けがついて便利で
ある。ランプ、ブザーのリセットは、ドアが開けられた
場合、又は運転スイッチのOFFで行う。
【0013】
【実施例】図1に本発明を実施したガス衣類乾燥機を示
す。1はドラム、2はドラム駆動モータ、3はガスバー
ナ、4は温風吹出口、5はフィルター、6は排気ファ
ン、7は排気口、8は排気ダクト、9は保安用サーモス
タットにして、ガスバーナ3付近の温度が一定値以上に
上昇した場合に、信号を制御回路10出力する。制
御回路10は、次の制御を行う。
【0014】ドラム1内に衣類を入れて運転スイッチを
ONにすると、ガスバーナに着火が行われ、同時に
ータ2が回転してドラム1及び排気ファン6を駆動し、
更に時間の計測が始める。この状況において、ガスバー
ナ3付近の温度が上昇した場合、それまで経過した時間
を計測し、この時間があらかじめ設定した時間よりも小
さい場合には、フィルター5に多量のリントが付着して
目詰まりが発生したものと判断して、衣類乾燥機そのも
のの運転を停止する。一方、大きい場合には、ガスバー
ナ3の燃焼のみを一時停止し、衣類乾燥機の運転はその
まま継続状態におく。このようにすると、ガスバーナ3
付近の温度が低下して、保安用サーモスタット9の作動
条件が消失するので、再びガスバーナ3に着火を行うと
同時に、再び時間の計測を開始する。そして、再び保安
用サーモスタット9が作動した場合、再開後の時間を計
測し、この時間があらかじめ設定した場合よりも小さい
場合には衣類乾燥機そのものの運転を停止し、大きい場
合には再度ガスバーナ3のみの燃焼を一時停止して衣類
乾燥機の運転はそのまま継続状態におく。これを繰り返
しながら、衣類乾燥機の運転を行う。なお、1回目の設
定時間よりは2回目以降の設定時間を短く設定すること
により、通常の着火と保安用サーモスタット作動後の再
着火とで運転停止条件を分ける。
【0015】図2は上記制御状況の説明図にして、停止
レベルは、運転開始後短い時間内に保安用サーモスタッ
ト9が作動して運転を停止するレベルであり、1回目継
続レベルは、ガスバーナ3のみを一時停止し、運転は継
続するレベルである。ガスバーナ3が消えて保安用サー
モスタット9の温度がガスバーナ3に再着火する温度
(復帰温度)に到達するまでが2回目継続レベルであ
り、この時間があらかじめ設定した時間よりも大きい場
合は再着火を行い、再び保安用サーモスタット9が作動
するまでの時間を計測し、これが小さい場合には衣類乾
燥機そのものの運転を停止する図3は制御回路10の
運転フローである。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上のように、従来から保安用
に取り付けられている保安用サーモスタットを利用して
目詰まり状況の判定と共に運転制御を行うように構成し
たので、次の効果を奏する。
【0017】a.フィルターが少々閉塞しても、乾燥運
転中にすぐに運転を停止してしまわないので、衣類が乾
かないまま終了することがない。
【0018】b.フィルター閉塞が運転に支障のあるレ
ベルまで進んだ場合には、自動的に運転を停止できる。
【0019】c.排気条件が厳しくても、ある程度の閉
塞レベルまで衣類の乾燥ができる。
【0020】d.新たなセンサ等を追加することが無
く、制御プログラムの改良だけで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したガス衣類乾燥機の説明図。
【図2】制御回路の制御説明図。
【図3】衣類乾燥機の運転フローの説明図。
【符号の説明】
1 ドラム 2 駆動モータ 3 ガスバーナ 4 温風吹出口 5 フィルター 6 排気ファン 7 排気口 8 排気ダクト 9 保安用サーモスタット 10 制御回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナ部に保安用サーモスタットを取り
    付けて成るドラム回転式のガス衣類乾燥機において、運
    転開始と同時に時間を計測して前記サーモスタットが作
    動した場合、この作動時間があらかじめ設定した時間よ
    り小さい場合には衣類乾燥機そのものの運転を停止し、
    大きい場合にはガスバーナの燃焼のみを一時停止し、
    の停止によりサーモスタットが復帰した場合には再度ガ
    スバーナに着火を行って衣類乾燥機そのものの運転を再
    開し、再びこの運転再開と同時に時間の計測を開始し、
    この再計測開始後再びサーモスタットが作動した場合、
    この作動までの時間があらかじめ設定した時間より小さ
    い場合には衣類乾燥機そのものの運転を停止し、大きい
    場合にはガスバーナの燃焼のみを一時停止し、これによ
    りサーモスタットが復帰した場合には再度ガスーバーナ
    に着火を行って衣類乾燥機そのものの運転を再開し、再
    びこの運転再開と同時に時間の計測を開始して、前記と
    同じようにサーモスタットの作動までの時間を計測しな
    がらフィルターの目詰りの監視を繰り返しながら一定の
    条件下において衣類乾燥機の運転を継続することによ
    り、生乾きのまま乾燥運転が終るのを極力防ぐように構
    成して成る制御回路を設けて成るガス衣類乾燥機におけ
    る運転制御装置。
  2. 【請求項2】 ガスバーナの燃焼量に応じて計測時間に
    重み付けを行う請求項1記載の衣類乾燥機における運転
    制御装置。
  3. 【請求項3】 ガスバーナを再着火する際、ガスバーナ
    の燃焼量を小さく制御する請求項1又は2記載の衣類乾
    燥機における運転制御装置。
  4. 【請求項4】 ガスバーナ消火と同時にランプ表示を行
    い、ドアーが開閉されたとき又は運転スイッチのOFF
    でランプ表示を消す請求項1又は2又は3記載の衣類乾
    燥機における運転制御装置。
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