JP3098594B2 - 糊付芯地積層体等およびその製造方法 - Google Patents

糊付芯地積層体等およびその製造方法

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JP3098594B2 JP03329542A JP32954291A JP3098594B2 JP 3098594 B2 JP3098594 B2 JP 3098594B2 JP 03329542 A JP03329542 A JP 03329542A JP 32954291 A JP32954291 A JP 32954291A JP 3098594 B2 JP3098594 B2 JP 3098594B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防水シート、椅子表
地、カラーやカフス等の芯地、その他カバー等に使用さ
れる布地積層体の布地と布地との接着強度を向上させ、
耐水洗濯性や、耐ドライクリーニング性のすぐれた樹脂
接着布、芯地積層体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】衣料関係に使用されてきたホットメルト
型接着剤は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)
が主力であったが、これは接着強度が低いことと、耐ド
ライクリーニング性が非常に悪く、その使用範囲は限定
されていた。さらにEVAを完全鹸化または部分鹸化し
たり、またはこのEVA鹸化物にアクリル酸、マレイン
酸などをグラフト重合させ、あるいはEVA鹸化物の分
子中の水酸基の一部をジカルボン酸と反応させて、カル
ボキシル基を導入する方法等によりEVAを変性改質し
たポリマーも使用されている。このような極性基を導入
するEVAの変性により接着力はかなり改良されたが、
耐溶剤性(耐ドライクリーニング性)は未だ充分に改善
されていない。このような接着剤を用いて作成した衣服
類は、ドライクリーニングをするとパークロロエチレン
のごとき溶剤により接着剤が膨潤し、接着させた布が部
分的に剥離してしまう欠点がある。
【0003】また、接着強度の比較的高いポリアミド系
の接着剤も用いられているが、吸水率が高いため耐水洗
濯性に難がある以外に接着プレス時に樹脂の滲み出し等
がおこり縫製品の外観を悪くしたり、樹脂自体が硬すぎ
るため布地の風合いを損なうこと、及び価格が高い欠点
がある。
【0004】この他ポリエステル系接着剤も用いられて
いるが、ポリエステル系繊維を主とするものには強固な
接着力を示すが、その他の種類の天然または合成繊維か
らなる布に対する接着力、耐洗濯性はまだ実用に耐える
ほど強固なものは得られていないため、この接着剤も使
用範囲が限定されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在まで幅広い種類の
布地に対して強固な接着力を有し、しかも耐水洗濯性、
耐ドライクリーニング性に優れた、防水シート、椅子表
地、カラーやカフス等の芯地、その他カバー等に使用さ
れる安価な樹脂接着布、芯地積層体等(本発明において
はこれらの布地積層体を糊付芯地積層体等という。)お
よびその製造法は確立していなかった。本発明はこれら
の課題を解決した糊付芯地積層体等及びその製造方法を
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題の
解決のため種々検討した結果、特定のポリオレフィン系
樹脂組成物を接着剤として用いることにより、幅広い種
類の布地に対して強固な接着力を有し、しかも耐水洗濯
性、耐ドライクリーニング性を有する糊付芯地積層体等
およびその製造方法を開発した。本発明の特徴の接着剤
は以下のポリオレフィン系樹脂組成物によって得られ
る。
【0007】その一つは、 「[1] (A)エチレンとラジカル重合性酸無水物及びこれ以外のラジカル重 合性コモノマーからなる多元共重合体であり、共重合体中のラジカル重合性酸無 水物に由来する単位の割合が0.1重量%以上で5重量%以下、他のラジカル重 合性コモノマーに由来する単位の割合が3重量%以上で50重量%以下であるエ チレン系共重合体 10重量%〜90重量%及び (B)融点100℃以上のポリオレフィン系樹脂90重量%〜10重量% からなる樹脂組成物を布地に積層し、または布地の間に
おき、該樹脂組成物を加熱溶着して含浸させてなる耐ド
ライクリーニング性の糊付芯地積層体、であり、他の一
つは [2] (A)エチレンとラジカル重合性酸無水物及びこれ以外のラジカル重合 性コモノマーからなる多元共重合体であり、共重合体中のラジカル重合性酸無水 物に由来する単位の割合が0.1重量%以上で5重量%以下、他のラジカル重合 性コモノマーに由来する単位の割合が3重量%以上で50重量%以下であるエチ レン系共重合体 10重量部〜90重量部 (B)融点100以上のポリオレフィン系樹脂90重量部〜10重量部及び (C)有機カルボン酸の金属塩 1重量部〜20重量部 からなる組成物を布地の間におき、該樹脂組成物を布地
に積層し、または布地の間におき、該樹脂組成物を加熱
溶着して含浸させてなる耐ドライクリーニング性の糊付
芯地積層体」である。
【0008】これらの樹脂組成物を布地に積層し、融着
することによって得られる糊付芯地積層体等とすること
により上記の目的は達せられる。以下本発明を具体的に
説明する。
【0009】本発明に関わる樹脂組成物は、上記(A)
及び(B)の2成分または更に(C)の3成分よりなる
が、その一つはエチレンとラジカル重合性酸無水物及び
ラジカル重合性コモノマーからなるエチレン系共重合体
である。
【0010】ここでいうラジカル重合性酸無水物とは、
分子中にラジカル重合可能な不飽和結合と酸無水物基を
各々1個以上を有し、重合により酸無水物基を分子中に
導入できるような化合物を示す。化合物の具体的な例と
しては、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水エンデ
ィック酸、無水シトラコン酸、1−ブテン−3,4−ジ
カルボン酸無水物、炭素数が多くとも18である末端に
二重結合を有するアルカジエニル無水コハク酸、炭素数
が多くとも18である末端に二重結合を有するアルカジ
エニル無水コハク酸等を挙げることができる。これらは
2種類以上同時に併用しても差し支えない。このうち、
無水マレイン酸、無水イタコン酸が特に好ましい。
【0011】ラジカル重合性コモノマーとしては多くの
化合物が使用でき、具体的にはエチレン系不飽和エステ
ル化合物、エチレン系不飽和アミド化合物、エチレン系
不飽和酸化合物、エチレン系不飽和エーテル化合物、エ
チレン系不飽和炭化水素化合物等を挙げることができ
る。これらを具体的に記せば、エチレン系不飽和エステ
ル化合物としては、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸メ
チル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸
プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリ
ル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)
アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ベンジル等を
例示する事ができる。エチレン系不飽和アミド化合物と
しては、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)
アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、
N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メ
タ)アクリルアミド、N−ヘキシル(メタ)アクリルア
ミド、N−オクチル(メタ)アクリルアミド、N,N−
ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル
(メタ)アクリルアミド等を例示する事ができる。(メ
タ)アクリル酸アミド系化合物としては、(メタ)アク
リル酸アミド、N−メチル(メタ)アクリル酸アミド、
N,N−ジメチル(メタ)アクリル酸アミド、N−エチ
ル(メタ)アクリル酸アミド、N,N−ジエチル(メ
タ)アクリル酸アミド等を例示する事ができる。
【0012】エチレン系不飽和酸化合物としては、(メ
タ)アクリル酸を例示する事ができる。エチレン系不飽
和エーテル化合物としてはメチルビニルエーテル、エチ
ルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビ
ニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、フェニル
ビニルエーテル等を例示する事ができる。エチレン系不
飽和炭化水素化合物およびその他の化合物としては、ス
チレン、α−メチルスチレン、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、アクロレイン、トリメトキシビニルシ
ラン、トリエトキシビニルシラン、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン等を例示する事ができる。
【0013】これらのうち特に好ましい化合物として
は、(メタ)アクリル酸エステル類、(メタ)アクリル
酸アミド、(メタ)アクリル酸等を挙げる事ができる。
但し、アクリル酸は条件により無水マレイン酸と反応す
る可能性があるため(メタ)アクリル酸アミドが好まし
い。必要に応じてこれらのコモノマーを2種類以上同時
に併用しても差し支えない。
【0014】本エチレン系共重合体中のラジカル重合性
酸無水物および他のラジカル重合性コモノマーに由来す
る単位の割合は、各々0.1〜5重量%、3〜50重量
%の範囲でなければならない。ラジカル重合性酸無水物
の割合が0.1%未満では接着性能が不足して良好な接
着強度が得られない。該割合が5%を越えるとエチレン
系共重合体とポリオレフィン系樹脂の相溶性が悪化し製
品の性能が低下する。他のラジカル重合性コモノマーの
割合が3%未満ではエチレン系共重合体の結晶融点が十
分低くならず、本発明の特徴である低温接着性が発揮で
きない。また50%を越えると、樹脂の取扱いが困難に
なるとともに製品の耐熱性が低下する。
【0015】本エチレン系共重合体の製造にあたって
は、基本的には通常の低密度ポリエチレンの製造設備お
よび技術を利用することができる。一般的には塊状重合
であり、700〜3000気圧の圧力下で100〜30
0℃の温度範囲にてラジカル重合にて製造される。好ま
しい重合圧力、重合温度の範囲としては1000〜25
00気圧、反応器内の平均温度が150〜270℃とす
ることができる。
【0016】700気圧以下では重合体の分子量が低く
なり、組成物の樹脂物性が悪化する。3000気圧以上
の圧力は実質的に無意味であり、製造コストを高めるだ
けである。平均重合温度が100℃以下では重合反応が
安定せず、共重合体への転化率が低下し、経済性に問題
がある。300℃を越えると共重合体の分子量が低下す
ると同時に暴走反応の危険性が生じる。
【0017】製造する装置としてはベッセル型の反応器
を使用することが望ましい。特にラジカル重合性酸無水
物は重合安定性が乏しいため、高度の反応器内の均一化
が必要である。また必要に応じて複数個の反応器を直列
または並列に接続し多段重合を行うことも可能である。
さらに反応器の内部を複数のゾーンに仕切ることによ
り、より緻密な温度コントロールを行うことも可能であ
る。
【0018】本発明で用いるエチレン系共重合体の製造
は、上記の反応条件にて少なくとも1種のフリーラジカ
ル開始剤の存在下で行われる。該フリーラジカル開始剤
の例として、酸素;ジ−t−ブチルパーオキシド、t−
ブチルクミルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、等
のジアルキルパーオキシド;アセチルパーオキシド、i
−ブチルパーオキシド、オクタノイルパーオキシド、等
のジアシルパーオキシド、ジ−i−プロピルパーオキシ
カーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシカー
ボネート、等のパーオキシカーボネート;t−ブチルパ
ーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシラウレー
ト、等のパーオキシエステル;メチルエチルケトンパー
オキシド、シクロヘキサノンパーオキシド、等のケトン
パーオキシド;1,1−ビス−t−ブチルパーオキシシ
クロヘキサン、2,2−ビス−t−ブチルパーオキシオ
クタン、等のパーオキシケタール;t−ブチルヒドロパ
ーオキシド、クメンヒドロパーオキシド、等のヒドロパ
ーオキシド;2,2−アゾ−i−ブチロニトリル、等の
アゾ化合物、等が挙げられる。
【0019】また重合にあたって、分子量調節剤として
種々の連鎖移動剤を使用することが可能である。連鎖移
動剤の例としては、プロピレン、ブテン、ヘキセン等の
オレフィン類、エタン、プロパン、ブタン等のパラフィ
ン類、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸メチル等の
カルボニル化合物、トルエン、キシレン、エチルベンゼ
ン等の芳香族炭化水素等を挙げることができる。
【0020】このように製造された、上記条件を満たす
エチレン系共重合体は、比較的低温で融解し各種基材と
の物理化学的相互作用、反応性に富んでいるため、本発
明のポリオレフィン系樹脂組成物が低温成形でも高い接
着力を発揮するのに大きな役割を果たす。
【0021】本発明の樹脂組成物に使用するポリオレフ
ィン系樹脂とは、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリイソプレン、ポリブテン、
ポリ−3−メチチルブテン−1、ポリ−4−メチルペン
テン−1、ポリブタジエン、および前記樹脂の構成単位
の共重合体、例えばエチレン−プロピレン共重合体、ブ
テン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オ
クテン−1等をコモノマーとした直鎖状低密度ポリエチ
レン、プロピレン−エチレンのブロック共重合体、また
はこれらの樹脂の混合物等を意味する。
【0022】そして、このうち融点が100℃以上のも
のが耐ドライクリーニング性の点で好ましい。。ここで
言う融点とは、DSC、DTA等の機器で測定される融
解ピーク温度を意味する。
【0023】ポリオレフィン系樹脂をエチレン系共重合
体に混合するのは、耐ドライクリーニング性、および高
温使用時の接着力保持が目的であるが、融点が100℃
未満ではこの効果が十分でない。
【0024】本発明にいう有機カルボン酸の金属塩と
は、特に制限はないが、ラウリン酸、ステアリン酸、パ
ルミチン酸、オレイン酸、エルカ酸等の高級脂肪酸また
はエチレンとアクリル酸、メタアクリル酸等の共重合体
を一部または全部中和した形の化合物が一般的で、中和
で導入される金属原子としては周期表IAまたはIIA族
の金属、またはIIB族のZn、Mgがある。エチレン−
不飽和カルボン酸エステルを鹸化させた共重合体、及び
その共重合体の一部を中和した共重合体も使用できる。
本金属塩は接着性の向上および耐ドライクリーニング性
の接着力保持に大きな役割を果たすが、IAまたはIIA
族の金属、IIB族のZn、Mg以外ではこの効果が小さ
い。これらのうち好ましいものとしてはステアリン酸ナ
トリウム、オレイン酸ナトリウム、エチレン−(メタ)
アクリル酸共重合体のナトリウム化合物による部分的中
和物(以下アイオノマーと呼ぶ)等が挙げられる。
【0025】以上の成分を混合することにより本発明に
関わるポリオレフィン系樹脂組成物が製造されるが、混
合にあたっては通常知られている種々の方法を用いるこ
とができる。
【0026】その具体的方法を例示すれば、各々の成分
を高温のトルエンのような溶媒に溶解、再沈させる方
法、各成分を溶融状態で混合する方法、すなわち一般に
用いられている加圧ニーダー、ロール、バンバリーミキ
サー、スタティックミキサー、スクリュー式押出機等を
用いる方法を挙げることができる。また、場合によって
は各成分をドライブレンドし成形時に組成物化すること
も可能である。
【0027】本発明に関わる樹脂組成物には、該樹脂組
成物の特徴を損なわない範囲で各種の添加剤、配合剤、
充填剤を使用することも可能である。これらを具体的に
示せば、酸化防止剤(耐熱安定剤)、紫外線吸収剤(光
安定剤)、帯電防止剤、防曇剤、難燃剤、滑剤(スリッ
プ剤、アンチブロッキング剤)、ガラスフィラー等の無
機充填剤、有機充填剤、補強剤、着色剤(染料、顔
料)、発泡剤、香料等が挙げられる。
【0028】樹脂組成物の混合比率は最終的に必要とさ
れる要求に応じて変わってくるので一概には規定できな
い。一般的には2成分系の場合、エチレン系共重合体と
ポリオレフィン系樹脂の比率は1/9ないし9/1の範
囲であり、3成分系の場合の混合比率はエチレン系共重
合体とポリオレフィン系樹脂の比率は1/9ないし9/
1の範囲とし、金属原子の数とエチレン系共重合体中の
酸無水物の単位の数の比率が1/10ないし2/1の範
囲になるよう有機カルボン酸の金属塩を添加して組成物
を製造するのが適当である。有機カルボン酸の金属塩を
添加する事で、接着力がより良好となるが、原因は明確
ではない。
【0029】この方法で得られた樹脂組成物は、比較的
低温の熱処理で布地に強力に接着するとともに、高温で
の接着強度保持の点で優れ、耐水洗濯性、耐ドライクリ
ーニング特性が良好となる。
【0030】特殊な用途の場合、例えば非常な低温(9
0℃程度)での接着性能が要求されるような場合は、上
記記載の添加範囲において好ましくは、エチレン系共重
合体とポリオレフィン系樹脂の比率は9/1に近づける
ように、有機カルボン酸の金属塩は、金属原子の数と酸
無水物の単位の数の比率が1/10に近づけるよう有機
カルボン酸の金属塩を増量添加するのが好ましい。。
【0031】本発明の樹脂組成物を利用して糊付芯地積
層体等を製造するにあったっては、種々の方法が利用可
能である。粉末として利用する場合は、適当な粉砕装
置、例えば冷凍粉砕法等で粉砕し、分級機で平均粒径5
00μm(35メッシュ)以下の粉末を使用する。この
場合800μmより大きい粒子が10%を越えると布地
の微細な布目内にこれら樹脂の粉末を均一に混在させる
ことが困難となり、十分な効果が得られない。
【0032】フィルムとして利用する場合は、インフレ
ーション成形、Tダイ成形によって10μm〜0.5m
mのフィルム化した後、布地に挟み使用する。10μm
より薄い時は接着強度が不十分となるし、0.5mmを
越えると布目を通して表面に滲出するので好ましくな
い。
【0033】また樹脂組成物を布地、芯地等に溶融状態
でコーティングしても良い。この際のメルトコート層の
厚みは10μm〜0.5mmの範囲とすることが好まし
い。10μmより薄い時は接着強度が不十分となり、ま
た0.5mmを越えると布目を通して反対面に滲出する
ことがあるので好ましくない。
【0034】このようにして布地に溶着させた樹脂組成
物は、その後アイロン、プレス機等により布地に含浸さ
せ、糊付芯地積層体とする。
【0035】本発明に関わる布地については特に制限は
なく、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、アセテー
ト、ポリウレタン、アクリル、ガラス等の再生繊維、無
機質繊維や、木綿、麻、絹、羊毛等の天然繊維およびこ
れらの混紡等からなる各種布帛に対して加熱融着させる
ことができる。また布地は、織物、編物、不織布等、公
知のものが任意に選択できる。これらの布地に、本発明
によるオレフィン系樹脂組成物を、粉末は振りかけ、フ
ィルムは挟み、他の布地と重ね合わせて加熱融着をする
が、加熱融着はポリオレフィン系樹脂組成物の融点以上
の90〜180℃で1〜30秒間、0.1〜2kg/c
2 程度加圧して行えばよい。加熱、加圧方法は熱プレ
ス、熱ロール等の公知の方法を用いることができる。以
上によって得られた糊付芯地積層体等は、幅広い種類の
布地に対し接着強度も極めて高く、耐洗濯特性、耐ドラ
イクリーニング性も良好である。
【0036】
【作用】本発明の樹脂組成物を布地に積層融着した糊付
芯地積層体等は、布地に対し樹脂組成物が強固に接着す
ると共に耐水洗濯性、耐ドライクリーニング性に優れた
ものであるが、これは本発明を構成する樹脂組成物の各
成分の総合された相乗効果であるが、強いてその作用を
推定すれば各成分の化学的性質からエチレン系共重合体
が布地に対し強い接着力を与えるための成分であり、ポ
リエチレン系樹脂は耐ドライクリーニング性を付与する
ための成分であり、有機カルボン酸の金属塩は樹脂組成
物の強度及び接着強度向上のための助剤的な性質がある
ものと理解している。
【0037】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。 (実施例1)エチレン系共重合体として、エチレン−メ
タアクリル酸メチル−無水マレイン酸3元共重合体を利
用した。共重合体は高圧法低密度ポリエチレンプラント
の設備を利用し、重合温度240℃、重合圧力1900
Kg/cm2 の条件で製造した。共重合体のMFR(J
IS−K7210,表1,条件4にて測定、以下MFR
はすべてこの条件を使用)は9g/10分、メタアクリ
ル酸メチルに由来する単位の含量は8重量%、無水マレ
イン酸に由来する単位は3重量%であった。なお、コモ
ノマーの含有量は赤外吸収スペクトルにより決定した。
ポリオレフィン系樹脂として、高圧法低密度ポリエチレ
ンである昭和電工(株)製シヨウレックスL170(M
FR=7g/10分,密度=0.917g/cc,融点
=103℃)を利用した。有機カルボン酸の金属塩とし
てアイオノマーを利用した。アイオノマーはエチレンと
メタアクリル酸の共重合体(メタアクリル酸単位の含
量:20重量%)を酢酸ナトリウムで55%中和するこ
とによって製造した。MFRは2.8g/10分であっ
た。以上の3成分を、共重合体/ポリエチレン/アイオ
ノマーが65/25/10の比率になるようにドライブ
レンドした後、37mmφ同方向二軸押出機で180℃
で溶融混練し、樹脂組成物のペレットを得た。次に、ウ
イレー型粉砕機(吉田製作所製)で粉砕後、分級機で5
00μm(35メッシュ)以下に粉砕した該樹脂組成物
の粉末を用いて接着テストを行った。表地、芯地ともに
テトロン/コットン(65/35)のブロードを用い、
芯地の上に該樹脂組成物粉末を50g/m2 の割合で均
一に散布したのち表地を重ね、低温接着テストは上板1
10℃、下板110℃に加熱したプレスに挟み、実質面
圧1Kg/cm2 で3秒間圧着した。プレス板のサイズ
は10cm×10cmとした。接着後、23℃、相対湿
度50%で24時間状態調節した後15mm幅の試験片
に切断し、引張試験機で、引張速度300mm/min
でT型剥離試験(23℃)を行い接着強度の数値を得
た。なお接着強度の値は試験片5個の平均値である。高
温接着テストは前記低温接着テストのプレス温度を13
0℃とした他はすべて同様にして接着強度を測定した。
耐ドライクリーニング性のテストとして同様の条件でプ
レス後、常温でテトラクロロエチレン溶液中に24時間
浸漬後、アセトン洗浄を行い、23℃、相対湿度50%
で24時間状態調節した後接着強度を測定した。作業性
は非常に良好で、接着強度も良好であり、耐ドライクリ
ーニング性も良好であった。この結果を第1表に示す。
なお表1の接着強度の単位はg/15mmであった。
【0038】(実施例2)実施例1の樹脂組成物のペレ
ットを利用し、45mmφの押出機を有するインフレー
ションフィルム成形機で70μmの厚みで成膜し開封す
ることで80cmのフィルムを得た。このフィルムを用
い、表地、芯地ともにテトロン/コットン(65/3
5)ブロードを用い、芯地、接着フィルム、表地の順に
重ね、低温接着テストは上板110℃、下板110℃に
加熱したヒートシーラーに挟み、ヒートシールゲージ圧
2Kg/cm2 で3秒間圧着した。布地のサイズは10
cm×10cmとした。接着後、23℃、相対湿度50
%で24時間状態調節した後15mm幅の試験片に切断
し、引張試験機で、引張速度300mm/minでT型
剥離試験(23℃)を行い接着強度の数値を得た。高温
接着テストは前記低温接着テストのヒートシール温度を
130℃とした他はすべて同様にして接着強度を測定し
た。耐ドライクリーニン性のテストも同様の条件でヒー
トシール後、常温でテトラクロルエチレン溶液中に24
時間浸漬後、アセトン洗浄を行い、23℃、相対湿度5
0%で24時間状態調節後、接着強度を測定した。作業
性も非常に良好で、接着強度も良好であり、耐ドライク
リーニング性も良好であった。この結果を表1に示す。
【0039】(実施例3)実施例1の樹脂組成物のペレ
ットを利用し、25mmφの押出機を有するラミネーシ
ョンフィルム成形機で、テトロン/コットン(65/3
5)のブロードを用い、該樹脂のラミネート積層物を得
た。この積層物を用いテトロン/コットンブロードに樹
脂面を重ね、実施例2と同様に接着した。接着後実施例
2と同様に測定した。作業性は良好で、接着強度も良好
であり、耐ドライクリーニング性も良好であった。結果
は表1に示す。
【0040】(実施例4)エチレン系共重合体として、
MFRは100g/10分、メタアクリル酸メチルに由
来する単位の含量は8重量%、無水マレイン酸に由来す
る単位は3重量%の共重合体を用い、ポリオレフィン系
樹脂として、高圧法低密度ポリエチレンである昭和電工
(株)製シヨウレックスM251(MFR=50g/1
0分,密度=0.916g/cc,融点=100℃)を
利用した。以上の2成分を、共重合体、ポリエチレン6
5/35の比率とした他は実施例2と同様にして測定し
た。作業性は非常に良好で、接着強度も良好であり、耐
ドライクリーニング性も良好であった。この結果を表1
に示す。
【0041】(実施例5)エチレン系共重合体として、
MFRは11g/10分、メタアクリル酸に由来する単
位の含量は18重量%、無水マレイン酸に由来する単位
は3重量%の共重合体を用い、ポリオレフィン系樹脂と
して高圧法低密度ポリエチレンである昭和電工(株)製
シヨウレックスM251(MFR=50g/10分、密
度0.916g/cc、融点=100℃)を利用した。
以上の2成分を共重合体/ポリエチレンを30/70の
比率としたほかは実施例2と同様にして測定した。作業
性は非常に良好で、接着強度も良好であり、耐ドライク
リーニング性も良好であった。結果を表1に示す。
【0042】(実施例6)エチレン系共重合体として、
MFRは100g/10分、メタアクリル酸メチルに由
来する単位の含量は8重量%、無水マレイン酸に由来す
る単位は3重量%の共重合体を用い、ポリオレフィン系
樹脂として、高圧法低密度ポリエチレンである昭和電工
(株)製シヨウレックスM251(MFR=50g/1
0分,密度=0.916g/cc,融点=100℃)を
利用した。有機カルボン酸の金属塩として実施例1と同
じアイオノマーを利用した。以上の3成分を、共重合
体、ポリエチレン、アイオノマーを65/30/5の比
率とした他は実施例2と同様にして測定した。作業性は
非常に良好で、接着強度も良好であり、耐ドライクリー
ニング性も良好であった。この結果を表1に示す。
【0043】(実施例7)表地、芯地をウールギャバジ
ンとし、実施例4の組成物を使用し実施例2と同様にし
て測定した。作業性は非常に良好で、接着強度も良好で
あり、耐ドライクリーニング性も良好であった。この結
果を表1に示す。
【0044】(実施例8)エチレン系共重合体として、
MFRは11g/10分、メタアクリル酸に由来する単
位の含量は18重量%、無水マレイン酸に由来する単位
は3重量%の共重合体を利用し、ポリオレフィン系樹脂
として、高圧法低密度ポリエチレンである昭和電工
(株)製シヨウレックスM251(MFR=50g/1
0分,密度=0.916g/cc,mp=100℃)を
利用した。有機カルボン酸の金属塩として実施例1と同
じアイオノマーを利用した。以上の3成分を、共重合
体、ポリエチレン、アイオノマーを60/25/15の
比率とした他は実施例2と同様にして測定した。作業性
も非常に良好で、接着強度も良好であり、耐ドライクリ
ーニング性も良好であった。この結果を表1に示す。
【0045】(実施例9)エチレン系共重合体として、
MFRは100g/10分、メタアクリル酸アミドに由
来する単位の含量は8重量%、無水マレイン酸に由来す
る単位は3重量%の共重合体を利用し、ポリオレフィン
系樹脂として、高圧法低密度ポリエチレンである昭和電
工(株)製シヨウレックスM251(MFR=50g/
10分,密度=0.916g/cc,融点=100℃)
を利用した。有機カルボン酸の金属塩として実施例1と
同じアイオノマーを利用した。以上の3成分を、共重合
体、ポリエチレン、アイオノマーを65/25/10の
比率とした他は、実施例2と同様にして測定した。作業
性は非常に良好で、接着強度も良好であり、耐ドライク
リーニング性も良好であった。この結果を表1に示す。
【0046】(実施例10)エチレン系共重合体とし
て、MFRは100g/10分、メタアクリル酸メチル
に由来する単位の含量は8重量%、無水マレイン酸に由
来する単位は3重量%の共重合体を用い、ポリオレフィ
ン系樹脂として、直鎖状低密度ポリエチレンである昭和
電工(株)製シヨウレックス125J(MFR=50g
/10分、密度0.915g/cc、融点=120℃)
を利用した。以上の2成分を共重合体/ポリエチレンを
60/40の比率としたほかは実施例2と同様にして測
定した。作業性は非常に良好で、接着強度も良好であ
り、耐ドライクリーニング性も良好であった。結果を表
1に示す。
【0047】(実施例11)エチレン系共重合体とし
て、MFRは100g/10分、メタアクリル酸メチル
に由来する単位の含量は8重量%、無水マレイン酸に由
来する単位は3重量%の共重合体を用い、ポリオレフィ
ン系樹脂として、エチレンプロピレンランダム共重合体
である昭和電工(株)製シヨウアロマー770−H(M
FR=30g/10分、密度0.9g/cc、融点=1
12℃)を利用した。以上の2成分を共重合体/ポリエ
チレンを60/40の比率としたほかは実施例2と同様
にして測定した。作業性は非常に良好で、接着強度も良
好であり、耐ドライクリーニング性も良好であった。結
果を表1に示す。
【0048】(実施例12)エチレン系共重合体とし
て、MFRは8g/10分、アクリル酸ブチルに由来す
る単位の含量は18重量%、無水マレイン酸に由来する
単位は1.3重量%の共重合体を用い、ポリオレフィン
系樹脂として高圧法低密度ポリエチレンである昭和電工
(株)製シヨウレックスM251(MFR=50g/1
0分、密度0.916g/cc、融点=100℃)を利
用した。以上の2成分を共重合体/ポリエチレンを50
/50の比率としたほかは実施例2と同様にして測定し
た。作業性は非常に良好で、接着強度も良好であり、耐
ドライクリーニング性も良好であった。結果を表1に示
す。
【0049】(実施例13)エチレン系共重合体とし
て、MFRは100g/10分、メタアクリル酸メチル
に由来する単位の含量は8重量%、無水マレイン酸に由
来する単位は3重量%の共重合体を用い、ポリオレフィ
ン系樹脂として高圧法低密度ポリエチレンである昭和電
工(株)製シヨウレックスM251(MFR=50g/
10分、密度0.916g/cc、融点=100℃)を
利用した。有機カルボン酸の金属塩としてステアリン酸
ナトリウムを利用した。以上の3成分を共重合体/ポリ
エチレン/ステアリン酸ナトリウムを60/40/0.
2の比率としたほかは実施例2と同様にして測定した。
作業性は非常に良好で、接着強度も良好であり、耐ドラ
イクリーニング性も良好であった。結果を表1に示す。
【0050】(実施例14)エチレン系共重合体とし
て、MFRは9.2g/10分、メタアクリル酸メチル
に由来する単位の含量は10.2重量%、無水マレイン
酸に由来する単位は4.6重量%の共重合体を用い、ポ
リオレフィン系樹脂として、高圧法低密度ポリエチレン
である昭和電工(株)製シヨウレックスM251(MF
R=50g/10分、密度0.916g/cc、融点=
100℃)を利用した。以上の2成分を共重合体/ポリ
エチレンを40/60の比率としたほかは実施例2と同
様にして測定した。作業性は非常に良好で、接着強度も
良好であり、耐ドライクリーニング性も良好であった。
結果を表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】(比較例1)エチレン系共重合体として、
MFRは11g/10分、メタアクリル酸に由来する単
位の含量は18重量%、無水マレイン酸に由来する単位
は3重量%の共重合体を利用し、実施例2と同様にして
測定した。接着強度は良好であり、洗濯特性も良好であ
ったが、耐ドライクリーニング特性は得られなかった。
この結果を表2に示す。
【0053】(比較例2)ポリオレフィン系樹脂とし
て、高圧法低密度ポリエチレンである昭和電工(株)製
シヨウレックスL170(MFR=7g/10分,密度
=0.917,融点=103℃)を利用し、実施例2と
同様にして測定した。作業性は良好で、耐ドライクリー
ニング性も良好であったが、低温での接着強度が良くな
かった。この結果を表2に示す。
【0054】(比較例3)エチレン系共重合体として、
MFRは12g/10分、酢酸ビニルに由来する単位の
含量は15重量%を利用し、実施例2と同様にして、測
定した。接着強度は良好であったが、耐ドライクリーニ
ング特性は得られなかった。この結果を表2に示す。
【0055】(比較例4)エチレン系共重合体として、
MFRは12g/10分、酢酸ビニルに由来する単位の
含量は15重量%、ポリオレフィン系樹脂として高圧法
低密度ポリエチレンである昭和電工(株)製シヨウレッ
クスM251(MFR=50g/10分、密度0.91
6g/cc、融点=100℃)、有機カルボン酸の金属
塩として実施例1と同様のアイオノマーを利用した。以
上の3成分を共重合体/ポリエチレン/アイオノマーを
50/45/5の比率とし、表地、芯地としてウールギ
ャバンとしたほかは実施例2と同様にして測定した。ド
ライクリーニング後、接着はしていたものの接着強度が
著しく低下した。この結果を表2に示す。
【0056】
【表2】
【0057】
【発明の効果】接着強度が強く、耐水洗濯性、耐ドライ
クリーニング性の優れた防水シート、椅子表地、カラー
やカフス等の芯地、その他カバー等の糊付芯地積層体お
よびその製造法の開発を行い、エチレン系共重合体及び
ポリオレフィン系樹脂からなる樹脂組成物あるいはこれ
に有機カルボン酸を配合した樹脂組成物がこの目的に適
合する糊付芯地積層体を与えることが分かった。このも
のは安価であり、低温接着性を有し、布地についても広
範囲のものに適用でき、作業性も良好なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堤 克明 大分県大分市大字中ノ洲2昭和電工株式 会社大分工場内 (56)参考文献 特開 平2−305637(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 A41B 3/00 - 3/18

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)エチレンとラジカル重合性酸無水
    物及びこれ以外のラジカル重合性コモノマーからなる多
    元共重合体であり、共重合体中のラジカル重合性酸無水
    物に由来する単位の割合が0.1重量%以上で5重量%
    以下、他のラジカル重合性コモノマーに由来する単位の
    割合が3重量%以上で50重量%以下であるエチレン系
    共重合体10重量%〜90重量%及び (B)融点100℃以上のポリオレフィン系樹脂90重
    量%〜10重量%からなる樹脂組成物を布地に積層し、
    または布地の間におき、該樹脂組成物を加熱溶着して含
    浸させてなる耐ドライクリーニング性の糊付芯地積層
    体。
  2. 【請求項2】 (A)エチレンとラジカル重合性酸無水
    物及びこれ以外のラジカル重合性コモノマーからなる多
    元共重合体であり、共重合体中のラジカル重合性酸無水
    物に由来する単位の割合が0.1重量%以上で5重量%
    以下、他のラジカル重合性コモノマーに由来する単位の
    割合が3重量%以上で50重量%以下であるエチレン系
    共重合体10重量部〜90重量部 (B)融点100以上のポリオレフィン系樹脂90重量
    部〜10重量部及び (C)有機カルボン酸の金属塩1重量部〜20重量部か
    らなる組成物を布地の間におき、該樹脂組成物を布地に
    積層し、または布地の間におき、該樹脂組成物を加熱溶
    着して含浸させてなる耐ドライクリーニング性の糊付芯
    地積層体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の樹脂組成物が
    実質的に固体状であって布地に積層し、または布地の間
    におき、該樹脂組成物の融点以上に加熱溶着して含浸さ
    せてなることを特徴とする耐ドライクリーニング性の
    付芯地積層体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の固体状の樹脂組成物が
    平均粒径500μm以下の粉末であることを特徴とする
    耐ドライクリーニング性の糊付芯地積層体の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の固体状の樹脂組成物が
    厚さ10μm〜0.5mmのフィルムであることを特徴
    とする耐ドライクリーニング性の糊付芯地積層体の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または2に記載の樹脂組成物
    を、溶融状態で布地にコーティングした後、さらに加
    熱、加圧溶着し、布地に含浸することを特徴とする耐ド
    ライクリーニング性の糊付芯地積層体の製造方法。
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