JP3098367B2 - ハンガー内航空機の塗装用換気装置 - Google Patents

ハンガー内航空機の塗装用換気装置

Info

Publication number
JP3098367B2
JP3098367B2 JP05279104A JP27910493A JP3098367B2 JP 3098367 B2 JP3098367 B2 JP 3098367B2 JP 05279104 A JP05279104 A JP 05279104A JP 27910493 A JP27910493 A JP 27910493A JP 3098367 B2 JP3098367 B2 JP 3098367B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
hanger
air
duct
painting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05279104A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07108200A (ja
Inventor
昇 落合
治男 原田
敏夫 村田
宏紀 染宮
武久 田中
Original Assignee
日本フレクト株式会社
株式会社梓設計
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本フレクト株式会社, 株式会社梓設計 filed Critical 日本フレクト株式会社
Priority to JP05279104A priority Critical patent/JP3098367B2/ja
Publication of JPH07108200A publication Critical patent/JPH07108200A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3098367B2 publication Critical patent/JP3098367B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B16/00Spray booths
    • B05B16/60Ventilation arrangements specially adapted therefor

Landscapes

  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,ハンガー内において航
空機の塗装作業を行う際の換気を行うための換気装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】航空機の塗装作業は,多機能な整備を行
う重整備ハンガー(格納庫)に航空機を格納した状態で
行われる。機体の塗装作業は静電塗装が通常であり,有
機溶剤ガス及び塗料粒子が機体周囲やハンガー内に全体
に浮遊し,塗装作業者は勿論のこと他の整備作業者の作
業環境を著しく悪化させるので,ハンガー内を換気する
手段が必要となる。
【0003】機体が比較的小型であった時代において
は,塗装面積も小さく,塗料・溶剤の使用量も少なかっ
たため,ハンガーの大扉を開放する自然換気方式で足り
ていた。しかし,現代のジャンボ機に代表されるように
機体が大きくなってくると(B747の機長は約70
m),塗装面積も飛躍的に増大し,それに伴って塗料や
溶剤の使用量,種類も著しく増したため,そのような扉
を開放するといった方法では十分に換気が行えなくなっ
てきた。特に最近では,航空機の稼動効率重視の面から
機体整備作業と塗装作業に厳しい時間制約が課せられ,
それらの作業が輻輳することもしばしばである。従っ
て,塗装時に発生する塗料や溶剤ミストによって塗装作
業者は勿論のこと,機体周辺やハンガー内に同時にいる
整備作業者にも悪影響を与えるようになり,安全上,非
常に大きな問題となっている。
【0004】以上のような事情のもとに,ハンガー内機
体の周辺の床にトレンチを設け,それを排気ダクトとし
て換気を行う第3種換気法が従来より知られている。第
3種排気方式とは,機械通風による強制的な給気は行わ
ずに排気だけを行う方式である。
【0005】また,本出願人らは,先に特開昭64−1
5169号の「ハンガー内航空機の塗装用換気装置」を
提案した。この換気装置によると,ハンガー内天井部の
吹出口から下向きに空気を吹き出しながら,床面下のト
レンチに設けた排気口から吸引することにより,いわゆ
るプッシュプル効果によってハンガー内の換気を行うよ
うになっている。また,機体の両側を吊りカーテンで覆
うことにより,ハンガー内にミストが拡散するのを防い
でいる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし,ハンガー自体
が巨大な建築物でその容積が大きいため,第3種排気方
式によって必要な換気風量を得るための換気設備を設け
ることは,経済的に不可能である。また,妥協の産物と
して,小容量の換気設備(3種換気)が設けられている
が,この3種換気は気流の方向に指向性を与えることが
できないため,換気効果を十分に上げることができな
い。
【0007】一方,特開昭64−15169号の換気装
置は,ハンガーを新設する場合は,十分な換気を達成で
き,実用的であるが,既設のハンガーに換気設備を追加
設置したいような場合は,機体真下に排気トレンチを設
けなければならない。また,既設ドックにミスト拡散防
止用のカーテンを新たに設けることも,ドックの構造上
及び強度上の事情により困難である。従って,特開昭6
4−15169号の換気装置を既設のハンガーに適用す
ることは技術的,経済的,工期的な事情から見て困難で
ある。
【0008】本発明の目的は,既設のハンガーに容易に
追加増設できる換気設備を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで,ハンガー天井部
に配設した給気ダクトから外気を供給し,排気ダクトか
らハンガー内空気を排出することによりハンガー内に格
納した航空機を塗装する際の換気を行うものであって,
ハンガー内空気の取り入れ口となる排気ターミナルをハ
ンガー床面上に移動自在に複数設け,それら排気ターミ
ナルと排気ダクトとを取り外し可能なフレキシブルダク
トにより連通させるようにしてハンガー内航空機の塗装
用換気装置を構成した。
【0010】そして,給気ダクトに,下方に向かって比
較的高速の空気を幕状に吹き出す複数の下給気吹出口
と,水平方向に向かって比較的低速の空気を吹き出す複
数の横給気吹出口を設け,更に,下給気吹出口と横給気
吹出口には遠隔操作可能なダンパーをそれぞれ装着させ
ることとした。
【0011】また,排気ダクトに複数の吸込口と複数の
ウインチを装着し,各排気ターミナルに一端側が取り付
けられたフレキシブルダクトの他端側をウインチで吊り
上げて吸込口に接続することにより排気ターミナルと排
気ダクトとを連通させる構成とし,更に,吸込口には遠
隔操作可能なダンパーをそれぞれ装着させることとし
た。
【0012】
【作用】排気ターミナルをハンガー床面上で移動させて
任意の位置に設置し,天井部に配設した給気ダクトから
外気をハンガー内に供給しながら,排気ダクトから排気
する。これにより,ハンガー内の空気は排気ターミナル
から取り込まれ,フレキシブルダクト及び吸込口を介し
てハンガー内空気が排気ダクトからハンガーの外に排出
され,良好な換気が行われる。
【0013】
【実施例】以下,本発明の実施例を説明する。図1,図
2,図3は,航空機体1を格納したハンガー2の平面
図,側面図,正面図をそれぞれ示している。図示はしな
いが,ハンガー2の内部には各種の整備を行うためのド
ックが機体1に沿って多数設置されている。
【0014】ハンガー2の天井部には給気ダクト3と排
気ダクト4が配設してあり,給気ダクト3の一部は,テ
ール部に回り込んで機体1の尾翼5の上方に位置する尾
翼用給気ダクト6に構成されている。これら給気ダクト
3,6と排気ダクト4には,ハンガー2の外部に設置さ
れた給気ユニット7と排気ユニット8がそれぞれ接続し
てある。また,ハンガー2の床面上には,ハンガー内空
気の取り入れ口となる複数の排気ターミナル9が,機体
1の両側に沿って設けてある。なお後述するように,こ
れら排気ターミナル9と排気ダクト4とはフレキシブル
ダクトにより連通される構成となっている。また,各排
気ターミナル9をハンガー2の床面上で自由に移動させ
ることができ,塗装作業をしないときに排気ターミナル
9を作業の邪魔とならない位置に片づけたり,機種の変
化に対応させて排気ターミナル9の設置位置をずらした
りすることもできるようになっている。なお,給気ダク
ト3,尾翼用給気ダクト6,排気ダクト4の途中には,
防火ダンパー10,11,12がそれぞれ取り付けてあ
る。
【0015】図4は,給気ユニット7の説明図である。
ケーシング15の前面に外気取入口16が形成され,給
気ファン17の稼働によってこの外気取入口16からロ
ールフィルタ18を介してケーシング15内に外気を吸
引し,その外気をディフィーザーサイレンサー19に通
過させて給気ダクト3,6に供給する。実施例の給気フ
ァン17は,エアー駆動式の可変翼軸流ファンで構成さ
れており,給気ダクト3,6に送気する風量,即ち,ハ
ンガー2の内部に吹き出される全風量を制御できる構成
になっている。
【0016】図5,図6に示すように,給気ダクト3,
6には下方に向かって空気を吹き出す下給気吹出口20
と,水平方向に向かって空気を吹き出す横給気吹出口2
1が数カ所に設けてある。図示のように,下給気吹出口
20には吹き出し面積を減少させるためのノズル22が
装着してあり,従って,下給気吹出口20から吹き出さ
れた空気はこのノズル22の作用によって比較的高速の
幕状の流れとなって,下向きに勢い良く噴出される。こ
の幕状の空気の流れによるシールド効果により,機体1
に塗布された塗料ミストがハンガー2全体に飛散するの
を防いでいる。
【0017】一方,横給気吹出口21には以上のような
ノズルに相当するものは装着されておらず,従って,横
給気吹出口21から吹き出された空気は比較的低速で噴
出されて,ハンガー2内に必要な換気風量を提供するよ
うになっている。
【0018】また,各吹出口20,21のそれぞれにダ
ンパー23,24が装着してある。なお,これらダンパ
ー23,24は何れもハンガー2の天井部といったメイ
ンテナンスが困難な箇所に設置されるので,遠隔操作可
能により開閉動作されるようになっている。また,その
開閉動作をエアーシリンダー25,26によって行う構
造になっている。これは可燃性の塗料溶剤が雰囲気中に
存在するので,電気作動のダンパーではスパークによる
発火の危険性があるためである。そして,給気ダクト
3,6の各箇所に設けられたこれらダンパー23,24
を個別に開閉制御することによって,空気を噴出する吹
出口20,21の台数制御を行い,これによって,例え
ば70mにもわたる大型の機体1に対して全体的に空気
を供給したり,あるいは,例えば図1に示したヒューズ
部aとテール部の吹出口20,21だけを開いてその他
の箇所(例えばノーズ部とヒューズ部b)の吹出口を閉
じた状態にすることによってヒューズ部aとテール部の
みに集中的に空気を供給するといった具合に,機体1の
任意の位置だけに給気することが自在に行える構成にな
っている。
【0019】図7は,排気ユニット8の説明図である。
ケーシング30の先端に排気ファン31が装着され,こ
の排気ファン31の稼働によって排気ダクト4内を吸引
し,ハンガー2内部の空気をフィルター33及びダンパ
ー34を介して,ハンガー2の外部へ排出する。実施例
の排気ファン31は,塗装ミストが付着しても比較的安
定した稼働が得られるリミットロード型ファンを使用し
ている。また,フィルター33は重量法85%以上のオ
ートロールフィルターと比色法45%以上のドライバグ
フィルターを組み合わせて使用することにより,塗料ミ
ストやダストを可能な限り除去してからハンガー内空気
を屋外に排出するようになっている。
【0020】図8に示すように,排気ターミナル9は側
面に粗塵用のカセットフィルター40を多数装着したタ
ーミナル本体41の上面に伸縮自在なフレキシブルダク
ト42の下端を取り付けた構成になっている。図示はし
ないが,排気ターミナル9の内部には防爆仕様のモータ
ーで駆動される低静圧ファンが装置してあって,カセッ
トフィルター40を通してハンガー2内の空気を吸引し
てフレキシブルダクト42側に搬送するようになってい
る。また,ターミナル本体41の下面にはキャスター4
3が装着してあって,ハンガー2の床面上において排気
ターミナル9を容易に移動させることが可能である。な
お,排気ターミナル9の重量が重くなるような場合に
は,バッテリモーターなどを搭載させて,自走できる構
成にすると便利である。
【0021】図9に示されるように,排気ダクト4には
多数の吸込口45が開口しており,それら吸込口45の
それぞれには,排気ターミナル9と排気ダクト4を連通
させるための接続装置46が取り付けてある。図示のよ
うに,接続装置46の上面にウインチ47が設けてあ
り,ウインチ47から垂らしたワイヤー48でフレキシ
ブルダクト42の上端49を吊り上げて,接続装置46
下面の吸込通路50の入り口51に接続させる構成にな
っている。
【0022】図10に示すように,フレキシブルダクト
42の上端49には,吸込通路入り口51との接続を気
密にさせるためのゴム製のシール部材52が円錐状に配
設してある。吸込通路入り口51の内側は,円錐状に形
成されたフレキシブルダクト上端49をガイドしやすい
ように釣り鐘状に広がった形状をしていて,その内側に
はフレキシブルダクト上端49が接続されたことを検知
するためのリミットスイッチ53が装着してある。
【0023】また,図9に示すように,吸込通路50と
排気ダクト4の吸込口45は(伸縮自在なフレキシブル
ダクトからなる)接続ダクト55によって接続されてい
る。これら吸込通路50と排気ダクト4の吸込口45の
間にはダンパー56が設けられている。このダンパー5
6もハンガー2の天井部に設置されるので,その開閉動
作をエアーシリンダー57で遠隔操作で行うようになっ
ており,発火の防止と共にメンテナンス性の向上がはか
られている。
【0024】以上のような排気ターミナル9を人力もし
くは適当な駆動手段を用いてハンガー2の床上で移動さ
せて,図1に示すように,機体1の回りに沿って配置す
ると共に,各排気ターミナル9のフレキシブルダクト4
2をウインチで吊り上げて排気ターミナル9と排気ダク
ト4とを連通せしめることにより,ハンガー2内の空気
を機体1下方の排気ターミナル9において吸込み,フレ
キシブルダクト42を経て排気ダクト4から屋外に排気
するものである。
【0025】そして,排気ダクト4の各吸込口45に設
けられたダンパー56を個別に開閉制御することによっ
て,空気を取り入れる排気ターミナル9の台数制御を行
い,機体1の下方全体で空気を吸引したり,あるいは特
定の位置だけにおいて排気することも自在に行える構成
になっている。
【0026】なお,排気ターミナル9の内部に装置する
ファンはカセットフィルター40による圧力損失分とフ
レキシブルダクト42の圧力損失分を受持つだけの能力
を備えた低圧力のファンで十分である。排気ダクト4で
排気する際の圧力損失は排気ユニット8に設けた排気フ
ァン31が受持てば良い。また,そのような能力のバラ
ンスにすることによって,強度的に弱いフレキシブルダ
クト42部分を負圧にしないようにすれば耐久性を確保
できる。なお,排気ターミナル9の内部に装置するファ
ンはメンテナンス性の良いケーシング分割型の軸流ファ
ンを用いると良い。
【0027】しかして,以上のように構成された本発明
実施例の換気装置にあっては,塗装作業を行わないとき
は,排気ターミナル9をハンガー2の隅などに片付けて
おくことにより,不必要な障害物のない,作業環境の良
い状態で機体整備作業を効率よく行うことができる。
【0028】そして,塗装作業を行うときは,先ず,排
気ターミナル9をハンガー床面上で移動させて,図1に
示されるように,機体1の回りに沿って配置する。この
場合,排気ターミナル9下面に設けたキャスター43を
利用することによって移動作業を簡単に行うことができ
る。こうして排気ターミナル9の配置が終了したら,排
気ダクト4に取り付けられている接続装置46のウイン
チ47を稼働させて,各排気ターミナル9のフレキシブ
ルダクト42上端を吊り上げ,各排気ターミナル9と排
気ダクト4を連通させる。
【0029】次に,給気ユニット7の稼働により,屋外
から取り入れた新鮮な空気を給気ダクト3,6を介して
それぞれの吹出口20,21から噴出させ,ハンガー2
内に外気を供給する。この場合,各給気ダクト3,6に
設けられたダンパー23,24を適当に開閉制御し,必
要に応じて機体1全体に空気を供給したり,機体1の任
意の位置だけに給気することもできる。これにより,必
要以上の動力で給気ユニット7を稼働させることがな
く,経済的な給気が行える。
【0030】このように機体1の上方から新鮮な外気を
供給しながら,排気ユニット8を稼働させることによ
り,各排気ターミナル9から取り入れたハンガー内空気
をフレキシブルダクト42を経て排気ダクト4に引き込
み,屋外に排出する。以上のように,給気ダクト3,6
によって機体1の上方から外気を供給しながら,機体1
の下方においてハンガー内空気を吸引していわゆるプッ
シュプル効果をもった換気を行うことによって,換気空
気の流れは機体1の外側に沿ったダウンフローとなり,
ハンガー2の内部に浮遊している塗料ミストや溶剤など
を強制的に除去し,優れた作業環境を作り出すことが可
能となる。なお,上述のように給気ダクト3,6のダン
パー23,24を部分的に開放して機体1の一部だけに
給気する場合は,それに対応させて排気ダクト4の各吸
込口45に設けられたダンパー56も開閉制御すること
によって,より経済的な換気が実現されるようになる。
【0031】かくして,上述したように給気ダクト3,
6の下給気吹出口20から勢いの良い幕状の空気を下向
きに噴出してシールド効果を奏することにより,塗料ミ
ストがハンガー2全体に飛散することがなく,その一方
で,横給気吹出口21から低速で外気を供給することに
より,ハンガー2内全体に新鮮な空気を提供することが
できることとなる。
【0032】
【発明の効果】本発明の換気装置によれば,ハンガー内
においてプッシュプル効果のある換気を行うことによっ
て作業環境を著しく改善し,有機溶剤中毒予防規則で規
定する要件を十分に満たした優れた作業環境を提供でき
る。また,トレンチを必要とせず,既設ハンガーを利用
して排気ダクトや排気ターミナルを追加増設するだけ
で,簡単に換気設備を設けることができる。特に,本発
明の換気装置にあっては,既存のドックや配管,配線類
を改造する必要がなく,排気ダクトや排気ターミナル配
置の制約もないので,増設が容易で,工期を短くでき,
しかも安い設備費で設置できる。また,排気ターミナル
は床面上に設置しており,既存のドックや梁に荷重負担
もかからない。そして,機体全体を換気したり,部分的
に換気をすることもできるので,経済的である。特に,
塗装作業の実態においては,塗装機材の分割配置,スプ
レーガンの数量の制限,尾翼部の塗装の複雑さなどの理
由により,機体全体で同時に塗装作業を行うことは殆ど
なく,ノーズ部から尾翼部まで順に塗装作業を進めた
り,あるいはノーズ部と尾翼部だけを同時に塗装し,そ
の後,ヒューズ部と尾翼部を同時に塗装するといった具
合に,全体で同時に塗装をせずに,分けて作業を行う場
合が多い。本発明の換気装置によれば,例えば塗装が複
雑で作業時間の長い尾翼部は常時換気し,その他の部分
は作業順序に従って個別に換気するといった方法を採る
ことができ,現実に則した経済的な換気を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハンガーの平面図
【図2】ハンガー側面図
【図3】ハンガーの正面図
【図4】給気ユニットの説明図
【図5】給気ダクトの一部分の正面図
【図6】図5A−A断面矢視図
【図7】排気ユニットの説明図
【図8】排気ターミナルの斜視図
【図9】排気ダクトと排気ターミナルの接続部分の説明
【図10】フレキシブルダクトと吸込通路入り口とが接
続する状態を示す拡大図
【符号の説明】
1 航空機 2 ハンガー 3 給気ダクト 4 排気ダクト 9 排気ターミナル 42 フレキシブルダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 染宮 宏紀 千葉県市川市東菅野3−4−24 (72)発明者 田中 武久 神奈川県横浜市港南区港南2−29−9 (56)参考文献 特開 平4−74558(JP,A) 実開 昭57−191474(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 15/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンガー天井部に配設した給気ダクトか
    ら外気を供給し,排気ダクトからハンガー内空気を排出
    することによりハンガー内に格納した航空機を塗装する
    際の換気を行うものであって,ハンガー内空気の取り入
    れ口となる排気ターミナルをハンガー床面上に移動自在
    に複数設け,それら排気ターミナルと排気ダクトとを取
    り外し可能なフレキシブルダクトにより連通させる構成
    としたハンガー内航空機の塗装用換気装置。
  2. 【請求項2】 給気ダクトに,下方に向かって比較的高
    速の空気を幕状に吹き出す複数の下給気吹出口と,水平
    方向に向かって比較的低速の空気を吹き出す複数の横給
    気吹出口を設けた請求項1のハンガー内航空機の塗装用
    換気装置。
  3. 【請求項3】 下給気吹出口と横給気吹出口のそれぞれ
    に遠隔操作可能なダンパーを装着した請求項2のハンガ
    ー内航空機の塗装用換気装置。
  4. 【請求項4】 排気ダクトに複数の吸込口と複数のウイ
    ンチを設け,各排気ターミナルに一端側が取り付けられ
    たフレキシブルダクトの他端側をウインチで吊り上げて
    吸込口に接続することにより排気ターミナルと排気ダク
    トとを連通させる構成とした請求項1,2,3の何れか
    のハンガー内航空機の塗装用換気装置。
  5. 【請求項5】 吸込口に遠隔操作可能なダンパーを装着
    した請求項4のハンガー内航空機の塗装用換気装置。
JP05279104A 1993-10-12 1993-10-12 ハンガー内航空機の塗装用換気装置 Expired - Fee Related JP3098367B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05279104A JP3098367B2 (ja) 1993-10-12 1993-10-12 ハンガー内航空機の塗装用換気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05279104A JP3098367B2 (ja) 1993-10-12 1993-10-12 ハンガー内航空機の塗装用換気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07108200A JPH07108200A (ja) 1995-04-25
JP3098367B2 true JP3098367B2 (ja) 2000-10-16

Family

ID=17606478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05279104A Expired - Fee Related JP3098367B2 (ja) 1993-10-12 1993-10-12 ハンガー内航空機の塗装用換気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3098367B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009001640A1 (de) * 2009-03-18 2010-09-23 Ralf Konkel Trocknungseinrichtung für eine Lackierkabine

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07108200A (ja) 1995-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4926746A (en) Work chamber with shifting ventilation zone
JP4976309B2 (ja) 粉体吹付塗装室のための下部構造
EP2654971B1 (en) Spray booths
US4592270A (en) Smoke and fire protection system for elevators
US2761373A (en) Traveling spray booth
AU2016100382A4 (en) Transportable body for paint spraying field
US10406550B2 (en) Powder coating booth, powder coating installation and method for operating the powder coating booth
JP3098367B2 (ja) ハンガー内航空機の塗装用換気装置
KR102352968B1 (ko) 드론 이착륙장 모듈 및 그 시스템
JPH0450100A (ja) 航空機用作業設備
JPH0726742B2 (ja) 航空機用建屋における換気空調設備
KR102243704B1 (ko) 터널 사이드에 복수설치가 가능한 임펠러 없는 환기팬
KR102190067B1 (ko) 배연로봇 및 이를 구비하는 배연 시스템
JPS58119370A (ja) 塗装ブ−ス
JPH0636896B2 (ja) ハンガ−内航空機の塗装用換気装置
JPS6143572Y2 (ja)
CN218486335U (zh) 变压器铁芯喷漆系统
CN218517046U (zh) 一种分段式排风的工作漆房
JP3076121B2 (ja) 塗装ブース
JPH01297396A (ja) 航空機用作業設備
JPS6143571Y2 (ja)
JPH0461700B2 (ja)
JPH06129705A (ja) 昇降式空調用グリル
JPS60143864A (ja) ユニツト組立式塗装等用排気ブ−ス
JP2610561B2 (ja) クリ−ンル−ム内におけるカ−テン塗装装置及びその方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000725

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080811

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080811

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090811

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090811

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110811

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130811

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees