JP3076121B2 - 塗装ブース - Google Patents
塗装ブースInfo
- Publication number
- JP3076121B2 JP3076121B2 JP04002633A JP263392A JP3076121B2 JP 3076121 B2 JP3076121 B2 JP 3076121B2 JP 04002633 A JP04002633 A JP 04002633A JP 263392 A JP263392 A JP 263392A JP 3076121 B2 JP3076121 B2 JP 3076121B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust
- chamber
- coating
- zone
- painting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は塗装ブースに関する。さ
らに詳しくは塗装ブースにおける風速制御装置に関す
る。
らに詳しくは塗装ブースにおける風速制御装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】自動車ボデーなどの被塗物に吹付け塗装
を行なう塗装ブースにおいては、塗料ミストを排出する
ために、給排気を行ない吹付室内に空気の流れをつくっ
ている。
を行なう塗装ブースにおいては、塗料ミストを排出する
ために、給排気を行ない吹付室内に空気の流れをつくっ
ている。
【０００３】図４に従来の自動車ボデーに塗料を吹付け
るための塗装ブースの横断面図を示す。図４において、
２１は塗装ブースであり、塗装ブース２１は吹付室２２
と、その上部に設けられた給気室２３と、下部に設けら
れた排気室２４とからなっている。２５は自動車ボデ
ー、２６はコンベアである。
るための塗装ブースの横断面図を示す。図４において、
２１は塗装ブースであり、塗装ブース２１は吹付室２２
と、その上部に設けられた給気室２３と、下部に設けら
れた排気室２４とからなっている。２５は自動車ボデ
ー、２６はコンベアである。
【０００４】給気室23から吹付室22に給気し、排気室24
に排気することによって矢印で示すように空気の流れが
つくられる。
に排気することによって矢印で示すように空気の流れが
つくられる。
【０００５】ところで、塗装ブース21において自動車ボ
デー25を吹付け塗装するばあい、吹付室22を長手方向に
複数の塗装ゾーンに区分し、各塗装ゾーンで異なる部位
を塗装することが行なわれている。たとえば１番目の塗
装ゾーンでサイドＡ１を塗装し、２番目の塗装ゾーンで
トップＡ２を塗装し、３番目の塗装ゾーンでホイールハ
ウスＡ３を塗装することが行なわれている。
デー25を吹付け塗装するばあい、吹付室22を長手方向に
複数の塗装ゾーンに区分し、各塗装ゾーンで異なる部位
を塗装することが行なわれている。たとえば１番目の塗
装ゾーンでサイドＡ１を塗装し、２番目の塗装ゾーンで
トップＡ２を塗装し、３番目の塗装ゾーンでホイールハ
ウスＡ３を塗装することが行なわれている。
【０００６】このような長さ方向のゾーン別の塗装にお
いては、各ゾーンごとに風速を異ならしめることが行な
われており、この風速制御は給気室23および排気室24に
設置したダンパーの調節によって行なっている。
いては、各ゾーンごとに風速を異ならしめることが行な
われており、この風速制御は給気室23および排気室24に
設置したダンパーの調節によって行なっている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ダ
ンパーによる風速制御だけで各塗装ゾーンの風速をその
塗装部位の高さ、方向に合わせて最適値に制御しようと
すると、最大の風速のゾーンに合わせて給気量および排
気量を設定する必要があるため、いきおい給気ファン、
排気ファンの容量が大きくなり、それに合わせて水洗ス
クラバー装置などの関連装置の容量も大きくなる。
ンパーによる風速制御だけで各塗装ゾーンの風速をその
塗装部位の高さ、方向に合わせて最適値に制御しようと
すると、最大の風速のゾーンに合わせて給気量および排
気量を設定する必要があるため、いきおい給気ファン、
排気ファンの容量が大きくなり、それに合わせて水洗ス
クラバー装置などの関連装置の容量も大きくなる。
【０００８】本発明は前記の点に鑑みて、塗装ゾーン別
の風速制御を簡易に行なうことができ、かつ塗装ブース
の設備規模を小さくしうる塗装ブースを提供するにあ
る。
の風速制御を簡易に行なうことができ、かつ塗装ブース
の設備規模を小さくしうる塗装ブースを提供するにあ
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、吹付室と、そ
の上部に設けられた給気室と、下部に設けられた排気室
と、排気室に接続された排気フアンと、排気フアンに接
続された水洗スクラバー装置とからなり、給気室から吹
付室に空気を供給し、排気室に排出するように構成され
てなる自動車ボデーに塗料を吹付けるための塗装ブース
において、吹付室に、自動車ボデーの塗装部位に応じて
吸込口が該塗装部位に近接された排気ダクトを設け、該
各排気ダクトに、前記排気フアンとは別個に排気フアン
が設けられ、かつ当該排気フアンの吐出側が水洗スクラ
バー装置に接続されていることを特徴とする塗装ブース
に関する。
の上部に設けられた給気室と、下部に設けられた排気室
と、排気室に接続された排気フアンと、排気フアンに接
続された水洗スクラバー装置とからなり、給気室から吹
付室に空気を供給し、排気室に排出するように構成され
てなる自動車ボデーに塗料を吹付けるための塗装ブース
において、吹付室に、自動車ボデーの塗装部位に応じて
吸込口が該塗装部位に近接された排気ダクトを設け、該
各排気ダクトに、前記排気フアンとは別個に排気フアン
が設けられ、かつ当該排気フアンの吐出側が水洗スクラ
バー装置に接続されていることを特徴とする塗装ブース
に関する。
【００１０】
【作用】各塗装ゾーンの塗装部位の高さ、方向に合わせ
て、排気ダクトをその吸込口を塗装部位に近接させて設
置しているから、各塗装ゾーンにおいて塗装部位の高
さ、方向に応じて風速制御を行なうことができる。さら
に各塗装ゾーンにおける塗装部位と排気ダクトの吸込口
との間を短い一定の距離とすることができるから、当該
塗装部位の近傍の風速を小さな排気容量で最適値に制御
でき（当該塗装部位の近傍の風速は同一の排気容量のば
あい排気ダクト吸込口までの距離の２乗に反比例するか
ら、当該塗装部位の近傍の風速を一定とすると、当該距
離が短いほど排気容量は小さくてよい）、したがって排
気経路の設備を小さくできる。すなわち排気ファンの容
量を小さくでき、排気ダクトも小型でよく、水洗スクラ
バー装置などの関連装置の容量も小さくできる。
て、排気ダクトをその吸込口を塗装部位に近接させて設
置しているから、各塗装ゾーンにおいて塗装部位の高
さ、方向に応じて風速制御を行なうことができる。さら
に各塗装ゾーンにおける塗装部位と排気ダクトの吸込口
との間を短い一定の距離とすることができるから、当該
塗装部位の近傍の風速を小さな排気容量で最適値に制御
でき（当該塗装部位の近傍の風速は同一の排気容量のば
あい排気ダクト吸込口までの距離の２乗に反比例するか
ら、当該塗装部位の近傍の風速を一定とすると、当該距
離が短いほど排気容量は小さくてよい）、したがって排
気経路の設備を小さくできる。すなわち排気ファンの容
量を小さくでき、排気ダクトも小型でよく、水洗スクラ
バー装置などの関連装置の容量も小さくできる。
【００１１】
【実施例】つぎに本発明の塗装ブースの一実施例を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【００１２】図１は塗装ブースの概略縦断面図、図２は
図１のＸ−Ｘ線拡大断面図である。
図１のＸ−Ｘ線拡大断面図である。
【００１３】図１において、塗装ブース１は吹付室２
と、その上部に設けられた給気室３と、下部に設けられ
た排気室４とからなっている。５は吹付室２と給気室３
との間の仕切壁であり、適切に寸法決めされた多数の開
口を有する。６は吹付室２と排気室４との間の仕切壁で
あり、適切に寸法決めされた多数の開口を有する。
と、その上部に設けられた給気室３と、下部に設けられ
た排気室４とからなっている。５は吹付室２と給気室３
との間の仕切壁であり、適切に寸法決めされた多数の開
口を有する。６は吹付室２と排気室４との間の仕切壁で
あり、適切に寸法決めされた多数の開口を有する。
【００１４】給気室３には給気ファン７の吐出側がダク
トなどを介して接続されている。排気室４には排気ファ
ン８の吸引側がダクトなどを介して接続されており、排
気ファン８の吐出側は水洗スクラバー装置などに接続さ
れている。
トなどを介して接続されている。排気室４には排気ファ
ン８の吸引側がダクトなどを介して接続されており、排
気ファン８の吐出側は水洗スクラバー装置などに接続さ
れている。
【００１５】被塗物である自動車ボデー９はコンベア10
に載せられて吹付室２を移動し、その間に吹付け塗装さ
れる。
に載せられて吹付室２を移動し、その間に吹付け塗装さ
れる。
【００１６】吹付室２はその長手方向に塗装ゾーンＢ
１、塗装ゾーンＢ２および塗装ゾーンＢ３に区分されて
おり、たとえば塗装ゾーンＢ１ではボデーのサイドＡ１
を塗装し、塗装ゾーンＢ２ではトップＡ２を塗装し、塗
装ゾーンＢ３ではホイールハウスＡ３を塗装するように
なっている。
１、塗装ゾーンＢ２および塗装ゾーンＢ３に区分されて
おり、たとえば塗装ゾーンＢ１ではボデーのサイドＡ１
を塗装し、塗装ゾーンＢ２ではトップＡ２を塗装し、塗
装ゾーンＢ３ではホイールハウスＡ３を塗装するように
なっている。
【００１７】塗装ゾーンＢ３においては、自動車ボデー
９の両側部に対応する位置に排気ダクト11、11が設置さ
れており、排気ダクト11の吸込口12はボデー９のホイー
ルハウスＡ３に近接されている。排気ダクト11は排気室
４の排気ファン８とは別個の排気ファン13の吸込側に接
続されており、排気ファン13の吐出側は水洗スクラバー
装置などに接続されている。
９の両側部に対応する位置に排気ダクト11、11が設置さ
れており、排気ダクト11の吸込口12はボデー９のホイー
ルハウスＡ３に近接されている。排気ダクト11は排気室
４の排気ファン８とは別個の排気ファン13の吸込側に接
続されており、排気ファン13の吐出側は水洗スクラバー
装置などに接続されている。
【００１８】自動車ボデー９が塗装ゾーンＢ３に移動
し、ホイールハウスＡ３が排気ダクト11を通過する際に
排気ダクト11の近傍に設置されている塗装機（図示され
ていない）でホイールハウスＡ３の塗装を行なう。その
際発生した塗料ミストの大部分は排気ダクト11に吸引さ
れる。排気ダクト11の吸込口12がホイールハウスＡ３に
近接しているから、ホイールハウスＡ３の部位の風速の
制御が容易であり、しかも排気ファン13の容量は小さく
てよい。
し、ホイールハウスＡ３が排気ダクト11を通過する際に
排気ダクト11の近傍に設置されている塗装機（図示され
ていない）でホイールハウスＡ３の塗装を行なう。その
際発生した塗料ミストの大部分は排気ダクト11に吸引さ
れる。排気ダクト11の吸込口12がホイールハウスＡ３に
近接しているから、ホイールハウスＡ３の部位の風速の
制御が容易であり、しかも排気ファン13の容量は小さく
てよい。
【００１９】なお塗装ゾーンＢ３においては、塗料ミス
トの大部分は排気ダクト11によって排出されるから、仕
切壁６から排気室４への排出量は大巾に低減してよく、
そのため排気室４の排気ファン８の容量はそれだけ小さ
くできる。また排気ファン８と排気ファン13の排気容量
の合計量が排気ダクト11を設けない従来例よりも小さく
できるから、水洗スクラバー装置などの関連設備も規模
を小さくできる。塗装ゾーンＢ３における排気室４への
排出量を低減するには仕切壁６の開口の寸法、数などを
調節することによって行なえばよい。
トの大部分は排気ダクト11によって排出されるから、仕
切壁６から排気室４への排出量は大巾に低減してよく、
そのため排気室４の排気ファン８の容量はそれだけ小さ
くできる。また排気ファン８と排気ファン13の排気容量
の合計量が排気ダクト11を設けない従来例よりも小さく
できるから、水洗スクラバー装置などの関連設備も規模
を小さくできる。塗装ゾーンＢ３における排気室４への
排出量を低減するには仕切壁６の開口の寸法、数などを
調節することによって行なえばよい。
【００２０】前記の実施例においては塗装ゾーンＢ３だ
けに排気ダクトを設けているが、塗装ゾーンＢ１、Ｂ２
にも排気ダクトを設けてもよく、それにより排気経路の
設備規模をより一層小さくすることができる。
けに排気ダクトを設けているが、塗装ゾーンＢ１、Ｂ２
にも排気ダクトを設けてもよく、それにより排気経路の
設備規模をより一層小さくすることができる。
【００２１】図３に塗装ゾーンＢ２に設ける排気ダクト
の例を示す。図３における排気ダクト14は自動車ボデー
９の両側部に立上っており、その吸込口15はトップＡ２
に近接されている。
の例を示す。図３における排気ダクト14は自動車ボデー
９の両側部に立上っており、その吸込口15はトップＡ２
に近接されている。
【００２２】なお前記においては、各塗装ゾーンにおい
て塗装部位が完全に異なっていたが、２個以上の塗装機
を用い１つの塗装ゾーンで２つ以上の塗装部位を同時に
塗装するばあいもあり（たとえばサイドＡ１とトップＡ
２を同時に塗装するばあい）、そのばあいは１つの塗装
ゾーンに高さの異なる２個以上の排気ダクトを設けるよ
うにしてもよい。
て塗装部位が完全に異なっていたが、２個以上の塗装機
を用い１つの塗装ゾーンで２つ以上の塗装部位を同時に
塗装するばあいもあり（たとえばサイドＡ１とトップＡ
２を同時に塗装するばあい）、そのばあいは１つの塗装
ゾーンに高さの異なる２個以上の排気ダクトを設けるよ
うにしてもよい。
【００２３】
【発明の効果】塗装ブースにおいて、各塗装ゾーンの塗
装部位の高さ、方向に合わせて風速制御を簡易に行なう
ことができ、かつ塗装ブースの設備規模を小さくでき
る。
装部位の高さ、方向に合わせて風速制御を簡易に行なう
ことができ、かつ塗装ブースの設備規模を小さくでき
る。
【図１】本発明の塗装ブースの一実施例を示す概略縦断
面図である。
面図である。
【図２】図１のＸ−Ｘ線拡大断面図である。
【図３】排気ダクトの他の例を示す断面図である。
【図４】従来の塗装ブースを示す横断面図である。
１ 塗装ブース ２ 吹付室 ３ 給気室 ４ 排気室 11、14 排気ダクト 12、15 吸込口 Ａ１、Ａ２、 Ａ３ 塗装部位
Claims (1)
- 【請求項１】 吹付室と、その上部に設けられた給気室
と、下部に設けられた排気室と、排気室に接続された排
気フアンと、排気フアンに接続された水洗スクラバー装
置とからなり、給気室から吹付室に空気を供給し、排気
室に排出するように構成されてなる自動車ボデーに塗料
を吹付けるための塗装ブースにおいて、吹付室に、自動
車ボデーの塗装部位に応じて吸込口が該塗装部位に近接
された排気ダクトを設け、該各排気ダクトに、前記排気
フアンとは別個に排気フアンが設けられ、かつ当該排気
フアンの吐出側が水洗スクラバー装置に接続されている
ことを特徴とする塗装ブース。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04002633A JP3076121B2 (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 塗装ブース |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04002633A JP3076121B2 (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 塗装ブース |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05184987A JPH05184987A (ja) | 1993-07-27 |
| JP3076121B2 true JP3076121B2 (ja) | 2000-08-14 |
Family
ID=11534795
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04002633A Expired - Fee Related JP3076121B2 (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 塗装ブース |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3076121B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101493460B1 (ko) * | 2013-07-29 | 2015-02-23 | (주)케스지기술환경 | 도장설비용 배기장치 및 도장설비용 배출가스 처리장치 |
-
1992
- 1992-01-10 JP JP04002633A patent/JP3076121B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05184987A (ja) | 1993-07-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |